2020年5月31日日曜日

オブジェ増殖

オブジェ増殖。一日、オブジェの台付けをしました。数えたところ、60個以上です。

それでもまだまだ、ダンボール箱の中で待っています。また、次の週末に続きをやろうと思います。そろそろ本職の器作りが待っていますから。いよいよ新しい日常の開始です。

2020年5月30日土曜日

ミニオブジェ

探し物で離れにゆくと、今は物置状態の板の間の端っこに、段ボールが積み上げてありました。開けてみると、おびただしいミニオブジェが出て来ました。昔作って、焼成済みですが、あとはそのまま、放り込んであったもの。いつか、台に取り付けようと思いながら、ついついそのままになっていたのです。このまま放っておくと、おそらく、押入れの中で永遠に眠ってしまいそうです。そこで、今日は工房へ運んで、とりあえずいくつか台に取り付けてみました。台も昔焼いておいたものです。針金を使って、接着剤で固定しました。とりあえず20個ぐらいはできました。

まだまだ、いくつあるのやら、我ながらよくもまあ、飽きもせず作ったものだと呆れてしまいます。実は今また作りたいなと思い始めているのです。まずは仕上げた後に、しようと思います。

2020年5月29日金曜日

片付け

体験工房の絵の具や筆を戻して、綺麗に片付けました。それから、休憩室も大掃除です。実はもうすぐ、光回線の工事が来てくれます。その前に、埃だらけで足の踏み場もない休憩室を掃除しました。

次は屋根裏です。工事の人が動けるようにアレヤコレヤを移動しました。午後は外回り。草だらけでひどいことになっていましたので、草払い機で伸び放題だった道路ぎわや家と工房の周りを切り払いました。残っているのは畑とハウスですが、こちらはもっと時間がかかりそうなので、これからぼちぼちやってゆくつもりです。

2020年5月28日木曜日

戦いの後

四十日ぶりに街に出ました。もう、初夏の気候です。手作りのマスクが息苦しく感じられます。なんとかお雛様作りが終わって、飾りたいのですが、時期が違います。どこか片隅に飾るとしても、埃だらけの工房ですから、何か工夫が必要です。そこで、簡単なケースが作れないかと、材料を探しに出たのです。しかし、アクリルの板もなく、ガラスは扱いが大変だし、ホームセンターを物色しますがなかなか適当なものが見つかりません。百均で、クリアーファイルを見つけましたから。それを木で作ったフレームに貼ったらどうかと買ってきました。木のフレームは手作りしようと考えました。果たしてどんなものができるのか、やるだけやってみようと思います。帰ってきて、最後の後始末です。それぞれ小さい袋に詰めた人形たちをまとめて大きめの袋に詰め合わせて、とりあえず、ダンボールの箱に納めました。

あとは、それぞれの箱をどうするか、次から次へと新たな問題が出てきます。今回は工房にある材料を使って、ほとんどまかなうことができました。箱もあるものを利用したいと思っています。

2020年5月27日水曜日

袋詰め

昨日作り終えた雛飾りを袋に詰めることにしました。しまっておかないと汚れてしまいますから。種類が色々あって、思った以上に手間がかかります。屏風に雛壇、それから座台、最後が人形です。袋に詰めながら、色抜けをチェックします。特に頭に白くポツンと抜けているところが目につきます。服も、裏の下の方に塗り残しが多く見つかりました。それをいちいち直しながらですから、なかなかはかどりません。

今日一日ではとても終わりません。手が思うように動きませんし。どうも、こういう作業が苦手なようです。これを終えないと、片付きませんから、なんとか明日中には次の仕事に移りたいのですが。

2020年5月26日火曜日

ひな作り終了

昨日は家に帰るギリギリまで絵付けをしました。そして、今日でほとんどの豆雛作りの作業が終わりました。午後は、家の車庫作りのやり残しを終えて、残った材や大工道具もきれいに片付けました。するとちょうどのタイミングで雨が降り出しました。ガレージは70点、お雛様は60点ぐらいの出来でしょうか。お雛様作りの方が点が辛いのは、これからまだのびしろがあると思うからです。

