2019年10月31日木曜日

耕運機

今朝は、久しぶりに耕運機の登場です。ハウスの後ろのさつま芋畑の半分のツルを取り除いて、鶏糞をたっぷり撒きました。それから、耕運作業です。ただ。そこまで移動するのが大変でした。新しい畑とサルよけのネットが邪魔をして、今になって気がついたのですが、通路がギリギリでした。こういうところはゆとりを持って作らないと後から苦労をします。四苦八苦しながら、なんとか移動して、混ぜくり作業を終えました。屋久島では耕運のことを「まぜくりかた」と言います。「なんのしいかたよ?」と聞かれると「畑のまぜくりかたよ」と答えます。中古の耕運機を手に入れて3年目になります。だんだんん出番は少なくなりますが、やはり強い味方です。

ところで、ここ二ヶ月、頑張っていた、絵付けの仕事がなんとか明日には終わりそうです。さて、次は何を作るか、思案中です。もちろん、本職の器つくりの他にという意味です。実は作りたいものがあるのです。それは大きな仏像です。観音様。以前鹿児島の美術館で、鹿児島出身の彫刻家、安藤堅の作品展を見ました。あの、渋谷の忠犬ハチ公の最初の制作者です。実は、戦争で壊れてしまって、息子さんが二代目を作りました。今も、美術館の二階のロビーには原型が飾られています。そこで見た観音像が心に残っていました。去年、それと同じものがオークションに出ていました。無理をすれば、買えない値段ではなかったのですが、家族に相談したら、あっさり却下されてしまいました。その時、それなら、あれに負けないようなのを作ってやるぞと、思ったのです。今年も、残るところあと二ヶ月。なんとか、年内に取り掛かる事だけでも、できないものか、それが、今年最後の目標です。

2019年10月30日水曜日

軽トラ

畑仕事ではすっかり落ち込んでしまいましたが、立ち直りも早い方で、今朝はサツマイモの畝を片付け、家で芽が出てしまったジャガイモを植えてみました。ハウスの後ろのサツマイモ畑もツルを片付けて、次の植え付け準備を始めました。玉ねぎを植えようと考えています。前に植えた、玉ねぎが腐ってしまったので、避けていましたが、再挑戦します。水道が泥水だというので水源地へ上がりましたが、いつも軽トラを停めるところが草だらけで、どうしたものかと、考えて、とりあえずは車を進めてみようとギヤをつないで前進しようとしましたが、スリップして、前に進みません。おまけに嫌な匂いがします。やばいなと思い、隣の修理屋さんで見てもらいました。クラッチ板はすり減っているが、まだ大丈夫というのでちょっと安心しました。ただ、気にかかっているのは次の車検は無理だろうということです。だいぶあっちこっち老朽化してそろそろ廃車のようです。次はどうしよう。免許を取って以来、ずっと自分専用で軽トラを乗り継いできました。年末には高齢者講習を受けることになっています。それを済ませた上で、今後のことも考えようと思います。それにしても、軽トラがなくなったら、畑仕事はどうなってしまうのでしょう。肥料を運んだり、道具、収穫、暗いうちの作業では、ライトをつけて作業したこともありました。


錆びだらけでボロボロでも、なんとも頼りになる相棒です。

2019年10月29日火曜日

踏み鍬

最近、一番重宝している道具が踏み鍬です。

形はスコップですが先の部分が三本の爪になっています。使い方は、スコップと一緒で、足でぐいっと地面に踏み込んで、持ち手を自分の方に引っ張ります。すると、土がボコりと持ち上がってほぐれます。スコップよりも土に刺さりやすく、少ない力で土をほぐすこと出来ます。近頃は菜園では、ほとんど耕運機は使いませんので、その代わりに、土が固くなった時使います。昔は、三つ鍬という道具で、上から振り下ろして土を起こしましたが、かなりの力と、瞬発的に腰や腕に負担がかかります。歳をとると、ちょっと厳しいので、もっぱらこれが便利なのです。耕運機は便利なようですが、ロータリーという爪ではせいぜい10センチぐらいまでしか耕せません。しかしこの鍬だと20センチは起こすことができます。疲れた時は休み休みできますし。偶然、島の北にあるホームセンターで見つけました。
今は、もう少し、深くまで掘り起こせる道具はないかと物色中です。

