2020年1月31日金曜日

大きな角鉢

今日は角鉢を作りました。大きな鉢です。これまで作ったのは、どうしても変形が激しく、何か工夫をしないと難しいことはわかっています。そこで、土を硬めに練って、スラブローラーで延ばします。底とは別に立ち上がりの壁になる部分を作ります。寸法に切って、しばらく乾かします。ここでできるだけ手で触れないように板から板へと移動します。粘土は、成形の途中でいろいろな力を加えると変形が激しくなるようです。木型で形にした後、もう一晩置きます。

あとは、明日つなぎ目に土を埋めて仕上げることになります。
昨日から、急に冷え込んで、山には雪が積もりました。今シーズン初めての冠雪になりました。暖かさに慣れた体にはこたえる寒さです。

2020年1月30日木曜日

照ったり降ったり

照ったり振ったり今日もめまぐるしい天気が続いています。大荒れです。したがって、船も欠航になりました。今日は、体験の予約が入ってましたから、多分キャンセルだろうと思いましたが、ちゃんと時間にはやってきました。どうやら、こちらに住んでいる人たちのようでした。最近は、期間限定で働きに来ている人が多くなりました。先日は、地元の病院の人が求職ツアーのポスターを貼って欲しいと持って来ました。合わせて6回開催するということでした。ホテルでも、働き手を探して欲しいと相談されたことがありました。うちのような辺鄙なところにまで来るぐらいですから、よほど深刻なのだと思います。それは別として、三人で手びねりの器を楽しそうに作ってゆきました。

休みの日の気分転換に来てくれたようです。我が工房のようなところでも、少しはストレス解消の役に立つのかもしれません。

2020年1月29日水曜日

晴れたり曇ったり

目まぐるしい天気でした。日が差したかと思うと曇り、雨が舞って虹が出てという具合です。こんな日は忙しいことこの上ありません。暑くなったので、ビニールハウスにゆくとなんと37度、大慌てでサイドのビニールを巻き上げます。そのあと、なかなか乾かなかった、器を風に当てます。そして次の大きな鉢を作るための型を用意します。これまでは紙で作ってましたが、今回木に変えました。

その方がしっかりと作業が進めますし。そうこうしていると雲が広がってきました。また、ハウスへ走ってあげていたビニールを下ろして、水を撒きます。そうこうしていたら、雨が舞い始めました。風が強いので、屋根の下に置いていたのに器が濡れています。慌てて取り入れです。一体何をしているかわからない慌ただしさです。天気と一緒で、忙しい一日になりました。

2020年1月28日火曜日

扇面鉢の成形

扇面鉢の成形が今日の仕事でした。織部の典型的な形の一つです。足が三箇所につきます。いわゆる三つ足です。全てつけ終わった後に安定が悪いことに気がつきました。少し内側につけすぎたようです。

まだ、それほど硬くなかったので、つけ直すことにしました。型物の仕事は、それほどやってませんでしたから、学ぶところはまだまだ多いことに気がつきました。同時に型の仕事の面白さも分かり始めてきました。早速、新しい石膏を手に入れて、いろいろ作ってみたいと思っています。

2020年1月27日月曜日

コレクター

悪天候で山へ登る道は通行止になりました。大雨が降ったようです。船も止まりましたし、島は孤立状態です。工房の奥で釉掛けをしているとお客さんだと呼びに来ました。近くに住んでガイドをしている人でした。たまに工房に寄ってくれます。ミルクを温める片口を探しているとのことでした。背が高くて、取っ手がついているのはないかとのことでした。いろいろ探しましたが希望通りのは見つかりませんでした。ただ、奥の方にあった、釉薬が一部よれたものが、使えそうなので、使ってもらうことにしました。すると、その代わりにと猫のオブジェを買ってくれました。跳び猫です。

