2025年3月23日日曜日

削り

 昨日挽いたお皿を削りました。一日仕事になるかなあと思っていましたが、昼前に終わってしまいました。昨日はちょっと頑張りすぎて今朝から疲労感で元気が出ませんでした。午後は化粧掛けをしたり、三島の印を造ったりとゆっくり過ごそうと思ったのですが、天のいたずらでしょうか。移動の記念品のお客さんが次々おとずれてくれました。思いがけない忙しい午後。まだまだ休ませてもらえそうもありません。世間から忘れられていないことに感謝。せっせと体を動かしてゆこうと思っております。

2025年3月22日土曜日

轆轤目

 島の、とあるホテルからお皿のサンプルの依頼が来ました。和食の方からという事で。ろくろ目を付けてほしいとのこと。やっと来ました。蹴ろくろならではの仕事の依頼が。サンプルですからいくつか作ればよいのでしょうが。つい調子に乗って一日中やってしまいました。調子に乗って。蹴ろくろでしか出来ないような。ゆったりとしてひとつひとつ顔が変わるような。体はグッタリですが。充実感は十分。明日は削りが待っています。どんな表情のお皿が出来るか。ちょっぴり楽しみです。

2025年3月21日金曜日

春霞

 鉛色のどんよりとした空からパステル調の軽やかな青空に変わってきました。そうです。春です。我が家の野バラも若草色の葉をいっぱい茂らせています。焼き物屋の仕事として青い器を中心に色を使った釉薬で表現している工房の本領が発揮できる、そんな季節になりました。毎年、ちょっとずつですが改良を重ねている釉薬がいよいよ生命観の表現を待っているようです。毎日せっせと造っている器たち。出番を首を長くして待っている、そんな顔を見せてくれています。

2025年3月20日木曜日

お彼岸

 今日は春分の日。昔はお彼岸と言ってました。確か子供のころは3月23日が春分の日だったような。色々法律が変わると旗日も変わるようです。なんにせよだんだん春になってゆくのでしょう。移動の季節。とくに公務員や企業にお勤めの方たちは大忙しのようです。島から送り出す側も、お別れの記念品とか見送りの準備で大変なようです。わが工房も今日はいろいろと忙しい1日でした。慌ただしさに追われて作業になかなか集中できません。まあ、そういう日もたまにはあっても良いとは思いますが。

2025年3月19日水曜日

暑さ寒さも

 明日は春分の日です。春のお彼岸。ぼたもちでも食べてのんびりしたいところです。それにしても三寒四温と言ったらよいか。まだまだ寒い日がやってきます。そんなことを言っていてももうすぐに暑い暑いというときがやってくるのでしょう。

2025年3月18日火曜日

釉掛け

 ここのところ、釉薬掛けが続いています。今回焼成予定の器はほとんどが注文品。それも青い器がほとんどです。普通の釉薬に比べて何倍も手間と時間がかかります。以前は途中で嫌になってしまったものですがその作業にもすっかり慣れてしまいました。今回は細かいものが多く、それも時間がかかる一因です。まあ、手間はかかりますが上手く焼き上がった時の喜びも大きいので、負けずに頑張りたいと思っています。

2025年3月17日月曜日

強風

 風が今日も吹き荒れていました。だから船は欠航です。息子が出かけたので店に寄ったのですが棚には食料品はガラガラだったとのこと。ここのところずっと欠航が続いてますから、さもありなん。我が家の冷蔵庫もガラガラで無いものばかりとか。この島が如何に島外からの生産物に依存しているか、よくわかります。同じようにわが国。海外からの物資が途絶えてしまったら大変なことになりそうです。江戸時代、鎖国政策で人々が暮らしていたことが信じられません。この国の食糧自給率は現在三十数パーセントとか。もし交易が滞ったらどうなってしまうのか、心配になります。

2025年3月16日日曜日

春寒

 急に寒さが戻ってきました。寒の戻りというのでしょうか。風も吹き荒れています。日曜日。今日は体験も入っていません。自分の仕事をやっています。と言っても注文いただいたスリップの茶碗に化粧を掛ける仕事です。何気なくやっていた仕事も注文となると気を使います。化粧土の濃度調整を何度もやり直してふるいを通して。どうにかイメージの流れ具合に調整しました。いつもですと、楽しく遊び気分でやっていることも失敗しないようにと思うと苦痛を感じてしまいます。それを乗り越えて一人前だとはわかっているのですが。プロですから。なかなかつらいものです。

2025年3月15日土曜日

春の雨

 朝から雨。時折強く降って憂鬱な気分になります。おまけに作りかけの器の乾燥が進んでくれませんおまけに台を付けた大きな鉢も柔らかいまま。化粧を流すと崩れそうなので、刷毛で掛ける事に。刷毛だと三回は塗らないと色が出ないので手間にはなりますが。午後から雨も上がって明日からは回復しそう。春の天気は変わりやすいものです。秋も安定しませんが。

