2023年10月31日火曜日

秋の色

 昨日の工房からの帰り、ふと見ると海に真っ赤な陽が沈むところでした。今朝は渡り鳥の群れが頭の上を飛んでゆきました。秋の自然は劇的。胸がわくわくします。空気も澄んで、思わず深呼吸。朝の散歩でも、我が家の老犬、気持ちよさげにぐんぐん引っ張ってゆきます。食欲もあって、歳のせいでしょうか。我慢が出来ずに、何か食べたいとカミさんに大きな声で催促します。夕方、ドイツ人のカップルが見えました。なんと腕の中には小さな赤ちゃんを抱いて。聞けば、まだ6か月とか。はるばる屋久島まで来たという事。おそらく物心ついたときには覚えてないに違いません。それでもきっと、体のどこかに記憶が宿っているのでしょうか。

2023年10月30日月曜日

満月

 今朝は満月でした。秋の空にぽっかりと浮かぶ、まあるい月。美しくて、のどかな風景。遠い国で血を流して戦っているのが噓のよう。つくづく平和のありがたさを感じています。世の中がきな臭いこの頃ですが。屋久島にも多くの海外からのお客さんが訪れています。今日のお客さんも外国の人ばかり。渋谷でのハロウィンのニュース。そのあとにはガザ地区での戦闘、またウクライナの軍事侵攻、足の臭いをかぐ猫の話題、屋久島の町長選挙。目まぐるしいニュースについてゆくことが出来ませーん。

2023年10月29日日曜日

看板

 屋久島の町長を決める選挙が行われています。朝から投票に行きました。帰り道。県道の脇に立ててあった工房の看板が落ちていました、クルマを止めて調べたとこと、小さい方の看板が真っ二つに割れていました。どうやら車がぶつかったみたい。他の大きいほうの看板もぐらぐらでした。工房からインパクトドライバーを取ってきて割れた看板を取り外して修理することにしました。古いネジをすべて外して、留めなおした後、塗料を塗りなおしました。手元にあったのは別の色でしたが、有り合わせで何とか修理を終えました。筆を洗おうとしたらシンナーの缶に穴があいて、空っぽ。ほとんど使ってないのに潮風で錆びてしまったようでした。18リッター缶が空になるなんて。あらためて屋久島の塩の恐ろしさを感じることに。看板も風雨にさらされて痛みがひどく、ちょうど良いタイミングだったかもしれません。

2023年10月28日土曜日

甘味

 今日は、羊羹を頂きながらお抹茶を味わいました。気のせいか苦みが薄らいでだんだんおいしくなってきました。羊羹は有田の友人からの送りもの。これまで羊羹のおいしさがあまりわかっていませんでした。ところがお抹茶を頂くようになって、その味わいが深い事に気が付きました。昨日はカップケーキを焼いてみました。先日街に出たときに買ったレーズンを使って。廉いのを見つけて何も考えずかごに入れてしまったのですが、家に戻って、どうしようかと悩んでしまいました。前にパンを焼いていた時大量のレーズンをダメにしたことがありました。今回は無駄にしたくないと。そこで家にあったラム酒に漬け込んでラムレーズンにしてみました。それを使って簡単なカップケーキを焼いてみました。それが思いのほかおいしくて。すっかり甘いものが好きになってしまいました。なんといってもお抹茶にお菓子はつきもの。次は落雁を食べてみようかと思っています。実は落雁、あまり好きになれずにこれまで口にすることがほとんどありませんでしたが。

2023年10月27日金曜日

 昨日の朝からお抹茶を点てて飲んでいます。スズの15歳の誕生日。どちらかというとコーヒー党で毎日息子が豆を挽いて淹れてくれています。ですがここにきて何となくお茶を飲んでみようと思いつきました。お茶の道具は個展をやっていたころ、色々造ってきましたが、自分で使う道具はこれまで作っていませんでした。ただインターネットオークションで気になった器をいくつか求めていたのでとりあえずそれを使うことにしました。もちろん自家用の器も作ってはいますがまだ焼くところまではゆきません。結構、形から入る方なのでひと通り最低限の道具とお抹茶もそろえてみました。ただ、お抹茶はピンからキリまであって、あまり廉いものは避けたのですが、いざ飲もうとするともったいなくてなかなか使う勇気が出ませんでした。先日街に出たとき、非常に手ごろなものを見つけて購入してきました。それならば惜しげもなく使えそうだと早速昨日から飲み始めたのですが、まず最初の感想はこんなに苦かったっけというものでした。そこで今朝は少し工夫してみましたところだいぶまろやかに出来た気がします。これから色々工夫しながらちょっとずつでもおいしいお茶を点てられるよう続けてゆきたいものです。