ただ、器作りもそろそろ始めなければならなくなりました。いくつか作らなければならないものの、納期が迫っているからです。それに庭も畑も草だらけですし。やることが山のようにあります。緊急事態宣言も解除になりました。これから、新しい生活に向かってリスタートです。

2020年5月24日日曜日

女雛試し塗り

まめ雛作りも、いよいよ頭を塗るところまできました。ところが、これが一筋縄ではゆきません。原形がいい加減なために、どうしても傾いてしまいます。なんとかごまかして塗りますが、予定外の問題が次々と出てきます。それで、なかなか先に進みません。ただ、どんな感じになるのか、試しに一つ、女雛に顔をつけってみました。こんな感じです。

ちょっと、イメージとは違っていますが、まあ、今の段階ではこんなものでしょう。あくまでも、これは試作第一号です。これから、時間をかけて、完成度を上げてゆけば良いのですから。先は長いのです。

2020年5月23日土曜日

腰痛

朝から気を入れ替えて、絵つけに専念です。もう、居直りました。どうせ、土人形ですから。もともと素朴な郷土民芸ですし。それもほとんどが、どこの生産地も絶滅したか、残っているのもわずかにすぎません。こういうものが、愛でられる時代はとっくの昔に過ぎ去ったのかもしれません。それをあえて、この時代に挑戦しようというのですから、自分が楽しめればそれで良いのだと思うことにしました。今日は、せっせと、五人囃子と、三人官女の持ち物を描きました。小さいので、肩が凝って、ずっと変な姿勢で作業を続けたので、腰が曲がって伸びなくなってしまいました。これなら、ガレージ作りの方が良かった、なんて弱音が出そうになります。最後は男雛の服を塗って、女雛の下半身まで進めました。

明日の午後には頭を描くところまでゆけそうです。昨日は肌寒かったのですが、今日は蒸し暑い一日になりました。蚊に悩まされる季節がやってきました。

2020年5月22日金曜日

ネガティブ

今朝は、昨日頑張って車庫を終わらせたことで満足感に浸っていました。やっと、お雛様の絵付けに本格的に取り組めると期待が高まりました。ところが、絵付けを始めると、どんどん気持ちが沈んでゆきます。どうも期待したのとは程遠いことがわかってきたからです。原形の作り込みが甘かったと今ごろ気がつきました。

ちょっと急ぎすぎたようです。どうせ、絵付けをするのだから、少々おかしくても大丈夫とたかをくくっていたのです。何事も基礎がしっかりしていないと、いくら細部で誤魔化そうとしても、余計に粗が目立ってくるものです。だからと言って、今更原形づくりから再スタートが切れるわけでもありません。今朝までの元気はどんどん失せて、ネガティブな方向へと落ち込んでしまいました。所詮、実力もないのに過信していたのでしょう。だから、もうここは居直って、変でもそれが今の我が技のレベルとしっかり足元を見て、少しずつでも、上げてゆくようにやってゆくしかないのですが。まあ、諦めずに精一杯やってみようと思っています。

2020年5月21日木曜日

車庫完成

ようやく車庫ができました。今日は曇り空で、水も早めに補給したので、昨日ほどには消耗しませんでした、午前中には息子に手伝ってもらって屋根の釘打ちをして、午後は、ちょっとこまごました、差し出し屋根や、脇の上の方を終えました。

壁は最初からつけるつもりはありませんでした。家の裏の方の風が抜けなくなりそうですから。屋根も透明の波板にしたのは、家が暗くならないためと、だいぶ前に、裏の裏の差し掛け屋根が痛んで打ち替えようと思って買っておいたものです。実はそちらも痛みがひどくて、直さなければなりませんが、そちらはもう少し先にすることにします。今回は予定していた車庫がなんとか完成することができました。二三日前から腰が時々ズキっとして、最後までもつかどうか心配でした。なにぶん、もう若くはありませんし。気がつけば畑は草だらけ、ハウスもほったらかしで荒れ放題です。これから少しずつ、また、手入れをして行こうと思います。

