2021年5月31日月曜日

気抜け

 荷造りを終えて、工房を片付けて、さあ、次の仕事を。と思ったのですが、なんだかやる気が起きません。気が抜けてしまったのでしょうか。息子が次の窯の準備を始めたので、手伝い始めましたが、なんだか気力が湧きません。前の仕事に思いを込めすぎたようです。初めての仕事でしたし、急いで欲しいと言われ、なんとか失敗しないようにと夜寝ている時もあれこれ考えてましたから。近頃、これほどに気合を入れた記憶がありません。ですから、なんとかクリアーしたところで、プッツンしてしまったようです。実はひとつチャレンジしたい仕事があります。それは粉引。昔からやってきた仕事ですが、今回チャレンジしたいのはあくまで真っ白な発色に鉄粉がポツンポツンと浮かんで、口に向かって黒く変化するイメージです。そんな器を、片口やぐい呑みで表現したいのです。今その準備のために、材料を色々テストしています。ちょっと前まではアクロバティックな技法を求めていましたが、だんだん落ち着いた仕事に惹かれるようになってきたようです。

2021年5月30日日曜日

寿司下駄完成

 やっと、頼まれていた寿司下駄が完成しました。ここまで、結構長い道のりでした。貧乏暮らしですから、寿司下駄というものがどんなものか、まずそれがわかりません。幸いネットで画像検索しますと、いろいろ出てきます。しかしどれも、寿司が乗った画像ばかりで、裏がどうなっているのか、どういう方法で作るのか、そこから考えないといけません。あまり重くてもつかいづらそうですし、かといって、伏せて焼いた時に、変形して真ん中が落ちてきても格好がよくありません。何度かやり直しながら、なんとか成形まではたどり着いたのですが、予定外の早い梅雨入りで作品が乾いてくれません。苦肉の策で、ガス窯のバーナーで乾かすということをやってみました。ところが、煙道を全開にして、ガスバーナーの炎を絞ったところ、何度か火口の奥で着火する異常燃焼でバーナーが熱くなるということが起きてしまいました。なんとか工夫して克服して、素焼きまで終わりました。しかし本焼きでまたまた問題が出てきました。粘土は本焼きの時に軟化します。その時に中央が下がってしまうと格好がよくありません。かといって支えると、今度は収縮した時、逆に中央が盛り上がってしまいます。どうしたら良いか、散々悩みましたが、使う釉薬が流れやすい性質なので、仮に真ん中が下がってもそこにたまってある程度、フラットになるのではないかと、考えました。なんにしても一度焼いてみないとわかりませんから、試しに幾つか焼いてみました。その結果、予想どおり、中央は下がりましたが、釉薬が流れてそれほど見た感じではおかしくなりませんでした。最後はまとめて本焼きです。しかし、釉薬の掛け方は大丈夫だろうか、ピンホールは出ないだろうか、釉薬が万遍なく流れてくれるだろうか。色のムラは大丈夫だろうか、等々心配が尽きませんでした。今朝窯出しを終えて、まあ、100パーセントではありませんでしたが、ほぼ無事に焼き上げることができました。



今日は一日最後の仕上げ作業です。砥石や紙やすり、グラインダーで整えて最後に食器用の撥水剤を塗って仕上げます。汚れが染み込むのを防いでカビなども生えにくくなります。業務用の食器にこれを使うことで、俄然メンテナンスが違ってきます。明日は荷造りです。行き先はシンガポールですから、しっかりと壊れないように梱包する必要があります。焼き物屋の仕事も楽ではありません。


2021年5月29日土曜日

プッツン

 昨日は三時から動いて、午後には完全に切れてしまいました。頭も体も機能停止。今朝はゆっくり五時から作業開始。ねぎの畝の除草の後、仮植のための溝作り。パパイヤの周りの草取り。パパイヤの上に伸びた木の枝を鉈で払う。全身汗みどろになってしまいました。工房で一休みのつもりが、午前中はダウン。それでは午後から木工でもやろうかと思っていましたが、午後もプッツン。今日は一日、完全休養になりました。朝の畑は遊びですから。

2021年5月28日金曜日

ねぎとニンニク

昨日、収穫した ねぎとニンニクを干すために根っこを切り詰め、茎も短く切り揃えました。ニンニクは紐でくくって、ハウスの中にぶら下げました。ねぎは根っこについた土を落として、シートの上に並べました。あとはこのまま干し上げるか、仮植えするかで迷っています。動画で調べても、地域や品種によって様々です。結局は自分で、研究して確かめるしかないようです。条件はその年の天候によっても変わりますし、畑の状態でも違ってきます。特に今年のように早く梅雨入りした年は。正解はないのでしょう。どうするのかベターか、手探り状態です。陶芸とよく似ているなあと思います。


