2024年12月31日火曜日

印判

 昨日まで作っていた粘土の印判、全て廃棄しました。土が粗過ぎて細かい文字が彫れないからです。この歳の瀬も押し詰まってやり直し。一日粘土を切って過ごしました。明日からは新年。陶芸の作業に終わりはありません。どうぞ、皆様、良い年をお迎えください。

2024年12月30日月曜日

里帰り

 娘の家族が里帰りするので空港へ迎えに行きました。駐車場はすべて満杯。致し方なく買い物をして飛行機の到着を待ちました。無事に元気そうな顔を見ることが出来ました。半年ぶりですが孫たちは一回り大きくなっていました。これから四日間だけですが、一緒に新年を迎える予定です。愛犬のスズも何とか年を越せそう。我々夫婦もだいぶ年を取りました。この先いつまでこうして過ごすことが出来るのか。大切に時間を過ごしてゆきたいと思っています。

2024年12月29日日曜日

歳の瀬

 何かとあわただしい日々が続いておりましたが、残すところ三日になってしまいました。朝から墓掃除。素焼きの窯出し。午後は門松を造りました。去年から始めた門松づくり。勝手がわからずただただ行き当たりばったり。相変わらずの生き様です。昨日原形をこさえた三島の印はお客さんいる間ちょこちょこと彫ってみました。夜、布団の中で四文字漢字が面白そうだと延々頭をめぐっていました。、花鳥風月だとか春夏秋冬のような、結構あるものですねえ。これなら無限に浮かんできそうです。来年は三島を中心に仕事を展開したいと思っております。

2024年12月28日土曜日

三島印

 三島の器に押すための印を造りました。昔作った印を使っていたのですが、この際ですから、新しいのを造ってみたいと思ったのでっこれまでの花三島の印ではなく、文字の印を作ろうと。今日のところは印のベースですが。漢字の印の書体をどうしようか。昔から篆書体が印鑑には使われるのですが、角っぽい楷書でゆこうか。最近夜中に目が覚めると三島の事ばかり考えています。技法について。化粧について。どんどん妄想ばかりが先走りしております。

2024年12月27日金曜日

棚卸し納め

 昨日は今年最後の棚卸でした。毎月二十五日ですが都合がつかずに一日遅れで。買い物もたくさん。重くて腰を痛めかかりました。娘家族が帰ってくるのでお正月の準備も。まだちょっと早いようでお店はクリスマスとお正月の間の谷間状態でした。最後にメガネ屋さんで新しいメガネを作りました。もうすぐ誕生日、免許の更新日が迫っております。おそらく今回が最後で返納予定。最近めっきり反射神経も鈍ってきました。交通事故だけは起こしたくありませんので

2024年12月25日水曜日

 だいぶ細くなってきました。家の脱衣所の壁にかかっているムーンカレンダーによりますと大晦日が新月そして元旦から右舷の月から左舷へと変わるのがわかります。ちょうど太陰暦のような動きです。毎年同じ動きかどうかわかりませんが。まさしく新年からお月さまが大きくなってゆきます。あと残すところ一週間。今年の元旦早々、大きな災害に襲われた日本。激動の時代とは言え、出来ることなら穏やかに年を終えたいものです。

2024年12月24日火曜日

体験

 今年最後の体験を行いました。年内はもうやらないことにしました。年明け早々にすでに予約が入っていますが、とりあえずは今日でおしまい。今年もずいぶんやりました。今日のは家族連れ。シンガポールからとか。ろくろ一人と手びねりが三人。しっかり五時まで。残りの数日はゆっくり自分の好きな仕事をしたいと思っております。

2024年12月23日月曜日

ライフワーク

 そろそろ歳なので、人生を締めくくることを考え始めています。仕事をどのように終息させるか。振り返るとほとんどが成り行き任せの人生。割と長く続いた仕事に七福神の神様づくりがありました。とある神社から声がかかり、東京の七福神めぐりの神様を造り始めました。ニ十歳過ぎから初めて、年末恒例でかれこれ50年ほどやってきました。その仕事がコロナで終わって、しまいました。毎年多い年で千組以上少ない年だと三百組。平均すると七百組ぐらいでしたか。一組七種類ですから合計すると二十五万体は造ってきた計算になります。この時代、果たしてそれほどの神様を造った人がおられるでしょうか。もしかすると現在ご存命の人の中では最多制作者かもしれません。この歴史をこのまま終わらせるのも、もったいない気がしてきました。しかし需要はなくなってしまいました。何かの形で継続できないものか。ここにきて考え始めています。少しずつでも造ってゆきたいと。神様仏様のようなものを。身近に置いて心が安らぐ。心のよりどころとなる。何かを造り続ける。そんなことをライフワークにできたらと思うところであります。