2019年10月28日月曜日

つるぼけ

今朝、我慢できずに菜園のサツマイモを試し絞りしました。心配した通り、つると葉ばかりで、ひと畝掘って、丸い芋が一つだけ。まあ、ハウス脇があるさと、別の畑へ移動。こちらは割と葉も元気が良いので、ちょっと早いとは思ったが、蔓を引っ張ってみました。抜いても抜いても何も出てきません。次の畝に移って、また蔓を抜く。かろうじて、一箇所だけ、本当に小さな芋が三つ出てきて、あとはまるっきり。

これが、つるぼけかあと、初めて気がつきました。本で読んではいたのですが、まさか自分の畑でそれになるとは。あとで調べてみると確かにやってはいけないことを重ねてやっていたようです。酸性土を好むのに石灰を撒いていたし、植え付けて2週間は水だけと書かれていたのに、肥料をやっていました。追肥もやりすぎて、夏以降は無肥料でというのをずっと追肥をしていました。まさに、やってはいけないことのオンパレード。どうしてそういうことになってしまったのか。明らかな、油断もありましたし、他の野菜と一緒くたにして、サツマイモの栽培法を忘れていました。まあ、これも良い勉強だったと思えば諦めもつきますが、それにしてはちょっと授業料としては高すぎです。何しろ半年の苦労が無になってしまったのですから。まあ、次はこれを忘れずになんとか大きなサツマイモを育てたいと思っています。

2019年10月27日日曜日

かぼちゃ

ハロウィンが近いらしい。朝方、ラジオを聴いていると、今週のテーマはかぼちゃとのことでした。かぼちゃに関わるあれこれが語られます。かぼちゃといえば、夏に枯れてしまったことが思い出されます。去年もダメでしたし、一昨年は、一個だけ、実がつきましたが、収穫時期がわからずとてもおいしいとはいえませんでした。どうも、土が合わないのか、育て方が下手なのか、雨で腐ってしまうのか、相性が悪いようです。今年も、うどんこ病というのにかかってしまいました。この病気は土の中にいる菌が関わっているようです。そこで思いついたことがあります。この前読んだ、レ・ミゼラブルです。その中で、主人公のジャンヴァルジャンが警察に追われて修道院へ逃げ込む話が出てきます。寒い日の夜のことでした。逃げ込んだ畑で、一人の男が、瓜に鐘の形のキャップをかぶせていました。そして、その後保温のための布で覆う作業をしていました。なぜかその場面が思いだされ、ラジオでかぼちゃは瓜の仲間だと言ってたのとで、あれはかぼちゃではと思ったのです。なんのために夜、そのような作業をしていたのかというと、その晩は冷え込んだので、霜がおりそうだと思った男が夜中にもかかわらず、保護するために作業をしていたのだということでした。エッチングで描かれた挿絵が頭に浮かんだのです。

そうだ、冬にかぼちゃを育てたらどうかと、その時浮かびました。保温のためのビニールハウスも、今年はビニールを剥がしてません。早速タネを探してみると、さすがネットです。季節外れでも、販売していました。躊躇なく注文したところです。さて、思いつきで始める冬のかぼちゃ栽培、いったいどうなりますことやら。ところで、冬越しを目指す、トマトの苗も現在のところ順調に育っています。

2019年10月26日土曜日

里芋収穫

まず、バジルを収穫した後、里芋を試し掘り。案の定、ついている芋が少ない。次はどうかなと、横を掘りました。結局止まらなくなって、ひと畝全部掘り出してしまいました。

やはり、去年と比べると四分の一ほど。まあ、全て腐ってなくて良かったですが。あまりにも密に植えすぎたようです。それに、肥料のタイミングも間違ったのでしょう。あとは、天候でしょうか。今年の夏の暑さは、ひどかったですから。生姜も、途中までは調子良かったのですが、完全に止まってしまいました。難しいものです。畑にはまだ、半分残っていますが、しばらく様子を見ようと思っています。サツマイモも、試しに掘ってみましたが、指の先ほどにしかなっていません。葉もまだ青々していますから、こちらも様子を見ることにします。今日、掘ったところには大根を蒔こうと思います。

