2020年6月29日月曜日

どんな人生にも

「どんな人生にも雨の日はある」。景山民夫のエッセーのタイトル。今日はそんな一日。朝、畑の草取り最中に雨。工房へ移動して窯出し。全ての手洗いボウルの釉薬が流れて、排水口が埋まる。綺麗に焼けていたから、余計こたえる。散歩に出るとすぐに雨が降ってくる。バス停に避難して、上がるのを待つが、強くなるばかり。傘をさして車を取りに戻って、降りてくると、雨が上がる。もうやることなすこと、ハード レイニイ デイ。すっかり落ち込みましたよ。昼までは。昼から気を取り直して、まずは畑の里芋に肥料を撒く。何しろ、大慌てで、草を取ってすぐに種芋だけ埋め込んだので肥料が入ってませんから。撒き終わったら、雨が落ちてきました。心の中で、やったあと叫ぶ。ホテルからの注文の皿を挽き始める。

嘆いてもしょうがないので、朝のことは過去の出来事にしました。

2020年6月28日日曜日

ぼんやり

朝の草取りをしていたら雨が。そして、土砂降りに。工房でやりかけの仕事を終えて、午後からはただぼんやりと過ごしていました。今日は完全に気が抜けて、ネットフリックスでどういうこともない、アニメを見て、ぐうたらです。気がつけば6月もやがて終わり、島も観光客を受け入れるそうです。今年は殊の外、雨が多く、盛んに咲いていた紫陽花もピークをすぎてきました。

本当なら、暑い夏がやってくるのでしょうが、一体どんな夏になるのやら。そしてコロナの年も折り返しになります。

2020年6月27日土曜日

進展

物事が進む日ってあるんですねえ。今朝、早起きして、畑の草取りをなんとか一通り済ませることができました。これでとりあえず、農作業の出発点に立つことができます。工房では、今やっている仕事を一旦止めて釉薬掛けです。

例の再挑戦の手洗いボウルです。これが初の屋久島ブルーを穴の開いたものにかけるという難問です。コンプレッサーでスプレー掛けです。あとは中央部分を薄くかけて周りに厚く掛けるなかなか面倒な作業です。そして、窯の中で釉薬が流れすぎないことを願うばかりです。なんにしましても久々の本焼きです。コロナ以降ご無沙汰していましたから。体験の予約が入ったりと、少しずつ日常が戻ってきています。

2020年6月26日金曜日

体験再開

コロナ以降に初めて受け付けた体験をしました。

近くのホテルに勤めているらしい、女の子の3人組です。こちらはマスクにアルコール除菌としっかり装備していましたが、彼女たちはマスクもせず、全くの無防備でした。今日は時折激しい雨が降りつける梅雨空で、雷で一時は停電まで起きました。それほど暑くもないので扇風機でしのげましたが、これから本格的な夏になったら、エアコンをかける必要になりそうで、密閉が心配になります。しかし、こちらが神経を使っているほど、体験にくる人たちは気にしてない様子です。最近はコロナ以降という言葉が普通の飛び交っています。しかし、都会ではなかなか新規感染者が減っているように見えません。そのうち、この島にもコロナ感染者が出るような気がしてなりません。

2020年6月25日木曜日

ボウル素焼き

朝から出かけました。ホテルから電話があって、棚卸しにゆきました。ところが鍵がかかってしまっていました。何かの手違いで、まだ営業してないようでした。他のお土産屋さんにも行ってみましたが、どこも暇そうな様子。港の近くのお店では、うちの焼き物のコーナーが無くなってました。休業中に移動したとのことでした。そして、元の場所はイートインコーナーへと変身していました。うちも、模様替えしましたから、考えることは一緒のようです。どこも大体同じような見通しで、人が動き出すのは、七月の連休過ぎごろだろうとのことです。まだ一ヶ月先です。帰ってきて、気になっていた。ボウルの素焼きを出してみることにしました。まだ熱いので一個だけですが、なんとか無事に焼けていました。首の皮一枚で繋がった気分です。一体何が原因で前回四つ全てが粉々に割れてしまったのか。思いつくことを全てやった結果、今度はとりあえずは一つは無事に焼くことができました。