2024年12月22日日曜日

怒涛の三島押

 止まらなくなってしまいました、三島の作業が。確か前に読んだ本。吉田明さんが書いていた三島に関する本。埋め尽くしの快楽と言ってたような。たとえばイスラム寺院。モスクでしたっけ。あのアラベスク模様。目がくらむような柄の連続。あちらは大勢での合作でしょうが。ひとりでやっていても同じような感覚になります。印鑑中毒のような。そして今日はコーヒーカップとソーサーを造りました。当然三島のための。これは、もう、嫌になるまでやり続けるしかなさそうです。誰か止めてくれー、と叫びたくなってきました。

2024年12月21日土曜日

ぐい呑み

 相変わらず今日も三島の仕事。片口とぐい呑みです。昨日挽いておいたものに、印を押して高台を削りました。三島の文様を入れるには小さいのですが、手作りの印だと何とか押すことが出来ます。ただ少し柔らかすぎの生地に押すときはコツがあります。普通の素材ではすぐに印が濡れて目が詰まってしまいます。そこで竹や木に加えて素焼きで作った印が役に立ちます。適度に水分を吸収してあまり詰まることがありません。これも長年やってきた経験が役立っている気がします。

2024年12月20日金曜日

化粧掛け

 三島に化粧を掛けました。色の対比を際立てさせるためにまずは黒化粧。その後に白化粧を刷毛目で付けました。最初は素焼き後に白化粧を掛けようと思っていましたが、急遽変更。素焼き後の方が色は際立つのですが、生で掛けると生地に馴染むように思えるからです。今回の変更が吉と出るか凶と出るか。焼いてみないと分かりませんが。陶芸という仕事は場面場面で結果に大きく影響するものです。結果は焼き上がるまでわかりません。毎回が新しい試み。ドキドキすることが続きます。全ては焼いてみないと分かりませんから。因果な仕事だなあと思う事が多々あります。

2024年12月19日木曜日

 どんどん寒くなってきます。とはいっても今朝の工房は13度ありました。毎年最も冷え込んでも7度ぐらい。去年は特別で3度まで下がりました。それでも昔東京で壷を挽いたら翌日凍っていたなんてことはありませんけど。しかし工房の壁は一枚で節穴だらけ。風が吹くとスースーします。今朝はとうとう虫よけの暖簾を外して入口の戸を閉めました。本格的な冬はまだまだこれから。歳をとって寒さが骨身に応えます。

2024年12月18日水曜日

三島

 昨日挽いた鉢に三島の模様を入れました。二日がかりを覚悟してたのですが。思ったよりも捗って一日で終了。あとは削って化粧掛け。明日中には終わりそうです。折角三島の仕事をはじめたのでぐい呑みや片口でも造ろうかと思案中です。

2024年12月17日火曜日

リベンジ

昨日は上手く造れなかった鉢。何とか慣れてきました。大鉢ではありませんが。焼き上がりで中鉢でしょうか。一日、頑張って二十個。三島のしたじができました。 昨日は、全く歯が立たなかったのですが。明日はいよいよ印判作業です。何とか無事に進むと良いのですが。どこに落とし穴があるか一瞬先は闇ですから。

2024年12月16日月曜日

 午後から三島の大鉢のろくろ作業をはじめましたが、三連続失敗。一個目は完全につぶれましたがあとの二つは形が気に入らず、最後に壊してしまいました。午後からの仕事は何だったのでしょうか。屈辱的な敗北。長くやっているとそういう事もありますよ。でも気に入らない形でも何とか胡麻化して最後まで行ってしまう事もありましたが、ここはきっちり、自分を偽らずにやることが出来ました。こういう決断が出来るようになったのも、少しずつ前に進んでいる証ではないかと自分に言い聞かせております。