2020年5月20日水曜日

車庫骨組

今日も青空です。朝から車庫作りです。ここまで割と順調で、大きな失敗もなく進んできました。なんとか骨組までは終わりました。

夕方から、波板を貼る準備です。まずは、差し出し屋根の部分からです。そこで大きなミスをしてしまいました。屋根の上の壁の材料を切った後、測ったところ、残りを半分に切ればちょうど良いことがわかりました、材料の無駄を出さなくて済むと、嬉しくなってまとめて6枚分切ってしまいました。必要なのは6枚なのに、倍の12枚切ってしまったのです。おまけに長さが違っています。こういう作業をするときは、必ずもう一度確認しながらやるのですが、暑さと疲れで、頭がぼーっとしていたようです。軽い熱中症だったのかもしれません。まあ、怪我とかしないで良かったのですが。電動の工具を使ってますから、危険な作業が多いですし。亡きだ母はよく「大難が小難」と言ってました。それぐらいで済んで良かったのよと。先が見えてきた時ついゆるみ勝ちになります。ここでもう一つ、気を引き締めて最後までやろうと思います。

2020年5月19日火曜日

ハタガネ

雨が上がりました。そこで今日はガレージ作りの続きをしました。入口部分と脇です。手伝いがいないので、クランプが役に立ちました。反対側の柱に端材をクランプで固定しておいて、もう一方を持ち上げます。すると人の手の代わりをやってくれます。溝を切ったところへ材を打ち込むときにも便利です。今日はおかげで一人でもなんとか作業を進めることができました。夕方、インターネットオークションで落札した、ハタガネが届きました。ハタガネもクランプ同様、ものを挟んで締め付ける道具です。こちらは石膏の割型の仕事をするときに役に立ちます。手で押さえておいて、粘土を押し込むと広がってはみ出してしまいます。石膏型の両側を板であて木をしておいてハタガネで締め付けて粘土を押し込みます。

これまで、手前の四つしか持ってませんでした。もう少し別のサイズがないかなと探していたところ、偶然に見つけました。それにしてもいろいろな太さや大きさがあるものです。これですっかりハタガネ大尽になってしまいました。

2020年5月18日月曜日

地塗り

雛壇と座布団を塗り終えて、いよいよお雛様を塗り始めました。まずは地塗りからです。

昔は、胡粉を膠で溶いて塗っていたのですが、今は新しい素材がいろいろ出て便利になりました。この作業をやり始めた頃は、下地の上に泥絵の具を溶いて塗りました。ところが、定着がうまくゆかないと手についてすぐに汚れますし、逆に絵の具がひび割れて剥がれてしまうこともありました。塗り終えてしばらく経って、ボロボロ絵の具が剥がれてしまい、絵の具を削り落としてやり直したこともありました。現在ではアクリルをはじめとして、安定した素材がいろいろ出ています。色数も豊富で、自分で絵の具を混ぜ合わせなくとも欲しい色がすぐに手に入ります。ただ、限られた材料から自分で工夫した昔のような素朴さがなくなったのかもしれません。あの頃のように手間暇をかけて、やっていた作業がなくなったことは、ちょっと寂しい気もします。それに便利になったゆえの問題も出てきました。アクリルは油断して筆が乾いてしまうとそれでダメになってしまいます。絵の具も一旦乾いてしまうともう落とすことができなくなります。あまりにも強くなってしまったことによることです。色も鮮やかに発色しすぎて、味わいがなくなった気がします。そこで少しだけ補色を混ぜて彩度を落とすような工夫も必要になります。なんにせよ、絵付けは楽しいものです。

2020年5月17日日曜日

屏風絵付け

素焼きのお雛様を窯出ししました。運が良いことに一つも破損がありませんでした。普通、こういうオブジェを焼くとどうしても空気がどこかに入って、二つ三つは壊れると覚悟していたのですが。