2021年5月27日木曜日

ねぎ

 ビニールハウスの奥に隙間があって、そこが猫の出口になっていたようです。今朝そこを塞いだ後、ハウスの横の畝を見ると、ねぎが倒れ始めています。どうやら長雨で腐り出したようです。予定では、六月に抜いて、干しねぎにしようかと思っていたのですが。毎年、長雨の後の灼熱で溶けてしまうからです。どうしたら、夏を越せるか、去年も試みたのですが、3ぶんの2は腐ってしまいました。今年こそはと思っていましたが、予想外に早い梅雨入りで、すっかり予定が狂ってしまいました。今朝抜いたねぎはハウスの中に広げてできるだけ乾かした後、どこか陽の当たらないところで陰干しして夏を越せればと思っています。なんとか去年のようなことにしたくないのですが。

2021年5月26日水曜日

野良猫

 スズの手術はなんとか無事に終わったようです。あとは回復を待つばかり。何しろ歳が歳ですから。ところで、困ったことがおきました。昨日の夕方からビニールハウスを野良猫の家族に占領されてしまいました。入り口を閉めに行ったら、コンテナーの中で育てていた糸瓜の苗を踏み潰していました。親猫と仔が四匹。追いかけると隙間を見つけて逃げてゆきましたが、今朝また入り込んでいました。仕方ないので、入り口側の隙間をネットで修理しましたが、裏の方には手が回りませんでした。すると夕方中から鳴き声が。もう、今日は放っておくことにします。明日、天気が良ければ後ろの方の隙間をなんとかしようと思います。雨が降っても濡れないし、暖かいしで居心地が良いのでしょう。かわいそうですが仕方ありません。ハウスの野菜を荒らされては困ってしまいますから。次々と悪さをするものが後を絶たないものです。

2021年5月25日火曜日

スズ

 我が家の愛犬、スズ。13歳になります。メスの黒柴。耳の付け根に腫れができて、今日獣医さんに診てもらいました。耳下血腫という診断でした。手術が必要とのこと。全身麻酔です。人間で言えば80歳。そんな高齢のおばあさんが全身麻酔をするだけでも危険なことだそうです。しかし放っておいてもよくなることはないとか。だとすると、やるしかありません。明日の午後の予約をもらいました。多分付き添いは息子だと思います。無事に戻ってこられることを祈るしかありません。

2021年5月24日月曜日

トマトハウス

 収穫したミニトマトでトマトソースを作りました。ハウスの横に年を越したバジルがあって、工房のベイリーフと、昨日収穫したニンニクと合わせて自給自足になりました。実は畑には玉ねぎも育っているのですがそちらはまだちょっと早いので諦めましたが。できあがったソースはこれまでになく甘く濃厚に仕上がりました。やはり最後まで枝にしがみついて熟しきった根性のある実たちです。今朝はトマトハウスの枯れた枝をネットから切り離して綺麗に片付けました。地面の上にはおびただしい数のトマトが落下していました。もう少しマメに収穫してあげたらと後悔しています。けれど、また来年そこから芽が出て、育ってくれるかもしれません。ミニハウスのトマトは今年で三年目になりますが、二年目からは落ちダネで出たものです。去年も秋に芽を出して年を越して育ってくれました。それまで遊ばせておくのも勿体無いので何かのタネを蒔こうと思っています。先日畑に色々蒔いた中で、三尺ササゲだけがなぜか出てくれませんでした。ソラマメの後だったので、連作を嫌ったのかもしれません。あのミニハウスだったら育つかもしれません。今日は雨空に戻ってしまいましたが、夕方になって風が出てお日様が顔を出してくれました。このまま上がってくれるのでしょうか。明日は明日の風が吹くですが。

2021年5月23日日曜日

おてんとうさん

ようやく晴れてくれました。いいですねえ、おてんとうさんは。気持ちも晴れ晴れします。器たちもベランダで気持ちよさそう。朝、トマトを収穫しました。これで最後になります。枯れ上がった枝に最後までしがみついていたミニトマトたちです。トマトハウスの入り口あたりではニンニクも収穫しました。今夜。トマトソースにしようと思います。工房の月桂樹の葉も入れましょう。ハウスの脇からバジルの葉っぱをちぎって加えるのもいいかもしれません。みんなお日様のおかげで育った野菜たちです。 

