2022年3月31日木曜日

次へ

 昨日、早速、注文品の画像を再送信してもらいました。本当に便利な時代になりました。まず、土を作るところから始めました。土練機を回して。最近あまりやっていない仕事の、スリップウェアーや彩色の器が多いので、まず化粧土との相性を合わせるところからはじめないといけません。土は配合を変えなくても、時間が経つと微妙に粒子や成分が変わってきます。ほんの少しの変化が、化粧の剥がれや釉薬の剥離につながってしまいます。ですからまずはしっかりと焼成試験をしておかないと、最後に泣くことになります。今日は、スリップウェアーの試作品も作ってみました。水分の含有率、化粧の粒度、どれを取っても微妙なさじ加減が必要難しい仕事です。

2022年3月30日水曜日

春の味覚

 昨日の晩ごはんは鯛めしでした。ラジオのパーソナリティーの話を聴いていたら、無性に食べたくなって無心したものです。街に出たらちょうど鯛のアラが売っていたとか。美味しかった。おかずは新じゃがの煮付け。お隣からいただいたものの中から小ぶりのを選んで、皮付きのまま茹でて醤油で和えたもの。しっとりほっくりとした食感で幸せになりました。春は植物たちも一気に育ち始めます。四季のある日本に生まれてよかったとつくづく感じます。朝の散歩が気持ちの良い季節になりました。

2022年3月29日火曜日

納品

今日、ホテルに納品してきました。秋からの仕事が全て完了です。長かったようなあっけないような。工房を片付けて、次の仕事の準備を始めました。四月の末までの仕事です。毎回、メールで注文を受けているのですが、どうしても画像が見つかりません。だいぶ前にサンプルを送ったもので、手元にも残っておりません。サーバーにも見つけられないと息子が頭をひねっています。 致し方なく、もう一度送り直して欲しいと依頼しましたが。コンピューターには思いがけない落とし穴があるようです。便利なアイテムですが、アナログ人間にはついて行けないことばかりです。大昔、初めてフックスが届いた時には何が起きているのか不思議でなりませんでした。実は未だにわかってないのですが。

2022年3月28日月曜日

及第点

 なんとか無事に焼きあがりました。及第点をあげてもよいでしょう。ただ、はっきりいうと置きに行った感は否めません。失敗しいないように。野球でいうと、ギリギリの際どい球でなんとか討ち取ったというような感じ。打たせて取る。なんにしても、これで乗り切れたように思います。

2022年3月27日日曜日

山場

 どうやら山場は明日のようです。ホテルからの注文の器作りも。最後の最後に難しい仕事を残してしまいました。もっとも釉薬がよれやすいのです。下地の白、その上に厚くかけるグリーンの釉薬。厚すぎるとよれるし薄いと発色が良くありません。実に難しい仕事です。もしうまくゆかない時は、謝罪して納期を伸ばしてもらうしかありません。何しろ、年度末。新年度の四月から使いたいということです。ギリギリです。うまくゆくのかドキドキヒヤヒヤ。この仕事、体に良くありません。本当に。

2022年3月26日土曜日

警報

朝から大雨の警報が発せられました。1日で1ヶ月分降るとか。心配しましたが、この地域はそれほどでもありませんでした、おそらく、場所によるのでしょうが。 それよりも船の欠航が心配です。スーパーの棚がガラガラとか。もう何日きてないでしょうか。特にパンは全くないそうです。近頃は島の人もパンを好むみたいです。パン屋さんにゆけば良いのでしょうが。昔、はまって焼いていたのですが。最近焼くのは焼き物ばかりです。当たり前の話ですが。趣味がすっかり減ってしまいました。畑にももう何ヶ月も足を踏み入れてません。そろそろ、のんびりと過ごしたいと思うのですが。

2022年3月24日木曜日

春はあけぼの

朝から青空が広がりました。足元の土はまだ湿っていましたが。空気が心地よく、山ではウグイスが鳴いています。工房の入り口ではフリージアが紫の花をつけています。昨日、気の早いナニワノイバラが一輪、咲き始めました。ここのところの雨もようやく上がり、心も軽くなります。昨夜は次男の攻撃であまり寝ることができませんでしたが。足で締め付けられて。彼も一晩中起きていたので、朝からピクリとも動かずに眠りについています。体温がやっと平熱に戻って、元気も出てきたようです。弱っていた時はおとなしかったのですが。最近公園に他所からの車で泊まっているのを見かけます。おそらく、屋久島に車で遊びにきたのでしょう。まん延防止も解除になって、春に誘われて遠出したのでしょうか。何年か前、今の時期にハコバンが農道に停められて、朝からイマジンが流れていたのを思い出しました。夜が明けて行く海を眺めながらの目覚めは気持ちが良かったと思います。午後には、もう雲が覆ってきましたが。