早速屏風から絵付けを開始しました。まず、縁を黒く塗ります。その内側は金で彩色です。実はその金色の絵の具が少ないことに気がつきました。そこで、色を塗った紙を貼って春の雰囲気を作ろうとしたのです。そこで、昨日描いたアクリルの絵の上から和紙に水彩で色をつけたものを貼り付けました。だいぶ落ち着いた色になりました。それを小さく切って、筆で春、花、香る、という文字を加えました。さて、一つ貼り付けてみるとどうもしっくりしません。昨日と今日の午前中の作業は無駄になりますが、思い切って、全て絵の具で描くことにしました。まず、下側半分を黒で塗りつぶし、上側は銀色に塗りました。結構落ち着いた感じにはなりましたが、華やかさが足りません。そこで思い切って、ピンクで全体にドットを入れました。ドットは桃の花のイメージです。もうあれこれ言ってられませんから、せっせとドット打ちです。まるで、草間彌生さんになった気分で。100個、終わったと同時に五時がなりました。

今日も、お茶も取らずに作業に没頭です。試行錯誤の連続で。明日になったらまた、気分が変わって別の色に変えるかもしれません。初めての作業ですから、この先どこへ向かうのか、全く見当がつきません。

2020年5月16日土曜日

アクリル絵の具

蒸し暑い一日になりました。どうも、予報よりも前線が北上したようで、ここは降りそうで降らない、微妙な空模様でした。大工仕事をするには、今にも降りそうですし、かといって、土を捻るのも中途半端で、紙と絵の具で色あそびをしました。実はミニお雛様の屏風を金色にするつもりなのですが、全て金で塗りつぶすのも面白くないので、紙に色を塗って貼ってみようと考えたのです。まず、薄い和紙に水彩絵の具で色をぼかして塗ろうと試みたのですが、どうも思ったような雰囲気が出せません。頭の中で描いた色とは程遠いのです。そこで、午後からは画用紙にアクリル絵の具で色を散らしてみました。こちらも、イメージとは全く違った感じになってしまいました。

昔、絵を描いていた頃はデッサンはともかく、色だけは美しいと評価されたものでしたが。まあ、ここ何年も、紙と絵の具の表現から離れていましたから、思い通りにゆくはずがないのは当然なのですが。それと、少しせっかちに先を急ぎすぎました。絵を描くことは色を濁らせないためにも、下の絵の具をしっかりと乾かすということが大切なのに、ついつい焦って絵の具が乾かないうちに次の色を重ねてしまい、思った色が出ませんでした。それでも、ワクワク感を味わうことができましたので、良かったということにしましょう。また、絵を描きたいと思い始めてきました。

2020年5月15日金曜日

解除

天気予報では昼から雨。けれど、ちょっと早めの10時ごろからポツポツ来ました。幸い、波板をとめる下地までは打ち終えましたので、あとは雨が上がってからやろうと思います。ただ、一つ問題が出てしまいました。屋根の勾配が急すぎて、手前がかなり高くなって、南からの風が吹くと、ほとんど屋根の意味をなさないことに気がつきました。家を建てたとき大工さんに作ってもらった、裏の差し掛けに合わせたのですが、その角度がどうやらきつすぎたようです。そこで、反対の角度に庇をつけたいと思ったのですが、どうやったらできるのか頭を悩ましています。残った材料もわずかですし。まあ、まだ天気になるまで、時間がかかりそうですから、ゆっくり考えようと思っています。ところで、我が鹿児島県はなんとか緊急事態宣言が解除になりました。早速貼っておいた紙を剥がし、クローズドの看板からオープンの看板に戻しました。

と言っても、県外からのお客さんは来ませんから、昨日までと変わりなく、全く人の来る気配もありません。この調子が、あと何ヶ月続くのでしょうか。じっと耐えるしかないのでしょうね。今は、誰もが耐え忍んでいるのですから。気持ちだけはめげないように前を向いて行きたいと思います。