2023年10月26日木曜日

誕生日

 我が家の愛犬が15歳になりました。犬の15歳はかなりの長寿犬だと思います。登録名が藍姫だと今日初めて知りました。我が家ではスズ。確かクリスマスイブにやってきたのでそう呼ぶことになりました。15年前血圧が高くて、朝、歩くようにしたら違うのではないかと散歩の友として迎えた柴犬です。おかげ様で今では血圧はだいぶ安定しています。反対にスズはというと歳をとって目が良く見えなくなって、足もだいぶ弱ってきました。獣医さんからはいつ死んでもおかしくないのだからというお墨付きをもらっています。何年か前にはもうダメかなと思ったこともありましたが今は何とか復活して、老いたりとはいえまだまだといった風情です。藍姫で思い出すのが幕末薩摩から徳川に嫁入りした篤姫。激動の時代を気丈に乗り切った伝説のお姫様です。篤姫も小型の犬を可愛がっていたとか。徳川家の後継者を育て上げ、イギリス留学までさせたとか。激動の維新を乗り越えた薩摩おごじょ。我が家のスズも末永く長寿を全うしてほしいと願っています。

2023年10月25日水曜日

町長選挙

 選挙運動が始まりました。屋久島町の。以前は上屋久町と屋久町の二つに分かれていましたが、町村合併で今は一つ。最初の町長は屋久町からでしたが現職は上屋久町。今回の選挙の立候補者は上から二人、下から二人と、上対下という構図もありますし、若い人が二人、ベテランが二人と年代差での対決という見方もできそうです。現在屋久島の沖で中国からの潜水艦や警備艦が盛んに横行が見られますし、台湾の併合問題や中国の海洋進出というきな臭い状態が見られます。お隣の種子島の航空機離着陸滑走路やロケット発射場と言ったセキュリティーの問題も課題が多いのが現状でしょう。屋久島でも空港のジェット化のための延伸の賛否、島民の足でもある高速船の老朽化、周囲の活火山の噴火への備え、数え上げればきりがない難問が山積しております。いったいだれに託したらよいか。頭が痛くなります。実行力があって、柔軟に対応が出来て、ダーティーなイメージのない人。近頃は海外からのお客さんも増えていますし。エネルギー問題もあります。幸い電力をほぼ水力発電で賄うことが出来る恵まれた環境がありますから、日本の国の進むべき道を指し示すような斬新な方向に引っ張って行ける人に託したいと思うのですが。

2023年10月24日火曜日

棚卸

 月末の棚卸に行きました。空港の近くのお土産屋さん。納品の準備をしていると並べる前の器を手に取ってみてくれていた方がおりました。声をかけてくれて、実は先ほど工房に行ってきたと話してくれました。息子が相手をしたお客さんだったようです。種子島から何度か来てくれているという。お土産屋さんで、ご縁ですからともう一つ器を買ってくれました。狭い島ですからそういう事もあるとは思いますが、縁とは不思議だなあと思いました。朝、とあるネットの動画を見ていたら、屋久島に四日の予定でで旅行をするというの海外のお客さんがいました。東京からはるか南の屋久島を訪れるとか。最近海外からのお客さんが増えています。一つはアニメ「もののけ姫」の影響もあるようです。お土産屋さんでも可愛いガジュマルの苔玉が並んでいます。丸ごと屋久島を感じられるという事で大人気のようです。この島には地球上でも稀な風景が人々を驚かせてくれます。樹齢数千年の樹木に覆われた森。苔が大地を覆いつくした神秘的な山、清冽な流れが谷を下ってゆく風景は人類が生まれる遥か悠久の世界を見せてくれます。里に下りると青い海が広がり、人間がいかにちっぽけかという事を教えてくれます。日々あくせくと過ごしている私たちは、この島の自然にじっと見つめられているように思えてなりません。