2019年10月25日金曜日

農書

工房の休憩室。リクライニングチェアーの横には、農業関係の雑誌や本が散乱しています。

いつでも、手に取れるように整理しないままです。中でも、井原豊さんの本は、一番頻繁に手にする本です。わかりやすい言葉と、的確な指示で頼りになります。「家庭菜園のびっくり教室」の最初のページにマーフィーの法則について書かれています。マーフィーの法則とは、知識を持ったために知恵を失い、考えあぐねた末に間違った方向を選択してしまうということのようです。そうかそうかと、理解していたつもりでしたが、実はそのマーフィーの法則に見事にはまってしまったようです。去年までは忙しさや他に追われることで、途中で投げ出し気味だった作業でした。ところが今年は、気合を入れて、毎日、畑に降りて作業を続けました。ところがそれがまさに、誤った選択を導いたことにつながってしまったようです。サツマイモが枯れてしまったのもそうですし、里芋も、おそらくダメそうです。元気がないからと、追肥を繰り返してしまいました。カラカラに乾いて、元気がないところへ、無理やり、肥料を吸収させようとして、井原さん流に言うと根が痺れてしまったようです。無肥料でも育つ野菜に肥料をやりすぎる、どうもやってはいけない方向に見事に走ってしまったようです。何事も経験とはいえ、栽培期間の長い、サツマイモや里芋で失敗するのは、結構重いなあと思うのです。

2019年10月24日木曜日

レイニー デイ

雨の一日。気分もウェット。今日は、娘の誕生日。30数年前でした。その日、鹿児島で次男の入院に付き添っていました。朝、カミさんから生まれそうという連絡が入りました。大慌てで、飛行場へ走って、島に帰りました。その日はちょうど、中学生の駅伝大会。道路が渋滞して、裏道を夢中で走ってなんとか間に合いました。初めての自宅出産、上の二人は東京の病院で生まれましたから。島のお産婆さんが、取り上げてくれました。しかし、急だったので、産着が間に合わず新聞紙に包まれていました。体重を測ったのも、天秤ばかり。分銅を動かしての計測。まるで江戸時代のようでした。そんな娘も、今は1児の母です。頭の中では、ついこのあいだのように思えるのですが。

工房に今も飾られている写真は幼い頃のものです。コレクションの人形の後ろで変わらない表情で髪を風になびかせています。あの頃、黒かったヒゲも真っ白、髪もすっかり薄くなってしまいました。年月の変化は残酷です。今、この日記を書いている、この部屋が、あの日の、出産部屋です。こんなノスタルジックな気分になるのも、雨のせいでしょうか。

2019年10月23日水曜日

ブロッコリー植え付け2


天気予報が当たって、雨になりました。朝はまだ、降り出していなかったので、ブロッコリーを植えました。前回は、ビニールハウスの西側でしたが、今日は反対側の崖の下です。春にジャガイモを植えてみましたが、気がついたら消えていました。風は当たらないのですが、日照が少ないところです。今年は、台風の直撃がなく、今の所、ビニールをかぶせたままここまできました。この調子でゆけば、初めて冬場もビニールを張った状態で過ごすことができそうです。本来は、寒さを和らげるのが、ビニールハウスですから、初めてそれを実行できそうです。今も、夏を乗り切った野菜が頑張っていますが。

今朝の収穫です。これから、年越しトマトに挑戦したいと思っているところです。

2019年10月22日火曜日

夢の途中

漫画家の吾妻ひでおさんが亡くなったとネットのニュースで知りました。がんで病院でなくなったそうです。69歳という年齢で、同じ歳だったと知りました。ロリータものや、SF、ナンセンスなものなど、あの頃、ファンだった人はたくさんいたと思います。それに、後年、描かれた「失踪日記」はホームレスになったり、アルコール依存症病棟での話など、自らの経験を赤裸々に描いて強いインパクトを与えられた人も多かったと思います。何よりも、普通経験できないような境遇にあっても、なぜか楽しそうで、羨望の念すら抱かせる、不思議な魅力がありました。
数多くの作品を残した中でも、セーラー服の少女がエッチな夢を見る、そんな話がドキドキしたものでした。セーラー服ものでは、映画、セーラー服と機関銃という名作があります。赤川次郎原作で、薬師丸ひろ子が主演、なぜかヤクザの親分にさせられて、最後、機関銃をぶっ放すという奇想天外な物語です。初々しい、少女が最後に、うっとりして「カ・イ・カ・ン」というシーンが忘れられません。