工房に入ったときから気になっていたそうです。実は、このかた、我がオブジェの最大のコレクターなのです。オブジェを作り始めた頃から、収集してくれています。おそらく相当な数持っていると思います。もう、すでに忘れてしまったものもあると思います。何しろ、オブジェ作りは、その時その時、思いついたものを作っています。仏像だったり、子どもだったり、抽象的なものだったりと。そして、いつの間にかなくなってしまったものもあります。作ったものの資料もありませんから。そんなわけですから、一度、見てみたいと思うのですが。なかなかそのような厚かましいことは口にできませんし。おそらく、他の作品と一緒で再び出会うことはないと思います。ものづくりなんてそんなものです。

2020年1月26日日曜日

暖冬

今朝の気温は17度。湿度は100パーセントで雨模様。この前、作った、大根の切り干しは、黒くなってしまいました。残念ながら、この調子では、今年は諦めるしかないようです。いろいろなことが狂い始めています。まあ、天候なんて、想定できないということを想定してないとダメでしょうが。今朝も、ハウスでパセリの移植です。トレーでどんどん育ってしまい、根が詰まりそうです。かといって、この天気では畑には植えることもできません。そこで、とりあえず、ポットに仮植えしました。7.80鉢あるでしょうか。

朝から、ラジオを聴きながら。JポップJマインドというちょっと懐かしめの曲が流れる番組です。古市憲寿、伊藤陽介という二人が、時代を振り返って、お互いの思い出の曲を流すというものです。「あずさ2号」、だとか、「私がおばさんになったら」とか、「ポケベルが聴こえる」といった、そんな時代もあったなあなんて、ついつい思い出にふけってしまいました。工房では、扇面鉢を作り始めました。典型的な織部の器です。古田織部が考案した、当時としても超モダンな器です。茶道の改革者。最後は秀吉から切腹させられてしまいますが。先週から始まった、明智光秀と同じ時代です。あのドラマの色には、正直驚きました。あまりの派手さにです。確かに明日をも知れぬ戦乱の世の中、目の前の現実をいかに乗り越えるか、そんな中から、享楽的な文化が生まれたのでしょうか。器も、型破りでしたから。なぜか、今そんな器に惹かれています。

2020年1月25日土曜日

朝ドラ

今朝はパセリの移植をしました。タネからだいぶ大きくなってきた苗をプランターに植えつけました。家の近くに置いて、手軽に料理の添えに使えるようにです。思ったよりも時間がかかってしまい、朝食が朝ドラの時間になってしまいました。すると、穴窯のシーンが出てきました。職人らしい人が出来上がった窯からアーチの支えを外していました。そのアーチを見て唖然としました。ありゃー、こんな窯作ったら、一発で崩落してしまいますから。窯は焼くと膨らみます。冷える時に収縮しますから、それを吸収するために縦方向にしっかりと組み合わせないといけません。それが、全くなくてレンガ一本分ずつアーチ状に積まれていました。

まあ、テレビですから窯のようなものがそこにあればそれで十分なのでしょうけど。ああー、やっぱり見るんじゃなかったと思いました。そして、次は窯の温度が上がらないという話です。だいたい、あの時代にはゼーゲルというものが温度を測るのに使われていたと思うのですが、わかりやすいように温度計が登場して、1000度をちょっとすぎたあたりで、上がらなくなってしまいました。薪の窯なんて、初窯から普通に上がることなんて稀だと思うのですが。レンガが濡れてますから。普通は、何日もかけて空焚きします。それに、少しずつ、改良しながら、窯のクセを掴んでゆくものですし。温度も、焚き口と後ろでは100度違うなんてザラです。窯の温度は薪を投げ込むと下がります。50度100度下がることもあります。それがある程度燃えると、今度は上がり出すわけです。一回薪をくべるごとにそんなことを繰り返すわけです。もちろん薪の大きさ、一度にくべる量、インターバル、酸化焼成か還元焼成かなど、当然窯の構造や窯詰の仕方でも違ってきます。例えば、温度が100度足りなくても、長い時間焚くと土が焼き締まり、釉薬が溶けてくることもあります。それは、受けたエネルギーの量と関係があるようです。まあ、こんな専門的なことを突っ込んでも仕方ないと思います。実はこのドラマのモデルとなった人とは、ちょっとした因縁がありまして。それが、見ないようにしている理由の一つでもあります。今朝のドラマで、弟子の女の子が師である、男性に寄り添っているシーンが出ていました。そこは、どうやら実話っぽい気がします。もう、見るつもりはありませんけど。男と女の関係は、立場や主観によって様々変わってしまうようです。今、盛んに騒がれている芸能界の不倫スキャンダルも、おそらく、一人一人、話を聞けば、それぞれの主張が出てくると思います。世の中とはせんないものだと思います。人は一人では生きられないものですし。

