2024年7月26日金曜日

片口

 午後から片口を挽きました。別のものを造りたかったのですが。息子のリクエストで。確かに在庫がほとんどありません。最近、結構人気があります。ぐい呑みとセットで。昔、造っていたぐい呑みは現在のよりずっと大きかったのですが、あまり売れませんでした。だんだん酒が弱くなって小さくなってきました。その酒も最近はほとんど飲みません。今は缶入りの発泡酒を一缶で終わり。あとはご飯を食べて、六時には布団に潜り込みます。なんという健康的な生活。でも夜中に起きてスマホで動画ばかり見ています。これって健康的と言えるのでしょうか。

2024年7月25日木曜日

棚卸し

 早いものですねえ。もう月末です。棚卸を兼ねて買い物。スーパーには子供たち。夏休みです。お母さんたちもさぞや大変でしょう。我が家にももうすぐ孫たちが帰ってきます。花火を買いました。店の中で集落の区長さんにばったり。手には大きな花火を抱えていました。なんとなく口元がほころびます。我が家のは小さめ。実は去年の夏に買った大きな花火がまだ残っているので。果たして、湿気で使えるのか、でも捨てるわけにもゆきません。夏は、爺さん婆さんにとっても心躍る時期でしょうか。

2024年7月24日水曜日

熱中症?

 朝から土練機を回していたのですが、土を造り終えて、家で朝食を摂ろうとしたとき急に具合が悪くなってしまいました。貧血のような症状。スズが横になっている脇に体を横たえてしばらく休憩。前日も、朝から心臓が苦しくなってのろのろと動いたのですが。貧血かなと思って血圧を測りましたが正常。という事は熱中症でしょうか。まあ、病院へ行くほどではないのですが、しばらく休めばよくなる程度の。もう若くはないので無理は禁物。午前中は工房で横になって過ごしました。息子が言うには、いびきをかいて寝ていたから怖かったとのこと。なんにしても年相応の動き方を心掛けようと思います。

2024年7月23日火曜日

エビデンス

 最近、動画を見ていると知らない英語がやたらと飛び交っています。エビデンスもその一つ。その言葉が連呼されると全くついてゆけません。あとルサンチマンとかメンヘラ。昭和生まれの古い人間には全く理解不能。余り良い意味で使っているとは思えませんが。この調子で英単語ばかりになったら、おそらくちんぷんかんぷんでしょう。ここはどこの国でしょう。

2024年7月22日月曜日

 とめどなく流れます。夏ですから。おまけに例年以上の高温。水分摂取に気を付けていても際限がありません。会う人ごとに決まり文句。暑いですねえが。こんな調子で乗り切れるのでしょうか。愛犬スズも舌を出して口を開けてハアハア肩で息をしています。もう十六歳。最近目がほとんど見えないようで家の中でもあっちこっちごっつんこしています。

2024年7月21日日曜日

ボン

 我が家の愛犬の名前を間違えて書いているとカミさんから言われました。十六歳になる犬の名前はスズ。間違えた名前はボン。昔飼っていた犬です。車で走っていたら飛び込んできて轢いてしまった子犬。飼い主に言うと殺してくれやとのこと。獣医さんのところへ連れてゆくと足を切断するしかないというので、手術してもらって我が家の犬になりました。三本足の愛犬。これまで何匹も買ってきましたが、最も勇敢で飼い主を信頼してくれたのがボンでした。まだ思い出すのねとかみさんから言われて恥ずかしくなりました。実はちょっと複雑な流れがあるのです。最近よく見ているある動画。その中で出てくる犬がボンちゃん。毎日見ているのでつい間違えてしまったのです。詳しい話は省きますが、昔飼っていた犬と現在毎日のように見ている犬とが同じ名前であったという事にかみさんから指摘されて初めて気が付きました。ユーチューブで毎日のように見ている人は偶然にも青春時代に過ごした町に住んでいたとか。今から五十年近く前、あの街のどこかですれ違っていたのかもしれません。人の縁とは不思議なものです。

2024年7月20日土曜日

 この道一筋というような生きる道。若い頃画家を目指して大学に通っていたがどうもしっくりこなくて迷っていたころがありました。その頃映像ではどうかと京橋のフィルムセンターへ通ったり、カメラマンを目指して一眼レフを手に街を歩き回ったのですが、どうも人間に興味がわかないと気が付きあきらめたことがありました。そして、最近カメラを手に入れてもっぱら散歩の途中とか山へ入るときにも手にしているのですが、どうも良い写真が撮れません。やはり人には向き不向きがあるのでしょうか。今日も水源地にカメラを持ってゆきましたが、シャッターを切っても全然無駄ばかり。そのうち下手な鉄砲でも数うちゃあたるで心に残る画像が残せるのでしょうか。

2024年7月19日金曜日

削り

 焼酎カップを削りました。削りというのは陶芸をやっている人の専門用語です。陶芸作業には独特の言い方がありまし。削りに使う台をシッタと呼びます。窯の中で棚を組むのに使う支柱はツク。釉薬の事はクスリ。先日体験に来た方がこれはどういうクスリですかと、聞かれて、どこかで習っている人だとすぐにわかってしまいました。そのことを尋ねると、「ハイ、チョット」という答え。これも定番です。おかしなものでほとんど同じリアクションをします。これはどうやら世界共通。昨日の中国からのお客さんも不思議と、臭いでわかってしまいました。この仕事、長くやっていると器を手にしただけで、同業者だと分かってしまうものです。

2024年7月18日木曜日

昼に蕎麦屋

 お客さんを連れて蕎麦屋へ。残念ながら売りきれでしたが。昼前に来たお客さん。どこかに食事するところないかと聞かれて。いつもなら、簡単に場所を教えるぐらいですが。外国の人。女性。学生時代は絵を勉強して、今は陶芸作品も造っているとか。スマホの写真を見ると、どこか似ているような。まだ若い方ですが、中国の方。珍しく、その気になって軽トラで出かけました。途中で滝を見せて、最後はパン屋さんに連れてゆきました。そこでお別れ。中国の人ってもう少し違う印象がありましたが、普通に日本人と変わらない印象。先入観は良くないと学ぶことが出来ました。

2024年7月17日水曜日

扇風機

 新しい扇風機が届きました。家の食堂兼お勝手に。その部屋は壁のしきりがないのでエアコンは無理。そこで壁掛け式の扇風機を付けることに。我が家の愛犬ボンには専用に扇風機があるのですが。今年の暑さ。尋常でないのでカミさんの体力がかなり消耗しています。昨日の晩に届いたのですが、今朝改めて位置を確認しながら設置しなおしました。ちょっと風があたるだけでかなり楽になる気がします。実は寝室にはエアコンもあるのですが動くためにはその部屋に閉じこもってばかりもゆきません。各地で熱中症のニュースがきかれます。命にかかわるようなことも。特に高齢者にはこたえます。何とか無事にこの夏を乗り切ってゆきたいものです。

2024年7月16日火曜日

猛暑

 突然ですが、猛烈な暑さになりました。体験が入っていたので体験工房ではエアコンを効かせていたのですが、外はまるで超熱帯。気分が悪くなりそうです。どこかはるか遠いところでは台風の卵が。いよいよシーズン到来かしら。世界中でいろいろなことが起こっています。無事に夏を越せますように祈るばかりです。

2024年7月15日月曜日

ベランダ

 体験工房への入口のベランダが突然落ちました。木の床が傾いてしまったのです。何が起こったのかともぐりこむと柱に繋いでいた根太が腐っていました。そこで応急修理。厚い板を切って、根太の下に差し込みビスで留めました。ここのところ少しずつ傾いてはいたのですが。突然、がさっと落ちるとは。たった一本の釘で支えていたのですから。最近の雨続きで木がやわらかくなって割れ落ちたのです。今回の修理も相変わらずのやっつけ仕事、またいつ落ちても不思議ではありません。おかげで午前中の予定がつぶれてしまいました。窯仕事の予定だったのですが。午後になって、遠くで雷鳴が響いています。まだまだ雨のシーズンは続いているようです。

2024年7月14日日曜日

騒然

 世間騒然。アメリカでも東京でも。屋久島の田舎にいても、ネットではリアルタイムで世界の情報が流れてきます。インターネットは空っぽの箱という本を昔読んだことがあります。確かに空っぽだったのですが気がつけば情報があふれています。もはや、新聞テレビを凌駕する勢い。先日、鹿児島でも知事選挙が行われたはずですがほぼ波風立たず。まるで忘れられたかのように。ここにはただ悠久の時が流れているのでしょうか。

2024年7月13日土曜日

個展終了

 奈良での個展が終了しました。昨日、残った作品が帰ってきました。足を運んでくださった方には心より御礼申し上げます。そして今後も、より魅力的な作品を生み出したいと鋭意検討いたしております。思うところは継続は力という事です。作品をご覧いただいた方にこれから少しずつでも、変貌してゆく姿を見届けていただきたいと願っております。それともう一つ、今回初めて息子が中心になって進めてくれました。今後は代替わりしつつ、新たな展開をお見せできれば幸いです。

2024年7月12日金曜日

買い出し

 出かけてきました。カミさんと。余りの暑さで元気が出ないとか。おそらく暑さ負けでしょう。空港の近くの店でまとめ買い。大きな量販店が出来て、皆さんおそらくそこで買い物を済ませているのでしょう。我が家もカートが一つでは足りず二台で駐車場の車まで運びました。沢山買い物をするときは、少しでも安い店を選ぶのが一般人の行動です。ましてや、円安で物価高騰の折。皆さん、よく耐えておられる。島には観光のお客様もあまり見かけませんし、海外からのお客さんもどこかに行ってしまったようです。まるで潮が引いてしまったかのようです。何とか耐えて忍んで、逆境を乗り越えてゆきたいものです。

2024年7月11日木曜日

雨降り

 からからの乾燥した植物にとっては恵みの雨になりました。時折雷鳴もとどろいてますが。工房では午後の体験が二組。窯の仕事をしつつ、釉薬も作り足したり、なかなか忙しく動き回りました。体験の作品も気がつけばすごい数。何とか頑張って間違わないように焼き上げることが今回のミッションです。大切な思い出の器ですから、いつもながら緊張します。

2024年7月10日水曜日

不快指数

 最近、聞かなくなりましたね。不快指数という言葉を。言葉にも、流行り廃りがあるのでしょうか。今朝、あまり聞きなれない言葉を耳にしました。某、公共放送で。待機障がい者というもの。待機児童はよく聞きましたが。施設に入りたいけど入れないという意味でしょうか。でも、現実に取材していたのは例えばご両親が世話をしていましたが、高齢化に伴っていつまで世話を続けられるかわからない、将来についての不安という方でした。我が家でも同じような環境にあります。でも、そういう意味では障碍者だけではないと思います。まさに高齢者の方がそういう人は多いような。しかし、今のところ待機高齢者という言葉はあまり聞きません。それよりも今の世の中、団塊世代が良くないと言われます。言外に早く、くたばれというような、雰囲気。団塊世代の人間だって、自分で選んで生まれてきたわけではないのですが。たまたま生まれたのが戦後のベビーブームだったというだけ。それなりに頑張って生きてきたと思うのですがねえ。

2024年7月9日火曜日

プレート

 ろくろで挽いたプレートの後に、スラブローラーを使って長方形のプレートを造りました。長方形はフラットで反らないように裏を彫りこみました。割と薄造りなので乾燥にあたっては頻繁に返しながら陽に当てて乾かしました。今のところはそれほど反り返ってはいないのですが、本焼きでどうなるのかが気がかりです。焼き上がったら針金で壁に飾れるように工夫しております。感じとしては抽象画を壁面に並べるイメージです。この後、前から作りたかったマスク、いわゆるアフリカンマスクに取り掛かりたいと思っています。日本にも古くから能面や伎楽面という文化があります。鬼や天狗のお面もよく見かけますし、ひょっとこ、おかめも縁日で見かけました。最近ではかぶり物、いわゆるキャラクターもアニメなどでよく見ることがありますし、ディスニーとかサンリオなどでも子供たちを喜ばせてくれます。昔から変身願望は人の暮らしと切り離すことが出来ない要素なのでしょうか。

2024年7月8日月曜日

縄文

 屋久島のあちらこちらから縄文土器が見つかります。初めてこの島に来た、五十年前にはついその辺の田んぼでもゴロゴロ出てきました。ところがほとんど最近では見つかりません。実は土壌改良で大型の重機が使われて、おそらく粉々になってしまったのでしょうか。五十年前には縄文時代の住居跡も見ることが出来ました。屋久島には一湊という集落があってそこから九州独特の土器が見つかっています。その土器の特徴はタルクという素材が混入されているのが特徴とか。しかし屋久島にタルクが発掘されているという、記録はありません。土器の破片を調べると花崗岩が風化した粘土が使われているようです。花崗岩は昔から熱に強いという事で土鍋のような耐熱性もあると思います。おそらく煮炊きにも使われていたのでしょう。昔、息子が縄文遺跡の発掘を手伝ったことがありました。その遺跡からは沢山の貝殻が見つかったとの事。そんなことを考えると、この島の花崗岩質の粘土が耐火性があるという事でしょうか。これからその辺の焼成試験をして耐熱性を検証できたらと思っています。

2024年7月7日日曜日

素焼

 陶芸体験の作品がたまってしまい、素焼きをすることにしました。体験工房の棚が満杯。引っ張り出したらあまりの多さに唖然。こんなにやったかなあと思い返すほど。ため込んでしまったことを大いに反省しています。個展の作品造りとデパート用の作品造りについつい気持ちがいってしまい、おろそかになったことに反省しております。今年も折り返しをすぎて、残すところ半分。この夏はまだ台風も来ておりません。この先いったいどんなことが起こるやら。

2024年7月6日土曜日

プレート

 スラブローラーでプレートを造りました。長方形の。昨日まで作ったのはろくろを使って円形のウェルカムプレート。ただ、ウェルカムの文字は入れないことにしました。文字を入れてしまうと使い方が限定されてしまうので。出来れば、アブストラクトアートの平面表現を意識して食器とインテリアという新しい表現を目指すことにしました。陶芸という世界、特に使う事を意識しない作品は中々面白い気がします。

2024年7月5日金曜日

ウェルカムプレート

 お客様を迎える時に飾るプレート。ウェルカムという文字を浮彫で入れました。このプレート。蹴ろくろで造りました。本当は電気轆轤で挽くつもりでしたが、最近使い慣れた蹴ろくろを使いました。かなり大きめ。昔造ったものよりもだいぶ大きいもの。黒化粧を施した上に白い化粧土を使って文字を入れます。ところが柔らかすぎて細い字が書けません。そこで、化粧土に粘りを加えて盛り上がるように工夫しました。陶芸の世界でイッチンという技法です。昔は竹の筒を使いましたが現在はプラスチックやゴムが使われます。文字はパソコンでいくつかの字体を見つけました。書いてみると文字がヨレヨレしてあまり恰好が良くありません。仕事には経験値が必要なようです。明日も文字入れをする予定。今夜、どうやったら格好良い字にできるか、じっくり考えようと思っています。

2024年7月4日木曜日

ツクツクボウシ

 昨日の夕方でした。初、ツクツクボウシ。もう秋でしょうか、夏もまだだというのに。本格的な暑さがやってきました。けれども体はだいぶ慣れてきました。湿度も99パーセントから77パーセントまで下がってきました。今日はかみさんの誕生日。アメリカの独立記念日です。いつか、どこかの預言者がこの日が危ないと言ってました。場合によっては一年先かもしれませんが。なんにしても無事にこの日が終わることを祈っております。

2024年7月3日水曜日

 球の形を作っています。昔色々な大きさで作っていたのですが、最近よく来てくれるお客さんからのリクエストです。石膏で型を作って二つを張り合わせて造ります。そのあとウェルカムボードに挑戦。こちらは娘が結婚式を挙げたときに頼まれて作りました。いくつか焼いて最後の一つを工房の入口にぶら下げていたのですが、やはり同じお客さんから造ってほしいとの要望です。今回は屋久島ブルーの釉薬に文字だけ白く浮き上がるようにしようと思います。

昨日の日記で書いた四国のデパートの展示。問い合わせがありましたから簡単にお知らせいたします。業界では展開と呼ぶらしいのですが季節や時期的な特別の企画。それほど大きな催しではありませんが、お客様の目先を変えるという程度の小企画で通常の展示にアクセントを加えるというぐらいのどちらかというと軽い変化を時折やるようです。それにわが工房の作品を使いたいとの要望に応えたという事になります。もし、興味をお持ちになりましたら、お気軽に食器売り場に足をお運び頂ければ幸いです。こちらといたしましても通常制作しているような作品を送らせていただきました。いずれも屋久島まで足を運んでいただかないとご覧いただけないものです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年7月2日火曜日

 夏が来ました。体感的には。青い空に暑い空気。これからしばらく、続きそうです。今年の台風が気になりますが。家はこの梅雨空でとうとう雨漏りしてしまいました。屋根をどうにかしなけりゃ。痛い出費になりそうです。今朝の散歩の途中でご近所から声を掛けられました。去年届けたサトイモのお礼です。今年は畑、野菜は何も作っていません。サトイモをのぞいて。芋畑は草だらけ。少しずつでも草取りをはじめなければ。現在奈良で個展開催中ですが、明日からは高松の大丸で展示が始まります。結構陶芸は頑張っております。

