2019年12月31日火曜日

陶 時々 畑

とうとう大晦日になりました。今朝も、いつもと変わりませんが、畑でさやえんどうの定植をしました。昨日の雨も上がって、風が強いのですが。

今年を振り返ると、畑のことばかり思い出します。トマトが夏の暑さにやられたこと。そうそう、秋に蒔いた種で育った、ミニトマトが今日、一粒色づいていました。早速口に入れると、甘酢っぱい味が広がりました。それから、さつまいもが実をつけなかったこと。窒素肥料が効きすぎたようでした。生姜が、初めてまともにできたこと。猿にハウスのナスを取られたこと。そこで、畑の周りに猿よけネットを張ったのですが。先ほどハウスの後ろのくぐり戸が空いていて、おかしいと思って、調べたら、なんと、食べごろの大きなパパイヤが、なくなっていました。根元には、何かに食い散らされた跡がありました。猿の仕業だと思います。よりによって、大晦日にやってくるとは。ハウスの中で、猿対策をしていたら、今度は、ヒヨドリが飛び込んできました。今度は入り口のドアを閉め忘れていたようです。棒を持って、追いかけっこでした。なんとも無様な姿で、人に見られなくてよかったと思いますが。それでも、やっとの事で追い出すことができました。今年もこんな風に暮れてゆくのでしょうね。先ほど、おそらく今年最後であろうお客さんが来てくれました。今年の定番の、スープボウルと箸置きが売れました。箸置きは先日、やっと焼き上げたものです。なんだか、来年を予感させられます。まあ、精一杯、身の回りの器を作り、朝の畑仕事も、続けてゆきたいと思っております。陶、時々畑で。どうぞ、来年も宜しくお願い申し上げます。

2019年12月30日月曜日

ラスト ワークショップ

今年最後の陶芸体験をしました。大晦日と元旦だけは休もうと、決めましたから。

ところが、終わって、ギャラリーで話をしていると、知り合いのガイドさんが外人のカップルを連れて飛び込んできて、明日の午前中に造らせて欲しいと言うのです。もう、決めたことですから、残念ながら、お断りしたのですが。二人はオランダ人とのことです。今日は午前中に来てくれたお客さんもフランス人のようでした。相変わらず、外国人率が高いと思いました。来年も、この傾向は続くのでしょうか。て、いうか、日本人が減ってしまったことが気になります。大雨が降って、山に取り残された映像が、やたらとニュースで流されましたし、入山協力金の着服事件もありました。そして、ここへ来ての、町長や町議会議長の旅費の不正も明るみに出ています。こんなことばかり、繰り返していると、印象が悪くなるばかりです。昔は、人が良いのが屋久島で、家も鍵をかける人はいなかったし、道を歩いていると、車に乗せてあげて、気軽に家に泊めてあげたりと、本当に人情があつい島民ばかりでした。こうして、現在屋久島で、陶芸を続けていられるのも、そういう人たちが助けてくれたからです。島の人たちの多くは昔と変わりありません。ただ、一部の人が、つい欲に駆られて道を誤ってしまうのでしょう。これも、急速に貨幣経済化が進んだからとも言えそうです。昔は、魚や野菜は買ってくるものではなく、回るものでした。回るというのは、おすそ分けするということで、助けて助けられてという精神が行き渡っていた証拠です。世の中が、変わることを嘆いても仕方がないことですが、この先どうなることでしょう。ますます海外のお客さんが増えて、いろいろ変化してゆくのでしょうかねえ。そんなことを考えさせられた、ラスト ワークショップでした。