2025年3月14日金曜日

大鉢

 昨日、再挑戦した鉢、てこずりながら何とか完成しました。前回は削り高台でしたが、今日は付け高台です。最近気になっている須恵器。技法的には別に造った器を、接着して合体させる方法です。接着で思い出しましたが、ネットオークションで久しぶりに落札したものが昨日届きました。縄文土器の土偶。ところが箱を開けると中で真っ二つに割れていました。残念ですがあとから接着剤で張り付けようと思っています。話がそれてしまいましたが屋久島での陶芸の原点が縄文土器。近くの畑から見つけたものです。五十年あまり、この島で陶芸をやってきて気が付けば縄文時代の土器迄さかのぼってしまいました。これからは土器からインスパイヤーされた器をやってみようと思っております。

2025年3月13日木曜日

リベンジ

 壊れてしまった鉢。泣き寝入りもしゃくなので、再挑戦。どうせやるならより大きく足もしっかりしたものにしようと、デッサン迄して造りました。それと、昨日挽いた茶碗。何とか削りました。天気が悪く、まったく乾燥してくれませんでしたが、何とか経験の力を借りて。隣の息子からよく削れるねとあきれられてしまいましたが。

2025年3月12日水曜日

停滞

 ここにきていろいろなことが進まなくなってきました。仕事では制作中の器が乾きすぎて濡れ雑巾で戻したら皆割れてしまいました。先日窯出ししたスプーン置きも失敗でしたし、どうも悪い方へと向かっています。体調の方はダイエットがリバウンド。体重を計ったところ今度は三キロ重くなっていました。今日はは立ち眩みはするし、どうも調子が良くありません。ここは少し落ち着いて、いつもの調子に戻さないと。自然体が大切という事でしょうか。

2025年3月11日火曜日

屋久島プレート

 島に住む方から頼まれた屋久島の形を彫りこんだプレートを造りました。島の周りはわが工房の青い釉薬で屋久島の形のところには土を入れて苔を育てるようですそれと同時進行で苔を育てるための盆栽鉢も、頼まれて造りました。最近なぜか苔ブームのようです。以前大阪のデパートの物産展でも苔玉が飛ぶように売れていました。それに添えるプレートも使ったのですがなかなかの人気でした。あの頃外出もままならず、部屋の中に自然を取り込みたいとの欲求から苔玉やミニ盆栽がブームになったようでした。それが今になっても続いていて島のお土産屋さんでも苔玉が良く売れているようです。雨の多い屋久島、苔は日陰の場所にはどこでも生えています。それがお土産として人気になって、何がきっかけとなって流行りだすか、世の中わからないものです。

2025年3月10日月曜日

失敗

 本焼きで大失敗をしてしまいました。釉薬を掛けた後、定着が良くないなとは思ったのですが、まさかのよれ。ほぼ全部の釉薬が一部寄ってしまいました。カトラリーレストだけ。きれいな青にするために釉薬を何度もぬり重ねるのですが、一番下の釉薬が薄すぎたようです。幸いですが今回の窯に半分ぐらいしか入らなかったので何とかやり直しがききますが。そこで残った器の釉薬をすべて水で洗い流して日に干しました。ところが午後から雨が降りだしてしまい慌てて取り込むことに。陶芸という仕事は沢山の作業を積み重ねて焼き上がります。そのどこかの作業が一つ上手くゆかなくても結果はダメ。最後の焼成作業が終わって窯から出して初めて結果が出ます。なんとも、まどろっこしい仕事がいつも最後に来ます。だから火の神様に手を合わせることになるのです。

2025年3月9日日曜日

休日

 日曜日で休日です。しかし、工房はいつも通り。まず島のホテルが注文の器をとりに来てくれました。気に入ってくれたようで一安心。つぎに陶芸体験の器の削りと仕上げ。今日は把手を付ける作品が多くバランスよく仕上げるのに一工夫。午後は苔盆栽用に鉢の化粧掛け。それから雨ニモマケズの印鑑の下地仕上げ。気が付くとそこで時間終了。もう少しいろいろやりたかったのですがあっという間に一日が終わってしまいました。

2025年3月8日土曜日

釉薬

 昨日掛けたカトラリーレスト。仕上げをしました。裏を綺麗にしたり、釉薬のはみ出たところを削ったり。ところが削っていると釉薬がボロボロと剝れます。数種類の釉薬を重ね掛けしたのですが、どうやら一番下の釉薬が薄すぎたようです。焼き上がった釉薬が濁るのが気になって最初の釉薬を薄めに掛けたのですがそれが良くなかったようです。かれこれ五十年近く取り寄せていた釉薬の材料屋さんが最近になって、販売してくれなくなり、別の業者さんに変えてからいくつかの問題が起こるようになりました。創業が百年以上のところが突然なくなってしまうとは思ってもなかったのです。かなり調子は戻ってきましたが、まだまだ完全とは言えません。陶芸の材料って希少物質が多いので使ってみないと分からないところもあります。ですから最近のニュース。レアメタルをどの国が掘るという話。決して遠い国の話だとは思えないのです。たとえばリチウムだとかチタンだとか。陶芸で使う事が多い物質です。