2024年7月1日月曜日

打ち上げ

昼にロケットの打ち上げがありました。いつも工房から見ることが出来るのですが、今回はあいにくの曇り空。そのかわり、ネットの実況で見ることにしました。前回は心臓がドキドキしましたが、割と冷静に追うことが出来ました。スケジュール通り進んで無事衛星を切り離すことが出来ました。関係者の方々も一安心したことでしょう。昔、打ち上げ関係の 人が良く工房体験にきてくれました。その時は種子島からわざわざ陶芸にきてくれると思っていましたが、のちに打ち上げに携わる偉い人だとテレビで知って驚いたものでした。種子島はすぐ隣。屋久島でも東の方に行くと、打ち上げの衝撃波で窓が揺れるものです。最近は島の建設工事に関わる人の多くが馬毛島の自衛隊の基地工事に駆り出されているようです。屋久島のすぐ南には中国国籍の潜水艦も出没しているようす。海の向こうには目には見えないですが、いろいろな国の思惑が蠢いているのでしょう。最近よく流れるJアラートの実験放送ものんびり聞き流していられないのでしょうか。

2024年6月30日日曜日

休日

 日曜日は世間では休日です。でも、ほぼ毎日がお休みの我が身は変わることがありません。お休みとは言っても陶芸に関わっているのですが。陶芸は仕事でもあり遊びでもあります。というわけで今日も昨日の続きの仕事。体験を教えて、お客さんの相手。毎日、色々チャレンジしつつ、人と触れ合い。土と戯れる、そんな日々を送っております。

2024年6月29日土曜日

デジャブ

 夕方になって急に陽が差してきました。梅雨が終わったかなという理由のない実感。一人、工房で作業をしていたら、突然前にもこんな日があったようなという妙な記憶がよみがえってきました。どういう事でしょう。夏を実感するとそんな思いにかられるときがあります。子供のころ、強い日差しの中、母親に手を引かれながら墓参りに行った日の事とか。くっきりとよみがえる絵。白いシャツを着て麦わら帽子をかぶり、汗を流しながら歩いた青山墓地への道とか。今日、工房を訪れたお客さん。ここで何年ぐらいやっているのですかと聞かれて、つい大昔の事を語ってしまいました。まだ二十歳を過ぎたばかりのころ、深夜の高速バスに乗って、大阪で乗り換えて夜行列車の硬い座席に揺られて朝早くに西鹿児島駅にたどり着いて、フェリーに揺られて屋久島にたどり着いた日の事など。大学で絵を志していた話も、どんな画家が好きでしたかと尋ねられて、印象派の画家から大学に入ったころのニューヨークの抽象表現主義に影響を受けた話など。屋久島で土を掘って、薪を切りに山に入ったり、窯を焚いたりというような。今思うとあの頃は若くて元気だったなあと思います。何しろ、太い松の木をチェンソーで切りながら真夏に何昼夜も窯を焚いていたのですから。今朝など三十分ほど草払い機を回していたらすっかりばててしまいました。歳は取りたくないものですねえ。

2024年6月28日金曜日

スラブローラー

 今日もスラブ仕事でした。一日中粘土を薄く延ばして、それを均等に切り分けて、一つずつ形を整え、裏をくりぬいて細長い箸置き状に。今日のような湿度が高く雨混じりはこの仕事には最適です。乾燥が早いと変形も大きくなりますから。明日も一日中この仕事の続きの予定。とにかく数を作らないといけませんから。まさに職人技。一職人としてせっせと励むつもりです。

2024年6月27日木曜日

木工

 朝からとんてんかんと古くぎを抜いたり、丸鋸でベニヤを切ったり。もう何十年も使っている板ですから釘も錆びて簡単には抜けません。無理やりこじって分解した後、切断作業。なれないことでこわごわ。最後は手鋸で細かいところを仕上げて何とか終了。この作業も生きてる間はこれっきりだなと妙な感慨。午後はそのスラブローラーで箸置きづくり。最近人気でよく出ます。今日のところは五十個ほど。後は明日に取っておきます。

2024年6月26日水曜日

土練機

 朝から土づくりのため、土練機を回しました。もう五十年以上も前のもの。昔、会社で使っていたものを引き継ぎました。会社が無くなって、雨ざらしでほぼ錆び腐っていたものを再生しました。フレームはすべて、新しいのに変えて、本体もすべて、ばらして組みなおしました。電気屋さんに繋いでもらったらなんと逆回転して、配線しなおしたものです。今では老朽化が進んで使うたびに潤滑剤をスプレーして何とか使い続けています。まるで我が身を見るようです。夕方建材店に用事が出来て出かけたところ、何十年ぶりかで、左官屋さんに出会いました。もう何年合ってないだろうかと昔を振り返ったのですが、後々思い出したら二十年以上も前でした。その間に建具屋さんは他界してしまったり、そのほか何人もの人たちが逝ってしまいました。長いようであっという間に過ぎてゆくのが、人の暮らしだと思います。

2024年6月25日火曜日

棚卸し

 今年も半分の棚卸が済んでしまいました。あっという間の事です。現在、奈良では個展開催中、もうすぐに四国でも展示が始まります。島のお土産屋さんも新装してカフェが併設されました。色々なことが動いております。おそらく誰もが今日よりも明日はと、工夫して進んでいるのでしょう。わが工房も日々進化出来るようにと努力をしているところですが、なかなか前に進むことは簡単ではありません。おそらくそのうち時間切れになるのでしょう。ものごとを成し遂げるなんてたやすい事ではありません。それとわかってはいるつもりですがあがき続けるしかないのも実際に話です。たとえ、のたれ死ぬ事になってもそれを受け入れて悔いの少ないよう、やるだけなのです。

2024年6月24日月曜日

予兆

 今朝、散歩をしていて見つけたのですが。温泉の近くの駐車場で芙蓉が花を着けていました。家の庭ではハリミノウゼン花を着けているし、なんとホトトギスの花まで見つけました。いずれも秋に花。夏の終わりから蕾う作るような。ちょっと早すぎます。まさかとは思いますが何が異変の予兆では。ちょっとかんぐりたくなります。自然の変化に敏感な植物たち。いったいどうしてしまったのでしょうか。

2024年6月23日日曜日

湿度

 最近の湿気。家の湿度計で99パーセントを表示しています。我が家の年寄り犬、朝から肩でハアハア呼吸をしています。こちらも同じ。ジトっと汗がにじんできます。ある意味、夏本番よりもつらいかも。体がまだ慣れてませんから。今朝は水道が止まって山に行きましたが。案の定、水口が水路からはるか遠くへと運ばれていました。この時期、ヒルが吸い付いているのではと落ち着きません。今頃と秋口が最もヒルが多い時期ですから。先日U字溝にかぶせていたグレーチングが大雨で持ちあげられてなんという事でしょう、溶接がはがされてグラグラ。思い切って新しいのを注文して取り替えました。ふと横を見ると畑は草に覆われています。次々とやることばかり。まあ、こういう悩みも生きていてこそ。有難いと思って楽しく草取りに励みたいと思っています。

2024年6月22日土曜日

原点

 一区切りついてさて、何から手を付けようかと思案しました。いつものルーティーン、あれから始めますか。とりあえず原点に立ち返って、小壷から。陶芸を始めていつも立ち帰る原点が小さい丸い壷です。おそらく誰にもあると思います。迷ったり、悩んだりしたときにとりあえず出発点に戻ってみるというときが。すごろくでいうと振りだし。昨日は将棋の藤井壮太さんがついに常勝から転落。若いのですからまだまだこれから、這い上がって一皮剥けた姿を見たいものです。どんなに優れた人でも挫折を乗り越えて大きく育って行くのだと思います。話が大げさになってしまいました。とにかく、改めてこれからの道を求めて歩いてゆきたいと思っています。

2024年6月21日金曜日

初日

 今日から奈良の画廊での個展が始まりました。今回は来なくて良いよいという事ですべてあちらにお任せです。今までほとんど自分で並べていたのでどんな感じになっているのか気になるところですが、かえって別の感性にゆだゆだねる面白いかなと思っています。長い間この仕事をしてきましたのでいろいろなことがありました。けれども、今思い出すとそれぞれに違った出会いがありました。そんな出会いがまた次の新たな道を開くきっかけになったように思いま。今回はお客さんとの出会いはありません作品を通じて何かが始まることを期待しております。

2024年6月20日木曜日

散歩

 雨の中の散歩。近場をぐるり、時折しずく。デジカメ携帯。初撮影。何枚か保存。確かに、まだまだ不慣れで残しておくような画像はありませんが、撮らないと始まりませんから、意味なくガチャリ。今どきのカメラは自撮りもできるし、色々なアングルにも対応していて、確かバリアングルと言いましたっけ、散歩の相棒のスズちゃんもパチリ。そのうち画像がたまったらネットにも乗せましょうか。きっとそんなもの見たくもないでしょうが。

2024年6月19日水曜日

いつもの暮らし

 戻ってきました。いつもの暮らし。朝は散歩に始まり、釉薬仕事。本焼きの準備です。もうすぐ、四国のデパートで行われる展示の。昨日は陶芸体験が五人。偶然ですがもうすぐ始まる奈良の個展。会場になるギャラリーのすぐ近くとの事。話が盛り上がりました。なんでもチャレンジが大切。やってみないと始まりません。なるべく積極的にぶつかってゆきたいと思います。

2024年6月18日火曜日

晴れ間

昨日の大雨が嘘のよう。午後から晴天。 陶芸体験が五人。奈良からのお客さん。今度個展をやるところからすぐ近くとか。明日は次の開催への釉薬掛け。なんだか急に忙しくなってきました。有難いような、ゆっくりしたいような。もうすぐ梅雨も明けそうで、夏の観光シーズンが迫っております。

2024年6月17日月曜日

告知


 


個展のご案内をさせていただきます。期日は六月二十一日から七月九日までの開催となっております。場所は奈良県の久度画廊と申します。青い器に加えまして、仏像やオブジェも出品いたします。詳しいお問い合わせは画廊の方にお願いいたします。お近くの方のお越しをお待ちいたします。

2024年6月16日日曜日

奉仕作業

 奉仕作業でした。草刈りの。田舎ならでは。奉仕作業は基本、義務。その前の、各自が隣接農道の草を払うようにというのも義務。なかなか厳しいものです。年に一度の事ですが。世間話で島の色々な情報を仕入れます。雨が続いた後の晴れ間。蒸し暑くて汗がダラダラ。歳もあってグッタリ。昼休みは夢の中をさまよってしまいました。

2024年6月15日土曜日

雨漏り

 ここのところの大雨で家が雨漏りしてしまいました。築二十四年ですからもうかなり経っています。数年前に台風にやられてだいぶ傷んでしまい、ペンキ屋さんに塗りなおしてもらったのですが。家を建てたころちょうどアスベストの問題が起こり、材料を急遽変更した影響で耐久性に問題が生じてしまいました。運が悪かったと言えばそれまでですが、まさかこんなことになろうとは。さてとりあえず当面は応急措置で凌ぐにしても、この先の事を考えると対策を講じる必要がありそうです。出費が気になります。どうしたものか頭が痛くなります。

2024年6月14日金曜日

デパート

 昨日、画廊に作品を発送したところで、なぜか急に忙しくなりました。関西のデパート売り場から夏の展開の誘いが来ました。展開というのは期間限定での催事です。送った作品の余分がまだありますので二つ返事で応じることにしました。これで夏に向かっての仕事は埋まってしまいました。有難い事です。これからの景気が気になるところですが前に向かって進んでゆくだけ。少し経済が上向いてくれることを祈っております。

2024年6月13日木曜日

 最後の一個。ミシンで縫ったところ、なんと反対向きに縫いつけてしまいました。致し方なく、やり直そうとしたのですが、思った以上にしっかりと出来ていて、はさみで悪戦苦闘。何とか無理やり、ばらしました。結果、実に勉強になりました。わかったことは失敗は大きな経験だという事。成功の母。そんなことばがあったかどうか。なんとかやり直して、最後は紐を通して出来上がり。ところが、それが甘かった。紐がなかなか通りません。二本を通すのに四苦八苦。いやあ、勉強になりました。経験が一番の教師。そして、とうとう出てゆきました。全ての個展用の作品が。明日からまたいつもの制作が始まります。

2024年6月12日水曜日

ミシン

 一日ミシンの作業。糸がこんがらがったり、通し方がわからなかったりで苦労の連続。夕方までかかって何とか縫い終わりそうでしたが最後に下糸がなくなって終了。残念ながら今日中に終わりたいという望みは絶たれました。あとは明日に持ち越しです。縫い跡は汚く裁断を間違ったところもあってあまりうまくゆきませんでしたがまあ初めてなのでご勘弁をという事で。先日衝動買いしたデジカメは、在庫がなくてキャンセルされてしまいました。息子に頼んであまり高価過ぎずそれなりに写りそうなものを見つけてもらいました。ネットで注文したのですが果たしてどうなることやら。一度ケチがついたものってなかなか難しいものですから。息子の話だと今は時期が良くないとか。中古品でも高騰しているし、品薄とか。円安で海外からの注文が多いのかもしれません。だからと言ってその気になっているときですから、タイミングも大切ですし。

2024年6月11日火曜日

茶碗袋

 個展にお茶碗もいくつか送ろうとと思うのですが、むき出しではちょっと。昔は、桐箱をあつらえたものですが、それだとどうしても高価になりすぎてしまいます。そこで何とかそれなりに恰好良く出来ないものかと考えて。器を入れる袋を付けたいと思いました。ところがいざやってみるとなかなか難しい。手縫いでは時間がかかり過ぎます。ミシンでやろうと思ったのですが、これまで全く未経験。思いつきは良いのですがいざやってみるとハードルが高すぎます。まずミシンの使い方がわからない。ネットで調べながら悪戦苦闘。陶芸は長年やってきましたから大体ある程度は何とかなるのですが、裁縫は全くのド素人。今日はほとんど進みませんでした。残りの時間はわずか。何とか形になると嬉しいのですが。

2024年6月10日月曜日

農道切り払い

 次の日曜が、集落の農道切り払い作業の予定です。そこで恒例ですが、隣接農道を前もって切っておくことに。今朝からぼちょぼち作業をはじめました。最近よく使っている充電式の刈払い機に変わってエンジン式の出番。やはり作業能率が違います。朝のうち頑張って後は明日と思っていましたが、息子が手伝ってくれたので午後も続行。結局終了までやってしまいました。これで先ずは一安心。昨日衝動買いしてしまったデジカメがちょっと安すぎると思ったら、どうやら機種違い。古い型でした。十数年も前のものと分かり慌ててキャンセルしたかったのですが遅かりし。致し方ありません。使い倒してあげましょう。日々色々なことが起こるものです。

2024年6月9日日曜日

前へ

 午前中でほぼ荷造りが終わりました。個展に向けた。午後から制作を再開と思ったのですがお客様。先日も工房にきてくれた人。聞くと、最近赴任してきた、隣の小学校の校長先生とか。工房の建物が元その地域の中学校の木造校舎だと知ると興味深々。先日も色々興味を示してくれたのですが、今日もゆっくりと過ごしてく。ゆっくりと話に花が咲いて。途中でスマホを見ていたら欲しかったデジカメを見つけて、ついつい勢いでポチっとしてしまいました。ここ数日ずっと躊躇していたのですが、勢いとは恐ろしいものです。一人だったらあり得ませんが。そんなわけでカメラが届いたら、この陶芸屋久島日記にも、スナップ写真を載せようかと思い始めました。果たしてどうなりますことやら。

2024年6月8日土曜日

荷造りⅡ

 昨日に続いて今日も荷造り。何とかオブジェを包み終えました。後は食器。造っているときはあれもこれもと、必死でしたが、焼き上がってみるとちょっと作り過ぎかなあと不安になってきました。こんなに送ってしまって迷惑にならないのだろうかと。まだ行ったことがないギャラリーですから、勝手がわかりません。まあ、足りないよりはよかろうと思うのですが。迷惑を掛けないだろうかという心配も。色々考え始めたという事は多少ですが、余裕が出てきたという事でしょうか。何しろ最近個展をやってませんから。どれくらいのお客さんが来てくれるのか。どんな反応があるのか。あれこれ考えだすととめどがありません。おそらく明日あたりで荷造りの目途がたつと思います。これからまた、普段通り、制作中心の日々が待っていることでしょう。

2024年6月7日金曜日

荷造り

 荷造り開始。何とかここまでたどり着きました。作品の数は結構そろいました。特にオブジェがいろいろ。仏像をはじめとして、人物像、箱もの、顔が蓋になった壷等々。それから青い皿、緑の小鉢、粉引に刷毛目いろいろな技法の表現。五十年余り、毎日やってきた結果がおそらく出ているものと思います。また次があるかどうか。とりあえずは今持っているすべてを見てもらうことが出来るものと思っています。

2024年6月6日木曜日

焼き足し

 どうしても焼いておきたいものを見つけてしまいました。昔造ったオブジェ。箱の中で眠っといました。何か、ないかなと探していたら見つかってしまったものです。いつ作ったのかも記憶していません。おそらく十年以上前でしょう。一つにはアリが巣を作っていました。そんな昔のオブジェ。素焼きまでは終わっていましたが、いっそう壊してしまおうかと思いましたが、いやいやちょっと待てという心の声が聞こえました。それでは本焼きしておこうと思い準備をはじめました。おそらく当時はかなりの時間をかけて一生懸命に造ったに違いありません。エネルギーのようなものを感じましたから。今となっては自分が造ったというよりも、誰かの奮闘の跡を消してはいけないという気持ちです。長い間やっていると色々なことがあるものです。