2019年12月29日日曜日

工房裏片付け

昨日から始めた工房の裏を、今日も片付けました。いつかはやらなければと思っていた作業の一つです。やり始めたので、途中で投げ出すわけにもゆきません。物置の前に以前薪を積んでおいたのが、そのままになっていて、半分腐って、シダやススキ、ついには木も生えてきました。やばい、なんとかしなくちゃとは思いつつ、今日まで来てしまったのです。半分腐った、薪を、最初は脇の方に積み直していたのですが、下にゆくにつれて、腐り方がひどくなるので、思い切って、裏山に捨てることにしました、燃えそうなススキやシダは燃やしながら。作業を進めているうちにはたと思いました。今捨てているのは、腐葉土なのではないかと。幹が腐った部分もありますが、落ち葉が積もって、堆肥化したのもあります。これ捨ててしまってはもったいのではと。そこで、ハウスの前に運ぶことにしました。時間的に今日全てを終えることは不可能なので、あとは畑仕事の合間にやろうと思います。地面を掘りながら、腐った木と土を分けていると、どのように植物が土へと変わってゆくかというメカニズもがよくわかります。何しろ、その場所はコンクリートの上なのです。運んできた木は、雨風にさらされて、腐り始めます。その上に落ち葉も積もるでしょう。腐り始めるとまず、シダが生え始めます。シダは土がなくても湿気があればどこにでも生えることができます。そして、表面には細かい網目のような根を張り巡らします。すると、そこにある有機物が分解してゆきます。次にススキの登場です。ススキは、シダが作った土に根を広げ太陽の光を独専します。シダは光が弱くても生きてゆけますから、共生関係が保たれます。そこへ鳥が種を落として、木が生えます。成長の早いタラの木のような。屋久島は雨が多く、太陽の光も強いですから、腐った木が土へと帰ってゆくスピードが早いのでしょう。工房裏のスペースで、わずか数年で腐葉土ができたわけです。

土の中から、白い色をした土着菌らしいのも見えますし、松の木にはシロアリが食べた後もわかります。そして、ちゃっかりと、昆虫の幼虫もねぐらにしていました。本当に色々な生き物が関わって、大地が出来上がっているのですね。最初はイヤイヤだったこの仕事も、観察しながらだと、なかなか楽しくなりました。

2019年12月28日土曜日

のらぼう菜定植

ポットに種蒔きした、のらぼう菜がだいぶ育ってきましたので、畑に定植しました。ネットで植え付けの方法を調べまして、その通りにやってみました。マルチを張り、植えた後は防虫ネットを被せました。

後は、三月ごろから、順調にゆけば収穫できそうです。ただ、貰い物のタネで、一体どんな味がするやらわかりません。これまで食べたことがないのですから。ずいぶんたくさんタネをもらって、少なめに蒔いたつもりでしたが、苗がまだ三トレー残っています。今日植えたのが一トレーですから、残りをどこへ植えたら良いのか、悩んでいます。何しろ、限られたスペースですから。それに春になったら、また、いろいろ植えたいものも出てきますし。今年は、ほとんどタネから育てました。ポット苗で買うと、ひと鉢百円から百五十円ぐらいしますから、そんなにたくさん買うことができません。けれど、種からだと、ついつい撒きすぎるようで、うまく育つと、植える場所が足りなくなります。あれも植えたいこれも育てたいと、ついつい欲張ってしまい、場所がないよーと、探し回ることになります。これも、一つの楽しみではあるのでしょうが。

2019年12月27日金曜日

繰り返し

ヤアヤアヤア、今日も、よう動きましたわい。と言っても、制作ではありません。さしあたって、造るべきものは終わりましたから。でも、やっておきたいことは山になっています。四時から、窯づめ。そのあと、ロールケーキを焼きました。孫のために。ロー抜きして化粧がけをして、十時にはケーキを仕上げて、昼のチャーハン作り。午後は、庭の掃除です。庭に置いてある彫刻が草に埋もれていますから。

最後に、草払い機で、工房の周りを刈って、軽トラでハウスに運びました。しばらくすれば、良い堆肥になりそうです。明日も、きっと同じようなことの繰り返しでしょう。だって、十年前の日記を開いてみても、ほぼ、毎日そんな暮らしを続けていますから。落ち込んだり、元気が出たり、そんなことの繰り返しなのですねえ。

2019年12月26日木曜日

娘一家

娘一家が帰ってきました。これから、しばらく、賑やかになりそうです。お正月は、ここで過ごす予定ですから。孫が、犬の鳴き声にビビって、もう、帰ろうとします。犬の方も、普段の生活と違うので、緊張しているようです。まあ、お互い様といったところでしょう。カミさんも、張り切ってあっちこっち、掃除したりと、すでに疲れ気味に見えます。今朝は、畑の脇に作った、材料置き場の、雨よけのブルーシートがビリビリに破れてしまったので、新しいのと交換しました。どうやら、一年しか持たないようです。それから、野菜を収穫しました。

大根がもう一人前の大きさになっています。夏のバジルもまだ、元気ですし、スイスイチャードやわけぎ、葉ニンニク、それから、ハウスではまだ、ピーマンにナス、パパイヤも熟しています。しばらくは、食べるのが追っつかなくなりそうです。これって、贅沢な悩みですが。