2023年10月23日月曜日

乳酸菌

 最近夜中に目が覚めると乳酸菌飲料を飲みます。なんだかわかりませんがよく眠れて朝の目覚めがすっきりします。以前は手に入らなかったのですが、最近いくつかのスーパーに置かれるようになりました。もちろん我がひいきの野球チームの製品です。睡眠の改善と書かれていますが、確かに目覚めが良くなったようです。そもそもスワローを応援してから何年経つのか。物心ついてからずっつ続いています。先ほど調べてみましたら、なんとチームが出来たのが全く同年同月と知りました。という事は七三歳という事です。神宮球場が近かったという事と父親が巨人ファンだったという事でひねくれ者ゆえ、ヤクルトを応援するようになりました。あの頃は国鉄スワローズでしたが。特急つばめから愛称が付いたと思います。子供のころの、少年雑誌、当時は月刊誌しかなく代表的なのが「冒険王」、「少年倶楽部」、「ぼくら」などという雑誌が競っておりました。そんなころ、掲載された「金田正一物語」を読んですっかりファンになってしまいました。彼はのちに巨人に移ってしまったのですが。大人になって、割と暇な頃、神宮球場の外野席で、当時は芝が敷かれていたのですが、寝っ転がって三時ごろの練習風景からのんびり眺めるのが楽しかった思い出があります。以前、村上春樹がエッセイで「ヒルトンがヒットを打つところを見たときから、ヤクルトのファンになりました」というようなのを読んだ記憶がありますが。まさにあの頃、よく通っていたのを思い出します。今年は負けが込んでしまいましたが、これまでもずっと弱小チーム、最下位争いが定位置でしたから、去年と一昨年が異例だったと思えば心も落ち着きます。屋久島でもあのヤクルト1000が買えるようになりました。来シーズンは何とか五割復帰を目指して、応援したいと思っています。そうそう、もう一つの飲みかた。ウイスキーで割って氷を浮かべると二日酔いしにくい気がします。胃や腸が活発に動いてくれるからでしょうか。

2023年10月22日日曜日

ミズヒキソウ

 最近の朝の庭仕事は相変わらず草取り、二段目の庭です。そこは家を建てる前からいろいろ植えていたところ。今朝は見かけない植物を発見しました。一見、ただの雑草のようでしたが、姿に風情があって、抜くには惜しい気がして残しておきました。もう花が終わって種になりかかっていたのですが、一つだけピンクがかった花が残っていました。後で家に帰って調べるとどうやらミズヒキソウのようです。昔植えたものかそこに自生していたものか判別しませんが、小さな一輪挿しに入れても雰囲気がありそう。おまけにかなり増えていて、ちょっとした群生になっています。水引の名前は贈り物に添える紅白の飾りから来たもののようで確かにあの小花が白と紅で一緒に咲いたらさぞや縁起がよさそうです。それにしても日本人は足元に咲く小さな草花にも心を寄せた名をつけたものだと感心します。ホトトギスとかシモツケとか。なんだか我が家の庭にミズヒキソウが加わったことで、これから良い事が起こりそうな気がしてくるから不思議です。

2023年10月21日土曜日

アメリカリョウブ

 以前、庭に植えたコバノズイナとアメリカリョウブ。よく似ていてどちらがどちらかよくわからなくなっていました。どちらも丈夫な木で、我が家の庭で増えています。いつの間にか家に近いほうをコバノズイナ、花壇の中のをコバノズイナと勝手に決めつけていたのですが、先日ネームタグが付いているのを見つけました。それも反対で。アメリカリョウブ、ピンクスパイヤーという名札。まだ写真の画像も残っています。後で調べたところ花は夏とか。ですが我が家では春に花を着けます。枝を切って花活けに差すと茶花の風情。増えすぎに注意と出ていましたが確かに地下茎で横に横にと増えてゆきます。でも可愛いので切って捨てることが出来ません。今年の春に通路にはえていたのを移植しましたが、それがしっかり根付いて脇からたくさんのひこばえが出ています。そのうち庭を占領されそうな勢い。最近、植木鉢を、暇があると造っていますが、地植えばかりでなく鉢で育てるのも悪くないと思い始めています。