2020年5月14日木曜日

ガレージタル木

今日も昨日同様、快晴の青空でした。1日、材木と格闘しましたが、なんとかタル木を打ち付けるところまでで終わってしまいました。

なかなか思うようには進みません。一つやっては考え込み、まるで亀の歩みのようです。おまけに最後の最後で、金槌で、指を叩いてしまいました。つい不精して、脚立に上がらず、よくみないで釘を打とうとした為でした。慣れない作業で疲れていたのもありますが。まあ、この程度で済んで良かったと思います。どうやら、天気は下り坂、明日一日持ってくれるとありがたいのですが。

2020年5月13日水曜日

ガレージ

お雛様を乾かしている間に、ガレージ作りを始めました。まずは道具探しから。必要になりそうな道具を工房のあちらこちらから探し回りました。ところがのっけから水もり管が見つかりません。どこかで見かけたと思ったのですが。これでは小屋の水平が見れません。致し方なく目見当でやることにしました。結局これが最後まで苦戦の元になりました。今回は、ある材料で作るをテーマにしました。もちろん、最低限の材木だけは買ったのですが。ステイホームですし。柱は六本建てる予定でしたが、1本を急遽、減らすことにしました。どうしても車を入れた時に邪魔になることがわかったからです。今日、最後の三本目の柱でしたが、なかなか水平が出なくて、立てては切り直すこと三回、それでも、少し傾いてしまい、もう諦めて、素人なんだから、あまりうまくやりすぎると、大工さんに嫉妬されるから、などと捨て台詞をいう始末。

まあ、一本でも立てばと思っていたぐらいですから、上出来といえば言えそうですが。それにしましても、今回は製材した荒材のまま。せめて電気ガンナぐらいはかけたかったのですが、思いっきり手抜きしてしまいました。そのうち、手にトゲが刺さりそうなところは、サンダーでもかけようかとは思うのですが。まさに現場合わせのやっつけ仕事。まだまだこの先どうなることやら、全く行き当たりばったりで、お恥ずかしい次第です。

2020年5月12日火曜日

土人形

ようやく、豆雛人形作りも終わりです。軽い気持ちで始めたので、こんなに大掛かりになるとは思ってませんでした。お内裏様とお雛様の二つのつもりだったのですが、やり始めたら、三人官女も五人囃子も欲しくなって、それから、屏風に雛壇にと、どんどんエスカレートしてしまいました。ちょっと、手元にある人形作りの本を見ていたところ、昔全国的に作られていた土人形の分布が出ていました。

例えば東日本で最も盛んだった堤人形は、伊達政宗がお侍さんの生活費稼ぎのために薦めたのが始まりだそうです。西日本の伏見人形も農家の農閑期の副業が始まりとか。ということは、今ここで作っているのもあながち的外れではないような気もします。なにせ、このご時世ですから、土を飯の種に生きてゆくにはできることはなんでもしないと乗り切れるものではありません。昔読んだ、薩摩焼の歴史でも、庶民的な実用品の黒薩摩と、高級品の白薩摩との二つの流れを、時代の要求に合わせて使い分けながら、乗り越えてきたと14代の沈寿官さんは書いています。まさに、このようなピンチを切り抜けてきた知恵がそこには生きていたのでしょう。ちょっと話が大げさになってしまいました。実は、ほんとうのところは、こういう小さくて可愛いものが好きなだけかもしれません。この後、乾燥が終わると素焼きをして、いよいよ絵付けが待っています。実は絵付けの方が大変な作業なのですが、それもまた楽しみではあるのです。

2020年5月11日月曜日

材木

仕事の終わりが見えてくると、早く次へゆきたくなるもので、ここのところ、朝の4時起きでせっせと作業をしているのですが、あと少しのところで、手を離さなければならなくなってしまいました。

