2020年9月30日水曜日

明日は10月

気がつけば 、もう9月も終わり。明日は10月です。今年は本当、いろいろありましたが、あと余すところ3ヶ月になってしまいました。今日は、ろくろ体験が一人。それも外国の方です。


と言っても、東京在住ですが。今は海外からの観光客はいませんから。去年は結構、日本語が全くダメな方達に、体験をしました。今日の人はかなり日本語が使えましたが、それでも難しい説明は英語でやる必要が出てきました。ところが、しばらく使ってませんから、簡単な言葉が出てきません。ただでさえあまり上手ではありませんんが、ますますコミュニケーションが取れなくなっています。言葉も使わないとどんどん忘れてしまうものですねえ。

2020年9月29日火曜日

害虫

 今朝、散歩の帰り、バス停の脇に何か杭が立っています。プラスティックのようなものが縛り付けられて、何か書かれています。カミさんが読むとアリモドキゾウムシの生息調査のようでした。この虫はサツマイモを食害して、昔このあたりでの栽培が禁止されたことがありました。確かもうひとつイモゾウムシというのも見つかった頃でした。他にミカンコミバエというのも見つかって、こちらは鹿児島本土でも最近発見されて問題になっています。今朝、畑を歩いているとオクラの葉に赤い虫が止まっていました。一目でアカホシカメムシとわかりました。この時期オクラの葉の上で何匹も連なって交尾しています。図鑑を見ると南西諸島までと書かれていますが、もうだいぶ前からこの島にも生息しています。見るからに毒々しい色をしています。畑の野菜には、もう数え上げるのも面倒なほど、いろいろな種類の虫たちが集まってきます。ほとんど美味しそうに葉とか果実を穴だらけにしてくれます。それだけ美味しいという証拠でしょうが。畑にタネにしようと枝豆を収穫しないで何本か残しておいたのですが、見事に跡形もなく消えてしまいました。一体何ものの仕業でしょうか。想像はつきますが、見たわけではありませんから、推測は言わないことにしておきます。

2020年9月28日月曜日

タマネギタネマキ

 工房の前の畑では牛の飼料を育てています。一昨日機械できれいに刈られ、日に干されていました。昨日はそれが別の機械でクルクルと円筒状に巻かれていました。今朝見ると何か被せています。白いビニール系の大きな袋がすっぽりと包み込んでいました。

一体どうやってあのようにしたのか見てませんからわかりませんが。技術は日々進歩しているようです。今朝は工房で絵付けから始めました。いつもは畑に直行するのですが。仕事の手順を入れ替えてみました。畑をはじめて、作業は朝と決めていましたが、ふと朝でなくてはいけないことはないのではと思ったのです。まして、今日はタマネギタネマキです。最初は畑にまくつもりでしたが、色々調べたところ、なかなか育てるのが大変だと知りました。そこで、育苗トレイに蒔いてみようと思ったのです。それなら、明るいところで作業した方が効率も良いし、今はハウスのビニールをはがしてますから、雨に打たれることも考えられます。そこで、午前中にタネを蒔きました。工房のベランダで、芽が出るまで世話をしようと思います。冬野菜もこの方法で色々蒔いてみようと思っています。


2020年9月27日日曜日

命日

 ラジオを聴いてたら、今日がジェームスディーンの命日と知りました。ネットで調べたら9月30日となっていました。



1955年ですから、五歳の時でした。出演作が三作だけでしたが、若い頃何度も見ました。どれも傑作ですが、やはり「エデンの東」が格好良かったなと思います。父親との葛藤。出生の秘密を知って歩く後ろ姿。映画を観たあと、映画館を出てくる人たちが、皆ちょっと前かがみでうつむきがちな姿でした。わずか24歳でこの世を去った天才。馬齢を重ねてしまった自分が恥ずかしくなります。

2020年9月26日土曜日

遮光

 昨日鉢に植えたパパイヤが元気がありません。朝から出かけたあと、陽が差して夏のような暑さになってしまいました。畑の脇の赤土にいい加減に植えただけで、いきなり強い日差しを受けてしおれてしまったようです。今朝、畑に降りてそれに気がつきました。まあ、たくさんあるから、少々枯れてもなどと思っていたのですが、瀕死の姿を見ると胸が痛くなりました。なんとかしなければと、水をあげて、液肥をかけ、古い遮光ネットを探してきて、陽を遮ってあげました。