2023年10月20日金曜日

朝焼け

 犬の散歩の途中でした。少しずつ明るくなる東の空が、だんだん茜色に染まって、見事な朝焼け空に。刻々と変化する色に思わず声を上げてしまいました。東の空からだんだん南へと色が染まってゆきました。朝焼けは雨の予兆と思っていましたが、少しずつ雲が空を覆って気が付くと降りだしてきました。カラカラだった庭の植物にはまさに恵みの雨です。秋の雨はちょっとばかりセンチメンタルな気分になって、旅心を誘われまし。どこか遠くへ行きたいという。

2023年10月19日木曜日

豆皿

 定番品から制作再開。まずは豆皿からです。定番品と言っても割と最近ラインナップに加わったものです。小さいお皿だとこれまでは小皿というのが一種類だったのですが、最近になってひと回り大きな五寸皿というのと、豆皿が加わりました。そうするとどういうわけか小皿よりも五寸皿と豆皿の方が人気が出てしまいました。それと蕎麦猪口も。以前はやはり一回り大きい焼酎カップというのが良く売れたのですが、最近はどちらかというとソバ猪口の方が人気です。不思議ですがあまり大きな器よりも小ぶりの方がトレンドなのでしょうか。確かに遠くに持ち帰るのに小さいほうが運びやすいですし、暮らしぶりもよりコンパクトになってきましたので。それと日本人に大人気の青い器よりも海外のお客さんには緑色が人気があります。色彩の好みは人種によってかなり変わるという事を最近知りました。

2023年10月18日水曜日

荷造り

 昨日からやっていた荷造り作業がやっと終わりました。月末が締め切りの仕事です。包装紙を切ったり箱を包んだり、最も苦手な作業でしたが何とかやり終えました。これで今年中にやらなければいけない仕事はなくなりました。例年、年末にやっていた仕事も去年で終了。ちょっと寂しい気もしますが、ここからは好きな仕事ができるぞと喜んでいましたが、がびーん。息子から衝撃の言葉。工房の定番品がないとの事。ていう事は明日から、棚に並べる器を作らないとという事です。これから年末にやっていた仕事に変わるような収入につながる仕事をしないと年が越せないという事。そういえば今日も何組かのお客さんが来てくれましたが、いつもそろえている器がないので、まったく売れませんでした。世の中、甘くないという事を改めて教えられました。ちゃんちゃん!

2023年10月17日火曜日

ユダヤ人

 現在勃発しているイスラエルとパレスチナ難民との紛争を見ると、その凄惨な様子がつらくて言葉を失ってしまいます。偶然と言おうか、最近日ユ同祖論というものが気になって色々情報を見ていた矢先の事でした。どうやら、我々の先祖の血にユダヤ人が混じっていることはどうも真実のような気がしております。それは遥か昔から、まだ有史以前からの話で例えば聖徳太子の時代の蘇我氏であったり、奈良の仏像制作にかかわりがあったらしい秦氏や仏師が渡来人であろうというような話もわかりました。大好きな法隆寺の百済観音が日本人離れした体系だったり鼻の高いプロフィールなのが合点が行った気がします。日本人の中にはいろいろな血が混じっていることは推測が付くのですが、近年の研究では人類発生がどうやらアフリカ大陸だというのは定説になっているわけで、決して驚くような話ではないと思うのです。ただ、そのような人類の歴史と宗教、ユダヤ教やイスラム教、当然キリスト教も仏教も、そして日本人に深く備わっている神道のような自然崇拝、それらの整合性が良く分かりません。現在各地で勃発している紛争も多くは宗教の違いが深くかかわっているように思われます。宗教は人を救うものだったはずなのにどうして殺し合いの原因になってしまうのでしょうか。人類は本来殺し合いをするものという事でしょうか、もしかするとオリンピックはその代償行為として存在するのでしょうか。そうだとしたらスポーツは何と愚かな行為と言わざるを得ない気がしてなりません。