2024年6月5日水曜日

釉薬掛け

 今回の個展に向けた最後の釉薬掛けを行いました。ちょっと足りないものを焼き足す為に。この歳になるとかなり疲れました。もうこれで終わりにしたい気分。若い頃と比べると頑張りがきかなくなりました。これが老いというものでしょうか。終活という言葉が浮かんできます。せめて収活でゆきたいものです。気が付けば畑は草だらけ。雨が続いたので余計雑草が伸び放題です。去年は今頃朝は暗いうちから畑にいました。確かホタルの事を書いた記憶があります。何とか早く荷造りを済ませて庭に畑にと復帰を果たしたいものです。

2024年6月4日火曜日

リスト

 奈良の個展に向けてのリストを作り始めました。ちょっと早い気もしますが。歳をとると気が急くというか、せっかちになる気がします。昔の話ですが。個展に作品が間に合わなくて。初日は何も並ばなかったことがありました。何が起こるかわからない、明日。長くこの仕事をしているといろんなん事がありました。初日に間に合いそうになく飛行機で送って、空港に取りに行ったこともありました。だからというわけではありませんが、早いに越したことはないと思うのですが。その事で息子とひと悶着。まだまだ焼かないといけない作品もあるのですが。久しぶりの個展、ナーバスになっているのかも。もう少し気楽に構えても良いと思うのですが。性分ですかねえ。

2024年6月3日月曜日

水道

 山から引いている水道が止まりました。水源地に上がると大雨で水があふれた様子。そんなにたくさん降ったかなと思ったのですが、パイプが雨でどこか遠いところに跳ね飛ばされていました。それに手で押してもびくともしないような大きな木の株が水路をふさいでいました。思い出すと確かに瞬間的には滝のような雨が降ったのですが。おそらく鉄砲水のような激しい流れがせき止めているコンクリの壁を乗り越えたのでしょう。山の恐ろしさをあらためて知らされたようです。屋久島の川は急流ですから、その場所がそれほどでもなくとも上流で激しい雨が降るとものすごい勢いの水が襲ってくるに違いありません。自然とは想像を絶する破壊力があることがわかります。油断大敵くわばらくわばら。

2024年6月2日日曜日

晴れのち

 朝から青空です。雨の季節に有難い晴天。窯仕事に追われています。なかなか思うようにはゆきませんが。まだあきらめきれず、縋り付いています。ギブアップを告げなければ戦闘は続行中ですから。死ぬまでネバーギブアップ。ここにきて個展に向かって、出来る手はつくしましたので、現在はその先を考えています。「たどり着いたらいつも雨降り♪~。」「アーシタ天気にしておくれー」。

2024年6月1日土曜日

リカバリー

 ドツボからの脱出。仕事の話ですが。何とか少しずつ這い上がりつつあります。ドツボから。奈落から。そう悪い事ばかり続くものではありませんので。まずは出来ることからしっかりと。陶芸という仕事は、化学です。温度による変化。いわゆる熱化学。うまくゆかないときは成分を変えたか、技法を変えたか、温度を変えたか。いずれにしても原因をしっかりと探し出して、そこを改めること。きわめて当たり前の積み重ね。後は神様にお任せする事。神様という言葉がおかしかったら見えない力にすがる事。いつか必ず良い結果が訪れることを信じて前を持いて進んでゆくだけです。

2024年5月31日金曜日

仕上げ

 作品の仕上げ作業をしました。釉薬が流れたものが多く、仕上げが大変でした。何度か重ねて掛けたので、厚くなっておそらく流れたのだと思います。今回はかなり冒険したのですが、思った効果は得られませんでした。まあ、ある程度予想はしていたのですが、実物を見るとかなりショックを受けました。まあ。予想はしていたのですが。今日はその作品を削ったり磨ったりしてなんとか修復しました。安全圏を狙っても結果は見えているので、冒険しないと予想を上回る結果は得ることが出来ません。その代り上手くゆかない可能性も高まってしまいます。難しい挑戦ですが、前進あるのみ。トライアンドエラーという事になります。

2024年5月30日木曜日

新店舗

 棚卸に行きました。空港の近くのお土産屋さんに。新しいお店に変わっていました。すぐ近くの場所です。こちらはカフェを併設。まだ工事中の様でした。売り場も少し広くなったようですが、設置スペースは以前よりちょっとですが狭くなった気がします。しかし、建物は落ち着いた木造。木に囲まれて森のような雰囲気。ここにきて屋久島も色々と状況が変わってきました。ホテルが新装したり、工房のすぐ近くにお土産屋さんを造る計画が持ち上がったり。海外資本のラグジュアリーな宿が出来るというニュースも飛び込んできたきました。屋久島空港のジェット化が決まったりして、ますます利便性が向上しそうですが、それに伴って、様々な動きが始まっているようです。そんな変化にどのように対応たものか、ここが思案のしどころといったところでしょうか。

2024年5月29日水曜日

ネガティブ

 昨日から心のありようが後ろ向きになっています。いわゆるネガティブ シンキング。こんなことではいけないと思いながら、ここはしっかり足元を固めて、風をやり過ごそうと思っています。向かい風が吹くときはなおの事、追い風を感じたときでも足元を見つめてしっかり根を下ろし揺るがない生き方を目指そうと思っています。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。

2024年5月28日火曜日

雨のち晴れ

 昨日からの雷鳴交じりの雨。予報通り午後から青空が顔を見せました。線状降水帯が発生して大雨予想。梅雨入り宣言もまだですが、早や雨続きです。こんな空模様ですと、心もメランコリー。毎年のことながら体調も落ち気味。おまけに歳も重ねて、だんだん体力も減退気味です。今日はなぜかわかりませんがドイツからのお客さんが二組・最近なぜかあの国の人が良く来てくれます。円安でインバウンド、これからも海外からのお客様が多くなるのでしょうか。

2024年5月27日月曜日

釉掛け

 昨日から、壷に釉薬を掛けています。何種類かの色を重ねてかけるのですが、メモ用紙に書いてバリエーションの変化を付けて。焼いてみないと分からないところですが。自分でもちょっと冒険かなと思いつつ、あえてチャレンジしてみました。いつもならば失敗しないように安全圏を狙うのですが、ここはあえてより複雑な仕上がりを目指して。こういうところに、個展といういつもと違う高揚感が湧いてきているのでしょうか。失敗を恐れずに。

2024年5月26日日曜日

梅雨

 雨の季節です。奄美は梅雨入りしましたので。おそらくここも梅雨に入ったのでしょう。昨日今日と何故か海外からのお客さんが来てくれます。英語でのやりとりは難しく気を使います。ここにきて円安がまた進んでますからインバウンドのお客さんが多くなるのでしょうか。心してお相手しないと。今日の方たちはドイツからとか。写真を撮っても良いかと聞かれて渋い顔をすると、フェイスブックはやってないから安心しろと言われました。別にsnsとは関係なくても、写真に撮られるのは昔から苦手でどうもにっこりとはゆかないのです。こればかりは性分ですから致しかたありません。

2024年5月25日土曜日

釉薬

 ある釉薬をかくはん機で混ぜていたら、刃が当たったようで突然にバケツが割れて漏りだしてしまいました。陶芸の釉薬用に売っていたものでそんなに簡単に壊れるとは思いもしませんでした。大慌てで漏っているバケツを別のバケツに突っ込んだのですが時すでに遅し。半分がパー。もったいないやら情けないやら。半べそ状態です。アクシデントはつきものですがなんでこのタイミングと嘆かずにいられませんでした。個展に向けて新しい作品に取り組んでいたところでしたから。まあ、焼いてみないと分からないものですが。明日があるさと希望を持つことにいたしました。

2024年5月23日木曜日

準備

 明日の体験は六人の予定です。久々の大人数。準備に時間がかかりました。常備している轆轤は四台。後の二台は予備を使います。前には最大八人まで受け付けていましたが。コロナ以降は人数を押さえていました。密になるのを押さえるために。そういえば最近はコロナはどうなってしまったのでしょうか。弱毒化という話を聞きますが。ワクチンについてもいろいろなうわさが飛び交っています。どれも確たる証拠はわかっていないようで、陰謀論という言葉も耳にします。何が真実か、おそらく時代が経てばわかることでしょうが、そのころまで健在かどうか。日々、起こることは謎ばかり。いったいどう対処すればよいのやら。まさに五里霧中です。

2024年5月22日水曜日

雨の季節

 奄美地方が梅雨入りしたとか。てことはここも雨の季節です。庭のヤマアジサイも花盛り。甘茶も満開です。一年の早い事。あっという間に今年も半分になります。日々いろいろなことが起きます。何もない年ってないものですね。ここにきて毎日体験が続きます。今日も早くから土練機を回し、それから釉薬づくり。今日は六種類つくりました。それから、体験。あっという間に一日が過ぎてゆきます。忙しいという事はありがたいのですが贅沢を言うともう少しだけ、ゆったりと過ごしたいと思ったりします。

2024年5月21日火曜日

チャンピオン

 今日の体験。二人の女性は元チャンピオン。シュートボクシングと女子プロボクシングの。終わった後に頂いた名刺にはチャンピオンベルトを沢山掲げた写真が。一見すると小柄な普通の方でしたが。そんなに強い方だとは。わからないものですねえ。色々な方との出会い。だから一期一会はおろそかにできません。

2024年5月20日月曜日

月曜日

 一週間のうちで一番疲れるのが、なぜか月曜日です。なぜでしょうか。週末ゆっくりできなかった週は特に。朝は調子よかったのですが、夕方にはげっそり。やることが多かったので。釉薬を作り足したり、素焼きの窯出ししたり、本焼きの準備に追われたりと。暑かったし。これからますます気温が上がって蒸し暑くなります。ばてないように仕事はほどほどに。今日は連休の反省。ますますお先真っ暗な気分。いやいや、明日があるさ明日があると自らを励まして明るくゆきましょう。

2024年5月19日日曜日

仏像

 日曜日です。でも予定がいろいろ。一つずつ片づけてゆきました。その一つが仏像の修正。本焼きした時、窯の中で少しずつ傾いてしまいました。それを修正するために台を付けようと考えました。木で作るか、石膏でやるか。色々思案した結果、一番土との親和性を考えてセメント粘土でやることにしました。その土はお隣、口永良部島で採取した粘土。まだ噴火する前に、あの島から採取したものです。おそらく今では火山灰に埋まって掘ることはできないでしょう。良い感じに乾燥して色もほぼ同じ。それに砂とセメントを加えて程良い硬さに練りました。ところがなんというタイミングでしょう。お客さんが三組重なってしまいました。固まってしまわないか心配しながらお相手しました。めったに来ることがないお客さんが、よりによってこのタイミングで。結果としては全くのやっつけ仕事。何とか胡麻化したのですが、致しかたありません。神様のいたずら。予期せぬ出来事。ザッツ ライフ 。と言うしかないようです。

2024年5月18日土曜日

やはり

 気になっていた素焼きの窯を開けてみました。案の定、七個入れて三個割れていました。まあ、全滅でなくて良かったと考えましょう。今日も朝から青空です。久しぶりに朝から日記を書いています。色々釉薬が減ってきたので今日は作り足したり、昨日から作り始めた小さい壷に挑戦しましょうか。最初はごく小さいのからだんだん大きくして最後のは床に飾れるぐらいの大きさになりました。若い頃は高さが三十センチを超えるような大きな壷も蹴ろくろで挽いたものですが最近ではかなり小さいのもやっとです。それでもいまだに蹴ろくろを蹴れるという事に感謝して今日も励んでゆくつもりです。

2024年5月17日金曜日

中断

 台付の大きな鉢を素焼きしていたら、窯の中でガシャンという大きな音。慌てて窯焚き中断。危険温度ですから割れたことに間違いありません。がっかりです。しかし、嘆いている暇はありません。今日から小さい壷に挑んでいます。もう過ぎたことは忘れましょう。窯が覚めたらどうなっているか分かります。大昔、穴窯を焚いている最中に突然大風が吹いて窯の中の大きな壷がほぼ割れたことがありました。陶芸にアクシデントはつきもの。負けるわけにはゆきません。

2024年5月16日木曜日

青空

 今日も広がっています。青い空。風が強く、最高の乾かし日和。そこで風と陽に当てるために外に出しました。大きは鉢を。しかし早く乾かしすぎていくつかがひび。良い事ばかりではありません。何事も両刃の剣。でもこの時期にこの風はありがたい。昔は例年六月に個展を開いていました。そこで乾きが遅くて苦労しました。家の中でストーブを焚いて扇風機を回したりと。色々なことが思い出されます。長くこの仕事をしていると色々ありました。そんな時は臨機応変に。何とかこの歳まで続けてこれたことに感謝。

2024年5月15日水曜日

削り

 昨日挽いた鉢を削りました。50個。一回ではきれいに削れませんから二度に分けました。最初は粗削り。二度目は仕上げ。まるで大工さんに鉋掛けのようです。仕上げの削りを終えて化粧掛けまで終えました。天気も良くて、青空が広がりました。まさに海路の日和。五月晴れ。作業が進むと気持ちまで晴れやかになります。

2024年5月14日火曜日

台付輪花鉢

 大きな台付の鉢を何とか造り終えました。次は輪花の小鉢。高い台を付けた。工房では色々なタイプを作ってきましたが今回はシンプルな造りで。トンボを探して午後から50個。予定の倍が出来ました。削りが大変そう。明日頑張らなくちゃ。

2024年5月13日月曜日

定期検診

 今日は病院に行ってきました。採血が上手くゆかず三回も針を刺しなおし。血管が浮いてなかったようです。細いためにいつもご迷惑をかけております。さて検診の結果はというと肝臓以外はすべて異常なし。ただγGPTの値を除いて。最近お酒が多いですかと聞かれて、実はストロングチューハイを吞んでますというと、あれはダメ。若い人が安く酔っぱらうためのもので、国は規制の方向で動いているとの事。酔っぱらったあとつい勢いがついて、ウィスキーを生で飲んでしまうと言ったらあきれられてしまいました。帰り道で大いに反省、これからは節制するぞと心に誓いました。

2024年5月12日日曜日

 大鉢に台を付けました。今回は付け高台。もう少し低いのをイメージしてましたが高めの台になってしまい。コンポートという感じです。昔造ったものが気が付くと一個もなくなってしまいました。あまり売れている印象はないのですがぽつぽつ出たようです。今回のは割としっかりしたつくり。青い釉薬で仕上げようと思っております。果物を乗せてもサラダボウルでも。花を飾っても良いかな。割と洋風な器になりそう。最近外国からのお客さんが多いですし。

2024年5月11日土曜日

大鉢

 午後から造りました。大鉢です、しかも蹴ろくろ。近頃は大きめのものは電動を使いますが今回は蹴ろくろ。歳ですから挽けないかなと思ってのですが何とかやり遂げました。ちょっとだけ自信。まだまだいけるぞという。今回は高台は付け高台で。明日はもうひと頑張り。その前に土練機を回さねば。個展まであとひと月ほど。まだまだ気を抜けません。

2024年5月10日金曜日

ろくろ

 何とか角のお皿を作り終えました。そこで、ろくろ作業に復帰。午後からお茶碗を作りました。最初は調子が出ずなかなかはかどりませんでしたが、だんだんスピードが上がっていつもの感じが戻ってきました。これからしばらくはろくろに向かいたいと思っております。

2024年5月9日木曜日

小物

 通常の器。小さな、普段使いの。気がついたらどれも在庫がありません。明日からせっせと造ろうと思います。そんなにたくさん売れているとは思えませんが、無いものはない。まあ、がんばるしかありません。角のお皿は今日で終わりにします。

2024年5月8日水曜日

マーブル

 黒化粧を掛けてその上から白化粧のスリップをたらしマーブル模様を入れました。お皿四十枚に。朝から下準備をして一日仕事。かなり楽しみました。最初はもう少しきちっとしたスリップウェアにするつもりでしたが、途中からもっと遊んでやろうと予定変更。いろいろな模様が出来ました。後は剝れずにいてくれることを祈るのみ。成形するとき割れないように。この先幾つものハードルが待っています。これが終わったら大皿でも造ってみますか。

2024年5月7日火曜日

方向転換

 スリップウェアで器を作り始めたのですが、急に気が変わって少し違う方向の仕事に変更することにしました。そういう事はよくあるのですが、新しいアイデアが浮かんだり、前の仕事が面白くなって、それから離れられなくなったりすることもあります。今回は、よりオリジナルな表現にしたい、現在行っている仕事のバリエーションに組み込みたいなと思ったところです。それはお客さんに寄せるという方向よりもより自分らしさを強く出したいという方向転換でもあります。それも個展を開くという自己表現への挑戦なのかもしれません。

2024年5月6日月曜日

最終日

 ずっと、暇だった連休ですが、おかしなものですねえ。最後の最後に忙しくなりました。盛況というか、なんというか。終わり良ければ総て良しという感じです。雨でしたが。良い天気には山と海。雨が降ったら内向きなところ。流れというのはわからないものです。あすから、またせっせと制作に励もうと思っております。

