2022年2月28日月曜日

二月

 今日で終わりです。二月も。今年もすでに6分の一が過ぎました。昨日は疲れがひどくて、晩の食事も、水のように薄いお酒もほとんど体が受け付けませんでした。とにかく眠りたくて。早く布団に横になりました。今日になって少し元気が出てきました。1日の荷造り作業で、だいぶ先が見えてきました。同時に、これから先、どんな仕事をしたものか、そろそろ考え始めています。思い返せば、秋から必死で制作してきましたが、それも過去のこと。これからどこに向かってゆくのか、今後を見定めようと思っています。

2022年2月27日日曜日

腑抜け

 きのうの午後から、眠くて眠くて体もだるくて、気力も萎えてしまいました。最初は、ワクチンの副反応が遅れて出たのかとも、思いましたが、どうも気が抜けてしまったようです。気が抜けている時ではないのですが。作品作りが終わって、ホッとしてそうなったようです。荷造りも終わってないというのに。気力、体力を制作で使い切ってしまったのでしょうか。それでも、体に鞭打って荷造りしてますが。ここにきてわかったことですが、どうも作りすぎてしまったようです。割り当てられたスペースにとても陳列できそうもありません。先日は、ある人の情報で、デパート近辺の人通りが閑散としていたということも聞きました。そりゃそうですよねえ。現在、蔓延防止が延長になったところですから。6日まで延長とか。物産展は三月九日から始まります。残すところ、一週間ちょっとです。その頃一体どうなっているのか、不安だらけです。

2022年2月26日土曜日

荷造り

 今日から本格的に荷造りに取り掛かりました。今回の大阪、梅田阪急百貨店での「春の九州物産大会」には屋久島から当工房の他にも、苔玉を作っている方と、島でジビエ料理のお店をやっている方が出店されます。今回のテーマが世界自然遺産の選ばれた九州の物産ということで、屋久島以外にも奄美大島をはじめとして幾つかの島の物産も出展予定とのこと。そろそろ他の方達も準備を始めているようで、苔玉制作の方から電話をいただきました。いつ頃送る予定かとか、いつ大阪にゆくのかその他いろいろ相談を受けました。みなさん、初の出店のようで勝手がわからず、頭を痛めている様子です。苔玉は生き物ですし、ジビエは冷凍で送るようなので、焼き物屋にはわからない苦労があるようです。焼き物も壊れないように、しかも取り出しやすく、一箱が重すぎないようにと色々苦労があります。ここにきて、新型コロナがどうなるのか、世界情勢も気になります。ウクライナ情勢がダイレクトに影響するとは思いませんが、それでも人の心は微妙なものです。このような時期に果たして、こんなことしていても良いのだろうか、色々自身に問いかける日々を過ごしております。

2022年2月25日金曜日

棚卸し

 今年初めての棚卸しでした。一月はカミさんひとりに行ってもらいましたから。その時だいぶ在庫が減っていたのですが、補充ができませんでした。何しろ、物産展の作品作りとホテルの注文品に追われていました。やっと、ここへきて少し余裕が出てきました。どれぐらいぶりでしょうか、こんなにゆったりとした気持ちになったのは。もうやれることは全てやりました。あとは荷造りをするだけです。ただ、普通の荷造りとちょっと違います。出し入れがしやすいよう、あまりガチガチに包装するわけにはゆきません。だからと言って、割れてしまっては元も子もありません。産地の窯元さんは、コンテナーに入れてそのまま送ってくるとのこと。我が工房では段ボールの箱で送ります。コンテナーよりも深いので、上からの重さで壊れない工夫をする必要があるのです。なかなか簡単にはゆきません。時間がどんどん過ぎてゆきます。

2022年2月24日木曜日

荷造り

ぼちぼち荷造りを始めました。まず、屋根裏から段ボール箱に入れておいた作品を下ろして、どれをいくつ持ってゆくかというところから、始まります。ずいぶん前に作った器は、どんな出来だったのかすっかり忘れています。取っておいた中から選んで、値段をつけます。それがまた大変です。送料もかかりますし、デパートの取り分もありますから、ここと同じというわけにもゆきません。かといってそんなに高い値をつけるわけにもゆきません。悩みどころです。限られたスペースにどうやっておさめるか、次々と悩みが湧いてきます。長いこと、島から出なかったツケが一気に襲ってきました。 