2019年12月25日水曜日

もういくつ寝ると

もう7つ寝ると、新しい年が来ますねえ。日記を書き始めてあと七日書くと10冊が終わります。最初のが2010年でした。今年は、百均で買った小さな、スケジュールノートでしたが、やはり小さすぎて、物足りなかったので、来年は、いつものに戻すことにしました。

ちなみに十年前の元旦のを見てみると、「北の風強い。一日読書。劇画漂流上下、読了。(辰巳ヨシヒロ)」と書かれていました。二日のは「シナモンロール焼く。3時からロクロ体験四人。手びねり二人。風呂壊れる。」でした。うーん、もう二日から体験やっていたのか。
そして、今年の元旦は、「オブジェ仕上げ。」と書かれていました。元旦から制作していたようです。二日は、「オブジェ色つけ、組み立て」でした。今年の初めはまだ、シンガポールからの注文仕事に追われていたのでしょう。前の日記を読んでみても、今と大して変わりないようです。それでも、あの頃はパンに、はまっていたとか、ケーキに夢中だったとか、思い出すから面白いですねえ。今は、畑のことが多いのだと思います。十年一昔と言いますが、さてさて、一昔が終わって、次の日記は、どうな日常がつづられるのでしょうか。そして、いったいいつまで、続きますことやら。

2019年12月24日火曜日

今年最後の納品

今年最後の納品と棚卸しに行って来ました。いろいろなことがありましたが、なんとか無事に一年を終えられそうです。特におみやげ屋さんの方は経営の方針が変わったりして、対応に大わらわでした。これまでは委託販売で、あちら任せでしたが、来年からは自己管理に変わりますので、大変にはなりますが、こちらの思うような展示作品を置けるようになりますから、やりがいも出て来そうです。なんとか、頑張って、素敵なディスプレイをしたいと思います。用事を終えて、ホッとしましたが、あとは少し早いですが、お正月のいろいろな買い物をしました。もうすぐ、娘が旦那と孫を連れて帰って来ます。しばらく賑やかになりそうです。

昨日の夕暮れの写真です。冬の空は、澄んでいますから、空の色も冴えて見えます。

2019年12月23日月曜日

フラットプレート

ここ数年、よく見かける器に、平らで板状のプレートがあります。おしゃれなレストランの盛り付けです。肉や刺身の上に、トロッとしたソースがかけ流されていて、前から気になってはいたのです。しかし、平らな器を反らせないで焼き上げることは難しいのです。おそらく、特殊な土と、作り方があると思います。タイルなどは、乾式と言って、粉状の材料を型に詰めて焼いたりします。そのためには専用の機械も必要なのでしょう。うちのような、手作り工房では無理かなと諦めていました。しかし、最近箸置きなどで、だいぶ反りを抑えて焼くコツがつかめてきましたので、挑戦することにしました。来年に向けての試作ですが。もう一つ、見かけるプレートのほとんどが真っ白や真っ黒が多いようです。そこで、なんとかうちで開発した、ブルーで焼くことができないかと思うのです。これを成功させるためにはいくつかクリアーなければならない、壁があります。まあ、簡単にはゆかないでしょうが、来年のテーマとして、開発したいと思っています。

そんなわけで、今日もあれこれ考えながら、試作中です。

2019年12月22日日曜日

冬至のかぼちゃ

今日は冬至とのことです。これから、日が少しずつ長くなってくるのですね。でも、本格的な寒さはこれからでしょう。冬至といえばカボチャでしょうか。我が家のカボチャはハウスの中で、ようやく本葉が五枚ぐらいに育ち始めたところです。

春に植えた苗は、すべてうどんこ病で枯れてしまいました。三年間、毎年チャレンジしてますが、まともに育った試しがありません。悔しいので、冬に育ててみようとチャレンジしています。われながら、しつっこい性格だと思うのですが。もう一つ、冬至といえば、柚子でしょう。我が家の柚子です。

まだ、赤ちゃん苗木です。今年で2年目だと思います。ゆずは成長に時間がかかるのだとか。果たして、畑で採れた柚子のお風呂に、生きてるうちに入ることができるのでしょうか。それに比べるとレモンは成長が早いようです。それよりももっと早いのが、ライムです。去年、実が二つもなったようでした。なったようというのは、草に埋もれていて、後から、下に落ちたのを発見したからです。みかんの仲間は、農薬を使わないと、カミキリムシにやられて、枯れてしまうことが多いようです。ますます、柚子湯は遠ざかりそうです。