ゆっくり焼くこと。熱を均等に当てること。薄く作って、よく乾燥させること。空気が絶対に入らないように土を練ること。等々・・・。思いついたことは全てやってみました。だから、結果としては何が原因だったかはわからなくなってしまいましたが。しかし、問題はこれからです。どうやったら、無事に綺麗に焼きあげることができるのか。まだまだ、難しい関門をいくつも越えなければなりません。

2020年6月24日水曜日

招かれざる客

近頃、来て欲しくないものがやって来ます。まずはスズメバチ。毎日飛んで来ます。近くに巣があるのでしょうか。ヤンバルトサカヤスデ。一時大発生しましたが、ここのところだいぶ収まっていました。ところが今年は大量発生しています。朝掃除をするとゴッチャリと取れます。これが大きくなる冬が心配です。ミカンコミバエ。これも今年見つかったそうです。これが蔓延すると、出荷ができなくなるそうで、役場の職員が見回っているそうです。最後はコロナ。こちらは島にはまだ出ていませんが、少しずつ人が動き始めるようで心配です。工房の入り口には消毒液を用意していますが、誰も使ってないようです。

東京では今日も50人を超える新規感染者だとか。この菌だけは招きたくないものです。

2020年6月23日火曜日

耕作復帰

実は耕作放棄していました。家のすぐ下の畑です。ハウスには毎日行って、水撒きは続けていたのですが。畑からは足が遠のいていました。かれこれ半年ほどでしょうか。なんとなく、作物ができるようになって、情熱が冷めていたようです。この前、久しぶりに畑を覗いて愕然としました。腰のあたりまで、びっしり草に覆われていたからです。まさかここまでとはと唖然としました。このままだと、三年で畑が終わってしまいそうです。そこで朝早く起きて草取りを始めました。途中、サツマイモやサトイモも植えながら。そして今朝、とりあえず一通りざっと草を取り終え、土が顔を出してくれました。

ところが、昨日までは元気だったサツマイモの苗が、今日吹き荒れた風の仕業で、ビニールマルチごと剥がされて、苗も一緒にどこかへ巻き上げられているではありませんか。昨日の風の方が強いと思ったのですが。まあ、こういうトラブルに遭うと、不思議なもので、逆に闘争心が湧き上がるものですねえ。明日、風がおさまったら、なんとか修復を試みようと思っています。それに、まだまだ畑の周りの草も取らないとなりませんし。まただいぶ前に買っておいた野菜の種もまだ蒔いてませんし、やることがわんさと待っています。当分はまた、畑との格闘になると思います。

2020年6月22日月曜日

待てば

待てば海路の日和ありとはよく言ったものです。待ちに待った青空です。風もヒューヒューと吹いて、絶好の乾燥日和です。ベランダに器たちを出して風に当てます。今回は工夫して、金網を棚から浮かせておいて、並べました。そうすれば風が器の下を通って、底も満遍なく乾いてくれますから。

夕方にはほぼ綺麗に乾燥してくれました。天気予報では明日も良さそうですから、念には念を入れてしっかりと乾かそうと思っています。それに、かからなくなった機械を隣の修理工場へ預けたところ、全て治って夕方戻ってきました。今日は、いろいろ順調に進んでくれました。爽やかな快晴のような気分です。

2020年6月21日日曜日

切り払い作業

雨で、午後からになった農道の切り払い作業。結局午後も雨が降ってましたが。カッパを着ての作業は、蒸れるし汗はかくしでなかなかきつく、皆さんバテ気味の様子でした。それでも年に一度の班の顔合わせですから、休憩時間はいろいろな情報が飛び交います。ネットの話が出て、ほとんどの人がまだ光の工事が済んでないようです。我が家はだいぶ早かったようで、ラッキーでした。やがて三週間ですから。それにしても、ネットへの依存度が一気に上がったことは間違いありません。ラジオや電話はもちろんですが、近頃は動画もストレスなく見えるようになりました。今はタブレットを手放せません。

