2022年12月31日土曜日

親父

今年も一年、ありがとうございました。目標であった、親父の齢をどうやら越えることが出来そうです。親父は、72歳のこの齢、まったく元気に過ごしていましたが、突然倒れて帰らぬ人となりました。まさか、自分がその齢になるなんて、そしてその齢を越えることが出来るなんて。不摂生を重ねてきましたから、夢のようです。 仕事では、ホテルの器も、デパートでの物産展も、何とか無事乗り越えることが出来ました。それから年の暮れには家や工房に周りの木を切って、さっぱりすることが出来ました。鬱蒼として暗かったのが、すっかり広々としました。畑や庭も少しずつですが荒れ放題から、それらしい姿に変わり始めています。来年の目標。「丁寧に生きる」をゆっくり進めてゆこうと思っています。

2022年12月30日金曜日

クルマ

 昨日はハコバン。今日は軽トラを洗いました。高圧洗浄機を使って。お正月ですから。といっても、年末に車を洗ったことなどありませんでしたが。昨日はちょっと買い物。お正月はできるだけ質素にと、昔ほど、おせちも作らなくなりました。孫たちも年が明けてしばらくしてから帰ってくるようなので。仕事も忙しくありませんし、早々と外回りの掃除は終わってしまいました。工房は息子がやってますから、手が出せませんし。そんなわけでクルマでも洗おうかという気分になりました。ハコバンはドアが錆びて穴が開いたところもありましたが、先日途中まで直してそのままでした。その続きをして、水垢を流してすっかり生まれ変わりました。今日は軽トラ。その前に今日、畑でつっかけてバンパーが外れてしまったので、その修理をしました。そのあと高圧洗浄機で水をかけました。すると、一か所、錆びてしまったところが見つかりました。やすりをかけて、スプレーで塗って、何とか修復。素人ですから、いい加減ですが。最後はもう一度、水で洗って見違えるようになりました。たまには車もかばってやらねばとまたまた反省です。そこで、来年の目標が見つかりました。丁寧に生きる。ついつい、追われていると、がさつになりがちです。これからはもう少し、生き方としてじっくりと、物事に立ち向かってゆきたいものと思っています。

2022年12月28日水曜日

仕事納め

 今日は12月の28日。世間では仕事納めが多いようです。わが工房はというと、延々と、家や工房の外回りのメンテナンスが続いています。去年は、お正月返上で制作していましたから、まるで別世界のようです。息子はここ三日、工房の棚を整理しています、こっちは、今日は工房の駐車場と庭、午後は裏を掃除しました。一年手を着けなかったので、草も木の枝も伸び放題で、本当なら二三日はかかりそうですが、何とかやっつけ仕事で終わらせました。家の周りも工房もさっぱりとしてよいお正月を迎えられそうです。しかし、あまりにも制作から離れていたので、来年どうなってしまうのか、心配になります。このまま、暇な日が続くようだと、干上がってしまいそうです。まあ、先の事を慮ってもどうなるもんでなし。なるようにしかなりません。ケセラセラでゆくしかないのですから、今できることを精一杯やるだけだと思うのです。

2022年12月27日火曜日

ヤマモモ

 今朝は庭に倒れていたヤマモモの大木を玉切りました。玉切るというのは持ち運べる大きさに切り分けるという意味です。一昨年の台風で倒されてからそのまま置きっぱなしにしていました。そろそろ枯れて、薪にちょうど良さそうです。普段使っているチェンソーでは刃が届かないので、大型の出番です。重いのであまり出番はないのですが、今日は頑張ってこちらをつかいました。玉切りしたあと、縦に刃を入れて、割かないといけません。割く(わく)というのは縦に刃を入れるという意味です。工房では息子が棚に長いこと置きっぱなしになっていた、器を洗っています。手伝いながら、穴の開いた壁を補修しました。それが終わると、門松を作りです。例年、しめ縄を飾ってきましたが、今年は門松を作ることにしました。材料は自分の敷地でとれるもので。竹は工房の裏山の真竹。松も家の上の山から採ってきました。南天も工房の庭から。あとは、以前水指にと焼いてあったものに、生けこみました。出来上がってみると、それなりに見えるから不思議です。なんといっても、自分のところですべてが揃うのがありがたいです。まさに自給自足。来年は少しでも、そんな暮らしに近づきたいと思っています。

2022年12月26日月曜日

棚卸´22

 今年最後の棚卸に行ってきました。まだ、お正月まで一週間あるというのにどこの店も混みあっていました。お土産屋さんは閑散としてたのですが。船の欠航が続いたので、島の人たちは待っていたのでしょう。まず店からなくなるのはパンのようです。島の人達もパンが好きなようです。野菜もほとんど売り切れています。今や、野菜も店で買う時代になってしまったのでしょうか。それに駐車場に並んでいる車、皆さん良い車に乗っています。昔は錆びてぼろぼろの車が多かったのですが。道路では、草払いをしているところに何度も出合いました。公共事業として建設会社に仕事を下ろしているのでしょうか。空港の駐車場もほぼ満杯、病院もにぎわっているようです。ちょっと、街に足を運んだだけでも、いろいろな状況が垣間見えてくるから面白いものです。

2022年12月25日日曜日

屋根

 晴れました。屋根に上がりました。落ちないように命綱を着けて。おかげで落ちる心配はなくなりましたが、その準備が大変。家の二階のベランダの手すりに繋ぎましたが、上がったり下りたりとなかなか作業が進みません。雨どいは思った通り、木の枝が当たって割れてしまっています。当初はFRPを使う予定でしたが範囲がかなり広いので、アルミテープで固定することにしました。割れてしまったスレートのほうは、予備のスレートで補強して雨どいと同じようにアルミテープを張って固定しました。いずれもっと丈夫な材料で補強する必要がありそうです。ついでに雨どいを掃除していたところ、下に落とすパイプがつまっているところがありました。何か棒のようなものを突っ込んで詰まりをとる必要がありそうです。ふと屋根のほうを見ると、何か所か割れて、剝れそうなところを見つけました。屋根屋さんに修理してもらってからもう何年かたっています。改めて、点検修理が必要な様です。家のこあまり構わなかったことを反省しています。もう少しまめに手入れをしないといけません。海のほうに目を向けると青く輝いて吸い込まれそう。森の緑と畑以外に家の屋根は全く見えません。まさに自然に抱かれていることを実感させられました。

2022年12月24日土曜日

スプーン

 昨日、原形を作ったスプーンを仕上げました。取っ手が細いので気を使います。それでもいくつかポッキリと折れてしまいました。スプーンは全面に白化粧をかける必要があります。どうやってすべてに化粧をかけるか、いろいろ考えましたが。なかなかこれだという方法が見つかりません。今は半分だけかけて細い棒に枕のように並べます。そこが乾いたところで残りに化粧をかけて、洗濯物干し用のハンガーにぶら下げることにしました。そうすると、まっすぐにたてた状態で乾かすことになりますから、折れにくくなると考えました。このように、仕事の段取りを考えるのは結構楽しいものです。たまに街に出て百均にいくと、並んでいるものを見ながら、アイデアがいろいろ浮かんできます。突然思いつくこともあります。実際そんな新しいアイデアがすべてうまくゆくわけではありませんが、とりあえず、買い込んでしまいます。そんな、何に使うのかわからないようなものが工房にはあふれています。断捨離とは反対の生き方です。気が付くとごみ屋敷になっています。

2022年12月23日金曜日

新作

 ここにきて、新作を作っています。これまで、スプーンを時々作ってきたのですが、今回はそれをぐっと大きくしてサラダサーバーを作ってみました。先日型を作ったのですが、どうも今一つ、気に入りませんでした。しかし、無駄にはしたくなかったので、とりあえず形にしてみることにしました。色を着けてカラフルに仕上げたいと思っています。そのためには白い土で化粧をしなければいけません。最近その化粧の付きが悪く時々剝れるので、少し改造してみました。それを今日、作ったサーバーに掛けてみようというのです、年の最後に、新しい試み。来年を占う仕事になりそうです。まあ、ダメ元ですが。前向きにチャレンジしようと思っています。果たして凶と出るやら吉と出るやら。

2022年12月22日木曜日

大荒れ

今日も、北西の風が吹き荒れています。したがって、船も欠航です。もう何日来てないのでしょうか。年の瀬にこれだけ悪天候が続いたのは珍しい気がします。日本列島どこも雪だったり、大風だったり。今日が冬至で、これから少しずつ日が長くなるのですが。「冬来たりなば春遠かれじ」とは昔から言われてますが、今年はことのほか、温かさが恋しくなります。この齢になると、寒さが身に沁みます。こんな南の島で暮らして、そんなこと言うのは恥ずかしいのですが、慣れとは恐ろしいもので、体がすっかり南の島暮らしで夏型になってしまったようです。それにしても、良いときに木を切っておいたと思います。こんな天気では危なくてできませんから。今日も一日、釉薬仕事をしました。おかげ様でようやく本職に戻った感じです。来年に向かっての仕事も入り始めましたし、 気持ちを新たに、前を向いてゆこうと思っています。

2022年12月21日水曜日

釉薬仕事

工房に戻ってきました。釉薬の仕事です。屋根の修理をする予定でしたが、思ったよりも早く降りだしてしまいました。壊れた雨どいを何とかしたかったのですが。はしごをかけて登ってみたのですが、手が思うように届きません。屋根の上から やるしかありませんが、軒先ですから落ちたら大けがしそうで命綱が必要です。しかしどこにも手掛かりが見つかりません。思いついたのが家の反対側に立っているセンダンの木。その幹にロープを縛り付けて、屋根の上を越えて反対側まで伸ばそうというのです。そうこう考えているうちに、空模様が怪しくなってきました。前に、ペンキ屋さんから、濡れているときは絶対に上がらないようにといわれましった。滑りやすくて危険ということです。そこで今日はあきらめて、工房で仕事です。朝から本職、なんと、長い間、室内仕事をしてなかったことでしょう。勝手が違って、なかなか集中できません。昨日、鏡を見たら、陽に焼けて真っ黒でした。いったい何屋さんかと思いました。外仕事もあと少し。最後に危ない屋根仕事が待っています。

2022年12月20日火曜日

相変わらず

 今日も外仕事をしました。工房の外、落ち葉と溜まった土を軽トラいっぱい運び出しました。そのあと、家の裏、差し掛け屋根の修理です。もう二十年もたって、すっかり劣化したポリの波板、先日の裏山の伐採であっちこっち割れたりひびが入ったり。割れたところは新しい波板を小さく切って、裏から差し込んで補強しました。ひびや小さい割れは、ビニールハウスの補修用テープで張り合わせました。途中で足りなくなって、草だらけにビニールハウスを探し回ってやっと見つけました。しかしそれでも足りず、今日の作業には間に合いませんでした。明日は屋根と雨どいの修理の予定です。

2022年12月19日月曜日

バランス

 工房です。やっと家の外回りから戻ってきました。でも、制作にはまだまだです。その前にやることが多くて。まず、寒さ対策で、薪ストーブの煙突を立てました。工房の道路側にです。道路と工房の間は小山になっていて木が生えています。その木が伸びて屋根の上まで枝を広げています。最近、木ばかり切っていて、気になってしまい、鋸で枝を切ることにしました。今日、チェンソーを修理に頼んだので手作業になります。枝によじ登ってせっせと切りました。光回線と電線に伸びた枝が絡まって大風が吹くと擦り切れそうです。何とか高い枝につかまりながら手を伸ばして切り落として、だいぶすっきりしました。夕方、修理を終わったチェンソーを持ってきてくれたお隣さんが、すっぽんぽんの様子を見て、東の風を防ぐ防風林がなくなったことを心配してくれました。そういえば、昨日の北西の季節風、今年は特別、風当たりがきつく感じました。家の周りの木を切ってしまった影響でしょうか。あれも切らなきゃこれも切らなきゃと、強迫観念に駆られて、ついつい切りすぎてしまったのでしょうか。台風除けのための防風林だったはずだったのですが。何事もほどほどに、バランス感覚が大切だと痛感しています。

2022年12月18日日曜日

雪雨

 西高東低の冬型が強まり、時折雨に交じって霙が降ってきます。そんな中、手をかじかませながら、セメントを練って、テラスの修復をしました。着ている服はぐしょぐしょです。一度濡れたらあとはお構いなし。二時間ほどで何とか、埋め終わりました。暖かいシャワーのありがたさ。雨が時折容赦なく降ってセメントの上に落ちてきます。段ボールで覆いますが、突風が吹くとめくりあがってしまいます。天気予報は曇りですが、ほとんど止み間がありません。性分でしょうか。やると決めたら止まらないのは。昼過ぎ、晴れ間を見計らってアクリル絵の具の黒と茶色をませて、セメントの上を塗りました、白っぽい灰色が場違いな気がして。午後は年賀状の宛名書き。昔は大みそかに書いたものです。あのころに比べると、やることが早くなったものです。それだけ暇になったともいえるのですが。

2022年12月17日土曜日

工房

 雨です。工房に戻ってきました。朝から。長い旅から帰ってきたような気分です。窯仕事をしたり、掃除をしたり。散らかり方もひどいことに。半日かかりで片付けました。午後は、薪ストーブの修理です。そろそろ暖房を考えないと、冷え込んで来ましたので。去年まで使っていた薪ストーブですが、正面のガラスが割れて、部分的に落ちてしまって穴が空いてしまいました、なんとかならないものかと、あれこれ考えました、ネットで耐火ガラスの注文販売もありますが、価格が驚くほど高価。焼き物屋ですから、色々材料は持っています。一つが断熱ウール。しかし、ストーブにどうやって固定するかが、思い浮かびません。結局、窯補修用のセメントを使う事にしました。キャスタブル耐火物と言って、割れた窯を修理したり、焚き口などに使われるものです。この材料で窯、全てを作ってしまうこともあります。工房にも備えてありましたが、大昔の物で、すっかり湿気で固まっていました。そこで、頼りのネット販売。ちゃんと小袋入りが売られていました。早速注文して、届いた物で、今日ストーブを修理してみました。果たしてうまくゆくのか、使ってみないと分かりませんが。あとは、チェンソーの修理が舞っています。こちらもYouTubeで知ったやり方で何とかチャレンジする予定です。世の中、なんと便利になった事でしょうか。

2022年12月16日金曜日

曇りのち雨

 今日の天気は下り坂。雨になる前に塗装を終えたいと思い、いつもよりもせっせと手を動かしました。何とか頑張って、昼前に塗り終えました。午後から雨が降り出しました。建材店に走って、セメントを買ってきました。ベランダの穴埋めのためです。パテで埋めるには、あまりに腐れが進んでいて、ワイヤーブラシでこそいで、腐ったところを取り除きました。いろいろ考えたのですが、身近にある材料となるとなかなか思い浮かびません。石膏を使おうかとも思ったのですが、ネットで調べてもそういう使い方が出てきません。そこで次に浮かんだのが粘土です。ただ、粘土だけでは雨に当たると融けてしまいますから、セメントを加えることにしました。よく水路などの水漏れを止めるためにセメント粘土というのを使ってきました。それをデッキで試そうというのです。果たして木とくっつくのか。まあ、あまりしっかりとつかないほうが都合がよいのですが。たとえ、剝れたとしても、隙間を埋めるような接着剤はいろいろあります。どうなるのかはやってみないとわかりませんが。最後は差し掛け屋根の劣化した波板の上に溜まった落ち葉です。危険なので上に乗ることもできません。二階の窓からブロワーを水道パイプで延長して吹いてみたのですが、うまくゆきません。そこで、物置から古いデッキブラシを見つけて、取っ手の長さを延長して、手を伸ばすと、ギリギリ届いてくれました。届かないところは天気が良くなったら下から、掻き落とすことにしました。後は割れた波板の修理と、屋根のスレート、雨どいの修理が待っています。明日は雨の予報。工房で制作をしたいと思っています。

2022年12月15日木曜日

ペンキ屋さん

 昨日、高圧洗浄機で、きれいになったデッキと縁側の塗装をしました。使うのはクレオソート防腐剤です。二十年余り、雨ざらしで手入れも、まったくしてません。すっかり、雨風に洗われてデコボコです。それに、塗装もすっかり劣化してしまい、塗料がどんどんしみ込んでゆきます。これでは一斗缶一つではとても足りそうもません。カミさんに一走りして、買い足してもらいました。午前中に濡れ縁を塗り終えて、午後はデッキを塗りました。デッキのほうはモンステラやツルバラが根を張っていたので、取り除くと、かなり腐敗が進んでいました。あまり酷いところは、別の材で埋める必要があります。ただ、技術的に難しそうなので、上から板を打ち付けようと思います。段差はできるだけ斜めに削って、躓いて怪我をしない工夫が必要です。とりあえず今日は塗装まで。腐ったところには、防腐剤を大目に流し込んで腐敗の進行を抑えることにしました。夕方まで、頑張って一度目の塗装は何とか終えることができました。明日の天気は下り坂。何とか、終わるまでもってくれるよいのですが。

2022年12月14日水曜日

昨日は

 昨日は、メガネを作りに行きました。屋久島に新しくできたお店です。これまでは、年に二回ほど出張で来るのを待っていました。これからは何かあったらすぐに対応してもらえそうです。価格もリーズナブル。午後には、家のデッキを塗り替える準備をしました。家を建てて二十年余り、デッキの周りにはバラやモンステラが枝を広げて今にも腐りそうです。何とかギリギリ、今ならば間に合いそうです。夕方、工房に戻ると外国からのお客さん。そういえばクルマで走ったとき、海外からのお客さんを見かけました。これから、また増えてくるのでしょうか。相手をしていたら遅くなってしまい昨日は日記をお休み。今日は朝から、高圧洗浄機でデッキの古い塗料と腐りかけた板の表面を洗い流しました。午後は家の裏の落ち葉の掃除。なかなか家のことが出来ず、ここにきてようやく、少しずつ手入れを始ています。ここ二週間以上。工房での制作をしていません。庭や家の周りの手入ればかり。来週あたりから、ぼちぼち制作に戻りたいと思っています。

2022年12月12日月曜日

シイタケ

 今日も一日、家の裏山の整理をしました。木は切り終えて、枝とボサを分けて運び出すのですが、これが時間のかかること。一人だとなかなか進みません。(ボサとは葉の生えた細い枝のことです) ほぼ一日。何とか終わりが見えてきました。昼前に崖でチェンソーを木に挟まれて、手鋸で枝を切って何とか脱出できましたが、その時の一時間がなければ終わっていたのにと残念でなりません。夕方、ご近所のミカン農家の知人が来て、シイタケ菌を植えたらよいのにと言われました。今の時期に切った木がよいとか。それに椎の木がたくさんあるというのです。椎ってどれかと聞いたら、屋久島に何年もいて、椎もわからないのかとあきれられてしまいました。切って片付けるのが精いっぱいだというと、げっそりした顔を見て、納得してくれましたが。でも、今になると、シイタケかあと、思うのです。自分の山から切り出したしいたけはどんな味がするのでしょうか。

2022年12月11日日曜日

昨日のワクチン。夜中に熱も出ませんでした。朝は昨日の続きで切った木の片付け。悪いほうのひざに違和感です。調子に乗りすぎたようです。軽トラ一台分運んで終わりにしました。工房ではゆっくりしたいと思っていましたが、やることがたくさんあります。まずはチェンソーの掃除から。木くずが詰まって、エアーで吹き飛ばす必要があります。ところがその、コンプレッサーが壊れています。まずは修理から。オイルをさしたり、ホースを取り替えたりあっちこっち手を入れました。それでチェンソーの掃除をしました。コンプレッサーがうごくようになったので、前からやろうとしながら手をつけられなかった、スプレーブースを直しました。大昔、モーターが動かなくなって取り外していたのですが、ダクト換気扇が手に入ったので何とか使えるようにしたいと思っていました。ほったらかして何年たったでしょう。なんで、こんなにむきになってあれこれ始めたのかと言いますと、どうも、ここのところ、身の回りで、いろいろな知人たちがこの世を去っているのが気になっているのです。明日は我が身。という感じがして。やろうと思ったことはやり残したくないですから。生きてるうちが花です。

2022年12月10日土曜日

ワクチン

 五回目でしょうか、新型コロナのワクチンを打ってもらうのは。今回のはオミクロン対応とか。だいぶ接種希望者も減ってきたようで、会場はガラガラでした。コロナ疲れというかコロナ慣れでしょうか。きのうから調子がわるくなったチェンソーをしらべてみたら、エアーフィルターが詰まって、プライマリーポンプが破れていました。機械ものは難しいものです。それにちょっと型が古くなると部品が見つからなくなります。これから、EV化が進んで、電気自動車にソーラーの時代が来るようです。企業や先進国が買い替え需要を演出しているのではないのでしょうか。時代を江戸時代ごろに戻して、明かりは菜種油,移動は徒歩か馬。自給自足に戻せるならば、世の中、穏やかに生きられるのではと思ったりもしています。

2022年12月9日金曜日

雨どい

 今日も一日、山師。チェンソーで裏山でした。今日で何とか伐倒を終えたいと、焦ったのがいけませんでした。見事に倒れた枝が屋根に直撃。スレートと雨どいが破損。やはり、梯子をかけて高いところから切るべきでした。でも、そんなことしていたら、あと何日、かかるかわかりません。夕方までに何とか切り倒しが終わりました。後は片付け。これが何日かかるのか、片付けが終わったら、屋根の修理も待っています。家の庭には先日倒した、センダンの大枝も待っています。これではエンドレスです。そろそろ制作に戻らないと。焦りがわいてきました。まあ、今年はひざを痛めてあまり動けませんでしたから。ここまでよくぞ、回復したものと、我ながら感心しております。

2022年12月8日木曜日

チルホール

 今日も一日、木こりのまねごとです。家の裏の森、あえて森と言わせてもらいます。大きな木が枝を広げて、屋根の上まで覆いかぶさっています。何とか、差し掛け屋根を壊さないように、工夫をしながら切ったのですが、時々思いがけない方向に枝が落ちて、つき破ってしまいました。今日の最後の難敵、ハゼの枝が、まっすぐ上に伸びていて、しかも高い。梯子も全く届きません。考えた挙句チルホールで引っ張ることにしました、梯子の一番高いところに登って手をいっぱいに伸ばして、ワイヤーをかけます。そのワイヤーの先に別のワイヤーをひっかけて、離れた大きな木につなぎます。後は間にあるチルホール、横向きのジャッキのようなものに鉄の棒でぎこぎこ往復運動をさせて引っ張ります。それから梯子を下りて、チルホールで引っ張ります。するとみごと、バキバキという音とともに、大枝が落ちてきました。屋根を傷つけることもなく、大成功でした。ただ一日やっていると何度か危ないことも。いちどは枝が頭を直撃。もう一度は梯子に置いた足をかすめて落ちてきました。本当に紙一重、梯子のステップがひん曲がって、ビスがふっとんでしまいました。危ないところでした。結論。頭にはヘルメット、足は丈夫な安全靴が必要だと。夕方カミさんが顔を見てヤバイというのです。目から出血しているとのこと。ちょと頑張りすぎて、眼底出血したようです。あすはすこしペースダウンしないといけませんね。

2022年12月7日水曜日

大掃除

 昨日の続き。あっちこっち気になるところを、今日一日やるから。木を伐り始めたら、気になるところが次々と。始めると、全然はかどりません。まず、工房の入口。ツル性の植物がはびこって、光回線のラインに絡まっています。簡単にできると思ったのですが、なんというツルでしょうか。硬いし、しつこいしで、二時間余り、格闘してしまいました。もっときちんと終わらせたかったのですが、途中で見切りをつけました。次は、畑。昨日切り落とした枝がゴロゴロ、それから家入り口のセンダン。枝を落としたら郵便ポストがぐしゃりと凹んでしまい、柱がぐらぐらに。修理していたら新聞配達さんが来て、大掃除ですかとのこと。昨日も、次男の通所施設の職員さんから同じことを聞かれたそうです。カミさんが車で走るとお年寄りが何人も、庭木を切っていたそうです。もう師走ですから。考えることは一緒なのでしょうか。最後は家の裏山。枝がのびて屋根の上まで掛かっています。はしごをよじ登っての作業。夕方までやると足がふらふらです。今日一日ではとてもとても、簡単に考え過ぎていました。

2022年12月6日火曜日

待てば海路の日和あり

 久方ぶりの青空が朝から広がりました。待ちに待った庭木の剪定をしました。カミさんから何度も言われてましたから。ベンジャミンが鬱蒼として。センダンが枝を大きく広げて家の屋根に届きかかってます。どうやって切ったらよいか、見上げては思案してましたが、結局、考えていても答えは見つかりません。チルホールで引っ張ろうかとも思ったのですが、ワイヤーをひっかけるために登ることが恐ろしくて勇気がわきません。結局二段梯子をいっぱいに伸ばして、途中を梯子が動かないように木に縛り付け、何とか最上部まで登って、チェンソーで切りました。何とかうまくゆきそうだったのですが最後に木に挟み込まれて取れなくなってしまいました。工房に戻って、くさびを持って打ち込んだのですが、重さで食い込んでくれません。チェンソーにロープをつないで落ちても途中で止まるようにして、切りかけの木を力いっぱいゆすったら、何とか外れてくれました。ユーチューブで見たときはくさびが簡単に入っていったのですが、梯子の高いところでは不安定で力が入らず、食い込んでくれなかったのだと思います。やはり、何事もやると見るとでは大違いです。とにもかくにも、今日一日、けがもなく無事作業ができたことに感謝しています。今夜はよく眠れそうです。

2022年12月5日月曜日

型取り

、午後石膏の型取りをしました。陶芸仕事。その前に白化粧の改造。後、一歩。少しだけ生がけ用の化粧があってません。石膏の型は、サーバーです。家にあったサーバーの形が気に入って、それをそのまま土に写したら良さそうなので、石膏で型取りです。そのまま流し込むと石膏がくっついて、使えなくなりそうなので、ラップを巻いて直接石膏に触れないようにしました。それが失敗のもと。ラップが浮いてしまい、ラップのしわの見苦しいことこの上ありません。初めから土で原形を作るべきでした 。手をぬいた罰。何とか修正できないかと、石膏の技法書をめくって、水につけてしっかる吸わせて、濃いめの石膏を筆で塗ればなんとかなるとか。ただしそれでうまくゆかないときは初めからやりなおせとのこと。石膏を塗って何とか指でこすってならしたのですが、どうも手遅れみたいでした。昨日は車が錆びて穴があいたところを修理したのですが途中で雨が降ってきて、ヤスリがけが中途半端なうちに塗料を塗ってしまい、段差ができてしまいました。どちらも焦りが原因。慌てる乞食状態です。二連敗。もう少し落ち着く必要がありそうです。

2022年12月4日日曜日

天候不順

 ここのところの天気。雨か曇り空ばかりです。外で作業するのには全く不向きです。そんな時に限って、屋外でやりたいことばかりです。朝から、合羽を着て庭の木の剪定をしたり、クルマの錆び取りと塗装、チェンソーの修理。チェンソーなどは、仕方なく工房の中でエンジンをかけて、排気ガスのにおいでいっぱいになってしまいました。それと異様な温かさ、庭木の葉が落ちるのをまっていましたが、いつになるやら。待ちきれません。こんな年もあるのでしょうね。

2022年12月3日土曜日

種蒔きとメンテナンス

大根の種を蒔きました。二ヶ月ほど遅かったので果たして根が育つのか。去年もスが入ってダメでした。まあ、ダメでも自業自得です。時期を守ってませんから。そして、工房ではノコの目立て。古いノコで、大昔、カミさんの父親が使っていたものです。折り畳みノコで全く切れません。それに目立てヤスリが全く効きません。一本あっという間にすりつぶしてしまいました。おそらくステンレスだと思います。ステンレスって硬いんですね。ヤスリは諦めて、刃物研ぎ用のグラインダーで何とか削ってみました。刃があっちこっちに当たって、かなり乱れた刃並びになりましたが、試してみたらそこそこ切れるようになりました。午後からはチェンソーの調整です。一つ、どうしてもかからないのがあります。長い間、置きっぱなしだったので、致し方ありません。今日も、全く陶芸活動はお休み。いつになったら、制作できるようになるのでしょうか。

2022年12月2日金曜日

インフルエンザワクチン

 夕方、家族そろってインフルエンザワクチンの接種にゆきました。毎年の恒例行事。カミさんがこれでほっとしたと言いました。午前中は、息子が獣医さんのところへゆきました。犬が、食欲がなくなって、だいぶ弱っています。もう年ですから。それでも何とか元気になってほしいと必死です。自分の子供のように可愛がっていますから。ちょっとクールな我が身とは大分違います。これまで、何匹の犬を飼ってきたでしょうか。ただ、どの犬も家の外で飼ってきました。今のスズを飼うまでは。スズが家に来た時、血圧が高くて、目が回ってしまいました。そこで一緒に歩いてもらう為に来たのです。それから毎朝、散歩に付き合ってくれました。土日は息子が担当して。気がつくと、餌の世話もシャンプーも身の回りのことはほとんど息子がやってくれました。愛情もひときわ強く感じているようです。年も年ですし劇的に元気になるとは思いませんが、なんとかもう暫く、一緒に暮らして欲しいと願っています。息子は今日二軒の医療機関に行ったことになりました。健康の有難さが身に染みたようです。