夕方畑にゆくと、手遅れそうなのもありますが、だいぶ元気を取り戻してきたようにも見えます。しばらく、落ち着くまで、このまま様子をみようと思います。せっかく、ここまできたのですからなんとかシャキッとなって欲しいと思っています。

2020年9月25日金曜日

パパ嫌

間違えました。爺い嫌でした。今朝、里芋の畝に出てきた、パパイヤを植え替えました。鉢にです。なんと、60本近くありました。タネを蒔いた時は全く出なかったのに。畑の脇の土を掘って、鉢に入れて、植え付ける。延々と3時間かかってしまいました。なかなか抜いて捨てるということはできませんし。これからどうしようなんて考えませんけど。とりあえず様子をみようと思います。そのうち生き残れず枯れてゆくのが出てくると思いますし。今日、出かけたついでに、県道脇でパパイヤがたくさん育っているところを通過しましたが、思ったほど数が残っていませんでした。時間が経つと、だんだん枯れてくようです。そんなですから、とりあえず、手当たり次第に植えておいても良いかなと思ったりします。何本生き残るかわかりませんし。 

2020年9月24日木曜日

しずくペンダント

朝から雨です。時折激しく降ってきます。畑は無理なので、早朝からずっと 工房で絵付けです。昨日は仕事が進まず焦っっていましたが、今日ははかどりました。何しろほとんど休憩も取らずに頑張りましたから。そのせいか背中が痛くなりました。ガーデンチェアーはやはり合わず、元のコクヨの折りたたみ椅子に戻しました。明日は棚卸しと納品の予定でカミさんに頼んで、ペンダントを作ってもらいました。いくつかできた中の一つ、しずくのペンダントです。



トップはもちろん工房製、ビーズにはカミさんが昔、ロンドンで見つけたアンティークビーズも使っているそうです。ペンダントトップの一番人気はウミガメですが、今は売り切れて在庫がありません。あとは、しずくとやくしまとハートとトビウオの四種類です。絵付けの仕事が終わったら、また作りたいと思っています。

2020年9月23日水曜日

たぬき?しか?

今朝、ハウスで草取りをしていました。辺りはまだ真っ暗ですから、ヘッドランプをつけてました。すると、ハウスの外でケーンというような鳴き声がしました。見回しても何も見えません。ちょっとして、少し遠いところで今度は鋭くキーンと鳴いて静かになりました。たぬきだろうと思ったのですが、前に聞いた鳴き声とだいぶ違います。それでは鹿かなとも思いましたが、近頃鹿は姿を見せません。あるいは猿ということも考えられます。猫でないことは間違いありません。少し前に、ハウスの脇を草取りしていたら、四つの光る眼に見つめられたことがあります。あれは大きさや動きから、猫に違いないと思いますが。夜明けが近づきますと、ヘッドライトに小さな虫が集まってきて、耳のあたりが痒くなります。蚊ではないようですが、正体がわかりません。しばらくかゆみが取れません。畑に降りるときは、虫除けスプレーをかけるのですが、あの虫たちは物ともしません。夜行性の動物に、夜明けごろに活発に動く虫もいます。まあ、夜明け前の時間にゴソゴソ畑を動き回っている人間だっているのですが。 

2020年9月22日火曜日

野良

 昨日の朝、里芋の畝の近くで草を取っていると妙な葉が見つかりました。最初はワルナスビがこんなところに生えて来たかと思いましたが、棘がありません。それではオクラかなと思ったのですが、何か違います。もっと切り込みが深く、いかにも外来植物という雰囲気でした。ネットでもしらべてみましたが、わかりません。今朝も、別の里芋の畝に同じ形の葉を見つけました。昨日の畝はビニールでマルチをしていましたが、こちらはマルチなしです。でも、里芋の畝だけからなぜこの草は出て来たのか、謎が深まります。しばらく草取りを続けているうちにあることを思い出しました。梅雨が終わって、畑が乾燥し始めた時、畑の脇に積み上げていた草を畝にしいたことをです。野菜の残渣や雑草を積み上げて、ビニールシートをかぶせておいたものです。そこに、台所から出た野菜くずや生ゴミも混ぜていました。それで、ハッと気がつきました。あの草の正体は、なんとパパイヤではないかと。



