2020年7月11日土曜日

一人で

一人で出来ちゃいました。カード払いの手続きです。これまでは、お客さんがカードを出すと、息子に代わってもらって、手続きをしてもらっていました。今日は工房は一人、とりあえず朝カードリーダーの電源を入れて、タブレットも充電を確認して、プリンターも電源をオンにしておきました。昼過ぎになって、近所の人が買い物に来てくれました。そして、カードが使えるようになったのですねえと言われました。「私、最近ほとんど現金使ってません」という話。それではカードで払いますかということになりました。顔見知りですし、もしダメだったら息子を呼ぶか、お客さんに手伝ってもらおうと思って、やってみることにしました。彼女は、銀行に勤めている人ですから、なんとかなるだろうと気持ちも楽だったのです。

まずタブレットのスイッチの位置がわかりません。やっと見つけて、次はカードリーダーのスイッチ、こちらはお客さんが教えてくれました。暗証番号を入力して、カード決済を押して、それから金額を入力、次はカードを差してもらって、暗証番号を入れてもらって、決済へ進むを押す。後はしばらく待っていると、決済終了が点いてプリンターから金額が印刷されて出てきました。なんとか一人でやり終えることが出来ました。ちょっとお客さんにも手伝ってもらいましたが。全て終わって、お客さんも、すごいですねの感嘆の言葉。こちらも思わず、本当にすごいと、心の底から漏れてしまいました。世の中、どんどん進んでいるのですねえ。

2020年7月10日金曜日

エプロン

一体何日ぶりでしょうか。おそらく三週間ぐらいお日様の顔を拝んでませんでした。ほんの少し顔を出してくれました。奄美ではそろそろ晴れ間が広がってきたようですから、ここもそう先のことではないと思います。もう、ノアの箱舟状態でしたから。そんなわけで洗濯機を回しました。まずはエプロンです。

ボツボツ、体験が復活して、汚れたエプロンは工房で洗っています。仮にコロナの菌がついても、絶対に家には持ち込むわけにはゆきませんから。家には基礎疾患を持った子がいます。前にも、肺炎で死にかかったことがありましたので。それと、たまったマスクも洗濯しました。こちらは自作の布製です。少しずつ人が動き出した、お客さんもごくたまにですが、寄ってくれるようになりました。この先政府のゴーツーキャンペーンというのも始まるようです。コロナは怖いですが、人が動いてくれませんと、生活が成り立ちません。なんとか、注意しながら、新しい日常を作ってゆきたいと思います。

2020年7月9日木曜日

耳つけ

まだ柔らかくて、本当は削れる状態じゃあないのですが、待ちきれず削ってしまいました。そのせいで、肌は指跡でベタベタです。もう四日目だというのにねえ。本当に今年の梅雨は、特別しつっこいと思います。もういい加減にして欲しいところです。どこまで、被害を出したら気がすむのでしょうか。まあ、歴史の本を読みますと、何年も、天候不順が続いて、神様にお願いしたり、人身御供を出したりしたとか、出てきますが、今年はまさにそんな年なのですかねえ。踏んだり蹴ったりです。ただでさえコロナに振り回されているところに。閑話休題。削りを終えた花入に耳をつけてみました。

ちょっとした遊びですが。こんな時ですから、色々遊んでみようと思っています。

2020年7月8日水曜日

捨てる神ありゃ

ちょっと違うかもしれませんが、ことわざで、「捨てる神ありゃ拾う神あり」と言いますが、そんな感じです。昨日キャンセルになった体験ですが、今日は急に当日予約が入りまして、帳尻が合ってしまいました。面白いものですねえ、世の中って。だから、ぼやいても仕方ないのでしょう。前向きが何より。雨は相変わらず今日も強くて、一昨日挽いたのが、全く乾く気配がありません。そこで今日も小壷、三日目です。

こういう袋物は、(袋物とは口が閉じていて胴体が膨らんだものという意味ですが)、時間がかかるので、こんな時にはうってつけの仕事です。どんな色で仕上げようか色々考えながら作ります。ただ、口が閉じていると余計乾きにくくて、ますます置き場がなくなってきました。

2020年7月7日火曜日

ぼやき

鬱陶しい。湿度がものすごいのです。昨日挽いた一輪挿しが全く乾きません。むしろ柔らかくなった気がします。おまけに何かの虫が這ったようで、なめらかに仕上げた口が、ガサガサになっています。おそらくヤスデの仕業でしょう。そこで、今日も一輪挿しを挽きました。形を変えて。