2022年12月1日木曜日

楠の木

 家の前の楠の木の枝を落としました。こん回最大のミッションです。巨大化して、これ以上放っておくと手に負えなくなるのが目に見えています。どうやって切ったらよいか、毎日考えていました。果たして、無事に切ることが出来るのか。昨日はそのための準備をしました。朝から曇り空、時折雨が舞っています。使うのは植木梯子と高いところは二連梯子です。切る道具はチェンソーと鋸、それに鉈。後は命綱と安全帯です。今日と明日、二日がかりの予定でしたが、なんと一日で終えることができました。下の庭の枝打ちでだいぶ慣れていたようです。枝が太いので、二本分で軽トラの荷台がいっぱいです。何回運んだことか。なんにせよ、無事にやり終えたことが一番。ひざを痛めたときはもう一生、こんなことできないかもと思っていました。ここまで回復できたことに感謝しています。

2022年11月30日水曜日

目立て

山 今日は、のこぎりの目立てをしました。立ち木を切るための腰鋸、二本。本格的に。道具もいろいろ揃えましたから。あさり槌も鋸万力も。ユーチューブで勉強しました。結構切れそうになりました。午後は車のさび落とし。ところがただ錆が浮いていただけではありませんでした。鉄のところまで錆が行って、穴が開いていました。パテで埋めないといけませんが、持ってません。慌てて注文しました。そこで、チェンソーの目立て。やすりがさびていて、うまく研ぐことが出来ません。何とか一通りやってみましたが、果たして切れるようになるのやら。先日の大雨で、家の入り口の砂利が流されてしまいました。家にあった、砂利を運んだのですが、その時使った一輪車を持ち上げたら大量のヒル。人の血を吸う嫌な奴がなぜかうじゃうじゃ。明日は水源地に、山からひいている水道の修理にあがらなければなりましせん。あの辺はヒルの生息地。思っただけでも身の毛がよだちます。

2022年11月29日火曜日

ハード レイン

 昨夜の雨はかなり強かったらしく、側溝に積もった落ち葉が道に持ち上げられて、散乱していました。一時間に50数ミリとか。家の入口の砂利も流されたようで、段差ができていました。今日も時折雷を伴って荒れ模様。外仕事はできないので、窯の修理。午後には、停電も。工房の、段ボールを整理して、ゴミに出す準備をしました。昔、住まいとして使っていたときの洗濯室、今では空き段ボール置き場になってしまい足も踏み入れることが出来無くなっていたのを、何とか片づけました。実は探し物をしていたら、空き箱の山に面食らって、急遽片付け始めたのですが。昔の脱衣所に通じるドアがふさがれて開かずの扉だったのですが、何とか開けられるようになって、探していたものを発見しました。明日はそれを使って一仕事、果たして上手くゆくのやら。

2022年11月28日月曜日

おすそわけ

 今日、頼まれていた米寿の祝いの器を無事に手渡すことができました。記念の文字を入れてほしいという依頼でしたが、なかなか難しく、結局、印をを彫って文字を浮き立たせることにしました。釉薬をかけた後、文字のところをこすってはっきり見えるようにしました。きれいに出るのか心配でしたが、どうやら満足してもらえたようで、頑張った甲斐がありました。その仕事でとりあえず、注文をすべて作り終えたことになります。ほっとしたと同時にちょっと気が抜けたような気持ちです。去年の年末から春まではホテルからの注文と大阪のデパートでの展示で、ろくに休みも取れませんでした。正月返上で頑張ったのが懐かしい。今年はどうやらゆっくり過ごせそうです。今日の二人、そろってもうすぐ米寿を迎えるそうです。おそらく良いことばかりだったわけではなかったことでしょう。それでも、二人で乗り切って現在に至ったということは、なんとお目出度いことでしょうか。記念の品を作らせてもらったということは、ちょっとはおすそ分けを、頂いても罰は当たらないと思います。どうか、末永い幸せを祈っております。

2022年11月27日日曜日

学び

先日窯出ししました。息子が留守で、彼が作った釉薬を、よく確かめずに使ってしまいました。その結果釉薬が流れて、棚板にはりついたり、棚板からこぼれた釉薬が下の段の器に落ちて、被害がいろいろ出てしまいました。マット釉という名前に騙されてしまいました。まさか流れやすいマット釉があるなんて。まあ、すべての釉薬は二人で作っていますから。それに常に新しい釉薬にチャレンジしているので。釉薬づくりに限らず、工房では失敗を恐れず、むしろ、指導書や技法書でやってはダメ、というような仕事をあえてする傾向があります。人と同じようなものを作っていては、どこかで見たようなものしか造ることはできません。大昔、個展を開いたとき、その個展を見たある陶芸家が、どこかで見たようなものが並んでいたと、別の知人に語っていたのを漏れ聞いたことがありました。そのとき、多少自負していたところに、強烈なパンチをくらった気がしました。それから、です。独自の表現を求めるようになったのは。当然、後を追って似たようなものを作ってくる事もありますが、そんな時、競うのではなく、別の表現を模索するこピンチはチャンスと。今やっている仕事が、どこまで個性的かはわかりません。ただ、求めに応じて、変わり続けることを目指して、日々学習です。道の途中ではありますが。

2022年11月26日土曜日

眠れぬ夜

 昨夜は辛かったあ。眠れなくて。一体どうしてしまったのか。思い当たることはありませんが。布団に入って、YouTubeを見ていたのですが。古い、ノコギリを再生する動画でした。そのうちに、オークションでノコギリの目立てに使う、金槌を入札して、待っている間に、今度は大きな木を切る動画、なんだか自分で高い枝に登って切っているような気分になって。すっかり目が冴えてしまいました。延々と動画を次々に見て、そのうちに金槌を落札したことがわかり、次はまたオークションで古いノコギリを延々と見ていました。寝なくちゃと思って、強いお酒でも呑めば眠れると思って、お勝手でウイスキーをストレートで呑んだところますます逆に目が冴えてしまい、結局三時すぎまで寝つけませんでした。いやあ、辛かった。カミさんが時々眠れないと言ってたのですが、まさか我が身におこるとは。不眠症の方の気持ちが、ちょっとだけ分かった気がしました。

2022年11月25日金曜日

ひとの庭

 隣の庭は青い。昔から言われますが、実際庭仕事をしていると、よその庭が気になります。今日は棚卸。車で街までゆく途中、キョロキョロ。結構、みなさんまめに手入れしているようです。朝から熱心に草取りしているおばちゃんや、庭を掃き掃除のおじちゃん。草一本生えてません。やはり継続は力です。わがやはと言えば、朝のひとときしか、庭に出られませんから、どこもかしこも草だらけ。枝は伸び放題。サースでに足を踏み込むこともできないところがあっちこっちにあります。今やっているところもだいぶ目処が立ってきました。来週からはそろそろ畑のほうへゆきたいと思っています。

2022年11月24日木曜日

チェンソー

 青空が広がりました。朝からはひさしぶり。昨日やりかけていた、シマトネリコの枝切をしました。昨日からどうしたものか、悩んでいた太い枝も、思い切って切ることにしました。手鋸で頑張ってたのですが落とした枝があまりに太くて、とうとうチェンソーを使うことに。長く使ってなかったので動くかどうか心配でしたが、何とかエンジンがかかってくれてひと安心。最初は落とした枝だけと思ってましたが、思い切って梯子の上でチェンソーを使ってみました。危なくなったら手を放す覚悟で。おかげで手鋸では歯が立たない太い枝もさっぱり。シマトネリコのほかにも二本、隣の木も剪定することができました。カミさんがやってきて、ずいぶんさっぱりしたのねというので、次、いつできるかわからないから。と言ったのですが、心の奥からは次はないだろうなと、聞こえてきました。何はともあれ怪我無く一日動くことができました。


2022年11月23日水曜日

庭仕事

 朝から雨。散歩も庭仕事もできないので、工房で作業。以前はこの時期、いつも暗いうちから工房だったのですが、今年は庭ばかり。ラジオをかけて手を動かします。九時過ぎに、ひと段落ついて、まだ雨が降る中、我慢できずに庭におりました。風が強くて、シマトネリコの枝落としは一本でやめることに。午後になっても雨が降って、合羽を着ての作業です。それでも、草と格闘していると元気が出るから不思議。無念無想。今日は軽トラで三回、刈った草を運びました。とうとう置き場がなくなってきました、前に捨てた枝の上に草を積み上げることに。今夜はよく眠れそうです。

2022年11月22日火曜日

シマトネリコ

 今朝は、我が家のメインツリー、シマトネリコの枝を切りました。大きく育って、見事に枝を広げていますが、育ちすぎて、隣のレモンの木に日が当たらなくなってしまいました。脇から伸びている枝を切ろうとしたのですが、硬くてなかなか刃が立ちません。昨日、一生懸命、目立てしたのですが。悪戦苦闘して何本か、切り落としましたが、葉が茂っていて、軽トラが重さで悲鳴をあげそうでした。トネリコという木はヨーロッパでは農具の材料として使われたようです。粘りが強くて丈夫だからとか。工房の棚の上にカヌーが上がっています。80年代、まだドイツが統合する前の東ドイツ製です。組み立て式のカヌーで、ファルトボートというのが本当の呼び方です。骨組みはトネリコで出来ています。軽くて、波にもまれてもしなって丈夫。四十年たっても健在ですから。切った枝を、そのまま捨てるのは惜しいので、乾燥させて陶芸の道具を作ろうと思っています。昔から、島で育った硬い木。モッコクや山桜で作ると、一生モノの道具になります。

2022年11月21日月曜日

目立て

 朝の庭仕事を始めようと、道具をそろえていたら、のこぎりが見つかりません。仕方がないので、予備のほうで間に合わせました。終わってからの探しましたがどこにも見当たりません。また山にでも捨ててしまったのかと半分あきらめていたのですが、昨日、雨合羽を着ていたことを思い出しました。軽トラの後ろのコンテナーの中の,合羽の下から出てきました。ただ、予備ののこぎりのほうがよく切れたので、比べてみると錆がひどく、刃もすりへっていました。昼休みにやすりで刃を目立てることにしました。ついでにあさりと言って、鋸の通りがよくなるように広げたあった刃が狭まっていたので、ペンチで広げてみました。本当は専用の金づちがあるのですが、どこに行ったか見つかりません。目立ては大昔、炭焼き爺さんから教えてもらいました。当然見様見真似です。後からユーチューブで目立ての動画を見るとあまりにも自己流なので恥ずかしくなりましたが。それにしても、ユーチューブのすごさには驚き。大抵のことがわかってしまいます。すごい時代になったもんだと、思います。

2022年11月20日日曜日

工房の前

 最近、カミさんが工房の前の崖の草をきれいにしてくれました。そのあと、家の庭で増えたオリヅルランを植えていました。大分すっきりして、前から咲いていた紫色のヨメナとで、庭っぽくなってきました。そこに、リュウゼツランが二株加わって、ぐっと、雰囲気が変わったように感じられます。昨日、家の玄関の前に苗がおいてありました。夕方、工房の入り口あたりで、声が聞こえたような気がして、出てみたのですが、だれの姿もみつけられませんでした。おそらく声をかけてくれたのでしょうが、出るのが遅かったのでしょう。まさかこんなに早く持ってきてくれるとは思ってもなかったので、びっくり。大きくて立派な株が二種類。今朝、さっそく植えてみたら、あたりがすっかりトロピカルな感じに変身。奥のほうには、別のご近所さんが植えてくれたアナナスが真っ赤な花をつけて広がっています。工房の植物たちはほとんどが頂き物ばかり。ハイビスカスもホンコンカポックも。自分で植えたのはベンジャミンゴムくらいでしょうか。その下にはモンステラが巨大な葉を広げています。そうそう、ベンジャミンゴムはまるでガジュマルのような気根を伸ばして幹を増やし始めています。地球温暖化もあるのかもしれませんが、だいぶ南国感が増してきたように感じられます。 

2022年11月19日土曜日

ジャングル

 最近の朝は、いつもココから。家のある敷地のすぐ下の段です。そもそも、家を建てた22年前、まずはココから庭づくりがはじまりました。あの頃は何にも無い、ただの畑でした。元は田んぼだったところを、ユンボで庭にできるように整地してもらいました。そこにせっせと石を並べて、通路を作りました。木や草花を植えました。そこが終わったらだんだん他へ移って行きました。その場所が二〇年過ぎたら、木は育ち、勝手放題に色々な植物で覆われて、今ではまさにジャングル、足を踏み入れることもできません。それを何とか庭らしく戻したいと奮闘し始めました。毎朝、軽トラ一台分の枝や草をせっせと運び出しています。今朝あたりから、ようやく向こう側が見通せるようになりました。朝が早いので、音がうるさいチェンソーは使わず、手鋸と鉈だけで。リハビリも兼ねつつ。だいぶスッキリしてきたのが嬉しくて、軽トラど通る時はブレーキを踏んで、あそこをどうしようかなどと、思案を巡らすのが楽しみです。1年ほったらかした庭と畑、一年がかりでなんとか庭や畑に戻すのが現在のミッション。すっかりなまってしまった、身体を少しずつ元に戻すと言う、テーマもあわせて、朝の日々を過ごしています。

2022年11月18日金曜日

値上がり

 物価が上がっているのは知っています。スーパーにゆけばわかりますから。しかしまさか、倍になっているとは。窯の部品の話です。今日、故障が起きてあわてて、部品を注文したところ知りました。陶芸の原料が何割とか上がっているのは知っていました。ところがまさかそれ程とは。円安で海外からの輸入品が値上がりしていることはわかります。100円が140円の円安についても。でも4割ではなくて、倍とは。もう一つが、インボイス制度。息子から説明を聞きましたが複雑でよくわかりません。これまで、販売する器の値段は据え置きにしていました。零細なわが工房、原材料には軒並み消費税が上乗されていますが、内税ということで据え置いてきたのですが。取引業者から、インボイスの番号を知らせるようにとファックスが入りました。今後も取引を続けるためには納税業者の登録をせよとのこと。まさに弱い者いじめに思えてなりません。どうしたらよいのか。焼き物を初めて50年。これまでいろいろありました。それでも何とか乗り越えてきたのですが、今回は、本当に、死活問題になりそうです。零細な個人業者は、消えてなくなれということなのでしょうか。

2022年11月17日木曜日

冬の訪れ

 急に肌寒くなりました。どんよりとした曇り空。大陸の高気圧が張り出して、北西からの風。屋久島にもようやく冬が訪れたようです。天気図を見ていると、気圧の動きは、国境など関係ないように気ままに移動しているようです。日本のような島国では、国境はわかりやすいのですが、大陸では複雑に入り組んでいます。衛星からの写真だと、まさに丸い形の星であることがわかります。こんな一つの星の上に人間は線を引いて、国という複雑な仕組みを作り上げました。そして、隣同士あいみ互いに諍いを起こし殺し合っています。今回の巡航ミサイル発射と迎撃ミサイル。それに幕添えを食った人達。余りに複雑で、全くどう解釈して良いか、大体、真実とはなんなのか、それぞれ立場の違った人達が、自らの、正義を主張し合っています。地球の人口がもうすぐ80億になるとのこと。その80億の人間がそれぞれ、人種や立場の違いのもとに主張しあったら、世の中どうなってしまいのやら。いっその事、他の星から攻めてくるようなことでも起きれば、地球人達は協力して戦うことをするのでしょうか。人間とは愚かなもの、と言いたい所ですが、その愚かな人間の一人が、自分だと言うことも逃れようの無い事実なのです。

2022年11月16日水曜日

リュウゼツラン

 今朝の散歩の途中、海の近くの以前お店をやっていたところで、庭の手入れをしている奥さんと出会いました。朝の挨拶をして立ち話をしていた時、お店の建物の前に人の背丈ほどの大きな白い花が目に入りました。きれいな花ですねえというと、こんどあげましょうかといってくれました。毎年小さな芽が出て、捨てているというのです。花の種類はリュウゼツランとか。薄暗かったのであまり良く見ることはできませんでしたが、大きな葉が一株、その中心に巨大な花が伸びているようでした。工房で、その話を息子にすると、テキーラの原料だと教えてくれました。ふつうお酒の原料というと、むぎとかコメとか芋のようなでんぷん質で作られています。リュウゼツランはいったいどこが原料になるのでしょうか。根っこでしょうか。ランの仲間は普通は葉や花を観賞するようです。テキーラはメキシコで作られているようですから、暑い地方が育てやすいのでしょうか。屋久島では路地であんなに大きくなるのもわかるような気がします。先日はサトイモ科のシンゴニウムに出会いましたが、今度はリュウゼツランです。どうやら流れが観葉植物に向かっている気がします。

2022年11月15日火曜日

GG

 昨日はプロ野球のゴールデングラブが発表になりました。わがスワローズからは3人が選ばれました。捕手の中村は2年連続、あとの二人は初めて選ばれました。外野から塩見、それになんとショートで長岡君が選ばれました。ジャイアンツの坂本の故障でやや棚ぼた気味ではありますが、運も実力のうちといいます。たとえラッキーでもこれからの精進次第では来年も希望が持てます。今年は守備と同時にバッティングでも頑張ってくれました。まだ若いので、体も華奢な感じですが、鍛えればパワーアップしてゆけそうです。シーズン、フル出場したので肘も痛めたようですから、しっかりと休養して来シーズンの活躍を期待しています。村上君も数年したらアメリカに渡ることでしょう。そうなったときには、中心選手としてチームを背負ってほしいものです。まだ若いし、伸びしろ充分、これからのスワローズを大いに盛り上げてほしいと願っています。

2022年11月14日月曜日

植木鉢

 午後植木鉢のろくろ挽きをしました。先日お客さんで多肉植物を植える鉢はないかとたずねられ、息子が自家用に作った鉢を売ってしまいました。それを補充しようと、暇なときにぼちぼち作り始めました。先週、朝の散歩の帰り道、最近できた無人販売所の前を歩いていたら、観葉植物らしいものが置かれていました。その時はお金を持ってなかったので素通りでしたが、今朝、残ってたら買ってみようかなと、いくらかポケットに入れておきました。幸い、まだありましたので3鉢持って帰りました。一つはシンゴニウムと言って、以前育てたのですが、気が付いたら枯れてしまっていました。昨日奉仕作業の時、あの無人販売所の事を聞くとと、近所のフィリピンからお嫁さんに来た人がやっていて、友人たちからもらったものを置いているとのことでした。おそらく庭か畑で増えたものを出したのだと思います。枯らしてしまった植物なのに、上手に育てたものだと感心しました。今度は自作の植木鉢に植えて、何とか無事に育てたいものです。

2022年11月13日日曜日

奉仕作業

 年に2回。集落の奉仕作業があります。夏前と今頃。去年は手を怪我してたので息子が出てくれました。今年は、手は良くなりましたが、今度は膝がちょっと具合が良くありません。でもなんとか動けるので、自分が参加しました。場所は、地域のお墓。草を刈ったり木の枝を切ったり。我が家のお墓を立てるときに相談したところ、空いてる場所がないと断られたところです。そんなわけで今はちょっと離れた集落の大きな墓地にお墓があります。なぜか、今日は空いている場所があるからと誘われましたが。縁が無かったという事でしょうか。近所で、牛を飼っている人から新しい飼育法について相談されました。これまで、鹿児島の黒毛和牛といえば、サシが入った肉質でしたが、彼が今取り組んでいるのは、赤身の肉質の和牛だそうです。学者のかたの指導で新しい飼育法を模索中とか。その名も、「縄文牛」というそうです。餌にポンカンも使っているとか。やわらかい上にサッパリした肉だそうです。まだ研究段階で、知名度もこれからの様ですが、是非とも成功することを祈っております。現在は和牛の価格は低迷中。プーチンのせいだと言ってました。思いがけない所に、影響が及んでいる様です。コロナの蔓延もあるでしょうし、少子化だったり、円安だったり、どのような仕事も時代に翻弄されてしまうのだなあと改めて、感じました。

2022年11月12日土曜日

レリーフ

 朝からレリーフ作り。オーブン粘土は固く焼けてはいますが、ほとんど吸水性がなくて、粘土を押し付けると張り付きやすくなります。そこで、カタクリ粉の打ち粉を振りながら型抜きします。型に振ると凹んだところに埋まってしまい、せっかく彫ったところが出なくなります。そこで粘土のほうに粉を振って型取りします。乾かないように濡れた布に並べておきます。細かい作業で型取りだけで半日かかってしまいました。それを午後からカップに貼り付けます。やはり心配した通り、あまり恰好がよくありません。まあ、ほかに良い方法が浮かびませんので、釉薬で何とかカバーしようと思います。ただ、最後まで焼きあがってみないと、どんな出来になるのか、見当がつきません。今回のこの仕事、思った以上に難しいことがわかりました。今更、弱音を吐くわけにゆきませんので、できるだけのことをやってみようと思っています。

2022年11月11日金曜日

オーブン粘土

 早速オーブン粘土で印鑑を作ってみました。以前とはメーカーが変わったのか土がぼそぼそしていて、意外と作りにくく感じました。それと説明には乾燥までに2日から4日かけてくださいと書かれていましたが、そんな時間はないのでオーブンで50度位で乾燥させて、つぎに100度ほどで乾かして、最後は160度から180度ほで30分から一時間焼くという、説明署通りに焼いてみました。硬くなったので試しにカップに押してみましたが、なかなかうまく文字が出てきません。そこで、やり方を変えてウエッジウッド方式でやることにしました。レリーフ状のパーツを別に造って張って仕上げるということです。張った部品とボディーが一体感を出せるかが難しいところですが。実際、思いつくのと形にするのではこれほど違うのかと、改めて勉強させてもらっています。

2022年11月10日木曜日

篆刻

 久しぶりに印を彫っています。昔、凝ったことがありました。いわゆる、方寸の宇宙の世界です。先日頼まれたコーヒーに名前を入れる仕事。最初は手で書こうかと思ったのですが、青い釉薬だと文字が浮かびそうもないので、いろいろ考えて判を作って、浮彫にすることにしました。石膏に彫ってみたのですが、どうもうまく文字が出てくれません。おそらく文字が大きすぎて,粘土が逃げてしまうようです。もっと細かい文字を彫らないと。ところが石膏ではもろくて小さい字が彫れません。そこで、依然うまくいった、オーブン粘土をつかうことにしました。探したのですが、買い置きがないことがわかりました。早速注文して、どうやら今夜届きそうです。明日はまた、印鑑彫になりそうです。オーダーメイドでお客さんの希望を形にするのはいつものことではありますが、難しいことだと思います。

2022年11月9日水曜日

黄金の月

 今朝の散歩で西の空にまん丸の大きな月が浮かんでいました。昨日は皆既月食。かみさんが、二階のベランダからよく見えるからと呼びに来たのですが、こっちは白河夜船。残念ながら睡魔には勝てませんでした。それでも、今朝の月。充分堪能しました。散歩の帰りにはたくさんのカラス。こっちが歩くのに合わせるように移動してきます。先日ラジオの放送で、カラスの研究家が、人を襲うことはないという話をしていました。ごくたまに、ひなを守るために威嚇することがあるぐらいだとか。そうはわかっていても朝からあの群れを見るとあまり良い気持ちはしません。家のすぐ近くに、鳥が一羽、道で死んでいるのを見つけました。鹿児島では、鶴が鳥インフルで死んだというニュースを見ました。この辺で、流行らないとよいのですが。

2022年11月8日火曜日

 今日も屋根に上がるつもりでしたが、急に仕事が入って本業です。お祝いの器を頼まれました、夫婦そろって米寿とのこと。その記念のコーヒーカップを頼まれました。それもあまり時間がありません。今月中にと。しかも、二人の名前と、米寿の祝いだということがわかる様にということです。最初は文字を掘り込もうかと思ったのですが、格好があまりよくないので、印鑑を作って浮き彫りにすることに。それが中々。文字が小さいとわかりにくいし、大きく彫ったら、今度ははみ出しそうだし、バランスがうまくゆきません。時間は限られているし、縁起物だから失敗は許されないし、かなり苦労しています。まあ、お二人ともとてもそんなお歳とは思えないほど若く見えます。なんとかあやかりたいものです。そのためにも良いものを作りたいと頑張っているところです。

2022年11月7日月曜日

検診

 朝から病院へ行きました。三か月ごとの定期健診です。最近お酒を控えていたので、すべて正常でした。帰りにホームセンターで屋根用の塗料を買いました。ネットでめぼしをつけていたのですが、おなじようなのがあってつい手をだしてしまいました。送料を考えると、どちらで買っても同じようなものですから。午後から、屋根に上がって高圧洗浄機で掃除。ところが、どこかに引っ掛けたようでパイプに穴が開いて、水漏れです。古い型なので合う部品がネットでも見つかりません。どうしたものか。考え込んでいます。


2022年11月6日日曜日

休養

 今日はのんびり。「たまにはのんびりしたらいいのに」という、家族の言葉に従って。読書三昧でした。読んでいたのは「日本古代史を科学する」中田力さんの本です。医師である著者が、科学的な方法で、日本の歴史、特に邪馬台国がどこにあったのかを推測する本です。前に読んだときは途中でやめてしまいましたが、今日は最後まで読み終えました。昔から気になっていた、日本人がどこから来たのか、天皇家の発祥、そして天孫降臨について。彼なりの科学的な推理をおもしろくよむことができました。そして、人間の歴史、中国、半島、ひいてはアジアの歴史まで。いろいろ考えさせられます。今起きているロシアとウクライナの戦争、アメリカの立ち位置、アジアの中での日本人の歴史。簡単には答えは見つからいことばかりです。ただ、人間が営々とくりかえしてきたこと。それはどれほど文明が発達しようが、あまり変わることはないのでしょう。この時代に人類の破滅を迎えるようなことだけはさけなければいけないのですが。

2022年11月5日土曜日

庭仕事

 昨日は屋根にいたのですが、今日は庭です。朝は家の前で木を切ったり、草を集めたり。工房では入り口のベンチの後ろのベンジャミンゴムの枝打ち、去年、手を付けなかったので、茂り方がものすごく、電線も枝の中を通る始末。梯子を二つ、脚立と植木梯子、チェンソーは危ないので、腰ノコでギコギコ。時間はかかりますが、年寄にはちょうど良いペース。さっぱりしたところで工房の前の木を剪定。ビワは硬くて、なかなか簡単には切れません。昔は木刀の材料というのがわかります、陽が傾くまでやってだいぶ風通しが良くなりました。工房に入ると、西日が射して、すっかり趣が変わりました。これだけ切っても雨の多い屋久島、一年経てば、また鬱蒼とした山に戻ってしまうのでしょう。

2022年11月4日金曜日

屋根の上

 今日も屋根の上にいました。去年の今頃は病院のベッドの上でした。一年先のことはわからないものです。ウクライナだって、一年前はまさかこんなことになるなんて思ってもなかったことでしょう。「屋根の上のバイオリンひき」はウクライナで生まれたとか。今日は高圧洗浄機で、こびりついた、水垢や苔を落としていました。なかなかしつこくて、全然進みませんでしたが。「屋根の上でホース引」。綺麗になったら、塗り直したいと思います。まさか、そんなことを始めるとは、思っても無かったのですが。これも成行というものでしょうか。お猿さんのおかげかも。乗りかかった船とも言いますから。家のベランダもだいぶ痛んできました。塗りなおせれば良いのですが・・・。だいぶ元気が戻ってきました。


2022年11月3日木曜日

高いところ

今日も 屋根の上。昨日と変わって、前の畑で賑やかな音がします。どうやら、二人ががりでチェンソーで木を切っています。屋根の上ではトンテンカン、下ではバリバリ、なんとも賑やかです。息子は、初期不良で交換のパソコンが届いたので、接続作業。それぞれ自分の仕事に熱中しています。午前中は日が照って汗をかき、午後からは雨。あまり屋根の作業には向かない様です。午後三時過ぎにどうにかほぼ完了しました。ついでに屋根についた苔を落としたかったのですが、もう元気がありません。いずれまたと言うことに。最後に防塵マスクが行方不明に。どこを探しても見つかりません。まっ、ご愛嬌ということで。

2022年11月2日水曜日

屋根工事

波板が届くというので、屋根の修理を急ぎました。午後には来ると言うことで、取付の準備。先ずは、ガルバリウムの切断から。横幅が足りないので、工房にあった、ガルバの波板をサイズに切って、継ぎ足すことに。波のサイズが違っているので、タル木の上に板を打って高さをあわせることに 。実はピッタリのもあるのですが、ここ離島には配達できないとか。離島が故に色々難しいことがあります。そこで、手に入る材料を工夫することに。雨が降りそうで気にかけながら。夕方暗くなり始めたらポツポツ。なんとか、ギリギリ持ってくれましたが。とりあえず、なんとか動かない様にはなりました。あとはしっかり固定する作業が待っています。晴れ間を待ってゆっくりと。

2022年11月1日火曜日

踏んだり蹴ったり

 夜中にどこかで、動物の鳴き声がしたというので、気になっていたのですが、まさか工房が・・・。昨日、貼っておいたシートが剥がされて、下がぐしゃぐしゃになっていました。波板を剥がしたところを覆っていたのですが、どうやらサルの仕業でしょうか。足を滑らせて落ちて、大騒ぎして、ものはひっくり返すわ、置いてあった素焼きのカップを大量に倒して、あたり一面粉々になっていました。アイツらが、踏み破った屋根を修理してたのに、今度は蹴り倒されたようです。まさに踏んだり蹴ったり。情けないやら腹が立つやら。ウクライナの人の気持ちのほんの爪の先程、わかった気がします。理不尽な行い。全く程度が違いすぎて、むこの方達に失礼なのですが。どうして、あの様な行為ができるのでしょうか。かつて、日本人も大陸て同じ様なことをしたと思うと、悲しくなります。ミサイルを打ち込むとは、インフラに向かって。ちょっと、屋根をいたずらされただけでも、腹が立つのに。日本も、毎年毎年、台風に襲われて、大変な被害がでます。でも、自然災害と、悪意ある攻撃とは全く違います。人が戦うのはスポーツぐらいにして、平和を願わずにいられません。それぞれに言い分はあるのでしょうが。これ以上エスカレートしたら、墓穴を掘ることになりそうです。人類滅亡は紙一重です。