2022年3月23日水曜日

強制乾燥

今日も雨模様。悪天候が続きます。らちがあかないので、工房の中で乾かすことにしました。石油ストーブを二台。扇風機を回しエアコンのドライをかけました。これでもかというくらいの強制乾燥です。夕方にはほぼ乾いたようです。何しろ時間がありませんので。月末までになんとか焼き上げねば。ドキドキです。

2022年3月22日火曜日

器職人

ロクロの小鉢を仕上げた後、五角の鉢の釉薬がけの準備を始めました、まさに器職人です 。昔はそう呼ばれると腹が立ったものですが。今は自分でそう思います。この五角形の仕事の依頼が来た時、こんなのできっこないだろうと思いました。ネットから写真が送られて来たのです。どうやったらできるのかこれまで培った経験を総動員して試作してみました。それから何度も制作を繰り返し、なんとか試作品ができた時の喜び。しかしそれでは終わらなかったのです。重すぎると軽くして、重ねが利くように。使っていて簡単に欠けないようにと少しずつ改良しています。まだまだ完璧とはいえませんが、だいぶ感じがつかめて来ました。おそらく一生これで良しというものはできないでしょうが、それが職人というものだと思います。生涯勉強です。

2022年3月21日月曜日

削り

 朝、四時起きでロクロに向かいました。小鉢を挽くためです。そして、夕方には削り終えました。その日に挽いたものを削ってしまうなんて。長い陶芸人生でも記憶がありません。おまけに雨降りです。ベランダに出していたのですが、濡れそうなので、部屋に取り込んでエアコンで除湿しました。それでもなかなか乾いてくれません。かなり無理をしてしまいました。予報では雨が続きそうです。困りました。窯の中でバーナーで乾燥しようかとも考えています。この時期、余り好天が続くことは少ないようです。どうしたものか、悩んでいます。

2022年3月20日日曜日

やり直し

 昨日まで二日がかりで作った器が大きく作りすぎていました、午前中にほぼ半分を削ったところで気がつきました。計測し直すと8ミリ酷大きすぎました、計り間違ったのか定規を当て間違えたのかわかりませんが、やり直すことにしました。しかし時間がありません。あと十日しか。昼休みも取らずに作り始めたのですが、そんな時に限って、お客さんが来てくれます。その度に手を止めなければなりません。内心ドキドキしながら相手をしました。間に合うのか、神のみぞ知るといった気分です。まあ、自分で招いた過ちですから、責任は間逃れません。どうぞ、見捨てないでくださいませ。

2022年3月19日土曜日

副反応

 大阪から戻って一週間が経ちました。その日にカミさんと次男が新型コロナの3回目のワクチン接種をしました。カミさんは一晩寝込んでで元に戻りましたが、次男の方が熱が下がりません。ひどい時には39度を超える熱。先日あまり長く続くので診療所に連れてゆきました。PCR検査と採血をしましたが、様子を見ましょうということでした。もともと基礎疾患があるのですが、2回目まではこれほどひどいことにはなりませんでした。このまま回復するのか心配になります。そんな中、政府では4回目のワクチンの準備を始めたようです。果たして次男にこのまま打たせても良いのか、迷っています。まさかワクチンで死ぬことはないと思いますが。どう対応したら良いのか、難しいところです。大阪から戻って、次男とは寝室を別にして、近づかないようにしてきましたが、昨日から一緒の部屋で寝ることにしました。隣で寝息を聞いていると、心が落ち着きます。家族のありがたさが身にしみます。

2022年3月18日金曜日

春の嵐

昨日から、大雨の予報が出ていて、山に向かうバスは朝から運休のようです。海も大時化でフェリーーも欠航。したがって航空機のダイヤも乱れているようです。そんな中、大阪から器たちが戻ってきました。嫁にゆかなかった子たちです。屋久島でも少しずつコロナの収束にしたがって、お客さんも増えてきました。明日からは連休ですし。寒の戻りとかで、関東では冬に逆戻りとか。暑さ寒さも彼岸までも言います。嵐の向こうには春が待っていることでしょう。 

