2024年4月26日金曜日

野バラ

 ピンクの野ばらが次々と咲きだしました。不思議なのが一株ごとに少しずつ違っていることです。小ぶりなの。薄いピンク色の。咲き始める日も微妙にずれます。最初の一本から実生で増えたものばかりです。だから、交配するミツバチさんの種類だったりどの株との交配かだったりと変わるのでしょうか。自然のいたずらで二つと同じのがいないようです。人間だって親子であったり兄弟であったりでも全く同じ顔の人はいませんから。クローンならば同じになるのでしょうが。そして挿し木で増やすと同じ花が咲くのでしょうが。

2024年4月25日木曜日

棚卸

 今日は出かけました。二件のお土産屋さんに、棚卸です。一件目はほとんど売れてませんでした。ちょっと前に納品したばかりなので。棚がガラガラなので納品してほしいという連絡が入ったのです。連休前なのでお客さんも少ないのかなと思いました。ところがもう一軒では逆に棚がスカスカ。不思議です、前の棚卸ではほとんど売れてなかったお店がまるで逆です。これで思いついたのはは縁という言葉。縁は異なもの味なものといいますが、出会いとは面白いと思います。最近工房ではなぜかお面が人気です。何年も埃をかぶていたお面がここにきて急に人目を惹くようになりました。流れが変わったというのか、どういうわけであのお面を欲しがる人が増えたのか。正直全く分かりません。ただ一つ言えることは自分が楽しんで作るという事。作者の思いがいつか誰かに伝わるのだという事なのでしょう。

2024年4月24日水曜日

マンズー

 ジャコモ マンズーという彫刻家がおりました。大好きな方で、イタリア人。まだ若い頃、美大の入学式で、彫刻科の主任教授だった佐藤忠良という方がおられました。面白い人で入学式での言葉が印象的でした。「ヤギが子供を産んだので可愛がってください」。それだけでした。私が入った絵画科は抽象絵画に少し寄っていましたが、彫刻科はがりがりの具象彫刻。それを引っ張っていたのが佐藤さんでした。その佐藤さんが影響を受けただろう作家がマンズーだと思います。最近古い作品集を取り出してよく見ているのですが、デッサンはあまり上手ではないと思います。しかし、どこか強く惹かれるところがあって、何かなあと思っていたのですが、一つ気が付いたことがあります。それは忠良さんにも通じると思うのですが下手ゆえのひたむきさ。必死に食らいつこうという姿勢ではないかと思うのです。それとディティールへの追及。細部に神は宿るという言葉がありますがお二人に共通する目。それは皮膚感覚のようなしつこさにあるように思えてなりません。

2024年4月23日火曜日

雨の季節

 今日の予報。一日中雨。しかし、それほどの大雨にもなりませんでした。屋久島の天気は所によって変化が激しいので他の地域ではどんな感じか分かりませんが。それでも雨が続いて草がどんどん伸びています。庭仕事からずっと離れて、我が庭の荒れ方を横眼で眺めるのみ。ただ野バラは今年は花が沢山。ずいぶん思い切って剪定したので。それにすべての株を誘引したり、手作りのオブジェを置いたりと少しは庭らしくなったと思ったのですが。それも草に覆われてただの荒れ庭に戻ってしまいました。今は本職に励まなければとじっと我慢の子です。おかげさまで作品の方は着々とそろい始めております。

2024年4月22日月曜日

白紙

 今日から新しい週が始まりました。けれど、相変わらず仕事に追われています。連休が近づいているのに作品がありません。せっせと造っているつもりですが、なぜか追いつけません。先日ここでお知らせいたしました、個展は白紙に戻りました。それに向けて色々新作にも手を付けていたのですが。物事というものは進むときには風に乗って進むものです。今回の流れはどうやら違っていたようです。しかし仕事は相変わらず忙しく、いくつかのホテルからあれこれと話が持ち上がっています。何が、本当の流れになるかは分かりませんが、見極めて風をつかみたいと思っています。

2024年4月21日日曜日

困難

 作業には困難はつきものですが、先週は多すぎました。あげたら限がないほどです。だからやめます。良い話をすこし、庭にコバノズイナが咲いています。ずいぶん増えました。ひこばえで増えて今は二十本ほど。それが一斉に花を着けてくれました。工房にはヒメヒオウギ。こちらも増えに増えて数えきれません。クレマチスはそろそろ咲き終わりそう。これからの季節庭の花が次から次へと咲いてくれます。水道が止まって水源地へ上がりましたが一緒に行った息子にヒルが張り付いて大騒ぎ。工房の裏にはスズメバチが二つの巣を作っていました。軽トラに、虻が飛び込んで来たり、蚊が血を吸うために襲い掛かって来たり。花も咲きますが様々な虫たちも襲い掛かってきます。これから自然との生存競争が始まります。

2024年4月20日土曜日

マスク

 最近よくマスクが出ます。出るというのは工房の壁に飾っているお面を海外からのお客様が買っていってくれるという意味です。ずいぶん昔造って、倉庫に眠っていたものを日の目を見させてあげたいと工房に並べてみたものです。アフリカンのお面が好きで、その影響からいくつか作ったものです。釉薬は掛けず化粧土を塗ってプリミティブな雰囲気に仕上げました。息子に言わせるとちょっと不気味。ですが、意外にも外国からのお客さんには受けが良いようです。かなり巨大なシリーズもありますが、そちらも興味を持ってくれます。お面は日本でも古い伝統があります。天狗や鬼、それに能面もありますが。これまで長い間造ってきた七福神も去年で終わってしまいました。そこでマスク。仏像に続いて少し追及してゆこうと思います。

2024年4月19日金曜日

釉薬

 釉薬づくり。使えば減ってきますから、作り足さなければなりません。その都度ほんのちょっとだけ配合を変えてみます。それによって、この材料を加えるととけが良くなるとか、釉薬が流れにくくなるとか類推するわけです。一気に変えると変化が激しくなってしまうのでわからない程度にです。実証主義といっても良いのかもしれません。おそらくウナギ屋さんのたれとか、お漬物のぬか床とか、長い年月受け継がれてきたようなものも同じような方法で作り足してきたのでしょう。それが実証主義。親方の教えというようなものにも通じるかもしれません。わが工房のようにほぼ自己流でやってきたようなところは、これから本当の意味での俺流が出来上がってくるのかもしれません。

2024年4月18日木曜日

夏が

 どんどん進んでいます。季節が。もう夏。庭に咲く花も蕾から花開いて、グラジオラスにバラクレマチス、工房の前ではヒメヒオウギと咲き乱れています。雨も多くなって草も勢いづいてきました。相変わらず仕事に追われて、庭は後回し。せめて草払いをはじめないと追いつかなくなりそうです。

2024年4月17日水曜日

頭痛

 この前まであった片頭痛が移動して反対側に移ってきました。確か左脳と右脳では記憶の種類が違うというようなことを聞いた気がするのですが、頭痛はどういう違いがあるのでしょうか。おそらく説明できる人はきっといるのでしょうが。前のは肩こりから来ていたと思うのですが、今度のは何が原因でしょうか、寝不足だったり疲れだったり。息子は病院へ行ったらというのですが。脳波をとったりスキャナーで調べたり。本人は放っておけばそのうちよくなるだろうと軽く考えています。まあ、特別心配事があるわけでもないので気楽に過ごすのが一番だろうとおもっています。

2024年4月16日火曜日

 まるで夏のよう。蚊もぶんぶん。汗がじわー。移り変わりの早い事。めぐる季節の。家の前では野ばらが咲き始めました。ピンクの野ばら。咲き始めが好きです。色が濃くて、あでやかで。今年はおびただしい蕾。剪定をしっかりやったので。工房の前ではクレマチスの紫。ヒメヒオウギも咲き乱れています。世の中、きな臭いですが季節は確実に前へと進んでいるようです。

2024年4月15日月曜日

一期一会

 面白いですねえ。生きているといろいろなことがあります。今日は変なユーが来ました。カップルです。突然棚の上からいろいろなものを引っ張り出して台に並べ始めたのです。大昔に作ったものから壁に取り付けていたお面まで。どれほどいたでしょうか軽く二時間は越えていた気がします。そしてこれ全部ほしいとの事。いったいどこから来たのかと、たずねるとパリとの事。出身はイタリアとか。明日取りに来るから、壊れないように包んでほしいとの事でした。あの沢山の器やオブジェがはるばるとパリに行くのかと思うと不思議な気持ちになります。面白いですねえ。初対面の人と作品を通して交流できるなんて。まさか、こんな日になるなんて、思ってもいませんでした。

2024年4月14日日曜日

休養

 英気を養う。早い話ぼーっと過ごしました。とは言うものの土練機を回して土づくりはしましたが。後はのんびり。お客さんもなかったし。おかげ様でだいぶ疲れも取れました。体調もだいぶ良くなりましたし。来週からはガンガンやれそうです。ありがとうございました。

2024年4月13日土曜日

前へ

 少しずつ、前進すべく足を動かしております。午後は体験一組。お母さんとお子さんの二人連れ。その間にアメリカからのカップル。午前中にはぐい呑みを気に入ってくれた人がまとめて買ってくれました。一生懸命作っていれば、認めてくれる人はいるものです。だから、信じる道を精一杯進んでゆきたいと思います。

2024年4月12日金曜日

禍福

 人間万事塞翁が馬とか禍福は糾える縄のごとしとか、世間ではよく言われます。良い事と良くないことは繰り返しておとずれるものだという事。好事魔多しとも言いますが。そんな時は、じっと頭を低くして耐えたり、きっと次は良い事もあるはずと希望を持ったり、日々を淡々と過ごしてゆきたいと思うのです。

2024年4月11日木曜日

ろくろ体験

 午後は二組。そのうち一人は海外の方。コミュニケーションが取れず歯がゆい思いでした。最後はどうしてもうまくゆかずに器が崩れてしまいました。無力感。やりすぎても良くないと思い、途中からあきらめてしまいました。案の定、失敗。何度修正しても同じ状態にあっという間に戻ってしまいます。微妙なニュアンスが伝わればもう少し違った結果になったのではと、反省しております