2020年1月24日金曜日

棚卸し

今日は、朝から棚卸しで出かけました。去年までは一軒でしたが、今年からはもう一軒増えました。二軒回ると時間も倍以上かかります。慣れない仕事ですから、結構疲れますし。ただ、どんなものが売れるのか、リアルタイムで入ってきますから、しっかり身にしみて勉強になります。この時期は、シーズンオフで本当に寂しい町の様子です。冬の雨降りですし。帰ってきて、昨日の続き、五角鉢の仕上げをしました。

思った以上に順調に進んでいます。これが晴天で風が強いと、乾きすぎて、変形したり、ひび割れたりするのですが。

2020年1月23日木曜日

五角鉢

今日の仕事は五角鉢づくりです。去年型を作って、いくつか納めました。どうやって作ったのか全く覚えてません。

高台も五角形です。シンガポールから、写真を送ってきて、こういうのを作って欲しいと依頼されました。かなりハードルが高かったのですが、なんとか作って納めました。その型が見つかったので、もう一度作ってみようと思ったのです。前回は、色も指定されていましたが、もう一つ気に入りませんでした。そこで、好きな釉薬を使って、自分のイメージで作りたいと思いました。ちょっと派手めが面白いと思います。

2020年1月22日水曜日

蛇腹皿大

今日も蛇腹皿を作りました。ただ、今日のは大皿です。型を二種類作りましたので。どちらかと言うとこちらの方が本命です。盛り皿と取り皿といった関係です。以前、ある雑誌で、織部の皿を見ました。今作っているような丸い扇模様のお皿でした。ただ、折れ目の数が今作っているものの半分でした。この、倍の数にしたのは、デザインをよりモダンにしたいという思いからです。

ただ、ひびが入るリスクも倍になってしまいました。なんとか、型抜きはできたようですが、まだまだ油断できません。それと色をどうするか。こちらは、夜中にもイメージが頭の中をぐるぐるしています。次は5角形の小鉢を作り始めます。

2020年1月21日火曜日

干し大根

畑の大根が大きくなりすぎてスが入り始めました。このままでは食べられなくなりそうなので、干し大根にすることにしました。去年は大根は育てたのですが、忙しすぎてとうとう花になるまでほとんどほったらかしでした。今年はそんなことにしたくないので、抜いて、スライスして干し始めました。そのために去年買っておいたのが、カンナの化け物のようなスライサーです。

今朝が、初使いになりました。切れ味が良くて、手を怪我しそうになりながら、大根4本を薄くスライスしました。いっぺんに頑張りすぎると疲れてしまいそうなので、これから少しずつ進めてゆこうと思います。今年は暖かい日が多いので、うまくできるか心配ですが。時期的には、一年で最も寒い今が最適なのです。

2020年1月20日月曜日

蛇腹皿

今日は、蛇腹皿を作りました。去年作ったのは、ほとんどが割れてしまいました。窯の温度が上がりすぎたのと、作り方に問題があったのだと思います。それと、土にも課題があったように思います。だから、はっきり言って、型を見たくもない気分でした。しかし、年も変わったことですし、気分も新たに、また再チャレンジです。

たたらの厚さを厚目にしました。作り方も工夫して、柔らかめの土で、しっかりと型に押し付けました。今日作ったのは、一番小さい皿ですが、この後、大きい皿にも挑戦しようと思っています。去年の失敗を何とか、克服して、新しい作品を生み出したいと思います。さて、どんな色に焼き上げようか、ワクワクします。