材木を今日届けてくれると言うのです。そこで、家の裏を片付けることにしました。家を建ててから20年の間に、土やら肥料やら、そのほかいろいろなものが積み上げられています。それらを思い切って、下のビニールハウスへ運ぶことにしました。軽トラで二度、かなりの量で、げんなりしてしまいました。午後3時過ぎに持ってきてくれて、一緒におろしたのですが、材木の重いこと。特に柱に使う四寸角は持ちあげるのやっとでした。本当はもう少し細い柱にしようと思ったのですが、家の裏で使っているのと揃えた方が良いのかなと、つい太い材を頼んでしまいました。あとで気がついたことですが、これをどうやって切るかです。12センチの厚みをいっぺんに切れるノコなんて持ってません。丸ノコで裏と表から切って、あとは手鋸で切ってゆくしかありません。プロがやってくれたのと同じ材料で作ろうと思ったのが、そもそも甘かったのかもしれません。一体どうなることやら。まさか、チェンソーで切るわけにもゆきませんし。どうせ、素人のやっつけ仕事ですから、まあ、なんとかなるでしょうが。テイク イット イージーでゆこうと思います。

2020年5月10日日曜日

恵み

雨です。一日中しっかり降っています。奄美地方では梅雨入りが発表されました。木も草も、急に勢いがついてきます。まさに命の水であり、恵みの雨です。人間にとっては、うっとうしい季節なのですが。

ただ、一つ期待があります。それは新型コロナウィールスです。前に、いくつかの記事で、湿度が高くなると活動が弱まるというのを読んだ記憶があります。そんな季節がやってくるのです。三密で感染する原因は、飛沫感染だとか。乾燥した空気ではどうしても長い時間ウィールスも浮遊しているように思えます。雨は、天然の洗浄にならないのでしょうか。まあ、田舎に住んでいるので、こんな期待もできるのでしょうが。都会では、あらゆるところでエアコンが効いて、密閉空間から密閉空間へと外気に触れることなく移動することも稀ではありません。人と人とが密集して暮らしているのが都市という空間です。新型コロナウィールスにはコウモリが関係していると聞きます。コウモリは、普段洞窟のような密閉された空間で生活して、夜になると表に飛び出して活動します。まるで都会に生きる人間の活動と似ているようです。それでも、日本は瑞穂の国と呼ばれるほど、雨が多く湿度も、特にこれから高い季節になります。この絶好の時期に、なんとかコロナウィールスを抑え込むことができたら、まさに恵みの雨になると思うのですが。

2020年5月9日土曜日

どっち

突然始めた、豆雛飾りづくりもそろそろ先が見えてきました。

さて、次はどちらに向かおうか、思案のしどころになりました。このまま、人形作りのバリエーションを広げるか。それとも器作りに帰るのか。その前に一つやることが出てきてしまいました。それはなんと、大工仕事です。ガレージを作って欲しいとのことです。基礎までは作ってあるのですが、まだ柱も屋根もありません。車が日ざらしです。こんな時でないとなかなか、できませんし、ちょうど、先日、木材の安売りのチラシが入っていたので、材料を注文しました。在庫がなくて、取り寄せになるので、しばらく待って欲しいとのことですが、そろそろ準備を始める必要がでてきました。以前のことですが、工房に差掛けを作ろうと、材料を仕入れたのですが、手がつけられず、とうとう腐らせてしまったことがありました。今回はそんなことにならないよう、できるだけ早く取り掛かろうと思っています。店を閉じている今がチャンスなのです。

2020年5月8日金曜日

メガネ使い分け

人形の型抜きが終わりました。思ったよりの早くできました。そこで午後からバリ取りに入りました。バリ取りというのは、割り型の合わせ目からはみ出た粘土を綺麗にヘラで削って、ついでに型抜きした原形の傷を修正する作業です。ただでさえ小さいのですが、さらに細かいところを仕上げるために細かい作業用のメガネの上から、はづきルーペを重ねて使います。ちょっと用事で動くときは通常用を、道具を持ち替えるときはハズキルーペだけを外してと、忙しいこと。三つのメガネをめまぐるしく付け替えます。

これでもよく見えないときはヘッドライトをつけ光を当てます。夕方になると目が霞んできます。まあ、今の所なんとか見えてますから、今後目が見えにくくなってきたら、この仕事ができなくなりそうで心配です。