明日珍しく観光客らしい人から体験の予約が入っていましたが、キャンセルになりました。「鹿児島に行けなくなって」とのこと。コロナ禍でしょうか。クラスターで大変なことになってしまい、全国ネットで流れてますから。それとも豪雨禍でしょうか。こちらも九州全体で大変な被害が広がっていますし。何にしましても、ようやくこれからという時に、また大変なことになってしまいました。去年もひどかったのにねえ。息子が朝から何処かにでかけて、後から訊くと、期日前投票に行ってきたとのことです。カミさんももう済ませたようですし、残っているのは一人だけです。早く済ませてしまいたい気持ちはよくわかりますが。なんせ、6人の立候補者で、政策を比べてみると、皆あまり代わり映えしないことばかり書かれています。早い話、争点が見つからないのです。ただ、いろいろな思惑がらみでこんなことになってしまったようです。特にいやらしいのが、地元のメディアのやり方です。現職のあら探しばかりやって、なんとか引き摺り下ろそうという魂胆が見え見えです。だから不信感から、意固地になっているように見えます。まあ、そこに隙を見つけてこんなにに大勢が立候補したのでしょうね。だから余計、早いところ投票を済ませてしまいたいと思うようになるのでしょう。結果、誰が当選しても、良い気持ちにはなれそうもありません。あーあ、もうこんなにぼやいてしまいました。これも、この鬱陶しさのせいでしょうか。

2020年7月6日月曜日

鶴首

昨日は久しぶりに体験3人。手びねりなので、ゆっくり6時まで楽しんでくれました。今日は、何を作ろうかなあと迷いました。実は大抵揃っているのです。定番のフリーカップは50個素焼きが終わっています。豆皿はと見ると100個あります。丸カップはと聞くと、たくさんあると言われました。何作ろうか、相談したら、時間がかかるものが良いのじゃないとのこと。そこで鶴首のミニ花瓶にしました。最初はあまり気乗りしなかったのですが、やりだすと面白くなって夢中になりました。首の太さ胴の膨らみ、口作り、ほんのちょっとしたことで雰囲気が変わります。

昔個展をやっていた頃は花入や壺がメインでした。今はお土産品が主ですから、手のひらに入るぐらいの小さなものばかり作っていますが、小さくても形に変わりはありません。やはり魅力のある器にするためには、神経を集中しないと、上手く行かないようです。

2020年7月4日土曜日

水害

昨日の雨が北上したわけではないと思いますが、熊本鹿児島が大変なことになっています。特に球磨川が氾濫した人吉辺は被害が心配されます。昔読んだ本で、野呂邦暢という人が書いた「草のつるぎ」という作品の中で、諫早で起きた川の氾濫の話があります。その時の死者行方不明者は千人を超えたと言います。彼の実家も洪水で全壊しました。当時自衛隊に入隊していた野呂は、特別の許可を得て災害の現場に帰ってゆきます。その時の模様が描かれていて、胸を打った記憶があります。今日も、水没した町の様子や救助を求める人たちをニュースで見て胸が痛みます。野呂という作家のことをあまり知らなかったのですが、昔読んだ、沢木耕太郎の「バーボンストリート」というエッセイで知りました。

その話のタイトルは「ぼくも散歩と古本がすき」というもので、若い日の野呂がよく通った古本屋との交情が綴られていました。お金のなかった野呂が平積みの安い価格の本を何冊か求める時、いつも値切って、いくばくかの値引きをしてもらっていたそうです。ある時。店主の虫の居所が悪かったようで、いつものように値切ってくる野呂にもの凄い怒り方をして、それ以後足が遠のいてしまったそうです。ところが彼が東京での暮らしにみきりをつけて、国に帰る決心をした時、前からどうしても欲しかったブールデルの彫刻作品集を買う決心をしたそうです。彼が退職金を握ってその本を差し出した時、店主が、国に帰るということを知って、千五百円のうち千円だけを受け取って後はどうしても受け取らなかったというのです。6000円の月給の時代の話です。彼はその話を何度もエッセイの中で書いているそうです。そんな彼が自衛隊時代の思い出を綴った「草のつるぎ」で芥川賞を取ったのが1973年のことでした。その頃、こちらは美術大学を中途でやめて屋久島へ来て陶芸という新たな世界に足を踏み入れました。ただそれだけの話ですが野呂も若い頃絵や彫刻が好きで、当時美術館で開かれたブールデルの展覧会に行きたかったのですが、お金がなくて諦めたそうです。もしかしたら、絵の道を諦めて小説家になったのかもしれません。人の運命の不思議さを感じます。今回の水害の被害が大きくならないことを願わずにはいられません。