2022年10月31日月曜日

屋根

 朝から屋根の修理を始めました。建材店から、材料が届いたと連絡がありました。それでは、早速、サルに蹴り破られた波板の張り替えをしようと思ったのです。古い波板は簡単にはがせると思ったのですが、なかなか。太い釘で留めたので簡単にはがれてくれません。特に軒の下はバールも入りませんし、雨もあまり当たってなかったので波板も丈夫で、びくともしません。致し方なく、グラインダーで切り離すことにしまいました。頑丈なところはそのまま残して。それでも夕方まで、悪戦苦闘。なんとか剥がし終えましたが、今日はこれまで。波板も、今日は配達されませんでしたし。慣れない仕事は疲れるものです。明日は雨とか。本当は晴れてるうちに終えてしまいたかったのですが。

2022年10月30日日曜日

今日も仕事

朝起きてすぐに、 工房で仕事。釉薬がけです。何日やっているでしょうか。なかなか進みません。お茶も飲まずに。昼まで。集中しすぎて、もう虚ろ。午後は何もやる元気がなくなりました。工房をぼちぼち片付けて。自営業は好きなだけ仕事ができますが。いかに、上手に休息を取るか。明日は畑に下りようかと思います。

2022年10月29日土曜日

草刈り

 今朝は草刈りをしました。家の前の庭です。家の西側と裏も。先日届いた新しい刃を使いました。ネットで買ったものです。島のホームセンターでは3000円ほどですが、ネットだと半額近い値段で買うことが出来ました。ただ、その値段だと10枚まとめてとなります。今、使っているのは一年ほど持ちましたから、これから10年使える計算です。10年先というと八十過ぎです。そんな年まで、草刈りができるのか。それよりなにより生きているのか。足腰も記憶力もすっかり衰えているというのに。まあ、きっと誰かが使ってくれると信じましょう。草刈りが終わって、髪の毛を刈りました。カミさんが「よかったね、草も刈って、髪も刈って」と言いました。すこし複雑な気持ちになりました。


2022年10月28日金曜日

窯仕事

 昨日、畑で頑張ったので、朝から焼き物仕事です。本焼きの窯出しをして、仕上げて納品の準備をしました。ホテルの売店が取りに来るというので。皿や箸置きなどです。釉薬の掛け方を少し変えましたので心配だったのですが。結果はまあまあといったところ。午後は釉薬を四種類作り足しました。そのあと、素焼きの窯出しをしました。よく働きました。昨日のサヨナラ負けの、ショックも夢中で動いたので、だいぶ忘れることが出来ました。明日からは神宮です。どうなることやら。落ち着かない日が続きます。

2022年10月27日木曜日

 息子と仕事のことで言い争い。むしゃくしゃして、昼間っから畑に降りる。どこかへ出かけようかとも思ったのですが、くるまで走ると事故をおこしそうで、一人になれる場所。畑があって良かったあ。日に照らされるとまだまだ暑いこと。毎日、朝一時間ぐらいではなかなか草取りが進みません。何しろ、一年間放っておいたので。なまじっか、肥料をあげてたぶん、土が肥えていて、草たちの勢いがとんでもないことになっていました。今日は、時間をかけたので、思いがけず、野菜を植えるぐらいのスペースはできたと思います。気が付くと、レモンマートルが巨大化していました、五メートルはあるでしょうか、普通、お茶の木みたいに低木でそだてるとおもうのですが。畠の野菜に畝に植えていましたから、たっぷり、養分が効いたのでしょう。手で草を抜いたので去年取り残した里芋が、あっちこっち育っていました。集めると結構な量が採れました。思いがけない余禄です。それにしても、あんなに腹を立てたのに、疲れ切った体のせいか、いつのまにかほとんどおさまっていました。ネイチャーセラピーとでも言ったらよいのでしょうか。

2022年10月26日水曜日

窯仕事

 朝早くから、窯仕事をしました。畑には下りずに。まず、素焼きの窯出し。次は釉抜き。そして釉掛け。最近青釉の調子があまりよくありません、そこで、少し薄くかけることにしました。前にも、少しだけかけ方を変えたら、色が変わってしまったことがありました。厚くかけると綺麗な色がでます。しかし、釉薬のピンホールが多くなります。だから、いろいろ、試しているのですが、なかなかこれだという方法が見つけられません。どうすればよいのでしょうか。

2022年10月25日火曜日

棚卸し

 今日を入れて、後三回となってしまいました。月末の棚卸しです。気が付けば、長袖の季節です。テレビのニュースでは都会ではジャケットをはおっていました。さすが、ここ屋久島では車のエアコンは冷房ですが。車で走っていると、国のキャンペーンを利用してきたらしい、観光客の姿もちらほら。レンタカーの運転も慣れてないらしく、道の真ん中で止まってしまったり、ウィンカーも出さないで急に曲がったりと、気を付けて走行しないと巻き込まれてしまいそうで緊張します。何とか今日も無事に、棚卸しを終えて、買い物をして戻ってきました。空気が澄んでいるのでしょうか。鹿児島の開聞岳がくっきり、薩摩半島と大隅半島がすぐ目の前のようにくっきりと見ることが出来ました。カミさんの旅心に火をつけたようで、今すぐにでも飛んでゆきたいと何度も口にしていました。鹿児島までの距離は、日によってすぐ近くになったり、はるか多くになったり、感じられます。車がどんどん南下して、工房が近づくにつれて、気温も上がって、夏が戻ってきたような感じになります。小さな島ですが、時に、なんと大きな島だろうと感じたりする、不思議なところが屋久島です。    

2022年10月24日月曜日

秋の訪れ

 急に秋が深まったように感じられます。今日は娘が生まれた日です。あの日のことは何度も、ここで書きました。なので、少し前後のことを書こうと思います。娘が出来たとき。ある人から無謀ですと言われました。娘の前に生まれた子が、染色体の異常で生まれてきたからです。そこで東京の病院で遺伝かどうかを調べてもらいました。その結果は両親には異常がないとわかりました。だから、問題は起きないだろうと思ったのですが、念のために羊水の検査をしてもらいました。当時はその検査をできるお医者さんが少なく、東京の病院を紹介してもらいました。誤って、針が胎児を傷つけるリスクを承知の上での受診でした。あの時代としては最新医療といえると思います。その結果、問題がないとわかり、島のお産婆さんに取り上げてもらいました。最新医療から、最も古い出産方法と、不思議な流れで、生まれてきました。そんな娘も気が付けば、二人の親です。現在は子供たちと同じ保育園で働いています。改めて、人の運命とは不思議なものだと思います。長く仕事でお世話になっている方からメールが届いて、過去生の話を伝えてもらいました。過去生はよくわかりませんが、親から子へ、子から孫へと、連綿と続いた先端に、現在の暮らしがあることはまちがいありません。縁は異なものともうしますが、親子の関係が生まれたのも、何かの縁に引き寄せられた結果といえるのでしょうか。

2022年10月23日日曜日

休息

 夜中に雨の音で目が覚めました。遠くで雷も。畑はあきらめて、朝もゆっくり。昨夜は手に汗握る熱戦で疲れました。当分は寝不足になりそうです。去年より、一か月ほど早い日本シリーズです。オリンピックの影響だったのでしょうか。同じふたチームの激突。微妙な判定があったり、ホームランが飛び出したりと、昔、阪急との戦いで、大杉の当たりをめぐって、上田監督の長時間の抗議が思い出されました。野球というスポーツはいつもながら、熱くなるものだとおもいます。そんなわけで、工房でも、なんだかぐったり。きのうのお皿を仕上げたり、ラジオに耳を傾けたり、本を読んだりと、ぐーたら過ごしています。 

2022年10月22日土曜日

我思う

「 我思うゆえに我あり。」デカルトでしたっけカントでしたっけ。畑で草取りをしていた時に、突然、頭に浮かんできました。確か、高校のころ、倫理社会で習ったよう気かがします。夜中に何度か目を覚ますと、スマホでニュースを見ています。そんな中で、カーボンフリーを説明していました。「Co2を人間もだしているが、呼吸をしても良いのでしょうか」というような質問でした。その答えは、植物はCo2を吸収してたんぱくしつを合成している。したがってバランスが取れているので問題はないというものでした。そうなのか、と思うと同時に疑問も湧いてきました。だって、現在目の敵にされている化石燃料だって、遠い昔に植物が変化したもので、それを人間が消費する。さきほどの話とそれほど変わらないような気がします。食物連鎖だけに限定すればたしかに問題はおきないようにおもいます。しかし、人間は食以外にも衣も住もあります。現在起きている問題は、そちらが多くの原因ではないかと思うのです。それと温暖化は何時からの人類の活動にさかのぼるべきか。例えば、産業革命なのか。もっとはるか昔の、エジプトやメソポタミアまでさかのぼるべきなのか。前に読んだある本には、当時のエジプトは緑豊かな土地だったとありました。ということは文明が大地を砂漠化させてしまったということでしょうか。焼き物屋としても大いに悩むところです。基本.焼成という行為が、温暖化とどのようにかかわっているのか。電気なら問題ないのか、原子力発電は、屋久島のような水力発電はどうなのか。石油やガスはだめで薪なら良いのか。次々と疑問が湧いてきます。しかし、だれもそんなことを教えてはくれません。自分が、今の立ち位置で出来ることを選択してゆくしかないのでしょう。そんなことを思っている自分という存在だけは確実に実在している、そのことは間違いないようですが。

2022年10月21日金曜日

ドラフト会議

 昨日の、ドラフト会議、最後まで、見てしまいました。それほど詳しいわけではないのですが。運命が決まる瞬間、ドキドキします。悲喜こもごもです。野球をやっている人たちの、最終目的は、プロでやって、力を試したいというところでしょうから。ドラフトで選ばれなかった選手たちには、また別の道が待っていると思います。プロになった人たちには、新たな競争が待っています。誰かが、目標は村上選手と言ってました。また別の人は、トリプルスリーと言ってました。どれも。何年、何十年に一度の大記録です。どの道も、厳しく果てしないものでしょう。その、第一歩が昨日選ばれたせんしゅたち。スタートラインについた瞬間だったのでしょう。この先の、それぞれの歩みをみつめてゆきたいと思いました。

2022年10月20日木曜日

食中毒

 昨夕、息子が調子が悪いからご飯はいらないと、早々に部屋へ行ってしまいました。カミさんもムカムカしてご飯食べられないとのこと。なぜか一人でトンカツをむしゃむしゃ。そのあと、夜中に、カミさんが何度も戻したとのこと。朝、息子は息ができないほど胸が痛くなって、救急車を呼ぼうかと思ったと教えてくれました。どうやら、食中毒ではないかと言います。昨日の昼に食べた、鰹の漬け丼がよくなかったのではと。それにしても、我が身には何も異変もありません。至って普通です。胃が丈夫なのか、ただ鈍いだけなのか。朝も一人で犬の散歩に行き、畑で木の枝を切ったりと元気でした。昔から、よくサバの刺身を食べて、周りに具合が悪くなる人が出ても、なぜか平気でした。次男も驚異的な胃を持っていると医師から言われたことがあります。これは遺伝でしょうか。九十過ぎまで長生きした祖父も、胃が強かったようです。喜ぶべきか、ちょっと悩んでしまいます。

2022年10月19日水曜日

なんかや

忙しない一日でした。朝は畑で里芋ほり。去年取り残したのが生き残って、掘ってみるとちっちゃな芋が辛うじて付いていました。肥料も何も上げてないので、こんなものでしょう。仕事場で荷物を出す準備。五十年続けた仕事が最後かと思うと胸がじーんとします。昨日、作った石膏型。使った道具をきれいにしました。石膏がくっついていたので、研ぎなおすことに。ノミ、カンナ、ナイフ。砥石でピカピカ。錆が取れて使う前よりもきれいになりました。工房に溜まった、ゴミを集めて、汚れた雑巾を洗濯。離れのトイレファンを新しいのと交換。最後に昨日作った石膏型でたたらの器を試作しようとしたところ、テクスチャーをつける素材がみつかりません。去年、大掃除した時、間違えて捨ててしまったようです。何年も作り足してきた大切な素材がなくなってしまいました。また、作り直しです。前のようにバラエティーは出せませんが、一からすこしずつ。まあ、新鮮といえば新鮮ですが。そんなこんなで、なんやかやの一日となってしまいました。 

2022年10月18日火曜日

型作り

 昨日から型を作っています。お皿をつくるための。前にも型で丸いお皿をつくったのですが、そのときはありあわせのもの使いました。壊れたろくろの天板とか、丸い板などです。そのお皿たちも気がつくと残ってません。みんなどこかに行ってしまいました。それでは、次はちゃんとした型を作ろうと思ったのです。ろくろで型を流すための原型を作りました。全部で五種類。あとは石膏を溶いて流し込むばかりです。きょうは型を完成して試作するところまで、ゆきたいとおもっています。そうそう、去年の昨日でした。指をけがしたのは。早いものです。まだ時々痛みますが。年を取ると、ますます注意力がにぶってきます。焦らずゆっくりで行こうと思います。 

2022年10月17日月曜日

戦記

 子供のころ、読んだ漫画。特に夢中になったのが戦記物でした。戦闘機に乗った、少年兵の活躍を描いていました。最近、古い本を手に入れて、呼んでいます。まず驚いたのが、ストーリーがしっかり作られていること。太平洋戦争末期、敗戦濃厚な状況下、孤軍奮闘する姿が描かれています。戦後っ子と呼ばれた世代。敗戦から5年後に生まれ、焼け跡の空き地が遊び場だったあのころ、家にはまだ防空壕の跡が残っていました。あれから、七十数年、今も戦争が行われています。スマホの普及でリアルタイムで画像がネットに流れてきます。穏やかな生活が一瞬で破壊され、人の生命が奪われています。今は、アメリカの核の傘の下で、平穏な暮らしですが、決して、永遠に保障されているわけではありません。まず、自分達の生きてゆくための、基本的なものは他国に頼らなくとも、自分達の手で作り出すのが基本ではないでしょうか。国の繁栄や発展も大切だと思いますが、それは衣食住が自足できてのものだと思うのです。

2022年10月16日日曜日

プチ木工

 二台目のパソコンが届きました。案の定、二つ並べると窮屈になります。そこで古い方の本体を、棚を作って載せることにしました。ついでに散らかっていたリード類をを整理して壁にフックを取り付けてぶら下げました。それだけでかなりスッキリ。マウスパッドがはみ出してしまったので、ベニヤで下敷きを作ったりと、テーブル周りもプチ木工です。なんで、もっと早くやらなかったのだろう。長い間不便を我慢していました。大いに反省しています。

2022年10月15日土曜日

ファイナル

 まさかの展開でした。昨日の、セントラルリーグ、ファイナルステージ。月並みですが、勝利の神様が微笑んだようです。次はパシフィックの勝者との頂上決戦。昨夜は何度も目が覚めて、寝不足です。どちらが相手になるとしても、大変なゲームになりそうです。去年は、病院でベッドの上から試合の行方を見つめていました。今年は、膝が良くなったら、今度は腰が痛くなりました。今朝は。畑に行くのはあきらめました。体が重くて、ぐうたらしています。昨日は28年ぶり、アメリカから古い友人が訪ねてきました。屋久島にいた頃は子供たちに英語を教えていたのですが、現在は若い人たちにゴルフを教えているそうです。タイガーウッズと教え子とのツーショットをみせてくれました。体が二回りほど大きくなっていました。彼も還暦だとか、アメリカには還暦という言葉はないそうですが。日本人の奥さんを連れての、旅ということです。

2022年10月14日金曜日

売り出し

 昨日、島のホームセンターの売り出しのチラシが新聞に入りました。ちょうど良いタイミングですから、色々買ってきました。屋根の修理のための波板、古くなった脚立、畑の再開用に肥料などです。カミさんも、剪定鋏やスコップを物色していました。年に二度ほどの売り出しです。待っていた人たちも多いようで、なかなかの盛況でした。他のお店も覗いてみましたが、フェリーが欠航しているためか、品揃えが少なくなっていました。工房まで戻ってくると、気温の違いがはっきり。夏のような暑さです。小さな島ですが、まるで季節が変わったように感じます。シャツを脱ぎ捨てて、ろくろに向かいました。

2022年10月13日木曜日

眠い朝

朝から体が重い。散歩しながら、カミさんから足が痛いのかと聞かれました。 痛いのは腰と答えたのですが、それよりも、寝不足が原因のようでした。畑でも、今ひとつ調子が出ません。工房でも、眠くて眠くて。いつもなら、夕食が済むと一休みするのですが、昨日から、CSのFSが始まりました。(クライマックスシリーズのファイナルステージです。)疲れます。あと、何試合あるのでしょう。楽しみたいと思っていたのですが、試合が終わるまで、全く楽しむことができません。ただ、ハラハラしています。

2022年10月12日水曜日

木工

 突然、昨日から木工作業を始めました。休憩室の、パソコンが最近動きが良くないので、もう一台、入れることになりました。もちろん中古ですが。ただ置く場所を作らないと。そこで、使っている机に天板を足して、横に長くすることにしました。机に板を打って、隣の食器棚の横にも板を打って、コンパネを乗せて出来上がり。本当のやっつけ仕事です。それでも結構色々な道具を使います。材料は全てありあわせ。かなり広くなった机に、古いパソコンが一台。ちょっぴり寂しげです。おそらく数日すると、ぎゅうぎゅうになるのでしょう。

2022年10月11日火曜日

雑事

 一日中、一体何をやっていたのか、ただ動き回っていました。次から次へと、出てくる出てくる。一言で雑用と言ってしまっては、困ることばかり。息子が、「ただ器を作っていれば、すまないからなあ」と、口にしていました。もう、思い出せません。あまりに多すぎて。「細事に神は宿る」とでも言っておきましょう。

2022年10月10日月曜日

トンビ

 今朝の散歩。空にはトンビが4羽、気持ちよさそうに、羽を広げて輪を描いていました。今日はスポーツの日。昔の東京オリンピックの開会式でした。あの日、国立競技場の近くに住んでいたので、家のベランダから、自衛隊が描く五輪の輪をくっきりと見ることができました。あれから、何十年、また東京でオリンピックが開かれるとは想像もしませんでした。ただ、屋久島にいましたし、前の時ほど興味はありませんでしたのでほとんど観戦することはありませんでした。今が、スポーツにはもってこいの気持ちの良い季節です。野球はポストシーズンの熱戦が続いています。今日、セントラルリーグのCS挑戦の代表が決定します。勝った方がスワローズとの決戦に臨むことになります。一生一敗の五分。勝利はどちらに転ぶのでしょうか。熱戦を期待しています。

2022年10月9日日曜日

良い仕事

朝起きると 、口をついてきます。まるでお題目のように。「良い仕事するぞー」と。まあ、「充実した1日を、」ぐらいの気持ちでしょうか。ただ、陶芸での良い仕事とはどんなものでしょうか。一か八かのギャンブル的な、運良くできちゃったは、違う気がします。陶芸はアートでもありますが、手仕事による、工芸でもあります。工芸だとすると、安定した仕事、継続できる仕事、他とは違った仕事。そんなものでないと良い仕事とは言えません。まずは丁寧な仕事。他から真似のできない仕事、継続可能な仕事。簡単ではないでしょうが、まずは健康と、気力の充実が基本になると思います。

2022年10月8日土曜日

大将

山の大将。島ではお猿さんのことをそう呼んでました。里に下りてきて悪さをするので、棲み分けるために道路を通したのですが、最近ではまた里に出没するようになりました。昨日、家の裏で音がするので出てみると、スレート屋根の上で騒いでいました。こちの姿に気がついて慌てて逃げ出したのですが、そのとき、劣化していた透明の波板を踏み破ってゆきました。建材店にも電話で聞いたのですが、古いものなので取り扱ってないとのこと。ネットで取り寄せようとしましたが、離島だからとはじかれてしまいました。このままにしておくわけにもゆきません。何か方法を考えなければ。また一つ、悩みが増えてしまいました。

2022年10月7日金曜日

晩夏

 朝から蝉が、必死に鳴いています。混じって虫の声も。生命のドラマ。子孫を残そうと。屋久島はまだナチが残っているようです。セミや虫たちはどれほど長く命を繋いできたのでしょうか。昨日、畑で草を払っていた時、突然母の言葉が蘇ってきました。ご先祖様に感謝しなさいと。困ったときはの先祖様にお縋りしなさいとも。あの頃は意味がわかりませんでしたが、自分がこの歳になって、少しずつわかり恥mてきたきがします。今いる自分は、一人の力ではないのだと。血を繋いでくれた、たくさんの命の先端に立っているのだと。セミも虫も。夏が過ぎれば死んでしまう、命の叫び。命のドラマ。晩夏を感じています。

2022年10月6日木曜日

パパイヤ

 昨日から、ハウスの横の草を払っています。秋の稲科の草が伸びて、硬くて、機械に絡まるとすぐに動かなくなります。体への負担も大きくなって、休み休みの作業です。去年植えたパパイヤが大きくなって、台風で落ちた実がたくさん見つかりました。バケツに入れて持ち帰って、カミさんに頼んで冷凍してもらいました。もったいないので朝のスムージーに入れることにしました。先日はお隣から、島バナナをたくさんもらってそちらも冷凍しました。今はレモンもなっていますし、もう少しすると、グァバも熟してきます。秋は、島の果物が実って、スムージーも豪華になります。まさに実りの季節です。

2022年10月5日水曜日

いつもの仕事

 昨日で、月末納品の、器の包装が終わりました。これで、ほぼ、注文品の仕事の区切りがつきました。まだいくつかやり残してはいますが。あとは、定番作品の制作です。在庫が切れていたり、少なくなっているものもあります。国のトラベルキャンペーンも始まるようです。海外からのお客さんも増えてくるのでしょうか。新型コロナが発生して今まで、よく工房を続けてこれたものだと思います。この間にやめてしまったお店や工房もたくさん出ました。円安と消費税。正念場はこれからでしょう。


2022年10月4日火曜日

もってない男

 昨日の村上の56号ホームラン。見逃してしまいました。寝ていました。すぐ後に目を覚ましましたが後の祭り。大昔の話ですが、四十数年前、勝てばヤクルト優勝が決まるという試合。神宮球場で応援していたのですが、残念ながら負けてしまいました。翌日の試合で決めたのですが。いつも、ここぞという時に見逃してしまいます。本当に、持ってない男です。それにしても、最後の最後、決めてくれる、持っている男、すごいなあと思います。もう一人、応援している男がいます。不動の8番バッター、長岡選手です。硬い守備、しぶといバッティング、色白な容姿。まだ若い選手ですが、注目しています。昨日もホームランを打ちました。村上と並んで、ヤクルトのこれからを担ってくれることを願っています。

2022年10月2日日曜日

October

10月です。朝晩、過ごしやすくなりました。例年でしたら、絵付の仕事に追われているところですが、今年から無くなってしまいました。せっかく空いた時間。本職の器以外に何かやりたいと思っています。そこでオブジェ作りです。オブジェと言っても少しこれまでとは変わりそうです。そもそものきっかけは孫の影響からです。夏に来た時、ウルトラマンに夢中だと知って、オークションで古いウルトラマンのフィギュアをまとめて手に入れました。次に、ミニカー。その後、昔の戦闘機、バイクのフィギュア、とうとう美少女フィギャまで手を出してしまいました。ほとんど、古いものでジャンク品。手を入れて修理しているうちにだんだん土で作りたくなってきました。(実は、最初から目論んでいたところもあるのですが。)むかし、焼き物でオートバイを作ったことがあります。それを見た少年が目をキラキラさせて、持ち帰ってくれました。孫に見せたらどんな顔をするか。物作りの本能が刺激されます。

2022年10月1日土曜日

バック トゥー ザ ネイチャー

 朝から、庭に下りました。ほぼ一年振り。指を骨折して、膝を痛めて、朝ドラを見続けました。もう荒れ放題。どこから手をつけたら良いのやら。とりあえず入口から始めます。朝ドラは昨日で終了。1日の休みもなく見続けました。いろいろ批判も読みつつ。自分に人生と重ねながら。50年を振り返って。四人兄弟の長男と同じ年ですから。テーマは成長物語となっていましたが、隠れテーマは、人は変わることがないということ。少しずつ、世渡りは学ぶことができても、本質は変わらない。昔の失敗を思い出しては古傷が疼きました。おそらく、時間だけが解決への道。でも、奥底では燃え続けているのでしょう。批判している人たち。きっと、この社会でいい人をやっていることに疲れているのだと思います、だから、見えないところで発散しているのでしょう、ネットという匿名性に守られて。庭のシンボルツリーの、台風で折れた枝を取り除くことができました。梯子に登る時、不安でしたが、膝もなんとか無事。これから、無理をしないように、一歩ずつ、楽しんでゆきましょう。

2022年9月30日金曜日

小吉

 きのう、勝小吉著、「夢酔独言」が届きました。この本、ある101歳の本好きの方が薦めていました。前にドラマで「小吉の女房」というのを見ました。それから祖父の本棚にあった子母澤寛の「父子鷹」という本も読んだことがあります。いずれも「勝小吉」が主人公。勝海舟の父です。江戸末期、貧乏旗本として生きた男の生き様が描かれています。あの時代に破天荒に生きて、それでいて一本筋が通った硬骨漢。臨太郎という、のちの大政奉還を無血で成し遂げた男を育て上げた、江戸っ子の侠気が伝わってくる快作です。

2022年9月29日木曜日

漫画

 最近届いた漫画を紹介します。どれも古本ですが。まずは、前にも触れたと思いますが。滝田ゆうの寺島町奇譚。旧遊郭街で育った少年時代を描いた自伝的作品。次は、「黒猫堂商店の一夜」。藤宮史さんの木版漫画集。木版を彫って漫画にするという、手間のかかる方法で描かれた私小説風な作品。主人公が猫の姿で心が静まってきます。それから昨日届いたのが「ゼロ戦レッド」。子供の頃、戦記物大好き少年だった時代に夢中になった作品です。まだ月刊誌の時代、赤い零戦に乗った独立戦隊の活躍を描いています。ストーリーも絵も、今でもみごたえがあります。もうすぐ、ちばてつやさんの「紫電改のタカ」も届きます。

2022年9月28日水曜日

お悔やみ

 佐野眞一さんがお亡くなりになったそうです。心よりお悔やみ申し上げます。佐野さんといえば戦後を代表するノンフィクション作家。日本を引っ張ってきた方々からお話を伺って、紹介してくれました。いろいろ読ませてもらいましたが、好きだったのは、大河ドラマでも扱われた渋沢栄一の一族、渋沢敬三と民俗学者との交流を描いた、「旅する巨人」。当時の実業家が学者や芸術家のパトロンとして援助する姿が描かれていました。もう一つは、「誰にも知らされたくない戦後沖縄」。(ごめんなさいタイトルや内容があやふやで)。沖縄の戦中戦後の影の部分に日を当てた渾身のルポルタージュです。あの作品で、当時の様子を知ることができました。奇しくも、今週で戦後50年の沖縄の暮らしを描いた朝ドラ、チムドンドンも終わりになる、そのタイミングでこの世をさるという、不思議な縁を感じました。そしてもう一つ。国葬の陰で、戦後の日本の影の功労者たちの姿を映してくれた、一人の作家の死を悼んでおります。


2022年9月27日火曜日

底力

 昨日、車を走らせていると大きな枝が折れていたり、杉の木が倒れかかっていたりして、台風が残していった爪痕が目につきました。あの大きな台風がまっぽうしでした。まっぽうしとは島の言い方で直撃という意味です。大したことはなかったと思ったのですが、やはり、しっかりと被害は被っていた様です。ご近所の畑では電柱が倒され、家のシンボルツリーのカシの木は葉が茶色く変わって、大きな枝が折れていました。大きな台風には底力があって、太い木を根っこから浮かせるようなパワーを秘めているのでしょう。まだまだ台風シーズンはこれからです。油断をせずに備えを固めたいと思います。

2022年9月26日月曜日

連覇

 昨日は劇的なサヨナラでセントラルリーグの連覇が決まりました。息を呑む様な投手戦。まさかの幕切れ。ファンとしては興奮の一瞬となりました。今日はまだ余韻が残る中、街に出ました。棚卸しのために。しかし、「人間万事塞翁が馬」とはよく言ったものです。行く先々で、嫌な思いをすることに。うまくゆかない時とはそんなものでしょうか。山あり谷ありと言います。今日のことは今日のこと。明日はまた新しい一日が始まります。忘れましょう。絶対、大丈夫!。