あの映画を思い出して作ったオブジェです。
主題歌の作詞は来生えつこさんが書いたと思います。「夢の途中」というタイトルで、「さよならは 別れの言葉じゃなく 再び会うまでの 遠い約束・・・」というのが出だしだったと思います。

吾妻さんにも「さよなら 夢をいつまでも 見続けてください」と祈っています。


2019年10月21日月曜日

長座布団

昨日の売り出し。肥料だけを買ってきたわけではもちろんありません。片道40分近く走って、それに、安売りとなるとやはり、他にも手を出してしまいます。実は。かみさんから長座布団を買ってきてと頼まれたのです。店員さんに尋ねると、コーナーへ案内してくれました。一つ、カゴに入れて、ついもう一つ買ってしまいました。だいたい、長座布団がなんの目的で作られたのかもわからずに。家に買ったものは、夜に、早速役立ちました。我々が寝る枕元に置いて、犬の布団になりました。いつもは、カミさんの足元で長々と寝て、カミさんは、窮屈な寝方を強いられていたのです。それが、すぐに、自分の布団と認識したらしく、朝まで、そこをねぐらにしてくれたそうです。さてもう一つは。

仕事場の、休憩室に収まりました。実は、いつも休んでいる、リクライニングチェアーのシートがずっと前から破れていました。そこで、古い毛布を敷いて使っていたのですが、カミさんが離れで作業をするとき、椅子の座面の高さが合わないというので、その毛布を渡しました。それからは、休憩の時は、畳の上に散らかった、雑誌を押しのけた、狭いスペースに窮屈に横になっていました。買ってきた長座布団をリクライニングチェアーに敷くと、なんともぴったりです。それで、昨日から、また休憩椅子が戻ってきました。
今回は、売り出しで、余計なものを買ってしまったという、後悔はしないで済んでよかったなあと思います。ところで、長座布団、一体何の目的で作られたのでしょうか。普通に座るのに、必要とは思えませんし、かといって、二人で座るというのも変ですし。横になるためなら、座布団という呼び名はおかしいし。まあ、世の中には、こういう何に使うのかわからないようなものも、必要ということなのでしょうか。

2019年10月20日日曜日

スポーツの秋

朝一番で、ホームセンターの売り出しにゆきました。畑で使う、肥料が安かったので。

途中、あっちこっちの集落で運動会をしていました。そういうシーズンなのです。子供が小さかった頃は、何が何でもでなければならず、お弁当を持ってゆきました。今朝、畑で、聞いた号砲は二つの集落のものでした。我が家は、ちょうど、境目にありますから。

世間でも、スポーツの話題が豊富です。やれ、来年のオリンピックのマラソンが札幌に変更、だとか、今日がW杯ラグビーの南ア戦であるとか、プロ野球の日本シリーズだとか。そういえば、今年のドラフト会議は、我がスワローズはくじ引きで大物を当てることができました。今年のダントツの最下位から、なんとか抜け出せるチャンスが来そうな気配があります。最近のドラフトには、あまり良い思い出がありませんから。あの、真中滿監督の赤面したくなるような勘違い以来です。とにかく、投手陣を立て直さないことには、どうしようもありません。来年の夏は、ホームグラウンドの神宮球場が使えなくなりそうです。なんでも。オリンピックのための駐車場に使われるとか。猛暑もあるし、この気候変動です、何が起こるかわかりません。この時期、まだ二つの台風がこちらを伺っているとか。今の世の中、どこでどんなことが起こっても、おかしくない、恐ろしいことになってますから。

2019年10月19日土曜日

ほうれん草種まき

朝、外に出ると濡れた地面。しめた、種まきができそうです。待っていました、雨が降るのを。草を抜いて、ざっと土をほぐして、まき溝をつけます。畝は、サツマイモを植えていたところ。どういうわけか、全て枯れてしまいましたが。去年、一昨年と、甘く大きな芋が取れました。ところが今年は、調子が悪く、気がつけば全て消えていました。サツマイモは、よほどでないと育つはずです。ただ、最近鹿児島の農家でも、原因不明の病気が出ていると、ニュースで見ました。それに当たるのかはわかりませんが、とにかく今年はダメでした。そこで、空けておいても仕方がないので、ほうれん草と春菊を蒔いて見ました。ほうれん草はまともに育ったことがありません。わが、畑は酸性なのでしょうか。アルカリ性の土を好むということは知っていますが、それだけでしょうか。去年も、芽は出て、ある程度は育ったのですが、急に黄色くなって、ダメだったのです。まだまだ、野菜作りは初心者ですから、いろいろ経験を積まないと、わからないことばかりです。