2021年5月22日土曜日

畑と窯と

昨日雨合羽が届いたので、早速使ってみました。足すものの割にはよく出来ているようです。朝から降りそうで降らない微妙な空模様。ハウスで育てていた、苗たちを畑に移植しました。ネギとニラはスイカのそばに。畑のスイカはウリハムシの餌食になって瀕死状態です。匂いを嫌って寄ってこないことを期待するのですが。ハウスの中のスイカは割と元気です。ただネキリムシにやられて二本枯れてしまいましたが。 ゴーヤが野良で何本か出てきました。日が照るかなと思っていましたが、ぐずついた一日でした。もし、明日雨が上がってくれたら、ネギを抜いて干しネギにしようかと思います。素焼きの窯出しは、なんとか無事出てくれました。さて、この後どうしたら、変形させないで本焼きができるのか、まだ思案がまとまりません。

2021年5月21日金曜日

窯出し窯づめ

 昨日乾燥焚きした器をガス窯から出しました。狙い通りきれいに乾いてくれました。傷もなくなんとか無事でした。そのまま素焼きしても良かったのですが、風が強くて危険です。朝には竜巻注意報が出たほどです。そこで電気窯に移して素焼きすることにしました。窯出しと窯詰を同時進行です。いやあ、なかなかきつい作業になりました。途中でカップを壊すことになってしまいました。何しろ長い距離を運ばないといけません。20メートルを何度も行ったり来たり。途中には段差もあるし、足元にも色々なものが出ていたり、まるで障害物競走のようです。詰め終わって、しばらく休憩することに。次はどうやって本焼きするか。次々と課題が出てきます。何しろ初の試みですから。それも急ぎでとのこと。どうやったら、失敗なく運ぶことができるのか、応用問題を解いているような気がします。

2021年5月20日木曜日

畑と窯と

今朝も雨で、ハウスで作業のつもりでしたが、降りそうで降らない。そこでホーリーバジルの苗を畑に植えました。場所はこの前落花生を植えたところ。やはりあまり出てくれませんでした。そこで空いたスペースにバジルを植えることに。五畝ほどありまして、奥の三畝には玉ねぎが育っています。余った落花生を玉ねぎの間にも植えたのですが、そちらは結構落花生の芽が出ています。ということは空の畝だけ出てないことになります。やはり、鳥が食べてしまったのでしょうか。糸を張ってたのですが、水糸ではダメだったのか、貼り方がいい加減だったのか。玉ねぎの畝は鳥も気がつかなかったようです。なかなか、微妙です。本職の方は、相変わらず乾きませんから、苦肉の策を取ることにしました。ガス窯で乾燥させようということです。最近あまり使ってませんから窯そのものも結構湿気てますが。生乾きの器をできるだけ隙間を開けて窯に入れて焚き口の両脇、二つのバーナーだけ使って最小の火で乾燥焚きしました。途中、二度アクシデントがありました。本来バーナーの口で燃えるものが空気の吸い込み口で燃えてしまいました。おそらく火を引かせすぎたのだと思います。まあ、大禍なくてよかったのですが。午後三時ごろには百度を超えましたから火を止めました。これで乾いてくれていると良いのですが、明日結果がわかると思います。畑仕事も窯仕事も、いつもギリギリ、うまくいったりだめだったり。どっちに転んでもおかしくないような危ない橋を渡っています。 

2021年5月19日水曜日

雨合羽

今朝畑に下りようと外に出たらザーッと降り出しました。諦めて布団に戻ってネットを見たりウトウトしたり。昨日から探し物をしていました。雨合羽です。なぜか上だけ見つけましたが下が出てきません。それに古いもので、重くて作業をしていると汗でぐしょぐしょになります。軽くて使いやすいのはないものかと、探しましたが、良さそうなのは万単位がザラです。特にゴアテックスは値が張ります。この前、島のホームセンターで作業用のカッパを見たのですが安いのでも5千円しました。なんとか二、三千円でないものかと思ったのですが。そんな中、やっと見つけて、早速注文してみました。どんなものが届くやら。安物買いの銭失いになる予感も。今日は一度も畑におりずに午後になったら、元気が出ません。雨の止み間を見てハウスや畑を歩いていたら、すっかり気分が良くなりました。もう、大地に触れないといられない体になってしまったようです。粘土には一日中触っているのですが。