2022年3月17日木曜日

次へ

 朝、大阪の百貨店の担当の方から、お疲れ様というメールをいただきました。昨年の秋から準備してきた疲れは残っているのですが、ゆっくりもしてられません。次へと動き出しています。月末が締め切りの器作りです。昨日は小鉢を130個、ロクロで挽きました。今日は削りです。その前に、残り少なくなった化粧土を作ってから。夕方までになんとか削り終えました。本当はロクロ作業よりも削りの方が時間がかかるものですが。かなり頑張りました。明日の朝は診療所にゆかなければなりません。先日次男がワクチン接種したのですが、いつになっても熱が下がりません。やはり、3回目は副反応がきついようです。なんとか平常に戻ってほしいものです。

2022年3月16日水曜日

モッコウバラ

 庭の片隅でモッコウバラが咲いています。今年は例年にない花の数です。秋に、ペンキ屋さんが足場を組むのに邪魔になるからと、思い切って切り詰めてくれました。植物は、強く剪定すると刺激されて、成長するといいますが、まさにその通り。例年可愛そうでなかなか切れませんでした。モッコウバラはトゲがなく黄色い花をつけてくれます。白い花のもありますが、こちらは成長が遅いようです。このバラが終わると次はナニワノイバラが咲いてくれます。白い一重のバラでトゲが鋭く、畑に下りようと服に引っ掛けて毎年難儀します。ナニワとついてますからおそらく大阪方面で見つかったバラでしょう。最近あちらに行ったばかりで、愛着を感じます。この後、我が家の庭はピンクのノバラが次々と咲くことでしょう。庭じゅうで増えて株がどんどん席巻しています。野菜畑にもタネが飛んで去年から大きくなっています。気がつけば我が家の庭は、デュランタとノバラでいっぱいです。春は花に囲まれて幸せいっぱい。放任ガーデンなのですが。

2022年3月15日火曜日

物産会終了

 昨日の最終日で無事、九州物産会が終了いたしました。後半の土曜日曜はお客様とお目にかかることができませんでしたが、大勢の方がおいでくださったとのこと。ありがとうございました。それぞれの方の手に渡った器たち、どうか末長くご愛用ください。終わってみて、思いがけない反響に感激するとともに、これからの課題も浮かんで参りました。よりブラッシュアップして魅力的な器になるよう研究を積み重ねたいと思っております。改めて陶芸の難しさにも気がつきました。陶芸には二つの側面があると思います。一つはデザイン性。より多くの人に伝える世界。もう一つは芸術性です。自分自身を掘り下げ、たった一人でも心に深く刻みつけてもらえる創造。この二つの要素がバランスよく器に込めることができたらと願っております。また、機会がありましたら、もう一歩進んだ仕事をお見せできるようにこれからも努めて参りたいと思っております。

2022年3月14日月曜日

春です

 五月の陽気とか。着ていた服を一枚ずつ脱いでゆきました。突然の春真っ盛り。ビニールハウスの温度が上がりすぎて、慌ててめくりあげました。一週間前はコートがなくては寒くて仕方がありませんでしたのに。朝から一日、本焼きの準備。夕方、大阪から電話が入って、土日は特に忙しかったようでした。今日が最終日、販売の方達、皆さんよく頑張ってくれたようです。明日からまた、しっかりと制作を積み重ねようと思っております。

2022年3月13日日曜日

半分大阪

昨日、午後からボツボツ仕事を始めたら、息子が、「もうやってるのか」 と呆れ顔。そのために早く帰ってきたのだし。ホテルから、追加の注文が入って、月末が納期。それに、前に作った五角の鉢も焼き上げなければなりません。ゆっくりしている時間はないのです。ただ、体は屋久島ですが心はまだ半分大阪に残っています。今日は日曜日。おそらく人出も一番多いのではと思います。販売員の方たち、無事にお客様の相手をしてくれているかなとか、ストックの作品の場所わかるかなとか心配が尽きません。年寄りの取り越し苦労だとは思いますが。デパートというところは、裏から見ると戦場のようなところだと思いました。華やかな世界には必ず裏があります。そこで働いている大勢に支えられて、成り立っているのですね。九回の催場と地下の食料品売り場はごった返していますが、そのほかのフロアーはセレブでラグジュアリーな世界が広がっています。こんなところでゆったりと買い物、憧れます。しかし今回の九州物産会はエレベーターを下りた途端にまるでお祭りのような活気のある空間が広がっています。各地から集められた人気店が軒を並べて競い合っているのですから。期間も一週間、販売する方も気合も入りますが、お客様も期待に胸膨らませているようです。特に目的のうまいものを求めて。その場所へのアプローチとして、我々、地場の手作り産品が花を添えるという構造のようです。レイアウトも人の流れを読んで、少しずつ心を浮き立たせるように巧みに構成されています。我々物作りは、メインストリートに導く引き立て役でもあるのです。