2022年2月23日水曜日

三度目

ワクチン接種に行ってきました。今回は足を伸ばして病院です。近くの診療所だと先になって、大阪行きに間に合いませんから。病院では初めてですが、だいぶ要領が違っていました。それに、今回のはモデルナ製です 。ファイザーよりも熱が出やすいとか。今晩が心配です。でも、できることはやっておきたいのです。我が家には基礎疾患のある子がいます。あの子だけはなんとか守ってあげたい。そんな気持ちでいっぱいです。誰の心も一緒だとは思いますが。この危機を無事乗り越えるために、頑張ろうと思います。

2022年2月22日火曜日

御三家

 西郷輝彦さんが亡くなりました。中学生の頃、よく聴いていました。我が郷土の先輩ですから。ただ、あの頃は、祖父の故郷鹿児島にそれほど深い思い入れがあったわけではありません。食事はさつま汁とかよく食べたものでしたが。四谷に住んでいましたから、どちらかというと御三家の中で舟木一夫の方が近く感じていました。あの人。同じ四谷に住んでいましたから。一度、一緒に草野球をやった思い出があります。今の迎賓館。当時は国会図書館だった建物の前に三角原というグランドがあって、そこで遊んでもらったのです。西郷輝彦は太い眉とくっきりとした目がいかにも薩摩の人という感じで、懐かしい面影が印象的でした。橋幸夫は四谷から引っ越した杉並の西荻窪、善福寺公園と言うところの池の前に豪邸がありました。あの家が橋幸夫の家よと教えられたものです。今となっては懐かしい思い出ばかり。思えば遠くへ来たものです。

2022年2月21日月曜日

花生け

今日も一日花生けの釉薬掛けです。だいぶイメージがまとまってきたように思います。先日試しにラスター釉というのをかけてみたところ、格好良く、なかなかオシャレに焼きあがりました。ただ、ちょっとオシャレすぎる気がして、悩んでいます。何しろ島の焼き物屋ですから。少々野暮ったいぐらいがちょうど良いのではと。島の自然を感じてもらえるような、そんな感じが良いのではと思ってみたり。最近、いろいろな作家さんの仕事をネットで調べたりしています。中には亡くなっていることを知ったりします。全く浦島太郎のような暮らしをしていますので、世間のことに疎くなっていることを改めて知らされています。 

2022年2月20日日曜日

花瓶

 物産展の作品もそろそろ大詰めに近づいてきました。これまで準備したのは食器がほとんどです。あとは小ぶりの花瓶や小壺を焼こうと思います。一応形は作っておいたのですが、どんな釉薬で色をつけるか。思い浮かびません。器の方は青やビビッドなカラーが多いのですが、花を入れる器は落ち着いた色でないと、花が生きません。そこで昔作ったブロンズ色の釉薬を奥の方から探し出しました。ただその釉薬、長い間使ってませんでしたから濃度や使い方を忘れてしまっています。試しに焼いてみた方が良いのでしょうが、もう時間がありません。ぶっつけ本番でやることにしました。最近、そんな仕事が多くなっています。何しろバラエティーをつけたいのですが、手持ちの釉薬は限られてます。だから、一か八かの勝負になってしまいます。せっかく一生懸命に作ったものたちですから、ひどいことにならないと良いのですが。

2022年2月19日土曜日

緊張

 昨日は寒気がして暖房をつけたりしました。今日は朝からお腹の調子が悪く、寒気もして体が重くて仕方がありません。風邪かなと思ったのですが、一つ思い当たったのが緊張です。実は腸が敏感で、例えば苦手な人が来るとわかった途端にお腹を壊すほどなのです。もしかすると、大阪行きが近づいて緊張し始めているのかもしれません。まだ二週間も先だというのに。航空券の手配も終わり、宿も予約を取りました。いよいよ、迫ってきたという実感に体が反応したのかもしれません。思えば島から出たのはなん年前でしょうか。確か娘が結婚式を挙げた時以来かもしれません。まさに引きこもり爺さんです。そんな年寄りがいきなり、大都会、大阪で人混みに紛れるわけですから体が拒否反応を示すのも致し方ないことかもしれません。まあ、気楽に構えてゆけば良いとは思うのですが、幾つになっても気が小さい性格は変わらないようです。

