2022年3月22日火曜日

器職人

ロクロの小鉢を仕上げた後、五角の鉢の釉薬がけの準備を始めました、まさに器職人です 。昔はそう呼ばれると腹が立ったものですが。今は自分でそう思います。この五角形の仕事の依頼が来た時、こんなのできっこないだろうと思いました。ネットから写真が送られて来たのです。どうやったらできるのかこれまで培った経験を総動員して試作してみました。それから何度も制作を繰り返し、なんとか試作品ができた時の喜び。しかしそれでは終わらなかったのです。重すぎると軽くして、重ねが利くように。使っていて簡単に欠けないようにと少しずつ改良しています。まだまだ完璧とはいえませんが、だいぶ感じがつかめて来ました。おそらく一生これで良しというものはできないでしょうが、それが職人というものだと思います。生涯勉強です。