三日ほど前から始まりましたプロ野球もDAZNというアプリで全試合観ることができます。もちろん見るのは我がヤクルトの試合ですが。見損なっても後から見直すこともできますし。第1戦は残念ながら、逆転で負けてしまいましたが、昨日の中日との第二戦は山田と村上のホームランで快勝しました。そして、今日は、切り払い作業を終えて、戻ってくるとすでに7回、結局3対0で完封負けでしたが、最後の村上の二塁打を見ることができました。去年はプロ野球史上記録になる連敗も経験しました。今年こそ、我がスワローズを応援してゆきたいと思っています。

2020年6月20日土曜日

前線

一旦、北九州付近まで北上した、梅雨前線がまた南下してしまいました。梅雨空がまだまだ続きそうです。一昨日挽いた手洗いボウルを乾かすために。昼は扇風機、夜はエアコンをつけっぱなしにしています。そのせいか、二日で削れるところまで乾いてくれました。扇風機は近頃ほとんど回す区とがなくなりましたが。エアコンを導入したからですが。今回は大活躍です。陶芸体験を始めた時入れましたから、もう20年ものです。

今日は思い切って薄く削りました。生地が厚いとなかなか乾いてくれませんから。そこの部分にも溝をつけました。少しでも乾燥を早めるために。本当は厚めに作った方が頑丈なのですが。この時期はそれでは乾いてくれません。なんとかここまではきました。問題はここからです。日が差して風が吹いてくれれば有難いのですが、こんな天気が続くようだと、対策を考えないとなりません。窯の中で、ちょろちょろ火をたいて乾かすか、ストーブか、幸いまだ十日ほどあります。ここは焦らないで、様子をみようと思います。

2020年6月19日金曜日

初カード

今日、久しぶりにお客様が来てくれました。そしてカードは使えますかと尋ねられました。実は光回線が通ったので、念願だったカード決済を始めたところでした。

ただ、まだ会社によっては許可が降りてないところがあります。それに、何回かは練習したのですが、いきなりのことにすっかり上がってしまいました。そこで、息子に助け舟を出してもらいました。さすがに、落ち着いて対応してくれました。しかしトラブルが発生しました。カードリーダーのバッテリーが上がっていたのです。2パーセント以下だと反応してくれないとのこと。彼は電源につなぎ、しばらく待ってからようやくリーダーが機能してくれ、無事カード決済を終えることが出来ました。もし、一人でしたら、お手上げだったと思います。これからなんとか対応できるよう、覚えて行かねばと思っています。

2020年6月18日木曜日

粉々

素焼きの窯出しをしました。なんと、四つ入れた、手洗いボウルが全て粉々に砕けていました。

どこか一部が欠けているとかいうのとは明らかに違います。ということは空気が入っていたからではなく、乾いてなかったということです。十日以上かけて乾かし、手で触っても湿った感じはなかったのですが。この時期です。湿度百パーセントという日が続いています。一度風に当てて乾かしても、そのあとの湿気で水分を吸い込んでしまうのかもしれません。我が陶芸人生でも、これほどひどい壊れ方は初めてです。昔、東京で個展をやっていた頃はいつも6月開催でした。そこで作品がなかなか乾かず、工房にストーブを持ち込んだり、扇風機を回したりしました。それに、焼締でしたから、生で窯に入れます。そんな時は二日ぐらい窯の中でも、火をチョロチョロ燃やして、窯ごと乾かしました。それが、今回はいつもの調子で、それも、コロナの影響もあって窯を焚いたのがずい久しぶりでした。窯も湿気ていたのかもしれません。なんにしても、納期が迫っています。六月末までです。大急ぎで土を作り、ろくろで5個ほど挽きました。そして、エアコンのドライをつけて乾かし始めました。これから、ずっとこのような天気が続きますと、とても間に合いそうもありません。それにまた、乾ききらないうちに素焼きをすれば同じことの繰り返しになります。さてさて、一体どうやってこの危機を乗り越えたら良いのでしょうか。