ハウスではパパイヤが色づき始めました。先日、ほんのちょっとだけ黄色くなって、落ちてしまった実を食べて見ましたが、全く甘みがありませんでした。今回は、できるだけ待って、収穫しようと思っています。

2019年10月18日金曜日

さぎ

秋空の予報は難しいらしい。今日は雨予報で、待っていたブロッコリーの苗の植え付けにはもってこいとハウスの脇に植えました。虫にやられないように防虫ネットも張りました。

タネから育てたので、まだまだたくさんありますが、とりあえずそこ始めました。ところが、日が照り、どんどん乾いてしまいます。ここで枯れたら、これまでの苦労が無駄になってしまいます。気にしつつ、昼にハウスの前を通り過ぎると、何か白いものが目に入りました。ブレーキを踏んで、バックして確かめると、真っ白なさぎがブロッコリーの畝の前にいました。何をしていたのでしょうか。昼を済ませて、通りかかると、もうそこにはいませんでした。どこかへ飛んでいってしまったようです。
工房で一休みして、午後の仕事を始めようと、ふと外を見ると、目の前にあのさぎがいます。先日、草を払ったばかりの、材料置き場です。カメラのシャッターを押すと、その音に気がついたのでしょうか。急にどこかへ飛んでいってしまいました。

さぎは、春先に田んぼに水を張っているところでよく見かけますが、この季節には珍しいことではないでしょうか。どこか、あどけないような姿が印象に残りました。一体何をするために、この辺に現れたのでしょう。

2019年10月17日木曜日

スマホ旅

昨日の夕方でした。「コンニチハ」という声。外国からのお客さんの様です。「こんにちは」と返事を返すと、やはり。それから、1時間余り、ずいぶんゆっくりでした。声をかけられたので、見ると、テーブルの上に選んだ器が色々。計算をすると、彼もスマホで計算。金額が違うというので、チェックすると、一種類が隣の器のプライスでした。納得してもらって、ふと、どうやってきたのか尋ねました。すると、バスでということでした。帰りもバスとか。その時間にバスがあったかなと尋ねると、スマホを取り出して、ほら、六時半のがあるというのです。机の上の、新しい時刻表では、その時間のは載ってません。

ちょっと待ってもらって、バス停まで、調べに走りました。やはり、ありませんでした。困った顔をするので、車で送ることにしました。途中で、飼い犬の話になりました。犬種の説明をしようとして、上手く伝わらないとわかると、スマホを取り出して、音声翻訳を試みましたが、音が出ないようで、とうとう諦めてしまいました。しばらく走って、そろそろ宿のある集落に近づきましたので、どの辺りか尋ねますと、また、スマホで、あと500メートル、あと300メートル、あと100メートルと知らせてくれます。どうやら、グーグルマップを見ているようでした。道を曲がって、しばらく走ると、無事宿に着きました。今どきはスマホが頼りなんだなとわかりました。なんでもできるスマホ、まさにスマホ旅です。でも、時々失敗もあります。それは、管理するのが人間だからでしょう。だから、ハプニングもあって、旅が面白くなるのかもしれません。ちなみに彼は、オーストリアからの旅人でした。ハブ ア ナイストリップといって別れました。

2019年10月15日火曜日

体験作品

今朝は、体験作品の窯出しです。夏に造って、窯に入るのを待っていた作品たち。気がつけばもう秋ですから。
きっと、首を長くして、待っていることと思います。なんとか焼き上げて、窯出しして、仕上げました。

あとは、荷造りです。割れない様に、注意しつつ、箱に入れました。中には、外国からのお客さんの器も。住所を見ると、スイスからでした。ああ、あの人たちかと、焼きあがった器を見ると、その時のことを思い出します。
そうそう、昨日の体験のお客様には、十二月には届けますからと伝えました。そう、あと二ヶ月で、師走なのだとその時気がつきました。今年も、わずかになってしまいました。

2019年10月14日月曜日

手びねり体験

今日の体験は手びねり6人。何処かの会社のグループの様です。近頃はろくろ体験が多く、久しぶりです。
手びねりは、時間がかかりますし、なかなか綺麗に作ることは難しいのですが、やったという満足感は、大きい気がします。