2020年1月19日日曜日

奉仕作業

「集落では、毎年半日の奉仕作業をお願いしています。」という知らせが入って、今日がその日でした。場所は、近所で、上の方に数件家のあるところへ入る道沿いでした。道路にはびこった木を切って、整備する作業です。チェンソーが5台。それぞれ使い慣れた人たちが切り倒します。それを片付けるわけです。ちょうど良い機会でしたから、どのように切り倒すか、じっくり観察させてもらいました。まず、気をつけたことは怪我だけはしないこと。木の枝って、わずかでもぶつかると、大けがをしますから。案の定、一人、跳ねてきた枝で顔を切った人がいました。あいにく、その木が櫨の木でした。ハゼは、人によっては、下を通っただけでもかぶれることがあるほど毒性が強いのです。かすり傷とはいえ、後に残らなければ良いのですが。こっちも、何かが目に飛んできて、メガネにピシッという音がしました。幸い、何事もなかったのですが。午前中いっぱいかかって、なんとか無事終了しました。結構、疲れましたので、午後はのんびり過ごすことにしました。ところで、今日は我が誕生日、無事70歳を迎えました。若い頃は、自分がそんな年寄りになるなんて考えたこともありませんでした。班の人たちもほとんどが同年輩です。休憩時間の話題も、「誰々がこの前突然倒れてもうダメだった、」なんて話題が飛んでました。そろそろ、あっちの方が近くなった気がします。先日、工房を片付けていたら、出てきた招き猫のオブジェです。

素焼きをしている最中に破裂して、下半身が粉々でした。捨てようかなと思ったのですが、下を平らに切って、庭に置いてみました。何か色を塗ってみようかと思っています。

2020年1月18日土曜日

尺皿削り

ようやく、乾いてきたので、尺皿を削りました。午前中、休憩なしで頑張って、全て削り終えました。今回は割と薄くできたと思います。それでも、削った土の量は10キロありました。約40キロ使ったので、4分の一ほどでしょうか。

大皿の場合は半分近く削る場合もありますから、まあまあ、うまくいったと思います。あとは乾燥の具合を見ながら、化粧をかけてゆこうと思います。外は風が強く、気温も下がってきました。これから、一年で最も寒い大寒がやってきます。

2020年1月17日金曜日

冬の雨

屋久島の今年の冬は、雨が多いようです。朝も、畑には下りることができず、ハウスでピーマンや唐辛子の収穫をしました。気がつけば、かなりの数なっていましたから。一昨日挽いた尺皿も乾いてくれず、小皿を作りました。

いつもは、粘土の塊をスライスしたタタラで作るのですが、今回はスラブローラーを使ってみました。こちらの方が、しっかり圧力がかかるので、変形しにくいと思います。ただ、この機械の欠点は端の方が薄くなるということです。そこで、寸法に切り分けた後、たたら板を使って、厚さを均等にするために、のし棒で抑えました。要するにうどんやそばを打つ要領です。一手間かかりますが、より均等な厚さで作ることができました。この前、ネットの動画で見た、人の影響かもしれません。人が、自分よりを丁寧な仕事をしていると思うと、対抗心が湧いてくるものです。ほんの些細なことですが、目に見えないようなところの気配りが、作品全体のグレードにつながるような気がします。

2020年1月16日木曜日

樅の木

暮れから読んでいた山本周五郎の「樅の木は残った」をようやく読み終えました。

短編集ばかり読んでいたので、手ごたえのある長編作品でした。舞台は伊達藩。いわゆる伊達騒動を描いたものです。どちらかというと、悪役とされていた原田甲斐が、実は命をかけて藩を守ったというお話。幕府側はなんとか外様の大藩を取り潰そうとあれこれと計略を計り、それを命をかけて守ろうとする、戦いが描かれています。話の中で、伊達六十万石をとりつぶすことができたら、次には薩摩七十七万石、加賀百万石を見据えていたはずということが出てきました。もし。そこまで行ったなら、今とは全く違った世の中になっていたかもしれません。何しろ、幕末の倒幕の旗頭が薩摩藩だったのですから。そういう意味でも、興味深く読むことができました。一つ、思ったことは、歴史は見る人の立場、見方によって、百八十度変わってしまうということです。今度、放送される大河ドラマも、明智光秀をこれまでとは違った視点で描くのだと思います。まだは始まっていませんが、ちょっと気にかかるところです。