2022年9月25日日曜日

カミカゼ

カミカゼドローン。トルコがロシアに提供したドローンの呼び名だそうです。爆弾を積んで、突っ込んでゆく飛行体で、ヨーロッパではそう呼ばれているそうです。カミカゼとは、いうまでもなく、太平洋戦争終了間際に、日本軍が行った、学徒招集により編成された特別攻撃隊 の体当たり作戦のことを指しているのでしょう。だいぶ前のことですが、鹿児島の知覧にある特攻の資料館に行ったことがありました。若い学生たちの生の声に息を飲んだ思い出があります。まさか、あれから数十年、あの名前が復活するとは。二十一世にが始まった時、愛と平和の時代がやってくると期待を込めて語っていた人たち。しかし、人間なんて時代が変わっても、本質は変わることはない様です。相も変わらず、原爆で脅したり、殺し合いをしたり、お互いを非難しあって生きています。確か記憶が正しかったら、蒙古襲来の時に使ったのが神風という言葉だったと思います。太平洋戦争では神風は吹くことがなく、カミカゼドローンはウクライナの軍により撃ち落とされている様です。カミが人間を見放すことはないのでしょうか。


2022年9月24日土曜日

クリ

今年も栗が届きました。有田の友人から。去年は、カミさんが皮むきに苦労したというので、息子が、ネットで調べて、剥いてくれました。冷凍した後、熱湯をかけると楽だとか。しかし、なかなか簡単ではない様で、手が痛いと言ってました。こっちは、ずっと、釉薬がけ。細かいものが多く、苦戦しています。手でする仕事に、楽なものはありません。おまけに、歳を取ると。今日も、間違えた釉薬をかけてしまったり、釉薬が濃過ぎてボロボロ剥がれたり、思う様にゆきません。我が工房では、何度も重ねて釉薬をかけるから、ちょっとしたことでやり直すことが多くなります。焼き上がった後も、失敗が多くて、嫌になります。でも、人と同じことをやっていては、面白い結果も得ることができません。結果を恐れず、全力でぶつかるだけです。壁は乗り越えるためにあると思います。村神、ガンバレー!。

2022年9月23日金曜日

青空

 気持ちの良い秋の空が広がっています。爽やかな空気。透き通った、抜ける様な青い色。ようやく秋が来てくれた様です。モヤモヤすることはありますが。戦いが終わることはありません。生きている限り。だから、今日も1日、余計なことを考えず、せっせと手を動かすことにします。

2022年9月22日木曜日

昭和

 明治は遠くなりにけり。しかし、昭和も遠くなってしまいました。戦前の暮らしは知りませんが、団塊世代ですから。子供の頃の人情が、懐かしくなります。そんなわけで、昔読んだ滝田ゆうの漫画を手に入れて読んでいます。一回り上の方ですから、知らなかった下町の人情ドラマです。まず、ペンの走りがすごい。線描きの勢いがあって、ちょっとゴッホの絵の様です。それにアングル。高いところから俯瞰しているような絵は、頭の中で思い出を再構成している様な不思議な空間に導いてくれます。顔が独特、目、鼻、口が独特の表情で、誰も真似のできない新鮮な空間が浮かんできます。寺島町奇譚という漫画には、彼にしか描くことのできない、思い出の中の世界が再現されている様です。

2022年9月21日水曜日

彼岸

 今朝、お墓の掃除に行ってきました。お彼岸ですから。台風の風の影響は大したことがなかった様です。しかし、雨は酷かったので、川から引いている、水道はズタズタでした。昨日、半日がかりで何とか修復しましたが。家の下水に雨水が流れ込みトイレが逆流するということがありました。排水が間に合わなくなった様です。朝晩が急に肌寒くなってきました。押入れから毛布を引っ張り出しました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだと思います。


2022年9月20日火曜日

一過

 一日遅れの台風一過の秋晴れになりました。昨日は風も強く時折雨も、舞っていました。大きな台風だと改めてわかりました。ただ、案外小さくてギュッとしまった台風の方が大きな被害がもたらされる気がします。それでも、「もうこの年だからいつ死んでも良い」などと、憎まれ口を叩いているのですが、いざ「命を守る行動を」と言われると、生存本能でしょうか、あたふたとして、恥ずかしくなります。今朝は何日ぶりでしょうか。いつものコースを散歩できたのは。どうやら大きな被害は見受けられず良かったと思います、ただ、公園の中を一台の車が、スピードを落とすことなく下りてきました。こちらが、道を避けているのに。つい、後ろを振り返って睨みつけてしまいました。カミさんは、運転手の顔を見たらしく、外国の人の様だったと言います。コロナも落ち着いて、円安もあって、これから海外からのお客さんも増えてくるでしょう。日本人とは別の、慣習の人も多くなるのでは。十分に気をつけてゆきたいものです。

2022年9月19日月曜日

小難

台風は大きな被害も出さずに、通り過ぎてゆきました。一体どんなことになるのかと、心配したのですが。特別警戒とか、大袈裟すぎると怒っている人もいる様です。でも、それほどひどい被害を被らずにすんだことに感謝したいところです。あの台風がもう少し西側を通っていたらと思うと、ラッキーだったのかも知れません。母が昔よく言ってた言葉に、「大難が小難」があります。もっと大変なことになってたかも知れない、良かったねということでしょうか。割とポジティブな考え方だなと今となっては思います。例えば、今のウクライナ。プーチンの脅しだろうと思っていたのが、あれよあれよと攻め入ってゆきました。今は泥沼。70年代のベトナム戦争を思い出します。それに加えて、核の脅威。一歩間違えば地球滅亡の危機です。今度の台風はまさに「大難が小難 」ですんだのかも知れません。これから進路にあたる地方の方、くれぐれも油断無き様にお願いします。

2022年9月17日土曜日

回転

台風の、 上空からの映像が出ていました。渦がはっきり映っていて中心には目が見えました。飛行機なのかヘリコプターからか、何にしてもそれほど高いところからではない様でした。衛星画像だともっとはっきりと渦巻き模様がわかります。エネルギーの元が回転運動だと。例えば発電、タービンを回して電気を起こします。車や飛行機だって、基本はエンジンやモーターです。それに人間も。野球は肩を中心にした腕の回転でボールを投げて、バットの回転で打ち返す。ベースを回って得点する。全ての基本は回転だと。地球は太陽の周りを公転して、自転の一回転が1日です。昨日ラジオで台風発電の話をしていました。あの。大きなエネルギーを利用しない手はないということで。ただし、2050年を目標とか。その前に人類が滅びなければ良いのですが。とりあえずは目の前に迫った台風14号。どの予想進路も屋久島通過を示唆しています。すっぽりと目に入りそうな予想。ただし、台風が西側を通過するか東側を通過するかで、風の当たりが全然変わってきます。当然島の中でも住んでいる地域によっても被害が変わるのです。誰もが、自分の家は無事であって欲しいと祈っています。こればかりは、台風が過ぎてわかることですが。何とか大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

2022年9月16日金曜日

カミ様

 もうカミ様しかわかりません。台風の進路から逃れることは出来ませんから。できることをやるだけ。今日は、久しぶり、畑やハウスにゆきます。台風に備えるために。おサルさんたちも屋根の上を走り回っています。台風にそなえているのでしょうか。もう一つ。村カミ様。あとひとがんばり。祈っております。

2022年9月15日木曜日

ネガティブ

 台風の進路を見てたら、どんどんもモードが怪しくなってしまいました。プーチン、円安、カドカワ、国葬と。どれも手に負えないことばかりなのですが。散歩しながら、カミさんに向かって、つい口走っていました。どうなってしまうんだろうかと。わかっているのです。なる様にしかならないと。できることなど知れています。目の前の仕事をしっかりと、こなして行くだけ。あっ、一つ希望を見つけました。村上くん。明日からのゲーム、頑張って欲しいと。いつの間にか、スワローズの応援から村上くんの応援に変わってしまった様です。

2022年9月14日水曜日

一寸

 昔から寸法の単位は一寸から始まった様です。一寸法師、一寸の虫にも五分の魂、一寸先は闇などと。本当、わからないものです。次に何が起こるか。去年の秋でした、指を骨折して入院したのは。スワローズが優勝。今年に入って、ロシア軍のウクライナ侵攻。50年続いた仕事の終わり。村上くんの王さんに並ぶホームラン。大谷の記録。想像もつかないことばかりです。今、気がかりなのは、プーチンの動きです。この先どんなことが起きるのか。円安はどこまで行くのか。一寸先は闇です。

2022年9月13日火曜日

産地

 昨日の夕方のお客さん。久米島からだそうです。島の話で盛り上がって、なぜか牛の話。あちらも牛の飼育が盛んで、島で生まれて育てた後、売られてゆくそうです。その後は、どこかの有名ブランド牛となって市場に出るとか。全く屋久島と同じです。昨日の朝のニュース。トラックのEV化。そちらは、日本の部品を中国に送って組み立てるという話。グローバル化が進んでいる現在流通も複雑になりました。野菜の種なども、袋の裏を見るとさまざまな国の名前が出ています。地域を越えての効率化でしょうか。そういう流れになったということ。その辺のことを理解した上で、ものづくりをどう進めて行くか。よく考えることが大切だと思います。

2022年9月12日月曜日

濱っ子

 横浜の友人から送られてきた荷物の中に濱文様と描かれた手ぬぐいが入っていました。ハマフミという人への贈り物が間違えて入っていたのかと思ったら、それはハマモヨウと読むんじゃないのとカミさんが言います。ああ、濱っ子と同じ様な意味かとようやく理解できました。ちなみにハマスタは横浜スタジアムの愛称です。昨日はデーゲームでヤクルトとの首位攻防戦。手に汗握る接戦でした。入場者数も今シーズン、二番目の入りだったそうです。送られてきた手ぬぐいは早速使わせていただきました。猫が描かれた、レトロモダンの柄です。最近、朝から晩まで、FMヨコハマの放送を聴いています。とうとう、身につけるものまで横浜になってきました。ただし、野球だけは東京ヤクルトスワローズを応援していますが。

2022年9月11日日曜日

箸置き

 スプーンに続いて箸置です。昔の型を探し出しました。デザインはモンステラ、波 ハート、花などです。あまりに手間がかかって、ずっとお蔵入りしていました。なぜ、今頃引っ張り出したかというと、次のオブジェへの手馴しになると思ったからです。やっていて気が付いたのですが、何を作っても同じだということ。最後は、今の自分が映される、ということです。土の塊が、手の中で形を変えて、何かを表現する。それはたとえ、一個の箸置きでも、巨大なオブジェでも違いはないのだと思います。

2022年9月10日土曜日

スプーン

 探していた型が見つかったので、スプーンを作っています。今回は青や緑に焼き上げる予定です。青い釉薬をかけるためには化粧がけが必要です。ところがあの形。化粧をかけた後乾くまで、どのように置いておくか。考えました。洗濯物を干すための物干し器を使うことにしました。洗濯バサミでぶら下げようと考えたのです。ところがまだ土が柔らかいので、洗濯バサミでは潰れてしまいます。困ってしまい、思いついたのが穴を開けて紐を通して、その紐を洗濯ばさみで掴むという方法。なかなか手間がかかりますが、これしか浮かびませんでした。工房の中に、物干し器がぶら下がって、スプーンが吊るされているのは、なかなか異様な光景です。よく、誰かが作った器を見て、一体どういう方法で出来上がったのだろう首をひねることがあります。おそらく思いもつかないような作業をしているのでしょう。必要は発明の母とは、よく言ったものです。

2022年9月9日金曜日

味覚

 日差しが変わってきました。太陽の傾きで影が濃くなりました。秋の彩り。お店に並んだ野菜や果物。夏のスイカやメロンの横に葡萄や桃、梨。今朝のスムージーには葡萄と最後だろうメロン。冷蔵庫の桃やバナナ、りんごでミキサーがいっぱいです。なんとも豪勢なスムージーになりました。今朝の散歩の帰り、工房の屋根には猿の群れ。おそらく、どんぐりを食べにきたのでしょう。猿も人も、秋の味覚の季節になった様です。

2022年9月8日木曜日

探し物

昨日から探し物をしてたのですが、見つけられませんでした。一つはスプーンの型。石膏型です。もう一つは木の葉形のお皿の型紙。昨日の夕方急に入った注文品です。どちらもだいぶ前に使ってから、時間が経っています。あっちこっち探しましたがどうしても見つかりませんでした。今日は朝から出かける予定でしたから、午後まで家をあけました。帰ってきたら、息子が両方とも見つけてくれていました。近頃物忘れだけではなく、道具類も整理しないと、訳がわからなくなっています。息子に聞くと、案の定、ちょっと簡単には見つかりそうにない様なところにあったそうです。それにしても、よくそれを見つけ出したものだと感心してしまいます。断捨離と言いましょうか。身の周りの整理を始めねばと思い始めています。

 

2022年9月7日水曜日

夜長

 秋です。すっかり長くなりました。昨夜も五時間を超える熱戦でした。甲子園での阪神戦の話です。最後まで、どちらに転ぶかわからずハラハラドキ。途中から雨が降ってきて、終わったのが11時を回っていました。この前も、巨人との戦いで5時間オーバー。よく体力が続くものと感心します。見ているだけで疲れるのに。少し涼しくなりましたが。今朝は朝から爽やかな秋晴れです。台風もいなくなって、一安心。ただ、南の海には不穏な雲の塊がいくつか。まだまだこれからが本格的な台風シーズンです。油断大敵です。

2022年9月6日火曜日

陶漆

下り窯 。昔、作ってみたことがありました。誰もやらないことを試してみたかったのです。全く焼けませんでしたが。次は焼かない焼き物。今の世の中、持続可能な発展目標の時代です。脱炭素社会。焼き物作りとは反対方向。だから、エネルギーを使わなければどんなに良いことだろうと。昔の仏像で、土で作った上から、樹脂で固めたものがありました。乾漆と呼ばれた仏像です。だから陶漆はできないものか。漆は扱いがむづかしいので、別の樹脂を使って。今は、アイデアの段階ですが、少しずつ、実験してゆきたいと思っています。

2022年9月5日月曜日

色釉

 工房の釉薬はほとんど自分のところで調合しています。ベースとなる釉薬に色を付ける材料を加えて作ります。青ならばコバルト。緑だったら銅という具合です。色は大体、酸化金属を使います。コバルトなら酸化コバルト。銅なら炭酸銅か酸化銅という具合です。これは絵の具に使われるのとほぼ同じです。絵の具は、ベースになるものによって変わってきます。油に溶かせは油絵具。水性のノリなら水彩絵の具、プラスティック系だとアクリル絵の具といった具合です。絵の具は堅牢性が大切です。すぐに色が変わったり、褪せてしまっては困りますから。そうなると酸化金属が一番安定しています。錆びる心配がありませんし、鉱物ですから変質もしにくいですし。昔から、陶芸家の多くは釉薬を自分で作ってきました。それは焼成温度に合わせる必要があったからでしょう。画家が絵の具を自分で作るという話はあまり聞きません。まあ、日本画家が顔料を擦り潰したりすることはあったと思いますが。それと昔の画家。フェルメールが青い色を出すためにラピスラズリをすりつぶすところを映画で見たことがあります。話が長くなりそうですので、今日ところはこの辺まで。

2022年9月4日日曜日

アナナス

 工房の庭に鮮やかな赤い花が咲いています。昔、近所のおばちゃんが植えてくれたものです。場所があったのでしょうか。毎年増えて、今では群落しています。夏の終わりに真っ赤なエキゾチックな花を咲かせてくれます。名前も知らなかっらのですが、ネットで検索したら、出てきました。パイナップの仲間で半日陰を好み最低温度は五度。まさに屋久島にはうってつけの様です。ただ、あまりに派手な花をつけるので、積極的に育てたいとは思いませんでした。でも、彼らはしっかりと根を張って、少しずつ数を増やして、今ではしっかりと存在感を示しています。昨日の朝、草に覆われた庭を払ったときに発見しました。草払いをしなかったら、気がつかずにすぎてしまうところでした。萩や野菊もそろそろ花をつけそうです。まさに夏と秋の狭間を感じさせてくれています。


2022年9月3日土曜日

メモリアル アーチ

 おめでとうございます。50号ホームラン。フライかなと思ったのですが、伸びますねえ。村上選手のあたりは。松井選手以来の20年ぶりの日本人による50号だとか。同じ55の背番号を背負って。サイスニードが「村上、大大大大好き」。最後に村上から「サイスニード、大大大大好き」。とお返し。海の向こうでは30号10勝の怪物。令和の時代。頑張っています、若者たちが。

2022年9月2日金曜日

ミニトイ

 家のプチリビング(客間)のテーブルがミニトイでいっぱいです。気がついたら集まってしまいました。ほとんどがミニカーですが。バイクや飛行機、それとぬいぐるみ。最初は孫が喜ぶかなと集めはじめたのですが、今では自分が夢中です。ただ気になるのが造っている国です。ミニカーはほとんどがメイドイン チャイナかベトナム。中にいくつかイングランドとポルトガルが。ぬいぐるみはフィリピンでした。日本製は一つもありません。国内メーカーが発売元なのですが。バイクだけはイタリアからでチャイナ製。日本人の賃金が高くなって、低賃金の国で作る様になったということでしょうか。確かに、精巧に作られている割には価格が低い様に思われます。経済の減速ですから、致し方ないのでしょうか。昔は物作り大国と言われた時代もありました。もっと前は、安かろう悪かろうと言われましたが。同じ、ものづくりに携わっている身としますと、考えさせられてしまいます。中国やベトナムも経済発展が著しいとか。そうなると、自ずと賃金も上昇してゆくはずで、日本と同じことが起きると思います。今は、円安、輸入品がますます高くなるはずです。こんな時こそ、自国のものは自国で賄う。そんな社会が戻ってきてほしいと思うのですが。

2022年9月1日木曜日

彼岸花

「 白い花なら百合の花 黄色い花なら菊の花 悲しい恋ならなんの花 真っ赤な港の彼岸花」。浅川マキが歌っていました。バス停の横に一輪咲いています。確か、去年からです。県道の脇には夥しい数のオレンジ色の花。ノカンゾウだか、ヤブカンゾウだか。ゆりの花びらを細くした様な花。秋の到来を知らせる花です。台風の影響でしょうか。時折にわか雨が降ってきます。秋は台風のシーズンでもあります。

2022年8月31日水曜日

 土は昔から、身近な存在でした。米や野菜を育てるだけではなく。土でいろいろなものを作ってきました。今のようにプラスティック万能ではなかった時代、木や紙を含めて身の回りにある土を利用してきました。粘土を形にして、簡単な方法で焼き固めて造った様です。粘土は家の周りや、近くの川から探してきた様です。今と違って、あっちこっちに堆積していましたし、コンクリートで固められていませんでしたから。ここ屋久島でも、そこら辺の畑から土器の破片がゴロゴロ出てきました。重機やトラクターも使ってない時代の話です。それだけ、身近だった土が今の世の中、あまり使われなくなってしまいました。昨日、京セラのもの会長が亡くなったというニュースが届きました。土を科学的に利用した先駆者でした。一つの時代が終わったのかなと思います。ただ、これだけ身近だった土。何か利用する方法はないものか。人類がこの先、平和に暮らせる、新しい道を見つけることができないものでしょうか。困難な道であることは間違いないと思いますが。


2022年8月30日火曜日

広沢虎造

 昨日は一日中聴いてました。浪曲を。まさか、あると思いませんでした。Amazonミュージックに。昨日は、吉田拓郎でした。石松代参。「旅ゆけばー・・・・馬鹿は死ななきゃー治らない」。実は、朝ドラをみていて、長男が出てくると森の石松を思い出します。あのドラマ、口コミを見ると悪口ばかり。滅多にテレビのドラマを見ない身としては、あまちゃん、ゲゲゲの女房以来です。結構楽しんでいます。あのドラマの主役たちと同年代として。今は70歳前後のおじいちゃんおばあちゃん。引退と現役の狭間でもがいている年代です。


2022年8月29日月曜日

ジオラマ

 スバル360、オート三輪、ミニクーパー、ワーゲン、ベスパ。家の居間のテーブルがだんだんおもちゃのコレクションで埋まってきました。それに大きな零戦まで。制作見本を集めていたはずでしたが、単に子供の頃から憧れていたものを収集して並べているだけの様に見えます。それに先日作った木や昔作った家と灯台を置いたら、まるでジオラマの様になってしまいそうです。まあ、三丁目の夕日と屋久島の風景が合体した、奇妙な風景ができそうですが。前に藤田嗣治が作った、ドールハウスの様なものを見たことあります。まるで本物そっくりのアトリエが再現されていました。彼の情熱には及びませんが、好きなものに囲まれたいという気持ちは変わらない様です。

2022年8月28日日曜日

粘土造形

 八月最後の日曜日です。風が心地よく感じられます。空気も、猛暑の頃と比べると、だいぶ和らいできました。今日は、箸置きの釉掛けをしています。吉田拓郎の曲を聴きながら。最近ラジコで放送を流すことが多いのですが、ちょっと気分を変えることに。彼も、そろそろ引退を決意したとか。ほぼ、同世代ですから、寂しくなります。歌を唄う仕事は声の衰えと戦うわけで思う様に歌えなくなると、引退を考える様になるのでしょうか。その点、陶芸は、力の衰えは経験でなんとかカバーができます。だからかなり高齢になっても制作し続ける人が多い様です、ただ、造ったものが売れなくなると、問題です。制作にはそれなりの経費がかかりますし、お客さんとの意識のずれは、意欲を失ってしまいます。そんなわけで、まずは売れそうなものを作ること。箸置きは、工房で作っている、最も価格が安いものです。それで、お土産にと買って行ってくれます。実は大きな器と、手間は変わらないのですが。肩は凝りますし、時間も手間もかかります。でも、土に触っているのが好きですから、全く、苦にはなりません。むしろ手間がかかるほど、やり甲斐もあるというものです。実はこれから作ってみたいものがあります。手のひらに乗るほどの大きさのオブジェ。身の回りにある、あるいは子供の頃からの思い出に残るもの、それを土で形にして、焼いてみたいと思っているのです。現在、その資料を集めています。あまり、稚拙なものにはしたくありませんから。どんなワールドが出現するのか、楽しみです。

2022年8月27日土曜日

晩夏

 八月も残すところ一週間を切りました。夏も終わりの様です。息子は夏はなかったと言います。確かに暑さは夏でしたが、賑わいはありませんでした。ここ数年で、ここまでお客さんが少なかったことはな買ったことです。コロナの猛威でしょうか。今日、カミさんは4回目のワクチンを接種しました。近所ではお葬式。夏のお葬式は蝉の鳴き声まで、悲しげです。私は午前中は不調。昨夜飲みすぎた様です。勝つとは思わなかった、セリーグの首位攻防戦。なんの弾みでしょうか。あの、ライナーがスタンドに吸い込まれた時、ゲームが決まってしまった様です。打ち上げ花火の様でした。一人で祝杯をあげてしまいました。お盆前、娘たちが帰ってきた時、孫がウルトラマンに夢中だとしりました。そこで、古い、2000年ごろの人形を手に入れました。足が取れていたり、痛みのひどいのも混じっています。塗装も剥げているのが多く、休日にぼちぼち修理を始めました。新年の縁起物の人形に代わってウルトラマンに色を塗っています。結局、やっていることはあまり変わりがない様です。

2022年8月26日金曜日

別れ

 昨日、帰ってきたら、ご近所に立て看板。昔お世話になった名前が書かれていました。もう、ずいぶんお目にかかってませんでしたが。そう言えば、近頃この辺でもお亡くなりになる方が多い気がします。東京方面からも知らせが来ますし。若い頃お世話になった方達が、だんだん身の回りからいなくなって、寂しくなります。人は皆いつかはこの世を去らねばなりません。当たり前のことで、わかっているつもりなのですが。昔のことが蘇って懐かしさと共に、別れの淋しさが溢れてきます。

2022年8月25日木曜日

棚卸し

 朝から出かけました。病院と棚卸し。屋久島も、ここのところ、多くの感染者が出ています。だから、本当は出かけたくないのですが。できるだけ人に会わない様に。病院は昼前に。幸い待合所には誰も座っていません。簡単に診察して、薬を出してもらいました。棚卸しはなかなかの混雑。夏を惜しんでの観光のお客さまが多い様でした。あとは買い物。長いこと出てなかったので、大買い物。人出も普通です。もう、慣れっこになってしまったのでしょうか。あまり警戒している感じはありません。これでは、当分減りそうもない気がします。人はある程度動いてくれないと、経済活動は成り立ちませんが、これ以上感染には広がってほしくありません。なんとも悩ましい日々が続きそうです。

2022年8月24日水曜日

野良

 今朝の散歩。気温が昨日より高めの様でスズが歩こうとしません。車で公園までゆきました。そこで用を足して、しばらくすると、海の方へと引っ張ってゆきます。近頃、車の時は磯に降りる、岩の上を、排便の場所と決めた様です。ところが、突然、一匹の犬に遭遇。野良かしらと思いましたが、すぐに飼い主が現れました。上半身裸の若者でした。犬もワイルドですが、飼い主もなかなか。最近あまり見ない、ラフな格好。相手も驚いた様で、犬を追いかけた走ってゆきました。朝の散歩で起きた突然の出来事。すずも面食らった様で、車のところに戻って、スッキリさせていました。停めてあったクルマの上には、昨日と同じ刷毛で掃いた様な秋の雲。吸い込まれそうな空が広がっています。季節の変わり目。空模様に見惚れてしまいました。


2022年8月23日火曜日

秋空

 朝の空気がだいぶ涼しくなってきました。山の方には刷毛で描いた様な雲。海には入道雲です。歩くと爽やかな風が感じられます。最近出来た無人市にはへちま。ご近所の玄関先にはたくさんの冬瓜が入ったコンテナが置かれていました。収穫の秋でもあります。去年まではたくさんの野菜を育てていたのですが。夜明けも少しずつ遅くなっている様です。スズもだいぶ元気が戻ってきました。仕事をするにも、だいぶ楽になりそうです。厳しい夏の終わりを感じます。

2022年8月22日月曜日

寿命

父方の叔母が亡くなりました。90歳を超えてたそうで、寿命といってもよさそうです。祖父が亡くなったのも90歳を超えてましたから、長寿の家系とも言えそうです。しかし、今は人生100年時代と言われています。ということは極平均的な日本人とも言えそうです。私の父は72歳で亡くなりました。ちょうど、今の年齢と同じでした。90歳と言えば、これから20年近く生きることになります。今でもボロボロの体なのに。その年齢まで、現役でやってゆくことができるのでしょうか。とりあえず、目の前の一年、なんとか無事乗り越えることを目指そうと思っています。幸い、尊敬する先輩、横尾忠則さんも宇野亜喜良さんも頑張っていらっしゃるようですし。

2022年8月21日日曜日

警報

雨。酷かったですねえ。雷も。なんもかも流されそう。全国ニュースのトップで流れていました。一時間に135ミリ降ったとか。よく災害にならないものです。地球上に降る雨の量は決まっているとか。ここで、これほど雨が多いと、どこかが旱魃になるはずです。ちょうど良いということがないものでしょうか。

2022年8月20日土曜日

さだち

 この三日ほど、急ににわか雨が多くなってきました。突然。降ってくる滝のような雨。島でいう、さだちです。お盆が過ぎるとこういう空模様が多くなります。特に今年は雨が多いようです。どこかの国では、雨が降らずに人工的に雨を降らせようとヨウカ銀というものを空に打ち上げているそうです。極端な空模様。何が原因だかわかりませんが。おそらくこれから台風もやってくるでしょう。八月も後半、日が少しずつ短くなってきました。蝉の鳴き声にも去りゆく夏を、思わせるような切迫感が感じられます。


2022年8月19日金曜日

野球

 佳境に入ってきました。甲子園も盛り上がっています。プロ野球も熱いです。ヤクルトの独走も、そろそろ危なくなってきました。他のチームもこのまま終わるわけにはゆきませんから。そんなわけですから、この目で見たくなって、DAZNに入ってしまいました。一ヶ月3000円の支出は贅沢ですが。二ヶ月限定ということで。早速、布団の中でスマホで観戦。昨日は大負けでしたが。まあ、去年はいい目を見せてもらったので、もう十分です。でも、村上くんの三冠王はもしかすると。その時は歴史の目撃者として、まぶたに焼き付けたいと思っています。

2022年8月18日木曜日

彩色

 昨日は1日絵付けをしました。元々絵描きになりたかったので、筆を持つのは大好きです。本当は、今頃、土人形の絵付けの予定でしたが、今は器に色を載せています。それでも、どこにどんな色を置いたらと考えながらの作業はワクワクします。絵と違う所は、焼き上がらないと結果がわからないということ。でも、想像しながらの作業も、なかなか面白いものです。注文品ですから、使う方の気持ちも考えて、多少控え気味に。今日は一日雨模様。筆を取って過ごすのも悪くないと思います。

2022年8月17日水曜日

探し物

 朝から探し物。ひとつは膝に塗る薬。予備にと買っておいたものです。もうひとつは書類。大切なものなのでと、どこかに仕舞い込んだようです。嫌なものですねえ、1日がこれから始まるという時に。「探し物はなんですか。見つけにくいものですか。」歌など歌っている時ではないのですが。「夢の中へと行ってみたいと思いませんか。」まあ、落ち着いて、ゆっくりと探してみましょう。

2022年8月16日火曜日

スズ

だいぶ元気になりました。今朝の散歩はフルコース。引っ張られて、小走りでやっとついてゆくほど。こっちの足もだいぶ回復してきましたから。流石に、帰り道はゆっくりでしたが。お盆を越すのは無理かもと思っていたのですが。まあ。超高齢犬ですから、波があるとは思います。1日1日を大切に。「明日あると 思う心の徒桜」という歌を心に刻みつけて。