2024年4月10日水曜日

切れ

 体の切れがだいぶ戻ってきました。朝からやることが沢山でしたが。仕事以外に次男の世話まで。カミさんが留守でしたので。陶芸の体験の撮影なども加わって。バタバタと過ごしました。忙しいという事は幸せだと思います。春ですし。これから、ちょっとずつ人も動き出すでしょうから。健康第一でゆきましょう。

2024年4月9日火曜日

インド

 今から25年ほど前でしょうか。初めての海外がインドでした。いきなりインドとは。昨日お釈迦様の事を思ったことからの連想です。訪れたところはバラナシ。あの頃はベナレスと呼んでいました。ガンジス川のほとり。沐浴で有名な街です。それと初めて悟りを開いたというサルナートというところ。ある朝ラジオ放送でバラナシの朝に音が流れてきました。それを聞いたとき無性に行きたくなってしまったのです。街をさまよっていると人々の営みに紛れて、ああ、生きるとはこういう事かと思ったものでした。仏教には子供のころから接していました。母が熱心な日蓮系の宗教の信者でした。そこで子供のころから信者の集まりや法華経の読誦をして育ちました。物心ついたころ、宮沢賢治の作品に出合い、彼が熱心な日蓮系の信仰の実践者と知りました。彼の宇宙的な宗教観と地学的な実践に影響を受けて、土と日々向かう中でただ器を作るだけでなくもう一つ深いところの表現が出来ないものか。無機的な土が人の手に触れると生き物のように変化する不思議。いつの間にか取りつかれてしまったようです。気が付けば土に振り回される毎日を送っています。

2024年4月8日月曜日

おはなまつり

 四月八日はお花まつりです。お釈迦様のお生まれになった日。何故かクリスマスは盛大に祝うのに忘れられえているようです。なぜ覚えているかというとわが次男の誕生日だから。今から三十数年前、桜が満開でした。予定よりだいぶ早く生まれて、おまけに生きるか死ぬかで。東京で出産したのですが、すぐに来いという連絡。大急ぎで駆け付けると父親の承諾がないと転院できないとの事。そして日赤の未熟児治療室へ。担当の医師から染色体の異常を告げられました。それから毎日の通院が始まりました。世間はお花見で楽しそう。それをつらい気持ちで見ていたことを今でも思い出します。あれから三十年余り、やがて四十年が近づいてきます。奇跡的に今も一緒に暮らすことが出来る有難さ。今朝、あの子のためにケーキを焼きました。もう何十回焼いたことやら。こっちの方が歳をとって、だいぶ怪しくなってしまいましたが。あの子の世話をし続けるためにも、何とか負けないようにと思っています。

2024年4月7日日曜日

桜花賞

今日は桜花賞レースがありました。久々の満開の桜の下でした。最近はずっと、葉桜の下でのレースが続いていましたので。やはり違いますねえ胸がジーンとします。日本人にとって桜には特別な思いがあるようです。最近よく口ずさむ同期の桜。「貴様と俺とは同期の桜。咲いた花なら散るのは覚悟。見事散りましょう国の為」。桜の下には死体が埋まっているといったのは安吾でしたか。確かに華やかなイメージと、もの悲しさが背中合わせ。ところで桜花賞。八十四回とか。先日工房を訪れた方、八十四歳という事でした。ご近所に十年ほど前から引っ越してきたとの事でした。終戦の五年ほど前に生まれた人、こっちが終戦の五年ほど後ですから十歳先輩になります。その年代の人にあまり出会ったことがありませんでした。ちょっと先輩ですが見てきた世界は全く別のものだったのだろうと想像すると、不思議な気持ちがしてなりません。

2024年4月4日木曜日

 季節がやってきました。蚊に悩まされる。もう、夕方のしつこい事。蚊取り線香を買いに行かないと仕事になりません。特にろくろ作業は。手で追ってもすぐに顔の周りを旋回して、隙を見せると襲ってきます。この戦い何十年続けているのでしょう。おそらく死ぬまで続きます。若い頃は蚊が差しても放っておいて、口でフウット吹き飛ばしてあまり気にしなかったのですが、最近はすごく気になって、集中できなくなりました。蚊はまだしも、もうしばらくすると虻が飛んできます。あの緑の目を思い出すと身の毛がよだちます。あれに刺されてお亡くなりになった人もいたとの事です。おそらく心臓発作でしょうか。そんな季節がまたもどってきました。

2024年4月3日水曜日

体験

 四月は春休みで陶芸の体験が多いのです。今日の小さなお子さん連れ。二人がかりでお相手しました。歯が良くないので大きな声を出すと、なかなか疲れます。しごとですからそんなこと言ってはおられませんが。開始時間が遅かったので、終わったのが六時半。今日も良く働きました。

2024年4月2日火曜日

体調

少しずつですがよくなっている気がします。今日も一日仕事が出来ました。午前中は削り。午後、ろくろ作業です。先日頼まれてソバ猪口を作りました。あまり上手くできませんでしたが。ホテルで使いたいとの事で、厚すぎても重そうですし、薄く挽くと欠けやすくなります。その辺の兼ね合いが難しく悩みながら作ると、敏感なものですねえ。どこか器に元気がないような。無理して元気を装ってもよくないですし、ありのまま、丁寧にを心掛けました。明日は今日よりも半歩でも前に進みたいものです。 

2024年4月1日月曜日

暖春

 暖かくなりました。春ですねえ。とは言うものの、体調はなかなか戻りません。昨日の夜中についに漢方の練薬を幹部に張りました。おかげ様でだいぶ良くなってきましたが。なかなか、こじらせてしまうと劇的回復とはなりません。歯って気を付けないと。少しずつでも良い方向へ向かってほしいと願っています。

2024年3月31日日曜日

メランコリー

 昨夜眠れず、今日もつらい一日でした。歯が痛くて眠れない夜を過ごすなんて。午後にホームセンターから肥料が入ったと連絡が来たので、気分転換も兼ねて出掛けてきました。到着までに一週間たってしまいました。聞くと、異動シーズンでパレットが積めなかったとの事。無事戻ってくることが出来てよかった。痛み止めを飲むと眠くなりますから。軽トラの中で一人、「同期の桜」と「武田節」を歌って帰ってきました。

2024年3月30日土曜日

なかなか良くなりません。歯の痛み。薬が効いている間は 良いのですが。それでもお皿を百枚削り終えました。昼間は陽が差していたので器を外に出して乾かしました。もうすぐ四月。お客様もそろそろ一段落。次は五月の連休に向けて、作品作りに励みたいところですが。

2024年3月29日金曜日

豆皿

 一日がかりで豆皿を作りました。蹴轆轤で。朝のうちは調子が良かったのですが夕方になると歯が痛くなりました。ここ一週間ほど、肩が凝って最近は歯が痛くなって物を噛みにくくなりました。電話が鳴って、話をすると、さしすせそがうまく言えません。まさに歯抜け爺です。昨日よりは少しは良くなっていると思いますが、無理は禁物。どうも頑張りがきかない体になってしまいました。

2024年3月28日木曜日

水道

 山水が止まってしまい、水源地に上がりました。先日直したばかりですがまた同じところ、取水口が詰まっていました。新しく手に入れた長靴ですが足が冷たくなります。丈が短いせいでしょうか。工房に戻っても水の勢いがなくそのうちに止まってしまいました。どこか抜けているはずと思い、裏山から水道が通っているところを点検したのですが見つかりません。三時間も山の中を歩き回ったのですが。あきらめて戻ってしばらくすると少しずつ勢いが戻って来たようです。明日まで様子を見ることにしました。今日は、仕事の話が飛び込んできたりとなかなか轆轤に向かうことが出来ません。こんな日もあるさと、言い聞かせて自らを納得させることにします。

2024年3月27日水曜日

予定

 今日の予定、色々ありましたが、何一つとして達成できませんでした、朝の畑も、ひと畝、土をかぶせたかったのですが途中まで。化粧土も作りたかったのですが完成まで届きませんでした。その代りといっては何ですが、お客さんの相手が出来ました。お話が出来たことは良かったと思います。予定は未定にて確定にあらず。まさにそんな日となりました。

2024年3月26日火曜日

棚卸

 早いものですねえ。今年三回目の棚卸に行ってきました。雨は上がりましたが風が強い。まさに春の嵐といった天気。世の中もいろいろきな臭いですし。朝は大谷さんのテレビ出演を見ました。金額が大きすぎてピンときませんが。我々庶民の感覚とはかけ離れた世界。ロシアで起こったテロ。日々の平穏が守られることの難しさをあらためて知らされます。世界で起こっているニュースに心を奪われます。生きるという事。切ないものです。

2024年3月25日月曜日

宿

 午前中に、今度リニューアルしたホテルの関係者が打ち合わせにきてくれました。夕方には別のペンションの人が急にまとまったお客さんが来ることになって器が足りなくなったと必死の形相で探しに来てくれました。朝の散歩では、工房の近くで旅人宿もやっている人が、最近見かけないなあと思っていたのですが、急に戻って来たという事を語ってくれました。彼は実は建設関係の仕事についており、ずっと隣の馬毛島に行ってたという事でした。馬毛島では大規模な基地建設が進んでいるようです。何かとまわりはあわただしくなっているようですが、工房は静かな日常です。もうすぐ年度も変わりますがどんな新年度になりますのやら。

2024年3月24日日曜日

前流し

 流しとはこの島で梅雨の事です。前流しというのは梅雨の前に来る、もう一つの梅雨。よそではナタネ梅雨と言ったりします。ここでの別の言い方は木の芽流し。きれいな言葉ですよねえ。先日我が家の庭で木の芽を摘んで天ぷらで頂きました。木の芽とはいわゆるタラの芽です。そういえば先日水道の修理に川へ行ったとき、途中でタケノコを探しに来た人にあいました。島でこさんだけと呼ばれている細い竹の子です。もう出ているのかなあと思ったのですが、タケノコも出始めが柔らかくて美味しいもの。だから人よりも早く山に探しくゆくのでしょう。これから春の美味しい山菜が次々と出てきます。それも年々早くなるようです。雨の季節、アジサイも芽が膨らんできました。