2024年5月5日日曜日

連休

 いよいよ明日までです。連休も。明日は最終日、移動日ですから実質は今日まで。今年は、お客さんもそれほど多くはなくどちらかというと静かでした。それでも何組かは良い出会いもありました。面白いのが生まれた町の近くからのお客さんが二組。東京からでした。中学生のころその町を離れてしまったので、おそらく様変わりしているものと思われます。今から六十年近く前ですから。ただ、偶然あの街を歩いている動画を見て、思いをはせていたところにそこに暮らしている人が来てくれたのは、偶然とはいえ不思議だと感じました。だってあの街にあった神社があるアニメで使われ聖地として現在も訪れる人が沢山いるなんて思いもよりませんでしたから。

2024年5月4日土曜日

スリップウェア

 久々にスリップウェアをやることにしました。生地との相性とか流したスリップの絵柄とか難しい事もたくさんありますが、挑戦しないと結果も出ません。一緒に刷毛目と粉引もやっています。陶芸の伝統的な技法。ただ、古い技法を踏襲するだけでなく新しいものを加えて現代の生活に潤いを与える仕事。簡単なようでなかなか困難な作業だと思いますが。

2024年5月3日金曜日

化粧掛け

 昨日はあれほど仕事が進んだのですが、打って変わって停滞気味。化粧掛けで終わってしまいました。まあ、こんな日もあります。ところで青天の霹靂。個展を開くことになりました。前に別のギャラリーから話が合ったのですが、そちらは頓挫。当分は個展はやらないつもりでしたが昨日突然電話が入って今日には決定。六月の二十一日から、場所は奈良県です。詳しい話はこれからぼちぼちお知らせするつもりですが、とりあえずはご報告まで。やるからにはそれなりの作品を出したいと、短い準備期間ですが一生懸命に進めたいと思っております。

2024年5月2日木曜日

削り

 削りまくりました。昨日は挽きまくったので。一昨日は調子が出ず、苦しんでましたが。まるでヤクルトの村上の様。開幕からなかなかホームランで出ませんでしたがここに来て量産。楽しくてなりません。こう言うときに造った器は必ず伝わると思います。楽しさが。苦しんでいるときは丁寧に、そして心を込めて。勢いがついたら一気に進みます。ラグビーの試合でモールで相手ゴールに突っ走るように。臨機応変です。一応器づくりのプロですから。

2024年5月1日水曜日

風薫る

 今日から五月ですねえ。朝から大雨でしたが。家の前でけたたましい鳴き声がして、息子が様子を見ると野良ネコが倒れていました。様子が変。時折雨が降りつけています。カミさんがかわいそうと傘を広げて雨を遮ってあげていました。息子は獣医さんに連れてゆこうかと考えていたようです。しかし飼い猫でもないし、犬もいるので家に入れてあげることが出来ません。昼に戻るとかわいそうにこと切れていました。家の裏山に穴を掘って葬ってあげました。成仏するんだよと声をかけて。あの姿を見ると、明日は我が身と思わざるを得ません。生者必滅という言葉が思い浮かびます。生きとし生けるもの、全ての命に限りがあります。だからこそ与えられた命、精いっぱい生きなければと思うのです。

2024年4月30日火曜日

継続

 続けるという事は難しいですねえ。最近つくづく感じます。わが愛するヤクルトスワローズは最初は国鉄スワローズから始まりました。それがサンケイアトムズになってヤクルトスワローズで現在に至ります。設立から七十四年。わが年齢と同じ。あの頃特急つばめが走ったことからスワローズになったと記憶しています。今と同じ超弱小チーム。それが、球はやたらに速いがコントロールが定まらない金田という若者を迎えました。まさか四百勝投手になるとはだれも思わなかったことでしょう。スワローズもそろそろ目覚めてほしいところです。わが工房も屋久島で初めてから五十二年目を迎えました。その間に色々なことがありましたが、必死に世の中の変化にあわせながら継続してきました。作品の形状も価格も時代に合わせて色々と変わっております。ここにきての超円安。この先どうなってしまうのか。全く読めませんが何とか対応しながら続けてゆけたらと思っています。

2024年4月29日月曜日

また仏像

 まさか全て取れるとは思いませんでした。結構複雑な形ですから、どこかに少しでも空気が入っていたら即破裂してしまいます。今回七、八個焼きましたからいくつかは壊れる覚悟でした。それが何ということでしょう。パーフェクトでした。そこで本焼きの準備。まずは素焼きした生地に掛ける化粧土。それもいくつかの種類を掛け分けようという事。素焼きしたところに化粧を掛けるのがなかなか難しいのです。一度ざぶりと水につけて吸水する前に次の化粧土を掛ける。タイミングを見ながらまた次の、そしてもう一つ別の種類と繰り返します。どうしても複雑な配色にしないと深みが出ません。古い仏像はいい感じに表面の色が剥げて時代を感じさせてくれます。その奥深さをどうしたら出すことが出来るか。この仕事も果てしなく遠い道のりです。生涯かけて満足のゆくものにたどり着くことが出来るか。進み続けるしかありません。

2024年4月28日日曜日

仏像

 ちょっと前に造った仏像の素焼きをはじめました。危険温度は三百度のちょっと手前と六百度のちょっと前です。大きなものを造ったので、心配しましたが今のところ窯の中で破裂する音は聞こえてきません。しかしお客さんで離れたときもありましたし、聞き逃すという事もあります。ですから油断はできません。以前庭のオブジェを焼いたときはかなりの数が粉々に破裂しましたので。素焼きが無事でも本焼きで壊れるという事も起こります。本焼きすると重さで変形という事も考えられます。小さなものだと、被害はそれほどでもないと思いますが、過去最大の仏像。何とか無事に焼き上がるようにと祈るような気持ちです。

2024年4月27日土曜日

ゴールデンウィーク

 今日が初日の様ですねえ。最長十日だとか。お客さんを迎える側のわが工房は、いたって平穏です。平日よりもひっそりと静まり返っております。この調子で十日が過ぎるのでしょうか。まあ、世の中は明日の事すら読めないものですし。だって、今年に元旦にまさかあのような地震が起きたり、航空機の事故だったり、まさに一寸先は闇です。だから、いつ何があっても慌てないように、備えあれば患いなしという言葉通り、淡々と日々を送ってゆきたいものです。

2024年4月26日金曜日

野バラ

 ピンクの野ばらが次々と咲きだしました。不思議なのが一株ごとに少しずつ違っていることです。小ぶりなの。薄いピンク色の。咲き始める日も微妙にずれます。最初の一本から実生で増えたものばかりです。だから、交配するミツバチさんの種類だったりどの株との交配かだったりと変わるのでしょうか。自然のいたずらで二つと同じのがいないようです。人間だって親子であったり兄弟であったりでも全く同じ顔の人はいませんから。クローンならば同じになるのでしょうが。そして挿し木で増やすと同じ花が咲くのでしょうが。

2024年4月25日木曜日

棚卸

 今日は出かけました。二件のお土産屋さんに、棚卸です。一件目はほとんど売れてませんでした。ちょっと前に納品したばかりなので。棚がガラガラなので納品してほしいという連絡が入ったのです。連休前なのでお客さんも少ないのかなと思いました。ところがもう一軒では逆に棚がスカスカ。不思議です、前の棚卸ではほとんど売れてなかったお店がまるで逆です。これで思いついたのはは縁という言葉。縁は異なもの味なものといいますが、出会いとは面白いと思います。最近工房ではなぜかお面が人気です。何年も埃をかぶていたお面がここにきて急に人目を惹くようになりました。流れが変わったというのか、どういうわけであのお面を欲しがる人が増えたのか。正直全く分かりません。ただ一つ言えることは自分が楽しんで作るという事。作者の思いがいつか誰かに伝わるのだという事なのでしょう。

2024年4月24日水曜日

マンズー

 ジャコモ マンズーという彫刻家がおりました。大好きな方で、イタリア人。まだ若い頃、美大の入学式で、彫刻科の主任教授だった佐藤忠良という方がおられました。面白い人で入学式での言葉が印象的でした。「ヤギが子供を産んだので可愛がってください」。それだけでした。私が入った絵画科は抽象絵画に少し寄っていましたが、彫刻科はがりがりの具象彫刻。それを引っ張っていたのが佐藤さんでした。その佐藤さんが影響を受けただろう作家がマンズーだと思います。最近古い作品集を取り出してよく見ているのですが、デッサンはあまり上手ではないと思います。しかし、どこか強く惹かれるところがあって、何かなあと思っていたのですが、一つ気が付いたことがあります。それは忠良さんにも通じると思うのですが下手ゆえのひたむきさ。必死に食らいつこうという姿勢ではないかと思うのです。それとディティールへの追及。細部に神は宿るという言葉がありますがお二人に共通する目。それは皮膚感覚のようなしつこさにあるように思えてなりません。

2024年4月23日火曜日

雨の季節

 今日の予報。一日中雨。しかし、それほどの大雨にもなりませんでした。屋久島の天気は所によって変化が激しいので他の地域ではどんな感じか分かりませんが。それでも雨が続いて草がどんどん伸びています。庭仕事からずっと離れて、我が庭の荒れ方を横眼で眺めるのみ。ただ野バラは今年は花が沢山。ずいぶん思い切って剪定したので。それにすべての株を誘引したり、手作りのオブジェを置いたりと少しは庭らしくなったと思ったのですが。それも草に覆われてただの荒れ庭に戻ってしまいました。今は本職に励まなければとじっと我慢の子です。おかげさまで作品の方は着々とそろい始めております。

2024年4月22日月曜日

白紙

 今日から新しい週が始まりました。けれど、相変わらず仕事に追われています。連休が近づいているのに作品がありません。せっせと造っているつもりですが、なぜか追いつけません。先日ここでお知らせいたしました、個展は白紙に戻りました。それに向けて色々新作にも手を付けていたのですが。物事というものは進むときには風に乗って進むものです。今回の流れはどうやら違っていたようです。しかし仕事は相変わらず忙しく、いくつかのホテルからあれこれと話が持ち上がっています。何が、本当の流れになるかは分かりませんが、見極めて風をつかみたいと思っています。

2024年4月21日日曜日

困難

 作業には困難はつきものですが、先週は多すぎました。あげたら限がないほどです。だからやめます。良い話をすこし、庭にコバノズイナが咲いています。ずいぶん増えました。ひこばえで増えて今は二十本ほど。それが一斉に花を着けてくれました。工房にはヒメヒオウギ。こちらも増えに増えて数えきれません。クレマチスはそろそろ咲き終わりそう。これからの季節庭の花が次から次へと咲いてくれます。水道が止まって水源地へ上がりましたが一緒に行った息子にヒルが張り付いて大騒ぎ。工房の裏にはスズメバチが二つの巣を作っていました。軽トラに、虻が飛び込んで来たり、蚊が血を吸うために襲い掛かって来たり。花も咲きますが様々な虫たちも襲い掛かってきます。これから自然との生存競争が始まります。

2024年4月20日土曜日

マスク

 最近よくマスクが出ます。出るというのは工房の壁に飾っているお面を海外からのお客様が買っていってくれるという意味です。ずいぶん昔造って、倉庫に眠っていたものを日の目を見させてあげたいと工房に並べてみたものです。アフリカンのお面が好きで、その影響からいくつか作ったものです。釉薬は掛けず化粧土を塗ってプリミティブな雰囲気に仕上げました。息子に言わせるとちょっと不気味。ですが、意外にも外国からのお客さんには受けが良いようです。かなり巨大なシリーズもありますが、そちらも興味を持ってくれます。お面は日本でも古い伝統があります。天狗や鬼、それに能面もありますが。これまで長い間造ってきた七福神も去年で終わってしまいました。そこでマスク。仏像に続いて少し追及してゆこうと思います。

2024年4月19日金曜日

釉薬

 釉薬づくり。使えば減ってきますから、作り足さなければなりません。その都度ほんのちょっとだけ配合を変えてみます。それによって、この材料を加えるととけが良くなるとか、釉薬が流れにくくなるとか類推するわけです。一気に変えると変化が激しくなってしまうのでわからない程度にです。実証主義といっても良いのかもしれません。おそらくウナギ屋さんのたれとか、お漬物のぬか床とか、長い年月受け継がれてきたようなものも同じような方法で作り足してきたのでしょう。それが実証主義。親方の教えというようなものにも通じるかもしれません。わが工房のようにほぼ自己流でやってきたようなところは、これから本当の意味での俺流が出来上がってくるのかもしれません。

2024年4月18日木曜日

夏が

 どんどん進んでいます。季節が。もう夏。庭に咲く花も蕾から花開いて、グラジオラスにバラクレマチス、工房の前ではヒメヒオウギと咲き乱れています。雨も多くなって草も勢いづいてきました。相変わらず仕事に追われて、庭は後回し。せめて草払いをはじめないと追いつかなくなりそうです。

2024年4月17日水曜日

頭痛

 この前まであった片頭痛が移動して反対側に移ってきました。確か左脳と右脳では記憶の種類が違うというようなことを聞いた気がするのですが、頭痛はどういう違いがあるのでしょうか。おそらく説明できる人はきっといるのでしょうが。前のは肩こりから来ていたと思うのですが、今度のは何が原因でしょうか、寝不足だったり疲れだったり。息子は病院へ行ったらというのですが。脳波をとったりスキャナーで調べたり。本人は放っておけばそのうちよくなるだろうと軽く考えています。まあ、特別心配事があるわけでもないので気楽に過ごすのが一番だろうとおもっています。

2024年4月16日火曜日

 まるで夏のよう。蚊もぶんぶん。汗がじわー。移り変わりの早い事。めぐる季節の。家の前では野ばらが咲き始めました。ピンクの野ばら。咲き始めが好きです。色が濃くて、あでやかで。今年はおびただしい蕾。剪定をしっかりやったので。工房の前ではクレマチスの紫。ヒメヒオウギも咲き乱れています。世の中、きな臭いですが季節は確実に前へと進んでいるようです。

2024年4月15日月曜日

一期一会

 面白いですねえ。生きているといろいろなことがあります。今日は変なユーが来ました。カップルです。突然棚の上からいろいろなものを引っ張り出して台に並べ始めたのです。大昔に作ったものから壁に取り付けていたお面まで。どれほどいたでしょうか軽く二時間は越えていた気がします。そしてこれ全部ほしいとの事。いったいどこから来たのかと、たずねるとパリとの事。出身はイタリアとか。明日取りに来るから、壊れないように包んでほしいとの事でした。あの沢山の器やオブジェがはるばるとパリに行くのかと思うと不思議な気持ちになります。面白いですねえ。初対面の人と作品を通して交流できるなんて。まさか、こんな日になるなんて、思ってもいませんでした。

2024年4月14日日曜日

休養

 英気を養う。早い話ぼーっと過ごしました。とは言うものの土練機を回して土づくりはしましたが。後はのんびり。お客さんもなかったし。おかげ様でだいぶ疲れも取れました。体調もだいぶ良くなりましたし。来週からはガンガンやれそうです。ありがとうございました。

2024年4月13日土曜日

前へ

 少しずつ、前進すべく足を動かしております。午後は体験一組。お母さんとお子さんの二人連れ。その間にアメリカからのカップル。午前中にはぐい呑みを気に入ってくれた人がまとめて買ってくれました。一生懸命作っていれば、認めてくれる人はいるものです。だから、信じる道を精一杯進んでゆきたいと思います。

2024年4月12日金曜日

禍福

 人間万事塞翁が馬とか禍福は糾える縄のごとしとか、世間ではよく言われます。良い事と良くないことは繰り返しておとずれるものだという事。好事魔多しとも言いますが。そんな時は、じっと頭を低くして耐えたり、きっと次は良い事もあるはずと希望を持ったり、日々を淡々と過ごしてゆきたいと思うのです。

2024年4月11日木曜日

ろくろ体験

 午後は二組。そのうち一人は海外の方。コミュニケーションが取れず歯がゆい思いでした。最後はどうしてもうまくゆかずに器が崩れてしまいました。無力感。やりすぎても良くないと思い、途中からあきらめてしまいました。案の定、失敗。何度修正しても同じ状態にあっという間に戻ってしまいます。微妙なニュアンスが伝わればもう少し違った結果になったのではと、反省しております

2024年4月10日水曜日

切れ

 体の切れがだいぶ戻ってきました。朝からやることが沢山でしたが。仕事以外に次男の世話まで。カミさんが留守でしたので。陶芸の体験の撮影なども加わって。バタバタと過ごしました。忙しいという事は幸せだと思います。春ですし。これから、ちょっとずつ人も動き出すでしょうから。健康第一でゆきましょう。

2024年4月9日火曜日

インド

 今から25年ほど前でしょうか。初めての海外がインドでした。いきなりインドとは。昨日お釈迦様の事を思ったことからの連想です。訪れたところはバラナシ。あの頃はベナレスと呼んでいました。ガンジス川のほとり。沐浴で有名な街です。それと初めて悟りを開いたというサルナートというところ。ある朝ラジオ放送でバラナシの朝に音が流れてきました。それを聞いたとき無性に行きたくなってしまったのです。街をさまよっていると人々の営みに紛れて、ああ、生きるとはこういう事かと思ったものでした。仏教には子供のころから接していました。母が熱心な日蓮系の宗教の信者でした。そこで子供のころから信者の集まりや法華経の読誦をして育ちました。物心ついたころ、宮沢賢治の作品に出合い、彼が熱心な日蓮系の信仰の実践者と知りました。彼の宇宙的な宗教観と地学的な実践に影響を受けて、土と日々向かう中でただ器を作るだけでなくもう一つ深いところの表現が出来ないものか。無機的な土が人の手に触れると生き物のように変化する不思議。いつの間にか取りつかれてしまったようです。気が付けば土に振り回される毎日を送っています。