毎朝のスムージーにハウスで育てたパパイヤを使っていました。その時タネは生ゴミ容器に入れてたのです。あれから、2ヶ月、今頃芽が出て苗になっていたとは。実は夏に一度、育苗箱にタネをまいたことがあります。しかし、全く芽が出ず、諦めました。それがなんと、捨てた方のタネが育っていたとは。偶然発芽の条件が揃ったのでしょうか。最初に見たとき、三、四本だろうからちょうどよく、畑の隅にでも植え替えようと思ったのですが、よく数えると20本近くあります。これは考えなければ。変なところに植えたら後々どうしようもなくなりそうです。せっかく出てきた苗ですから、無駄にはしたくありませんし。我が家の畑はどんどん野良天国状態になってきました。これからどうなることやら。

2020年9月21日月曜日

シルバー体験

 今日は敬老の日。この地域では75歳以上が敬老会の対象のようです。だから、こちらはまだ、ご老人に奉仕する立場。そんなわけで、今日も一日せっせとお仕事。午後は手びねり体験一組。大阪からの二人組です。湯のみとお皿、もう一人は箸立てと鉢を作りました。



近頃はスマホに作りたいもののイメージ写真を入れてくる人が多くなりました。箸立ての写真を見せてくれました。結構ハードルが高そうです。紐作りで大きなものを作るのは、初めての人には難しいから。それに縄文杉登山の疲れが残っている様子。なんとか無事作り終えましたが。シルバーウィークとはシルバー世代が働くという意味でしょうか。

2020年9月20日日曜日

セプテンバーレイン

朝、畑に降りようと外に出ると、雨がしとしと。諦めて、工房で絵付け。珍しく、ラジオはNHK。年取った母が、夜中に目が覚めると聴いているの、と言ってた「ラジオ深夜便」。妙に懐かしい。畑のイチジクがカラスに食べられた、などという、たわいない話題。ラジオ体操も流れてくる。日本人は変わらないなあという感慨。一日中時に激しく、時に穏やかに降り続く。つい油断して、昼寝から目が覚めたのは一時半。夕方の雨音を聞いていたら、「雨がこんなに悲しいのなら私一人で生きてゆけない〜」なんて歌が浮かんで来た。


2020年9月19日土曜日

体験連休

 体験連休シルバーウィーク初日は、体験で始まりました。ろくろ体験です。一人がかなりの経験者で自分でどんどん進めてゆきます。ありがたいのですが、なんとなく気になって、他の人たちの指導に集中できません。つくづく難しいものだなあと思いました。本来、初心者相手のコンセプトで組んだカリキュラムですから、想定外なのです。



まあ、なんとか無事作り終えましたが。明日からまだ三日のお休みが残っています。無事乗り切れると良いと思います。

2020年9月18日金曜日

連休

 明日から連休ですねえ。もうすぐお彼岸が近いというのに、今日の蒸し暑さには参りました。工房の温度計は30度越えでした。工房の入り口と展示場の入り口には消毒薬が置いてあります。



見ていますと、お客さんで手を消毒する人はほとんど見かけません。マスクは大抵つけているのですが。最近始めたことがあります。買ってくれる作品を包装する前に必ず、布巾で拭くことです。誰が触ったかわからない器を持ってゆくので、気分的なこともあるとは思いますが。体験に来てくれるお客さんで、近頃病院関係の人が増えて来ました。マスクをきちんとつけてくる人もいますが、全くしない人もいます。まあ、一日中勤務中はつけているのでしょうから、仕事から解放されたときぐらいは、外したい気持ちもよくわかります。テレビのニュースでは、飲食店などで、アクリルの仕切りを取り外す動きが出ているようです。国民もそろそろコロナ疲れが出て来始めているのでしょうね。この先、どういうふうになってくのでしょうか。

2020年9月17日木曜日

秋の空

 秋の空夜中に大雨が降ったようです。午前中に時折激しい雨。ところが、ネットの天気予報では屋久島の降水確率は0パーセントになっていました。誤差というには違いすぎているように思います。昨日の夕方、干しておいたせんん炊くものの雑巾が、ほんのちっと湿っぽかったので、そのままにしておきました。朝方の雨ですっかりびしょ濡れになっていました。秋の天気は予想が難しいことのたとえで、なんとかごころと秋の空と言います。なんとかのところには、入れる言葉がそれぞれに違うようですが。欲している雑巾、何度も洗い直しているうちにすっかり、黄色っぽくなってしまいました。