2024年3月23日土曜日

サトイモ

ビニールハウスの脇の畑に里芋を植えました。植えたといってもただ溝を掘ってばらまいただけですが。後は土をかぶせて終了ですが生憎天候は下り坂 。当分は畑に下りることは難しそうです。その後、肥料を買いに走りました。ちょうど売り出しのチラシが入りましたので。ところが残念ながら売り切れ。代金だけ払って品物は後から。工房に戻って、調べると支払を証明する紙が見つかりません。まあ、レシートはあるのですが。ちゃんと肥料を受け取ることが出来るのか、心配になります。午後はお皿の削り。空が暗くなって今にも降り出しそう。春は雨が多くて器もなかなか乾いてくれません。

2024年3月22日金曜日

 今朝からサトイモの植え付けをはじめました。そろそろ芽が出てきましたから。サトイモは連作障害が出やすいという事で、最低五年は空けるようにというのが農業技術の本に書かれています。確かに去年連作したところは全然できませんでした。我が家の畑はあまり広くないので今年作ったらもう来年はどこに植えようかという事になります。おまけに今年はかなりの豊作でとても食べきれませんでした。しかしどこかに植えないとだめにしてしまいます。ハウスの横に場所を作りましたが植えてみると、とてもスペースが足りません。仕方なくダメもとで無茶苦茶密度の厚い植え付けになってしまいました。天候もどうやら下り坂。明日の朝は頑張ってせっせと植え付けに励みたいと思っています。

2024年3月21日木曜日

 先日、散歩用の靴が壊れました。歩いていたら底がパカパカに。愛犬が来た頃買ったもので、かれこれ十五年ほど履いたでしょうか。もう表皮は剝れて、下地がむき出しだったのですが、何とか用に立っていたので、履き続けていたものです。そして今日は長靴が破れました。こちらは、水道の修理のために水路を歩いていたら、水が入ってきて気が付きました。おそらく十年以上履き続けたと思います。丈夫なもので、農作業ではいつも世話になっていました。白い色のゴム製です。早速、同じメーカーのものを注文しました。どういうわけでしょうか。一つ壊れると連鎖的に次々と壊れることがあります。次はいったい何が壊れるのか。気になります。

2024年3月20日水曜日

ギャラリー

 いよいよきまりそうです。ギャラリーでの作品発表がです。数か月前に偶然工房を訪れてくれた方からのお話です。今回の事は、これから少しずつこの場でお話してゆきたいと思います。

2024年3月19日火曜日

ピリオード

 仏像制作はとりあえず今日まで。造りかけていた観音様は早朝からの作業で何とか完成という事にしました。まだまだ、もっともっと、手を入れたいところではありますが、いじくり回すと余計おかしくなりそうなので。あまり造りこみすぎると、動きがなくなりそうな。物を造るという事はもうちょっと、ぐらいが良い場合もあると思います。後は窯にゆだねることも必要かと。未練はありますが。止め時も大切。そして本業の器づくりに当分は励むことにします。

2024年3月18日月曜日

観光シーズン

 そろそろ春の観光シーズンが近づいてきました。家の庭ではタラの芽が出始めて、四月の移動も間近。リニューアルしていたホテルのオープンと、何かとせわしない季節です。工房にも、あれこれと電話やメールが来たりと、対応が忙しくなってまいりました。あれもしなけりゃこれもしないとと、気持ちも落ち着かなくなってきます。のんびり仏像などを作っている心のゆとりもなくなりそうです。しばらくは器づくりに励むことにしましょう。

2024年3月17日日曜日

観音様

 箱モノを作り終えて、特大の観音様に挑戦しています。石膏型でざっくりとフォルムを決めて、あとは手で形にしようと思っています。ところが原形が動きに乏しく、これをどういう風にしたら、魅力を出せるのか。悩んでいます。おまけに、かなりでかい。造りで高さが70センチ以上あります。少し乾いたところで思い切り動きを付けないと、置物っぽくなってしまいそう。明日から何とかしようと思うのですが、午後からあいにくの雨。仕方がないのでヒートガンで乾かしながら、チャレンジ中。過去これだけ大きいのもは初めてです。頑張らねば。

2024年3月16日土曜日

コンドル

 ユーチューブを見ていたら、ケーナの演奏が流れてきました。動画はマチュピチュの上空をコンドルが飛ぶ映像でした。「コンドルは飛んでゆく」のメロディーが何ともゆったりとして思わず見とれてしまいました。突然箱モノの上にコンドルを飛ばせようと思いました。箱の上にマチュピチュの遺跡を作って、空にはコンドルが飛んでいるというイメージです。針金で浮かせて空を飛ぶ感じにしたいと思いました。早速コンドル造り。これが難しい。どうしてもカラスやツバメになってしまいます。見たこともないものを造るのは簡単ではありません。あきらめて鳥のようなものという事で勘弁してもらう事にしました。変な物ばかり、最近造っています。

2024年3月15日金曜日

初鳴

 今朝、鳴き声が聞こえました。今年最初の「ホーホケキョ」。例年はもっと下手だった気がするのですが。鶯なんて名前、いったい誰がつけたのでしょう。青い空に澄んだ声が響くと、春だなあと感じます。毎年の事ですが。今年も聴くことが出来たと、なんだか嬉しくなります。朝はまだまだ肌寒いのですが。散歩道にはタツナミソウが紫の花を着け、百合がすくすく育っています。いつもの時間ですがだんだん明るさが増して、ヘッドライトもいらなくなってきました。

2024年3月14日木曜日

箱もの

 昨日は蓋物と書きましたが、四角いものはハコモノとも言います。箱モノは粘土を板状にして四角く組み立てふたの部分は後から切り離して、ずれ止めを張り付けるという方法で形にします。今日はずれ止めを付けてみました。蓋にする部分の内側に薄く切った粘土の紐を張り付けて蓋と本体が合うようにします。しかし正方形ではありませんから一か所しか合う場所が出来ません。それをわかりやすくするのが今日の肝。一目でわかるように作らないといけません。それに蓋にオブジェをつけるとなると重さで下がらないようにしなければなりません。何かで支えのようなものをつけることにしました。なんだか小屋を建てている感じ。どんどん形が崩れてきて、見苦しくなってきます。いったいどうやってまとめることが出来るのか、ますます迷路に踏み込んだようになっています。

2024年3月13日水曜日

蓋物

蓋物とは文字通り、ふたの付いたものという意味です。昨日から作り始めました。ろくろで造るのが早いのですが、丸いものしかできません。そこで板作りで四角の蓋物です。シュガーポットほどの大きさ。今の世の中砂糖をポットで出すところはあまりなくなった気がします。まあ、ちょっとしたアクセサリーとか飴でも入れたらよいのかもしれません。昨日は全然進まなかったのですが、今日は少し形が見えてきました。昼間は釉薬を掛けたり作り足したりでしたが、朝と夕方、蓋物に向かっています。蓋がずれないようにするのが難しく、その作業は明日になります。そして、蓋の上にオブジェを造るのが今回のミッション。どんなデザインが良いかあれこれと現在思案中です。

2024年3月12日火曜日

あした

 何やっても上手くゆかない日ってあるものですねえ。そんな時は、明日があるさと言い聞かせるのですが、一方では「あすあると 思う心の仇桜 夜半にあらしのたとえもあるぞ」という歌もあります。そういえば昨日カミさんが出先から戻ってきて、すっかり葉桜になっていたと話していました。今日の天気、春の嵐が吹き荒れていました。夜中の大雨から一転して青い空に大風。明日は穏やかな日になりますように。

2024年3月11日月曜日

午後から、日常が戻ってきました。工房で普段作っている器づくりです。ちょっとイレギュラーな仕事が多かったのですが、ようやく日常の生活です。気が抜けたような、安心できるような。ワクワクする仕事も必要ですが、落ち着いて腰を据えた、いつもの仕事も大切だと思います。 

2024年3月10日日曜日

お地蔵様

 何とか仕上げました。お地蔵様を合わせて5体。うまく立たずに、台がつぶれてしまったり、何度やっても傾いたり、乾きすぎて心棒が抜けなくなったりと、苦戦しました。そんなわけで一日がかり。特大の観音様まではたどり着けませんでした。明日に朝まで倒れないことを願っております。

2024年3月9日土曜日

 お地蔵さんの台を作りました。先日造ったお地蔵さん。余り細長くし過ぎて安定が悪く、ぐらぐらします。しかし、シルエットは変えたくない。そこで台を付けて胴体を短くすることにしました。どんな台にしようかいろいろ迷ったのですが、とりあえずろくろで円筒状に挽いて、カットして面取りにしました。角が立っていた方が、有機的なお地蔵さんと合いそうな気がしたので。これでお地蔵さんの身長は三分の二ぐらいになったでしょうか。明日は特大の観音様に挑みたいと思っています。

2024年3月8日金曜日

メランコリー

 今朝、器たちが旅立ってゆきました。ぽっかりと空いてしまった感じ。心の中が。そんなわけでお地蔵様を進めています。まさに神頼み。そうしたところ、次なる目標があらわれました。個展の話が出てきたのです。昨日、送られてきた会場の見取り図や手引きを見ながら検討を始めています。どんなものを送ろうかとか、時期はいつが良いかとか。まだ決まったわけではありませんが、何事も前を向いて進んでゆきたいと思います。

2024年3月7日木曜日

お地蔵様

 昨日から作り始めました。お地蔵様を。昔作った型を作り直してみました。前のは4頭身ほどのお地蔵さまでしたが、今回のは思い切って背を高くして14頭身ほどに。以前見たエトルリアの彫刻を参考にして。エトルリアとはイタリアのローマ帝国に滅ぼされた古代文明で、彫刻が立てに細長く伸びた造形で、おそらくジャコメッティーも影響を受けたのではと思うような不思議なバランスで、初めてその画像を見たときには、心に深く刻みつけられたものでした。ブロンズの彫刻のフォルムを焼き物で表現するのはなかなか難しく、まして細長い形だと倒れたり、傾いたりと苦労しています。これ一個では面白くないので群像のようなものにできないものかと、考えているところです。前に作った百済観音は8頭身でしたからまた一層細長くなってしまいました。果たして無事に焼き上がるのか、これからが正念場になりそうです。