2022年2月18日金曜日

カセット

朝、 寒さで、背中がゾクゾクして、風邪をひきそうな気がしました。何か暖房をつけようと思ったのですが、ストーブはすでに押入れにしまってしまいました。今更、引っ張り出すのも面倒くさいので、なにかないかと探したところ、去年買って一度も使ってない、カセットガスを使った小型のストーブを思い出しました。キャンプなどで使う目的で作られたのだと思うのですが、ちょっと火の気があるだけで違うものですねえ。一番弱火でもポカポカして、かなり楽になりました。そういえば最近はカセットで動かす耕運機なども出回っていて便利なようです。燃料代もやすいようで、知人が計算したところ、ガス屋さんが持ってくるプロパンよりも安上がりとのことです。ゴミ出しにゆくと、大量のガスボンベばかり袋いっぱい出している人がいます。確かに経済的にはガスボンベを使った方が良いのかもしれません。ただやはり抵抗があります。大量の空になったボンベを捨てるということがです。すごく資源を浪費している気がして。近頃はガソリンも灯油も値上がりしていますし。実際のところどういう生き方をするのが地球に負荷をより減らすことができるのか、悩ましい問題です。

2022年2月17日木曜日

マイル

 大阪までの航空券を予約しました。貯まっていたマイルを使うことにしました。行きは平日で直行便が取れましたが、帰りは週末で直行便は満席でした。そこで、鹿児島乗り換えで帰ることにしました。宿も駅の近くに見つかりました。宿泊代が思ったよりも安くてびっくりしました。コロナで、空いているようです。こんなところにも影響が出ているのですねえ。だって、三月といえば春の旅行シーズンの真っ最中です。このコロナ、いつになればおさまるのでしょうか。果たして、物産展のように人が密になるようなイベントに足を運んでもらえるのでしょうか。今日、一緒に出店する、ジビエ料理のお店の人が工房をおとづれてくれました。はじめての出店で、不安なようでした。食品は陶器と違い、賞味期限があります。よりシビアーになるのも理解できます。でも、焼き物屋もどこにでもいます。まさに、石を投げれば焼き物屋に当たるというほど、どこにでも。それに大阪のお客さん、目が肥えているでしょう。どうなることやら。心配しても始まりませんし、今さら後戻りもできません。当たって砕けろです。

2022年2月16日水曜日

フィギュア

 あまりオリンピックは見なかったのですが、昨日はなぜかフィギュアスケート女子のショートを見てしまいました。あのような採点競技はよくわからないのですが。ただ。日本の選手がトリプルアクセルという難しい技を成功させたということはすごいことだと思いました。本当に色々な種目に出ているのですねえ。日本人は。今朝から寒さが戻ってきたようです。まさに三寒四温といいますが。春が近いとはいえ、一筋縄ではゆかないようです。

2022年2月15日火曜日

定期検診

 三ヶ月に一度の病院でした。昨日、新型コロナの感染者が九人出たとかでなんとなく閑散としていました。おかげで早く終わりましたが。まあ、特別変わった様子はありませんでしたが。もう、だいぶ慣れてしまったのでしょうか。北のほうは曇り空でしたが、工房に近づくにつれて、春めいて、暖かさが感じられ、花も白梅が終わりに近づいているようです。家の畑は今スモモの花が満開。季節はどんどん移ろっています。

2022年2月14日月曜日

色面

 朝3時過ぎから色面の仕事をしました。時間がかかることはわかってましたが、予想を超えてはるかに大変でした。今回は扇の形とカップそれに角の大きな鉢の三種類。ちょっと手の込んだ色使いにしようと五種類に二色、色違いにしました。合わせると十種類の釉薬をかけました。それだけでも大変な手数それに三種類の形ですから、三十回別の動きをすることになります。夕方にはなんとか終えることが出来ましたが、出来上がりはシンプルな柄です。こんなに大変な手間がかかっているなんて誰も思わないでしょう。陶芸は見えないところに手がかかるものです。

2022年2月13日日曜日

タンカン

 春の果物。タンカンの季節になりました。収穫時期が年々早くなって、今では2月の中旬には熟しています。昔はたくさん買って、あっちこっちに送ったものですが、だんだん減ってきて、今ではごく親しい人だけになりました。それでもこれが終わって、なんとなくほっとして、ああ春がきたなという気分になります。例年ならば春植え野菜の準備を始めるところですが、今年は畑を横目で見て、工房に直行です。仕事はだいぶ進んではきましたが、予定よりはかなり遅れています。まあ、できるところまで頑張って、あとは成り行きに任せるしかないのでしょう。