粘土のついた手を拭くのに使っているためです。中には穴が空いてボロボロのもあります。処分した方が良いとはわかっていますが、なかなか捨てることができません。性分というのでしょうかねえ。早い話、ケチということだと思います。

2020年9月16日水曜日

西

釉薬掛けをしました。色面の器たちです。自分で名づけた技法ですが。色の釉薬を大胆に分けてモダンな雰囲気を狙っています。この仕事には釉抜き剤を多用します。



今は油性の他に水性があって随分幅が広がりました。昔はロウ抜きという方法が主流でした。そのあとにラテックスというゴムを使うやり方が広がりました。うちではそれらのいくつかの技法を組み合わせて表現します。まだまだ発展途上ですが。ところで今日ラジオで東京の西荻窪で結成されたヒップホップグループが紹介されていました。青春時代を過ごした街ですから、懐かしくあの頃を思い出しました。その名もオギーウェストというそうです。そして、今暮らしている地域は西開墾というところです。屋久島に来てからこの西開墾にずっと住み続けています。つまり、西荻窪から西開墾に移ったということになります。英語でいうとウェスト ツー ウェスト ということになりますか。だからなんなんだという話ですが。どうも西という地名に縁があるようです。 

2020年9月15日火曜日

モンステラの果実

工房の入り口のベンチのところで、モンステラがたくさんの実をつけています。



台風10号の風にも負けずにしっかり頑張っていました。ところが一昨日の朝、二つほど地面に落ちて蟻がたかっていました。どうやら完熟して落下したようでした。拾って工房に置いておきましたら、工房中にむせ返るような甘い香りが充満してきました。これまで、この実が甘いということは知っていましたが、姿を見ると口にする気がせず、落ちるに任せていました。去年初めて恐る恐る食べてみたところ、その濃厚な甘さに びっくり、ただちょっとえぐみも感じられましたが。今年は家に持ち帰って、朝のスムージーに加えようと思っています。このモンステラ、最初はミニ観葉植物のセットを買った時、混じっていたものです。直径五センチぐらいのポットに入っていたのがいつの間にか大きく育って、工房の主のようになってしまいました。生命力がものすごく、切って捨てた葉から根を生やして、あっちこっちに広がっています。家の方にもなん株か、どんどん巨大化しています。あの時10種類ぐらいあった観葉植物達もいつの間にかほとんど消えてしまいました。ただいくつか屋久島の気候にあったのがあります。その代表がモンステラです。他に、自宅の入り口の脇にセロームがやはり巨大化しています。もう一つ、ベランダに、名前は忘れてしまいましたが、大きな鉢で二階のテラスまで伸びて、大株になったのがあります。そちらも育ちすぎたので、一度切り詰めたのですが、気がついたらまた大きくなって、重すぎて動かすことも難しくなってしまいました。それにしても、モンステラとはよくも名付けたものです。まさに、化け物のような生命力です。

2020年9月14日月曜日

イス

絵付けをしはじめて、まだ三日目ですが、腰が痛くなりました。一日中同じ姿勢ですから、当然ですが、この仕事はもう何十年もやっています。使っているイスもほぼ同じ。コクヨの折りたたみイスです。ちょっと低めなので、座布団を3枚重ねています。何か良いイスはないものかと考えましたが、家にあるものも、良さそうなのが思い浮かびません。仕事場の床はもともと土間にセメントと珊瑚の灰を練って固めたもので、でこぼこです。ですから、ある程度柔軟性がないと安定しません。ふと、思いついたのが、ガーデンチェアーです。大きめて、スタックできるように作られたプラスチックのイスです。



早速持ち込んで座ってみました。これまでの折りたたみ椅子と比べるとだいぶ座面が高いようです。ただ、凹 面になっているのでお尻の安定は良さそうです。座布団を一枚減らして作業してみました。広いし、ガタつきも少なくこれはいけそうだと思いましたが、欠点も出てきました。長い時間の間にはある程度姿勢を変えることで、一箇所に負担をかけないようにするのですが、ハマりすぎてそれがしにくいのです。それに、あぐらを組もうとすると、肘掛けが邪魔になります。肘を切ってしまおうかというと、きっと弱くなるからやめたほうが良いと、息子に言われました。どうも帯に短し襷に長しのようです。これから、1、2ヶ月。椅子との戦いが続きそうです。