2020年1月15日水曜日

アクシデント

今日は気合を入れてロクロに向かいました。尺皿を17枚、頑張って挽きました。十時から昼までは工房を離れていましたから、よく作ったなと思います。

なんのために離れていたのかと言いますと、孫が怪我をしたらしいのです。昨日電話で、足をくじいて、ギブスで固められて、泣いて母親から離れないと言ってきました。できることなら、飛んでゆきたいところですが、そうもゆきませんので、何かお助けを送ろうということになりました。そこで、食材を買いにスーパーへ走り、料理の下ごしらえをしました。孫が好きなものは、ひき肉を使った料理で、こんばんはカミさんと手分けをして、作ろうと思っています。おせち料理以来、最近お勝手に立つことが増えています。昨日の晩には、息子も、包丁で指先を切ったりと、何かとアクシデントが多いこの頃です。こればかりは、注意していても、ちょっとしたことで起きてしまうものです。大切なのは、後をどう乗り越えて行くかだと思います。いつか、あんなことがあったなあと、笑い話にできると良いと思います。

2020年1月14日火曜日

免許更新

朝から出かけました。今年初めての遠出です。警察署へ、免許証の更新に行ってきました。もうすぐ、70歳の誕生日を迎えます。昔の言い方では古希というらしいです。昨日十三日は成人の日でした。昔は、一月十五日が成人の日でしたが。その日に、結婚式をあげました。ちょうど、30歳でしたから、あれから40年たってしまいました。若い頃から、ひねくれ者で、成人式にも出ませんでしたし、還暦の祝いもパスしました。もちろん、古希も何にもなくスルーします。あまり節目とかいうことは考えません。ただ淡々と一日一日過ごしてゆけたら良いという考え方です。それでも、結婚式だけは、まともに挙げたのは、両方の親たちへの感謝の気持ちからです。東京の、杉並区民会館というところで、ごく普通に式を挙げました。ただ、あの頃から、ギリギリ人生というか、前日の十四日の日、自分たちの引き出物をやっと焼き上げて、家族に手伝ってもらいながら、必死で梱包したのを思い出します。

そんな生き方は、きっと生涯変わらないと思います。今も、いつも納期ギリギリ、やっとなんとか間に合わせることが多い人生ですから。

2020年1月13日月曜日

何でも屋

一体何をやっていたのやら。朝は、ニンニクとのらぼう菜の追肥と、そら豆の支柱立てとテープ貼り。工房では棚の改造作業から。新しい作品の置き場を作るため、展示場の棚の奥行きを広げるための作業でした。五分板にカンナをかけて、丸ノコ盤でひき、塗装して設置しました。それから、大皿を削り、焼きあがった大皿用の箱を作りました。段ボールをカットして、組み立てます。週末に、嫁入りが決まり、贈り物用なので、箱をつけてくれとのお客さんの要望でしたので。

百姓、木工屋、箱屋それから、本職の焼き物屋です。まさに何でも屋、田舎でこの仕事をするためには、たいていのことをこなさないと、仕方ないようです。

2020年1月12日日曜日

ブルーフラットプレート

やっと焼きあがりました。青のフラットプレートがです。釉薬が流れるのではとか、反り返るのではと、ドキドキしましたが、なんとかうまくできたようです。

今回は、ハードルが高かったので、かなり心配しました。出してみるまでは。ホッとしたというのが、実際のところです。平らな皿ばかり窯に入るので、熱がうまく回らないのではと、空間を広めに開けて詰めました。あまりきっちりと詰めすぎると、今度は棚板が割れたりしますし、湿気がうまく抜けないと釉薬が剥がれてりしますから。心配し始めると、つい気持ちがネガティブな方向へ向きそうになりました。そんな時は、納得できるまで、手をかけ、危険と思われることは、徹底的に対策を練りました。色もこれまでの中では。綺麗に出たと思います。それと、実験的な色もいくつか試してみました。そちらはまだまだこれから研究の余地ありですが、一歩ずつ、進めてゆきたいと思っています。あとは、形をどうまとめるか、何を盛り付ける器を目指すのか、全てここから始まると思います。