2025年3月7日金曜日

週末

 もう週末の金曜日。今週はあまりにもいろいろありすぎて思い出すことが出来ません。それに、疲れが半端ない。思い返せばお酒をやめて一週間だそうです。朝の散歩のときにかみさんから言われました。突然の断酒。事の発端は新しく買った血圧計にあります。工房で計ると百十代。ところが家に帰って新しい血圧計で計ったら百五十代。まさかと思い工房に戻って何度か計ったらどんどん高くなって最後は百九十まで上がってしまいました。おそらくパニックになって平常心を失ってしまったのでしょうか。それにしてもこんなに不安定だとはと、ショック。突然酒が呑めなくなりました。こんなことではいつ血管が破れて半身不随になってもおかしくないと思ってしまったのです。まだやりたいことが残っているし、もう少し体を動かしたいという気持ちです。酒をやめたついでに夜の米食もやめることにしました。先日病院で太り過ぎと指摘されたので。気が付いたら一週間で五キロの減量。これはちょっと痩せすぎです。それに仕事も頑張り過ぎかもしれません。そんなわけで週末になるとがっくり。ちょっと頑張りすぎています。この年なんだから、もうちょっとゆったりとやればよいのですが。性分はなかなか変えることが出来ません。

2025年3月6日木曜日

釉薬掛け

 スプーン置きの釉薬を掛けるための釉抜きをしました。窯に入れたとき棚板に張り付かないようにするために設置する面に釉薬がつかないようにするためです。数が多いので半日がかり。午前中は盆栽鉢に足を付ける仕事。こちらも数が多いので半日がかり。どっちも細かい仕事で肩が凝ります。ちまちました作業は嫌いではないのですが歳のせいか最近細かい作業がきつくなってきました。少しずつ衰えてくるようです。

2025年3月5日水曜日

削り

 昨日ちょっと頑張ってろくろ仕事をしたので、今日は削り三昧。ところが天気があまり芳しくなく、作品が全然乾いてません。それでも何とか胡麻化しながら削ってみたのですが、あまり捗ってくれませんでした。特に植木鉢が難敵。水抜きの穴を空けるときにどうしても土が柔らかいと変形してきれいな穴があきません。注文があると何でも作る田舎の陶器屋さんとしては鉢専門ではないのでなかなかてこずりました。まあ、贅沢は言ってられませんが。足を付けるところまではたどり着けませんでした。残りの作業は明日に持ち越し。何とか期待に応えられるよう一生懸命やりたいと思っています。

2025年3月4日火曜日

春雷

 朝からゴロゴロと雷様が忙しそうです。雨も降るし、電話もなるし、何かとせわしない季節になりました。そういえば人の出入りも多いみたい。工房も息子があっちうろうろ、、こっちうろうろ。ろくろに向かっていても何となく落ち着きません。冬ごもりから強制送還されたみたい。どうぞ、慌ただしさに流されませんように。

2025年3月3日月曜日

春曇り

 そんな言葉があるかどうか、わかりませんが。朝からどんより。それに生暖かい空気。今にも降り出しそうな。午後になって案の定でした。昼前に、誰か展示場にと思ったら、島のホテルで植物担当している方が、来てくれました。なんでも苔を育てる鉢が欲しいとのこと。先日も別の方が苔を植えるための鉢を作ってくれないかと来たところ。なんかそういう風が吹き始めたのかなと思ったり。そんなことを感じて息子と話をしたら言い争いになったりして。だから、もう口にはしませんが。そういえば、植物を育てるための何かを探している人がたまに訪れることがあります。まあ、色々な人が見えますし。こちらとしてはお客様のご要望に応えるのが仕事。言われるままにやってゆこうと思っております。

2025年3月2日日曜日

 急に暖かくなりました。もう嫌な蚊が飛んできました。これからまた蚊取り線香の季節が来ます。今日は日曜日。でもやりたいことが一杯。頑張ったのですが半分こなすのがやっと。まあ、満足感はありますが。先ほども書きましたが夕方蚊が飛んできて、ヤスデ迄現われて、そんな季節になったのかあというのが感慨。これからは汗をかきかきせっせと作業をこなしてゆきたいものです。

2025年3月1日土曜日

 急に暖かくなりました。春到来。しかし、それに伴い、嫌な蚊の季節にもなります。屋久島は自然が豊か。それだけ虫も多く生存していますが。今年は少しずつですが畑仕事を再開しようと思っています。物価も高くなっていますし、何よりも自分たちが食べるものは自分で育てる。それって生きる基本ではないかと思うのです。食べるモノ、使うもの、そしていきる糧、何とか自立できるよう進めてゆきたいものです。