 

2021年5月18日火曜日

 街に出ました。カミさんの病院と買い出しです。病院は手の腱鞘炎の手術の経過観察です。そのあと買い物。冷蔵庫が空になってしまいました。コロナのこともあって外出を控えてますから。久しぶりです。世間にそれほど変化は感じられませんが。去年の今頃はスーパーの棚には色々なものがなくなっていた気がします。今はたいていのものが揃っています。道中、なんだか新しい看板もちらほら目につきました。逆に消えてしまった看板や閉じてしまった店もあります。栄枯盛衰とは言いますがこのご時世です。なんとか店を続けるのも、必死です。かくいう我が工房も明日は我が身と申しましょうか、危機と背中合わせです。どうやって生き延びるか、毎日考えない日はありません。ただできることが限られているのでジタバタしようがありません。愚直に器を作り続けるしか能がないのです。

2021年5月17日月曜日

草起こし

 昨日届きました。新しい草取り道具です。ネットで見たときは良さそうだったのですが、届いたものを見て、思わずこんなちゃちなものをと悪態をついてしまいました。十センチほどの二股の果物ナイフのようなものでした。30センチぐらいはあると思ったのですが。なんでもスエーデンかオランダとかで作られたようです。今朝、ものは試しと使って見たところ、以外にも調子が良いのです。片手で草の頭を引っ張って、反対の手で草起こしを根っこに突き刺して持ち上げると面白いようにスポット抜けます。俄然楽しくなりましたが、雨が降ったり止んだりでした。ひどくなると軽トラに逃げ込み、上がったと見てまた畑に降りる。何度そんなことを繰り返したでしょう。カッパを着てませんでしたから、すっかり濡れてしまいました。一日中そんな天気でしたから今日も作品は乾いてくれません。石油ストーブとエアコンのドライの二段構えでしたが、あまり効果がないようです。気をつけないとカビが生えてきそうです。カビると化粧がはじかれて乗らなくなってしまいます。毎年のことながらこの時期、焼き物屋にとっては地獄の日々です。

2021年5月16日日曜日

化粧

寿司 下駄がなかなか乾いてくれません。一晩中ドライにしていたのですが。裏と表両側にたっぷりと化粧をかけないとならないのですが。最初の半分は流しがけでかけたのですが、後の半分はまだ柔らかいので、一気に厚くかけると変形しそうなので、刷毛で四度、塗りました。大きな皿に化粧をかけるときも割れないように刷毛でかけます。最初のは掛け終わってベランダに出しました。風に当てるためですが、その風がほとんど吹きません。自然は思うようにはゆかないものです。辛抱の一日になってしまいました。一日からりと晴れてくれたらありがたいのですが、明日からもずっと傘マークが続いています。

2021年5月15日土曜日

 昨日は、山から引いている水道が止まったので、修理に上がりました。やはりかなりの増水だったようで上流から流れた枝や砂で水源がすっかり詰まっていました。修理を終えて戻ってくると知人に声をかけられ話をしていたときふと腕を見るとヒルが吸い付いていました。ほんのわずかの間に登ってきたようです。幸い気がついたのが早かったので、被害はありませんでした。今朝は、道から家までの道路脇の水路の掃除をしました。あの大雨で水が溢れて道の砂利が流されてしまいましたので。落ち葉や草の根、泥がまじって、すっかり埋まっていました。長さ50メートルぐらいあるでしょうか。もう泥んこ作業になってしまいました。いくら水の島とはいえ、この時期のパワーはなかなか強敵です。油断すればあっという間に負けてしまいそうです。今日、北九州と四国、中国地方が梅雨入りしたそうです。去年も大きな被害が出ました。災害が起きないことを願っています。それにしても、去年は日本には梅雨があるからコロナなんて大丈夫とかいう人がいました。そんなことは全くないと証明されましたが。今日もこの島で二人の感染者が出たようです。毎日連続発生しています。放送で流れる台詞も決まっています。現在調査中でわかり次第、お知らせしますと。でもお知らせされた記憶がありません。町のホームページにも何も書かれることはないようです。せめてどの地域かぐらいわかれば注意のしようもあるのですが。

