2019年10月3日木曜日

ツマベニの羽

今朝、工房へ下りようと軽トラのドアを開けた時、ふと足元に目が行きました。
夏を全うした、ツマベニ蝶の羽が風で飛んできたようです。その鮮やかなこと。昆虫の世界の不思議に足が止まりました。今朝のニュースで、大昔の絵が鮮やかに残されていて、それは鳥の羽を使って表されていたと伝えていました。動物は一体どこから色を持ってくるのでしょう。絵の具の色は、主に酸化金属が使われます。赤なら、酸化鉄、青なら酸化コバルト、緑なら酸化銅というような。陶芸の色も同じです。
工房の前の野葡萄です。しずくが今にも落ちそうです。野葡萄は色が毎日変わって行きます。そして、やがて色を失い、種となって地に落ちます。植物は儚い命を繋いて行きます。そんな姿にも、心を惹かれるのは秋だからでしょうか。