2019年12月21日土曜日

今日も箸置き

午前中に猿害駆除を行うというので、早めに畑を出ました。道路に、みかんの皮が落ちていましたから、おそらく猿の群れにみかん畑がやられたのだと思います。猟友会が駆除をするわけですから、流れ弾に当たらないようにしないといけません。工房では、今日も箸置き作りです。近頃、このような小さなものばかり作っている気がします。窯出ししたばかりの箸置きが、今朝旅立ってゆきました。他からも頼まれていますから、作らないといけません。数作っていると、微妙につくりかたが変わってきます。ほんの些細なところの、要領がつかめて、無駄が少なくなって、形も揃ってくるものです。

神は細部に宿るという言葉がありますが、このような手のひらに隠れるようなものでも、よく見ると、雰囲気が一つずつ、違うのだと教えられます。

2019年12月20日金曜日

ポインセチア

工房の入り口には、ポインセチアがふた鉢。一つは、ピンク。

こちらは去年からそこにあります。ほとんど手入れもしないのに、クリスマスが近づいて、綺麗に色づいてきました。もう一つは、赤。

今年きたものです。他に、家の庭には地植えが一本。もう、見上げるように大きくなりました。昨日、車で走っていると、あちらこちら、背の伸びて、朱色に色づいているこの木が目につきます。屋久島で、地に下ろすと、どんどん大きくなるようです。暖かいせいでしょうか。来週は、クリスマスですが、今年は殊の外、気温が高くて、いまひとつ気分が出ませんが、ポインセチアはちゃんと、色づいてくれます。植物は嘘をつかないのですね。

2019年12月19日木曜日

高齢者教習

朝、最後の里芋の畝を掘りました。今年の里芋は一株ずつは、小さいですが、畝数が多かったので、そこそこの収穫になりました。

ついでに、大根、カブ、ラディッシュも試しに抜いてみました。

だいぶ大きくなってきて、これから、食卓がにぎやかになりそうです。昼過ぎに警察署で、免許証の高齢者教習にゆきました。講習の後には、実習もありました。乗り慣れない車で、島では二番目の街を一回りするのですが、結構緊張して、駐車場へバックで停めるところで、はみ出してしまいました。ちょっと恥ずかしくなりました。二時間あまり、70歳以上の人たちと過ごすという経験は、一気に年をとったようで、改めて、自分の現在を突きつけられました。これからの運転を、より慎重にしなければと、教えられました。

2019年12月18日水曜日

ネット販売

先日、工房を訪れた人から、インターネットで売ってみませんかと誘われました。彼は、昔、屋久島で土産店をやっていた方の息子さんで、現在はインターネットでいろいろなものを販売する仕事をしているということでした。なんでも、同窓会があって、帰ってきたので、あちらこちらみて歩いた途中で、立ち寄ってくれたようでした。昔、お父さんがやっていた店にはこちらもずいぶんお世話になりました。それを覚えていて、縁を感じて声をかけてくれたようでした。その時は、少し考えさせて欲しいと返事をしたのですが、最近電話が入って、とりあえずは箸置きぐらいの小さなもので、様子を見たいと、いうことになりました。話の進み方が、ずいぶん早いなあとは思いましたが、何事もやって見ないことには結果は見えてきませんから、受けることにしました。どんな風に、進めてゆくか、全く見当もつかず、全てあちら任せになりそうですが。今日から、早速箸置き、いや、スプーン置きですが、を作り始めました。

実は、頭の中には他にいくつか、アイデアはあるのですが、それも、スプーン置きの、反応次第になりそうです。もし、うまく進めば、来年に向けて、新たな展開が見えてきそうです。

2019年12月17日火曜日

手紙

昨日、こんな手紙が届きました。

体験作品を送ったファミリーからでした。小さいお子さんとご両親の三人連れ。お子さんは鉄道マニアのようで、東京の京王電車を彫り込んでいました。それと、大好きなお寿司を盛りたいとも。

その通りの食卓が写っていました。ここのところ、ミスが多くて、落ち込み気味でしたが、こういう手紙をいただくと、また頑張ろうと、元気が出てきます。それにしても、今日、素焼きの窯出しで、自分が作った片口が六個も壊れていました。今回、窯に入れた三分の一でした。ちょっと、乾燥が足りなかったのでしょうか。そのくらいの判断もできなかったことに、また落ち込みます。どうも、ミスばかり多くなりました。