2022年8月15日月曜日

連敗

 やっと脱出しました。このままずるずる行って、一昨年の悪夢が再現するのではと。あの連敗記録も夢、昨年の優勝も夢。過去は夢と同じようなもの。人は今という一瞬を生きてます。この一瞬は、あっという間に過去になってゆきます。「奢れるものは久しからず ただ春の夜の夢の如し」いつ何が起こるかわかりません。今という瞬間を大切にして、羽ばたくしかありません。前を向いて、ツバメのように。


2022年8月14日日曜日

お盆

 盂蘭盆が昔の呼び方とか。仏教では、年に一度亡くなった人の魂が、帰ってくると言います。明日の送り火でお別れです。今日は中日。と言っても、世間のしきたりとは無縁の我が家です。特別のことはなく、ただ、淡々と日々を送るだけ。昨日はツリーを仕上げました、本当だったら、来年の縁起物を作っているところですが。洋の東西、違っても、クリスマスのものを作っているのは、笑ってしまいます。季節を先取りするのが、物作りの宿命でしょうか。


2022年8月13日土曜日

区切り

 陶芸50年。はじめて屋久島に来たのが1972年の夏でした。あれから50年。半世紀が経っていました。ろくに技術もないのに、生意気にも独立宣言をして、がむしゃらにやってきました。色々な人に支えられながら。そんな中の一つがお正月に使われる縁起物の小さな神様です。未熟な仕事でしたが、暖かく見守っていただき、気がつけば半世紀。それが突然に終わることが決まってしまいました。いろいろゴタゴタがあって、予感はしてたのですが。昨日、電話で正式に告げられました。ああ、終わってしまうんだなという寂しさと、ちょっとホッとした気持ちもあります。決して簡単ではない仕事で、いつまで続けられるのだろうかと、不安も感じていましたから。経済的にも、苦しい時代、なんとか年を越してくることができたのも、この仕事があったからです。気がつけば半世紀、一度も途切れることなく続けてくることができたことに感謝しております。ここまでくることができたのも、支えてくれた家族や助けてくれた多くの人達のおかげとおもっています。さてこれからです。この先、秋の数ヶ月が自由に使えることになります。どう過ごしたら良いのか、今は思案中ですが。一つはなかなか進まないオブジェ作りです。仏像も、手をつけてからあまり進んでいません。数日前から、ツリーを作っています、昔作った、木をイメージしたオブジェ。気がつけば、工房からほとんど消えていました。灯台や家も。いろいろ浮かんできます。せっかく与えられた時間です。楽しんで、やってゆきたいと思っています。

2022年8月12日金曜日

掃苔

 掃苔趣味というそうです。色々な人のお墓参りをすることを。好きが作家さんや芸術家のお墓を拝んだり、ついでにちょっときれいにしたりする。そんな趣味を持っているわけではないのですが。自分の家の墓でさえ、年に二度、盆と正月ぐらいしかお参りしません。今朝は盆前のお墓参り。墓石は、普通に中国産ですが、一番上の石だけは、屋久島の自然石を使いました。川から見つけられた。自然の凸凹があって、ちょうどそのあたりに苔が生えはじめています。ほとんどが黒い苔でしたが、今朝一箇所、緑の苔を見つけました。おそらく、何年かしたら、緑の苔に覆われる日が来る予感がします。屋久島の石に、屋久島の苔、そんな時が来た頃には、おそらく自分もその下に入っていることでしょう。屋久島の人間として。

2022年8月11日木曜日

看板

 県道に面した、看板の周りの草を払いました。気になっていたのですが、膝の調子がまだ本当じゃなくて。でも、お盆前を終えてよかったと思います。ついでに、ゴミステーションの方まで。車で走ると目立ちますから。一応、工房の顔ですし。スズも今朝は少し元気を回復したようです。車で公園まではゆきましたが、しばらく歩き回ってくれました。

2022年8月10日水曜日

カントリーロード

 昨日、ラジオで流れてました。確かこの歌、ジブリの「耳をすませば」で使われていました。「カントリーロード この道 ゆけば 故郷に 続いてる」みたいな詞。「カントリーロード テイク ミー ホーム」の訳でしょうか。室生犀星の小景異情が浮かんできました。「ふるさとは遠くにありて思うもの、そしてかなしくうたうもの」「たとえ異土の乞食(かたい)となりとても 帰るところにあるまじや。」あの頃の故郷は、こころの中にあるのでしょう。

2022年8月9日火曜日

日常

 昨日、戻ってゆきました。空港まで送ったのですが。最後までドタバタ。彼らの荷物を積んだまま、カミさんを下ろして走り出して、大騒ぎ。なんとか無事に福岡から電話が来て一安心。また、静かな日々が戻ってきました。しかし・・・。スズが急に衰えて、歩くことが困難になってしまいました。今朝の散歩は車で公園まで行って、しばらく外で過ごさせて、戻ってきました。本焼きをしたのですが、新しい試みが裏目に。釉薬が流れて、全滅。一つだけ試しておけばよかったのですが、例によって、歯止めが効かなくなって、後の祭り。まあ、いろいろありますが、希望を捨てずに前を向いてゆこうと思います。

2022年8月8日月曜日

幕末日本探訪記

ロバートフォーチュンという、スコットランド人が今から160年前に書いたものです。当時の日本人の暮らしぶりがイキイキと描かれています。植物を愛して、田んぼや畑を丁寧に耕し、信仰心が熱く、今とあまり変わらない国民性が興味深く写されています。彼はプラントハンター、日本の珍しい植物を探して国に送るのが職業です。そんな人間が江戸の郊外を歩き回って、植物ををはじめ、珍しい昆虫、それに庶民の暮らしを観察して、細かい筆致で描かれています。読んで感じたことは、今の暮らしとあまり変わらないこと。国民性も生活ぶりも、幕末がそれほど遠いものに感じられませんでした。ふと祖父が浮かんできました。慶応三年、明治元年の生まれ。鹿児島で育ち、東京で所帯を持ったようです。職業軍人で日清、日露の戦争に参加しました。子供の頃はすでに、引退して、四谷の家のベランダでオモトの世話が趣味でした。最近、息子が観葉植物を自ら焼いた植木鉢で育てはじめました。なんだか。祖父を見ているような気がします。人間の性格は受け継がれるものなのでしょうか。

2022年8月7日日曜日

花火

 夕べは童心に帰って、花火をしました。と言っても、孫たちがやっているのを見ていたのですが。布団に横になっていたら、外で笑い声が聞こえました。出てみると、みんなで楽しそうにやっていました。いろいろある中で、やっぱり線香花火が好きです。パチパチという音と火薬の匂い。懐かしさが蘇ります。孫たちが帰ってきてくれました。娘夫婦はだいぶ迷ったようでしたが、かわいいうちに見せておきたいと、思い切っての里帰り。戻ってきて顔を見せると、嬉しそうにウルトラマンのミニチュアを見せてくれました。今、はまっているとの事。そこで、大昔、息子が遊んでいたおもちゃを探し出して、見せると興味深そうに見てくれました。何十年も屋根裏に眠っていたものです。まさか、また出番が来るとは。それも、明日には福岡へ戻ってしまいます。わずか三日間ほどの里帰り、遠いような近いような。コロナの世の中になって、なかなか帰ってくることもできさせんから。いつか、収まって気軽に帰ってくることができる世の中になることを祈らずにおられません。

2022年8月6日土曜日

 昨日、一枚の版画が届きました。インターネット オークションで落札したものです。タイトルは「幸多き二人」。ピエロの絵です。この作品、昔、仲人をしていただいた方が監修したものです。当時は、ある美術館の館長をしておられましたが、その前にはフジテレビギャラリーや彫刻の森美術館を立ち上げた方でした。偶然、カミさんの家族と懇意にしており、カミさんの子供の頃からの縁で、お仲人をお願いしました。これは何かの縁だなと思って、入札したのです。おそらくピエロ仲間のカップルの新生活を祝う場面でしょうか。花束を受け止めて笑顔の二人が印象的です。この先、良いことばかりでないでしょう。でも前を向いてゆきましょうというメッセージが込められているような絵です。「泣いてばかりいたって、幸せは来ないから、思いコート脱いで 出かけませんか。」吉田拓郎が作ってキャンディーズが歌っってました。突然浮かんできました。


2022年8月5日金曜日

スズ

 我が家の老犬、スズの食欲が衰えてきました。完全に夏バテのようです。そこで、カミさんが手作りの餌を作って食べさせました。ペロリと平らげてくれて大満足。今朝の散歩は昨日と同じ最短コース。ところが、帰り道。家の前を素通りして、海に向かって歩き続けます。仕方がないのでついてゆくと、公園の方まで歩いてゆきました。いつも用を足すところでしゃがみ込みますが、思うようにゆきません。あっちこっち連れ回されて、結局、用を足すことができませんでした。どうも、昨日食べた餌がいつもと違ったので、腸の具合も変わってしまったようでした。諦めて戻ってきたのですが。デリケートなものだなと思います。生き物の生理とは。まあ、食欲が戻って、なんとか夏を越してくれると良いのですが。超老齢犬ですから。獣医さんからは、いつ逝ってもおかしくないと太鼓判を押されています。

2022年8月4日木曜日

バランス

 ひとつ狂うと次々とおかしくなります。人の暮らしは微妙なバランスの上に立っていると。昨日、型仕事の区切りがついたので、車を洗いました。水の出が悪い。朝、パイプが抜けかかっているのに気がつきました。繋いでも、元に戻りません。多分水口が詰まっているのだと思います。膝を痛めてから、水源地に上がってませんから。昨日映るようになったBS放送がまた。どうしたのでしょうか。車の調子もおかしいし。あっちこっち、次々と出てきました。物は考えようです。ちょっと、手が空いた時ですから。じっくり、腰を据えようと思います。

2022年8月3日水曜日

野生

 今朝、衛星放送が映りません。アンテナが動いたようです。昨日の夕方屋根で大きな音がしてました。今朝は、下の方で猿の泣き声。犯人の想像がつきます。この前は畑から鹿が飛び出してきました。沖縄ではウミガメが漁の邪魔をしているとか。なかなか難しいですねえ。人間と利害がぶつかったときは。工房の近くでズアカアオバトがよく鳴いています。まるで尺八の音のようです。野生の生き物は、バラエティーが豊かです。人間だって、その中の一つなのでしょうが。

2022年8月2日火曜日

耳をすまして

 ツクツクボウシが鳴き始めました。息子に言うと、一ヶ月前から鳴いてると言われました。最近、お客さまが来ていることに気がつかないことがあります。そこで、入り口にセンサーをつけました。赤外線で人が通ると知らせてくれます。ところが、台風の風で、下げていた暖簾が舞って、しょっちゅうピンポンと鳴り続けます。昨日は、ラジオで元シャネルズのメンバーがフジロックで歌ったという話を聞きました。息子に、マーシーも出たらしいよというと、あの人は今はは壁の中との事でした。マーチンと聞き間違えたようです。あのシャネルズのメンバーも、クワマンは大病を患ったとか、一緒にコントをやっていたシムケンはすでにこの世の人ではなくなりました。せめて刑務所からでもリモートで参加させてあげたらよかったのにというと、そんな甘いものじゃないとたしなめられてしまいました。

2022年8月1日月曜日

遅咲き

今日から八月。我が家の庭で、テッポウユリが咲き出しました。世間よりも一ヶ月は遅いようです。日照の加減でしょうか。いろいろな花が遅いようです。昔、家を建てている時、大工さんがここは朝が遅いと言ってました。東が高い土地柄からでしょうか。それでもルドベキアも咲き始めたし、家を覆っているハリミノウゼンも花をつけはじめました。季節の変化を花たちが教えてくれます。ここ二日の日記を読んだカミさんから「大丈夫?」と聞かれました。昔の思い出が続いたせいでしょうか。8月ですから、お盆も近いし。昨日でようやく型抜きが終了して、仕上げ作業に入りました。昔は秋にやっていた仕事ですが、だんだん早くから始めるようになりました。時間がかかるようになってきたので。歳を取ると、手も遅くなってきました。


2022年7月31日日曜日

夏休み

朝ラジオを聴いてると 、テーマは夏のちょっと良い思い出というもの。色々な人の話を聞いてたら、子供の頃が蘇ってきました。東京の四谷に住んでいた頃の。夏になると神宮外苑の絵画館の池が子供プールとして解放されました。更衣室はなんと西洋名画が飾られた建物の中にありました。四谷の自宅から一駅、歩いて通いました。外苑通りを抜けて今の迎賓館、当時は国会図書館でしたが、の前の坂を下る信濃町の駅に続きます。そこをしばらくゆくと外苑です。途中、国会図書館の先には小さな門があって、入り口に皇宮警察の詰所がありました。そこの職員さんと顔見知りになって、時々中に入れてもらって、スケッチを楽しんだ思い出があります。そこは、のちに現在の上皇様、当時はまだ皇太子様の住まいが建てられたところでした。坂を下っってゆくと、親戚のおじさんが暮らしていた家がありました。屋台を引いて中華そば屋をやっていました。昼間は仕込みの真っ最中。立ち寄ると、時々ラーメンをご馳走してくれました。大きな寸胴鍋に玉ねぎやらにんじんやらが浮かんでいました。熱々のラーメンの美味しかったこと。そんな子供の頃の思い出です。戦後、十数年の頃だったと思います。暑い暑い夏休み。麦わら帽子とスケッチブック。絵を描くことが大好きだった少年時代の思い出です。

2022年7月30日土曜日

島ジイ

 沖縄からきた老職人でした。老と言っても今の私よりも一回りも若かったのですが。薪の築窯技術を指導してくれました。蹴ろくろも名人で練り上げ技法で大きなツボをみるみる作ってゆきました。たまたますぐ隣の蹴ろくろをあてがわれたので、島ジイの作業を見よう見まねで覚えました。島ジイと私が左回り、他の三人は右回りで蹴ります。一年程で工房を辞めることになって、東京で陶芸を勉強していた時、偶然社長と新宿の街でばったり出会いました。何をしているのかと尋ねられて陶芸を学んでいると話したところ、屋久島に戻ってこないかという話になりました。職人が皆辞めてしまい、島ジイしか残ってないというのです。そこで再び屋久島に戻ってきたのですが、しばらくすると、今度は島ジイからやめろという話が出てきました。大先輩でもあり、師匠のような人でしたから従わらずを得ませんでした。そこで、すぐ隣で独立することになったのでした。思い返すと、原因は色々思い付きます。工房の経営が不安定だったこと。若さゆえ心遣いの行き渡らなかったこと、等々。あの後、島ジイも島を去って、気がつけば工房は消えていました。紆余曲折、栄枯盛衰、色々ありましたが、島ジイは師匠であることに変わりはありません。今こうして陶芸を続けていられるのも、あの時受けた指導があってのことです。島袋さんは恩人です。昨日の朝ドラを見ていて、ついつい昔を思い出してしまいました。

2022年7月29日金曜日

新米

 今朝新米を食べました。初物です。先日、棚卸しのついでに寄った、農協系のスーパーに平積みされてました。お隣、種子島産でした。屋久島のも無人市に出てましたが。カミさんに高いのかと聞いたところ、決して高価ではないとの事でした。ちょうど、我が家の炊飯器も壊れたばかりで、新モノづくしです。炊き上がると「アマリリス」のメロディーが流れます。朝仕込んで、炊き立ての新米。大根おろしでいただきました。ちっと小粒でしたが、ツヤツヤして美味しかった。昔、屋久島で稲刈りを手伝った後に食べたお米を思い出しました。今、住んでいる家は、その田圃の跡地に建っています。

2022年7月28日木曜日

長い靴

「長い靴 はーいてた おとこネコ お客さんに 連れられてー 行っちゃった」。オブジェ長靴をはいた猫が婿入りしました。一緒に、空飛ぶ猫も。長い間工房を見守ってくれてましたが。東京での新しい環境が待っています。ちょっと寂しい。誰かに好かれて旅立ってゆくのですから、喜ばなければならないのですが。また、新たな挑戦を始めることにします。

2022年7月27日水曜日

昨日から 型抜きを始めました。型に粘土を押し込んでゆきます。使う指は親指と人差し指。骨折したのが薬指でよかったと思いました。まだ元に戻っていませんから。医師には痛くないと言ってましたが、指先に力が加わるとやはり痛みが出ます。もう十ヶ月も経っているのですが。天が救ってくれたようです。ありがたく受け止めて、せいぜい励もうと思います。

2022年7月26日火曜日

サマータイム

昨日、棚卸しが終わっての帰り、いつものように買い物をしたのですが、スーパーで花火をカートの入れてたら、知人から声をかけられて、お孫さんが帰ってくるのですかと聞かれてしまいました。大きな花火の袋が目についたのでしょう。ジジババが二人で使うわけがありませんから。もうすぐ、孫たちが帰ってきます。コロナで正月は戻れませんでしたから。そんなわけで、朝から家の周りの草を払ったり、破れた網戸を張り替えたり、家のことをしました。いつもならば、工房で制作の時間も。ついでに工房の網戸やゴミを片付けたり、作業の予定が一日ずれてしまいましたが。今年はお客様も少ないようですから、環境を整えつつ、足のリハビリもしつつ、夏を過ごしてゆこうと思っています。

2022年7月25日月曜日

朝の散歩

 ようやくいつもの道を歩きました。二週間ぶりです。先週は半分ほどの距離、20分のコースを歩きましたから。膝もかなり良くなってきました。まだ違和感はありますが。今回は、ひょっとしたら一生のおつきあいになるかなと心配しましたが、なんとか光が見えてきました。これからは無理しないように、大事にしなければ。今日は、棚卸しに出かける予定です。ここにきてのコロナの蔓延が気になりますが。昨日も島内でかなりの数の感染者が見つかったようです。ワクチン注射の後の腕の痛みがなかなか消えてくれませんし。今度はサル痘というのが流行り始めたとか。エンドレスだなあと思います。

2022年7月24日日曜日

まあ とりあえず

 昨日、ワクチン接種から戻ってきて、型に文字を彫り直しました。前のよりひと回り大きく。出来上がってみると、なんだか間伸びして見えます。家族の意見も、前の方が良いとのこと。でも、それではやり直した意味がなくなってしまいます。輪郭を太くしたり、形を修正して、なんとか整えてゆきました。正直、満足な出来ではありませんが、まあ、とりあえず、いいかということにしました。歳をとってきて、妥協というか完全ではないものを受け入れる、ということが段々できるようになってきたように思います。途中で引っかかってしまったら、前に進むことができませんから。夜中に、注射の後が痛み出しました。副反応でしょうか。3回目の接種の時も、二日目三日目に熱が出たり、体がだるくなったりしました。今日は、ゆっくり過ごそうと思っています。

2022年7月23日土曜日

リモデル

手の指を 骨折した時、形成外科の先生が言っておられたのがリモデルという言葉でした。骨の再生という意味でしょうか。昨日は一日、石膏の型作りをしました。まずは、流し型から作りました。板を寸法に切ります。木工は去年以来でしょうか。本当でしたら、今頃は木工専用のスペースができていたはずですが、骨折によって途中で投げ出したままです。場所がないので、ベランダを使って丸鋸盤で切断。釘で組み立てたあと、カリ石鹸を塗って石膏を流し込みます。固まりかけたら、原形を埋め込み、時間を置いて残りの半分を流し込んで割り型ができます。今回は型に直接、文字を彫り込んでゆきます。昔、趣味でやっていた篆刻の技が生きます。ところがです。レイアウトが悪かったようで、どうしても納得がゆく字が彫れません。今朝もなんとか修正しようと頑張ったのですが、だめ。結局、最初からやり直すことにしました。まさにリモデルです。なんとか石膏を流し終えるところまではできましたが、残りは帰ってから。これから4回目の新型コロナのワクチン接種に行ってきます。

2022年7月22日金曜日

熱中

 昨日の夕方、ろくろに向かっていたら。頭が痛くて、吐き気までしてきました。ちょうどお客さんがおりましたが、奥に引っ込んで休憩することにしました。思い起こすと心当たりが。削りに熱中して、ほとんど水分を摂っていませんでした。おそらく軽い脱水だったようです。まさに、熱中しすぎて熱中症にかかったということでしょうか。まあ、前日挽いた器は削り終えましたが。油断大敵、この蒸し暑さは、これまであまり経験したことがないような気がします。ヨーロッパでは40度の暑さで、亡くなる人もいるようです。体だけは大切にしなければと思います。


2022年7月21日木曜日

夏は・・・

 春は曙、秋は夕暮れ。と言ったのは清少納言。では、夏はと、問われたら。夏はカレーでしょう。汗をかきかき、カレーをハフハフ。インドが発祥ですから、スタミナつけて。そんなわけで工房もカレーづくし。息子は奥でカレー皿。こっちは蹴ろくろでカレーうどんの丼作りでした。前に納めた鉢の追加注文がホテルから入りました。実はしばらくロクロから離れるつもりでしたが。毎年秋に向けての型仕事の為。この年で、この足で、大丈夫かなと心配でしたが。なんとか作り終えました、膝も少しずつですが回復してきたようです。


2022年7月20日水曜日

陥落

 止まりません。連敗が。昨日は良いところまでゆきましたが。また、戻ってしまうんですかねえ。定位置に。コロナには勝てません。ウィズ コロナですから。「飛び出せ、ヤクルトスワローズ!」。工房でも、首位が陥落しそうです。青い器のことですが。最近じわじわ、グリーンの器に人気が出てきました。先日、コーヒーカップに合わせるための、ソーサーを作りました。白いマットの釉薬の上にエメラルドグリーンを流しがけしたものですが、カップは、いらないから皿だけ欲しいというお客様が増えています。どうも、白とグリーンのコンビネーションに惹かれるようです。だいぶ前ですが、同じような色の器を作っていました。やはり人気があったのですが、下地に使った白化粧との相性が悪くて、剥離するようになって、やめてしまいました。この前、その頃のコーヒーカップの画像を見せてくれた方がおられて、なんとか復活しようと始めた仕事でした。思いがけない反応に戸惑っておりますが。、せっかく出来た流れですから、なんとか本物にしたいと思っています。まだまだ改造の余地がたくさんあります。言い換えれば伸び代があるということです。スワローズの村上くんのように良いところを伸ばして上を向いて進んでゆきたいと持っています。

風景画

昨日、一枚の絵が届きました。 ヨーロッパの街並を描いた古い水彩画です。オークションで見つけました。気がつけば3枚目になります。と言っても、決して高価なものでなく、誰も入札する人のなかった絵ばかりです。しっかり描かれた秀作でも、色が地味だったり、モチーフがおとなしかったりすると、注目されないものがあります。いつまでも落札されないそんな絵を見ますと、なんだか晒し者にされているようでつい手を出してしまいたくなります。以前、自分が作った作品が何度かオークションに出ていたのを見つけました。こんなに安くとちょっとびっくり。まあ、そんなものかと無理矢理自分を納得させましたが。幸い、誰かの手に渡ったようで一安心しましたが。オークションとは残酷なものだと思います。作者の知らないところで勝手に取引され、大勢の目に晒されてしまいます。何十年も前に作ったものまで出てきてしまいます。ものづくりとは切ないものだと思います。

2022年7月18日月曜日

痙攣

 昨日の昼間でした。家に戻ったとき次男の様子を見るのが習慣です。うつ伏せで足をぶらぶら、元気そうでした。食事を終えて、部屋の前を通るとカミさんが悲鳴。次男に異変が起きたようでした。見ると、おでこが血だらけ、床にも血の跡が。どうやら頭をぶつけたようです。急いで、痙攣を抑える薬を投与して、寝かせつけました。夕方、今度はカミさんが口の周りにデキモノらしいものができたという話。どうも、蕁麻疹ではないかと。心配が高じると、そういうことも起きるらしいのです。福岡の方では娘が腰を痛めて病院に通っているようですし、我が一族には、緊急事態が起きているようです。今朝、カミさんが部屋で、おばあちゃんの声が聞こえたという話を聞かせてくれました。あちらの世界から、なんらかの信号が送られてきているのでしょうか。今朝はぼちぼちですが、散歩もできるようになりました。足の方は少しずつ落ち着いてきているようです。

2022年7月17日日曜日

連休

どうやら世間は連休とか。ここのところのコロナ増で、屋久島にはあまり人が入ってないようです。だから、工房も静か。先日、大阪のデパートの売り場からも連絡が来て、やはりお客さんがドンドン少なくなっているとのこと。どこもこれからがかきいれどきなのに、困ったことになっているようです。国は規制は考えていないとのことですが、このままにしておいと良いのやら。ヤクルトでは30人近い選手がコロナに。東京でもそのうち五万人を越えそうだとの事。いやはや、もうお手上げのようです。幸い、死者はあまり増えてないようですが。先日次男のかかりつけの医師と相談したのですが、次のワクチンは見合わせましょうという結論になったようです。3回目を打ったとき、三週間も高熱が下がらず、大変な思いをしましたから。なんだか、また新しいやつが現れたとかいう話も。これではエンドレスです。一体どこまでゆくのでしょう。 

2022年7月16日土曜日

時代

 山本コウタローさんがお亡くなりになったそうです。屋久島の西部林道を車で走ると青い海が広がって見えます。そこを通過するとなぜか「窓にひろがる青い海よー」という歌詞が浮かんできます。岬めぐりという曲。時代が移っても変わることがありません。70年代は青春をすごした時代でした。あの人がヤクルトのファンだったとこの度初めて知りました。おそらく何度も神宮へと足を運んだのでしょう。チームはここにきて、コロナの感染者が続出。まさに緊急事態です。今年は調子が良くて快進撃していましたが、思わぬ落とし穴。こんなことでしょうか。「好事魔多し」というのは。いろいろあるなあと思います。

2022年7月15日金曜日

人が生きるためには糧が必要です。貨幣経済の世の中ですからお金です。大昔なら、物々交換もあったのでしょうが。私どものような焼き物屋も生活するためにはまずは衣と食です。自分の意志でものを作りそれで暮らしを立ててゆく。いうのは簡単ですが実際のところなかなか難しいことです。ものが面白いように売れる時代もあったのですが今のような時代は特に。安くすれば売れるというものでもありませんし。百均というとんでもない世界がありますし。高い値段にして、いつ売れるかわからないものを並べても、なかなか辛いところがあります。値段だけではありません。作るものでも、誰でも簡単に作ることができるようなものではなんのためかわからなくなりますし、そうかといって、やたらと手をかけてもうるさくなってしまいます。しっかり技を込めつつ、見た目はあっさり、それでいてどこにもないような人の心に語りかけるモノづくり。あまりにも、抽象的すぎて、自分でも迷いの連続ですが。日々迷路の中をさまよっております。










2022年7月14日木曜日

灯台元暗し

 いろいろ薬を探しています、膝に効きそうな。飲み薬ならグルコサミンとかヒアルロン酸が入ったものを。結構お高いものが多いのですよねえ。もう一つは塗り薬。炎症と痛みを抑えてくれるような。歩くことに限定した薬はいろいろ出てますが、やはり結構なお値段。何か手頃なものはないものかと、ネットを調べました。すると思いがけないものが出てきました。とある、プロレスの宿舎に常備しているという話。学生時代、スポーツのあとの筋肉痛に使ったことがある人も多いと思います。サロメチールという塗り薬です。1本千円しません。取り寄せて効能を見ると確かに打撲、捻挫、関節炎にと書かれています。早速、記事に書かれていた方法を試してみました。たっぷりと患部に塗って、ラップでくるむ。あとはしっかり外れないようにしておしまい。いやあ、熱いというか、痛いような強烈な刺激。漢方の塗り薬を数倍にしたような感覚です。でも、我慢して時間が経つと、だいぶ楽になったように気がします。今日は一日、何度か塗り替えて頑張ってみようと思います。プロレスの稽古場には万能薬として常備しているとか。切り傷だけはダメとのことですが。我が家でも常備薬に加えようと思っています。

2022年7月13日水曜日

疫病神

寝ていたら腰に違和感。膝を庇っているうちに腰にきたのでしょうか。まるで疫病神に取り憑かれたような気分。弱り目に祟り目ということでしょう。この年までやりたい放題やってきましたので満身創痍です。だから、一つ悪くなると次々と出てきます。もう、覚悟を決めるしかありません。散歩も最短コース。一周20分ほどでした。しかしその長いこと。永遠に続くような気がしました。改めて、健康のありがたさを知らされました。 

2022年7月12日火曜日

泣きっ面に蜂

 今朝は降られました。朝の散歩で。念のためにと傘は持って出ましたが。だんだん強くなって、ほとんど役に立ちません。途中雨宿りしても、止みそうな気配無し。痛む膝を庇いつつ、老犬を連れて。人が見たらなんと哀れな姿でしょうか。昨日から、あまり良くないことが続いています。窯が壊れて、部品を変えても治りません。よく調べたら、決定的な故障の原因が見つかりました。今は部品待ち。電話も壊れて、新しいのに買い替え。ホテルの売店から収めた器が、ガタつくとクレーム。すぐ前にも同じことが。チェックが足りなかったとはいえ、どうも相性が良くないようです。トラブルが起きるのはそのお店ばかりですから。世間的にも、昨日は17人ものコロナ陽性者が島から出ました。大変な数です。これからがシーズン本番というときにです。明日からは大阪阪急百貨店での展示も始まります。ネガティブなことが起きないことを祈ってます。

2022年7月11日月曜日

 今年は虫が少ないような気がします。今頃、夜になると網戸にびっしり飛んでくるカミキリムシも昨日は二匹だけ。流し虫(羽のはえたシロアリ)も少なかったそうです。それにヤスデも。毎年工房を這い回って、退治するのが大変でしたが、ほとんど見かけません。何かが起きているのでしょうか。それともただの偶然でしょうか。色々な年がありますからね。工房では機械が次々と壊れています。電話機、窯の温度管理装置。それから、足。あっ、これは経年劣化でしょうか。

2022年7月10日日曜日

青空

 広がりました。雲一つない青空が。雨も良いですが、お日様は心を軽くしてくれます。「白鳥は哀しからずや 空の青 海のあを にも染まずただよふ」牧水の歌が浮かんできます。来たる7月13日(水)から26日(火)まで、大阪阪急百貨店梅田店にてミニ展示が行われます。サブタイトルは「青が好き」屋久島で制作した濃いブルーの器にエメラルドグリーンの器も合わせて展示させていただきます。島の工房でしかご覧いただくことのできない普段使いの器たちです。大都会のセレブな空間でどのようなお客様の反応がいただけるのか楽しみです。お近くの方は是非お越しください。阪急デパート7階売り場になります。

2022年7月9日土曜日

社会

 今日も雨と雷の洗礼です。予報は当たりません。世の中も狂っていますが。昨日からの血生臭い事件。遠い屋久島では影響は少ないと思っていました。ところが別の事件が発生。毎年秋にやっている仕事に異変が。よくわかりませんが、血生臭い出来事に、急遽、原型作りからやり直さないといけなくなってしまいました。全てではありませんが。それでも、最初からとなると、一週間はかかりそうです。石膏型作りから始めるので。ネットで調べると出てくるわ出てくるわ、ドロドロした話が。屋久島で、まさか、そんな話に巻き込まれるとは。つくづく思いました。いかに世間とは隔絶した暮らしをしているようでも。決してそこから離れることはできないのだと。人間とは社会的な動物であるということです。

2022年7月8日金曜日

散歩

 久しぶりに歩きました。ずっと雨だったので。足はまだ本調子ではありませんからいつもよりも早く家を出ました。ゆっくり歩くつもりで。歩き初めはずっと下り道です。やはり、膝への負担が強くて、足を引きずっての歩きになってしまいます。海岸近くまで下ると道は平らになります。そこからはだいぶ歩きやすくなりました。犬も歩行がゆっくりに変わって、こっちの膝への負担も軽くなった気がしました。公園を抜けて、県道に出ると、緩い下り坂が続きます。どこも痛くなかった頃は平な道だと思ってましたが、あの道が下っていたことに気が付きませんでした。なんとか家にたどり着いてホッとしたと同時に、なんと長い道のりかと思いました。つくづく、健康のありがたさに気が付きました。



2022年7月7日木曜日

化粧

雨です。ひどい雷 も。工房に落ちないか心配しました。暗いうちから化粧掛けの続き。今日で三日目になります。黒化粧をかけた後に白化粧をかけます。タイミングが難しく、神経を使います。昨日は柔らかいうちにかけたのでしょうか。息子が作った鉢がボロボロと崩れてしまいました。逆にちょっと乾きすぎると剥がれてしまいます。そんな作業を毎回繰り返してます。それでも、我が工房の肝。思った色が出るかどうかの決め手がこの作業です。今回はいつもと違ったこともやってみました。黒化粧と白化粧の掛ける位置を逆にしてみたり、意識的にかけ残しを作ったり。これまで、一旦決めたことはこうだと、あまり変化をさせませんでした。しかし、もう少し柔軟にやっても良いかなと、思うようになってきました。そこから何か新しい発見があるかもしれません。バリエーションは無限にあるのですから。

2022年7月6日水曜日

ラピスラズリ?