最初は怖々でしたが、だんだん夢中になる人が多い様です。いろいろな形にチャレンジできるのも、手びねりならではかもしれません。

2019年10月13日日曜日

タネ蒔き

今朝は、レタスと菜っぱのタネを蒔こうと、冷蔵庫からタネ袋を取り出すと、なぜかクレソンのタネが出てきました。種まき時期を調べると、ちょうど良さそう。予定をクレソンに変更しました。タネ袋を見ると、ポットに3センチ空けて蒔く様にとあります。ところが、非常に小さいタネで、とても一つずつ蒔くことができそうもありません。そこで、砂を混ぜてバラバラと蒔いてみました。次は水を貯めた容器にポットごと浸す様にとある。トレーに入れて、まとめて浸けてみましたが、全然浸みてきません。仕方なく、ジョウロで上から水を撒きました。実際にやって見ると、説明書通りにはゆかないことがわかります。


ふと、パパイヤの下を見ると、実が一つ、落ちています。ちょっとだけ、色づいています。
持ち帰って、早速切ってみました。ひとかけ口にすると、まだ早い様で、硬く、とても甘いと言えません。しばらく、熟成させるべきでした。
それでも、スムージーに入れて飲みましたが。実はこれから、たくさん採れると思います。どうすれば、美味しく味わえるのか、研究しようと思います。

2019年10月12日土曜日

ハウスで苗

今朝は、ハウスの草取りと、種まき準備。朝は結構肌寒い感じ。しかし昼になるとぐんぐん気温が高くなります。当初、こちらをうかがっていた、台風19号は東に逸れて、今は首都圏を直撃しそうです。国にとっては最悪のコースを辿っています。大災害につながらないことを祈るのみです。

ブロッコリーとトマトの苗です。カタツムリにだいぶやられましたが、ここまで育ってきました。トマトは、季節はずれです。屋久島の夏はどうやら暑すぎて、トマトはまともに育てることができません。そこで、去年、偶然放っておいたトマトが年を越したのを、参考に、今年はあえて越冬トマトを狙ってみました。明日は、レタスや菜っ葉のタネを蒔こうと思っています。

2019年10月11日金曜日

畝立て

ようやく、今朝新しく作る畑の畝立てを終えました。。ハウスと崖の間の、日当たりの悪い空間に。

畝幅80センチぐらい、長さ180センチほどのミニ畑。ハウスに沿って長い畝にするか、迷ったのですが、今回は、短い畝を数作ることに決めました。これだと、いろいろ植え方を変えて、実験するのに良さそうだと思いまして。できた畝を数えたら19もありました。さてさて、これから何の種を蒔いてゆきましょうか。

2019年10月10日木曜日

高枝切り

ビニールハウスの脇。にんにくを植えた畑の反対側。崖の下にかなりの空き地があります。前に、草を抜いて、耕運機で耕しておいたのですが、気がついたら、もう草だらけ。放っておいたら、また元のように雑草に覆われてしまうことになりそうです。そこで、何か野菜の種を撒こうと考えました。しかし、崖の上から、木の枝が伸びて、ほとんど陽が当たらなくなっています。枝を切るしかないと、以前に買っておいた高枝切りチェンソーを使うことにしました。春に、農協の売り出しで手に入れて、使う機会がなくしまいこんでいました。

分解されていたのを、なんとか、組み立て、燃料を入れて、エンジンをかけました。まだ、勝手がよくわからず、最初はなかなか、かかりませんでしたが、あっちこっちのレバーをを動かしながら、なんとか、起動することができました。実際に切ってみると、まず思ったよりも重いことに気がつきました。人が使っているのをみると、楽に扱っているように見えましたが、やると見るとでは大違いでした。それに、枝には、クズの蔓が絡みついていて、簡単には落ちてきません。焦ると、余計なところに力が入って、ますます、作業が思うようにゆきません。まあ、これもきっと慣れが必要なのだなと、改めて、教えられました。まあ、これから、ぼちぼち、コツを覚えてゆけば良いかと思っています。