2024年3月6日水曜日

梱包作業

 今月の中頃が締め切りの仕事。最後の梱包作業をしました。包みながらここはああすればよかったとかちょっと違ったかなとか、反省ばかり。先日は返品を食らってしまい、自信喪失。一生懸命やっていても、返品は切ないものです。手作りの仕事とは、毎回違う結果があらわれてくるものです。前のと違うと言われてしまうと、受け入れるしかありません。言い訳が許されないのがこの仕事の宿命。最後は返品してもらうか、作り直すかしかありません。ここにきて弱気な自分が恨めしくなります。

2024年3月5日火曜日

ダメージ

 昨日、午後の頑張りが抜けません。朝から体も心もグッタリ。おまけに雨。時折激しく降ります。前向きにならないととは思いつつ、ついイライラ。困ったものです。それでも体だけは動かして。仕事に励みました。息子たちは昨日一日頑張って、税金の申告を終えて、なぜかハレバレ。こっちとは対照的に。早く休んで明日からの英気を養いましょう。

2024年3月4日月曜日

なんちゃって百姓

 サトイモの芽が出てきました。以前買っておいたジャガイモも芽が出てきたので畑に植えてあげないと。そこで耕運機の登場。一年ぶりでエンジンがかかりません。隣の工場に持って行って、午前中は体験指導、午後から畑に下りていよいよ畑をおこそうとしたのですがどうも機械がかかりません。隣に訊きに行くと、スイッチをオフにしていたようでした。これでかかったら神さまです。我ながらお恥ずかしい事。さて、いよいよ耕運開始。ところが思うように進んでくれません。歳で力がなくなって、振り回されるばかり。誰も見ている人がいなくて良かった。へっぴり腰でよたよた。情けないことこの上ありません。足腰を鍛えないと、この先大変なことになりそう。途中から雨まで降ってきました。半日作業で肩で息して、足はふらふら。百姓なんて、どの口で言うのかと、我が身を恥じるばかり。最近難なくできると思ったことがどんどん難しくなってきています。軽トラに耕運機を上げたりおろしたりも、渾身の力でやっとです。これではなんちゃってともいえそうにありません。これからは似非百姓と呼ばないといけないようです。

2024年3月3日日曜日

心穏やかに

 心掛けても、なかなかうまくゆかないことが多いのです。ついついいら立ってしまったり。そんなとき自ら落ち着いてと、押しなだめようとするのですが。焼き物屋あるある。窯が上手くゆかない。狙ったものと違ってしまう。返品を食らう。いくら頑張ってもイメージと違ってしまう。乾燥中に割れてしまう。そんなことは、なぜか重なって起こるものです。今朝はまさにその通り。そんな時こそ自分を取り戻さなければと思いますが。死ぬまで、このストレスとの戦いが続くのでしょうか。

2024年3月2日土曜日

寒の戻り

 肌寒くなりました。三月ですが。三寒四温でしょうか。先日ひびの入った、如雨露を作り足しました。何かちょっとしたデザインを加えたいと、文字を入れたのですが、かなりイメージが違ってしまいました。本当はガーデンとかウェルカムとかありきたりの実時でよかったのですが、ターシャの好きな言葉「今日が一番いい日」としたかったのですが、英語が思い浮かびません。結局 「I LOVE TODAY」と入れました。ちょっと変だと思ったので、次のには「今がいちばん」と入れてしまいました。どう見ても雰囲気が違いすぎ。明日は消すかもしれません。

2024年3月1日金曜日

次男

朝から様子がおかしかったので心配したのですが、案の定39度越えの熱が出てしまいました。急いで診療所に連れて行きましたが、検査の結果はコロナもインフルも陰性。白血球もそれ程高くなくて、とりあえず点滴をしてもらいました 。最近おかしな病が流行っているというので、咳が一か月続くとか。ここ数年はあの伝染病の話題ばかりですが、世の中にはそれ以外にもいろいろな奴が悪さしてきます。今回の熱、次男にとって軽く通過してくれることを祈っております。

2024年2月29日木曜日

目まぐるし

 ほんとう。余りにもいろいろやったので今日のことが思い出せません。この歳になってこれだけ動けるとは我ながら呆れます。昨日まで痛めていた手もだいぶ良くなりました。腱鞘炎になりかかっていたのだと思います。朝の草取りでしょうか。ばね指のような症状でした。おまけに両手とも。明日にはかなり良くなるでしょう。もう無理は禁物。それにしてもひどい雨と風。春の嵐です。穏やかな陽気は中々訪れそうもりません。世間も何やら騒然としていますが。

2024年2月28日水曜日

 風が強く、先日作った如雨露の把手が真っ白に乾いてしまいました。そこで急いで外の風に当てたのですが、それが悪かったのかもしれしましょ底しましょ底が切れてしまいました。三日かけた仕事がパー。悔しいやら悲しいやら。頭に血が上って叩き割ってしまいました。ケツ切れを焼くわけにもゆきませんから。腹を立てても自業自得。もう一度チャレンジすることにしましょうか。

2024年2月27日火曜日

本探し

 次の仏像を作ろうと、参考にしたい本を探しました。午後からずっと。出てきません。それではと別の本を探したのですがそれもダメ。結局四冊、とうとう一冊も出てきません。まるで何かに邪魔されているみたい。午後、とうとう時間を無駄に使ってしまいました。嗚呼、なんてこったい。嘆きと悔しさ。まあ、こんな日もあるさと、明日を待つことにします。

2024年2月26日月曜日

棚卸

 今年二度目の棚卸に行きました。いつものお店を回って、納品してきました。カミさんが最近体調を壊して、しばらくぶりの外出です。朝から青空が顔を見せて、海の向こうには鹿児島本土の開聞岳がくっきりとそびえています。それと間近には三島村の竹島硫黄島黒島も見えます。最近になって、7300年前にはそれらが陸地としてつながっていて、あかほやの大噴火で海に沈んでしまったことを知りました。鹿児島にある上野原の遺跡はその時に火山灰に埋もれて、現代に至って縄文遺跡としてよみがえったのだということのようです。屋久島でも安房という地域では厚さ十数メートルに及ぶシラスの層がありますが、おそらくその時代の噴火による地質なのでしょう。数千年という古い時代の地球の動きを今でも目にすることが出来ることに驚きが湧いてきます。そんな話をしつつカミさんと車を走らせて、店で買い物をして戻ってきました。道沿いには桜が咲いて春の訪れを知らせてくれます。カミさんがこの冬最後にとおでんの材料を買っておりました。気が付けば愛犬にフィラリアの薬を施す頃が近づいております。

2024年2月25日日曜日

仏像

 仏像の本焼きが終わりました。窯の高さが足りず横に寝かせて焼いたところ窯の中で曲がってしまいました。特に百済観音は細身で背が高かったので後ろに傾いてしまいました。そこで台座の下に石膏を流して傾きを修正しました。それでいくらか直立することが出来ました。制作途中にも傾いては直すを何度も繰り返した作品です。それで足をもっと小さくしたかったのですが少し大きくなってしまいました。次に作るときは台座と像を別々に造って焼いた後から針金でつなごうかと思っています。以前、手に入れた木彫の仏像もあとから竹ひごでつないでいました。木彫だと寄木と言っていろいろなところを別の木でつないで一つの形を作るという事が行われてきました。それに対して一本の木から彫りだす方法は一木造と呼ぶようです。陶器のオブジェも大きなものはいくつかに分けて焼いた後、接着剤でつなぎ合わせるという事が行われるようです。窯の大きさには限りがありますし。一度に大きなものを焼くのは破損のリスクを考えたとき危険すぎますから。

2024年2月24日土曜日

庭百姓

 ユーチューブである人が花百姓という言葉を使っていました。それを自分に当てはめると庭百姓だなと思いました。畑も庭、花を植えているところも庭です。それから庭に置くものを造るのも百姓仕事。百姓とは百の姓。つまり何でも屋という意味でしょうか。昨日はツルバラを誘引するために立てた鉄のパイプが腐らないようにするために自作のオブジェをかぶせました。素焼きで作って、アクリル絵の具を塗りました。いわば現代版の埴輪のようなもの。焼き物屋は何でも焼き物で作ることを考えてしまうようです。食器や花器ばかりでなく、身の回りの色々なものを。大昔の人もそんな風にいろんなものを土を焼いて作ったようです。戦時中、物がない時代に陶器で作った手りゅう弾を見たことがあります。陶器の湯たんぽも。現代でもロケットの一部にはセラミックが使われているようですが。

2024年2月23日金曜日

如露

 先日、如露の形のプランターを作ったのですが素焼きの窯で粉々に割れてしまいました。悔しいので今日は午後からろくろで一回り小さいピッチャー風のじょうろを作りました。観葉植物に水をあげたり、時には食卓で水を入れたりと多目的なものを目指して。折角ですから、どっしりとして、存在感のある形に。昔、急須やティーポットを作ってた頃を思い出しながら。注ぎ口と蓋も併せて。こういうものを細工物と呼ぶのでしょうか。部品を別々に造って最後に組み立てるモノ。若い頃はいろいろ挑戦したものですが、最近はあまり作らなくなってしまいました。楽しいですねえ、売れるかどうかは分かりませんが。

2024年2月22日木曜日

雷雲

 夕方突然外が暗くなって、雷鳴が鳴り始めました。こっちは、仕事が押して、残業です。しかしこの天気、嫌な感じです。おそらく前線が通過中でしょうか。妙に暖かかったし。一日中釉薬仕事。ここのところあまりうまくゆかないことが続いています。どこかで流れを変えたいところ。春ですから楽しい事でも考えることにしましょう。

2024年2月21日水曜日

化粧掛け

 昨日仕上げたカトラリーレストに化粧を掛けました。百個に掛けるのは中々の手間。今日のところは片側のみで続きは明日。午後からはぐい呑みの釉抜き。これも嫌になるほど細かい仕事。体験の世話をしながら、でしたがこれも肩が凝ります。陶芸は忍耐だ、口の中で繰り返していました。