2024年12月15日日曜日

修理

 先日、ひびが入ってしまった器の修理を頼まれました。三島の器です。何とかなおしたのですが、その器を今日取りに来ました。本当は金継でやりたかったのですが、とりあえずひびを埋めるところまで終えていました。ペーパーで表面を磨くところまでやっておきたかったのですが、時間の関係でそこまでは出来ませんでした。もう一つ、以前依頼を受けていた器を取りに来てくれました。昨日から造っているのも注文品。最近、なぜかそのような仕事が増えています。前にここで書いたことですが、昔の町の鍛冶屋さんのようになりたいというのが夢だと。壊れた農具を修理したり錆びてつかえなくなった包丁を研ぎなおしたり。ここにきてどうやら町の器屋さんっぽくなってきたなあと、思えるようになってきました。昔の暮らしは壊れたら修理しながら、物を大切に使っていたなあと思いだしております。

2024年12月14日土曜日

注文品

 おそらく今年最後の、注文品を造りました。島にあるホテルからの。春に受注を受けたらしいのですが、すっかり忘れていました。確かサンプルを造るぐらいの話だったと記憶しているのですが。あちらはすっかり注文したと思っていたようでした。ここにきて数を挽く事になりました。有難い事ではありますが。最後は好きなものを造って終わりたいと思っていたのですが。年の瀬にあわただしくなってしまいました。頑張ります。

2024年12月13日金曜日

ひとり仕事

 午後から仕事場は一人でした。外は急に冷え込んできました。いつもいる息子がいなくなるとなんだかぽつんとして肌寒さもひとしお。体験工房に広げた器に釉薬を掛けて過ごしました。振り返ると今年は良く制作に励んだなあと思います。ほとんど畑にも下りずせっせと器づくり。でも、まだまだやり残しも多い気がします。ここからが正念場です。

2024年12月12日木曜日

サトイモ Ⅱ

 午前中で里芋堀を終えました。サースに養分を吸い取られて貧弱なこと。それでもかろうじて生き残っていたのは肥満児になってなかったのかもしれません。周りに植えたしょうがも青い葉を残していました。根っこはほとんど太ってませんでしたが。サトイモは連作障害が出やすいという事で最低五年を空けないとと何かの本に書いていました。来年植えるところがとうとうなくなりそうです。そろそろ一回作ったところに植えようかと思っています。一年中ほとんど世話をしてなかったのですが、また続けようという気になってきています。疲れますが畑仕事は元気が出る気がします。

2024年12月11日水曜日

サトイモ

 朝からサトイモ掘りをしました。植えつけてから追肥も土寄せも、もちろんですが草取りもやってません。気がつけばサースに埋もれてほぼ枯れてしまったようです。しかしそのままというわけにもゆかず、かみさんから言われて試しに掘ってみることにしました。いつもは大きくなるとバケツ一つぐらいになっているのですが、今年は本当に小さくかろうじて生き延びてくれたような感じです。ただ今年は暖かいせいか年末だというのにすでに芽が出始めています。これ食べれるのかなという疑問もありますが、ハウスの横に植えたので掘ってゆくと自家用には十分になりそうです。去年が獲れすぎて沢山余らせてしまったのですが今年はちょうどよいかもしれません。最近畑に下りることがほとんどなく、もっぱら制作ばかりでした。今日は一日外に居ましたので体は心地よく疲れています。今夜はよく眠れそうです。

2024年12月10日火曜日

手びねり

 十二月に入って体験のお客さんが少なくなってきました。今日は久しぶりの手びねり体験。北海道からの養蜂家とのこと。寒い冬は鹿児島で越冬させるために移動してきたよう。屋久島は思ったより寒かったとか。山はどういう事か通行止め。バスが通れなくなってしまったようです・何が起きたのでしょうか。自然は人間の思い通りにはゆかないものです。

2024年12月9日月曜日

続刷毛目

 ぐい呑みの刷毛目作業でした。黒化粧の後に茶化粧をして赤化粧、もう一つは黒化粧をして白化粧です。白化粧の方は経験を重ねてある程度予測が出来ますが。今回から色化粧を重ねてみました、こちらは全くの初仕事。結果が見えません。最終的に掛ける釉薬で全く別物になる事はわかっていますが。この後次第。ちょっとワクワクしております。