2019年10月9日水曜日

にんにく発芽

中国産のにんにくが発芽しました。

ダメ元で植えてみたのですが、嬉しい結果です。今のところは発芽率は50パーセントぐらいですが、上々の経過だと思います。野菜畑では、中国産の生姜が元気で育っています。中国産だからと 侮ってはいけないと思います。中田力さんという人が日本人のルーツを医学的見地から研究した本では、性染色体の分析から中国からの渡来人と同じ染色体の分布が日本の各地で見られるということを発表しています。日本人のルーツの一つが明らかにその中国から渡来した人たちであろうと結論づけています。当然、その人たちが渡来時に野菜の種も持ち込んできたと想像できますから、日本の古来からの野菜や米が大陸から持ち込まれたのだろうということは間違いないことでしょう。そのような野菜たちが、日本の気候で淘汰されやがて順化して、日本野菜へと固定化されてきたものでしょうか。そんなわけで、今育ち始めたにんにくも、何年か作り続ければ、この屋久島の気候にぴったりの野菜へと落ち着いてくるかもしれません。我が家族にしても、東京から屋久島に移り住んで、現在は二代目が暮らしています。以前、親子三代ここで生きて、初めて屋久島の人間として、認められると聞いたことがあります。人も野菜も、落ち着くまでには、時間がかかるものですねえ。

2019年10月8日火曜日

猿よけネット


なんとか、サツマイモ畑の柵を作り終えました。他の作業に追われて、途中で止まっていましたが。そろそろ、芋も太り出す頃なので、早めになんとかしなければと焦っていたところです。野菜畑の方はすでに設置済みで、その後は被害も出ずここまで来ました。柵は、インターネットで紹介されていたのを、参考にして、ここで手に入る材料で工夫したものです。ホームセンターで売っているキュウリの支柱用の鉄パイプを打ち込んで、そこに防虫ネットを張るためのプラスティックのポールを差し込んで、牡蠣養殖用の網をかぶせました。猿が網に掴まると、ポールの弾力でたわむことで、警戒を与えようというものです。猿も、だんだん慣れてくるので、効果がなくなったら、さらに工夫が必要とのことです。まあ、気休めみたいなものかもしれませんが、やるだけやって、あとは様子を見てゆこうと思います。

2019年10月7日月曜日

秋の台風

台風19号が近づいています。予報ではこのまま発達すると、今年度最大の台風になりそうです。最初の予想進路では、この屋久島にまっすぐ向かうように見えました。現在は少し東にそれそうですが、あの大きさだから、ここへの影響もまのがれないと思います。去年、家の屋根に被害を受けたのも、10月の台風でした。まず、一番にやられそうなのがビニールハウスですから、備えを始めることにしました。ビニールの上にかぶせていた、遮光ネットをまず、取り外しました。それがあると、いざという時ビニールを剥がせませんから。

こちらが、ハウスの内部の現在です。トマトもナスも終わって、今は最後のピーマンぐらいです。あとは、去年植えた、パパイヤとドラゴンフルーツが育っています。なんとか、ここまで来たのですが、台風でどうなってしまうやら。せめて、写真に撮って、残しておこうと思いました。

2019年10月6日日曜日

日曜も日常

いつもと変わりない日曜日。朝は4時起き。やりかけだった、さつま芋畑のサルよけネットの固定作業。明るくなったら、家に戻り、スムージー作り。簡単に朝食を済ませて、カミさんから頼まれた、家の前の草払い。ハウスの水やり。シャワーの後、工房で、昨日、閉店前の来てくれた、お客さんの買ってくれた器の荷造り。ふと見ると、東の窓から陽が差していました。

こんなちょっとした瞬間に秋を感じます。あとは、一日絵付け作業。体験の予約電話が一つ。近所の人がプレゼント用にカップを買いに来てくれました。

気がつけば、外は暮れかかっています。ところで、今日が土の日だということを先ほど、ラジオで知りました。土に感謝して、敬う日だということです。こうした、日常を送ることができているのも、まさに土のおかげだと思います。

2019年10月5日土曜日

絵付け再開

絵付け作業を再開しました。とはいえ、専念できそうもなく、当分本職の陶芸と行ったり来たりとなりそうですが。

この絵付けの仕事も、振り返れば陶芸の仕事とほぼ同じぐらいに長くなりました。屋久島と、東京を行ったり来たりしていた頃、絵付けの話が来ました。その頃は、陶芸での収入が乏しく、とにかく現金収入が欲しくて、その話に飛びつきました。まず、どうやって原形を作るか、それにどのような材料で色を塗るのか。全く手探り状態で、なんとか、形にはなりましたが、それはそれはひどい出来上がりでした。毎年、型を作り直し、絵の具を工夫してなんとか満足できるようになった頃には、数十年という年が過ぎてしまいました。