2020年5月7日木曜日

屏風型抜き

今日から制作に戻ってきました。まずは雛飾りの型抜きです。最初に作り始めたのは屏風です。屏風が最も難しそうだから。土で立体物を作るのは、型で作るとしても工程が複雑になります。午前中は思うように進みませんでしたが午後に入ってだいぶ要領がわかってきました、ところが、そんな時が要注意。型を押した途端にボキッという嫌な音。案の定、枠が折れてしまいました。作り直すのも大変なので、石膏で外側から補強することにしました。まず、水につけて湿らせてから、一周り外に粘土で枠を作って、石膏を流しました。あとは乾くのを待つことにしました。屏風は後回しにして、お内裏様の型を抜きます。今回作るのは100セット。

とりあえず、そのくらいのロットでやってみようと思います。お内裏様の次はお姫さま。こちらの方がが型がうまくできてるようで抜きやすようです。明日は、一回り小さな三人官女の予定です。

2020年5月6日水曜日

扁壺試作

昨日片側だけ石膏を流した扁壺の原形を仕上げました。型を割って、中の粘土を取り出し早速、粘土のたたら板を詰め込んで試作しました。合わせて八種類。ところが、どうも似たような形が並んでしまいました。もう少し、形の変化をつければよかったと、まあ後の祭りですが、反省です。まだ、石膏が濡れてますが、なんとか形にしてみました。

口作りが難しく、いろいろやってみましたが、まだしっくりとはゆきません。もう少し、型が乾いてくれれば、シャープな感じが出てくれるかもしれませんが。これで、石膏の仕事とは当分はお別れです。そろそろまた制作モードに戻りたいと思います。

2020年5月5日火曜日

扁壺型取り

昨日作った扁壺の原形が、朝見てみると、どうもしっくりきませんでした。そこで奥行きを深く作り直してみました。厚みが出て、なんとかおちつきましたが、それだけで半日使ってしまいました。午後は型取りです。割型にするために、まず半分のところに粘土を巻いて石膏をせき止めます。そのあと、もう一回り外側に粘土で壁を作って石膏を流し込みます。全部で八個、夕方までになんと片側の石膏型ができました。

本当はすぐに反対側も型取りした方が良いのですが、もう夕方になってしまいました。そこで、粘土が乾かないように濡れ雑巾をかぶせて、明日を待つことにしました。今朝は四時起きで頑張りましたので、もうだいぶ眠くなっています。ここのところのコロナ騒動で、気持ちが集中できず、畑仕事も陶の仕事ももう一つ乗らなかったのですが、ここへきてようやく少しずつ気持ちが戻ってきました。鹿児島県は、これから少しずつ経済活動も再開してゆこということのようです。島に観光局が戻ってくるのはまだまだ先のことと思いますが、嘆いても始まりませんから前を向いて進んでゆこうと思っています。

2020年5月4日月曜日

雛壇

ようやく、雛壇と屏風の型作りが終わりました。ちょうど、一週間かかって、豆雛飾りづくりのすべての工程が終了しました。あとは型が乾燥したら、試作してみようと思っています。来年の三月にはこれを飾ってくれるところがあるのでしょうか。コロナ騒動が持ち上がったのが3月ごろからでしたから、なんとか一年先には落ち着いて、穏やかな日が戻ることを祈りたい気持ちです。ところで、雛壇という言葉からは、国会議員さんとか大臣とかがずらっと並んでいるような絵柄が浮かんでくるのはどうしてでしょうか。晴れの舞台といったような雰囲気からの連想でしょうか。雛形という言葉も、一般用語として使われます。今はテンプレートというような意味でしょうか。「ちょっと、ひな形作ってみてよ」なんてビジネスで使ったのではないでしょうか。昔は、お雛様を飾るという習慣が今以上に当たり前だったのでしょう。現代の暮らしでは部屋も空間にもそれほどゆとりがなくなって、大きな雛飾りは邪魔になってしまいそうです。まあ、生活にゆとりがなくなったとも言えそうですが。さて、これで、石膏の仕事は終わりと思ったのですが、その前に一つどうしても作りたいものが頭に浮かんでしまいました。小さな花瓶ですが、型で作る扁壺になります。五月になって自宅の脱衣所のカレンダーが変わって、扁壺に活けた花の写真になりました。その画像を眺めて、ハッと閃いたのです。我が工房の青い釉薬を使えないかと。青い釉薬は流れやすく、器の外側には使えませんでした。しかし、扁壺の一面にかけて、横に寝かせて焼けば流れることはありません。表の面に使うことで綺麗な青い色が花瓶の全面に出るのです。そこで早速、原形作りに取り掛かりました。