2024年4月8日月曜日

おはなまつり

 四月八日はお花まつりです。お釈迦様のお生まれになった日。何故かクリスマスは盛大に祝うのに忘れられえているようです。なぜ覚えているかというとわが次男の誕生日だから。今から三十数年前、桜が満開でした。予定よりだいぶ早く生まれて、おまけに生きるか死ぬかで。東京で出産したのですが、すぐに来いという連絡。大急ぎで駆け付けると父親の承諾がないと転院できないとの事。そして日赤の未熟児治療室へ。担当の医師から染色体の異常を告げられました。それから毎日の通院が始まりました。世間はお花見で楽しそう。それをつらい気持ちで見ていたことを今でも思い出します。あれから三十年余り、やがて四十年が近づいてきます。奇跡的に今も一緒に暮らすことが出来る有難さ。今朝、あの子のためにケーキを焼きました。もう何十回焼いたことやら。こっちの方が歳をとって、だいぶ怪しくなってしまいましたが。あの子の世話をし続けるためにも、何とか負けないようにと思っています。

2024年4月7日日曜日

桜花賞

今日は桜花賞レースがありました。久々の満開の桜の下でした。最近はずっと、葉桜の下でのレースが続いていましたので。やはり違いますねえ胸がジーンとします。日本人にとって桜には特別な思いがあるようです。最近よく口ずさむ同期の桜。「貴様と俺とは同期の桜。咲いた花なら散るのは覚悟。見事散りましょう国の為」。桜の下には死体が埋まっているといったのは安吾でしたか。確かに華やかなイメージと、もの悲しさが背中合わせ。ところで桜花賞。八十四回とか。先日工房を訪れた方、八十四歳という事でした。ご近所に十年ほど前から引っ越してきたとの事でした。終戦の五年ほど前に生まれた人、こっちが終戦の五年ほど後ですから十歳先輩になります。その年代の人にあまり出会ったことがありませんでした。ちょっと先輩ですが見てきた世界は全く別のものだったのだろうと想像すると、不思議な気持ちがしてなりません。

2024年4月4日木曜日

 季節がやってきました。蚊に悩まされる。もう、夕方のしつこい事。蚊取り線香を買いに行かないと仕事になりません。特にろくろ作業は。手で追ってもすぐに顔の周りを旋回して、隙を見せると襲ってきます。この戦い何十年続けているのでしょう。おそらく死ぬまで続きます。若い頃は蚊が差しても放っておいて、口でフウット吹き飛ばしてあまり気にしなかったのですが、最近はすごく気になって、集中できなくなりました。蚊はまだしも、もうしばらくすると虻が飛んできます。あの緑の目を思い出すと身の毛がよだちます。あれに刺されてお亡くなりになった人もいたとの事です。おそらく心臓発作でしょうか。そんな季節がまたもどってきました。

2024年4月3日水曜日

体験

 四月は春休みで陶芸の体験が多いのです。今日の小さなお子さん連れ。二人がかりでお相手しました。歯が良くないので大きな声を出すと、なかなか疲れます。しごとですからそんなこと言ってはおられませんが。開始時間が遅かったので、終わったのが六時半。今日も良く働きました。

2024年4月2日火曜日

体調

少しずつですがよくなっている気がします。今日も一日仕事が出来ました。午前中は削り。午後、ろくろ作業です。先日頼まれてソバ猪口を作りました。あまり上手くできませんでしたが。ホテルで使いたいとの事で、厚すぎても重そうですし、薄く挽くと欠けやすくなります。その辺の兼ね合いが難しく悩みながら作ると、敏感なものですねえ。どこか器に元気がないような。無理して元気を装ってもよくないですし、ありのまま、丁寧にを心掛けました。明日は今日よりも半歩でも前に進みたいものです。 

2024年4月1日月曜日

暖春

 暖かくなりました。春ですねえ。とは言うものの、体調はなかなか戻りません。昨日の夜中についに漢方の練薬を幹部に張りました。おかげ様でだいぶ良くなってきましたが。なかなか、こじらせてしまうと劇的回復とはなりません。歯って気を付けないと。少しずつでも良い方向へ向かってほしいと願っています。

2024年3月31日日曜日

メランコリー

 昨夜眠れず、今日もつらい一日でした。歯が痛くて眠れない夜を過ごすなんて。午後にホームセンターから肥料が入ったと連絡が来たので、気分転換も兼ねて出掛けてきました。到着までに一週間たってしまいました。聞くと、異動シーズンでパレットが積めなかったとの事。無事戻ってくることが出来てよかった。痛み止めを飲むと眠くなりますから。軽トラの中で一人、「同期の桜」と「武田節」を歌って帰ってきました。

2024年3月30日土曜日

なかなか良くなりません。歯の痛み。薬が効いている間は 良いのですが。それでもお皿を百枚削り終えました。昼間は陽が差していたので器を外に出して乾かしました。もうすぐ四月。お客様もそろそろ一段落。次は五月の連休に向けて、作品作りに励みたいところですが。

2024年3月29日金曜日

豆皿

 一日がかりで豆皿を作りました。蹴轆轤で。朝のうちは調子が良かったのですが夕方になると歯が痛くなりました。ここ一週間ほど、肩が凝って最近は歯が痛くなって物を噛みにくくなりました。電話が鳴って、話をすると、さしすせそがうまく言えません。まさに歯抜け爺です。昨日よりは少しは良くなっていると思いますが、無理は禁物。どうも頑張りがきかない体になってしまいました。

2024年3月28日木曜日

水道

 山水が止まってしまい、水源地に上がりました。先日直したばかりですがまた同じところ、取水口が詰まっていました。新しく手に入れた長靴ですが足が冷たくなります。丈が短いせいでしょうか。工房に戻っても水の勢いがなくそのうちに止まってしまいました。どこか抜けているはずと思い、裏山から水道が通っているところを点検したのですが見つかりません。三時間も山の中を歩き回ったのですが。あきらめて戻ってしばらくすると少しずつ勢いが戻って来たようです。明日まで様子を見ることにしました。今日は、仕事の話が飛び込んできたりとなかなか轆轤に向かうことが出来ません。こんな日もあるさと、言い聞かせて自らを納得させることにします。

2024年3月27日水曜日

予定

 今日の予定、色々ありましたが、何一つとして達成できませんでした、朝の畑も、ひと畝、土をかぶせたかったのですが途中まで。化粧土も作りたかったのですが完成まで届きませんでした。その代りといっては何ですが、お客さんの相手が出来ました。お話が出来たことは良かったと思います。予定は未定にて確定にあらず。まさにそんな日となりました。

2024年3月26日火曜日

棚卸

 早いものですねえ。今年三回目の棚卸に行ってきました。雨は上がりましたが風が強い。まさに春の嵐といった天気。世の中もいろいろきな臭いですし。朝は大谷さんのテレビ出演を見ました。金額が大きすぎてピンときませんが。我々庶民の感覚とはかけ離れた世界。ロシアで起こったテロ。日々の平穏が守られることの難しさをあらためて知らされます。世界で起こっているニュースに心を奪われます。生きるという事。切ないものです。

2024年3月25日月曜日

宿

 午前中に、今度リニューアルしたホテルの関係者が打ち合わせにきてくれました。夕方には別のペンションの人が急にまとまったお客さんが来ることになって器が足りなくなったと必死の形相で探しに来てくれました。朝の散歩では、工房の近くで旅人宿もやっている人が、最近見かけないなあと思っていたのですが、急に戻って来たという事を語ってくれました。彼は実は建設関係の仕事についており、ずっと隣の馬毛島に行ってたという事でした。馬毛島では大規模な基地建設が進んでいるようです。何かとまわりはあわただしくなっているようですが、工房は静かな日常です。もうすぐ年度も変わりますがどんな新年度になりますのやら。

2024年3月24日日曜日

前流し

 流しとはこの島で梅雨の事です。前流しというのは梅雨の前に来る、もう一つの梅雨。よそではナタネ梅雨と言ったりします。ここでの別の言い方は木の芽流し。きれいな言葉ですよねえ。先日我が家の庭で木の芽を摘んで天ぷらで頂きました。木の芽とはいわゆるタラの芽です。そういえば先日水道の修理に川へ行ったとき、途中でタケノコを探しに来た人にあいました。島でこさんだけと呼ばれている細い竹の子です。もう出ているのかなあと思ったのですが、タケノコも出始めが柔らかくて美味しいもの。だから人よりも早く山に探しくゆくのでしょう。これから春の美味しい山菜が次々と出てきます。それも年々早くなるようです。雨の季節、アジサイも芽が膨らんできました。

2024年3月23日土曜日

サトイモ

ビニールハウスの脇の畑に里芋を植えました。植えたといってもただ溝を掘ってばらまいただけですが。後は土をかぶせて終了ですが生憎天候は下り坂 。当分は畑に下りることは難しそうです。その後、肥料を買いに走りました。ちょうど売り出しのチラシが入りましたので。ところが残念ながら売り切れ。代金だけ払って品物は後から。工房に戻って、調べると支払を証明する紙が見つかりません。まあ、レシートはあるのですが。ちゃんと肥料を受け取ることが出来るのか、心配になります。午後はお皿の削り。空が暗くなって今にも降り出しそう。春は雨が多くて器もなかなか乾いてくれません。

2024年3月22日金曜日

 今朝からサトイモの植え付けをはじめました。そろそろ芽が出てきましたから。サトイモは連作障害が出やすいという事で、最低五年は空けるようにというのが農業技術の本に書かれています。確かに去年連作したところは全然できませんでした。我が家の畑はあまり広くないので今年作ったらもう来年はどこに植えようかという事になります。おまけに今年はかなりの豊作でとても食べきれませんでした。しかしどこかに植えないとだめにしてしまいます。ハウスの横に場所を作りましたが植えてみると、とてもスペースが足りません。仕方なくダメもとで無茶苦茶密度の厚い植え付けになってしまいました。天候もどうやら下り坂。明日の朝は頑張ってせっせと植え付けに励みたいと思っています。

2024年3月21日木曜日

 先日、散歩用の靴が壊れました。歩いていたら底がパカパカに。愛犬が来た頃買ったもので、かれこれ十五年ほど履いたでしょうか。もう表皮は剝れて、下地がむき出しだったのですが、何とか用に立っていたので、履き続けていたものです。そして今日は長靴が破れました。こちらは、水道の修理のために水路を歩いていたら、水が入ってきて気が付きました。おそらく十年以上履き続けたと思います。丈夫なもので、農作業ではいつも世話になっていました。白い色のゴム製です。早速、同じメーカーのものを注文しました。どういうわけでしょうか。一つ壊れると連鎖的に次々と壊れることがあります。次はいったい何が壊れるのか。気になります。

2024年3月20日水曜日

ギャラリー

 いよいよきまりそうです。ギャラリーでの作品発表がです。数か月前に偶然工房を訪れてくれた方からのお話です。今回の事は、これから少しずつこの場でお話してゆきたいと思います。

2024年3月19日火曜日

ピリオード

 仏像制作はとりあえず今日まで。造りかけていた観音様は早朝からの作業で何とか完成という事にしました。まだまだ、もっともっと、手を入れたいところではありますが、いじくり回すと余計おかしくなりそうなので。あまり造りこみすぎると、動きがなくなりそうな。物を造るという事はもうちょっと、ぐらいが良い場合もあると思います。後は窯にゆだねることも必要かと。未練はありますが。止め時も大切。そして本業の器づくりに当分は励むことにします。

2024年3月18日月曜日

観光シーズン

 そろそろ春の観光シーズンが近づいてきました。家の庭ではタラの芽が出始めて、四月の移動も間近。リニューアルしていたホテルのオープンと、何かとせわしない季節です。工房にも、あれこれと電話やメールが来たりと、対応が忙しくなってまいりました。あれもしなけりゃこれもしないとと、気持ちも落ち着かなくなってきます。のんびり仏像などを作っている心のゆとりもなくなりそうです。しばらくは器づくりに励むことにしましょう。

2024年3月17日日曜日

観音様

 箱モノを作り終えて、特大の観音様に挑戦しています。石膏型でざっくりとフォルムを決めて、あとは手で形にしようと思っています。ところが原形が動きに乏しく、これをどういう風にしたら、魅力を出せるのか。悩んでいます。おまけに、かなりでかい。造りで高さが70センチ以上あります。少し乾いたところで思い切り動きを付けないと、置物っぽくなってしまいそう。明日から何とかしようと思うのですが、午後からあいにくの雨。仕方がないのでヒートガンで乾かしながら、チャレンジ中。過去これだけ大きいのもは初めてです。頑張らねば。

2024年3月16日土曜日

コンドル

 ユーチューブを見ていたら、ケーナの演奏が流れてきました。動画はマチュピチュの上空をコンドルが飛ぶ映像でした。「コンドルは飛んでゆく」のメロディーが何ともゆったりとして思わず見とれてしまいました。突然箱モノの上にコンドルを飛ばせようと思いました。箱の上にマチュピチュの遺跡を作って、空にはコンドルが飛んでいるというイメージです。針金で浮かせて空を飛ぶ感じにしたいと思いました。早速コンドル造り。これが難しい。どうしてもカラスやツバメになってしまいます。見たこともないものを造るのは簡単ではありません。あきらめて鳥のようなものという事で勘弁してもらう事にしました。変な物ばかり、最近造っています。

2024年3月15日金曜日

初鳴

 今朝、鳴き声が聞こえました。今年最初の「ホーホケキョ」。例年はもっと下手だった気がするのですが。鶯なんて名前、いったい誰がつけたのでしょう。青い空に澄んだ声が響くと、春だなあと感じます。毎年の事ですが。今年も聴くことが出来たと、なんだか嬉しくなります。朝はまだまだ肌寒いのですが。散歩道にはタツナミソウが紫の花を着け、百合がすくすく育っています。いつもの時間ですがだんだん明るさが増して、ヘッドライトもいらなくなってきました。

2024年3月14日木曜日

箱もの

 昨日は蓋物と書きましたが、四角いものはハコモノとも言います。箱モノは粘土を板状にして四角く組み立てふたの部分は後から切り離して、ずれ止めを張り付けるという方法で形にします。今日はずれ止めを付けてみました。蓋にする部分の内側に薄く切った粘土の紐を張り付けて蓋と本体が合うようにします。しかし正方形ではありませんから一か所しか合う場所が出来ません。それをわかりやすくするのが今日の肝。一目でわかるように作らないといけません。それに蓋にオブジェをつけるとなると重さで下がらないようにしなければなりません。何かで支えのようなものをつけることにしました。なんだか小屋を建てている感じ。どんどん形が崩れてきて、見苦しくなってきます。いったいどうやってまとめることが出来るのか、ますます迷路に踏み込んだようになっています。

2024年3月13日水曜日

蓋物

蓋物とは文字通り、ふたの付いたものという意味です。昨日から作り始めました。ろくろで造るのが早いのですが、丸いものしかできません。そこで板作りで四角の蓋物です。シュガーポットほどの大きさ。今の世の中砂糖をポットで出すところはあまりなくなった気がします。まあ、ちょっとしたアクセサリーとか飴でも入れたらよいのかもしれません。昨日は全然進まなかったのですが、今日は少し形が見えてきました。昼間は釉薬を掛けたり作り足したりでしたが、朝と夕方、蓋物に向かっています。蓋がずれないようにするのが難しく、その作業は明日になります。そして、蓋の上にオブジェを造るのが今回のミッション。どんなデザインが良いかあれこれと現在思案中です。

2024年3月12日火曜日

あした

 何やっても上手くゆかない日ってあるものですねえ。そんな時は、明日があるさと言い聞かせるのですが、一方では「あすあると 思う心の仇桜 夜半にあらしのたとえもあるぞ」という歌もあります。そういえば昨日カミさんが出先から戻ってきて、すっかり葉桜になっていたと話していました。今日の天気、春の嵐が吹き荒れていました。夜中の大雨から一転して青い空に大風。明日は穏やかな日になりますように。

2024年3月11日月曜日

午後から、日常が戻ってきました。工房で普段作っている器づくりです。ちょっとイレギュラーな仕事が多かったのですが、ようやく日常の生活です。気が抜けたような、安心できるような。ワクワクする仕事も必要ですが、落ち着いて腰を据えた、いつもの仕事も大切だと思います。 

2024年3月10日日曜日

お地蔵様

 何とか仕上げました。お地蔵様を合わせて5体。うまく立たずに、台がつぶれてしまったり、何度やっても傾いたり、乾きすぎて心棒が抜けなくなったりと、苦戦しました。そんなわけで一日がかり。特大の観音様まではたどり着けませんでした。明日に朝まで倒れないことを願っております。

2024年3月9日土曜日

 お地蔵さんの台を作りました。先日造ったお地蔵さん。余り細長くし過ぎて安定が悪く、ぐらぐらします。しかし、シルエットは変えたくない。そこで台を付けて胴体を短くすることにしました。どんな台にしようかいろいろ迷ったのですが、とりあえずろくろで円筒状に挽いて、カットして面取りにしました。角が立っていた方が、有機的なお地蔵さんと合いそうな気がしたので。これでお地蔵さんの身長は三分の二ぐらいになったでしょうか。明日は特大の観音様に挑みたいと思っています。