2020年9月13日日曜日

絵具溶き

絵付けの仕事で最も大事なのは筆と絵具です。筆はここ数年新しいのは買ってませんが、長年使い込んだのがたくさん鳩サブレの缶に入っています。絵具は一色ずつ容器に解いて使っていますが、ちょっと前まではプリンやヨーグルトの容器を利用していました。ところが最近、豆腐の小分け容器が使いやすくて愛用しています。家で食べた後の容器を貯めておいてもらいます。それを決まった段ボールの箱にしまっていたのですが、その箱がなぜか見つかりません。昨日から何時間も探し回りました。とうとう諦めて、何か他の容器を探そうかなと思っていましたらふと頭に浮かびました。あれって、ひょっとして捨ててしまったのではということです。春に豆雛を作った後、使いそうにないものを処分してしまったのではと。そして、使いやすい豆腐のケースはどこかにしまったのではと。休憩室のタンスを探してみました。ありました。きっちりと重ねて、しっかりまとめておいてありました。なんだか喉に引っかかった骨が取れたようななんとも言えない晴れ晴れ気分になりました。それにしても、歳をとるということは困ったものです。わずか半年前のことが頭からすっかり抜けてしまうんですから。なんにしても、問題解決で、ホッとしています。春に使った絵具も出てきました。



ラップしてプラスチックケースに入れておいたら、今でも使えそうです。ケースの密閉度には脱帽します。 

2020年9月12日土曜日

ボディーブロー

 朝の畑作業をして、台風10号のダメージがボディーブローのように効いていることに気がつきました。野菜たちはもちろんですが、鳥よけの網が里芋の葉に蜘蛛の巣のように絡みついて、簡単には外れません。泣く泣く葉をちぎるしかありませんでした。これまで気がつかなかった、バジルが折れて、スイカ、カボチャも跡形なく消えてしまいました。ビニールを剥がしたためになんとかウリハ虫に食べられなかったメロンも餌食になって、枯れるのがもう目の前です。そんな中で、いくつか救いも見つかりました。蒔き直した、人参の芽が出てきました。つるなしインゲンも出ています。

そして今日も体験ひとくみ。まだ、別の電話が入ったのですが、コロナ以後、1組限定と決めましたので、お断りさせていただきました。



三人、それぞれ、ものすごい集中力で、力作ができました。

2020年9月11日金曜日

山水道

今朝は畑ではなく山を這いずりまわりました。山水が止まって、故障箇所を探すためです。なかなか見つかりません。家の下の畑にはヤマモモの大きな木が一本、台風に倒されて横たわっています。ちょうど、山水のパイプに乗りかかる形です。鉈を持って、枝を切りながら、水漏れを探しますが見つかりません。それではと水源地近くの山の中をカズラを切りながら探し回りました。そこでも見つけられませんでした。そうこうするうちになんとなく水が来始めました。推測すると、水口に溜まった落ち葉が何かの拍子でとれて、一旦空になったタンクが再びいっぱいになって、途中のパイプにエアーが溜まって、それが時間の経過とともに抜けて水が来たということのようです。なんにしても修復できてよかったと思います。朝、もう一つの作業をしました。ジャガイモの催芽です。秋のジャガイモは芽がなかなか出ないで土の中で腐ってしまうものが多いとのこと。そこで、床を作って芽を出させてから畑に植えると良い、ということを本で知りました。前回その作業をしたのですが、見事に失敗、全て腐ってしまいました。そこで再挑戦です。前回は水はけが悪いのが原因だと気がつき、今朝は、砂を使ってみました。水をかけるとジャーっと一気に滲み出てゆきます。これならうまくゆくのではと、期待が膨らみます。野菜作りは失敗がつきものです。うまくゆかなかったとしても、めげていては進むことができません。何度でもチャレンジしないと上達しませんから。そして、台風以来、工房で見合わせていた体験作品を送ることができそうです。荷物が多い時に出すとどうしても壊れてしまうリスクも高くなります、そこで落ち着くのを待っていました。



明日の船で送り出します。 

2020年9月10日木曜日

台風後の手びねり

山水が止まってしまい、川にゆきたいと思いましたが。結構一日中、降ってましたので、増水しているだろうと諦めました。午前中集落から頼まれた器の包装、午後は納品準備、三時から体験でした。手びねり体験は、目が離せませんからどうしてもつきっきりになってしまいます。