2021年5月14日金曜日

湿度

 雨で湿度が上がって、作品が乾きません。特に、困っているのが寿司下駄です。急いで欲しいと言われたのに、昨日からほとんど乾燥が進みません。作りが厚いから余計になかなか乾いてくれません。致し方なく、体験工房のエアコンをドライにしました。工房にはそこしかエアコンはありませんから。ドライにすると、暖かい風が出て、体がポッポして困ります。なんとか少しでも乾きやすいようにと、できるだけ薄く削り直すことにしましたので。化粧もかけなければなりませんし、今夜は付けっ放しにしようと思います。早く前線が遠のいてくれることを祈っています。

2021年5月13日木曜日

落花生

 前に、ダメ元で中国産の食用落花生を畑に蒔いてみたということを書きました。あれから日もだいぶ経ちました。芽が出てくれないかと毎日注意していたのですが、全く気配がありませんでした。やはりダメだったかと諦めかけたのですが、今朝、三つ出ているのを発見しました。。やったあと思ったのですが、問題はこのあとです。もしこれで終わりでしたが、やはり発芽抑制処理をしていて、たまたま、まのがれたものが運よく芽が出たと言うことでしょう。しかし、もっとたくさん芽がでるようだと、使えると言うことになります。今、畑で育っているニンニクも中国産の一ネット500円で買ったものです。それに生姜も一昨年中国産のものを植えて増えたものです。もちろんですが、日本で育てられたものから育てる方が良いことはわかっています。しかし、経済性から見たら、圧倒的に安い中国産は魅力的です。日本で何年か育ててゆけば、それはもう日本産といっても間違いだと言えないようにも思います。野菜の袋を見ますと、原産国に色々な国の名が見られます。おそらくほとんどの野菜は世界中から集められ、それを日本で育つように改良されてきたものだと思います。だから、それぞれその野菜にあった育て方をしないとうまく育てることはできません。理屈は色々つけられますが、畑仕事を続けるのもそれなりのお金がかかるというのが本音なのです。このあとどうなるのか、注意深く見てゆきたいと思います。

2021年5月12日水曜日

ネームプレート

ビニールハウスの前のノバラです。数日前の写真です。



今は昨日からの大雨で見る影もなく萎れてしまいました。花の命は短いものです。

夕方時間が余ったので、ツールボックスにネームプレートをつけました。もう一回り大きいのが欲しかったのですが、残念ながら見つかりませんでした。でも、これで 何が入っているのか一目でわかります。この前の日曜日に色も塗りました。汚れも目立たなくなりそうです。



実はこの箱、どこで使うか考えずに作ったのですが、良い場所を得たと思います。中には、トンボとヘラ、それにハンコが入っています。あとはまだ空です。背の低い方は五個あります。もう少し深い箱が三つ、とりあえず木工用の道具箱になっています。

2021年5月11日火曜日

梅雨入り

今日南九州地方の 梅雨入りが発表されました。去年よりも十九日早く、観測史上二番目の早さとか。屋久島暮らし足掛け50年ですが、初のことです。五月の半ばにもなってません。風かおるとか、五月晴れという季節なのですが。早く入ったぶん明けるのも早いと良いのですが。まあ、梅雨が終われば観光客が増えて島が賑わうなんてこともなさそうです。今日は、役場で新型コロナの感染者が出たという放送がありました。消毒のために閉鎖とのことです。一体誰が役場の消毒に携わるのでしょうか。どこからか専門の業者を呼ぶのでしょうか。まさか、自分たちで、防護服を着て消毒薬を散布するとは思えませんし。だんだんコロナの足音が近づいてきたようです。なんとか感染しないように閉じこもっているのですが、どこから忍びこまれるか、全く油断できません。全く買い物に出ないというわけにもゆきませんし。85歳以上のワクチン接種はどうやら始まったようです。ようですというのは、どのような手順でどこでいつ誰がやるのか全く情報がありません。接種の段階になったら本人にだけ知らせるというシステムなのでしょうか。すっかり、人と接触してませんから五里霧中です。まるで孤島にいるようです。あっ、ここは離島でしたか。

2021年5月10日月曜日

細部

 神は細部に宿るという言葉は、人の生きるということは小さなことの積み重ねという意味でしょうかねえ。毎日毎日、いろんなことが起きるものです。こんな島の片隅の暮らしでも。今朝残りのローゼルを植え終えました。天気予報では明日から雨になりそうです。草を引いて手の指を痛めました。それも両手ともです。花壇のガーデンピーナッツを抜こうとして無理してしまいました。深く根を張って硬いのです。午前中はカップの削りに化粧がけ。午後は寿司下駄の試作です。前に器を納めたお店から問い合わせが来ました。うまくできるかどうか、やってみるしかありませんが。日々、同じようなことを繰り返しています。けれど、同じ日というのもありません。明日はどんな一日が来るのでしょうか。