2020年1月11日土曜日

大皿挽き

久しぶりにロクロに向かおうと思いました。近頃、小さなものばかり作ってましたので、そうだ、大皿を作ろうと決めました。その前に、以前見た陶芸の動画で、「お皿は簡単」というのを思い出して、もう一度見て参考になりそうなところを盗んでやろうと、もう一度じっくり見直しました。ふむふむそういう手があったかと、早速挑戦したら、見事に潰れてしまいました。やはりやり慣れた手順でないとうまくゆかないようです。10枚ぐらいはできるだろう、あわよくば20枚できたらと、かめ板を20枚用意しましたが、結局三枚で終わりでした。

その間、失敗が続いたのかと言いますと、ついついパソコンに向かって、あれこれとユーチューブのはしごをしていたのです。最初は農業関係で、そら豆の育て方に始まり、のらぼう菜、かぼちゃ、トマトと次々見まくってしまいました。いまどきは本当にすごいですねえ。昔は、何かについて調べようとしたら、まずは技法書を買い、時には学校へ通ったり、専門家に頭を下げて教えを請うたりと、時間もお金もかかったものです。ところが今では、ネットで、微に入り際に渡って、見ることができます。これって、一つにはユーチューブがお金になるということも大きいのかなと思います。人と同じ内容だと、見てもらえないのでしょうから。再選回数何万回とか、数十万再生とか、世界中の人が見るようですもの。どの動画も、必ず途中でCMが流れます。ああいうところから、お金が入るのでしょうか。まあ、おかげで、こちらもいながらにして、知識が入るわけですが。最後は、画家が、一枚の作品が出来上がるまでを撮った動画を見ていました。知識が得られるのは、良いのですが、仕事が進まないのは困りものですが。

2020年1月10日金曜日

暖冬

昨日のニュースで、今年は暖冬で野菜が育ちすぎて、価格が下がって、悲鳴を上げていると、流れていた。ブロッコリーがなんと一個、1円だったというから農家さんは大変だと思います。うちのような、自家菜園を楽しんでいるものにはありがたいのですが。毎朝、畑に下りて、草を取ったり、肥料をあげたり、収穫したり。気持ちの良い空気を胸いっぱいに吸い込んで、動き回ることは健康にもきっと良いと思います。

確かに、暖冬のためか、今でもバジルは花をつけて、生姜は緑の葉を茂らせています。どの野菜も気持ち良く育っていますが、例年ならばいなくなるはずのコオロギが今も元気に野菜の葉を食べています。まあ、とても人間だけでは食べきれないほどですから、やっつける必要もないのですが。この前、畑に移植した、のらぼう菜は虫たちにやられて丸坊主になってしまいました。何事もほどほどが良いのになあと思います。

2020年1月9日木曜日

風が止む

昨日の大風が収まりました。瞬間風速は30メートルを超えていたようです。まさに台風並みの風でした。ソラマメの畝にかけていたマルチが剥がされてしまいました。まだ、ポットから植え替えて、間がなかったので、根っこごと抜けてしまったのもありました。無事だったのも、煽られたせいかぐたっとしています。なんとか、マルチを貼り直しましたが、どうなることやら。風が止んで、日が差すと、昼間は急に暑くなって、ハウスはなんと、37度まで上がってしまいました。昼に気がついて、慌てて、サイドのビニールを開けましたが、なかなか温度が下がりません。トマトがぐんなりしてしまいました。仕事は昨日の続きで、釉薬をかけました。皿ばかりだと、きついので、小壺にいろいろな釉薬を重ね掛けしてみました。