2020年6月17日水曜日

久しぶり

ろくろ体験をしました。3月31日以来ですから、何日ぶりになるのでしょうか。コロナ以降に受け付けたわけではありません。その前から予約されていたものです。その頃は、日本がこんなことになるなんて思ってもいなかったのです。それから、コロナ騒動が起きて、そして、未だ収まっているわけでもないのですが、なんとなく、いろいろなことが動き出しています。どんな形でやろうかといろいろ考えたのですが、まあ、来てくれる相手次第ということで、成り行きに任せることにしました。ただ、こちらはマスクと手洗い用の消毒液の準備はしました。ろくろ3人でしたが、女性が一人で、マスクをつけていましたが、他の二人の男性はなんの防備もしてませんでした。それでも、こちらはマスクを外すわけにもゆきませんから、そのままで始めました。いやあ、なかなかやりにくいものですねえ。眼鏡は曇るし、一生懸命話をするとずれてくるし、よだれがたまるし、手が触れないように注意しても、ろくろ作業の手助けをすると、どうしても接触せざるを得ないことが起きてしまいます。今回は相手が無頓着な人でしたが、もしもう少し神経質な人だったら、これで良かったのか。それにあちらは都会からのお客さんですから、こちらとしても防御をする必要もあります。

今後のことを含めて、いろいろ考えさせられる陶芸体験になりました。

2020年6月16日火曜日

草負け

昨日の夜中、寝ていると腕が痒くてつい掻きむしっていました。朝起きて腕を見るとぶつぶつができています。午後になって全体が赤く腫れてきました。これはまずいぞと家に走って、薬をつけました。かゆみ止めの薬です。そういえば去年も同じように、農道切り払い作業の前に草に負けて腕が腫れたことを思い出しました。つい暑さに腕をむき出しで作業をしてしまったのです。去年の薬はよく効いて、一晩で腫れが引きました。ところが今日のは、塗るとヒリヒリします。しばらくすると赤みが引いてこれは良いぞと思っていたら、すぐにまた赤く腫れてきました。どうも薬が合わないようです。困ったなと思って休憩室を見回すと、痔の薬が目に入りました。「痔のいたみ・はれ・かゆみに」、と書かれています。

試しに塗ってみることにしました。しばらく時間を置かないと結果はわかりませんが。まあ、場所は違いますが、同じ皮膚の続きですから、なんとか効いてくれることを祈ってます。

2020年6月15日月曜日

病院と草払い

朝一で病院へ行ってきました。定期検診です。ラッキーなことに一番で呼ばれました。特に悪いところもなく、なぜか焼き物の話をしました。最近備前焼を見に岡山へ行ってきたという話です。焼締が大好きで、念願だった備前についに行ってきたというのでした。まあ、なんてことない話ですが、あの先生が焼締が好きだったなんて知りませんでした。家を建てた時、手洗いボウルを作らせてもらったのですが。うちが昔は焼締以外はやってなかったことはきっとご存知ないんでしょうね。今はどちらかといえば色を使ったモダンな仕事が多いわけですし。まあなんにせよ、早く帰ってくることができました。それから、早速道路の草払いです。今度の日曜日までに各自、道沿いを草刈りしなければなりません。毎年思うのですが、これって人によって随分条件が違ってしまうなあと。うちのように延々と道に面しているところは嫌になるほど長い距離を綺麗にしなければなりません。何かちょっと不公平じゃないのとツッコミを入れたくなります。なんにしても頑張って午後三時までに家族3人で終わらせることができました、これで、空を見上げながら、いつやろうかと悩まないで済みます。終わった途端に雨が降り出しました。まあ、暑すぎるのも辛いですが雨の中の作業もうっとうしいものです。そして今日も麦わら帽子が役立ちました。

何年か前に娘の旦那が置いていったものです。ありがたく使わせてもらっています。今日、娘たちのために色々食材を送りました。3人で調理して冷凍したものです。私の担当はチャーシューにミートソースそれとロールケーキでした。ミートソースはうちで育てたトマトに玉ねぎニンニク生姜など、畑からの贈り物です。ようやく子供に色々送る田舎のじいちゃんばあちゃんの気持ちがわかるようになりました。