 「これ、釉薬にラピスラズリ、使っているんですか?」。お客さんからの質問でした。夕方バスできた二人。一人は欧米系の中年の女性。息子さんでしょうか。顔は東洋系でしたが、話かたが違うような。昔、陶芸をちょっとやったことがあるとのこと。またやりたくなったと言ってました。こちらの返事は、「ラピスラズリは使ってません。でも、好きです、あの色が」。心の底では、やったーと叫んでいました。だって、こちらが日々、積み重ねてきた仕事が願った通りの評価をもらったのですから。こんなたわいもないことが大きな力になるのですねえ。今日は朝から元気です。しかし、心とは体は別物。痛めていた足が悪化したようです。朝から、キューレーコンのお世話になっております。

2022年7月5日火曜日

ガラニチカ

 咲きました。青いサルビアです。メドゥーセージとも呼ばれるようです。宿根草で毎年今頃から花をつけてくれます。多分植えたのだと思いますが、記憶がありません。人が歩く場所から生えていますから、タネから出てきたのかもしれません。紫の花の先が黒くなっていて、そのコンビネーションがたまりません。もしかしたら、我が工房の青い器の原点はこの花かもしれません。サルビアの仲間はどれも好きですが、ガラニチカが一番だと思います。暑い夏を涼しくしてくれる花でもあります。この花が終わる頃、ルドベキアが咲き始めます。

2022年7月4日月曜日

モーニング ハイ

朝から土練機を回して汗まみれでした。涼しいうちにと思ったのですが。百キロの粘土は結構きつくて。年を感じます。息子と二人なら楽だったと反省しましたが、後の祭り。やってくうちに、なんだか、気分が上がってきて、体のしんどさとは反比例に。なんとかやり終えて、ちょっと抜け殻状態です。やはり、年寄りの冷や水、膝の痛みが身に染みてきました。 

2022年7月3日日曜日

ギャラリー

我が家の廊下には絵が3点ほど並んでいます。他にも飾ってはいますが、そこが一番落ち着いて鑑賞できるのです。ギャラリーと呼んでも良い場所です。これまで、海外の作家の20号ほどの風景画に女性を描いた作品が2点。いずれもオークションで出会って、やってきたものです。ところが、そこが孫には怖いところだというのです。お風呂やトイレにゆくにはどうしても通らないといけないのです。女性像は一点は青い絵の具で描かれた宝塚の男役がモデル。もう一つは赤い色のパステル画でスフィンクスという画題です。もう一つの風景画も雨の夜の街が描かれています。子供にとってはちょっと怖くなるというのも頷ける絵が並んでいます。そこでもう少し落ち着いた絵を探していました。最初に届いたのが桜島が赤い色で描かれた油彩画。次がさくらんぼの版画、そして昨日届いたのは水彩の風景画でした。水彩と言っても水墨画のように色が抑えられて、海の向こうに山が連なっています。空が印象的、ちょっとブラマンクの絵を思い出すような筆遣いで、重なった雲の向こうに青く澄んだ空が顔を覗かせています。絵が届いてわかったのですが、画面の端には赤い鳥居が描かれています。どうやら厳島神社で描かれたようです。想像以上に大きな絵で、20号の油絵と架け替えても負けない存在感がありました。どの絵も落ち着いた色調とモティーフです。これなら、子供が見ても怖がらないと思います。8月には里帰りするとか。長く会ってません。ずいぶん大きくなったようです。

2022年7月2日土曜日

吊り紐

膝が痛くなって、思ったのが、蹴ろくろから立ち上がる時と座るときに負担がかかるということです。そこで考えました。少しでも無理しないために吊り紐をつけることを。ろくろの上から紐をぶら下げることにしました。切れたら危ないので、農作業用の丈夫な紐です。これで安心と思って、体重をかけると、突然縛っていた木の角棒が抜けて尻餅をついてしまいました。危うく怪我をするところでしたが、幸いにもどこも痛めてないようです。そこでドリルでネジ留めすることにしました。ところが今度は作業中に目が回りそうになって、バランスを崩して危うく倒れるところでした。今朝から何度かバランスを崩したのです。どうも肩が凝って、頸動脈を圧迫して、三半規管に異常をきたしたようです。息子は脳梗塞を心配したのですが。嫌ですねえ。歳をとると。あっちこっちがたがきて。若い頃のようになることはないでしょうから、いかにして、衰えと付き合ってゆくかでしょうか。慌てず焦らず諦めずに。 

2022年7月1日金曜日

常備薬

 我が家に欠かせないのが、万能の和方練り薬です。体のどこかに異変が起きるとすぐに登場します。水で生卵ぐらいの硬さに練って手ぬぐいに塗り広げます。裏の面を患部に当てて新聞紙を裏から添えて密着させます。しばらくすると、炎症があるところが熱くなります。熱くなったら、異変がわかるという仕組みです。臭いからすると主な成分はヨモギの粉末ではないかとお思いますが、他に色々な薬草を混ぜているようです。熱が出た時、足を捻挫した時、どこかが痛い時など必ず出動です。昔、足を捻挫して引きずっていたら。画家の息子の友人が、キューレイコン張ってる?と言われたことがありました。知る人ぞ知る名薬だと思っています。昨日も痛くなった膝に貼って寝ました。するとすぐに火のように熱くなって、患部が悪くなっていることを教えてくれました。朝起きると、熱が引いて、薬がカラカラに乾いていました。今朝は散歩にも行くことができました。昨日に比べるとだいぶ楽になりました。これから無理をしないように気をつけたいと思っています。

2022年6月30日木曜日

 どうやら復活したようです。膝の痛み。サポーターをつけるようになって、ほとんど気にならなくなったのです。ところが、この暑さ。もう大丈夫かなと外してしまったのがよくなかったのでしょうか。息子は、そろそろ蹴ろくろは卒業したらと言います。電動の方が膝関節への負担が軽いだろうということで。でも痛むのは右。ろくろを蹴るのは左です。それに古傷があったのも左。訳がわかりません。今朝の散歩は足を引きずるような歩き方。早速サポーターを引っ張り出しました。今回は右足だけ。夏でも暑くないようなサポーターを探そうかと思っています。

2022年6月29日水曜日

タイカレー

 昨日はカミさんが出かけていたので、昼は勝手に食べることにしました。食卓を見ると息子が缶詰を開けていました。めずらしいなあというと、この前、自分で買ってきたカレーの缶詰とのこと。グリーンカレーとあります。まだあるよというので早速食べてみました。冷たいまま炊飯器からよそったご飯の上にかけます。真っ赤な唐辛子が見えました。葉っぱのようなものも。口に入れるとまず、甘い、次にスパイシー。それから強い香り。食べてゆくと汗が出てきます。とこどき喉に刺激がきて、なかなか異国感あって、病みつきになりそう。いくらしたのか聞くと、1缶180円とか。よそでは100円ぐらいで売ってるところもあるようですが。レッドやイエローなどいろいろなバリエーションがあるとか。中に入っていた葉っぱは最近工房の庭に植えているのと同じものだそうです。そういえば。近頃見かけない苗があっちこっちに植えられています。我が家はトロピカルスパイシーガーデンに生まれ変わりそうです。

2022年6月28日火曜日

ホトトギス

キョキョキョキョキョ。工房の外で鳴き声がします。夏ですねえ。てっぺんかけたかあとか、とうきょうとっきょきょかきょくとか独特の鳴き声です。生態も変わっているようです。下村良之助さんという日本画家。多彩な方で焼物も作ります。画家ですから窯を持ってません。そこで、友人の陶芸家の窯で焼いてもらいます。ご自分の焼き物をホトトギス焼と名付けました。ホトトギスは卵を他の鳥の巣に産み付けて、孵化させるという習性からつけたようです。ホトトギスは鳥の名前でもありますが草花にも同じ名のものがあります。なぜか我が家では庭中にひろがっています。工房の休憩室の前にも群落が。昨日、草を取りながら、ホトトギス、夏だなあと思いました。

2022年6月27日月曜日

荒刈り

 昨日、次男の伸びた髪を切りました。いつもはカミさんがハサミで切るのですが、最近は動いてなかなかこちらの思うように切らせてくれません。そこで思い切ってバリカンでガーっと刈ってしまいました。あっちこっち、ピンピン刈り残してましたが、まあ暑苦しさだけは間逃れたようでした。今日は朝から庭の草刈り。家の入り口からハウスと畑の横。最後は工房の周りです、半年あまり、放置してましたから、足を踏み入れるのも大変。だいぶすっきりはしましたが、如何せん荒刈り。あっちこっち刈り残しが目立ちます。木の枝も伸び放題でまだまだ荒れた感じは否めません。それでも少しはすっきりして、だいぶ暑苦しさはなくなってきました。こっちの体は、脱水気味でぐったりですが。梅雨も明けてまさに夏到来。これからは暑さとの戦いです。

2022年6月26日日曜日

青春。青には未熟とか哀しみというような意味合いが込められるようです。誰でもが通り過ぎる悩みの時代。絵画の世界ではピカソの青の時代を代表するように。フェルメールの「真珠の首飾りの少女」「ミルクを注ぐ女」の絵にも青い布が画面の大切な役割を務めています。決して裕福ではない働く女たちの身に纏われて。日本の画家では海老原ブルーと呼ばれた喜之助の青。偶然、息子さんと知り合いになってお付き合いいただきました。母親がフランスの方で、目が青かったのが印象的でした。不思議ですが絵の中に青が入ると、心のひだのようなものが加わる気がしてなりません。藤島武二の扇を持った女性の絵には顔の影の部分に青が使われています。この女性の表情に深みを与えている印象を受けました。昔、芸大の藤島教室で学んだ斑目秀夫さんという画家がおりました。桜島の絵ばかり描いた画家でした。ある個展で最終日の閉廊間際に飛び込んだことがありました。ほとんどの作品が売約済みになっていたのですが、残された絵の中で一枚、惹きつけられた絵がありました。それは「島津雨」を描いたものでした。島津雨とは、無念の涙雨のことでしょうか。幕末の西南戦争が思い出されます。青くけぶった桜島。今も我が家の壁にひっそりとかかっています。

追伸

ネットで調べましたら、島津雨の意味が真逆でした。初代の殿様が雨の中で生まれたということから、「吉兆」を表す言葉のようです。完全に思い違いをしていました。だって「雨は降る降ーる人馬は濡れーる 越ーすに越ーされぬ田原坂」という歌がありますから。

追追伸

田原坂の戦いを調べてみましたら、どうも、歌は官軍側からの歌のようです。薩摩人として勝手に反対に考えていました。守る薩摩軍、攻める官軍。しかし、雨で旧式銃の薩軍は弾が発射できず形勢逆転。あとはご存知のような結末が待っているようです。まるで昨日の巨人対ヤクルトの戦いみたいです。このまま、坂を転がり落ちないことを願っています。

2022年6月25日土曜日

徒然

六月もやがて終わり。昨日は月に一度の棚卸しでした。お土産やさんとホテルへ。さすが、閑散期。張り切って、準備したのに、器を置く空間がありませんでした。買い物でスーパーへ。さくらんぼは農協系にだけ置いていました。例年はアメリカンチェリーと並んでいたのですが、円安の影響でしょうか。わかりました。昨日届いた版画、チェリーがモチーフではありませんでした。さくらんぼ。昨日のネットニュースではハワイに賑わいが戻ってきたとか。屋久島にもそのうち以前のような日が訪れるのでしょうか。 

2022年6月24日金曜日

さくらんぼ

 今が旬。昔はよく、おすそ分けにいただきましたが、近ごろ、とんとお目にかかりません。ところが、昨日、届いたのです。生ではありませんが。版画です。この絵には、実はちょっとした縁があります。大昔、絵を描いていた頃、ある週刊誌で見たのです。美術評論家の瀬川慎一さんが、毎週一枚の絵を紹介するというシリーズでした。あの時、ものすごく印象に残った絵でした。まさか、手元にやってくるとは。だいぶ痛みが激しくシミだらけではありますが。おそらく、コレクションしていた人が亡くなって、物置に中にでも放り込んでいたものが処分されたのでしょう。裏書きを読むと、制作の途中で職人が辞めてしまったり、作家がなくなってしまったりと、紆余曲折の末になんとか完成したとあります。つまり、遺作といっても良いものでしょうか。孔版画。5/60とあります。作者は、福井良之助さんです。

2022年6月23日木曜日

夏至

 どうやら夏至も過ぎたようです。昨日は奄美地方が梅雨明け。ここも恐らくこれから夏本番。北方の国では、夏至にはお祝いをするようです。日照が少ないから余計ありがたく感じるのでしょうか。今朝の散歩では、汗がダラダラ流れてきました。急に空気が変わった気がします。夏の屋久島。いろいろ思い出します。あまり良い思い出は残っていませんが。なんとか、頑張って乗り切ってゆきましょう。

2022年6月22日水曜日

版画

 版画が好きです。もちろん絵も大好きですが。ただ、絵には制作者の思いがあまりにも強くこもって、こちらの心に重すぎると感じることがあります。版画には刷りという工程が必要です。作者自身が行う場合もありますが、職人さんや版画の工房で行われる場合もあります。その工程が入ることによって、作品が客体化されるように思います。焼き物の窯の工程と似ているように思うのです。生な感じが薄れるというか。手跡を残しすぎない。案外、表現の大切な要素の一つかもしれません。

2022年6月21日火曜日

画像

 昨日、昼食後工房に戻るとお客さんが待っていて、携帯で誰かとお話中。電話を終えると、注文したい器があるとのことです。大阪で焼肉店を営んでいて、ユッケを盛るお皿が欲しいと。青とエメラルドグリーンで。色々希望を聞いて、急ぐというので、見送りましたが。あとから、どうしてここにきたのかが不思議になりました。おそらく、ネットで何かの画像を見たのでしょうか。もう一つ、昨日メールが届きました。先日買ってもらって、送った器の画像です。貫入が気になってしまったようでした。早速、説明のメールを送りましたが。今の時代、スマホで簡単に画像を送ることができます。中には、頼まれたと言って、作品の動画を写しながら遠くの人と話をしている人もいます。車でつくと、早速あっちこっちを撮影している人も多く見かけます。まさにスマホ時代。この先一体どうなってしまうのでしょうか。

2022年6月20日月曜日

青が好き

七月十三日から、大阪の阪急梅田店でミニ展示を行います。小さなコーナーですが、普段は屋久島でしかお手に取っていただくことのできない器をお見せできます。テーマは「青が好き」。当工房の新作が並びます。前回の「九州物産の会 」のような大きなイベントではありません。店舗の片隅でひっそり器を並べさせていただくことになると思います。小さな箸置きも用意いたします。屋久島で育った地杉に自作のタイルをはめ込んだ可愛いプレートも何点か出せると思います。木工は専門外で拙い出来ですが、慣れない仕事に悪戦苦闘しました。カミさんに頼んでアンティークのビーズをつけた革ひもで壁にブラ下げることもできます。部屋のインテリアになると思います。島の小さな工房で毎日制作しているごく普通の器たちですが、お近くの方は足を運んでいただければ幸いです。期間は七月十三日から二十六日までの二週間。場所は阪急梅田店の食器売り場になります。期日が近づきましたら、また詳しいことをお知らせいたします。

2022年6月19日日曜日

奉公

 今日は集落の農道草払いです。昔は奉公と言いました。誰でも彼でも体が動く人、全員参加は追ったて奉公。今日は基本一家に一人です。朝から雨の悪コンディション。案の定9時過ぎから雨が強くなって、早めの終了となりました。昨日の晩に飲み過ぎてお腹の調子が良くなかったので、助かりましたが。なんで昨日はあんなに呑んでしまったのでしょう。天候不順もあって、体調がよろしくなかったのですが。今、読んでいるアイスランドの警察小説、ちょうど読み終わって、犯人が自殺で一件落着。ちょっと釈然としませんでした。だって愛する人を密告から亡くし、そのお腹には赤ちゃんが。そんな、男が偶然密告者を殺害してしまい、長い良心の呵責に耐えて、半世紀もすぎて自殺だなんて。だって、1975年ごろ、まだドイツが東西に分かれていた頃の話を引きずっていたのですから。冷戦が終わって、数十年経ても、いまだに独裁的な政治から、戦争が起きています。恐らくは50年近く前からの種火が今もくすぶっているということでしょうか。いろいろ考えさせられました。それでも、若い頃のように調子にのると、体がすぐに反応してしまいます。今日は父の日とか。せいぜい体をいたわらねばと思っています。

2022年6月18日土曜日

烏瓜

昨日、オークションで見つけた木版画が届きました。もしかしたら印刷かもしれませんが。烏瓜と百舌の絵です。すごく細密な描写で、髪の毛よりも細いのではと思われる線で百舌の羽が描かれています。早速作者の名前をネットで調べてみますと、明治から大正にかけて活躍した、渡邊省亭という画家であることがわかりました。欧米では特に人気があったようです。百舌が得意で多くの絵の中に登場します。竹内栖鳳とかと同時代の絵描きさんで、栖鳳の絵を見て手厳しい批評をしたりしたようです。ある意味職人気質というか、名人というか、筆に自信があったのだと思います。こんなすごい表現力を持った人がいたことを初めて知りました。まだまだ勉強不足。もっと視野を広げる必要があると感じました。 

2022年6月17日金曜日

サマルカンド ブルー

 「空よりも青い サマルカンブルー〜♪」。吉田拓郎が歌っていました。大昔。母が定期購読していた「暮しの手帖」に青いモスクが載っていました。真っ青な空に光を反射して輝く青い屋根が心を打ちました。まさか、現在、陶器で青い釉薬と戦うようになるとはその頃には想像もつきませんでした。高校生の頃、美術同好会で絵を描き始めて、17世紀のオランダ絵画に出会いました。レンブラントが特に惹かれましたが、そのうちにフェルメールに夢中になってしまいました。タイトルは覚えてませんが女の人がミルクを注いでいる絵でした。まるで永遠に静止しているような室内、光が側面の窓から差し込んで、色が輝くように美しい絵でした。あの頃は。まだ今のように日本では有名ではなかったと思います。フェルメールという画家は、作品も多く残ってなくて、地味な印象の絵が多い気がします。前にフェルメールの自伝的な映画を見たことがあります。絵の具へのこだわりがものすごくて、高価な絵の具を借金してまで購入していました。特に青い絵の具は当時、金と肩を並べるほど高価なラピスラズリを砕いて絵の具に使ったと知りました。当時は時代を超えて残せる表現は絵画でした。だから、変色したり退色したりしにくい材料が求められました。実際、日本画でも同様で、たとえ高価でも良い顔料を世界中から集めて使われたようです。そんな絵画が、時代を超えて現代でも輝きを失わずに生き残っているのです。現在、青い釉薬を追い求めているのも、いつまでも輝き続け、長く人の手に愛でてもらえるものを作りたいという思いもあります。難しい仕事ですが。

2022年6月16日木曜日

草刈り

 次の日曜日に、年に一度の集落の農道切り払いが予定されています。その前に農道に隣接した土地の持ち主は、各自で綺麗にしておかないといけません。雨が続いてなかなか作業ができませんでしたが、ようやく昨日上がってくれました。家族三人で取り掛かりました。今年は庭仕事もほとんどやってませんでしたからすっかり体がなまってしまっています。雨上がりで日が差してきて、蒸し暑さに参ってしまいます。汗と雫でからだがぐしょぐしょ。肩で息をしながらの作業です。カミさんも足がフラフラ。なんとか刈り終えて、草を集めてようやく解放されました。年々体に応えるようになってきました。同時になんとか終わってくれて一安心です。まだ本番が、待っていますが。これからも、天気予報でははっきりしない日が続きそうです。

2022年6月15日水曜日

変遷

 今朝、工房の前に白萩の花が咲いているのを見つけました。本来なら九月ごろ咲くのですが、どうやら狂い咲きでしょうか。あ、狂い咲きは使ってはいけない言葉でしょうか。誤認咲きとか季節外れとかいうのが正しい使い方かもしれません。近頃、言葉遣いが難しくなってきました。昔は痴呆症と言ってたのが認知症に変わりました。看護婦さんは今は看護師さんです。ハラスメントとか言って、いろいろな言葉が改められています。ちょっと古いドラマとか見ると面白くなります。現在では使ってはいけない言葉のオンパレードです。今、放送中の朝ドラでも、新聞社で働く場面がありましたが誰もタバコを吸ってないと突っ込む人がいたようです。あの時代は喫煙はどこでも行われていました。今読んでいる、アイスランドの警察小説では喫煙に関する軋轢がしばしば登場します。原作の著者の習慣が伺えておかしくなります。あの小説では麻薬やアルコール依存症の話も多く登場してきます。あ、昔はアル中と言ってましたか。



2022年6月14日火曜日

サスティナブル

 昨日からの雨、予想雨量では200ミリとか。こんな雨が都会で降れば災害が起きそうな気がします。この雨、何かに利用できないものかと考えてしまいます。昔、石油備蓄基地を屋久島に作ろうという話が生まれました。中東からタンカーで運び、屋久島からは帰りの船で水を運んだらどうかというアイデアでした。水は巨大なな自然エネルギーです。今読んでいるアイスランドが舞台の小説。あちらの国ではほとんどが地熱発電や自然エネルギーで電力を賄っているようです。雨の多い屋久島です。ここで使う電力だけでなく、他所に送ることはできないものでしょうか。山が多いので大きなダムではなく小規模の発電機で電気を作り、蓄電して移送する。これからは自然負荷の大きな大工事ではなく庭先での小規模な事業。農業にしても、昔ながらの自給農業。集落には鍛冶屋がいたり豆腐屋がいたり製材所があったり。ちょうど、屋久島に移住してきた50年前はそんな感じでした。あの頃はまだ馬で材を引き出したり、牛が田んぼを耕したりする人が残っていました。ノスタルジックな感傷と言われそうですが、実はサスティナブルな社会へのヒントはそんなところに潜んでいるように思います。そんな中に村の陶器屋さんも入れてもらえたら嬉しいのですが。

2022年6月13日月曜日

エス・ディー・ジーズ

 最近、耳にタコができるほど聞かされます。サスティナブル ディブロップメント ゴールズ。持続可能な拡大目標とのことです。首を傾げたくなるようなこともありますが、社会の流れですからできることは一つ一つ取り組んでゆきたいと思っています。なるべく、無駄を省き、物を大切に使い、自分で野菜を育てることなど。畑では堆肥を作り、雑草もコンポストで肥料にして家庭ゴミも捨てないように。いまは畑はお休み中ですが。仕事場でも、最近梱包材料を全て再生紙を使ったものに変えました。プラスティック系は避けて。窯やガスから電気窯の出番が増えてきました。昔は薪で焼いているというと、お客様は感動してくれましたが、排煙をかんがえますと、CO2削減とは言えませんし。なんと言いましても、屋久島の電気はほとんどが水力発電ですからまさにクリーンエネルギーです。島では電気自動車の導入も推し進めています。次に取り組んでいるのが焼成温度を下げること。最初は1280度で焼いていたのですが今の目標は1220度。これでかなりエネルギーが節約できます。そうすると、まず気になるのが器の壊れやすさです。そこでしっかり丈夫な生地にするためには土の成分が問題です。低い温度でも硬く焼き締まる土を作ること。もう一つが釉薬の問題です。溶けが美しく鮮やかな発色をどうして出すか。しかもそれを自分で考えた配合で作り出すこと。今現在取り組んでいるのがそこです。一進一退、明かりが見えてきたかと思うと消えてしまう、その繰り返しです。昨日、悩んでいたら、息子がヒントをくれました。釉薬が溶けすぎているのではと言うのです。溶けない溶けないと思い込んでいたのですが、釉薬は溶け過ぎても発泡してガサガサになるとのことです。これまで長い陶芸ライフで釉薬が溶け過ぎたと言う経験があまりありません。ほとんどが温度が足りずに溶け不足ということが多かったのです。もしかすると目から鱗になるかもしれません。ちょっっとだけ希望が見えてきた気がします。

2022年6月12日日曜日

、ドツボ

 釉薬の研究が進みません。ちょっと希望が見え始めたかなと思うと、元の木阿弥で、また振り出しに。どうもエンドレスサークルに入り込んだようです。朝から釉薬のことを考えていて、日常生活にミス連発。そうなんですよ。気持ちがそっちに向かうと他のことがすっかりおろそかなってしまいます。これって、持って生まれた性分ですかねえ。今は泥沼で、もがいております。

2022年6月11日土曜日

ブランクーシ

CREATE LIKE A GOD,

COMMAND LIKE A KING,

WORK LIKE ASLAVE ,

先日、オークションで、このような言葉が書かれたパネルを見つけました。なぜか聞いたことがると目を止めました。そのうちに気がつきました。大好きな彫刻家、コンスタンチン ブランクーシ が残した言葉でした。日本語では「神のごとく創造し 王のごとく命令し 奴隷のごとく働くこと」となります。ブランクーシはルーマニア出身の彫刻家で19世紀にパリで活躍しました。あの、ロダンから才能を認められて誘われますが「大樹の下には何も育たない」といって断ったそうです。石や木を使ってプリミティブとモダンを併せ持った彫刻、空間芸術とでも言いたいような作風でした。高校時代の友人で石の彫刻家に酔っ払ってはブランクーシの話を聞かされて、気がついたら大いに影響を受けるようになっていました。作品も言うまでもありませんが、むしろ生き方の方が惹きつけられました。上の言葉は誰かがフランス語から英語に訳したものだと思います。彼の作品は抽象化が進み、最後には巨大な石が転がっているような作品に至りました。そこで、台座が作品たらしめるための重要な位置を占めるようになりました。台座を含めて作品として成立しています。我が国の仏像と同様な歩みでした。空間芸樹とは周りの環境を含めて成立すると思います。ブランクーシの生き方に問題定義をした関根伸夫と言う彫刻家がいます。彼は巨大な自然石を磨きあげたステンレスの柱の上に乗せました。台座のステンレスが鏡のように周りの風景を映し出して、まるで宙に浮いているようにも見えます。影響を否定したブランクーシに対する彼の答えかもしれません。これぞまさに台座を含めた彫刻だと言う。関根が残した言葉です。「神のように創ることなく、王のようには気高くなく、奴隷のようにただ働く」