もちろん、石膏で型を作るわけです。明日はなんとか石膏取りまで行きたいと思っています。

2020年5月3日日曜日

雛形完成

雨です。朝から降っています。こんな日が続くと、石膏が湿気てしまいそうで心配になります。石膏が湿気た状態を泣くというそうです。そこで型作りを急ぐことにしました。今日は五人囃子ですが、朝方、ネットで画像を見ていてあることに気がつきました。歌にも、「五人囃子の笛太鼓」と歌われてますが笛を吹いている人が一人います。その笛を持つ手の向きが反対だったのです。横笛は持ち手が決まっているようで、勘違いで反対に作ってしまいました。高さ1センチちょっととはいえ、間違えたとなると作り変えるしかありません。まず、が逆向きの原形を作りそれを型取りします。その型で同じものを10体ほどこしらえて、それを使って数を抜く型を作ります。割り型ですから、まず半量流した石膏に半身だけ埋め込みます。それが固まったところで残りの半分に石膏を流すのですが、最後の最後にミスをしてしまいました。いつもは一つぶんずつ石膏を溶いて流してゆくのですが、面倒なので、五個ぶんまとめて流し込んでしまおうとしたのです。ところがどういうわけか、五倍の量で水と石膏を合わせて撹拌したところ、石膏がいつもよりも早く固まり始めてしまったのです。大慌てで型に流し込みましたが、どんどん硬くなってうまく型に馴染みません。手で無理やり広げて突っついたのですが、心配した通り部分的に石膏が隙間ができてしまいました。幸い、顔の部分は大丈夫なようでしたので、あとは個別に修正して使うことにしました。

最後の最後につい手を抜いてしまう癖、自分の人生そのもののようで、にが笑いするしかありません。

次の雛壇の型を取る準備を始めました。

2020年5月2日土曜日

石膏三昧

昨日成形した五人囃子を石膏取りしました。

次に、内裏雛と三人官女もです。一日中、石膏と格闘です。型に流し込んでは型から外し、同じ作業を7回、それでも。まだ五人囃子が残っています。それと段飾りと屏風もです。日暮れて道遠しです。でも、これって、数をたくさん作るための作業です。果たしてそんなに作っても、行き先があるのでしょうか。いやいや、備えあれば憂いなしです。何事も前向きに進めることが大切、弱気を捨てなければと思うのです。

2020年5月1日金曜日

五人囃子

昨日まで、豆雛作りが難航していると思って焦ってましたが、よく考えてみると意外と順調に進んでいるような気がしてきました。だって、今日で五日目ですから。それで、なんとか十種類の人形を作って、最初の石膏型まで取れたのですし。今日のはまず、それぞれ種類別に型を作るための、元の型を作る作業です。五人囃子だけは、先に一つだけ型を作って、それ元に五種類の原型を作りました。今回作っている中では一番小さいもので、高さが1.5センチぐらいしかありません。その小さい人形に五種類の動きそさせるのですから、なかなか細かい作業になりました。笛を吹いている人、歌を歌っている人、それと三種類の太鼓を叩いている人、お囃子方の五人になります。

ところで三人官女の官女とはどう言う意味なのでしょう。ひとりはお酒を継ぐ係で、もう一人は三方を手に持っているようです。そして、後の一人は柄杓のようなものを手にしているように見えます。おそらくそれぞれに、何かいわくがあるのでしょう。一体雛飾りの風習はいつから始まったのでしょうか。江戸時代なのか、もっと古く平安時代なのか。調べてみたら、きっと面白い話が見つかるかもしれません。