2022年2月12日土曜日

花生け

 ずっと食器ばかり釉薬をかけていたのですが、そろそろ花瓶も少し焼いてみようと釉薬をかけ始めました。ところがどう色をつけたら良いか頭に浮かびません。悩んでいるうちにだんだんわけがわからなくなってしまいました、どの釉薬の上にどんな釉薬を重ねたらどんな色になるのか、あまりにも複雑で頭がぐちゃぐちゃになってしまいました。これでは作業が進みません。もう居直るしかありません。一個でも使い物になるものが焼けたら、ラッキーという気持ちで、色々やってみました。息子が心配して大丈夫かと声をかけてきましたが、もうしっちゃかめっちゃかで諦めたようです。どうしてこうなってしまうのか、ここは慎重にしっかりとデータを取ってというときに限って、逆に無茶苦茶になってしまいます。昔からこんな調子です。これがいつものパターンと諦めるしかないようです。

2022年2月11日金曜日

箸置き

素焼きを終えた魚の箸置きがたくさん出てきました。工房ですっかり埃をかぶって埋もれていたものです。何年前に作ったものやら、全く覚えてません。最近は長方形でシンプルな箸置きばかり作っています、昔は魚だったり、モンステラの葉だったり色々な形のものを作っていました。大昔ので、壊してしまおうかとも思いましたが、きっと、その時は一生懸命に作ったのに違いありません。最近途中で投げ出したものを探しては焼くことが多くなりました。そんなわけで、なんとか日の目を見せてあげたいと埃を払って、釉薬のかける準備を始めました、そのほかにも前に作っていた一輪挿しとか小壺も焼こうと思います。 色々な形のもので、だいぶバラエティーが出てきそうです。

2022年2月10日木曜日

燃え尽き

 燃え尽き症候群というのがあるそうですが、なんだかそんな感じになってきました。だいぶ先が見えてきたと思ったタイミングでです。あとがガンガン焼くだけと思ったのですが。朝工房に下りてきても、しばらくぼーっとしてしまいました。まるで落とし穴に落ちたようは感じです。息子も同じようで、朝、食事もとったのか取らなかったのか。伝染するのでしょうか。そんな夕方、大阪で緊急事態宣言を出すとか出さないとか。3月の初めは、どうなっているのでしょうか。ここまで頑張ってきたのに。やってほしいようなやらない方が良いような。先のことも全くわかりません。だいたい、こんなジジイがコロナ感染のど真ん中にのこのこ行って、大丈夫なのでしょうか。


2022年2月9日水曜日

マット

 作品を並べるための敷きマットをカミさんが縫っています。大阪での物産展のためです。少しでも見栄えが良くなるようにと考えてのことです。青い器が多いので、同系色の紺の布で作ってもらっています。だいぶ作品ができてきたので、展示をどうするか、考え始めています。お皿は皿立てを使った方が良いだろうと、ネットで探しました。いくつか持っているのですが、安物なので、見栄えを考えました。そのほか、着るものも考えなければいけません。焼き物作りばかりに気が行ってたのですが、それだけではすみません。大昔個展をやってた頃には服もいろいろあったのですが、もう何十年も前のものばかりです。考えないといけないことが次々と湧いてきます。

2022年2月8日火曜日

マグカップ

久しぶりの轆轤です。マグカップを挽きました。この前注文を受けたのですが、あると思っていた素焼きが調べたら別の器と勘違いしていました。三月はじめに取りにくるというので急いで作ることにしました。ここのところ、窯の仕事ばかりでしたから、なかなか調子が出ません。しばらく轆轤から離れるとこうなってしまうのかと、情けなくなりました。午後3時を過ぎた頃ようやく調子が出てきました。よかった。この先ずっとダメになるのではと、滅入りそうになりましたから。オリンピックを見ていると、ちっとした風向きだったり、気持ちの焦りだったりで、思うようにゆかないのを目の当たりにします。轆轤仕事ひとつでもなかなかうまくゆかないのですから、アスリートの人たちのパフォーマンスには頭が下がります。 

2022年2月6日日曜日

一輪挿し

 型で作った一輪挿し。ずっとダンボールの箱で眠っていました。倉庫に積み上げていたのですが、崩れて横倒しに落ちてしまったものです。開けてみたら、かなりの数が割れていました。クッションもなしでそのまま重ねていたので、中には粉々のものもありました。使えそうなものを選んで、青い釉薬で焼き上げる予定です。最初は大丈夫と思っていたものを細かくチェックすると次々とひびが見つかります。それでも30個ぐらいはなんとか焼くことができそうです。最近、昔作って埃にまみれていたものを復活させています。大阪の物産展に持ってゆくためです。手をかけて作ったのですが、普段よく売れる器を優先して焼きますから、どうしても残ってしまったものたちです。本焼きしないで終わるかなと思っていたのですが、命を与えられそうです。なんとか綺麗に焼けることを祈っています。