初めて、販売側からの目線に立って感じたことは、日本人が持っているお祭り好きの気質を、ぐっと凝縮したものが物産の会だということ。そこでは販売員のエネルギーと買い手のエネルギーがぶつかり合ってより大きなカオスが生まれるのでしょう。どこか子供の頃の縁日のワクワク感が蘇ってきました。おそらくこれからも絶えることなく形を変えながら、続いてゆくことでしょう。ちょっとだけですがそんな場の片隅に立つことが出来たことは幸せな経験だったと思っています。

2022年3月12日土曜日

帰島

 ただいま。島に帰ってきました。朝早く大阪市内を出て昼過ぎには屋久島に着きました。大阪での人ごみが嘘のように静まり返っています。阪急梅田店での九州特産の会はまだ終わってませんが。実は、今日と明日の土、日がお客様のピークのようです。まるで戦線離脱のようですが初めから三日間だけ売り場に立つ予定でした。70過ぎでほとんど引き篭りの年寄りにはそれが限界かなと思っておりましたので。それでも三日間、店頭に立たせていただくことができました。大都会の真ん中で、大勢のお客様とお話をすることができて、今となるとまるで夢のようです。まん延防止条例が延期する中で、まさかこれほどの人出があるとは思ってもいませんでしたし。聞くと、催事の中でも九州と北海道がダントツの人気とか。次から次へとおとづれるお客様の波はまさに凄まじいと感じました。鹿児島で人気のお菓子の店の前には長蛇の列ができておりました。九州各地で人気の店が集まっていて人の流れが絶えることがありません。目当てのお店に向かうお客様が、通りがかりに目についた青い器にふと足を止めて、きれいねという言葉がこぼれると、頑張ってきてよかったという思いがあふれてきました。三日間で色々なお客様と話ができて、学ばせていただくことも多くありました。生の声に接することがこれほど刺激をもらえるとは。仕事の方向へのヒントもたくさんいただきました。実は、今回お話をいただいた時にはそれほど乗り気ではなかったのですが、思い切って、前向きに取り組む決断をして、今では本当によかったと思っています。何事もやってみなければわかりません。チャンスは与えられるものではなく、掴み取るものだと改めて思いました。この経験を次の仕事に生かしたいと思っています。現在開催中の、阪急梅田店、9階催事場での「春の九州物産の会」はあと三日、土曜、日曜、そして月曜日は午後6時まで開催いたしております。お近くの方で興味をお持ちの方は、九州の絶品グルメをお求めのついでにお立ち寄りいただけたら幸いです。

2022年3月7日月曜日

朝一

 あさいちで近くのホテルの厨房の人たちが見えました。去年から取り組んでいた器に、小鉢も加えたいとか。今晩の食事会の結果次第のようです。決まれば、大阪から帰ってすぐに取り掛からないといけません。期限が月末とのことですから。今日、大阪に向かって、明日が搬入、そして明後日から三日間、売り場に立って、そのあと引き返してきたらすぐ作り始めないと間に合いそうもありません。決まって欲しいのと、少しゆっくりしたいのと。いずれにしても成り行き次第ということでしょうか。気にかけてもらっている間が花というものです。


2022年3月6日日曜日

前日

 いよいよ明日から大阪です。息子は、心配で今もできれば変わりたいと言っています。歳が歳ですから心配するのもわかりますが。ただ、もともと出身が東京ですから全くの田舎育ちでもありません。大昔の話ですが。まして全く土地勘がない大阪。とりあえずホテルにたどり着けるかどうか。その前にやらないといけないことがいろいろあります。作品のリストも手で書きなぐったものしかありません。工房の名札もまだ完成してません。デパートから送られてきた、販売員の心得もちゃんと読んでません。そこには社外秘の符牒もあるようです。好き勝手に生きてきたので、社会人としてのルールも全く知りませんし。まあ、心配していても仕方がありません。なるようにしかなりませんから、楽しんできたいと思っています。

2022年3月5日土曜日

静かなる

 つい数日前までが嘘のように静かなる日々を過ごしております。大みそかも元旦も働いていたのが。今、大掃除とはゆかないまでも、あっちこっち綺麗にしています。展示場の拭き掃除をしたり、床に敷き込んだ、窯を壊した時の耐火煉瓦を磨いたり。ベトナムで手に入れたパッチワークの大きな布も洗濯機で汚れを落としました。そして、今日もヴァランダーシリーズを読んでいます。最後の作品の前に発刊された短編集です。シリーズが始まる前のヴァランダーのものがたり。どういうきっかけで刑事になったのかを、後から描いた物語のようです。この話の最後の言葉が心に残ります。「死ぬのも生きることのうち。人生に素晴らしい時があるように、死ぬにもふさわしい時がある。」