年の暮れになると、この仕事に掛かりっきりになります。記憶ではこの仕事を始めると、寒さが増して、夜には体に毛布を巻いて作業をしたものでした。近頃では蚊取り線香が欠かせません。始める時期が早まったということもあるとは思いますが、温暖化も影響していると思います。十年一昔とはよく言われますが、五十年近くやっておりますから、随分変わって来たなあと、思ってしまいます。二十歳過ぎの若者が、七十前の爺さんです。あと何年、続けることができるのでしょうかねえ。

2019年10月4日金曜日

秋の朝

日が短くなってきました。朝の散歩も、家を出るときはヘッドランプが必要です。県道まで出ると、のぼり旗が見えます。

木曜日から日曜日までの週四日、営業のランチのお店です。

こちらは、お店の横のご自宅です。手作り感が好きです。ちょっと、つげ義春の漫画に出てきそうな雰囲気です。もう少し行くと、海中温泉への道に出ます。樹木のトンネルをくぐり抜けると海に出ます。

干潮の時だけ石に囲まれた湯船があらわれます。
毎日、同じコースを歩くようになって、十年近く。散歩のパートナーの黒柴のスズもだいぶ歳をとってきました。

2019年10月3日木曜日

ツマベニの羽

今朝、工房へ下りようと軽トラのドアを開けた時、ふと足元に目が行きました。
夏を全うした、ツマベニ蝶の羽が風で飛んできたようです。その鮮やかなこと。昆虫の世界の不思議に足が止まりました。今朝のニュースで、大昔の絵が鮮やかに残されていて、それは鳥の羽を使って表されていたと伝えていました。動物は一体どこから色を持ってくるのでしょう。絵の具の色は、主に酸化金属が使われます。赤なら、酸化鉄、青なら酸化コバルト、緑なら酸化銅というような。陶芸の色も同じです。
工房の前の野葡萄です。しずくが今にも落ちそうです。野葡萄は色が毎日変わって行きます。そして、やがて色を失い、種となって地に落ちます。植物は儚い命を繋いて行きます。そんな姿にも、心を惹かれるのは秋だからでしょうか。

2019年10月2日水曜日

器たち

昨日作った器たちです。
奥の鉢はカレーうどん用で削りを終えて外に出して乾燥中です。手前は木の葉型、お漬物用です。
こちらは焼き魚用、飛び魚が載るのでしょうか。
こちらは、体験作品です。奥の四つがドイツからのお客さん。手前の二つは中国の人です。
何を作りたいのか、尋ねたところ、ベースと言われました。意味がわからず、聞き直すと、どうも、花瓶のようです。それならば、フラワーポットではと思いましたが、後から、かみさんに聞くと、それは植木鉢になると教えてくれました。かなり難易度の固い形ですが、コテの使い方を教えて、なんとか完成にこぎつけることができました。
今日は、スプーン置きを作りました。実は、昨夜から、憩室炎が再発して、朝から何も食べてません。晩に貼り薬を使ったら、だいぶ楽になりましたが。

2019年10月1日火曜日

今朝も朝焼け

今朝も、真っ赤な朝焼けで一日が始まりました。
遠い台風からの風が空に渦を作り、雲を巻き込んで、光が複雑に乱反射して、このような劇的な模様を作り出しているのだと思います。昨日も今日も、なんという素敵な夜明けを見せてくれるのでしょう。朝から、元気をもらいます。今日も一日、忙しなく動きました。三時からの体験は、ドイツからの二人のお嬢さんと、中国からの娘さんが、後から加わって、不思議な時間を過ごすことになりました。最初はチンプンカンプンで、まともにコミュニケーションもとることができませんでしたが、ろくろ作業を通すと、なんとなく、意思が通じるから不思議です。ただ、中国の娘さんには、つい日本語を使ってしまいます。顔が同じだというだけで、そんなふうになってしまうのは、遠い先祖からのDNAに共通したものが多いということなのでしょうか。お隣の国とも、もっと仲良くできると良いのですが。これも、近親憎悪的な心理が働いているということなのかもしれません。