2024年3月8日金曜日

メランコリー

 今朝、器たちが旅立ってゆきました。ぽっかりと空いてしまった感じ。心の中が。そんなわけでお地蔵様を進めています。まさに神頼み。そうしたところ、次なる目標があらわれました。個展の話が出てきたのです。昨日、送られてきた会場の見取り図や手引きを見ながら検討を始めています。どんなものを送ろうかとか、時期はいつが良いかとか。まだ決まったわけではありませんが、何事も前を向いて進んでゆきたいと思います。

2024年3月7日木曜日

お地蔵様

 昨日から作り始めました。お地蔵様を。昔作った型を作り直してみました。前のは4頭身ほどのお地蔵さまでしたが、今回のは思い切って背を高くして14頭身ほどに。以前見たエトルリアの彫刻を参考にして。エトルリアとはイタリアのローマ帝国に滅ぼされた古代文明で、彫刻が立てに細長く伸びた造形で、おそらくジャコメッティーも影響を受けたのではと思うような不思議なバランスで、初めてその画像を見たときには、心に深く刻みつけられたものでした。ブロンズの彫刻のフォルムを焼き物で表現するのはなかなか難しく、まして細長い形だと倒れたり、傾いたりと苦労しています。これ一個では面白くないので群像のようなものにできないものかと、考えているところです。前に作った百済観音は8頭身でしたからまた一層細長くなってしまいました。果たして無事に焼き上がるのか、これからが正念場になりそうです。

2024年3月6日水曜日

梱包作業

 今月の中頃が締め切りの仕事。最後の梱包作業をしました。包みながらここはああすればよかったとかちょっと違ったかなとか、反省ばかり。先日は返品を食らってしまい、自信喪失。一生懸命やっていても、返品は切ないものです。手作りの仕事とは、毎回違う結果があらわれてくるものです。前のと違うと言われてしまうと、受け入れるしかありません。言い訳が許されないのがこの仕事の宿命。最後は返品してもらうか、作り直すかしかありません。ここにきて弱気な自分が恨めしくなります。

2024年3月5日火曜日

ダメージ

 昨日、午後の頑張りが抜けません。朝から体も心もグッタリ。おまけに雨。時折激しく降ります。前向きにならないととは思いつつ、ついイライラ。困ったものです。それでも体だけは動かして。仕事に励みました。息子たちは昨日一日頑張って、税金の申告を終えて、なぜかハレバレ。こっちとは対照的に。早く休んで明日からの英気を養いましょう。

2024年3月4日月曜日

なんちゃって百姓

 サトイモの芽が出てきました。以前買っておいたジャガイモも芽が出てきたので畑に植えてあげないと。そこで耕運機の登場。一年ぶりでエンジンがかかりません。隣の工場に持って行って、午前中は体験指導、午後から畑に下りていよいよ畑をおこそうとしたのですがどうも機械がかかりません。隣に訊きに行くと、スイッチをオフにしていたようでした。これでかかったら神さまです。我ながらお恥ずかしい事。さて、いよいよ耕運開始。ところが思うように進んでくれません。歳で力がなくなって、振り回されるばかり。誰も見ている人がいなくて良かった。へっぴり腰でよたよた。情けないことこの上ありません。足腰を鍛えないと、この先大変なことになりそう。途中から雨まで降ってきました。半日作業で肩で息して、足はふらふら。百姓なんて、どの口で言うのかと、我が身を恥じるばかり。最近難なくできると思ったことがどんどん難しくなってきています。軽トラに耕運機を上げたりおろしたりも、渾身の力でやっとです。これではなんちゃってともいえそうにありません。これからは似非百姓と呼ばないといけないようです。

2024年3月3日日曜日

心穏やかに

 心掛けても、なかなかうまくゆかないことが多いのです。ついついいら立ってしまったり。そんなとき自ら落ち着いてと、押しなだめようとするのですが。焼き物屋あるある。窯が上手くゆかない。狙ったものと違ってしまう。返品を食らう。いくら頑張ってもイメージと違ってしまう。乾燥中に割れてしまう。そんなことは、なぜか重なって起こるものです。今朝はまさにその通り。そんな時こそ自分を取り戻さなければと思いますが。死ぬまで、このストレスとの戦いが続くのでしょうか。

2024年3月2日土曜日

寒の戻り

 肌寒くなりました。三月ですが。三寒四温でしょうか。先日ひびの入った、如雨露を作り足しました。何かちょっとしたデザインを加えたいと、文字を入れたのですが、かなりイメージが違ってしまいました。本当はガーデンとかウェルカムとかありきたりの実時でよかったのですが、ターシャの好きな言葉「今日が一番いい日」としたかったのですが、英語が思い浮かびません。結局 「I LOVE TODAY」と入れました。ちょっと変だと思ったので、次のには「今がいちばん」と入れてしまいました。どう見ても雰囲気が違いすぎ。明日は消すかもしれません。

2024年3月1日金曜日

次男

朝から様子がおかしかったので心配したのですが、案の定39度越えの熱が出てしまいました。急いで診療所に連れて行きましたが、検査の結果はコロナもインフルも陰性。白血球もそれ程高くなくて、とりあえず点滴をしてもらいました 。最近おかしな病が流行っているというので、咳が一か月続くとか。ここ数年はあの伝染病の話題ばかりですが、世の中にはそれ以外にもいろいろな奴が悪さしてきます。今回の熱、次男にとって軽く通過してくれることを祈っております。

2024年2月29日木曜日

目まぐるし

 ほんとう。余りにもいろいろやったので今日のことが思い出せません。この歳になってこれだけ動けるとは我ながら呆れます。昨日まで痛めていた手もだいぶ良くなりました。腱鞘炎になりかかっていたのだと思います。朝の草取りでしょうか。ばね指のような症状でした。おまけに両手とも。明日にはかなり良くなるでしょう。もう無理は禁物。それにしてもひどい雨と風。春の嵐です。穏やかな陽気は中々訪れそうもりません。世間も何やら騒然としていますが。

2024年2月28日水曜日

 風が強く、先日作った如雨露の把手が真っ白に乾いてしまいました。そこで急いで外の風に当てたのですが、それが悪かったのかもしれしましょ底しましょ底が切れてしまいました。三日かけた仕事がパー。悔しいやら悲しいやら。頭に血が上って叩き割ってしまいました。ケツ切れを焼くわけにもゆきませんから。腹を立てても自業自得。もう一度チャレンジすることにしましょうか。

2024年2月27日火曜日

本探し

 次の仏像を作ろうと、参考にしたい本を探しました。午後からずっと。出てきません。それではと別の本を探したのですがそれもダメ。結局四冊、とうとう一冊も出てきません。まるで何かに邪魔されているみたい。午後、とうとう時間を無駄に使ってしまいました。嗚呼、なんてこったい。嘆きと悔しさ。まあ、こんな日もあるさと、明日を待つことにします。

2024年2月26日月曜日

棚卸

 今年二度目の棚卸に行きました。いつものお店を回って、納品してきました。カミさんが最近体調を壊して、しばらくぶりの外出です。朝から青空が顔を見せて、海の向こうには鹿児島本土の開聞岳がくっきりとそびえています。それと間近には三島村の竹島硫黄島黒島も見えます。最近になって、7300年前にはそれらが陸地としてつながっていて、あかほやの大噴火で海に沈んでしまったことを知りました。鹿児島にある上野原の遺跡はその時に火山灰に埋もれて、現代に至って縄文遺跡としてよみがえったのだということのようです。屋久島でも安房という地域では厚さ十数メートルに及ぶシラスの層がありますが、おそらくその時代の噴火による地質なのでしょう。数千年という古い時代の地球の動きを今でも目にすることが出来ることに驚きが湧いてきます。そんな話をしつつカミさんと車を走らせて、店で買い物をして戻ってきました。道沿いには桜が咲いて春の訪れを知らせてくれます。カミさんがこの冬最後にとおでんの材料を買っておりました。気が付けば愛犬にフィラリアの薬を施す頃が近づいております。

2024年2月25日日曜日

仏像

 仏像の本焼きが終わりました。窯の高さが足りず横に寝かせて焼いたところ窯の中で曲がってしまいました。特に百済観音は細身で背が高かったので後ろに傾いてしまいました。そこで台座の下に石膏を流して傾きを修正しました。それでいくらか直立することが出来ました。制作途中にも傾いては直すを何度も繰り返した作品です。それで足をもっと小さくしたかったのですが少し大きくなってしまいました。次に作るときは台座と像を別々に造って焼いた後から針金でつなごうかと思っています。以前、手に入れた木彫の仏像もあとから竹ひごでつないでいました。木彫だと寄木と言っていろいろなところを別の木でつないで一つの形を作るという事が行われてきました。それに対して一本の木から彫りだす方法は一木造と呼ぶようです。陶器のオブジェも大きなものはいくつかに分けて焼いた後、接着剤でつなぎ合わせるという事が行われるようです。窯の大きさには限りがありますし。一度に大きなものを焼くのは破損のリスクを考えたとき危険すぎますから。

2024年2月24日土曜日

庭百姓

 ユーチューブである人が花百姓という言葉を使っていました。それを自分に当てはめると庭百姓だなと思いました。畑も庭、花を植えているところも庭です。それから庭に置くものを造るのも百姓仕事。百姓とは百の姓。つまり何でも屋という意味でしょうか。昨日はツルバラを誘引するために立てた鉄のパイプが腐らないようにするために自作のオブジェをかぶせました。素焼きで作って、アクリル絵の具を塗りました。いわば現代版の埴輪のようなもの。焼き物屋は何でも焼き物で作ることを考えてしまうようです。食器や花器ばかりでなく、身の回りの色々なものを。大昔の人もそんな風にいろんなものを土を焼いて作ったようです。戦時中、物がない時代に陶器で作った手りゅう弾を見たことがあります。陶器の湯たんぽも。現代でもロケットの一部にはセラミックが使われているようですが。

2024年2月23日金曜日

如露

 先日、如露の形のプランターを作ったのですが素焼きの窯で粉々に割れてしまいました。悔しいので今日は午後からろくろで一回り小さいピッチャー風のじょうろを作りました。観葉植物に水をあげたり、時には食卓で水を入れたりと多目的なものを目指して。折角ですから、どっしりとして、存在感のある形に。昔、急須やティーポットを作ってた頃を思い出しながら。注ぎ口と蓋も併せて。こういうものを細工物と呼ぶのでしょうか。部品を別々に造って最後に組み立てるモノ。若い頃はいろいろ挑戦したものですが、最近はあまり作らなくなってしまいました。楽しいですねえ、売れるかどうかは分かりませんが。

2024年2月22日木曜日

雷雲

 夕方突然外が暗くなって、雷鳴が鳴り始めました。こっちは、仕事が押して、残業です。しかしこの天気、嫌な感じです。おそらく前線が通過中でしょうか。妙に暖かかったし。一日中釉薬仕事。ここのところあまりうまくゆかないことが続いています。どこかで流れを変えたいところ。春ですから楽しい事でも考えることにしましょう。

2024年2月21日水曜日

化粧掛け

 昨日仕上げたカトラリーレストに化粧を掛けました。百個に掛けるのは中々の手間。今日のところは片側のみで続きは明日。午後からはぐい呑みの釉抜き。これも嫌になるほど細かい仕事。体験の世話をしながら、でしたがこれも肩が凝ります。陶芸は忍耐だ、口の中で繰り返していました。

2024年2月20日火曜日

カトラリーレスト

作りかけのカトラリーレストを仕上げました。シンプルな形で、一見、簡単そうに見えますが、これがなかなか気を使います。ちょっとでも余計な力を加えると必ず焼いた後に変形してしまいます。乾燥も、ゆっくり乾かさないと変形するし、一筋縄ではゆきません。 なんといっても苦労が目に見えないこと。これが一番困ります。単純に見えるものほど厄介だという事。誰もわかってくれませんが。

2024年2月19日月曜日

病院

 朝から定期的な検診に行ってきました。いつもより早めに出たので、診察室に呼ばれたのが最初でした。血液検査もなかったので薬だけもらって昼前には帰ってくることが出来ました。途中、ホームセンターによって足りなくなったパイプも買ってきました。午後から作りかけのカトラリーレストの続き。いつも使っていた道具が見つからず有り合わせでしのぐことにしました。前にも一つ消えてしまい、今回二つ目がなぜか行方不明。使い慣れた道具が消えてしまうと焦ります。造るもののクオリティーにも影響します。そろそろ新しいのを探そうと思っています。

2024年2月18日日曜日

オブジェ

 小さいオブジェを仕上げました。基本的な形は銅鐸を小型にしたような感じです。午後から陶芸体験が入っていたので、大急ぎで仕上げましたので、かなり雑になってしまい、最後は何をやっているのかわからない状態になってしまいました。ですが、結果的には意外と面白いものが出来ました。動きがあるというか勢いでやってしまったような。じっくりと造ることも大切ですが、案外即興性も大切なのかも。アドリブでやっちまうのもありかもという気がします。庭のパイプの錆び除けという気楽さも手伝って、遊び心です。

2024年2月17日土曜日

ロケット

白い光の筋が青い空へと吸い込まれてゆきました。何度見てもワクワクします。まして、前回は失敗、目の前で上がって成功したと思ったのですが。捲土重来。見届けた後、しっかりと確認して、今度は間違いありませんでした。あれから一年。さぞや苦労したことでしょう。感慨もひとしお。しかしこれからが本当の勝負。この先、しっかり育てていってください。 

2024年2月16日金曜日

誘引

今朝は、バラの誘引をしました。剪定を終えて、枝を固定するためのパイプも立て終わりました。後は枝の誘引。 かなり思い切って剪定したつもりでしたが、まだまだ足りなかったようです。ついつい、切るのを躊躇してしまって中途半端になってしまったようです。かなり大きな株を去年切りすぎて一株枯らしてしまいまったので腰が引けてしまったようです。後は空いているところにグラジオラスの球根を植えました。そろそろ暖かくなってきたので植え頃と思いました。本来ならまだ早すぎるのでしょうが、今年は例年にも増して早く気温が上昇しているようです。ちょっと動くと汗ばむような陽気になりました。

2024年2月15日木曜日

雨のち晴れ

 午後から陽が差してきました。時折、雷が鳴っていたのですが。おそらく前線が通過したのでしょう。今日予定していたロケットの打ち上げも延期しました。結果は良かったのだと思います。今度こそ成功を祈ります。気が付くと春の陽気。ポカポカとして、蚊に悩まされるのが近そうで。井地野の季節ももうすぐ。それまでに、作品を充実しないと。制作にも拍車がかかってきます。

2024年2月14日水曜日

タンカン

 早まってきた気がします。タンカンのシーズンがです。今年もご近所の農家さんから電話を頂きました。準備が出来ましたと。そこで、もらいに行こうとして、工房を出るとハウスの前でクルマが停まっています。どうかしたのかと声をかけると、ご近所の方が、犬の散歩をしていたら、そのあたりで転んで、メガネが吹っ飛んでしまい、レンズが取れて探しているとの事。それではと一緒に探していたら、側溝の中から無事に発見しました。何故か、昔からレンズ探しが得意でした。それも。もっと小さいコンタクトの。どうしても見つからないときは、棒を地面に置いて、その棒をすこしずつずらしながら捜すという方法で。これでほぼ、百発百中でした。そこまでやるまでもなく、割と楽に発見することが出来て、これこそ、昔取った杵柄です。まあ、喜んでもらってよかった。人助けは気持ちの良いものです。

2024年2月13日火曜日

 予想気温20度。植物の発芽適温です。という事は春です。まだ二月の半ばですが。外に出るとポカポカ日和。急がないと間に合いません。バラの剪定と誘引が。今朝もあっちこっち支柱を立てたのですが。余った分は工房の前の崖にも。ここのところ造っているガーデンオブジェの置き場所として。今日は猫のオブジェを作りました。最初は別の動物をイメージしてましたが、気がついたら猫になってしまいました。後は素焼きで終わるか釉薬を掛けて本焼きするか、ちょっと迷っています。

2024年2月12日月曜日

晴天

 朝から青空が広がりました。昨日の晩は大風でしたが。三日間滞在した娘たちを空港まで送ってきました。小さい子がいるという事はにぎやかです。大昔を思い出します。そしてまた日常が戻ってきます。朝の庭仕事と昼間の制作。と言ってもここ数日は庭に置くオブジェを作っていたのですが。明日からそろそろ器づくりに戻ってゆきたいと思っています。

2024年2月11日日曜日

オーナメント

 ガーデンオーナメントづくり。昨日の続きです。一日で十個。こんなもんでしょうか・・庭のパイプにかぶせるために。パイプの塗装をしたり。昨日作ったものを仕上げたりと、結構楽しみました。最後はダミーのじょうろ。水を出すところを空洞にすることが出来ず。水がでない、形だけのもの。実際に使い物にならないものをなぜオブジェと呼ぶのでしょうか。役立たずの置物という意味でしょうか。そんなオブジェ人間にならぬよう、せいぜい体を動かして錆びつかないように気を付けましょう。