2019年12月16日月曜日

読書

今朝、かみさんと、何気なく、「今年どんな本読んだっけ」という話になりました。いきなりそういう話になると、前半のことはほぼ忘れています。あれ、「レ・ミゼラブル」は今年だっけ。あれ結構長かったよなあ。それから、キンドル買ってもらったんだっけ。それで、最初は0円で読める、吉川英治からだった。そうそう、まずは、私本太平記。初めて、足利尊氏という人を知りました。その次は、新平家物語。こちらは、清盛の出世から、衰亡、それに変わる義経の活躍、そして頼朝の時代へと、人の世の移ろいと、無常観が心に残りました。その次は、新三国志、三人の個性的な英雄、それに諸葛孔明などの脇役たち、天下の名著だと思いました。次は、新水滸伝。これはもう、荒唐無稽の冒険譚。読み物としては最高でした。そのあと、読み始めたのが葉室麟作品。四冊ぐらい読みました。そして今は、山本周五郎を四冊目。そうそう、あと、奥田英朗と乃南アサも読んでます。どんどん思い出します。河口慧海のチベット放浪記も面白かったし、南の海に漂流する話も読みました。まだまだ、色々読んだと思いますが、もう浮かんできません。

今年、手に入れたもので、一番は、どうやらキンドルだったようです。

2019年12月15日日曜日

師走

毎年、クリスマスが近づくと、おつきあいのあるホテルから、シュトレンが届けられます。今年で三年目になります。

シュトレンはドイツのパンで、ナッツやドライフルーツがいっぱい入って、硬く焼かれた甘いお菓子です。これを少しずつ切って食べながら、クリスマスが近づいてくるのを待つのが、あちらの風習だそうです。そして、新年を迎える準備もそろそろ始めています。今朝は、家の周りの植木を剪定しました。カシワにヤマボウシ、それにベンジャミンゴム、ヤマモモなどです。高枝切チェンソーが大活躍しました。

ここ二、三年、手をつけなかったので、すっかり家の日当たりが悪くなって、暗くなっていました。下の畑もよく見えるようになりました。冬の日差しは、だいぶ低くなっていますから、これで、部屋も明るくなります。あとは、大きく育ちすぎた、センダンとクスの木が残ってます。こちらは年が明けて落ち着いてから、対処しようと考えています。

2019年12月14日土曜日

年の瀬ハウス

年の瀬のハウスでは、まだ、ピーマンが花をつけています。

唐辛子は去年の株が年を越して、今も実をつけています。そして、パパイヤは、次々と色づいてきます。毎日のスムージーには欠かすことができません。今朝収穫した実は特に大きく、はかりに乗せたら1.95キロありました。

切ってみると切り口が見事な星型でした。

今年は、この調子で、ビニールをかけたままで冬を越すことができそうです。現在は、ミニトマトが実をつけ始めて、イチゴとブロッコリーが育っています。何と言っても、雨の日でも、作業ができるのが楽しみです。しかし、今朝は目が覚めたのが六時を回っていました。大寝坊です。昨日の山師の真似事でぐっと疲労が溜まってしまったようです。

2019年12月13日金曜日

にわか山師

昨日、息子に、「明日は家の前の庭木の枝を切ろうと思うんだけど」と話すと、「その前にあの木をどうにかしないと」というのです。どの木か見にゆくと、確かに一本、道におおいかぶさるようにおおきな木が伸びていました。しかも、枝先には、毛虫の集団がついていて馬鹿木に間違いないようでした。どういうわけか、全く気がつかなかったのですが。息子は、何回か言ったのにといいましたが。こちらは全く覚えがないのです。それに、あそこまで巨大化していたとは。毎日、通る道ですが、いつも軽トラで通過してしまうし、歩いて通るときは、朝の暗いうちなので、本当に見落としていました。馬鹿木は、こっちの人の呼び方で、成長が早く、あっという間に巨木になって、台風が来るとボキッと折れやすいので、そういう表現になったと思われます。正式名称はウラジロエノキで、屋久島が北限とのこと。枝についているのは、正式名称は、クワゴマダラヒトリという、蛾の幼虫で屋久島が南限だと知りました。なんとまあ、北限の植物と南限の虫がここで出会って、春には5センチほどに成長して、至る所を這いずり回ることになるわけです。今のうちに退治しないと、木も今ならなんとかなりそうですし。そこで、にわか山師をやることにしました。幸い、春に庭木の手入れ用のハシゴも買ってありましたし。足元に二本のとんがった鉄の杭がついていて、そこを地面に差し込んで、上のV字にカットした部分を幹にかませるようになっています。一本の四角い棒に交互に足場がついているのですが、登るとかなりグラグラすします。そこを、チェンソー片手にのぼって、大きな枝を切り倒すのです。結構ハラハラする作業でした。もし、切った枝が跳ねて、ハシゴに当たったら真っ逆さまに落ちそうですし。全部で3本。特に最後の一本は、道路側に傾いているので、道の反対側のひっかりそうな木を倒してから。なんとか無事枝を切ることはできたましたが、結局半日仕事になってしまいました。