2024年2月20日火曜日

カトラリーレスト

作りかけのカトラリーレストを仕上げました。シンプルな形で、一見、簡単そうに見えますが、これがなかなか気を使います。ちょっとでも余計な力を加えると必ず焼いた後に変形してしまいます。乾燥も、ゆっくり乾かさないと変形するし、一筋縄ではゆきません。 なんといっても苦労が目に見えないこと。これが一番困ります。単純に見えるものほど厄介だという事。誰もわかってくれませんが。

2024年2月19日月曜日

病院

 朝から定期的な検診に行ってきました。いつもより早めに出たので、診察室に呼ばれたのが最初でした。血液検査もなかったので薬だけもらって昼前には帰ってくることが出来ました。途中、ホームセンターによって足りなくなったパイプも買ってきました。午後から作りかけのカトラリーレストの続き。いつも使っていた道具が見つからず有り合わせでしのぐことにしました。前にも一つ消えてしまい、今回二つ目がなぜか行方不明。使い慣れた道具が消えてしまうと焦ります。造るもののクオリティーにも影響します。そろそろ新しいのを探そうと思っています。

2024年2月18日日曜日

オブジェ

 小さいオブジェを仕上げました。基本的な形は銅鐸を小型にしたような感じです。午後から陶芸体験が入っていたので、大急ぎで仕上げましたので、かなり雑になってしまい、最後は何をやっているのかわからない状態になってしまいました。ですが、結果的には意外と面白いものが出来ました。動きがあるというか勢いでやってしまったような。じっくりと造ることも大切ですが、案外即興性も大切なのかも。アドリブでやっちまうのもありかもという気がします。庭のパイプの錆び除けという気楽さも手伝って、遊び心です。

2024年2月17日土曜日

ロケット

白い光の筋が青い空へと吸い込まれてゆきました。何度見てもワクワクします。まして、前回は失敗、目の前で上がって成功したと思ったのですが。捲土重来。見届けた後、しっかりと確認して、今度は間違いありませんでした。あれから一年。さぞや苦労したことでしょう。感慨もひとしお。しかしこれからが本当の勝負。この先、しっかり育てていってください。 

2024年2月16日金曜日

誘引

今朝は、バラの誘引をしました。剪定を終えて、枝を固定するためのパイプも立て終わりました。後は枝の誘引。 かなり思い切って剪定したつもりでしたが、まだまだ足りなかったようです。ついつい、切るのを躊躇してしまって中途半端になってしまったようです。かなり大きな株を去年切りすぎて一株枯らしてしまいまったので腰が引けてしまったようです。後は空いているところにグラジオラスの球根を植えました。そろそろ暖かくなってきたので植え頃と思いました。本来ならまだ早すぎるのでしょうが、今年は例年にも増して早く気温が上昇しているようです。ちょっと動くと汗ばむような陽気になりました。

2024年2月15日木曜日

雨のち晴れ

 午後から陽が差してきました。時折、雷が鳴っていたのですが。おそらく前線が通過したのでしょう。今日予定していたロケットの打ち上げも延期しました。結果は良かったのだと思います。今度こそ成功を祈ります。気が付くと春の陽気。ポカポカとして、蚊に悩まされるのが近そうで。井地野の季節ももうすぐ。それまでに、作品を充実しないと。制作にも拍車がかかってきます。

2024年2月14日水曜日

タンカン

 早まってきた気がします。タンカンのシーズンがです。今年もご近所の農家さんから電話を頂きました。準備が出来ましたと。そこで、もらいに行こうとして、工房を出るとハウスの前でクルマが停まっています。どうかしたのかと声をかけると、ご近所の方が、犬の散歩をしていたら、そのあたりで転んで、メガネが吹っ飛んでしまい、レンズが取れて探しているとの事。それではと一緒に探していたら、側溝の中から無事に発見しました。何故か、昔からレンズ探しが得意でした。それも。もっと小さいコンタクトの。どうしても見つからないときは、棒を地面に置いて、その棒をすこしずつずらしながら捜すという方法で。これでほぼ、百発百中でした。そこまでやるまでもなく、割と楽に発見することが出来て、これこそ、昔取った杵柄です。まあ、喜んでもらってよかった。人助けは気持ちの良いものです。

2024年2月13日火曜日

 予想気温20度。植物の発芽適温です。という事は春です。まだ二月の半ばですが。外に出るとポカポカ日和。急がないと間に合いません。バラの剪定と誘引が。今朝もあっちこっち支柱を立てたのですが。余った分は工房の前の崖にも。ここのところ造っているガーデンオブジェの置き場所として。今日は猫のオブジェを作りました。最初は別の動物をイメージしてましたが、気がついたら猫になってしまいました。後は素焼きで終わるか釉薬を掛けて本焼きするか、ちょっと迷っています。

2024年2月12日月曜日

晴天

 朝から青空が広がりました。昨日の晩は大風でしたが。三日間滞在した娘たちを空港まで送ってきました。小さい子がいるという事はにぎやかです。大昔を思い出します。そしてまた日常が戻ってきます。朝の庭仕事と昼間の制作。と言ってもここ数日は庭に置くオブジェを作っていたのですが。明日からそろそろ器づくりに戻ってゆきたいと思っています。

2024年2月11日日曜日

オーナメント

 ガーデンオーナメントづくり。昨日の続きです。一日で十個。こんなもんでしょうか・・庭のパイプにかぶせるために。パイプの塗装をしたり。昨日作ったものを仕上げたりと、結構楽しみました。最後はダミーのじょうろ。水を出すところを空洞にすることが出来ず。水がでない、形だけのもの。実際に使い物にならないものをなぜオブジェと呼ぶのでしょうか。役立たずの置物という意味でしょうか。そんなオブジェ人間にならぬよう、せいぜい体を動かして錆びつかないように気を付けましょう。

2024年2月10日土曜日

ガーデン

 昨日、バラを誘引するための鉄パイプを買ってきたのですが、鉄が薄くてすぐに錆びてしまいます。そこで朝からペンキ塗り。半分塗り終えて、午後からオブジェを作りました。鉄のパイプに差し込んで中に水が入らないようにするための。上からかかぶせるイメージで。家のような形や、キノコのような、あるいは樹のような感じの。なかなか思ったようにはできません。ろくろで挽くのにかなりてこずって、半日がかりで十個がやっとでした。これではとても足りそうもありませんからまた明日、この続きを。いくらてこずっても遊びの仕事は楽しいものです。

2024年2月9日金曜日

里帰り

お正月に、予定していた娘家族が帰ってきました。孫を見るのは久しぶり。幼児から少年の顔になっていました。女の子と男の子。どちらもスリムになっていて、もう赤ちゃんの面影はなくなっています。カミさんと顔を見合わせて、すっかり背丈も縮んでしまった己が姿に 感慨もひとしおです。日々、それなりに動いてきたつもりですが寄る年波には勝てません。それでも人生はまだこれからです。今日は庭のバラの枝を支える支柱を買ってきました。今年こそは満開の花を夢見て。

2024年2月8日木曜日

遊び

 遊びをせんとや生まれけむ、たわぶれせんとや生まれけむ。そんな心境で今日最後のお抹茶茶碗に釉薬を掛けてみました。もちろん自分用です。だからどうなろうと構いません。一日まじめに仕事をしたら、最後に少しだけ時間が余ったので、そんな気分で釉薬を掛けてみました。ケセラセラというか、なるように

2024年2月7日水曜日

削り

 一日、お皿を削りました。二日掛けて挽いた皿です。目標は全部削る事。午前中は思ったより進まず、悲観的になったのですが、午後から気合を入れました。午後の方が柔らかくてこずりましたが。何とか目標達成。いやあ、頑張りました。腰が痛い事、集中したので神経がかなりすり減ってしまいました。けれど、一個もつぶさずやりきることが出来ました。ただちょっと仕事が粗かったので明日は仕上げ削りをしようと思っています。

2024年2月6日火曜日

ツルバラ

ツルバラを育てるために支えをしたいと思っています。オベリスクとかパーゴラとかいうようですが、例のごとくあまり手間を掛けたくありません。木で作ろうか鉄でやろうか。木だと雨の多い屋久島、長持ちしそうもありませんし鉄だと錆びるしで悩ましいところです。それに費用の事もありますし。そこで現在手元にあるのが昔ハウスでパッションフルーツの蔓を絡ませるための鉄のパイプです。前にも同じようなのを作ったことがありましたが草に覆われて結局手に負えなくなってしまいました。今回はさび止めのために塗料を塗って、パイプの内側に水が入らないように焼き物でキャップのようなものを造ってかぶせようかと思っています。良くおしゃれな丸いキャップを園芸雑誌などで見かけることがありますが、せっかくですから何かオリジナルの形を考えたいと思うようになりました。ちょうどビニールの破片が混じってしまった粘土が沢山あります。その土を使って庭のオブジェを兼ねてパイプのカバーが出来ないものか。本当でしたら本焼きしてしっかりとしたものにしたいところですが、焼成が難しくなりますから厚めに作って素焼きで終わらせることを考えています。あとでアクリルカラーで色を着けてもいいのかなとも思いますし。どうせならパイプの色と合うようなデザインにしたらとも思うのですが。うまくゆけば工房の延長が庭になりそう。楽しみが湧いてきました。

2024年2月5日月曜日

早とちり

 今日は海外からのお客さんが一組。四人組でしたから、てっきり家族連れかと思い込んでそう質問すると、そうではなく兄弟といとことの事。そうか、お母さんと二人の息子、それにいとこかと早とちり。もう面倒なので相手にしないぞという感じで帰ってゆきました。なんか間違ったかなと思ったので、よくよく考えたら二人兄弟と、いとこ夫婦だったという事に後で気が付きました。少し年上だと思って。勝手に両親と決めつけたのが間違いだったようです。もう、後の祭り。大変失礼しましたと謝りたかったのですが、時すでに遅し。大体、まったくそういう事に疎い人間なのに、余計な話をしたのが間違いでした。余計な話しをなけりゃ良かったのにと大反省です。