2024年2月10日土曜日

ガーデン

 昨日、バラを誘引するための鉄パイプを買ってきたのですが、鉄が薄くてすぐに錆びてしまいます。そこで朝からペンキ塗り。半分塗り終えて、午後からオブジェを作りました。鉄のパイプに差し込んで中に水が入らないようにするための。上からかかぶせるイメージで。家のような形や、キノコのような、あるいは樹のような感じの。なかなか思ったようにはできません。ろくろで挽くのにかなりてこずって、半日がかりで十個がやっとでした。これではとても足りそうもありませんからまた明日、この続きを。いくらてこずっても遊びの仕事は楽しいものです。

2024年2月9日金曜日

里帰り

お正月に、予定していた娘家族が帰ってきました。孫を見るのは久しぶり。幼児から少年の顔になっていました。女の子と男の子。どちらもスリムになっていて、もう赤ちゃんの面影はなくなっています。カミさんと顔を見合わせて、すっかり背丈も縮んでしまった己が姿に 感慨もひとしおです。日々、それなりに動いてきたつもりですが寄る年波には勝てません。それでも人生はまだこれからです。今日は庭のバラの枝を支える支柱を買ってきました。今年こそは満開の花を夢見て。

2024年2月8日木曜日

遊び

 遊びをせんとや生まれけむ、たわぶれせんとや生まれけむ。そんな心境で今日最後のお抹茶茶碗に釉薬を掛けてみました。もちろん自分用です。だからどうなろうと構いません。一日まじめに仕事をしたら、最後に少しだけ時間が余ったので、そんな気分で釉薬を掛けてみました。ケセラセラというか、なるように

2024年2月7日水曜日

削り

 一日、お皿を削りました。二日掛けて挽いた皿です。目標は全部削る事。午前中は思ったより進まず、悲観的になったのですが、午後から気合を入れました。午後の方が柔らかくてこずりましたが。何とか目標達成。いやあ、頑張りました。腰が痛い事、集中したので神経がかなりすり減ってしまいました。けれど、一個もつぶさずやりきることが出来ました。ただちょっと仕事が粗かったので明日は仕上げ削りをしようと思っています。

2024年2月6日火曜日

ツルバラ

ツルバラを育てるために支えをしたいと思っています。オベリスクとかパーゴラとかいうようですが、例のごとくあまり手間を掛けたくありません。木で作ろうか鉄でやろうか。木だと雨の多い屋久島、長持ちしそうもありませんし鉄だと錆びるしで悩ましいところです。それに費用の事もありますし。そこで現在手元にあるのが昔ハウスでパッションフルーツの蔓を絡ませるための鉄のパイプです。前にも同じようなのを作ったことがありましたが草に覆われて結局手に負えなくなってしまいました。今回はさび止めのために塗料を塗って、パイプの内側に水が入らないように焼き物でキャップのようなものを造ってかぶせようかと思っています。良くおしゃれな丸いキャップを園芸雑誌などで見かけることがありますが、せっかくですから何かオリジナルの形を考えたいと思うようになりました。ちょうどビニールの破片が混じってしまった粘土が沢山あります。その土を使って庭のオブジェを兼ねてパイプのカバーが出来ないものか。本当でしたら本焼きしてしっかりとしたものにしたいところですが、焼成が難しくなりますから厚めに作って素焼きで終わらせることを考えています。あとでアクリルカラーで色を着けてもいいのかなとも思いますし。どうせならパイプの色と合うようなデザインにしたらとも思うのですが。うまくゆけば工房の延長が庭になりそう。楽しみが湧いてきました。

2024年2月5日月曜日

早とちり

 今日は海外からのお客さんが一組。四人組でしたから、てっきり家族連れかと思い込んでそう質問すると、そうではなく兄弟といとことの事。そうか、お母さんと二人の息子、それにいとこかと早とちり。もう面倒なので相手にしないぞという感じで帰ってゆきました。なんか間違ったかなと思ったので、よくよく考えたら二人兄弟と、いとこ夫婦だったという事に後で気が付きました。少し年上だと思って。勝手に両親と決めつけたのが間違いだったようです。もう、後の祭り。大変失礼しましたと謝りたかったのですが、時すでに遅し。大体、まったくそういう事に疎い人間なのに、余計な話をしたのが間違いでした。余計な話しをなけりゃ良かったのにと大反省です。

2024年2月4日日曜日

不動明王

 午後からお不動産を作りました。これで6個目です。出来はというと10点。百点満点の。前のが5点でしたから、だいぶ点が良くなりました。全体の出来は5点ですが、今日のは立ち姿。これは難易度が上がります。柔らかい粘土で作っているとどんどん崩れてしまいます。そこで頭から心棒を突き刺して倒れないようにして、足もそれぞれつまようじをさして何とか支えました。顔や姿はひどいのですが、とりあえず形にしたというのは何とかスタートに立つことが出来たという意味で一歩前進でしょう。今日作ったのは三体は百済観音様。後は、愛染明王と弥勒菩薩、今日のが不動明王で今回予定していたすべてになります。実は後二つ。高さ50センチの観音様とうんと縦長のお地蔵様が待っています。こちらはいつ手を付けられるか予定がたっていません。実は今日、器の注文が入ってしまったのです。しばらく本職に戻るつもりです。またいつか心のゆとりが出来たときに取り掛かりたいと思っています。

2024年2月3日土曜日

南蛮挽き

 今日も花生けです。南蛮挽きで。実ははその呼び方、今日知りました。動画で。自分でが、片手挽きとか風船挽きと呼んでいました。筒状に伸ばした後内側だけから膨らませるという技法。この方法では外側に触らないため、柄を前もって入れることが出来るのです。その代り欠点もあります。後から削ることが出来ませんからどうしても重くなります。そのために後から削るときは内側を削るとか削ったところに後から柄をつけるとか。どんな技法にも長所と欠点があるものです。でも柔らかい雰囲気は魅力的です。蹴ろくろで造るのは中々難しいのですが。今日一日頑張ったんですが出来たものを見るとこれしか出来てないのかとがっかりしました。明日は仏像に挑戦したいと思っています。

2024年2月2日金曜日

花生け

 午後、昔造っていたような花生けに挑戦しました。もう、本格的な花器は作らないつもりでしたが。午前中にぐい呑みを削っていたら、そんな気分が湧いてしまったのです。やるならばと思い描いていた形がありましたが、そんな造形はいきなりできるわけがありません。何度か壊して再挑戦を繰り返し、何とか二つ残すものが出来ました。しかし、それは全然新しくない、昔の形でしたが。まあ、何度も挑戦して何とか納得できるようなものになるのでしょう。ちょっと思い付きで出来るようなものは、まだまだの仕事。しかし、枯れてしまったと思っていた、制作欲がまだくすぶっていたようです。あきらめるにはまだ早いのかもしれません。

2024年2月1日木曜日

レンゲ

 今朝の庭仕事。小雨降る中、草を取っていました。庭と畑の境目付近です。足元の草たちを見ているとレンゲに似たような植物がだいぶ広がっていました。ちょっとカラスノエンドウにも似ていて、どっちかなと思いながら草掻き鎌でがりがりと削っていました。ふと日が当たるところを見たときそこにはすでにピンクのレンゲが花を着けていました。しまったと思ったのですが時すでに遅し。草たちはすでに掻きとられて赤肌になっていました。実は家の前で毎年沢山咲いていたレンゲが最近減ってきてその代わりに下の庭に広がってきたのですが。春のピンクの絨毯は心が和みます。誰が植えたという事もないのですが気が付くと庭を覆いつくすようになっていました。レンゲは土を肥やしてくれると、自然農法の福岡さんも書いています。折角広がっていたのに馬鹿なことをしたなあと反省しています。まあ、気長に待てばいつか庭を住処にレンゲソウの絨毯が出来るかもしれませんが。それにしても今年は春の訪れが早いようです。まだ節分も迎えてないというのに。

2024年1月31日水曜日

陽気

 春のような陽気です。日向に出ると、むわっとします。蚊が出てきそうなほど。着ていたジャケットもエプロンも脱ぎ捨てました。おまけに釉薬掛け。久しぶりに蝋抜きです。ガスの火で蝋を湯煎します。この作業は夏にはしたくありません。今日のような暖かい日にも。少なくなった釉薬を作り足したり釉抜きしたり、長年の経験の生かしどころ。陶芸という仕事も知見の積み重ねが必要です。うまくゆかなくなったときどうやって乗り越えてゆくか。今回も新しい試みを加えています。前回窯で本焼きした後、なぜか化粧が剝れてしまいました。それも器の内側に限って。そこで今回は内側だけ釉薬で発色する作戦。本来ならば白化粧を掛ける代わりにです。うまくゆくかどうか。失敗しないための工夫です。先日、月の探査機の記者発表を見ていて思いました。うまくゆかなかったとき二の矢、三の矢を用意しておくことの大切さを。陶芸においても同じだなあと。最低限の対処をしておくことの大切さを改めて学習しました。

2024年1月30日火曜日

ぐい呑み

 昨日からぐい吞みを造り始めました。気が付けば工房の棚にはあまり残ってません。最近は歳のせいかだんだん小さくなっています。若い頃は湯呑のようなグイ呑みを挽いていたのですが。実は酒が強い方ではないという事を最近自覚しました。若い頃の失敗の多くは酔っぱらっての過ち。呑んでいるうちに意識が飛んでしまい、気が付くと暴れていたというような。恥ずかしい事ばかり。最近は焼酎はあまり吞むこともなくどちらかというと清酒が多くなりました。アルコール度数が結構少なめですから。そんなわけで今日も一日、ぐい呑みと格闘。小ぶりでも存在感があるものを目指して。青い釉薬で表現したいと思っています。


2024年1月29日月曜日

 今朝の月。丸いくっきりとしたお月様が西の空に輝いていました。ちょっと前まで近くにいた金星は空の反対側です。だから余計に金星が輝いて見えました。明けの明星。そしてあの月のどこかに着陸しているのでしょう、探査機が。そういえば太陽光バッテリーが復活したようです。すごいですねえ。ひっくり返った機体でいったいどうやって充電するのか。科学の力には驚かされることばかり。陶芸も実は科学です。熱化学。今から16500年も前から縄文土器が焼かれていたなんて。人間とはなんという生き物でしょうか。昨日まで作っていた小さい壷は縄文土器からインスパイアーされたものです。何とか現代の縄文土器が造れないものかと。屋久島には縄文杉と呼ばれる古い樹が生きているのです。人間が何度生まれ変わればそれほど生きることが出来るのか。命とは不思議なものです。

2024年1月28日日曜日

トレリス

 庭のあっちこっちに植えていた、バラがだいぶ大きくなりました。ほとんどがツルバラらしく中にはピンクの野ばらもいて、勝手にどんどん増えています。これまではほとんど手入れもしてませんでしたが、あまりも繁茂しすぎた枝を最近せっせと剪定しています。ネットの動画を見ると何かで支えてあげないとちゃんと育たないとの事。そこでいろいろな庭にはおしゃれなトレリスというものに絡ませています。どこかで売ってないかと調べたところ思った以上に高価。それに離島に送ってくれるところも少ないようです。それでは自分で作れないかと考えました。先日簡単な休憩所を造ろうと材木を購入したのですがそれを使えないかと現在考え始めています。雨の多い屋久島ですから塗装してあげないとすぐに腐ってしまいそう。あれこれと思案を巡らせています。今日も昨日の続きで小壷を作っています。三日目ですからだいぶ慣れては来ましたが、思ったようにできるようになると急に情熱が覚めてきました。実は昨夜布団の中で次に作るもののアイデアは生まれたのですが今日はすでにタイムオーバー。来週の楽しみにとっておくことにします。

2024年1月27日土曜日

小壷

 昨日、戻ってきてから小壷にもうひと手間加えたかったのですが上手くゆかずに全滅。今朝もすこし計画を変えて再挑戦しましたが何とか形にすることが出来ました。これをもう少し発展させて新たな方法を見つけることが出来ると一歩前進となるのですが。実際のところは焼き上がるまでどんなものになるか見当がつきません。明日は仏像造りの予定を変更して小壷造りになりそうです。

2024年1月26日金曜日

棚卸

 今年初めての棚卸に行きました。工房から出る時、いきなり車を側溝に落としてしまいました。幸先の悪い事。何人かに押してもらい、何とか脱出しましたが。後は何とか無事に戻ってくることが出来ました。相変わらずですが冬は島の北側は天候が悪く、曇り空で空気も冷たく肩をすぼめてしまいます。途中でお隣の種子島を見て感慨もひとしお。あそこから飛び立ったロケットが月に到達したのだなと感無量でした。次はH3Aの打ち上げです。工房からも上がってゆくロケットを目にすることが出来ます。前回は目の前で打ち上げをみたのですが。つくづく屋久島に住んでいてよかったと思います。隣の島での打ち上げは、最高の眺めですから。戻ってくると工房はぽかぽか暖かい陽に包まれています。車の窓からは寒緋桜が美しく咲いているのを見て春の訪れを感じることが出来ました。

2024年1月25日木曜日

化粧掛け

 昨日挽いた扁壷の化粧掛けを行いました。前回は成形途中で化粧を掛けたのですが今日は成形を終え、削りまで終わったところで化粧を掛けました。以前、そこまではやってたのですが、化粧の掛け方がくっきりしすぎて自然な雰囲気が出ませんでした。そこで今回はいくつか工夫をしてみたのですが、結果につきましては焼き上がってみないと分かりません。ただ、今回はここまでで終了予定。前は最後に素焼きが終わってから釉薬を施したのですが、今回は化粧掛けで終わり。より柔らかい雰囲気を狙っての事です。ただ、内側にだけは釉薬を掛けようと思っています。水が漏ってしまっては実用上問題が起きてしまいますから。物を造るという事は様々な要素を考えながらやってゆかないと。それでも絶対に百点にはならないと思います。

2024年1月24日水曜日

扁壷Ⅱ

 昨日の続きです。扁壷を造りました。ちょっと感じが出てきました。昔造っていたような形。ただし寸法はかなり小さいですが。あの頃とは時代が変わりました。大きくて高価な器は今の時代には見向いてくれませんから。時代に合わせて物を造ってゆかないと、受け入れてもらうことが出来ません。最近はインバウンドというのでしょうか。海外からのお客様が多くなっています。でっかいものは持って帰ることが出来ません。焼き物を買ってくれるのはフランスからのお客さんが多いようです。やはり、アートへの目が養われているという事でしょうか。

2024年1月23日火曜日

扁壷

 久しぶりです。扁壷を造るのは。昔は個展を開くときの定番アイテムでしたが。花生けとして、お茶室の床に飾るものとして。今作っているのはその頃のものと比べるとだいぶ小さいものです。旅行にきてお土産にできるぐらいの。手のひらに載るほどの寸法です。昨日作った化粧を掛けて。ちょっと土器風な感じに。それでも好きな形はなかなか出来ず幾つも壊すことに。大きな花生けも小さな一輪挿しも一緒です。造る側からは。納得ゆかないものは残すことはできません。明日も時間があれば再チャレンジしたいところ。今日よりはイメージに近づけるかも。庭で育てている植物が生きるような花入れを目指します。

2024年1月22日月曜日

化粧掛け

 今日も化粧土作りから始めました。今日作ったのは生掛け用です。そして仏像に化粧を掛けました。素焼きに掛けるのは久しぶりで濃さがわからず、悪戦苦闘しました。陽が差してきたので生乾きの器を外に出しましたが出すと雨がぱらついて慌ててまた取り込んだりと忙しい一日。天気も荒れ模様で船もどうやらしばらく欠航だそうです。風も強くなってきました。ちょっと暖かい日が続きましたから、大寒らしい感じになって来たようです。

2024年1月21日日曜日

化粧土

 日曜日の今日は、仏像を作るつもりでしたが、その前にやらなければいけないことが出来てしまいました。それは化粧土を作ること。先日制作した仏像が素焼きまで終わりました。この後高い温度でしっかり焼きたいと思うのですが、一つ課題があります。それは土器のような肌合いで、実際には硬く水が漏れることがない。そういうものを造りたいという事です。土の仏様で、焼成温度が低いと脆くなって壊れやすくなってしまいます。今作っているのは手のひらのすっぽり収まるような大きさですからなおさらです。どうしても丈夫なものにしたい。そのためにはしっかりと焼き〆ないと。しかし高温で焼けば硬くはなりますが見た目も柔らかい雰囲気を失ってしまいます。高温で焼いても土器のような風合い。今、目指しているのはそんな焼き物です。うまく表現することが出来れば器としても使えそうです。花を生けたり食器として使ったりと。難しい課題になりますが、丈夫な土器。今考えているのは抽象的ではありますが、そのような原始性を備えた現代のテクノロジーを反映した焼き物。あれこれ、頭では想像しているのですが、どうなることやら。今日は何とか一歩でも踏み出せないものかと、奮闘していました。

2024年1月20日土曜日

ハイテク

 夕方のお客さん。フランスからのファミリー。片手にスマホでグーグル翻訳。支払はカード。なんともハイテク。近頃はそんな感じです。地図もスマホですぐに検索。いやー便利な時代になりました。順調にゆけば問題ありませんが、ひとたびトラブルが起きると、年寄りの悲しさ。息子を読んで解決してもらわないと手も足も出ません。昔は年寄りの冷や水と言いましたが今は年寄りのハイテクとでも言っておきましょうか。