細かい仕事ですから、なかなかはかどりません。近頃、細かい仕事ばかりしています。

2020年1月8日水曜日

プレート釉抜き

西高東低の気圧配置で、西風が吹き荒れました。台風のような強風でした。しかし、気温が高いために雪雨にはなりませんでした。今日は、アクセサリーをカミさんに渡して、器の仕事に戻りました。一つ完成してみようと、試みたのですが、あまりのセンスの無さに我ながら呆れてしまい、あとの組み立ては、バトンタッチすることにしました。次は新作のプレートです。

なんとか、反らないようにと色々工夫しましたが、やはり、いくらか変形してしまいました。このあと本焼きしたらどうなってしまうことやら。まあ、結果を見るまでは、諦めないことにします。

2020年1月7日火曜日

今日もペンダント

今日も、ペンダントにかかりっきりです。昨日の続きで、化粧がけです。穴を貫通させたのは良いのですが、化粧がけのとき詰まってしまわないように、爪楊枝で穴を塞いで、まず、裏側に黒化粧をかけます。ある程度乾燥したら、今度は表側に白化粧をかけます。とにかく細かい作業なので、時間がかかりますし肩も凝ります。まあ、細かい作業は慣れているのですが。それから、裏表が乾いたら、もう一度、針金で穴を開け直します。

乾燥までの間、金具を取り付けたものに、丸カンという別の金具をつけました。そこで、今日は終了。明日は、別の作業を始めようと思っています。

2020年1月6日月曜日

正月明け

今日が、名実ともに正月明けになりました。師走に帰郷していた、娘ファミリーも戻ってゆきました。例のごとく、カミさんは、空港で涙の別れを演じたようです。孫が走り回って、本当に賑やかでしたから。何より嬉しかったことは、畑の野菜をモリモリ食べてくれたことです。孫も、びっくりするほどの食欲で、来た時よりもひと回りまん丸くなっていました。そんなわけで、今朝はさやえんどうの畝にネットを張りました。蔓を絡ませるためです。

気がかりなのが、クワゴマダラヒトリの幼虫が、あの春になるとそこらじゅうを這いずり回る毛虫のことですが、何匹か張り付いていたことです。どうやら、さやえんどうが好物のようです。てことは、ちょうど食べごろになる頃、奴らと戦わねばならないということです。農薬は使いたくないし、かといって丸坊主にはしたくないです。一体どうしたら良いか、今から心配しています。できることなら、早めに備えをしておきたいのですが。なんにしても、今日からは、いつもの静かな暮らしが戻って来そうです。

2020年1月5日日曜日

今年は

去年一昨年と、ひたすら器を作り続けてきたので、今年はそれ以外のものも手掛けたいと思っています。仏像であったりオブジェであったり、それとアクセサリーのようなものも。そこで、ペンダントトップの型を引っ張り出して、加工作業をしました。前回は、穴に金具を差し込むような方法をとりましたが、思ったよりも取り付けが難しいことがわかりました。そこで、貫通穴を空けて、ピンで留めようと考えました。ところが、後から穴を空けると、思ったところに空けることが難しく、割れてしまったりします。そこで、型抜きする段階で、穴を空けておこうと、型取り用の石膏型に溝を掘りました。幅2ミリ、深さ2ミリほどです。これがなかなか大変で、7種類の型にあけるだけでもかなりの時間がかかりました。夕方、出来た型で早速抜いてみました。穴を空けた分、前回よりは厚くなりましたが今のところは、イメージ通りにゆきそうです。

あとはどう、バリを取るか、柔らかいうちに取ると、せっかく明けが穴が塞がってしまいそうですし。それから、化粧をかけた時、穴に詰まらないようにする方法です。相手が小さいだけに、苦戦しそうですが、なんとか、工夫しながら、進めてゆきたいと思っています。