2024年2月4日日曜日

不動明王

 午後からお不動産を作りました。これで6個目です。出来はというと10点。百点満点の。前のが5点でしたから、だいぶ点が良くなりました。全体の出来は5点ですが、今日のは立ち姿。これは難易度が上がります。柔らかい粘土で作っているとどんどん崩れてしまいます。そこで頭から心棒を突き刺して倒れないようにして、足もそれぞれつまようじをさして何とか支えました。顔や姿はひどいのですが、とりあえず形にしたというのは何とかスタートに立つことが出来たという意味で一歩前進でしょう。今日作ったのは三体は百済観音様。後は、愛染明王と弥勒菩薩、今日のが不動明王で今回予定していたすべてになります。実は後二つ。高さ50センチの観音様とうんと縦長のお地蔵様が待っています。こちらはいつ手を付けられるか予定がたっていません。実は今日、器の注文が入ってしまったのです。しばらく本職に戻るつもりです。またいつか心のゆとりが出来たときに取り掛かりたいと思っています。

2024年2月3日土曜日

南蛮挽き

 今日も花生けです。南蛮挽きで。実ははその呼び方、今日知りました。動画で。自分でが、片手挽きとか風船挽きと呼んでいました。筒状に伸ばした後内側だけから膨らませるという技法。この方法では外側に触らないため、柄を前もって入れることが出来るのです。その代り欠点もあります。後から削ることが出来ませんからどうしても重くなります。そのために後から削るときは内側を削るとか削ったところに後から柄をつけるとか。どんな技法にも長所と欠点があるものです。でも柔らかい雰囲気は魅力的です。蹴ろくろで造るのは中々難しいのですが。今日一日頑張ったんですが出来たものを見るとこれしか出来てないのかとがっかりしました。明日は仏像に挑戦したいと思っています。

2024年2月2日金曜日

花生け

 午後、昔造っていたような花生けに挑戦しました。もう、本格的な花器は作らないつもりでしたが。午前中にぐい呑みを削っていたら、そんな気分が湧いてしまったのです。やるならばと思い描いていた形がありましたが、そんな造形はいきなりできるわけがありません。何度か壊して再挑戦を繰り返し、何とか二つ残すものが出来ました。しかし、それは全然新しくない、昔の形でしたが。まあ、何度も挑戦して何とか納得できるようなものになるのでしょう。ちょっと思い付きで出来るようなものは、まだまだの仕事。しかし、枯れてしまったと思っていた、制作欲がまだくすぶっていたようです。あきらめるにはまだ早いのかもしれません。

2024年2月1日木曜日

レンゲ

 今朝の庭仕事。小雨降る中、草を取っていました。庭と畑の境目付近です。足元の草たちを見ているとレンゲに似たような植物がだいぶ広がっていました。ちょっとカラスノエンドウにも似ていて、どっちかなと思いながら草掻き鎌でがりがりと削っていました。ふと日が当たるところを見たときそこにはすでにピンクのレンゲが花を着けていました。しまったと思ったのですが時すでに遅し。草たちはすでに掻きとられて赤肌になっていました。実は家の前で毎年沢山咲いていたレンゲが最近減ってきてその代わりに下の庭に広がってきたのですが。春のピンクの絨毯は心が和みます。誰が植えたという事もないのですが気が付くと庭を覆いつくすようになっていました。レンゲは土を肥やしてくれると、自然農法の福岡さんも書いています。折角広がっていたのに馬鹿なことをしたなあと反省しています。まあ、気長に待てばいつか庭を住処にレンゲソウの絨毯が出来るかもしれませんが。それにしても今年は春の訪れが早いようです。まだ節分も迎えてないというのに。

2024年1月31日水曜日

陽気

 春のような陽気です。日向に出ると、むわっとします。蚊が出てきそうなほど。着ていたジャケットもエプロンも脱ぎ捨てました。おまけに釉薬掛け。久しぶりに蝋抜きです。ガスの火で蝋を湯煎します。この作業は夏にはしたくありません。今日のような暖かい日にも。少なくなった釉薬を作り足したり釉抜きしたり、長年の経験の生かしどころ。陶芸という仕事も知見の積み重ねが必要です。うまくゆかなくなったときどうやって乗り越えてゆくか。今回も新しい試みを加えています。前回窯で本焼きした後、なぜか化粧が剝れてしまいました。それも器の内側に限って。そこで今回は内側だけ釉薬で発色する作戦。本来ならば白化粧を掛ける代わりにです。うまくゆくかどうか。失敗しないための工夫です。先日、月の探査機の記者発表を見ていて思いました。うまくゆかなかったとき二の矢、三の矢を用意しておくことの大切さを。陶芸においても同じだなあと。最低限の対処をしておくことの大切さを改めて学習しました。

2024年1月30日火曜日

ぐい呑み

 昨日からぐい吞みを造り始めました。気が付けば工房の棚にはあまり残ってません。最近は歳のせいかだんだん小さくなっています。若い頃は湯呑のようなグイ呑みを挽いていたのですが。実は酒が強い方ではないという事を最近自覚しました。若い頃の失敗の多くは酔っぱらっての過ち。呑んでいるうちに意識が飛んでしまい、気が付くと暴れていたというような。恥ずかしい事ばかり。最近は焼酎はあまり吞むこともなくどちらかというと清酒が多くなりました。アルコール度数が結構少なめですから。そんなわけで今日も一日、ぐい呑みと格闘。小ぶりでも存在感があるものを目指して。青い釉薬で表現したいと思っています。


2024年1月29日月曜日

 今朝の月。丸いくっきりとしたお月様が西の空に輝いていました。ちょっと前まで近くにいた金星は空の反対側です。だから余計に金星が輝いて見えました。明けの明星。そしてあの月のどこかに着陸しているのでしょう、探査機が。そういえば太陽光バッテリーが復活したようです。すごいですねえ。ひっくり返った機体でいったいどうやって充電するのか。科学の力には驚かされることばかり。陶芸も実は科学です。熱化学。今から16500年も前から縄文土器が焼かれていたなんて。人間とはなんという生き物でしょうか。昨日まで作っていた小さい壷は縄文土器からインスパイアーされたものです。何とか現代の縄文土器が造れないものかと。屋久島には縄文杉と呼ばれる古い樹が生きているのです。人間が何度生まれ変わればそれほど生きることが出来るのか。命とは不思議なものです。

2024年1月28日日曜日

トレリス

 庭のあっちこっちに植えていた、バラがだいぶ大きくなりました。ほとんどがツルバラらしく中にはピンクの野ばらもいて、勝手にどんどん増えています。これまではほとんど手入れもしてませんでしたが、あまりも繁茂しすぎた枝を最近せっせと剪定しています。ネットの動画を見ると何かで支えてあげないとちゃんと育たないとの事。そこでいろいろな庭にはおしゃれなトレリスというものに絡ませています。どこかで売ってないかと調べたところ思った以上に高価。それに離島に送ってくれるところも少ないようです。それでは自分で作れないかと考えました。先日簡単な休憩所を造ろうと材木を購入したのですがそれを使えないかと現在考え始めています。雨の多い屋久島ですから塗装してあげないとすぐに腐ってしまいそう。あれこれと思案を巡らせています。今日も昨日の続きで小壷を作っています。三日目ですからだいぶ慣れては来ましたが、思ったようにできるようになると急に情熱が覚めてきました。実は昨夜布団の中で次に作るもののアイデアは生まれたのですが今日はすでにタイムオーバー。来週の楽しみにとっておくことにします。

2024年1月27日土曜日

小壷

 昨日、戻ってきてから小壷にもうひと手間加えたかったのですが上手くゆかずに全滅。今朝もすこし計画を変えて再挑戦しましたが何とか形にすることが出来ました。これをもう少し発展させて新たな方法を見つけることが出来ると一歩前進となるのですが。実際のところは焼き上がるまでどんなものになるか見当がつきません。明日は仏像造りの予定を変更して小壷造りになりそうです。

2024年1月26日金曜日

棚卸

 今年初めての棚卸に行きました。工房から出る時、いきなり車を側溝に落としてしまいました。幸先の悪い事。何人かに押してもらい、何とか脱出しましたが。後は何とか無事に戻ってくることが出来ました。相変わらずですが冬は島の北側は天候が悪く、曇り空で空気も冷たく肩をすぼめてしまいます。途中でお隣の種子島を見て感慨もひとしお。あそこから飛び立ったロケットが月に到達したのだなと感無量でした。次はH3Aの打ち上げです。工房からも上がってゆくロケットを目にすることが出来ます。前回は目の前で打ち上げをみたのですが。つくづく屋久島に住んでいてよかったと思います。隣の島での打ち上げは、最高の眺めですから。戻ってくると工房はぽかぽか暖かい陽に包まれています。車の窓からは寒緋桜が美しく咲いているのを見て春の訪れを感じることが出来ました。

2024年1月25日木曜日

化粧掛け

 昨日挽いた扁壷の化粧掛けを行いました。前回は成形途中で化粧を掛けたのですが今日は成形を終え、削りまで終わったところで化粧を掛けました。以前、そこまではやってたのですが、化粧の掛け方がくっきりしすぎて自然な雰囲気が出ませんでした。そこで今回はいくつか工夫をしてみたのですが、結果につきましては焼き上がってみないと分かりません。ただ、今回はここまでで終了予定。前は最後に素焼きが終わってから釉薬を施したのですが、今回は化粧掛けで終わり。より柔らかい雰囲気を狙っての事です。ただ、内側にだけは釉薬を掛けようと思っています。水が漏ってしまっては実用上問題が起きてしまいますから。物を造るという事は様々な要素を考えながらやってゆかないと。それでも絶対に百点にはならないと思います。

2024年1月24日水曜日

扁壷Ⅱ

 昨日の続きです。扁壷を造りました。ちょっと感じが出てきました。昔造っていたような形。ただし寸法はかなり小さいですが。あの頃とは時代が変わりました。大きくて高価な器は今の時代には見向いてくれませんから。時代に合わせて物を造ってゆかないと、受け入れてもらうことが出来ません。最近はインバウンドというのでしょうか。海外からのお客様が多くなっています。でっかいものは持って帰ることが出来ません。焼き物を買ってくれるのはフランスからのお客さんが多いようです。やはり、アートへの目が養われているという事でしょうか。