2022年2月5日土曜日

冬型

立春過ぎてもまだまだ寒さが厳しい頃です。ここ、南国屋久島でも、冬型の気圧配置、西高東低で北西の季節風が吹いています。北国とは比べようもないのでしょうが、50年もここで暮らすと、すっかり体が慣れてしまい、歳をとって皮下脂肪も少なくなりましたから、肌寒さが一層身にしみます。今日のニュースで、あの西村賢太さんがなくなったとか。まだ50歳代という若さでした。「どうで死ぬ身のひと踊り」を読んだときは随分心に響いてきたことを思い出します。この時代に私小説というスタイルはある意味新鮮な感じを受けました。どんなひと踊りだったのか気になります。屋久島で、クワゴマダラヒトリが動き出しました。イゲ虫とか呼ばれる 毛虫でこれが動き出すと春がきたなと思います。西行が最後に歌った、「願わくは花に下にて春死なん、あのきさらぎの望月のころ」今まさにきさらぎ、死のイメージが漂ってきます。

2022年2月4日金曜日

社会人

屋久島に長いこと暮らしていると、社会の決め事から外れていることに気がつくことがあります。何しろ気ままな暮らしですから。今日、大阪のデパートから販売員心得がメールで送られてきました。開店閉店の音楽が流れている間は、廊下に起立して、終わるときには頭を下げること。トイレや食事の時は隠語を使うこと。従業員専用を使うこと。そのほか諸々、細かく決められているようです。それをあらかじめ勉強するようにとのことです。開店前には朝礼があって必ず参加しないといけません。昔、個展をやっていた時は先生ですから、気ままだったのですが。服装も厳しいようです。着る服がありません、困りました。こっちは、なんとか間に合わせようと必死になって制作しているところなのですが、午後から仕事が手につかなくなってしまいました。あー困った。 

2022年2月3日木曜日

 雨です。朝から。節分ですが、肌寒い。窯仕事。息子は奥で、こちらは工房で。完全に手分けしてです。色面の仕事。釉薬をどぶ漬けして、蝋と灯油を混ぜた湯煎液に漬け込み、別の釉薬を重ね掛け。焼き上がりはシンプルですが、手がかかります。それに失敗も多く、難しい。なんでこんな技法を思いついたのか、われながら馬鹿だと思います。人がやらないことをやりたいという、ある意味、自己顕示欲から始めたものです。ものづくりとは厄介なもので、人と同じことばかりでは満足でくなくなるもののようです。

2022年2月2日水曜日

素焼

 先日、素焼きの途中で窯が壊れてしまいました。通常は750度ぐらいで焼くのですが500度を越えたぐらいでした。600度まで上がればなんとかなるようなのですが、果たしてどんなものか。窯から出して指で叩いてみると、カンカンと焼けているような音がします。これなら、大丈夫だろうと素焼き完了ということにしておきました。ところがです。今日、釉薬をかけたところ、なかなか釉薬を吸い込んでくれず、しばらくするとパキッと割れてしまいました。素焼きになってなかったのです。ということは棚の上の器たちを焼きなおさないといけません。予定が狂ってしまいます。甘かったと言えばそれまでですが、素焼きがこれほど微妙だとは知りませんでした。焼きすぎると、釉薬の付きが悪くなります。2度焼きするときに一体何度で焼いたら良いのでしょうか。これまた、初のことなので見当がつきません。素焼きの2度焼きは初めてのことですから。

2022年2月1日火曜日

釉薬

 近頃釉薬の調子が良くありません。前回は大皿が全滅。次はコーヒーカップが半分以上泡立ってしまいました。前回は温度が高すぎたのだと思います。温度計を変えたため誤差で実際よりの高くなってしまったのだと思います。今回のコーヒーカップは原因不明です。一度、こじらせてしまうと、調子を取り戻すのに苦労します。原因と考えられることを一つ一つ、突きつめてて、直してゆく必要があります。これから、大阪の物産展の器を焼こうという矢先です。どうしたら良いか途方に暮れています。シャーリー マクレーンは everything happen for reason と言いました。そんなことはわかっているつもりですが 当たり前にできていたことが、急にダメになると焦るものです。