2024年12月8日日曜日

刷毛目

 昨日は調子に乗ってぐい呑みを挽きまくりました。それを午前中に削り、午後から化粧掛け。今回は刷毛目。それも白化粧だけではなく赤化粧と茶化粧を混ぜ合わせて。まずは蓋つきの片口から。化粧の段階では面白そうですが、本焼きしたらどうなるか。それには最後に掛ける釉薬次第。やはりマット釉を新しく造るべきか。思案のしどころです。

2024年12月7日土曜日

腕時計

 先日、腕時計のバンドが壊れて落ちてしまいました。修理できそうにないので新しい時計を買おうかと思ったのですが、アマゾンの購入履歴で五年ほど前のもので意外と高かったことがわかりました。それではとバンドだけ変えようと注文したのですが、それがやっと届きました。どうやって取り替えようかと悩んでいたら、息子が古い方のバンドを取り付けられるかもしれないと言ってくれました。一時間余り、あれこれやってくれて修理してくれました。古い方のバンドを使えるようにしてくれました。結局新しく買ったバンドは出番が無くなってしまいました。結果としてはオーライですが、新しいほうのバンドは次に壊れたたときのリザーブになってしまいました。ほんのちょっとですが得したような損したような、複雑な気分になりました。

2024年12月6日金曜日

酒注ぎ

 やはり手を付けないことにします。酒やそばつゆを入れる器にはふさわしくないと思いますから。しかし持ちにくそう。いくら収縮しても。今日で三日目。明日半日はかかりそうです。思ったよりも時間がかかってしまいました。悪戦苦闘。あとはどの釉薬を使うか。昔透明なマット釉を造ったことを突然思い出しました。和風の器にするにはあの釉薬をもう一度作ってみようか。新しい仕事には、それに見合った釉薬を使いたいと思うのです。

2024年12月5日木曜日

汁注

 昨日造り始めた片口。蓋を付けてみようと部品を造り始めましたが。どうもしっくりきません。口は丸いまま。どうも大きさに対して少しバランスが良くありません。そこで把手を付けようかと迷い始めています。でもお酒やそばつゆに使うにしては洋風になりすぎる気もします。ここにきて悩み始めました。どうしたものかと。明日いっぱいはかかりそうですから、ゆっくり考えることにしましょうか。

2024年12月4日水曜日

汁注ぎ

 昨日ちょっとした来客に昼をご一緒しました。簡単なお蕎麦。冷たいそば。つゆは片口を使ったのですが、ふと思いついて蓋の付いた片口を造ってみることにしました。汁がのこればそのまま冷蔵庫にしまうことが出来ます。最近また、急須を造りたいと思うのですが、その練習としても良さそうなので。釉薬は例によっていろいろな色を使いたいと思います。屋久島ブルーも。ここにきて少し時間に余裕が出てきました。こんな時、ちょっと手の込んだものを造ろうと思っています。

2024年12月3日火曜日

苦手

 ひとの顔を覚えられません。今日もずいぶん長い間お世話になったホテルの売店の人が来てくれました。わが工房の担当者で時々顔を出してくれていたのですが、見事に間違えてしまいました。先日電話をくれた人と勘違いしてご本人以外の人の名前を口にしてしまったのです。人の顔をじっと見ることが出来ません。だから声を頼りの判断するのですが、てっきりと思い込んでしまったのです。失礼をわびたのですが後の祭り。大変申し訳ない事をしてしまいました。一度会っただけでも決して忘れない人もいるというのに。だから出来るだけ人との接触を避けて隠れるように暮らしているのですが。肝心な時にやらかしてしまいます。ごめんなさいと謝るしかありません。

2024年12月2日月曜日

小壷

 小壷づくりもだいぶ進んできました。これまで二十個を目標にやってきましたが、すでに五個壊れてしまいました。これから乾燥、素焼、本焼きと続いてゆきます。果たしていくつ生き残るのか。最近、夜に目が覚めて、小壷の事を考えています。無事いくつ取れるかと。新しいことに挑戦することの難しさをあらためて感じております。

2024年12月1日日曜日

台付小壷

 ここ三日ほど、輪積みでこつぼを造っています。昔は高さが五十センチを超えるような大きな壷を造ったものですが、現在は掌に乗るような可愛いのを。それだけでは面白くないので台と組み合わせる形です。出来るだけ下を絞ってぼてっとした感じにならないように、初めから台とくっつけて造っています。この作業、なかなか思ったよりも時間がかかって今日で三日目。楽しいのですがはてさてちゃんと焼き上がるのか。ワクワクしております。