2021年5月9日日曜日

ローゼル

昨日の空模様とは打って変わって、朝からからりと晴れ上がりました。しかし土はぐちゃぐちゃに濡れています。本来は外仕事は諦めるところですが、スコップで掘り起こしました。我が家はもともと田んぼだったところを開いたのですが、場所によっては、イネ科の強い草がはびこっています。そういうところは土が乾くと石のように硬くなって スコップの歯が立ちません。無理すると刃が曲がってしまうほどです。そんな場所は、濡れている時に刃先を少しずつ差して前後に揺すりながら根を切って掘り上げます。その土を手でほぐして、網の目のように張った根っこを取り除きます。足も手も膝も泥だらけになります。二時間ほどやっても数メートル四方がやっとです。4平米ぐらい終えて、庭の花壇に移動しました。そこも草に覆われてますが、さっきのところと比べるとだいぶ草取りが楽です。草を取った後にはローゼルを植えてゆきました。去年の秋にタネを蒔いてなんとか年を越した苗です。ローゼルは西アフリカ原産のあおい科の多年草ですが、日本では寒さで冬には枯れてしまい、一年草扱いだそうです。秋になると花が咲いてそれがハイビスカスティーの材料として使われます。去年の秋に種まきして100本ぐらい芽が出たのですが、半分は枯れてしまいました。ビニールハウスの中でも朝晩の冷え込みに耐えられなかったようです。生き残った株の中にはもう花を咲かせているのもあります。そんなローゼルを先日定植したパパイヤのそばに植えてゆきました。熱帯の植物同士で相性が良いのではないかと思ったからです。本当は畑で育てる予定でしたが、今朝突然思いつきました。アオイ科の野菜でオクラを去年一昨年と畑で育てたのですが、虫がひどくて丸坊主にされてしまいました。今年も苗が育っていますがどこに植えたら良いか思案中です。今日のような暑い日には、虫たちの活動が活発になります。植物の世話をしていると、心配事のタネがつきません。


2021年5月8日土曜日

雨の季節

 ここのところ雨模様の日が多くなってきました。前線が屋久島の上空を上がったり下がったり。その都度、島に雨を降らせます。すでに沖縄と奄美が梅雨入りしました。例年よりだいぶ早いようです。去年の今頃は暑い日差しの下で車庫を建てていました。来週の予報も雨マークが並んでいます。今朝、庭で蕾の膨らんだ紫陽花に絡んだ葛のツルを解いてあげました。我が家の敷地にはたくさんの紫陽花が育っています。人が枝を持ってきてくれたり、買ってきた鉢植えを下ろしたり。中には北の村に住んでいた詩人の奥さんからいただいた甘茶もあります。甘茶はガクアジサイの一種で青い花をつけます。今は亡き詩人の残してくれた置き土産です。彼が書いた聖老人という本に東京から運んできたときの話が書かれていました。それが巡り巡って我が家の庭で花をつけています。彼がこの世を去って、何年経ったことでしょう。島に移り住んだのがほぼ近かったので多くの思い出があります。まだ二十歳をちょっと過ぎた頃でしたから。今日、ある高校時代の友人が亡くなったという知らせが、メールで入りました。今やそういう時代になっているのですね。島に移り住んだ頃の電話は、農業集団電話と言って、数件で一つの回線を使っており、受話器を取ると人が話しているのが聞こえてきました。遠くに電話をかけるときは交換手さんに取り次いでもらっていました。五十年の歳月、振り返ると短いようですが遠い昔の話なのですね。

2021年5月7日金曜日

園芸熱

 近頃、息子が植物に興味を持つようになりました。先日はルドベキアとエキナセアのタネを注文しました。そこで、育苗箱に蒔いて現在工房のベランダで世話をしています。すると、今度は観葉植物を注文したので、鉢を作ると言って、ろくろに向かっています。土も専用の土を頼むというので、色々あるから、ブレンドして使ったらと提案しました。専用の土は安くはありませんし、送料もかかりますから。昔、観葉植物に凝ったことがありました。しかし、次々と枯れてしまい、現在育っているのはモンステラとセローム、ぐらいです。その代わり、巨大化して、庭を占拠していますが。娘も最近福岡の方で色々植物を育てているようです。血は争えないということでしょうか。