2022年6月10日金曜日

一進一退

 なかなか前進しません。釉薬作りです。もっと簡単にできると思ったのですが。本焼き四回、それでも一進一退です。日暮れて道遠しといった気持ち。昨日はこれまで使っていた材料を注文してしまいました。だいぶ高くなったのですが、背に腹は変えられません。これで当分は今の材料でしのげます。慌てず焦らず諦めず、一歩ずつ進んでゆけたらと思っています。

2022年6月9日木曜日

オークション

 インターネットオークションに気になる絵が出ていました。高校生時代に大好きで画集を買ってよくみていました。中村彝の静物画の小品です。意外と安くついていたので、ウォッチに入れておきました。そろそろ期限かなと思って、今朝見てみると20万になっていました。やはりみる目がある人がいるのだなと思いました。ヤニ派の影響を受けてレンプラントのように重厚で、造形はルノアールのようなふっくらとしたフルムが粗めのタッチで表現されています。やはり真作間違いないようです。散歩から戻ってみると、45万円近い価格で落札されていました。小さな美術館に展示してもおかしくないような作品ですから、それでも安かったのかなと思いました。絵の価格はよくわからないところがあります。そんなわけで夜中に目がさめるとスマホでオークションを見ています。もちろん高価なものには手が出せませんから、誰も気がつかず安くて、それでいて魅力的な作品を求めて。離島の人里離れた、こんなところでまるでギャラリー巡りをしているような、楽しみを味わえるとは、思ってもみないことでした。

2022年6月8日水曜日

タメゴロー

 朝ドラの話です。「あっと驚くためゴロー」突然出てきた懐かしいギャグ。あのころだったのかーと。クレージーキャッツ全盛でしたからねえ。「お呼びでない」とか「ガチョーン」なんてありました。色々、突っ込む人もいるようですが、同世代に青春を過ごしたものとしては楽しんでいます。昔の漫画、「将太の寿司」とか「ミスター味っ子」の実写版のようなものと思って。屋久島のばあちゃんは「Gメン75」が大好きでした。流行歌では誰かがオーディションの場面で歌っていた「わたしの彼は左きき」なんて。フォーク世代としては「夕暮れ時は寂しそー」とか「最終電車で君とさよなら 東京にはもう何度ももゆきましたねー」かな。「青春時代が夢なんて 後からしみじみ思うものー」半分四畳半フォークのようなヒット曲もありました。「紅茶豆腐」。あれは「紅茶キノコ」のことでしょうか。彼はあの調子でどこまでも突っ走りそうですね。いましたよね、あんな感じの人。人は成長しているように見えますが本質は変わることはないものです。「◯◯は死ななきゃーなおらない」、と言いますが、「◯◯は死んでもなおらない」と思います。自身を省みてそう思っています。

2022年6月7日火曜日

一歩

 ようやく踏み出しました。庭仕事です。去年の秋に怪我をして、遠ざかっていました。それなりに整っていた庭も畑も荒れ放題。あの頃から千里は後退した気がします。だから、千里の道も一歩からという気持ちで。今朝は一時間ほど家の入口をちょこちょこ。まるで、ネズミがかじったほどで、見た目にはほとんど変わりありません。これから一年がかりでなんとか戻せたらと思っています。

2022年6月6日月曜日

ワイン

 以前、カミさんがネット販売でワインの詰め合わせを買ってくれました。タイムセールで安くなっていたからとのことですが、ペットボトルに入ったワインを嬉しそうに呑んでいるジジイを不憫に思ったのでしょうか。最初の一本は渋くて酸っぱくて、ちょっと困ったなと思ったのですが、だんだん舌が慣れて来たのか、味がわかって来たのか、美味しく感じられるようになって来ました。コクが感じられたり、甘みが強かったりと違いも少しずつですがわかるようになって来ました。大昔、子供の頃に、一度だけワインづくりに挑戦したことがありました。確か誰かに大量にもらったブドウが熟しすぎていて、それならワインにしたら良いというので、見よう見まねでトライしたものでした。記憶が定かではありませんが、梅酒を漬ける瓶に入れて暗いところに置いて発酵を待ちました、ぶくぶくいってきて発酵が終わったら、漉して一s等瓶に移して寝かせておきました。だいぶ時間が経ってから試しに飲んでみたところ、酸っぱくて渋くて、これはダメだと捨ててしまいました。今思うとあれが普通のワインだったのではないかと思うのですが。何しろ当時はワインといえば、赤玉ポートワインしか知りませんでしたので。ちょっと前の話ですが、友人のオランダ人の彫刻家のアトリエに泊めてもらったとき、晩に呑んだワイン二本を呑み比べて、こっちの方がずっと美味しいと指差しは方が、実は安物だったという失敗経験がありました。奥が深いのがワインの世界のようです。お酒が並んだ店には、フランス、イタリア、チリ、と世界中のワインが並んでいます。すごく高いのから手頃な値段のまでピンキリですが。どれほど味に違いがあるのか試してみたい気もします。

2022年6月5日日曜日

雨の日曜日

「雨がしとしと日曜日 僕は一人で〜」なんて歌が出てきそうですが、外はザーザーぶりです。工房には一人。前日挽いた五寸皿を削りました。昨日はしっかり晴れて風も強く吹いてたので、乾きすぎかなと心配でしたが、ちょうど良い具合。船も欠航ですから、ひとりっきりの作業場。ラジオをかけながら一日、ろくろを蹴りました。昨日は素焼きをしましたから、明日からまたしばらくは釉薬仕事になりそうです。先週は島の宿から頼まれたカップを無事納品できました。次は緑の角皿です。島の小さな工房にはちょうど良い数の注文が来ています。春は仕事に追われて、心身ともに限界でした。当分このペースでやってゆけたらと思っています。

2022年6月4日土曜日

予感

 新しい人気商品が生まれそうな予感がします。工房では何と言っても青い器がいちばん人気です。昔もう一つ、エメラルドグリーンの器の人気がありました。白化粧を施して、透明の釉薬の上から緑の釉薬をかけたものです。ところが、生地と白化粧の相性が悪くなって、釉薬がはがれることが多くなって、いつの間にか消えてしまいました。先日、種子島からのお客さんが、昔あるカフェに収めた器の写真を見せてくれました。エメラルドグリーンの器でした。今でも魅力的で目を引きつけます。それではもう一度挑戦してみようと思ったのです。工程を変えることにしました。化粧土を使わず、白い釉薬の上に直接ミドリの釉薬をかけることにしました。これならば焼いた後うきあがる可能性は減ります。しかしこの作業にも課題があります。白い釉薬の濃さ、重ねて釉薬をかけるときのタイミングが難しいのです。白い釉薬が乾きすぎると浮いてしまいますし、早すぎると釉薬が薄くなってしまいます。色々試しながらなんとか今回いくつか焼きあがりました。お客さんの反応が気がかりでしたが、なかなか良いようで一安心です。まだ研究途上ですが、色々な器で試してみようと思っています。青に続く人気者になってくれることを願っています。


2022年6月3日金曜日

箸置

 工房の、隠れたヒット商品の一つが箸置きです。これまでにネコ、屋久島の植物、サカナ、シンプルな長方形や楕円形など、ずいぶん色々な形で作ってきました。現在、在庫があるのはサカナの形と青いシリーズです。青いほうは長方形と楕円形、それと長いスプーン置きがあります。スプーン置きは島のホテルで使ってもらっているので、その売店でかなり良く売れます。そんなわけで、定期的に在庫が切れると作ることになります。今もスプーン置き作りのまっ最中です。土を伸ばして切っただけのシンプルなものですが、案外コツがあります。成形の途中で変な力を加えますと、必ず変形して焼きあがってしまいます。粘土が記憶していて、途中で修正しても、最後に出てきてしまいます。これを形状記憶と勝手に呼んでいます。粘土には不思議な力があるようです。そこで、箸置き作りでは切り分けた後、土が固まるまで手を触れないように気をつけて取り扱うようにしています。それとどうしても生地が厚くなりますから、裏を掘って、厚みを調整します。見た目も考えて、全体に化粧をかけて釉薬を載せます。厚くかけすぎると外側に流れやすいのですが、薄すぎては色が出ません。こうして書いてゆくと、なかなかむずかしい仕事だと気がつきました、見た目がシンプルなものほど難しいということだと思います。

2022年6月2日木曜日

卒業

病院へ行ってきました。県道の脇には紫陽花が咲き誇っています。青い花赤い花、中でも濃い紫が目立ちます。挿し木で増やすのでしょうか。同じ花色が並んでいます。今日は雨が上がって、蒸し暑くなってきました。右手の薬指、骨折から8ヶ月、病院の診察で卒業を告げられました。長い日々が思い出されます。最初は絶対に骨髄炎にかかっているはずと、大量の抗生剤の点滴が続きました。場合によっては切断と脅され、ギリギリでなんとかまのがれた気がします。それがようやく卒業。嬉しくて、帰りに魚屋でうなぎをおごってしまいました。ささやかなお祝いですが。これから、心置きなくこの手で、精一杯土をこねて、色々なものを造ってゆきたいと思います。 

2022年6月1日水曜日

仏様

土の仏様を作りたいという気持ちが湧き上がっています。 しかし、先日、手をつけて作り始めた百済観音様は途中で止まってしまい、ビニールをかぶせていたのですが、カラカラに乾いてひび割れてしまいました。大慌てで濡れ雑巾をかぶせましたが、どうしても進みそうにありません。去年の秋から春まで器の注文仕事におわれていました。気持ちがもう一つ、仏様の方へ向かってゆかないようです。外堀から埋めてゆこうと、仏像の写真集を買ったり、台座に使うための木の切れっ端を探したりと色々工夫してるのですが。一つには、すごく格好良いのを作るぞという意気込みが手を止めてしまったのかもしれません。所詮持っている技術以上のものは出せません。ここは少々理想とは離れていても、まずは作ることから始めようと思っっています。ただ、粘土を手の中で丸めて目と鼻を引っ掻いただけでも雰囲気さえつかんでいれば、仏様になってしまうものです。あまり気張らずに楽しく遊べれば良いのでしょう。

2022年5月31日火曜日

止み間

昨日の雨は物凄かった。まだ、梅雨入りしてないのですが。側溝から溢れた水が行き場を失って右往左往。どこもかしこもぐしゃぐしゃでした。今朝は雲の間から青い空が垣間見得ています。昨日はほとんど止まっていた器の乾きが、進んでゆきそうな気配です。これで仕事もはかどりそうです。化粧がけをして、注文の角皿を作って、ぐい呑を外に出して風に当てようと思っています。この天気、おそらく長く続かないと思いますが。せっかくの止み間ですから、大切にしたいと思っています。

2022年5月30日月曜日

六月

もうすぐ六月です。それが終わると、今年も折り返し。さて、雨の多い季節になりました。昨日のお客さんが、山のシャクナゲの写真を見せてくれました。今年は花が多い気がします。もうひと組は縄文杉の話。屋久島に暮らしていても、ほとんど工房から離れることがありません。周りのことはお客さんから聞くばかり。ここら辺で魚が美味しい店はありませんかと聞かれて、困ってしまいました。ただ、思ったことは島に来れば、地の魚が食べたくなるだろうなということです。よくわからないので、30分ほどの、町にあるお寿司屋さんを教えておきました。これから、夏の観光シーズンまではお客さんも滅多に訪れることはなくなります。せいぜい、ゆったりとした会話を楽しみたいものです。 

2022年5月29日日曜日

ワクワク

 鉢を削ったり、化粧をかけたり。しかし今日は何と言っても釉薬作りです。昨夜は考え込んであまり眠れませんでした。そこで、ネットでずっと調べていました。釉薬について。でも、結論は出ず、いつも通り、当たって砕けろです。今日も16種類作りました。作った後に器に掛けたのですが、なんとなくですが、ワクワクしてきました。うまくゆきそうな予感。チムドンドンしています。まあ、実はほとんど失敗してしまうのですが。ただ、不思議なことに失敗したことは案外すぐに忘れてしまいます。成功体験だけがなぜか心に残ります。いつか必ずうまくゆくに決まっています。今はそこに向けての知見の積み重ねと考えましょう。

2022年5月28日土曜日

釉薬

 新しく作った釉薬がことごとく溶けてくれませんでした。16種類全て融け不足。根本的に考え直さないといけないようです。何かヒントが見つかればと思ったのですが。実はいくつかアイデアはあるのですが。素材が手に入りづらかったり、高価だったり。壁は高いまま。ただ、このまま諦めてしまうわけにも行きません。必ず方法があるはずです。現実に業者は作ってますから。まだまだ研究不足ということでしょう。目標達成には時間がかかりそうです。

2022年5月27日金曜日

ぐい呑

 久しぶりのろくろ作業です。ずっと釉薬の仕事ばかりでしたから。まずはぐい呑から。昔は一輪挿しからつくり始めましたが、隣で息子が造っています。結構いい形です。しかし本人は不満のようで、ひさしぶりで思うようにできないと嘆いています。だんだん似てきた気がします。ぐい呑もだいぶ小さくなってきました。若い頃の3分の一ほどの大きさになってしまいました。あまり呑めなくなってしまいました。昨日は早々にご飯を食べて布団に入ったら、カミさんが心配して、どこか悪いのかと聞いてきました。年には勝てません。

2022年5月26日木曜日

さじ加減

 昨日は16種類の釉薬を作りました。新しい釉薬ではなく、はじめて使う材料を組み合わせて、これまで使っているのと近い釉薬を作るための試験用です。実験用の天秤ばかりで金属材料を計り、最後は篩を通して仕上げます。なかなか手間と時間がかかります。焼き物の原料には限りがあって、その時その時で手に入りにくくなることがあります。まさに今がそんなとき。そこで、手に入りやすい材料でできるだけ自力で釉薬を作ろうと、始めたものです。陶芸を始めた頃にはかなりそんな作業をしていたものですが、より効率的にしたいと思って、市販の材料に移行してきました。いちいち自分で全てを一からやるよりも手間が省けますから。しかしそうも言ってられなくなってきました。まずは価格の高騰があり、業者さんの撤退もあります。焼き物業界もおそらく危機的な状況に陥っているのかもしれません。そこで、より利益の取りやすい、陶芸教室向けに、小ロットでの販売に移行しているようです。一つにはネット販売があるようです。いつでもどこからでも少しでもと言った具合です。しかし、量が必要な専門業者としては、価格がもっとも響いてきます。そこで、少し手間でも原材料から試作する道を選ぶよりなくなってきました。そんなわけでの釉薬作りです。まずちゃんと溶けてくれるか、発色してくれるか、業者並みの難しい知識が必要になります。そして最後が微量要素。ほんのわずかの加減で雰囲気が違ってきます。料理で言えば隠し味的な。案外、最後のさじ加減的なところが焼き物の印象を変えてしまうのかもしれません。

2022年5月25日水曜日

栄枯盛衰

昨日、棚卸しに行って来ました。連休の終わったところでしたから期待していたのですが。お土産屋さんの方はそこそこの売り上げ。まあ、昔の最盛期から見るとまだまだでしょうが。なんせ、あの頃は泊まる宿もなくてバス停で人が寝ていたり、レンタカーも足りなくて、一般の車まで動員したほどでしたから。去年一昨年のコロナでの移動禁止から比べればだいぶ回復したなとは思いました。しかし、ホテルの売店の方は、厳しかったみたいです。棚も空白が目立ちましたが、売りきれててというよりも、業者さんが撤退したという感じ。まさに栄枯盛衰を感じました。我々、島内での販売に頼っている身としては複雑は気持ちです。昔は都会での個展が一番の収入源だったのですが。今はデパートのギャラーはどこも規模縮小とか撤退や閉鎖が目立っているようです。それにひきかえ、ギャラリーもネット販売に力を入れているようで、開催前にネット上で作品を展示して、予約販売するというのが定着してきました、しかし、焼き物は手に持って、初めて伝わってくるところが多いですから、どうなのかなと首をかしげるところもあります。時代の変遷で需要も趣向も変わってきます。大切なことは、時の流れに対応しつつ、自分の制作姿勢を壊さないこと。末長く生き残れるように日々工夫の毎日です。

2022年5月24日火曜日

 昨日のお客さん。前にもいらして、いろいろ注文してくれたそうです。全く記憶がありませんが。その話をしたら、息子は覚えていて、「あの、緑が好きなお客さん」と言いました。確かに昨日も緑のお皿を注文してくれました。そのとき出してくれた名刺、「緑が好きなの わかるでしょ」と言って指さされました。確かに大切なところは緑色のインクで印刷されていました。実はすこし前にも、スマホの写真で、このカップないですかと、見せられたのが、お隣、種子島のカフェに以前納品したコーヒーセットでした。ああ。あんなのも作っていたなあと思い出して、また作り始めたところです。どうも、緑の器に風が来ている気がします。他にもホテルから、ハーブティーのカップやアロマポットの注文も来ています。いずれも緑が希望とか。当分、緑の器を焼くための戦いが続きそうです。

2022年5月23日月曜日

森羅万象

モノには魂が宿る。昔から言われてきました。神社にゆくと足元の石ころ一つにも神が宿っていると言われます。神社に限らず、自然の中にある者すべてに命があるというのは日本人なら誰でも感じられることだと思います。そこまで、はっきりしたことでなくても。不思議に思うことがあるものです。先日ネットで中古の時計を手に入れました。それが届いた日にそれまでつけていた時計が動かなくなりました。ただ、電池が切れただけだと言えばそれまでなのですが。なんでその日に?、と首を傾げてしまいました。よく、車を買い替えると決まった途端に動かなくなった、ということがあるものです。不思議な現象。理由はわかりませんが、よくあることには違いはありません。こういうことは西洋の人たちにも起きるのでしょうか。そんな時、オー マイ ガッ と言うのでしょうか。昨日、梅原猛の本を読んでいたら、能登の真脇遺跡の話が出てきました。縄文時代の遺跡で大量のイルカの骨が発見されて近くから土で作られたお面や巨大な柱の跡もあったそうです。それらはイルカの魂を送るための儀式の後ではないかと書かれていました。身の回りにある物にまで魂があると考える日本人です。食用に殺生した生き物をお祭りしたのは当然のことのように思います。土のお面が使われていたと言う話には、土を焼く仕事をしているものとしては気にかかります。以前、傾斜地に穴窯を作ったことがありました。そこを畑に戻すことになって、重機が入る時、運転手の人が米塩焼酎でお清めしてくれました。昔から、トイレや台所などでも利用させたいただいたことへの感謝にお清めをし。今でもその風習は残っています。これは大地に神が宿っていると言う日本人の心からの習わしなのでしょう。

2022年5月22日日曜日

アイスランド

 初めてのアイスランドの作家さんの本を読み終えました。警察小説です。人口30万と言われる小国。その歴史は、デンマークからバイキングが移り住んだのが始まりとか。国土は北海道と四国を合わせたほどの広さ。主な産業は漁業と牧畜ぐらいだったヨーロッパの最貧国。それが15パーセントという高金利政策で一躍富裕国に。先祖を辿るとほとんど血の繋がっているという火山の国です。地下を掘るとお湯が沸き、水道の水は100度のお湯を冷まして供給しているようです。一年のほとんどが雨か曇り。傘をさす習慣がないようです。滅多に陽が差さないので、お日様が顔を出すと、仕事が休みになったりだとか。そんな国でも犯罪が起きて、警察はどのようにして解決してゆくのか。読み始めると引き込まれてしまいます。翻訳者が上手で、まるで初めから日本語で書かれた話のよう。そうそう、あの国では姓ではなくて名で人を呼んでいるそうです。おそらくほとんどが親戚で人口が少ない国ならではでしょうか。電話帳には日本でいうと太郎とかアキラで乗っているそうです。目からウロコがいっぱいです。

2022年5月21日土曜日

ドキドキ

 今週は、若い娘さんの入浴シーンでドキドキ。七十過ぎの爺さんになっても。長男のバカぶりにも、我が身を見ているようで切なくなります。タンスの財布から小銭を盗んだり、親のウイスキーを隠れて飲んだり、挙げ句の果ては家出。恥多き青春でした。若気の至りというか。色々あって、東京から屋久島にたどり着いて、ほんと、たくさんの人たちに助けられました。どこの馬の骨かわからない若者に、ご飯を食べさせてくれたり、泊めてくれたり。ところは変わっても、あの時代はそんなことが当たり前だったのでしょうか。東京の実家でも、学生運動で腹を減らしたやつや、芸術論をふっかけに来て何日も泊まってゆくような連中を、何も言わずに世話してくれた親。ありがたいものです。

追記

今日はゆっくり過ごしています。朝のうちのどんより空も、雲が切れて暑くなって来ました。今読んでいるアイスランドの警察小説。陰鬱で重たいのですが、離れられなくなってしまいました。だから、今日はゆっくり読書。

朝ドラの三人の姉妹。一番上のお姉ちゃんはお兄ちゃんがあんなだから、自分がしっかりしなくちゃと、真面目な頑張り屋さん。でも、好きになった男が優柔不断。良くある話です。二番目が主役。典型的なわがまま末っ子型。猪突猛進、当たって砕けろ、青春まっしぐらみたいな。一番下はおっとり、おまけのこ。大人しくて病弱、まわりの心配ばかりの引っ込み思案です。でも、歌が上手い。伴奏なしで歌う澄んだ声が身にしみます。「ヤシの実」。西條八十の作詞かなと思ったらなんと島崎藤村でした。小説家であり、詩人でもある、あの「まだ上げそめし前髪のリンゴのもとに見えしとき、前にさしたる前櫛の花ある君と思いけり」の「初恋」の作者。青い海を前に歌うと一層心に響きます。


2022年5月20日金曜日

実証

 焼き物作りを続けているとどうしても人気があるものとそれほどでもないものがでてきてしまいます。だから、どうしても人気があるものを多く作るようになるのですが、そうかと言ってただそのまま作り続けているわけではあるません。毎回こうした方が良いのではと少しずつ、いろいろためすことになります。特に、工房で一番人気の青い器です。色は気に入ってるのですが、釉薬が厚くかかるので形、特に轆轤目がつぶれてしまいます。そこで、薄くかけて色がでないものか、いろいろ試しているのですが、思うようにできません。頭の中ではこうしたら良いのではと浮かぶのですが、窯から出してみると全然違っていた、そんなことの繰り返しです。今朝もカミさんに新しい焼きあがったものを見てもらいましたが、やはり前の方が良いと言われました。まあ、自分でもわかっていましたが。やるのと見るのとでは大違いです。この細かい実証の積み重ねが、作品に深みを出してくれるのだとは思うのですが。ある程度までゆくと、そこからの伸びしろはほんの僅かということになるのでしょうか。

2022年5月19日木曜日

階段

 以前白い家のオブジェを作っていました。手のひらに乗るほどの小さな家です。必ず階段をつけていました。階段ってなんだかワクワクします。自称、階段マニアです。家の中にある階段もいいのですが、町の階段も胸が躍ります。東京には階段の町があります。お茶の水とか、谷中。子供の頃暮らしていた四谷にも階段がありました。家から坂町商店街に向かって歩くとすぐに階段がありました。階段を降りて坂を下って行くと、とつぜんに小さな商店街がありました。まるで異世界へと迷い込んでしまったような感じでした。坂道に沿って豆腐屋さん、パン屋さん、床屋さん、お菓子屋さん、乾物屋さん、八百屋さん、肉屋さん、魚屋さん、文房具屋さん、お蕎麦屋さんと並んでいました。どの店とも顔見知りでした。お使いに行ってきてと親から頼まれて、揚げたてのコロッケを買った後、走って家まで帰ってきたものでした。帰りはあの階段を二段跳びでハアハアしながら急いで、まだ熱いよと言いながら渡すと、五円ほどのお駄賃をもらったものでした。中学生の頃、四谷を離れて、いつの間にか商店街も消えてしまいました。そんなノスタルジーが白い家や街のオブジェシリーズにつながったのかもしれません。だから、階段はなくてはならないものなのだと思います。

2022年5月18日水曜日

仏像

 毎年、暮れに向けて作っているものに小さな神様があります。指の先ほどの大きさで、素焼の上に絵付けをして仕上げます。もう50年作り続けています。作る数はその年によって変わりますが、平均すると4000個ぐらいでしょうか。それを50年ですから20万体ぐらいは作ってきたことになります。それに加えてたまに気が向くと陶器の仏像を作っています。こちらは5センチぐらいから40センチぐらいまで大きさは様々です。最近また作りたくなって、百済観音風のを作りはじめたのですが、途中で止まってしまいました。器つくりが忙しくなりすぎて、気持ちが他所に行ってしまったようです。そろそろ、落ち着いてきたので、また仏像を作りたいと思っています。器の仕事の邪魔にならないようにですが。あと、何年、土に触れていられるかわからない年になってきました。ものづくりの最後は仏像で締めたいと、ここにきて思うようになってきました。これまで散々やりたい放題生きてきました。せめてもの罪滅ぼしに、何か残してゆきたいと思っています。

2022年5月17日火曜日

時代

 家の食台に甘茶のはなが飾られています。庭で今年も見事に咲いてくれました。この花を見ると毎年同じことを思い出します。島の北で暮らしていた詩人のことです。彼が亡くなった時に枝を分けていただいて庭に刺したものが大きく育ったのです。彼は詩人としてだけではなく、学生運動の旗手としても名を馳せていました。一度その話をした時。60年安保のデモに参加した時、体が小さいので、揉まれているうちに一番前に押し出されてしまい、気がついたらデモの先導者になってしまったと話してくれました。まあ、謙遜の言葉だとは思うのですが。確かに、あの時代の精神的な主柱の一人であったことは間違いありません。そんな彼が屋久島にやってきたのです。やってきたという言葉の意味は、こっちが少しですが移住者としては先輩だったからです。そんな彼を慕ってたくさんの若者が集まって、一つの集落ができました。あの時代はドロップアウトとかヒッピーという、社会の流れからあえて離れて、自分の行き方を見直すという暮らしが一つの流れとして起きていました。その背景には激しい学生運動もありました。東大の安田講堂占拠などもその頃に起きました。あの時代、通っていた美大でもどこも激しい運動がありました。どちらかというとノンポリで、それほど興味もなかった身でも周りで多くの友人が社会の矛盾に怒りの声を発してましたから、なんとなく巻き込まれることも多くありました。1970年前後は不安定な時代と言ってよかったと思います。そんな中で、自分探しで右往左往していたのだと思います。朝ドラの長男と同じように。行き当たりばったりで、酒を呑みすぎて人に迷惑をかけたり、思い出すとぎゃーと叫びだくなるようなことの連続でした。今もそれほど変わったわけではありませんが、あの頃に比べると少しは落ち着いてきたかなと思ったりします。朝ドラを見ていると、つい昔のことが蘇ってきます。

2022年5月16日月曜日

昼ドラ

 今日は病院へ行ってきました。定期検診です。そんなわけで朝7時半からのBS朝ドラは昼に家で見ました。いよいよ東京編です。あの頃の東京がどんな風に描かれるのか。確か当時はまだ1ドルが300円の時代だったと思います。そのちょっと前までは360円でしたが。現在が130円ほど。それで、輸入品が高くなって大騒ぎです。何しろ。一時は80円なんて時がありました。銀座は物価が高く、普通の人はレストランで食事なんて考えられなかった時代です。外人ばかりでした。そういえあのドラマにはほとんど外国人が出てきませんねえ。東京では、当時はボーリングブームの真っ最中。よくボーリンング場の工事現場で働いたものです。それから超高級マンションも建築してました。麹町の現場で家賃を聞くと、とんでもない値段でした。そちらも海外からの人が使うということでしたが。日本も高度成長真っ盛り。私はと言いますと、銀座を中心として有楽町から京橋まで歩き回っていました。京橋にあったフィルムセンターで古い映画を見るためです。有楽町のイエナで洋書の画集を見て、東京駅前の美術館へ行って、カレーライスの店ナイルで昼ごはんが決まりのコースでした。お金がなくてもっぱら歩いてばかりいました。そうそう、疲れたら日比谷図書館で読書というのもありました。

2022年5月15日日曜日

釉抜き剤

陶芸の技法の中に釉抜きというのがあります。くっついては困るところに釉薬がつかないように色々な技法が考えられています。オーソドックスなのがロウ抜きです。ろうそくのロウと灯油を混ぜて、温めて溶かしたものを筆で塗ります。ロウの水をはじく力を利用します。次はラテックス。液体のゴムで、塗った後にしばらく置いておくと、ゴム状になって、後で針などで引っ張るとペロリと剥がれるというのもです。そのほかに、油性の撥水剤。最近では水性のものもあります。今回どうしてもラテックスを使いたくて、新しいのを注文しました。ところが届いたものが既に半分固まっていました。ラテックスという材料は筆が一回でダメになってしまったり、一旦ふたを開けると長持ちしないなどといった欠点があります。それにしても届いた時から固まりかかっていたとは。なんとかごまかしながら使ったのですが、筆がすぐに固まってしまいました。良い筆でしたから勿体無くて。使い捨てにできるような安い筆を使えばよかったと反省しています。何かうまい方法がないものかと、頭を悩ませているところです。 