2022年3月4日金曜日

マンケル

 ヘニング・マンケルの警察小説、クルト・ヴァランダー シリーズの最終作を読み終えました。なぜ最終作かというとマンケルがこの世を去っていたからです。タイトルの「苦悩する男」とは娘の相方、小説の中では結婚していないが女の子を設けている彼氏の父親のことです。元、潜水艦の艦長。国際スパイ小説といえそうです。ヴァランダーは60歳の定年が近づき、奥さんとは離婚して、糖尿病とアルツハイマーに苛まれているようです。実はその前に読んでいたデンマークの作家の書いたカール・マークシリーズが十巻シリーズの八巻までで追いついてしまい、次に何を読もうかと迷っていたところ、ヴァランダーのこの作品がキンドルで推薦されていたのです。このシリーズは昔、読んでいたのですが、なぜか途中で離れていました。スウェーデンとデンマークは国境を接し、パスポートなしで行き来できるごく近い国です。ヴァランダーも車でコペンハーゲンと往復することもしばしばです。舞台は冷戦終了後の海軍、ロシア、アメリカ ドイツなどの国が複雑に絡み合って、まるで現在のウクライナでの戦争を予感させるような展開を見せます。ヴァランンダーは作者のマンケルと等身大で描かれています。スウェーデンを代表する警察小説の作者が隣国のカール・マークシリーズを意識しなかったのかなと思っていたら面白いことに気がつきました。ヴァランダーが飼いはじめた犬の名がユッシ。なんとカール・マークシリーズの作者の名前と一緒。年齢もユッシが1950年生まれ、マンケルとほぼ同年代のようです。そしてかくいう私めも同じく1950年の生まれです。マンケルは一足先に逝ってしまいましたが・・・。

2022年3月3日木曜日

告知

昨日までの慌ただしさとは打って変わって、静かな一日です。足りなくなった釉薬を三種類、作り足して、手書きでプライスカードを作ったり、簡単なサインボードを印刷したりとゆったり過ごしています。ここで迫ってまいりました、物産展の告知をさせていただきます。会期は三月九日から十四日まで、会場は阪急梅田本店9階催場となっております。催しのタイトルは「春の九州物産大会 」です。屋久島からは初日の九日から十一日までの三日間、売り場に立つ予定です。70過ぎの爺さんをお見かけいただきましたら、お声をかけて下さい。今回のテーマ「世界自然遺産に選ばれた地域を中心に」ということで、お声をかけていただき出品することにいたしました。屋久島からは他に、鹿肉料理の「ジビエ天国」と苔玉の「ヒュッテ・フォーマサンヒロ」さんが参加いたします。近頃はほとんど島から出ることなく、引きこもり状態でしたので、大都会の雰囲気もすっかり場違いとなってしまいました。手の骨折入院から退院して、十一月から、この展示会に向けて全力で取り組んでまいりました。今年は屋久島での、作陶五十年でもあります。すっかり歳をとってしまいましたが、大きな節目でもあります。薪窯での焼締でスタートいたしました作陶生活も現在では青や緑の釉薬を中心に。今回初お目見えのラスター釉の小壺なども出品いたします。お近くの方は、ぜひ足を運んで感想などをお聞かせいただけたら幸いです。新型コロナのまん延防止も延長になり、海外では激しい戦闘も起きております。何かと落ち着かない日々ではございますが、島の豊かな自然から生まれた器で、ひととき心を癒していただけたら幸いです。

2022年3月2日水曜日

荷物出し

 今朝、出てゆきました。デパートに送る荷物です。あとのガランとした様子。荒れ放題だった工房を、元に戻すため片付けました。すっかり整理を終えると、今までのことが夢のようです。昼頃お客さんが来たり、体験の問い合わせが来たり、まるでなにもなかったかのようです。ここ数ヶ月が夢のよう。日々やるべきことを、しっかりと進めてゆこうと思います。


2022年3月1日火曜日

形成

形成外科に行ってきました。骨折後の経過観察です。前回は先生から「いいですよ」とおっしゃってくれたので期待してましたが、レントゲンの結果はあまり変化が見られません。ただ、割けて尖っていた骨の先が少しずつ溶け始めているようでした。先生は「リモデル」とおっしゃってましたが、必要のない骨を溶かして形を元に戻しているとのことです。なかなか、復元には時間がかかりそうです。次の診察は六月とか。三ヶ月後です。こんな時期です。三ヶ月先、一体世の中どうなっていることやら・・。