まあ、怪我しなくてよかったと思います。最後に残った幹は、根元の皮を剥いで、木を枯らしてから切り倒そうと思っています。木が枯れてしまえば、だいぶ軽くなると思いますから。集落の周りで、よく根元の皮を剥いだこの木を目にします。しかし、ホッとしたのは束の間。実はあと二本あるのです。そちらは、アカメガシワですが。まあ、明日、木の生え方をよく調べてから、どういう切り方をするか考えようと思います。

2019年12月12日木曜日

失敗納め?

大ポカをしてしまいました。体験作品を間違えて送ってしまいました。午後、電話が入ってわかりました。「私たちの作品はどこ行ってしまったのでしょうかと」。調べると、どうやら、シンガポールからのお客様のと間違えたようです。幸いだったのは、日本にいる、知人宅へ送ったということでした。電話を入れてみると、預かっているだけなので、中身を確認していないということでした。それで、そちらからは何も言ってこなかったのだと思います。しかし、もし、それも別の人の作品だったら、どういうことになってしまうのでしょう。もしそうだとしたら、他の人からも、何らかの連絡が入るはずなのですが。器が戻って、中を確認するまでは、ドキドキです。陶芸体験を初めて、2回目のミスです。前回は、同じ愛媛県同士だったので、直接、取り替えてくれて助けられたのですが。もう、これで、失敗納めになると良いのですが。そうそう、待ちに待っていました、そら豆がようやく発芽してくれました。

こちらは、本当は、一つのポットに、二つずつ、背中合わせに埋めるようにと、出ていたのですが、勿体無くて、一つずつ、植えてしまいました。ケチゆえの確信犯ですから、ダメ元ではあったのですが。なんとか、自然の力が、こちらの過ちを、カバーしてくれたようです。今年も最後まで、いろいろ波乱が続きそうです。

2019年12月11日水曜日

フランス人?

フランス人でした。昨日、予約して、今日体験に来てくれた二人は。絶対、ユーゴスラヴィアとか、あっちからの人だと思ったのですが。それに二人とも、女性でした。昨日は、一人は男性だと思っていました。ひどい勘違いです。いつもの、なんちゃって、デタラメ英語での体験指導で、お茶を濁しました。

このあと、どこへゆくのかと尋ねたところ、一人は明日ポリネシアへ向かい、もう一人は一週間東京で過ごしてから、ニューカレドニアに行って、帰るのは一月とのことです。随分と長い旅をするようです。全て終わったあと、聞きたいことがあると行って、抹茶のことを尋ねられました。かき混ぜるのに使う道具についてです。茶道に詳しくないし、拙い英語ですから、どこまで伝わるか、まあ、知っていることを話しました。どうも、茶道に興味を持ったけれど、知識を持った人に出会えなかったということでしょうか。こっちは、お茶碗や水差し、蓋置きのことなら、ある程度はわかるのですが。まあ、この程度の知識がちょうど良かったということでしょう。狭い工房で、短い時間ではありますが、同じ目的で作業をしますと、なんとなく、親しみが湧いてくるから面白いなあと思います。ジョークっぽいことを口にして、笑い合ったりするのですから。

2019年12月10日火曜日

風の吹きまわし

年一度の、腹部エコー検査。何かあるのではとドキドキ。なんとか、無事年越しできそうです。病院から、戻ってきたらどういう風の吹き回しか、お客さんが続きます。三時過ぎまで、六組。半分は外国からのお客さんでした。その間に、体験の予約が三組。昨日まで、本当に静かだったのに、突然です。まあ、こういうことはこれまでにもありましたが。お客さんは水ものですから。やっと、三時から、ロクロに向かって、焼酎用のぐい呑を作りました。