2023年10月16日月曜日

秋の庭

 庭でホトトギスが咲き始めました。一株植えたのがどんどん広がって、しばらくして別の種類を植えましたが、今では勝手に交配してあたり一帯がホトトギスばかり。工房の庭にも広がって休憩室の前尾を覆いつくしています。ホトトギスは不如帰とも書き、なんとなく切ないような呼び名ですが、庭を占領した姿はどうしてどうして、なかなか強いと同時にしぶとささえも感じさせられます。しかし一輪挿しに生けると楚々とした雰囲気に変わります。お茶花としても愛でられています。今朝、バラが一輪花を着けました。ピエールドロンサールといううす紫の八重咲で優雅な姿が目を引き付けます。そのバラの下ではルコウ草の真っ赤な花が咲き乱れています。周りにはヒメツルソバの丸いピンクの花、プレクトランツァスは白い房咲きの小花がにぎやかです。まるで妖精の花畑。下の庭では春から咲き始めた三河ノギクがずっつ濃い紫の花を咲かせ続けています。もう半年、枯れることなく咲き続いて、さすがにそろそろ終わりが近づいたようです。しかしアスターが白、うす紫と次々と花をつけて秋は野菊の季節よと言わんばかりです。今年の夏がことのほか暑かったので何とか耐え忍んでようやく秋の庭を彩ってくれています。

2023年10月14日土曜日

七回目

 新型コロナのワクチン接種も今日で七回目となります。果たして今回が最後になるのでしょうか。政府からの無料接種も今回までのようですから。次は自費で受けなければならないようです。おそらくこれまで、日本中のほとんどの人が一度は感染したのではないでしょうか。今日接種会場に行くと同年代の人たちでいっぱいでした。カミさんと一緒に受けたのですが一足先に終えて、待合所にいるとカミさんがやってきて、後ろから見たら同じような人ばかりで探したと言ってました。人間はみな年相応に老けてゆくのだと思いました。会場から聞こえてくる話声から、かなりの数の移住者が混じっているようでした。ここ屋久島は、島で生まれて育った人とともに、現在では多くの老後を屋久島で過ごそうという人も暮らしています。今日は高齢者を対象としたワクチン接種でしたが、島外からの若い人も多く暮らしております。過疎化という言葉が聞かれてからかなりの時間が経っていますが、この島にはクリエイティブな生き方を求めて日本だけではなく海外からも多くの人が移住しております。五十年前には思いもつかないような変わりようです。これからこの島がどのように変化してゆくのか、楽しみです。

2023年10月13日金曜日

夕暮れ

 秋は夕暮れと言ったのは確か清少納言の「枕草子」。昨日は夕焼けが真っ赤ッか。その前の晩は家の入口に鹿のファミリー。三頭の可愛い鹿たち。今日は陶芸体験の家族連れが道に迷って夕方まで。これから、温泉に行きたいとの事。運が良ければ昨日のような真っ赤な夕日が海に沈むところを拝めるかも。秋は夕暮れに限ると言えると思います。

2023年10月12日木曜日

ミュージック

 いつも、横浜の放送局を工房で流しているのですが、昼から三時まではラジオの番組に馴染めないので、インターネットミュージックをエンドレスで流しています。大体いつも同じような曲が流れるのですが、昨日はなぜか自分がかつて選曲した音楽が繰り返し流れてしまいました。それがおかしかった。まずは吉田拓郎、次はキャロルキングそこまでは良いのですが次に流れてきたのが三橋美智也でした。それも甲斐の「武田節」という曲。この曲はかつて覚えたくて繰り返し何度も流した曲でした。母が山梨の出身で、母の弟であった叔父が、酔っぱらうとよく歌ってくれた曲でした。その曲をもう一度聞きたくて流したら、次にどうしても覚えたくなって何度も繰り返して聞いたので、なぜか勝手に選曲されてしまったのでしょう。おかげで半分忘れかかった曲がすっかり頭に刻み込まれてしまいました:例えばユーチューブを見ても一つ見ると次から次へと似たような傾向の動画が表示されてしまいます。最近はなぜか日本に来た韓国人の動画ばかり見ています。それも機械が勝手に選んでくれて、なんとなくついつい見てしまう結果のようです。おかげというべきか、かつては、あまり韓国に親近感を持ってなかったはずなのに、いつも間にか韓国語が頭に浮かぶようになってしまいました。戦争をしているようなお隣の国同士も相手をもう少し理解できるようになれば少しは争いも減るのではと思ったりするのは、やはり平和ボケの日本人ゆえの、甘い幻想なのでしょうか