2020年1月4日土曜日

体験初め

今年、最初の体験をしました。手びねり体験です。二人とも、お皿を作りました。

屋久島は10回目だとのことです。次に来るときはロクロに挑戦するということでした。破沙岳に登りたいのですが、行ったことがありますかと聞かれました。大昔に登りましたが、今は新しいルートに変わったと聞きました。毎日眺めている山ですが、おそらく今後も登ることはないと思います。

2020年1月3日金曜日

二年越し

昨日から、アクセサリーの金具付けをしています。去年の今頃やっていた作業の続きです。早い話、途中で投げ出して、一年間放っておいたものです。手作りのペンダントトップに金具をつけようといろいろやってみたのですが結局うまくゆかなかったものなのです。穴を開けたところに、金具を差し込んで。固定しようといろいろ試しました。半田を流し込もうと考えましたが、どうやっても、うまく固定できませんでした。そこで今回は、接着剤を使うことにしました。一言で接着剤と言いましてもいろいろあります。エポキシ系が一番強度があるのはわかっていますが、細い穴に埋める方法が見つかりません。それに、もたもたしていると固まってしまいます。パテ状のものありますが、硬すぎて入ってくれません。そこで、ゼリー状の瞬間接着剤を流し込んで、そこに金具を埋め込みました。そこまでは昨日の作業です。今朝、もう固まっているかなと調べますと、どうも強度が足りないことに気がつきました。カチカチにはなりません。そんなの最初にテストしてからやればよいのですが、例によって、見切り発車で全部やってしまいました。調べると、ゼリー状のため、接着剤そのものが奥まで流れ込んでいないようです。そこで金具を抜いて、尖った針の先で突っついて、穴を広げて、金属の粉と焼いた土を細かく砕いたものを混ぜて、穴に詰めて、金具を指した後、瞬間接着剤で固めることにしました。どうやって粉を細い穴に入れるか、考えた末耳かきを使うことにしました。これがまさにぴったり、あまりこぼれずに入ってゆきます。奥までしっかり入れるために、トントン作業台に当てて、振動を利用します。それを何回か繰り返して、奥まで詰め込みます。恐ろしく時間がかかりましたが。最後に瞬間接着剤を流し込んで、その後、逆に瞬間接着剤で表面を覆った後、粉をパラパラかぶせました。今度は、どうやらしっかりと固まったようです。

そんなことで今日も一日が終わってしまいました。次に作るときは、穴を貫通させてピンで止めようと思います。だけど、使っている釉薬が流れる釉薬ですから、穴がふさがってしまうことが心配されます。新しいものを生み出そうと思うと、次から次へと、問題が出てくるものですねえ。

2020年1月2日木曜日

新年のハウス

工房の裏からハウスまで歩いて50歩。柔らかな冬の日差しが眩しい朝です。

ハウスの後ろには破沙岳そびえます。

入るとすぐのところにはかぼちゃ。花芽がつき始めました。

奥にはミニトマト。実がついています。

三年目の唐辛子。また、花が咲いています。

そのほか、ししとう、ピーマン、ナスもなんとか生き延びています。
パパイヤが色づき、ブロッコリーもだいぶ大きくなりました。
新年のハウスの状況です。

2020年1月1日水曜日

初日の出

あけまして、おめでとうございます。2020年元旦の朝は、綺麗に晴れ上がりました。朝の気温は、ハウスの中の温度計で6.5度。屋久島としてはかなり低い温度です。最近は7度ぐらいまでしか下がりませんから。昔は3度なんて日もあったのですが、温暖化が影響しているのでしょう。それでも、風もないし、それほど寒さは感じません。いつもより1時間ほど遅らせて、散歩に出ました。もちろん初日の出を拝むためです。スズが来てからの毎年の恒例です。いつもの海の崖の上で日が昇るのを待ちます。少し低い雲が覆ってましたが、十分ほど、遅れて上がって来ました。真っ赤に輝きながら。今年はなんとなく、良いことが起きそうな、そんな予感を感じさせてくれる、見事な御来光を拝むことができました。

どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。