昨日も作ったのですが、ちょっと深過ぎたことに気がつきましたので。帰りに車の中で、新作のアイデアが浮かんだのですが、試作は後回しです。

2019年12月9日月曜日

工房枝打ち

だいぶ冷え込んできましたから、工房の薪ストーブの煙突を立てました。いつもは、2時間もあれば終わるのですが、今年は手間取って半日仕事になってしまいました。今日は、殊の外暖かく、重ね着した服を一枚ずつ脱ぐ始末です。なんだか、変な気分です。午後は、工房裏の薪置き場の枝打ちをしました。伸びた枝が、覆って、暗くなっていましたから。高枝チェンソーは二度目の出番です。だいぶ慣れたので、この前ほどには、扱いに苦労しなくなりました。伐った枝を裏山に捨てて、地面を履いて、広々しました。

こちらの気分も晴れ晴れです。昨日から、工房の周りの片付けが進んで、年の瀬が近づいている気分がだんだん湧いてきます。

2019年12月8日日曜日

草焼

青空が顔を出して、暖かい陽が差してきました。予定を変更して、工房の裏の草取りを始めました。梅雨明けに一度、綺麗にしたのですが、あっという間に草ボーボーです。ついでにガス窯の裏のモノ原を整理しました。モノ原とは陶器を焼く窯の近くに作られた、失敗作を捨てるところのことです。草に覆われて、何がどうなっているやら、わからなくなってしまいました。おまけに土が溜まって、雨が降ると、裏からの通路が水たまりになってしまいます。草を抜いて、あふれた陶器は表に運んで、粉々に砕きます。やってもやっても出てきます。一生懸命焼いたはずなのですが、こんなにたくさんの失敗作が出たのかと思うと、胸が痛みます。あとは抜いた草を外の窯で焼きました。最初は、炭化焼成のために築いたのですが、近頃はもっぱら草焼専用になっています。まず溜まった灰を綺麗に取り出して、枯れた草と青草を混ぜて焼きます。草の燃えるにおいはなんとも言えない懐かしい香りがします。夕方最後に、ブリキのタライを置いて、鶏糞を入れて乾燥させることにしました。

ハウスで使うとき、少しでもにおいが少なくなるのではと、試してみることに。結構、袋から出すと、湿っているし、においもきついですから。

2019年12月7日土曜日

農書

最近ハマっているのがこちらの本です。畑に関する本ですが。高知県で、鶏糞だけを使って野菜を育てている人が書いたものです。

主に個人向けに宅配便で、できた野菜を送っているそうです。だから、育てる種類も多く、自分でタネもとって、中には、独自の品種もできているようです。鶏糞は、昔、屋久島で出会った、元、自然農法の福岡さんの下で学んだ人も、土がまだ育つ前には唯一使っていた肥料です。価格も安いし、オーガニックだし、肥料効果も早く使いやすい肥料だと教えてくれました。畑を再開して、最初に始めたのが、液肥で育てる永田農法。それから、不耕起栽培に移行して、今年はそれらの経験をもとに、慣行農法も取り入れて、自分なりの栽培法を求めてゆこうと思っています。一つ、言えることは、畑仕事ができる時間が朝二時間に限られているということ。その短い時間の中で、どのようにすれば、たくさんの種類の野菜を育て、そこそこの収穫を得ることができるか。自分なりの試行が続きそうです。

2019年12月6日金曜日

冷え込み

なんだか、急に冷え込んできた気がします。と言っても、工房では16度ありますが。ニュースでは明日の東京は4度とか。それに比べると、ここは、温室の中みたいです。温室で、思い出しましたが、踏み込み温床が、ようやく本領を発揮してきました。手を当てるとポッポします。そこで、昨日から、苗を置いて温床として使い始めました。

まだ、効果はよくわかりませんが、これから、もっと冷えてきたら、分かると思います。今朝は、畑で、里芋と生姜をひと畝掘りました。今年は特別暖かいようで、生姜は花を咲かそうと蕾がついてますし、里芋も孫芋らしいのから、芽が出てきました。

2019年12月5日木曜日

今年最後の体験窯出し

先日の婚活、陶芸体験の作品が焼きあがりました。なんとか、ここまでたどり着いて、ホッとしています。そのほかの体験作品ももちろん焼き終わって、荷造りをしました。これから、どんどん宅配便の荷物が増えそうなので、なるべく早めに焼き上げたいと思っていました。あとは、無事に届くことを祈っています。それから、ミニツリーも窯から出てきました。