2024年1月19日金曜日

大寒

 一年で最も寒い季節。今日からですが、ここは昨日蚊が飛んでました。朝から雨です。今日も工房で仕事。化粧掛けをしました。体験が二組。日々変わらない暮らしが続きます。そしてとうとう74歳。1950年生まれは計算が簡単です。時々歳を忘れてしまい計算しなおします。若い頃は寒の修業と言って、夜中に水をかぶって、写経をしたことがありました。自分の誕生日になんでと不思議でしたが、親がやれというので逆らうことが出来ませんでした。今となっては懐かしい思い出です。若かったからできたこと。懐かしく思い出します。東京は冬になるとろくろで挽いた器が一晩で凍ることもありました。何十年前の話でしょうか。最近大昔の事が、すぐ前の出来事のように思い出すことがあります。

2024年1月18日木曜日

復活

 膝がほぼ良くなったようです。少し違和感が残っていますが。今回は、完治は無理だろうと思ったのですが。だから、墓場まで持って行くだろうと覚悟していました。今朝は、五時に外に出ると雨がぱらついていました。そこで、畑はあきらめて工房で昨日挽いた器をを削りました。その後またろくろ。朝の五時から夕方の五時まで。昼休みと休憩時間を差し引いても都合十時間はろくろを蹴っていました。そこまで酷使しても膝に問題は起きてません。去年痛めてから、朝昼晩の三回、サロメチールを塗ってラップで抑えるという自己流治療をしていました。病院にはゆかずに。それが効いたのかどうかは分かりませんが、何とかここまで復活しました。歳も明日で74歳。父が亡くなった年齢を二歳ほど越えることが出来ました。この先どこまで行くことが出来るか。いずれにしてもあきらめないでチャレンジを続けてゆきたいと思っています。

2024年1月17日水曜日

29年

 阪神淡路震災から29年経ったとか。早いと言えば早かったようですがその間にいくつもの大きな震災に見舞われました。思い起こすと、あの震災も6000人以上がおなくなりになったのですね。あの後しばらくして神戸のデパートで個展を開いたのですがまだ床に段差が残っていました。お客さんの多くの人達が震災の話をしていました。淡路には高校時代の友人がいてあの震災でやっていた設計事務所がダメになって、就職したのですがその後、まだ若いうちに亡くなってしまいました。彼とは高校時代に淡路島や神戸の海で一緒に泳いだ思い出があります。同じ美術仲間で彼は建築士になりこっちは陶芸を仕事にすることになりましたが。全寮制の高校で同じ部屋でまさに寝食を共にした中でした。もう一人やはり同室だった別の美術仲間も早くこの世を去ってしまいました。屋久島に来た年ですからまだ22歳だっと頃、彼から突然手紙が届いて会いたいという事でした。ところがその頃は陶芸という仕事に出会ったばかり、時間を取ることが出来ずに会いに行くことが出来ないまま過ごしていたところ、急逝したという話が届きました。高校時代には共にデッサンに励んだり好きな作家が一緒だったので図書館でよく一緒に過ごしたものでした。彼はデザインの学校へ行きこちらは絵描きを目指した後陶芸の道に進みました。昨年は同じ高校の美術の恩師も天に召されてしまいました。気が付くと周りはスカスカ。明日は我が身という思いでいっぱいです。今年は年明け早々大きな地震に見舞われてしまい、震源地の珠洲とは因縁もあって、まさにわがことのように胸が痛んでおります。先日はこの屋久島でも大きな地震が起きそうとのニュースも出ておりました。災害列島ですからいつどこで何がおきてもと覚悟をしています。せめて今年、もうこれ以上の災害に見舞われないことを願うほかありません。

2024年1月16日火曜日

ハウスバンド

 昨日から、ビニールハウスのビニールを押さえるための紐を足り外しています。去年の台風の時に大慌てでビニールをはがしたのですが、紐はそのままになっていますつなぎっぱなしで何年も使っていたので切れかかっていたり、こんがらがっていたりでうとしても簡単にほどけてくれません。おまけに解くときのことをあまり考えずに結んでしまいましたのでなかなかほどけてくれません。どうにもならないものははさみで切ってしまったり、とにかく次にビニールをかぶせるためにきれいにしないと。もう二日やっています。そもそも紐を結ぶためのパイプがだいぶ錆びてしまっています。ハウスの入り口のドアも鉄のレールが錆び腐っていましたし。そろそろ寿命のようです。もう少し長持ちさせるためにはさび止め塗料を塗ってみようかなどと考えたりしています。潮風の酷い屋久島、これまでよくぞ持ってくれたと思った方が良いのかもしれません。

2024年1月15日月曜日

ガゼボ

今朝は、一通り庭と畑の草取りが終わったので、最初に草を取り始めた家の入口に戻ってきました。気が付けばもう雑草だらけ、今年は特に暖かいのであっという間に覆われてしまいます。実は逃げ込みようの小さな小屋を作ろうと計画してたところです。小屋と言っても直径一メートルほどの筒型の小屋のようなもの。イメージとしてはムーミンハウスをうんと小さくしたようなものなのですが。二か月前にはイメージがはっきりしていたのですが、いつの間にかおぼろげになって形が浮かばなくなってしまいました。それでも材木だけは入手して工房の裏に置いてあるのですが今は雨ざらし。放っておいたら腐らせてしまいそうです。雨のシーズンになる前に何とか造っておきたいところですが、その前に畑に色々植えないと。やりたいことが多すぎてとても手が回りそうもありません。焦る気持ちを抑えつつ 体と相談しながらゆっくりと進めててゆきたいと思っています。

2024年1月14日日曜日

ミニハウス

 昨日でひと通り完了したと思った草取りでしたが一か所まだだったところがありました。それがミニハウスの中です。ハウスとはいえビニールもはがしっぱなしですから、フレームに覆われた野ざらしの空き地です、去年一度だけ草を取ってブルーベリーの苗木をプランターで八株ほどおいてました。最初のうちは水をあげたり肥料を撒いたりしていましたが、夏の暑さと雑草の勢いに負けてしまい、後は放ったらかしでした。今朝草を取ってゆくとおそらく全滅だと思っていたブルーベリーの苗木が四株も生き残っていました。うちの庭では苗を十株植えて一、二株生き残れば上出来です。五割の生存率は出来過ぎ。ちょっと希望が湧いてきました。ひょっとしたらいつか生きてるうちい自分で育てたブルーベリージャムが食べれるかもしれません。そこで思いついたことがあります。以前ほぼ失敗したローゼル。今年再挑戦してみようという事です。うまく育てればハイビスカスティーとかジャムが作れるかもしれません。赤い色のスムージーが出来るかも、楽しみです。そうそう、昨日ハウスから島唐辛子を収穫してきました。ハウスではただ一本だけ生き残ってくれた島唐辛子。その種を蒔いて何とか苗にして育てることが出来ないか。以前自作の大量の柚子胡椒を作ったことを思い出しました。

2024年1月13日土曜日

草取り

 敷地の草取りがほぼ終了しました。二か月かかってしまいました。最後はビニールハウスの中。これが難敵で思ったよりも大変でした。去年一度はきれいにしたのですが。生きていると思ったパッションフルーツも全滅。島唐辛子はかろうじて一本、生き残っていました。去年の台風の時にビニールははがしたまま。これからまたかぶせたいと思っています。さてこれからどこに何を植えるか、思案のしどころです。今朝は三時間ほど無理して頑張ってしまい、気が抜けて何もできませんでした。折角の週末で仏像を作りたかったのですが。

2024年1月12日金曜日

ロケット

 何とか打ち上げが上手くいったようです。今年になってあまり良くないことが続いたので心配しましたが。ちょっと風が強かったし。工房からも上がってゆくところが見えるのです。H3の時は種子島のすぐ前で見て、上手くいったと思って戻ってきたら失敗だったとがっかりしたのです。ロケットは上げてみないと分かりませんから毎回ドキドキです。打ち上げは一か月後でしょうか。明日はお隣、台湾の選挙です。これも一体どうなることやら。日本列島の南の島で暮らしていると、他人事には思えません。今年は世界中で様々な動きがありそうです。年末にはアメリカ大統領選もありますし。日本の首相もどうなるのか。この島であれこれ気をもんでもどうしようもない事ですが。目の前の仕事を一つずつ進めてゆくしか無いとはわかってはいるのです。

2024年1月11日木曜日

たりたり

 朝から、あまりにもいろいろやったので、今日一日思い出せません。畑で草取りしてたら雨が降ってきて、工房に逃げ込んで先ずは鉢を削ったり、コーヒーカップに取っ手を付けたり、白化粧を掛けたり、黒化粧を掛けたり、最後はろくろで輪花の鉢を挽いたり、化粧をかけた生地に柄を入れたり、その他にもいろいろやったので覚えてません。焼き物屋って雑用の積み重ねだと、再確認しました。

2024年1月10日水曜日

削り

 昨日、挽いた鉢を削りました。高い台の付いた器で分厚く土を取ったので、まだ柔らかく削り道具が土を押してしまって形が崩れてしまいます。そこで、今回は二度に分けて仕上げることにしました。柔らかい土を厚く取ると、乾いた縁に引っ張られて割れてしまいます。かといってそのまま削ると変形してしまいますし。一回目は粗削り、もう少し乾いたら仕上げ削り、という二段階です。それでもおそらくかなり傷が入ると思います。おまけに化粧もかけなければいけません。普通の器に比べると時間も手間もかかります。幸い、空気がそれほど乾燥してません。これで風でも吹いたらまともに削ることも難しくなります。陶芸は臨機応変。経験が必要な仕事だと思います。

2024年1月9日火曜日

門松

 ここ二年程、お正月の松飾を手作りしています。ずっと、年の瀬にしめ縄を買っていたのですが、材料が身の回りにあることに気が付き自分で作ることにしました。家の周りにあるものですべて賄われます。メインの竹も工房の裏の山に真竹が生えています。昔生えていた竹がいつの間にか枯れて消えてしまいましたが、長い年月が経って、道路の際から出てきたのです。屋久島では唐竹と呼ぶ真竹ですが、細工には向いていてよそではかごを編んだり様々な竹細工に使われています。孟宗竹に次ぐ太さがあって、ミニ門松を作るには最適です。七日の日に、お飾りを外したのですが、捨てるにはもったいないので、今朝門松を分解した後、竹を割って竹ひごや竹べらを作るような大きさに加工しました。陶芸の制作では竹で色々な道具を作ります。トンボと言って、器の大きさをそろえるための道具にしたり粘土を削ったり仕上げたりと多くの使い道があります。お抹茶を点てる時に使う茶杓を作ることもできますし。こんな便利な素材が自分の敷地にあるという事はありがたい事だと思います。それに青い竹はすがすがしくて花を活けても映えます。自然に感謝しながら利用させてもらいたいと思っています。

2024年1月8日月曜日

仕事始め

 世間は明日から仕事始めになるのでしょうか。わが工房は今日から本格的に作業開始です。まず土練機を回して土を練ってろくろ作業です。去年の末に注文を頂いた器を作り始めました。しばらく休んでいたのでどうかなと思いましたが、思ったよりもスムーズ。足の調子もだいぶ良くなってきました。ただ塗り薬をつけすぎてかぶれてしまったので今日からしばらく薬はつけないことのしました。今年受け付けた陶芸体験の作品を削ったり、お客さんが来てくれたりといつもの生活が戻ってきました。これから日常が続いてゆくのでしょうか。

2024年1月7日日曜日

一月七日

今日は七日です。早いものです、あっという間に一週間が過ぎてしまいました。色々なことがあり過ぎました。そして、今日は「祝い申そう」といって 子供たちが一軒ずつ家を回って、一年の家内安全を祈って歌を歌ってくれます。この歌は集落ごとに違っていて、島では伝統の行事です。それともう一つ。七草祝いというのがあります。東京では七五三にお祝いするのですがここでは七草のお祝いというのをします。ご近所を回って七草がゆをもらって歩きます。こちらは鹿児島の伝統行事。ここでは昔からのしきたりが守られています。そして昨日の続きで小さな仏像を造りました。一個目はある程度できたところで心棒を外す段階で崩壊。気を取り直してもう一度やり直しました。今日のは弥勒菩薩様です。56億7千万年後のこの世を救うために現れるという仏様になります。出来はどうかというと相変わらず5点ぐらいのできです。しかし明日からは器づくりです。仏様は週末の楽しみにしたいと思います。

2024年1月6日土曜日

手乗り仏

 何とかでっち上げました。乾いて三つに割れてしまったのが二つ。無理やり濡れた雑巾で戻して、顔を入れて心棒を抜きました。これで乾燥まで無事にゆけば何とか焼くところまではゆきそうです。出来はというと五点。百点満点ですからいかにひどい出来か。ただ幸いなのはその酷さを自覚しているという事。高校生のころデッサンをしていて自分がどんな絵を描いているのかがわかってませんでした。ただ、もしかして、実際にはもっともっとひどくて採点不能レベルなのかもしれませんが。次からは百済観音風から離れて、ちょっと趣の違うものに挑戦しようと思います。まだ、あきらめてはいません。ただし、本職の器づくりの合間にですが。

2024年1月5日金曜日

スリップウェア

 久しぶりのスリップウェアです。今日は木の葉皿です。時々剝れるのが心配ですが、とりあえずはそれ用の化粧は出来ています。後は攪拌して篩を通して、しぼりだして模様を入れました。乾燥するまで時間がかかりますから、ちょっとお出かけ。実は孫たちが今日帰省する予定でしたが、直前になって熱を出して今回は見合わせることに。小さい子にはよくあることですが。それでも買い物だけには行きました。お店はまだ正月モードでお正月用品の売れ残りが多いようでした。おそらくまだ工場は稼働していろいろないのでしょう。くるまで走っていると春のような温かさです。世間はまだまだお正月気分のようでした。

2024年1月4日木曜日

仕事始め

 今日から作業開始です。年末に入った注文仕事をはじめました。毎年頂く仕事ですが今年は一か月ほど納期が早くなりました。午前中は仏像と格闘して一個無理やり終わらせました。後二つ作りかけていたのですが、真っ白に乾いていくつかに割れていました。濡れた布をかぶせていたのですが隙間から風が入って乾燥してしまったようです。壊すには忍びないのでもういちど濡れた布の上からビニールで覆って何とか戻らないかとチャレンジすることに。我ながら諦めの悪い事です。庭の草取りもほぼ終えて、残すところはハウスの中です。あと三日もあればなんとかなりそうです。予定より一週間ほど遅くなってしまいました。まさか年を越すとは。今年は年頭からいろいろなことが起きています。平穏であってほしいとの願いも空しく。生きることは切ないものです。

2024年1月3日水曜日

仏像

一日、小さな仏像に向かいました。昨日の続きになります。全く思うようにゆきませんでしたが、無理やり完成に持ってゆきました。出来は百点満点で十点ぐらいという情けなさです。それでも何とか形にだけはしましたが、最後の最後に悲劇が待っていました。心棒が抜けないのです。しっかりと形が支えられるようにと太めの芯を使ったのが間違いでした。無理やり抜いたらボディーが三つに分裂、情けない状態になってしまいました。 泣きたい気持ち。今年は年の初めから多難な年になりました。この先どうなることやら。とほほ。

2024年1月2日火曜日

初手前

 今朝、今年最初のお抹茶を喫しました。奮発して、去年買っておいた新しいお抹茶を点てました。ちょっとお高くて、これまでためらっていて開封しなかったのですが。スーパーの安いものとは味わいが違っているだろうと思ったのですが、がびーん、まったく違いが分かりません。点て方が下手なのか、舌がダメなのか。かくなる上は誰かに点ててもらうか、どこかで本物を飲んでみるか。道ははるかに遠いと感じました。仏像造りも今日から初めたのですが、まったく思ったものとは程遠い事に気が付きました。こちらも道は遥か彼方です。なんにしても年の初めに自分の至らなさがわかったという事は、この一年、目指すところが見えた気がします。時間は限られています。出来ることを一歩ずつ、すすめてゆきたいと思います。

2024年1月1日月曜日

一年の計

 元旦です。あけましておめでとうございます。

いかがお過ごしでしょうか。わたくしはこの年になりますと、あまり変わりばえのしない朝です。そんなわけで昨日と一緒。朝は暗いうちから畑で草取り。そのあと散歩。おせちをつまんでお酒をいっぱい。お雑煮を食べてここにおります。今朝畑で一つ思ったのですが、ここ二年程、庭や畑で過ごす時間が少なかったなあと。それで草に覆われてますます足が遠のくという悪循環に陥っておりました。やはり、自然の中で過ごす時間を増やさないと。生きている証、(というと大げさなように聞こえますが、)陽に当たり、土に触れ、風を受けて季節を感じる。そんな時間をより多く持ちたい。出来ることなら、花を咲かせたり野菜を育てたいと思うのです。去年痛めた膝もそんな中で回復出来れば何よりだと。もう一つ、去年の暮れにボロボロのビニールが混ざってしまった粘土。これを何とかしようと。昔、作った石膏の仏像の型、年末に改造したのですが、それを使って庭に置く道祖神のようなものが出来ないか。もう一つは去年から時々作るようになった鉢。植物を育てるための。そんなものを色々作り焼くこと。そうすれば、あの土を生かすことが出来るし、庭も少しは見栄えが良くなるのではと。そんなことを器づくりと並行してやってゆきたいと思っています。

新しい年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。