2021年5月6日木曜日

モンキー イート

今朝も、杉山から猿の鳴き声がしました。だんだん声が大きくなるような気がします。あの場所が安全と見て大胆になっているのでしょうか。杉山の中には最近マダケ生えています。この時期タケノコが 出てきます。今日、そのタケノコを食った跡を見つけました。おそらく、猿の仕業だと思います。山にはあまり食べるものがないのでしょうか。それで里に下りて悪さをするのかもしれません。朝の散歩の途中で見かける家の庭にチカチカ光る灯を見かけます。すぐそばにはパパイヤがあって、大きな実がなっています。あの実が取られないのはあかりのせいでしょうか。だとしたら、うちの畑にも備えてみたいと思います。爆竹も考えましたが、朝早い時間に鳴らすと眠りを妨げることになりそうですし。パパイヤに実がなるまでにはまだ時間がかかりそうです。それまでになんとか工夫をしないと。パパイヤを大きくすることが前提ですが。

2021年5月5日水曜日

モンキー キャンプ

 今朝も、空が白み始めた頃ハウスの脇の杉山の方から猿の声が響いてきました。やはり間違いなく、あそこをキャンプ場と決めたようです。雨の予報でしたので、何とか降り出す前にパパイヤの苗を植えたいと、汗まみれになって木を切ったり、草を抜いたり。散歩から戻って、ギリギリ降り出す前に20本植えることができました。終わったところで降ってきたので、ラッキーな日ということでしょうか。まだかなり残ってますが、あとは敷地の隅にでも植えてゆこうと思います。工房では昼前に釉薬と化粧土を作りました。我が工房の基礎になる大切な材料です。午後はその化粧を小皿や鉢に掛けました。今日が連休最終日。今年も、閑散とした日が続いてます。去年ははあまりに暇だったのでガレージを作りました。あれからほとんど進展のない一年が過ぎてしまいました。この先どれほどこんな暮らしが続いてゆくのでしょうか。国はオリンピックに向かって進んでいるようですが。今日は北海道でマラソン大会のシュミレーションをやったようです。鹿児島では聖火リレーに関わった6人の感染者が見つかっています。先日、屋久島で3人の感染者が出たあとは、ほとんどの人たちがマスクをしていましたが、ここにきて、外している人を見かけるようになりました。そりゃあそうですよねえ。今日のハーフマラソンの沿道にも多くの人が出ていましたから。あれを見たら、気持ちが緩むのも仕方がありません。「喉元過ぎれば熱さを忘る」とはよく言ったものです。この国はオールジャパンでどこに向かっているのでしょうか。水木しげるの戦争体験を描いた漫画に「総員玉砕せよ」というのがありました。兵隊たちを死に追いやったあと、司令官だけが戦場から上手に生き延びるという話でした。なんだか、今のこの国を見ているように思えて仕方ありません。一億火の玉。欲しがりません勝つまでは。そんな言葉が浮かんできました。

2021年5月4日火曜日

モンキー パラダイス

 今朝、残りのパパイヤの苗を植えるところを作るため庭の整理をしていたら、すぐ側の杉山の方から、ギャーギャーという猿の鳴き声が聞こえました。まだ夜が明け始めた頃合いですから、どうやらその辺りで夜を過ごしているようです。まさか我が家の敷地をねぐらにしていたとは。どうりでハウスの中を荒らしたわけです。おまけにこちらはあと25本のパパイヤの苗を植えてゆこうというわけです。カミさんにその話をしたら、「お猿の楽園ね」と言われてしまいました。確かにこのままではそういうことになりそうです。確か国有林と民有地の間に南部林道を通した時、猿と人との住み分けというのも建設理由の一つだったと思います。それが今では平然と猿の群れが下りてきて、この辺りを荒らしています。つまり目的は達成できなかったということでしょうか。そのほか観光とか伐採時期がきた杉の搬出という理由がつけられていたと思います。島では自然破壊ではないかということで反対運動も起きていました。あの時反対を押し切って進めた工事は本当に結果を出しているのか、疑問に感じてしまいます。過去には、石油備蓄基地とかロープウェイとかの話が出ては、反対運動で頓挫しました。そして、今は馬毛島問題というのが起きています。いつの時代にも何らかの政治が絡んだ、問題が尽きないものです。どのような選択が良かったのかは、時間が過ぎて見ないと見えてきません。なかなか判断が難しいと思います。とりあえず、現実問題としては、果たして我が家が猿の楽園になるのだろうかということです。平穏に住み分けできることが、理想なのですが。