台風10号が去って、日常が戻ってきました。台風前に、素焼きも生の作品も、焼きあがった作品まで、屋根を飛ばされた時に備えて、風が当たらないところに避難させたことが夢のようです。もしそんなことになっていたら、今頃こうしてはいられなかったことでしょう。今回はなんとか無事であったことに感謝です。次はどうなることやら、油断はできませんが。 

2020年9月9日水曜日

畑とアンテナ

 今朝は、畑におりました。やはり思った以上に酷いことになっていました。オクラもトウモロコシも風に倒されていました。何よりも今が盛りだった三尺ササゲが棚ごと潰されていました。きゅうりネットに絡みついて、鳥よけのネットとも絡み合って、泣く泣くすべて抜いてしまいました。ネットもハサミで切り破りました。畑の周りを囲ったサルよけネットもあっちこっちで絡み合っていました。惨状に胸が痛くなります。趣味の菜園でもこんなに辛いのですから、専業の農家さんで被害にあった方々、死活問題でしょうね。自然を相手の仕事の厳しさを改めて知らされました。昼休みには吹き飛ばされたBSアンテナを設置し直しました。これまで屋根の上に取り付けていたのですが、今度は少しかげになる場所を探しました。その場所で果たして衛星をキャッチできるか心配でしたが、なんとかテレビが写ってくれました。



これで、大風が吹くたびに直す手間は省けそうです。それにしても、古くなった工房の壁はボロボロです。骨組みはまだしっかりしているのですが。できることなら手を入れてゆきたいところです。もう築三十五年以上経ちますし。廃校になった木造校舎を移築しました。一体その時代から何年経っているのか、見当もつきません。よくもまあ、ここまで頑張ってくれたと感謝でいっぱいです。

2020年9月8日火曜日

台風過ぎて

台風10号が過ぎまして、丸一日が経ちました。こうして日記に向かっているということは無事だった証拠です。どんな台風だったか、ある人は「すごかったあ」と言いました。またある人は「なーんも吹かんかった、テレビでの騒ぎはなんだったかよ 」という声も聞かれました。どちらも正直な印象だと思います。ただ。大きくて猛烈なエネルギーを持って通過したにしては被害が少なかった、瓦も飛ばされなければ屋根、壁も剥がされたとほとんど聞きません。まあ、地域によって被害も違うのでしょうが。どうして、大きな被害が出なかったのか。素人の思いつきを書いてみます。今回の台風はあまりに巨大だったので、エネルギーが地面近くよりも少し上空で発散したのではないでしょうか。これまで、家を壊されたり、屋根を吹き飛ばされたりしたような台風は、もう少し小ぶりでぎゅっとしまっていて、風が吹き出すと吹き方が小刻みにいろいろな方向から吹いてきたような印象がありました。今回のはゴーゴーという凄まじい唸りが聞こえてくるわりにはどーんと突き当たるような風がすくなかった気がします。まあ、注意しておくに越したとことはありませんから、メディアの姿勢はこれで良かったと思います。かといって、テレビなどでの大げさな報道ぶりに怒りを覚える人の気持ちもわかるような気がします。そうは言っても昨日今日と、まだまだ後始末に追われています。それに肝心の畑にや行かないようにしていますし。今見たら、何も手がつかなくなりそうです。どうせ、夏野菜はもうダメでしょうから、これから秋冬野菜に向かって、少しずつ復活させたいと思います。何はともあれ、ここに無事の知らせを書くことができたことを報告させていただきます。

2020年9月5日土曜日

台風待機

 朝、頑張って、ハウスのビニールを撤去しました。



その他飛びそうなものもとりあえず片付けました。あとはできることがありません。すぐ南の十島村は全員が島から避難したそうです。こちら屋久島ではほとんどの人が島で台風を迎えることになります。昨日、ある地元の知人と立ち話。「かなりの台風が来そうですね」「風速80メートルってどんな風が吹くんだろう」「家、飛んでくんじゃない」笑いながらこんな会話でした。誰も経験したことがない風です。これから工房の周りをざっと見て、戸締りをして、家に戻ります。おそらく明後日まではあちらで過ごすことになりそうです。なんとか、やり過ごすことができましたら、また日記を続けることができると思います。どうぞ、皆様も、お達者で、グッド ラック!。