思ったよりも渋目の色でしたが。ちょっと、下地の化粧掛けが薄かったようです。まあ、それでも、短時間でここまでできたのですから、良かったと思います。明日からは、箸置きの釉掛けに入る予定です。

2019年12月4日水曜日

箸置きの釉抜き

今日は一日筆を持ちました。と言っても、絵付けではありません。釉抜きです。
器の底に釉薬を弾く液体を塗る作業のことです。底に釉薬がついていると、窯の中で、台に張り付いてしまって、壊すしか無くなります。昔は、蝋と灯油を混ぜて、火にかけて溶かしたものを塗りました。一日やると、匂いで具合が悪くなります。その後、油性の釉抜き材ができましたが、これも、窓を開けてやらないとシンナーで気分が悪くなります。冬には辛い作業です。今は、水性のができたので、匂いもなく筆の後始末も楽になりました。それでも、細かい作業では気を使います。間違って、他のところに塗ってしまうと、釉薬がはじかれて使い物にならなくなってしまいます。箸置きと、カトラリーレスと合わせて300個ぐらいありますから、一日で終わりませんでした。

まあ、根気は良さだけは誰にも負けないつもりですから、この続きはまた後で。作業をしながら、新しい作品のアイデアも湧いてきました。忘れないようにしないと、なにぶん年なもので。

2019年12月3日火曜日

戦い終えて

戦い終えて日が暮れて。そんな感じで、体験工房はガラリとしてしまいました。

朝は足の踏み場もない状態でしたが。今年の体験作品が、なんとか全て窯に入りました。あとは、無事を祈るばかりです。少しスペースが余ったので、ツリーも焼くことにしました。計画では、釉薬を色々重ねて、遊ぼうと思っていましたが、急だったので、シンプルな二度掛けにしました。ぴったり入りきって、なんだかちょっぴりですが嬉しくなりました。こんな些細なことが小さな喜びになるものです。明日から、箸置きとカトラリーレストの釉掛けを始めます。小さいもの、おまけに数が多いので、焦らず、楽しんでやろうと思います。

2019年12月2日月曜日

最後の・・

今年最後の、体験作品の釉抜きです。

もう、そんなことを言う時期になってしまいました。だって、十二月ですから。11月中に来てくれた、体験のお客様の作品は、年内になんとか届けたいと思っています。しかし、押し詰まると、荷物も多くなって、取り扱いが雑になります。だから、なるべく早く焼き上げたいのですが。他にやることが目白押しです。午前中には年賀状を作りました。前に作ったオブジェを引っ張り出して、いくつかを組み合わせて、写真に撮ります。これがなかなか思うようにゆきません。なんとか撮れたかなと思って、パソコンに取り込んで、印刷してみると、とても使えないことに気がつき、またやり直しです。結局半日、かかって、なんとか、無理やり作り上げました。毎年のことながら、難儀な作業です。おまけに、来年、古希だから、どうするのと聞かれて、返答に困ってしまいました。結構、その歳を区切りに、新年の挨拶を遠慮する、という人が多くなったようです。午後は、ようやく、体験作品を仕分けして釉抜きをしました。今年は、ほとんど休まず、体験を受けました。我ながら、よくやったなと思います。去年、全くできなかった、反動でしょうか(笑い)。来年どうなるかは全くわかりません。だって、来年のことを言うと鬼が(笑う)と言いますから。

2019年12月1日日曜日

雨の日は

雨の日は、畑ではなく、グリーンハウスで。グリーンハウスという呼び方は、オーストラリアからのお客様に教えてもらいました。日本ではビニールハウスです。種まきをするつもりでしたが、奥のゴーヤとツルムラサキの撤去をしました。まだ、元気ですが、そろそ蔓で日差しが遮られて、他の植物の光合成ができなくなってしまいましたから。集めると結構な量になって、早速温床に運び入れました。工房も、今日は陶芸よりも、研ぎ芸です。最近、鎌を大量に手に入れました。オークションで19本まとめて1000円というのを。正直、2、3本使えるのがあればと思っていましたが、修理して、研ぐと結構使えそうです。ぐらついているものは、金床でかしめて、ディスクグラインダーで錆を落としてます。

次にグラインダーで研ぎました。

ついでに、家の包丁もまとめて、研ぎます。

本当は、もう少し、まめに手入れすれば良いのですが。しばらくは、切れ味を楽しめそうです。