2021年5月3日月曜日

サイレント モンキー

今日は一日、畑仕事でした。ビニールハウスの脇の畑に里芋を植えました。去年収穫して残しておいたものです。思ったよりも量が多くて、午後までかかってしまいました。現在、茄子が植わっていて、青シソも出てきているので、スコップで土をほぐしながら植えました。里芋の横には、こちらも去年収穫した残りの生姜を植えました。コンパニオンプランツと言って相性が良いようです。植え終わって、まだ時間が余ってましたから、脇の方にパパイヤの苗木を20本ほど植えました。もう50センチほどに育っています。パパイヤは猿の大好物のようです。数日前にハウスの中で大きく育っていたパパイヤの実がなくなっているのに気がつきました。まだ青かったのですが。首を傾げていたのですが、今日は里芋を植えていた畝にパッションフルーツの実が落ちていました。はっとして、ハウスを調べたところ、なっていた実が消えていました。どうやら猿の仕業らしいのです。あんな青い実なのに。先日、工房の裏で三匹ほどの家族らしい猿を見ました。昔は多くの群れでギャーギャー騒ぎながらやってきたものですが、あの家族猿たちは声を出すことなく、静かに行動しているようです。ハウスに侵入しても、その場で食い散らすことなく、持ち出して食べるようです。猿はリーダーの性格によって行動が変わると何かの本で読みました。どうやら用心深い群れのようです。パッションフルーツも残念ですが、今日植えつけたパパイヤに実がなるようになったら、いったいどうなってしまうのでしょうか。ハウスにはまだ植えつけを待っている苗が30本近くあります。近々どこかに植えたいと思っています。野菜畑には猿対策のためにネットを張り巡らしました。ところがそのネットもたぬきらしいのが食い切って侵入しています。野菜作りは虫や病気との戦いでもあります。台風や大雨、それに厄介なサイレントモンキーまで加わってくるとは。だからと言って諦めるわけにもゆきません。戦いは続きます。

2021年5月2日日曜日

収穫

風も強く肌寒い日でした。五月とは思えません。今朝は落花生のタネをまきました。と言っても、島のホームセンターで手に入れた、中国製の生の落花生ですが。あまりの安さに思わず買ってしまいました。真空パックの袋にずっしり、800グラムもありました。去年はちゃんとした、タネ用の落花生を蒔いたのですが、雨が続いて全て腐ってしまいました。今年は駄目元で大量の豆を植えてみました。そのあと、枝豆と三尺ササゲも蒔きました。枝豆はハウスにふた袋、ポット蒔きしたのですが、ほとんど消えてしまいました。おそらくトリに食べられてしまったのでしょう。入り口を開けっ放しにしていて、ヒヨドリがいつも入り込んでいましたから。そこで、まだ時間がありましたから、ミニトマトとソラマメを収穫しました。ミニトマトは前回の四分の一ほどでしょうか。



ドライトマトにする予定です。ソラマメは二度目の収穫。もう黒くなっていてかなり痛んでいました。恐らく今回で終わりでしょう。植えっぱなしで全く手入れをしなかったので、すっかり草に埋もれていて、ほとんど腐ってしまいました。世話をしてあげないとこうなってしまうのかと大いに反省しています。皮をむいてさっと茹でたのですが、なんとか食べられると良いのですが。



工房では一日中削り。腰が痛くなりながら、なんとか削り終えることが出来ました。 

2021年5月1日土曜日

草取り終了

 とりあえずは、草取り、一周り終えることが出来ました。明日までかかると思いましたが。終わったと言っても、人が見たら、ただの草だらけの荒れ地にしか見えないと思います。野菜の花たちが咲き乱れていますから。だいぶ間引きはしましたが。そのままにしておくとまたカタツムリが大発生しそうですし。今年は種取りしてみようかと思います。タネが取れれば来年からは種代が節約できますし。まあ、放っておいても落ちダネで出てくると思いますが。不耕起栽培の利点はそこにあるように思います。今もサツマイモやサトイモが掘り残したタネからあちらこちらに顔を出しています。土も耕運機を入れてない割にはだいぶ柔らかくなってきたように思います。仕事場は連休に入ったというのに静まり返っっています。去年と一緒です。もう諦めていますが。