2024年1月23日火曜日

扁壷

 久しぶりです。扁壷を造るのは。昔は個展を開くときの定番アイテムでしたが。花生けとして、お茶室の床に飾るものとして。今作っているのはその頃のものと比べるとだいぶ小さいものです。旅行にきてお土産にできるぐらいの。手のひらに載るほどの寸法です。昨日作った化粧を掛けて。ちょっと土器風な感じに。それでも好きな形はなかなか出来ず幾つも壊すことに。大きな花生けも小さな一輪挿しも一緒です。造る側からは。納得ゆかないものは残すことはできません。明日も時間があれば再チャレンジしたいところ。今日よりはイメージに近づけるかも。庭で育てている植物が生きるような花入れを目指します。

2024年1月22日月曜日

化粧掛け

 今日も化粧土作りから始めました。今日作ったのは生掛け用です。そして仏像に化粧を掛けました。素焼きに掛けるのは久しぶりで濃さがわからず、悪戦苦闘しました。陽が差してきたので生乾きの器を外に出しましたが出すと雨がぱらついて慌ててまた取り込んだりと忙しい一日。天気も荒れ模様で船もどうやらしばらく欠航だそうです。風も強くなってきました。ちょっと暖かい日が続きましたから、大寒らしい感じになって来たようです。

2024年1月21日日曜日

化粧土

 日曜日の今日は、仏像を作るつもりでしたが、その前にやらなければいけないことが出来てしまいました。それは化粧土を作ること。先日制作した仏像が素焼きまで終わりました。この後高い温度でしっかり焼きたいと思うのですが、一つ課題があります。それは土器のような肌合いで、実際には硬く水が漏れることがない。そういうものを造りたいという事です。土の仏様で、焼成温度が低いと脆くなって壊れやすくなってしまいます。今作っているのは手のひらのすっぽり収まるような大きさですからなおさらです。どうしても丈夫なものにしたい。そのためにはしっかりと焼き〆ないと。しかし高温で焼けば硬くはなりますが見た目も柔らかい雰囲気を失ってしまいます。高温で焼いても土器のような風合い。今、目指しているのはそんな焼き物です。うまく表現することが出来れば器としても使えそうです。花を生けたり食器として使ったりと。難しい課題になりますが、丈夫な土器。今考えているのは抽象的ではありますが、そのような原始性を備えた現代のテクノロジーを反映した焼き物。あれこれ、頭では想像しているのですが、どうなることやら。今日は何とか一歩でも踏み出せないものかと、奮闘していました。

2024年1月20日土曜日

ハイテク

 夕方のお客さん。フランスからのファミリー。片手にスマホでグーグル翻訳。支払はカード。なんともハイテク。近頃はそんな感じです。地図もスマホですぐに検索。いやー便利な時代になりました。順調にゆけば問題ありませんが、ひとたびトラブルが起きると、年寄りの悲しさ。息子を読んで解決してもらわないと手も足も出ません。昔は年寄りの冷や水と言いましたが今は年寄りのハイテクとでも言っておきましょうか。

2024年1月19日金曜日

大寒

 一年で最も寒い季節。今日からですが、ここは昨日蚊が飛んでました。朝から雨です。今日も工房で仕事。化粧掛けをしました。体験が二組。日々変わらない暮らしが続きます。そしてとうとう74歳。1950年生まれは計算が簡単です。時々歳を忘れてしまい計算しなおします。若い頃は寒の修業と言って、夜中に水をかぶって、写経をしたことがありました。自分の誕生日になんでと不思議でしたが、親がやれというので逆らうことが出来ませんでした。今となっては懐かしい思い出です。若かったからできたこと。懐かしく思い出します。東京は冬になるとろくろで挽いた器が一晩で凍ることもありました。何十年前の話でしょうか。最近大昔の事が、すぐ前の出来事のように思い出すことがあります。

2024年1月18日木曜日

復活

 膝がほぼ良くなったようです。少し違和感が残っていますが。今回は、完治は無理だろうと思ったのですが。だから、墓場まで持って行くだろうと覚悟していました。今朝は、五時に外に出ると雨がぱらついていました。そこで、畑はあきらめて工房で昨日挽いた器をを削りました。その後またろくろ。朝の五時から夕方の五時まで。昼休みと休憩時間を差し引いても都合十時間はろくろを蹴っていました。そこまで酷使しても膝に問題は起きてません。去年痛めてから、朝昼晩の三回、サロメチールを塗ってラップで抑えるという自己流治療をしていました。病院にはゆかずに。それが効いたのかどうかは分かりませんが、何とかここまで復活しました。歳も明日で74歳。父が亡くなった年齢を二歳ほど越えることが出来ました。この先どこまで行くことが出来るか。いずれにしてもあきらめないでチャレンジを続けてゆきたいと思っています。

2024年1月17日水曜日

29年

 阪神淡路震災から29年経ったとか。早いと言えば早かったようですがその間にいくつもの大きな震災に見舞われました。思い起こすと、あの震災も6000人以上がおなくなりになったのですね。あの後しばらくして神戸のデパートで個展を開いたのですがまだ床に段差が残っていました。お客さんの多くの人達が震災の話をしていました。淡路には高校時代の友人がいてあの震災でやっていた設計事務所がダメになって、就職したのですがその後、まだ若いうちに亡くなってしまいました。彼とは高校時代に淡路島や神戸の海で一緒に泳いだ思い出があります。同じ美術仲間で彼は建築士になりこっちは陶芸を仕事にすることになりましたが。全寮制の高校で同じ部屋でまさに寝食を共にした中でした。もう一人やはり同室だった別の美術仲間も早くこの世を去ってしまいました。屋久島に来た年ですからまだ22歳だっと頃、彼から突然手紙が届いて会いたいという事でした。ところがその頃は陶芸という仕事に出会ったばかり、時間を取ることが出来ずに会いに行くことが出来ないまま過ごしていたところ、急逝したという話が届きました。高校時代には共にデッサンに励んだり好きな作家が一緒だったので図書館でよく一緒に過ごしたものでした。彼はデザインの学校へ行きこちらは絵描きを目指した後陶芸の道に進みました。昨年は同じ高校の美術の恩師も天に召されてしまいました。気が付くと周りはスカスカ。明日は我が身という思いでいっぱいです。今年は年明け早々大きな地震に見舞われてしまい、震源地の珠洲とは因縁もあって、まさにわがことのように胸が痛んでおります。先日はこの屋久島でも大きな地震が起きそうとのニュースも出ておりました。災害列島ですからいつどこで何がおきてもと覚悟をしています。せめて今年、もうこれ以上の災害に見舞われないことを願うほかありません。

2024年1月16日火曜日

ハウスバンド

 昨日から、ビニールハウスのビニールを押さえるための紐を足り外しています。去年の台風の時に大慌てでビニールをはがしたのですが、紐はそのままになっていますつなぎっぱなしで何年も使っていたので切れかかっていたり、こんがらがっていたりでうとしても簡単にほどけてくれません。おまけに解くときのことをあまり考えずに結んでしまいましたのでなかなかほどけてくれません。どうにもならないものははさみで切ってしまったり、とにかく次にビニールをかぶせるためにきれいにしないと。もう二日やっています。そもそも紐を結ぶためのパイプがだいぶ錆びてしまっています。ハウスの入り口のドアも鉄のレールが錆び腐っていましたし。そろそろ寿命のようです。もう少し長持ちさせるためにはさび止め塗料を塗ってみようかなどと考えたりしています。潮風の酷い屋久島、これまでよくぞ持ってくれたと思った方が良いのかもしれません。

2024年1月15日月曜日

ガゼボ

今朝は、一通り庭と畑の草取りが終わったので、最初に草を取り始めた家の入口に戻ってきました。気が付けばもう雑草だらけ、今年は特に暖かいのであっという間に覆われてしまいます。実は逃げ込みようの小さな小屋を作ろうと計画してたところです。小屋と言っても直径一メートルほどの筒型の小屋のようなもの。イメージとしてはムーミンハウスをうんと小さくしたようなものなのですが。二か月前にはイメージがはっきりしていたのですが、いつの間にかおぼろげになって形が浮かばなくなってしまいました。それでも材木だけは入手して工房の裏に置いてあるのですが今は雨ざらし。放っておいたら腐らせてしまいそうです。雨のシーズンになる前に何とか造っておきたいところですが、その前に畑に色々植えないと。やりたいことが多すぎてとても手が回りそうもありません。焦る気持ちを抑えつつ 体と相談しながらゆっくりと進めててゆきたいと思っています。

2024年1月14日日曜日

ミニハウス

 昨日でひと通り完了したと思った草取りでしたが一か所まだだったところがありました。それがミニハウスの中です。ハウスとはいえビニールもはがしっぱなしですから、フレームに覆われた野ざらしの空き地です、去年一度だけ草を取ってブルーベリーの苗木をプランターで八株ほどおいてました。最初のうちは水をあげたり肥料を撒いたりしていましたが、夏の暑さと雑草の勢いに負けてしまい、後は放ったらかしでした。今朝草を取ってゆくとおそらく全滅だと思っていたブルーベリーの苗木が四株も生き残っていました。うちの庭では苗を十株植えて一、二株生き残れば上出来です。五割の生存率は出来過ぎ。ちょっと希望が湧いてきました。ひょっとしたらいつか生きてるうちい自分で育てたブルーベリージャムが食べれるかもしれません。そこで思いついたことがあります。以前ほぼ失敗したローゼル。今年再挑戦してみようという事です。うまく育てればハイビスカスティーとかジャムが作れるかもしれません。赤い色のスムージーが出来るかも、楽しみです。そうそう、昨日ハウスから島唐辛子を収穫してきました。ハウスではただ一本だけ生き残ってくれた島唐辛子。その種を蒔いて何とか苗にして育てることが出来ないか。以前自作の大量の柚子胡椒を作ったことを思い出しました。

2024年1月13日土曜日

草取り

 敷地の草取りがほぼ終了しました。二か月かかってしまいました。最後はビニールハウスの中。これが難敵で思ったよりも大変でした。去年一度はきれいにしたのですが。生きていると思ったパッションフルーツも全滅。島唐辛子はかろうじて一本、生き残っていました。去年の台風の時にビニールははがしたまま。これからまたかぶせたいと思っています。さてこれからどこに何を植えるか、思案のしどころです。今朝は三時間ほど無理して頑張ってしまい、気が抜けて何もできませんでした。折角の週末で仏像を作りたかったのですが。