2020年9月4日金曜日

台風対策と買い出し

 朝はビニールハウスの片付け。それから街に買い出しにゆきました。昨日はフェリーが来たはずですが、お店の棚はガラガラでした。台風9号で欠航が続いてみなさん首を長くして待っていたようです。パンもないし、インスタント麺の棚もほぼ空っぽでした。今日の船の到着を待てば色々手に入ったのでしょうが待ってられずに諦めて帰って来ました。まあ、来週10号が去ればまた来るでしょうから。帰って来て工房の雨戸のない窓に板を打ち付け、ガス窯と薪ガマの煙突に蓋をしました。工房周りの飛びそうなものを片付け、あとはビニールハウスのビニールを抑えている紐をすべて解きました。全部で50本。そのあとは入り口周りのビニールを剥がしました。



継ぎ接ぎだらけでなかなかはかどりません。後ろ側とメインの大きなビニール剥がしは明日にすることにします。これですっぽんぽんになってしまいます。車で走りながら他のハウスはどうしているか様子を見ましたが、ほとんどはそのままで台風を迎えるようです。少し西にずれそうなそぶりもありますが、そこまでの度胸はありません。パイプをつぶされたらおそらく再びハウスを建てることはないと思います。やるだけやってダメなら致し方ありませんが。植物はまた、一から育てれば良いことです。何れにせよ、どんな風が吹くのか見当がつかないのが不気味です。

2020年9月3日木曜日

宿命

初めて屋久島に来た時も、台風で欠航が続いて、やっと船が出航した日でした。1972年の七月でした。あれから四十八年、どれほどの台風に見舞われて来たことでしょうか。工房の瓦が飛ばされて、雨漏りで家の中がずぶ濡れになったこともありました。窯のレンガの煙突が倒されたこともありました。台風がらみで色々な出来事が思い出されます。そして、令和二年、台風10号が向かっています。息子はヨーロッパモデルやアメリカモデル、米軍モデルと様々なコンピューターシュミレーションを比べながら一喜一憂しています。一喜はありませんから一憂二憂しています。何れにしても相当の影響は間逃れ得ないことでしょう。まあ、命までは奪われないでしょうから、希望を捨てずに耐えてゆこうと思います。とりあえず、明日は備蓄用の食材を仕入れに行こうと思います。島に台風がくればまず停電です。そして水の確保。島を通過する一日か二日、なんとか過ごすことができれば、あとは成り行きでなんとかなると思います。 体験作品を濡らさないようにすること。焼きあがった作品を壊さないようにすること。



この二つがまずは優先事項です。

2020年9月2日水曜日

木の葉と10号

9号が行ったと思ったら10号です。進路が気になります。最初は四国方面かなと思っていたら、だんだん方向が西に移動して、とうとう屋久島のすぐ西が、現在の予想進路です。島の西側を通る台風がこの地域には最も怖いのです。被害が最もひどくなります。今朝、早速畑の資材置き場のビニールシートを剥がして、ミニハウスとビニールハウスの寒冷紗も外しました。次はビニールをどうするか。おそらく剥がさないとパイプが持たないと思います。暴風が吹けばひとたまりもなく、ぐにゃぐにゃにされてしまうでしょう。まして、これからどこまで発達するか、検討がつきませんし。木の葉皿を作りましたが、どうも気がそぞろで集中することができません。

いろいろ考えることが多すぎます。週末まで、まだ日がありますが、不気味です。迫り来る恐怖心からのがれることは難しいようです。

2020年9月1日火曜日

人参と包装紙

朝は人参の種を蒔きました。前回蒔いたのは結局失敗して、全く芽が出ませんでした。今日の予報は雨らしいので、蒔いてみました。ところが朝の一雨以後は風は吹きますが、降りません。これでは、前回の繰り返しになりそうですから、様子を見ながらジョウロでの水撒きです。工房では押し入れをひっくり返して、包装紙の整理をしました。九月はいくつか包装しないといけない仕事が待ってますから。足りなければ注文しようと思っていましたが、あるはあるは、驚くほどたくさん眠ってました。午後は小皿の仕上げ。先週、準備していたタタラで小皿を作りました。

気がつけば今日から九月。今年も余すところ三分の一です。悔いの残らないよう、しっかりやってゆきたいものです。