2022年5月14日土曜日

カード

 カード払いに対応できるようになってどのくらいたつのでしょう。最近ようやく緊張しないで取り扱いすることができるようになりました。前はしょっちゅう、息子に助けを求めていたのですが。お客様の半分以上の方がカードで支払ってゆきます。一口にカードといってもいろいろな種類があります。交通系とか時計やスマホを当てるだけで支払いできてしまうものもあります。手のひらに乗るほどの機械が全て対応してしまうからすごいことです。その機械と専用のタブレットをつないで光回線経由でやりとりできるようです。お客さんの中にはこんなところでカードが使えるとはと、感激している方もおられます。以前は、手持ちが少ないと購入を諦めてしまうことも多かったのですが、カードのおかげで。そういうことも少なくなってきた気がします。カード会社には売上に応じて支払いしなければなりませんが。それと、湿気が多いためか、何度か機械が壊れて買い直さなければいけないことがありました。今では宅配便の業者さんが連絡すれば取りに来てくれます。買いたいものを選んでカードで支払えば。壊れやすくて重い荷物を持たずに、家に届きます。便利になったものです。

2022年5月13日金曜日

戦後

 佐野眞一さんの著書に「沖縄 誰にも知られたくなかった戦後史」という本があります。戦後の沖縄のあの時代を生きた証人達へのインタビューで構成されています。今生きているとしたらおそらく100歳近くなっている人たちでしょうから、ギリギリのタイミングだったと思います。戦後っ子と呼ばれて団塊世代の尻尾、1950年に生まれた身としても、実はあまりその時代のことを知りませんでした。ただ高度成長の波に乗って競争社会を揉まれて生きて来たように思います。今放送中の朝ドラでの四人兄妹の長男とほぼ同世代です。話の主役が東京へと旅立った同じ年に東京から屋久島へとやって来ました。そのとき持って来た服とかはデパートで開かれたベトナム戦争の放出品頒布会で買った頭陀袋に入れて来ました。いっしょに買ったカーキ色の寝袋には血の跡がこびりついていましたしスコップは塹壕を掘ったりに使われたものでしょうか。今思うとあのような催しが東京の一流のデパートで行われたことにも驚かされますし、当時のベトナム戦争が身近だったということでもあったのでしょう。屋久島に来る前に立川の基地まで行ったことを思い出します。死体洗い一体10000円という何かで読んだ記事を真に受けて仕事を求めて行ったのでした。実際のところは見つかりませんでしたが。終戦間近、沖縄は日本で唯一、地上戦が行われ、多くの命が失われました。今のウクライナ情勢と似たようなことが起こっていたのでしょうか。東京でも大空襲で多くの人が亡くなっています。そんな時代がわずか50年あまり前に日本にあったのです。戦後の混乱から立ち直って、近代化へと向かって歩みだす、そんな時代がどのように描かれるのか気になります。あの兄妹たちも今ではおじいちゃんおばあちゃんと呼ばれる年代になっているのでしょう。

2022年5月12日木曜日

神田川

 かぐや姫が歌った「神田川」が流行ったのは確か1973年ごろだったと思います。「三畳一間の小さな下宿 窓の下には神田川」という歌詞でした。神田川を遡ると善福寺川に名前が変わります。当時その川のすぐ脇で暮らしていました。まさに窓の下を善福寺川が流れていました。家から少し歩くと池があって湧き水が源流となって流れ出していました。朝ドラで描かれている1972年、実は家を飛び出して荒川のすぐ脇で暮らしていました。四畳半、家賃が5000円の部屋でした。生まれ育った四谷の家はすぐ前に昔の江戸城の外堀がありました。なぜか、我が人生には川や池が近くにあります。今も、工房のすぐ下を小さな川が流れています。大雨が続くと流れtの音が大きくなります。奄美地方がどうやら梅雨入り、おそらくここも梅雨の季節が始まっているのでしょう。水との縁が深く「たどり着いたらいつも雨降り そんなことの繰り返し」という歌の文句が浮かんできます。

2022年5月11日水曜日

上京

 朝ドラの話です。いよいよ主人公が上京するようです。話の年、72年の五月に本土復帰ですから、ギリギリパスポートが必要だったのでしょう。沖縄からだと、まず船で鹿児島まで渡って、そのあとは列車に乗ったと思います。安いのは鈍行か急行で大阪まで出て、夜行バスに乗るのが一番でした。昔、同じ年に東京から鹿児島に来た時と反対のコース。なんだか、あの頃のことを思い出してしまいます。お金がなくて徹夜で船の荷揚げの仕事をして手に入れた8000円を握りしめたことを。先日50年ぶりに大阪梅田にゆきました。JRの駅からバスステーションを見たのですが、周りの風景は高架橋が縦横に走り、高層ビルが立ち並んですっかり様変わりしていましたが、不思議とあの頃の姿が蘇って来ました。50年前を、朝のドラマで思い出すのも不思議な気がしています。

2022年5月10日火曜日

基礎釉

 昨日は釉薬を作りました。まずは基礎釉から始めました。我が工房のもっとも基本的な透明の釉薬です。現在は調合済みの釉薬を使っています。昔はすべて手作りしていたのですが。ところが最近、取引していた業者の九州からの撤退、価格の高騰などで、昔のように自分で作る決心をしました。全ての釉薬の元になるものですから大変重要になります。しかしいきなり壁が立ちはだかりました。最も大切な原料が湿っているのです。これでは配合するにしても正しい比率がわかりません。おまけに篩を通りません。濡れていると金網に張り付いてしまいます。重さは水分を考慮して割り増して測ってなんとか計算しましたが、篩が通らないのが困ります。最終的には水を加えて泥粧にした時に通れば良いということでやるしかないようです。大切なのは、釉薬がちゃんと溶けてくれるか。こちらはいきなりうまくゆくということはないでしょう。なんども焼きながら少しずつ調整してゆくしかありません。当分の間は、これまでの釉薬と並行してやってゆこうと思います。遠い道のりになりそうですが。

2022年5月9日月曜日

ヤマアジサイ

 連休も昨日で終わりました。これから雨の季節が待っています。朝の散歩も空を見上げながらになりそうです。いつもの散歩道。毎日のように歩いているのに足元にこれまで見たことのない花を見つけました。姿は白い水仙の先が広がったみたいで、花芯が紫、中央部が濃い青をしていました。新しい発見は毎日の暮らしの中でも見つかるのですね。公園を出たところに家の脇でアジサイの蕾が膨らんでいるのを見つけました。カミさんに言うと、家の道路脇のヤマアジサイはもう花が咲いていると教えてくれました。最近畑にも庭にもあまり行ってません。少し焼き物作りにのめり込みすぎたのかなと思っています。

2022年5月8日日曜日

アロマポット

スパから頼まれた アロマポットを作っています。よく見かけるものよりも大きく、形もどちらかというとアラジンの魔法使いの物語にでてくるようなエキゾチックな感じ。何よりも難しいのは、直接火が当たるので耐熱です。粘土に同量のペタライトという石の粉を加えることにしました。ジンバブエ原産のこの石は土鍋などにも使われています。火には強くなりますが、著しく成形が難しくなります。ボソボソして練るのも苦労します。最初は結局うまくゆかず、一晩置いてなんとか形にしました。けれど、薄く作ることができず重いものになってしまいました。ボディーの部分とアロマの液体を入れるお皿は別々に作って、後から合体して形にします。ろうそくを入れるところは窓を開けて、炎の流れを考えて煙の逃げ道を作ります。この逃げ道、前にサンプルを作った時には花と円の形でしたのですが、月と星にできないかと言われました。とがった形は傷が入りやすく嫌なのですが。作る人間と、注文を出す人間ではどうしても意見がぶつかってしまいます。全て任せてくれたらと思うのですが。今回が、二度目の試作です。試作品だけでもう10個目です。

2022年5月7日土曜日

朝のドラマ

 今週の朝ドラは1971年、翌年の本土復帰を前に、ドルから円に切り替わる。それまで1ドルが360円だったのが300円になるらしい。1ドルにつき60円の損になる。それが700円で交換できるという詐欺に引っかかる兄の話が出てきました。あの時代の混乱を物語る話です。南日本新聞では50年前の復帰の当時を振り返る記事が連載されています。七十二年五月十五日、屋久島に来る2ヶ月余り前に、沖縄が本土に復帰しました。その年、沖縄から焼き物作りの職人が屋久島に来て、窯づくりを指導してくれました。娘さんがアメリカ軍人と結婚して、彼の心には憎悪が植え付けられてしまったようでした。三線を手作りして古い民謡を聞かせてくれました。気がつけばあれから50年。現在はというと、ロシアによるウクライナ侵略。台湾の帰属。竹島、尖閣。朝鮮半島との関係。沖縄の基地の問題。近いところでは種子島における馬毛島訓練基地。どれをとりましても、日々刻々、変化しています。重たい政治判断が必要なことばかり。人が平和に暮らすということがいかに難しいか、改めて考えさせられます。


2022年5月6日金曜日

藤原氏

馳星周の「四神の旗」を読み終わりました。藤原不比等の四人の息子たちと長屋王との覇権争いが主なテーマ。長屋王は敗れて自害に追い込まれる。しかし、その後、四人の兄弟は流行病で次々と斃れてしまう。当時天然痘が猛威を振るったとか。現代の新型コロナとどこか重なる。そして当時は長屋王の呪いという噂が流れたらしい。人が生きるということは常に争いが絶えることはない。これも現代になっても変わることがないらしい。三部作として、三作目は執筆中とのこと。藤原氏の血は今の皇室にも流れている。人は血を受け継ぎ、次につなげながら命をつないでいるということでしょう。

2022年5月5日木曜日

いたちごっこ

先日 、島で宿をやっている人から、朝の食事に出す小ぶりのコーヒーカップを頼まれました。数は10っこちょっとでしたが、ついでだからと50個ほど挽いてしまいました。注文を受けた時、ソーサーのことを聞くのを忘れたことに気がつきました。必要ないのか、とも思ったのですが、念のために作っておこうと夕方余った時間に20個ほど作りました。ところがカップの方は50個できてます。それではと翌日朝から作ったら一日で70個ほどできてしまいました。昨日は合わせて90個、一日がかりで削りました。それでソーサー90枚ができてしまいました。あれ、これだと数が合いません。今日は朝からまたカップを引こうかと思っています。だけど、こんなことをしていたら、いたちごっこではないかと気がつきました。どこかで、止めないとこの仕事から離れることができません。まあ、腐るものではありませんが。

2022年5月4日水曜日

バラ屋敷

 我が家の周りにはバラが咲き乱れています。ほとんどがピンクのノバラ。最初は一本でしたが、種で増えて何本あるのかわかりません。あっ、こんなところにも、という感じ。実生なので一本ずつが微妙に違っています。紅みが強いの、淡いの、密に咲くもの、まばらなのという具合。別に苗を植えた花も咲き出しました。真っ赤なバラにピンクの丸く咲くバラ。中でも王様と言えそうなのがピエール・ド・ロンサールという家の前で咲く花です。クリーム色とピンクの絵の具を混ぜ合わせ、ロウ細工でこしらえたような気品があります。形もザ・バラとでも言いたいような姿。朝のひんやりとした空気の中で健気に花をつけている姿は、生きる元気を与えてくれる気がします。


2022年5月3日火曜日

四神

馳星周の「比ぶものなき」を読み終えて、次の「四神の旗 」を読んでいます。前作は藤原氏の礎を作った男の物語。次作はその四人の息子たちの話です。物語の中で四人の性格を表すのに、土、風、火、水に例えるところがありました。これって、四つ合わせるとまさに焼き物ができるなと思いました。土を水でこねて形を作り、火で焼く。焼くときには風がないと温度が上がりません。日本の歴史には焼き物が常に関わっているようです。土器に始まり埴輪、それから様々な器まで。日本には粘土が取れて、木も豊富です。中国やエジプト、メソポタミアの古代文明は薪を取るための木を伐採し尽くしていつの間にか砂漠化したという学者もいます。日本もこれまで営々と焼き物を作り続けられてきましたが、幸い森は現代でも維持されています。雨が多かったということもあるでしょうが、徹底的に伐採しなかった、日本人の持つバランス感覚が生きているのでしょうか。日本という国も社会も困難を乗り越えて続いています。我々の世代も、絶やすことなく次の世代へと繋いでゆかないといけない。そんなことを思いながら読んでいます。

2022年5月2日月曜日

そら豆

たくさんのとれたて野菜が送られてきました。早速昨日の晩は新鮮野菜が並びました。特に美味しかったのはそら豆。さやごと炙った熱々を食べるとほっくりとして香りが良くて、しあわせになります。我が家の畑は草だらけ。去年の秋からほったらかしです。焼き物作りが忙しくて。そろそろ復活に動き出さねば 。毎朝の散歩で歩く道沿いの新しく開いた畑に色々と植えられているのを今朝見かけました。そのすぐ近くには、別のかたが毎年耕していた畑がありましたが、どうも今年は草で覆われているようです。膝が良くないと聞いてましたが心配です。散歩のコースの終わり頃に、公園の端で屋久島でUFOの記念館を作ろうとしている方がおります。どうしたわけか途中で頓挫していましたが、今朝、重機でならした後がありました。再び建設作業が進むのでしょうか。

2022年5月1日日曜日

臨機応変

 昨日の午前中に前日挽いた茶わっを削ったのですが、午後になって急に日が差し風も吹き出しました。すると、削り終えた茶碗の口が白く乾いてきました。このまま化粧をかけたら割れてしまいます。そこで、大慌てでケースに入れて、上から濡れた布で覆い密閉して一晩おきました。今朝開けてみるとなんとか無事に戻ってくれたようです。前回はここで化粧を流し掛けしたのですが、今日は作戦を変更して、刷毛目掛けに。刷毛目ですと、三回は繰り返さないと厚みが出ません。裏表合わせると六回です。手間はかかりますが、全て壊してやり直すことを考えると、この方法の方がリスクが減ります。それにしても、ほんのちょっとした気象の変化が結果をガラリと変えてしまいます。色々な要素を考えながら臨機応変に工程を変える。難しい仕事だと思います。

2022年4月30日土曜日

禁物

 昨日は大失敗。前日削ったお茶碗に黒化粧をかけたのですが、全部崩れてしまいました。後から考えるとやってはいけないことを重ねてやってしまったようです。柔らかすぎる生地、濃すぎる化粧土、薄く作りすぎ、湿度の高い時にかけた。どれもやってはいけないことばかり。油断でしょうか。大丈夫だろうという甘い見通し。二日半の仕事が全て無駄になってしまいました。悔しいので午後、頑張りました。お茶碗50個ろくろで挽きました。夕方には力を使い切ってしまったようで、晩御飯がなかなか進みませんでした。

2022年4月29日金曜日

高齢

 我が家の愛犬スズは、もうかなりの高齢で、夏が特にしんどそう。去年も、舌を出してハアハア、あっちでごろりこっちでごろり。これで年越せるのかなと心配ししました。獣医さんからは、もう大おばあだからいつ行ってもおかしくないと言われました。そんな中、蒸し暑さにもめげずなんとか毎日の散歩もついてきます。そもそもワンちゃんを飼うきっかけが、我が身の体調不良からでした。朝の散歩のおかげで、今はだいぶ調子よくなりました。しかし、こっちもあれから何年。年を重ねています。同級生の中からも、毎年何人かが旅立ってゆきます。気がつけばそういう年になっているのですねえ。

2022年4月28日木曜日

通常業務

 昨日からロクロ再会。頭の中には新しい作品のイメージが湧いているのですが。とりあえずやらないといけない仕事があります。工房の定番の器で在庫が少なくなっているものから。お茶碗と焼酎カップを先に。作り始めると結構楽しいので、つい夢中に。釉薬の研究もあります。この調子では頭の中のイメージはどんどん薄れてゆきそうです。本当はスケッチでもしておいたら良いのでしょうが。

2022年4月27日水曜日

釉薬作り

 工房の釉薬は全て手作りしています。ただ、原材料の多くは陶芸材料のお店から取り寄せることになります。長い間お世話になった材料屋さんが九州のお店を閉じてしまいました。致し方なく。本社から取り寄せることにしたのですが、4月に入って、価格改定のカタログが送られてきました。その上がり方があまりに大きいので、色々探して他から取ろうと思っています。ただ、材料のうち基本になる釉薬が昔は自家調合だったのを、材料屋さんの調合済みのに変えてしまっていました。これからは全て、原材料から調合し直さなければなりません。まず、今の焼き方にどの調合が合うのか。そこからやり直さないといけません。複雑な作業ですが、手を抜いたつけが回ってきたと考えて、原点に帰って、出発し直そうと思っています。

2022年4月26日火曜日

開放感と読書

 昨日の窯出しで締め切り仕事にひと段落つきました。なんだか急に、肩の荷が軽くなった気がします。久しぶりに買い物に出ました。棚卸しも兼ねて。いつもよりも、動きも軽く。勢いもでて。まあ、買うものはほとんど変わりませんが。ワインと焼酎ハイボールが重くて。ワインといっても、ペットボトルの安物ですけど。今朝も朝一番のトイレで、「やったるでー」と思わず心の中で叫んでしまいました。昨日までは、「アイタヨー。ダイター(あーくたびれた)」でした。今は次の仕事のアイデアで頭がいっぱいです。

ここのところ、読んでいるのは「比ぶものなき」という馳星周の小説です。時代は飛鳥時代、不比等しいという藤原氏を日本の揺るぎない地位へと築きあげた人間の生き様を描いた物語です。実は並行して、梅原猛の「隠された十字架」と読み比べています。二人に共通しているのは不比等という人物が日本書紀を編纂して、皇室の万世一系の系譜を作り上げたとの認識でしょう。日本の歴史に揺るぎない地位を築き上げた藤原氏の姿をこれまでとは違った切り口で描いています。ある意味ではこれまでの歴史観を覆したものでしょう。言論の自由が認められている、日本という国だから書くことができたとも言えそうです。

2022年4月25日月曜日

なんとか

 間に合いそうです。どうにか。最後に残されていた緑のカップ。白化粧の上に緑の釉薬をかけたのですが、化粧の口辺部が怪しいのです。今はくっついていますが、使っている間にぶつけたりした時、ポロリとなるのが心配です。そこで、下の化粧の代わりに白い釉薬をかけることにしました。色がうまく出るか。釉薬を厚くかけたとき浮かないか、心配は尽きませんでしたが、なんとかうまく焼けたようです。取り越し苦労かもしれませんが、物作りは少しでも完璧を求めるものかもしれません。

今、屋根で音がするので、見にゆくと猿が来ていました。追い払ったのですが、また群れが来るようになりました。これから、戦いが始まるのでしょうか。なんとかならないものでしょうか。

2022年4月24日日曜日

家族写真

昨日、カミさんのスマホに届いたお隣の家族写真。なぜか我々夫婦も大きい顔をして写っていました。まあ、ほとんど家族のように暮らしていましたから。ずいぶん若かった頃です。中にはすでにあちらへ行ってしまった顔もあります。カミさんのお腹が膨れてましたから、おそらく長男がお腹にいた頃です。て、ことは40年近く前でしょうか。そんな写真でも一人一人の顔が判別できるのがおかしくて。みんな若かったなあ、髪も髭も真っ黒でした。歳を取っても表情が一緒なのも不思議です。人生なんてあっという間です。 

2022年4月23日土曜日

春雷

 朝からゴロゴロ。天候がよくありません。先日終わったと思った、作品ですが、よく調べると、首をかしげるのが出てきました。そこで、焼きなおすことにしました。月末まであと数日、なんとか間に合わせないと。しかしこの天気では乾きません。そこで窯に火を入れて乾かすことにしました。一日中、雷は近づいたり遠ざかったり。なかなか思うようにはゆかないものです。

2022年4月22日金曜日

朝日記

変わってしまいました。日記時間が。ここにきて、朝ドラを見ながら書いています。七時半からBS見つつ。1964年から急に1971年へと話が飛びます。我が身が東京から屋久島に来た、前の年です。あの頃のことが思い出されます。家を飛び出して四畳半の部屋で一人暮らしをしていたこと。お金がなくて、何をして良いのかもわからなくて。偶然駅で拾ったスポーツ新聞で見つけた屋久島でアルバイト、という文字に惹かれて、どこにあるのかも知らずに飛びついたこと。交通費を手に入れるために、船の荷揚げの徹夜仕事をして手にした8000円のお金を握りしめて、夜行バスと鈍行を乗りついで島にたどり着いたこと。まるで昨日のことのように思い出されます。ドラマの今後の展開が楽しみです。

2022年4月21日木曜日

ギリギリ

 相変わらずのギリギリ人生。月末までの仕事。なんとか焼きあがりました。かなりの難易度でしたが、ギリギリ合格点でしょうか。化粧土が剥がれなかったということは。色はどうしても失敗が許されませんから抑え気味ですが。次は箱詰めと包装が待っています。あとわずか、なんとかギリギリ間に合わせたいと思います。

2022年4月20日水曜日

花事情

「ねえ見て 、窓の外、あれなんて言ったかなあ、覚えられない、いっぱい蕾つけてる。」「えーとあれは、ピピピ・・。」「わあ、大変だあ、スズが・・・。」居間へ行くと、植木鉢が倒れて、ベゴニアが散乱していました。我が家はいつの間にか、観葉植物が増えてあっちこっちに。どっやら長男が育てているようです。工房に向かう軽トラの中で思い出しました。ピエール・ド・ロンサール。

2022年4月19日火曜日

猫のオブジェ

 長いこと庭を守ってくれていた、猫のオブジェが旅立ちました。西部劇に出る、決闘シーンの瞬間を作ったものです。ちょっと帽子を阿弥陀にかぶっています。ジョンウェインのように。クリントイーストウッドは前にずらしてて目深にかぶってましたが。拳銃は腰の低いところにホルスターにさして。子供の頃。モデルガンが欲しくて、質屋のショーーウィンドウに飾ってあったのを毎日のように見に行った思い出があります。お小遣いやお年玉を貯めて、手に入れたのをだいぶ先のことでしたが。それから指にタコができるまで早打ちの練習をしました。そんな大好きだった西部劇のワンシーンを猫で作ったものでした。一目見てお客さんがどうしても連れて帰りたいというので、養子に出すことにしました。長い間庭で雨ざらしでしたが奇跡的に傷ひとつついてません。これから大阪で、どんな人生を見つめてゆくのでしょうか。昨日から、また仏像を作り始めています。

野ばら

 家の脇の野ばらが咲き始めました。ピンクの花ですが咲き始めは濃い紅色です。去年は虫と病気でほとんど花が咲きませんでした。けれど、今年は蕾がたくさんついています。「わらべは見たり 野中のバラ」。思わず口ずさんでしまいます。まさに「紅燃ゆる」。そんな感じです。

2022年4月17日日曜日

季節の味

 今朝は豆ご飯でした。炊き上がったご飯を混ぜていたら大昔のことを思い出しました。山の中で暮らしていた時、、絵描きと彫刻家と陶芸をやっている友人とが居候していました。ある朝、囲炉裏で豆ご飯を炊いたら、あっという間に鍋が空っぽになってしまいました。皆若かったし、腹を減らしていたし、何より大勢で食べた薪で炊いた豆ご飯が美味しかったこと。この前、ご近所からビワをいただきました。早速、朝のスムージーに加わえました。ビワが熟す頃になると、三重県の方から毎年島を訪れるご夫婦がおられました。屋久島のビワが大好きとおっしゃってました。工房の前に何本かのビワの木が育っています。子どもが捨てた種から育っていつの間にか見上げるほどになっています。ほとんど、サルとヒヨドリの餌です。思いついて、残っている実をもいで口に入れてみました。すっぱい、でも、甘い、みずみずしい。体が元気になるような気がします。四季のある日本に生まれて本当に良かったと思います。

2022年4月16日土曜日

春うらら

お天気は晴れ。暖かい日。こんな日はのんびりと過ごしたいところ。が、しかし。そうはゆきません。5時から工房で削り作業。乾燥との競争です。削りまくりました、百五十個、1日作業と思ってたのですが、昼には終了。午後は化粧掛け。夕方、素焼きの窯づめ。1日元気に働くことができました。感謝。

2022年4月15日金曜日

小物

最近、小皿とか ぐい呑のような小さいものばかり作っています。今日は、豆皿とぐい呑を合わせて130個作りました。決して作り飛ばしているわけではありません。どちらかというとゆっくり丁寧に作ったつもりでしたが。それでもこんなにたくさんできてしまいました。おそらく記録ではないでしょうか。蹴り轆轤ですし。工房の定番作品ですから作り慣れているのですが。明日の削りが恐ろしくなります。絶対、腰が痛くなると思います。

2022年4月14日木曜日

百済観音

 最近仏像の写真を見ているのですが、やはり百済観音が大好きです。あの八頭身のすらりとした立ち姿。不思議な存在感。法隆寺で間近で見たときのことを思い出します。なぜか、収蔵館には誰もいなくて、30分ほどでしたが横から前からと対面できました。そして感じたあの感覚。まさに鳥肌がたってしまいました。百済観音は謎の多い仏様です。どこからやってきたのかがまずわかっていません。ほとんど文献も残っておらず、百済観音という呼称も大正時代から始まったようです。作者も不明。わかっていることはあまりなく、国宝になったのもだいぶ後からのようです。ただ制作年代は飛鳥時代で材質はクス。昔は虚空蔵菩薩と呼ばれていたようですがのちに宝冠が見つかったことから観音菩薩だとわかったようです、百済観音という呼び方はどうやら岡倉天心がつけたようです。実はどこか別のお寺から移ってきたのではないかと言われています。法隆寺には仏像の名品がたくさんのこされていますが、そもそも寺の起源から謎に包まれているようです。昔、梅原猛が「隠された十字架」という法隆寺の起源に関する本を著しています。前に一度読んだのですが、本棚に埃をかぶっていたものを探し出して再び読み始めました。一度ですが法隆寺を参拝しましたので、今回はよりはっきりとイメージを描くことができます。しばらく歴史の推理に遊ぶことができそうです。


2022年4月13日水曜日

削り

 今日は削りまくりました。昨日挽いた皿です。昨日調子に乗ってしまいました。合わせて100枚以上。とても終わらないと思いましたが、なんとか夕方には削り切りました。ここにきて体調が戻ってきたようです。去年の秋から疲労がなんとか取れてきた気がします。血圧も正常になりましたし。いつまで続くかわかりませんが、せっかくですし、畑仕事もぼちぼちやりたいところです。

2022年4月12日火曜日

朝ドラ

昨日の朝、偶然朝ドラの第一回をみてしまいました。工房でBS放送をつけたらちょうど始まるところでした。舞台は沖縄。主人公のお兄ちゃんとタメみたいです。ちょっと懐かしい気持ちになりました。どうやら、復帰50年の記念作品とか。ということは、屋久島にやってきたときと重なるわけです。今年で50年ですから。確か1972年ごろに復帰したような。あの年屋久島に来てくれた、沖縄からの職人さんは我が師匠とも呼べる方でした。全てのことを一から学びました。土の練り方、ろくろの挽き方。窯の作り方 、焼き物屋としての生き方全てです。思えばあれから50年ですか。沖縄を舞台にしたドラマ、どんな話になるか、気になります。

2022年4月11日月曜日

マンケル

 ヘニング マンケルのヴァランダーシリーズを読み終えました。この先、書き続けられることはありません。前半の四作は大分前に読んだので覚えてませんが。そのはるか前にマルチンベックシリーズを読んで、スウェーデンの警察小説に馴染みがありました。その後しばらくデンマークの作家の警察物。そしてヴァランダーシリーズに戻ってきたのです。さて、次は何を読もうか、少し途方にくれています。とりあえず、マンケルのシリーズ外のものでも読もうかと思います。ユーチューブにはまって。すっかり小説から離れていたのですが。去年の入院生活からまた海外ミステリーを読むようになってしまいました。昨日の晩はとうとうスウェーデンの田舎町にいる夢を見てしまいました。

2022年4月10日日曜日

スリップ

 今日は小皿にスリップをかけました。スリップというのは白い泥漿をスポイトで描き柄を入れる技法です。イギリスでは伝統的な技法でスリップウェアと呼ばれています。日本では民芸運動を進めた柳宗悦が持ち帰ったようです。現在でも民芸系の作家さんたちが受け継いで、それぞれが独自の表現をしています。この仕事の難しさは、まずは生地との密着でしょうか。濃い泥漿をかけるため、収縮が合わないとバリバリに浮き上がってしまいます。何度も失敗を繰り返しながらなんとかくっつく様になったのですが、土の成分が少しでも変わると、最初からやり直さないとうまくゆきません。今日も果たして上手くついてくれるかドキドキしながら作業しました。乾燥まではなんとか、密着しても、本焼きした時どうなるのか気が抜けません。うまく焼けることを祈るばかりです。


2022年4月9日土曜日

物縁

 昨日、ある作家さんの焼き物を、オークションで落札しました。ダメ元だったのですが。それもびっくりするほど安く。何しろライバルが一人も現れなかったのですから。実はその方の作品、大昔一点買って持っているのです。40年以上前、まだ焼き物の勉強中のことでした。個展で出会ってしまいどうしても欲しくて、分不相応だったのですが、持ち金をはたいて手に入れました。あれから長い年月が過ぎて、昨日偶然オークションで見つけてしまいました。ただ、最近札を入れても、どれも人の手に渡ってばかりでしたので、絶対無理だろうと思っていました。夜中に目が覚めて、どうなったかなと見てみると、誰も入札してません。しかもあと五分となっていました。それで試しに最低価格で入れて見ました。あとで見たらびっくりです。まさかまさかです。大昔個展で買った金額よりもはるかに安かったのですから。しかも、三島の水指。塗り蓋と箱までついています。まさに物縁です。普通は仏様の縁を仏縁と呼びますが、物との縁もあるようです。最近、三島の仕事をあまりしてませんが、これを機にまたはじめようかなと思っています。