2024年1月12日金曜日

ロケット

 何とか打ち上げが上手くいったようです。今年になってあまり良くないことが続いたので心配しましたが。ちょっと風が強かったし。工房からも上がってゆくところが見えるのです。H3の時は種子島のすぐ前で見て、上手くいったと思って戻ってきたら失敗だったとがっかりしたのです。ロケットは上げてみないと分かりませんから毎回ドキドキです。打ち上げは一か月後でしょうか。明日はお隣、台湾の選挙です。これも一体どうなることやら。日本列島の南の島で暮らしていると、他人事には思えません。今年は世界中で様々な動きがありそうです。年末にはアメリカ大統領選もありますし。日本の首相もどうなるのか。この島であれこれ気をもんでもどうしようもない事ですが。目の前の仕事を一つずつ進めてゆくしか無いとはわかってはいるのです。

2024年1月11日木曜日

たりたり

 朝から、あまりにもいろいろやったので、今日一日思い出せません。畑で草取りしてたら雨が降ってきて、工房に逃げ込んで先ずは鉢を削ったり、コーヒーカップに取っ手を付けたり、白化粧を掛けたり、黒化粧を掛けたり、最後はろくろで輪花の鉢を挽いたり、化粧をかけた生地に柄を入れたり、その他にもいろいろやったので覚えてません。焼き物屋って雑用の積み重ねだと、再確認しました。

2024年1月10日水曜日

削り

 昨日、挽いた鉢を削りました。高い台の付いた器で分厚く土を取ったので、まだ柔らかく削り道具が土を押してしまって形が崩れてしまいます。そこで、今回は二度に分けて仕上げることにしました。柔らかい土を厚く取ると、乾いた縁に引っ張られて割れてしまいます。かといってそのまま削ると変形してしまいますし。一回目は粗削り、もう少し乾いたら仕上げ削り、という二段階です。それでもおそらくかなり傷が入ると思います。おまけに化粧もかけなければいけません。普通の器に比べると時間も手間もかかります。幸い、空気がそれほど乾燥してません。これで風でも吹いたらまともに削ることも難しくなります。陶芸は臨機応変。経験が必要な仕事だと思います。

2024年1月9日火曜日

門松

 ここ二年程、お正月の松飾を手作りしています。ずっと、年の瀬にしめ縄を買っていたのですが、材料が身の回りにあることに気が付き自分で作ることにしました。家の周りにあるものですべて賄われます。メインの竹も工房の裏の山に真竹が生えています。昔生えていた竹がいつの間にか枯れて消えてしまいましたが、長い年月が経って、道路の際から出てきたのです。屋久島では唐竹と呼ぶ真竹ですが、細工には向いていてよそではかごを編んだり様々な竹細工に使われています。孟宗竹に次ぐ太さがあって、ミニ門松を作るには最適です。七日の日に、お飾りを外したのですが、捨てるにはもったいないので、今朝門松を分解した後、竹を割って竹ひごや竹べらを作るような大きさに加工しました。陶芸の制作では竹で色々な道具を作ります。トンボと言って、器の大きさをそろえるための道具にしたり粘土を削ったり仕上げたりと多くの使い道があります。お抹茶を点てる時に使う茶杓を作ることもできますし。こんな便利な素材が自分の敷地にあるという事はありがたい事だと思います。それに青い竹はすがすがしくて花を活けても映えます。自然に感謝しながら利用させてもらいたいと思っています。

2024年1月8日月曜日

仕事始め

 世間は明日から仕事始めになるのでしょうか。わが工房は今日から本格的に作業開始です。まず土練機を回して土を練ってろくろ作業です。去年の末に注文を頂いた器を作り始めました。しばらく休んでいたのでどうかなと思いましたが、思ったよりもスムーズ。足の調子もだいぶ良くなってきました。ただ塗り薬をつけすぎてかぶれてしまったので今日からしばらく薬はつけないことのしました。今年受け付けた陶芸体験の作品を削ったり、お客さんが来てくれたりといつもの生活が戻ってきました。これから日常が続いてゆくのでしょうか。

2024年1月7日日曜日

一月七日

今日は七日です。早いものです、あっという間に一週間が過ぎてしまいました。色々なことがあり過ぎました。そして、今日は「祝い申そう」といって 子供たちが一軒ずつ家を回って、一年の家内安全を祈って歌を歌ってくれます。この歌は集落ごとに違っていて、島では伝統の行事です。それともう一つ。七草祝いというのがあります。東京では七五三にお祝いするのですがここでは七草のお祝いというのをします。ご近所を回って七草がゆをもらって歩きます。こちらは鹿児島の伝統行事。ここでは昔からのしきたりが守られています。そして昨日の続きで小さな仏像を造りました。一個目はある程度できたところで心棒を外す段階で崩壊。気を取り直してもう一度やり直しました。今日のは弥勒菩薩様です。56億7千万年後のこの世を救うために現れるという仏様になります。出来はどうかというと相変わらず5点ぐらいのできです。しかし明日からは器づくりです。仏様は週末の楽しみにしたいと思います。

2024年1月6日土曜日

手乗り仏

 何とかでっち上げました。乾いて三つに割れてしまったのが二つ。無理やり濡れた雑巾で戻して、顔を入れて心棒を抜きました。これで乾燥まで無事にゆけば何とか焼くところまではゆきそうです。出来はというと五点。百点満点ですからいかにひどい出来か。ただ幸いなのはその酷さを自覚しているという事。高校生のころデッサンをしていて自分がどんな絵を描いているのかがわかってませんでした。ただ、もしかして、実際にはもっともっとひどくて採点不能レベルなのかもしれませんが。次からは百済観音風から離れて、ちょっと趣の違うものに挑戦しようと思います。まだ、あきらめてはいません。ただし、本職の器づくりの合間にですが。

2024年1月5日金曜日

スリップウェア

 久しぶりのスリップウェアです。今日は木の葉皿です。時々剝れるのが心配ですが、とりあえずはそれ用の化粧は出来ています。後は攪拌して篩を通して、しぼりだして模様を入れました。乾燥するまで時間がかかりますから、ちょっとお出かけ。実は孫たちが今日帰省する予定でしたが、直前になって熱を出して今回は見合わせることに。小さい子にはよくあることですが。それでも買い物だけには行きました。お店はまだ正月モードでお正月用品の売れ残りが多いようでした。おそらくまだ工場は稼働していろいろないのでしょう。くるまで走っていると春のような温かさです。世間はまだまだお正月気分のようでした。

2024年1月4日木曜日

仕事始め

 今日から作業開始です。年末に入った注文仕事をはじめました。毎年頂く仕事ですが今年は一か月ほど納期が早くなりました。午前中は仏像と格闘して一個無理やり終わらせました。後二つ作りかけていたのですが、真っ白に乾いていくつかに割れていました。濡れた布をかぶせていたのですが隙間から風が入って乾燥してしまったようです。壊すには忍びないのでもういちど濡れた布の上からビニールで覆って何とか戻らないかとチャレンジすることに。我ながら諦めの悪い事です。庭の草取りもほぼ終えて、残すところはハウスの中です。あと三日もあればなんとかなりそうです。予定より一週間ほど遅くなってしまいました。まさか年を越すとは。今年は年頭からいろいろなことが起きています。平穏であってほしいとの願いも空しく。生きることは切ないものです。

2024年1月3日水曜日

仏像

一日、小さな仏像に向かいました。昨日の続きになります。全く思うようにゆきませんでしたが、無理やり完成に持ってゆきました。出来は百点満点で十点ぐらいという情けなさです。それでも何とか形にだけはしましたが、最後の最後に悲劇が待っていました。心棒が抜けないのです。しっかりと形が支えられるようにと太めの芯を使ったのが間違いでした。無理やり抜いたらボディーが三つに分裂、情けない状態になってしまいました。 泣きたい気持ち。今年は年の初めから多難な年になりました。この先どうなることやら。とほほ。

2024年1月2日火曜日

初手前

 今朝、今年最初のお抹茶を喫しました。奮発して、去年買っておいた新しいお抹茶を点てました。ちょっとお高くて、これまでためらっていて開封しなかったのですが。スーパーの安いものとは味わいが違っているだろうと思ったのですが、がびーん、まったく違いが分かりません。点て方が下手なのか、舌がダメなのか。かくなる上は誰かに点ててもらうか、どこかで本物を飲んでみるか。道ははるかに遠いと感じました。仏像造りも今日から初めたのですが、まったく思ったものとは程遠い事に気が付きました。こちらも道は遥か彼方です。なんにしても年の初めに自分の至らなさがわかったという事は、この一年、目指すところが見えた気がします。時間は限られています。出来ることを一歩ずつ、すすめてゆきたいと思います。

2024年1月1日月曜日

一年の計

 元旦です。あけましておめでとうございます。

いかがお過ごしでしょうか。わたくしはこの年になりますと、あまり変わりばえのしない朝です。そんなわけで昨日と一緒。朝は暗いうちから畑で草取り。そのあと散歩。おせちをつまんでお酒をいっぱい。お雑煮を食べてここにおります。今朝畑で一つ思ったのですが、ここ二年程、庭や畑で過ごす時間が少なかったなあと。それで草に覆われてますます足が遠のくという悪循環に陥っておりました。やはり、自然の中で過ごす時間を増やさないと。生きている証、(というと大げさなように聞こえますが、)陽に当たり、土に触れ、風を受けて季節を感じる。そんな時間をより多く持ちたい。出来ることなら、花を咲かせたり野菜を育てたいと思うのです。去年痛めた膝もそんな中で回復出来れば何よりだと。もう一つ、去年の暮れにボロボロのビニールが混ざってしまった粘土。これを何とかしようと。昔、作った石膏の仏像の型、年末に改造したのですが、それを使って庭に置く道祖神のようなものが出来ないか。もう一つは去年から時々作るようになった鉢。植物を育てるための。そんなものを色々作り焼くこと。そうすれば、あの土を生かすことが出来るし、庭も少しは見栄えが良くなるのではと。そんなことを器づくりと並行してやってゆきたいと思っています。

新しい年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。