2020年6月14日日曜日

カライモ

畑にカライモの苗を植えました。今年はやるつもりはなかったのですが。去年で三年目でしたが全く収穫できませんでした。葉は茂っていたのですが掘ってみると全く芋がついていませんでした。いわゆるつるぼけという症状で、窒素肥料を効かせすぎたのが原因のようでした。かなりがっくりきて、もう今年はやらないぞと思っていたのですが、ハウスで取り残した去年の苗が勝手に育っていました。それと、先日農協の人が来てくれたとき聞くと、カライモ専用肥料があるとのことでした。それを聞いてもう一度チャレンジする気になったのです。今朝、苗を切って、肥料をまいていざ耕そうとすると耕運機のエンジンがかかりません。仕方なく鍬で耕すことにしました。まず、肥料と土を鍬で起こして、畝を立てます。それからビニールのマルチを張って裾に鍬で土をかぶせます。もう体が汗と泥でぐしゃぐしゃです。夕方苗を、マルチに穴を開けて植え込みました。

農協の指導員さんが、追肥はしない方が良いと教えてくれました。てことは、あとは草を時々とるだけど良いようです。果たしてこれで本当にカライモが取れるのでしょうか。ところでカライモとは鹿児島の人の表現です。よそではなぜかサツマイモと呼ばれます。おそらく中国から伝わったので鹿児島ではカライモで、日本全国には鹿児島から伝わったのでサツマイモと呼ぶのでしょう。昔、小学校の教科書で、青木昆陽という人が江戸時代に飢饉に備えるためにサツマイモ栽培を奨励したと習いました。サツマイモは、原産が熱帯アメリカのようです。それが、どういうルートで中国に伝わり、鹿児島にたどり着いたのでしょうか。おそらく長い人類の歴史の中で、人が移動を繰り返しつつ、ここまでやってきたのでしょう。これから、日本の食料自給率をどうしたら上げてゆくことができるかは大きなテーマになっていると思います。新型コロナで様々なものが店頭から消えました。未だに屋久島のスーパーでも小麦粉は品薄です。何から何まで海外に依存していると、いつかこの国は大きな壁にぶち当たるように思えてなりません。自分たちで作れるもの、育てられる食料はなんとか自力でまかなえるような、そんな国に変わってゆくことが必要だと思うのです。

2020年6月13日土曜日

梅雨の晴れ間

久しぶりの太陽です。工房の、生乾きの器をベランダに出しました。

もう少しカラッとしてくれるとありがたいのですが、蒸し暑く湿度が高いようです。じとっとした汗が出てきます。それに今夜あたり、あのシロアリの巣別れが発生しそうです。お隣さんは集落の草払い作業に備えて早速草を刈っています。夕方、この前の大風で動いてしまったBSアンテナを直しました。二人でやれば早いのですが、一人で脚立を上ったり降りたり、何度も繰り返してなんとかテレビが映るようになりました。ニュースでは今日も東京ではコロナの感染が20人を超えています。鹿児島でも昨日一人新しく出てしまいました。どれもエンドレスなようです。それが生きる証なのでしょうかねえ。

2020年6月12日金曜日

ガラニチカ

雨の止み間に庭に出ると、今年もサルビアのガラニチカが咲き始めました。大好きな花です。シックな青と黒のコントラストがなんとも言えません。

去年は家の下の花壇にも植えましたがそちらは今の所咲いてる姿は見えません。どうもあまり環境が良くないようです。毎年、タネから育てたサルビアを植えますがすぐに消えてしまいます。植物は環境が合わないとなかなか生き残ることが難しいようです。それに今年はとうとうサルビアは芽が出ませんでしたし。いつもは工房の前でタネを蒔いていましたが、今年は初めてビニールハウスで種まきをしました。昼は温度が高く、夜になるとぐっと下がるというなかなか厳しい条件でダメだったのかもしれません。ところで、最近見ているアニメのバイオレットエバーガーデンという話。バイオレットというのは主人公の目の色から来ているのでしょうか。透き通った青い目の色です。青というよりも紫がかって、まるで、ガラニチカのようです。主人公は、いつもゴスっぽいドレスを着ています。ちょっとメイド服のようでもあります。ドールと呼ばれる自動翻訳人形を仕事にしていて、雇い主にはご主人様と答えます。戦闘で両手首を失い義手をつけています。そんな姿も、死をイメージさせて、ゴスロリの子たちが黒い服を着て、死の匂いを感じさせているのと、重なる気がします。死の淵から再生へ向けての物語があのアニメのテーマなのでしょうか。それにしても、現実の京都アニメーションでも、あのストーリーを塗り重ねたような悲惨な世界が展開されてしまったとは、なんとも言葉がありません。