2023年10月11日水曜日

 朝、草取りを再開しました。雨が降ったり、膝が痛かったりでしばらくお休みしていました。昨日水源地に上がってタンクの掃除をしました。足を痛めて以来でしたが何とか無事に戻ってきました。ちょっと自信を取り戻して、庭仕事を再開。ご近所で膝を痛めた人が何人かいて、歩くことも大変だったり、手術を受けないといけないという人だったり、そんな姿を見ると、こっちも無理はできないという気持ちになります。今朝は、空気がすがすがしくて、心地よさに思わず深呼吸をしてしまいました。世間ではまだまだインフルエンザとコロナが蔓延して油断が出来ませんが、ちょっと旅に出てみたいような気持になりました。もう何時頃から島を出てないのだろうかとふと思ってしまいました。

2023年10月10日火曜日

スラブ

 ここ数日、スラブローラーで土を伸ばしてたたらで角皿の原形づくりに取り組んでいます。大昔に手に入れた大きなプレスを使って。まるで先日放送が終わった「らんまん」の主人公が取り組んでいた石販のプレスと同じような作業です。もう何回土を伸ばしたでしょうか。一気に薄く延ばすことが出来ませんから、大きなたたらを作るのに7回か8回ずつ繰り返す必要があります、一回で使う土は10キロほどあるでしょうか。それを一日四、五回ほど。土だって四、五十キロは練ることになります。それを何日も繰り返すのですから考えたら気が遠くなるような作業です。でも楽しくて仕方がありません。好きな仕事ですから。細かい事を書くといろいろな手順を踏みながらですからきりがありませんがどれも長い経験の中から探し出した方法なのです。そして今日は最後の加飾作業。三島の模様付けです。これが楽しい。ワクワクドキドキ。どんな仕上がりになるか想像すると胸が高鳴ります。こんな楽しいことを出来るなんて、なんという幸せものでしょうか。物を造るって本当に楽しいものだと思います。

2023年10月9日月曜日

スポーツの日

 今日は連休だったのですねえ。朝からお客さんがくるなあと思って、カレンダーを見たら「スポーツの日」とか。記憶が正しければ昔は「体育の日」と言ってたような。前の前の東京オリンピックの開会式が行われた日。あの頃、国立競技場の近くに住んでいたので、自宅のベランダから自衛隊のブルーインパルスが五輪の輪を描くのを見た覚えがあります。子供のころは東京のど真ん中に住んでいましたから。現在は離島の人里離れた暮らしですが。今日などは家の屋根を猿がドカドカ走り回って、追い払うのに必死になりました。変われば変わるものだと思います。「思えば遠くへきたもんだ」と思います。あの頃は中学生。高校受験で必死で勉強をしておりました。

2023年10月8日日曜日

秋の雨

 昼頃の雨。豪雨と言ってもよいような猛烈な雨でした。よく秋雨前線などという事がありますが、今日の雨はいったいどうしてでしょうか。南の台風の影響なのか、波も高く航空機も欠航が相次いだようです。それでも夕方はまだまだツクツクボウシがにぎやかに鳴いています。今年は久々にヤスデが多い予感がします。工房でも大きなのがあっちこっちで蠢いています。天機予報では明日も雨模様。秋の長雨という言葉を思い出します。

