2019年10月5日土曜日

絵付け再開

絵付け作業を再開しました。とはいえ、専念できそうもなく、当分本職の陶芸と行ったり来たりとなりそうですが。

この絵付けの仕事も、振り返れば陶芸の仕事とほぼ同じぐらいに長くなりました。屋久島と、東京を行ったり来たりしていた頃、絵付けの話が来ました。その頃は、陶芸での収入が乏しく、とにかく現金収入が欲しくて、その話に飛びつきました。まず、どうやって原形を作るか、それにどのような材料で色を塗るのか。全く手探り状態で、なんとか、形にはなりましたが、それはそれはひどい出来上がりでした。毎年、型を作り直し、絵の具を工夫してなんとか満足できるようになった頃には、数十年という年が過ぎてしまいました。

年の暮れになると、この仕事に掛かりっきりになります。記憶ではこの仕事を始めると、寒さが増して、夜には体に毛布を巻いて作業をしたものでした。近頃では蚊取り線香が欠かせません。始める時期が早まったということもあるとは思いますが、温暖化も影響していると思います。十年一昔とはよく言われますが、五十年近くやっておりますから、随分変わって来たなあと、思ってしまいます。二十歳過ぎの若者が、七十前の爺さんです。あと何年、続けることができるのでしょうかねえ。