2024年1月31日水曜日

陽気

 春のような陽気です。日向に出ると、むわっとします。蚊が出てきそうなほど。着ていたジャケットもエプロンも脱ぎ捨てました。おまけに釉薬掛け。久しぶりに蝋抜きです。ガスの火で蝋を湯煎します。この作業は夏にはしたくありません。今日のような暖かい日にも。少なくなった釉薬を作り足したり釉抜きしたり、長年の経験の生かしどころ。陶芸という仕事も知見の積み重ねが必要です。うまくゆかなくなったときどうやって乗り越えてゆくか。今回も新しい試みを加えています。前回窯で本焼きした後、なぜか化粧が剝れてしまいました。それも器の内側に限って。そこで今回は内側だけ釉薬で発色する作戦。本来ならば白化粧を掛ける代わりにです。うまくゆくかどうか。失敗しないための工夫です。先日、月の探査機の記者発表を見ていて思いました。うまくゆかなかったとき二の矢、三の矢を用意しておくことの大切さを。陶芸においても同じだなあと。最低限の対処をしておくことの大切さを改めて学習しました。