2023年10月7日土曜日

ツリー

 今日来てくれたお客さん。空港の近くのお土産屋さんでツリーを買ってくれたそう。ツリーはお店に納品して一か月は一つも売れませんでした。工房では時々買ってくれるのですが。ダメなのかなと思っていたら、先日、棚卸に行くと三つ無くなっていました。どんな人が買ってくれたのだろうと思っていたら、そのうちの一人とお目にかかることが出来ました。おそらく島に移住した人だと思います。工房で販売しているのと同じ値段。良かったと思いました。もちろん考え方もあるでしょうから価格を変えるのも一つの方法だと思いますが、お店での価格を上げてしまうと、お客さんは工房まで足を運んだ方が安いという事になってしまいます。sns全盛の時代。あっという間に拡散してしまいます。だから、良い物を選んでお土産屋さんには置いてもらうようにしたいと思うのです。

2023年10月6日金曜日

宿泊業

 今日はなぜか宿泊業の人が重なってきてくれました。一つは島でゲストハウスをやっている人。外国からのお客さんで大忙しの様でした。後は島で一番大きなホテルと二番目のホテルの売店の人。こちらは古いお付き合いですが、あまり忙しそうではありません。栄枯盛衰と言いますか。上がったり下がったり、色々な時期があるものですから。一喜一憂しないで淡々と歩んでゆきたいものです。

2023年10月5日木曜日

最終戦

 昨日、ヤクルトスワローズの最終戦が行われました。勝利しないと最下位決定という大切な試合でした。二連覇の後の最下位争い。熱の冷めた我が身でしたが、変わってカミさんがしっかりと応援してくれています。特にキャプテン、山田哲人がひいき。昨日はホームランとサヨナラで逆転勝ち。結果は何とか最下位からは浮上して終わりを迎えることが出来ました。そして迎える来シーズン。何とか投手陣を立て直して優勝争いに絡むチームの戦いを期待したいところです。

2023年10月4日水曜日

レイニーデイ

久しぶりに雨です。カラカラでしたので恵みの雨。ちょっとありがたい天気。でも秋というよりも夏の終わりという感じ。蒸し暑いのです。夕方カナダからのお客さん。陶芸家との事です。色々質問に答えさせてもらいました。カナダは寒いと言ってました。釉薬について、土について。興味津々で。一日中釉掛けでしたので来ている服は真っ白。すっかり汚れておりました。同業者と話をするのは楽しいものです。

 

2023年10月3日火曜日

ようやく涼しくなった気がします。十月ですから。オクトーバーレインレインとつい歌ってしまいました。実際はセプテンバーレインなのですが。 一か月秋の訪れが遅い気がします。昼間でも窓を開けずに過ごせましたし。これから芸術の秋、もの思う秋、食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋。いろいろ言いますがつかの間、実りの秋を楽しみたいと思っています。

2023年10月2日月曜日

 今朝の散歩でふと蝉が喧しく泣いていることに気が付きました。もう十月です。いつ頃まで蝉って鳴いていたっけと思ってしまいました。普段は気が付かないようなこともあるとき突然気になることってありますよね。庭に植えた緑竹が今頃タケノコを生やしていたり、家の裏の崖でペンタスが花をつけているのに気がついたり。今朝そのことをカミさんに言うと、前に言ったのにと言われてしまいました。目には見ても、話は聞いても。意識がそこに向かないとそれはないのと同じことになってしまいます。おそらくセミだって、十一月ごろまで実は鳴いていたりするのかもしれません。最近耳もだいぶ遠くなってきました。眼も弱って来たようです。注意力も減退しています。歳は取りたくないものだと思うこの頃です。

2023年10月1日日曜日

インボイス

 今日から十月。始まりました。インボイスが。昨日付け替えた値札。消費税を加えて。早速試練が訪れました。計算が複雑なのです。単純に足せばよいのですが、イレギュラーな対応も必要になります。まさにいきなり。細かい話は省きますがおつりがまた細かくなりますし。これまで煩雑にならないように切りの良い値をつけていたので余計に。古い付き合いのお客さんで君呼ばわりされてしまいましたし。昔からそう呼ばれていたのですが。でも、七十過ぎて、いささか面はゆい気持ちです。相手も同年代ですからまあそうなるのですが。五十年近いお付き合いになってしまいました。