2020年6月11日木曜日

子猫

昼、休憩室の前で子猫が三匹戯れていました。この前、生まれて薪窯のところでないていた子たちです。野良猫が産んでそこを住処にしそうなので、威嚇したら、どこかへ退散して見かけなくなりました。居着かれたら困るなと思ったので、ホッとしていたのですが、どうやら工房の下の元牛小屋に移動したようです。大きな声を出したら慌ててそちらへ逃げてゆきましたから。実は可愛かったので、キャットフードでもちょっとあげようかなとも思ったのですが、前に集落からの放送で、野良猫に餌をやるなというのが流れましたので、誰かに知れたら問題になることはわかっていますから、ぐっと堪えました。こちらも、招き猫や猫が把っ手になっているカップなど作って、売上に貢献してもらっています。だからちょっとぐらいご褒美をあげても良い気もするのです。

昨日のニュースでも、どこかの島で、野良猫嫌いの人が餌に毒を塗って殺していると愛護団体が抗議している映像が流れていました。本当に難しい問題だと思います。外国人に人気で観光名所になっているらしいので余計にそう思います。中には迷惑に感じる人もいるでしょうし。東京では鹿が迷い出して、捕獲された後、大勢の人が嘆願を出して、無事どこかの保護施設に預けられたとの報道もありました。屋久島ではすっかり害獣扱いで、見つければ銃で撃ち殺されて、食用にされたり、中にはドッブフードにされたりしています。昔は人二万。鹿二万猿二万が共生する島と言われていたのですが。時代によって随分扱いが変わるものだとつくづく感じます。何が良いことかはその時代の人の考え方で決められるようです。人間は勝手な生き物だと思えてなりません。

2020年6月10日水曜日

動画

光が開設されて、楽しみは夜の動画です。夕食が終わって寝室で楽しんでいます。最初に観たのが「仁義なき戦い」。菅原文太の大暴れ、あの人が晩年畑仕事にのめり込むとは思いもしませんでした。次は「この世界の片隅で」。

こうの史代さんの原作は色々読んでましたが、動画はまた別でストーリーも絵も違っているのに驚きました。ロングランした理由もわかりました。そして今見ているのは、「バイオレットエバーガーデン」というアニメです。こちらも絵が美しい。そしてあの悲劇の京都アニメーションが制作した作品です。おそらく犠牲になった方も関わっていたことでしょう。そう思ってみると、余計に胸に迫ってきます。なんにせよ、ストレスなく動画を楽しめるのは光の恩恵だと感謝しています。

2020年6月9日火曜日

さて

お元気ですかー。なんて人に尋ねたいときは、自分が少し元気をなくしている時のようです。昨日ちょっと働きすぎて、疲れているのかもしれません。それに、雨で、工房に下りて、さて、今日は何をしようかと固まってしまったのです。だいたいいつも、二つ三つはやりたいことが待っているのですが、注文仕事も作り終えたし、これといって思い浮かびません。こんな事近頃なかったのです。コロナ明けと言って良いか、わかりませんが、気が抜けていることは間違いないようです。そこで、夏に予定していた、型物の仕事を前倒しして始めることにしました。おそらく三週間ぐらいはかかると思います。話は変わって、今読んでいる本です。この前の光回線の工事で掃除をしたとき出てきた物です。読みかけで忘れていた佐野眞一の「乱心の曠野」という甘粕正彦を描いた本です。

甘粕は大杉栄を殺害した罪で服役して、その後満州に渡り満映という映画会社を引っ張り、終戦の時には青酸カリを飲んで命を失うという数奇な運命を辿った男です。佐野の筆力もさることながら、甘粕という独特の個性を持った人間の、陸軍の軍人から憲兵、そして刑務所を出て満州で新たな世界を切り開くという、変転がおそらく描かれるのだろうと思います。まだ三本の一ほどまで進んだところですから。この話、佐野自身の生き方にもどこか不遇な晩年というところで重なるような気がしてなりません。現在はどうしているのでしょうか。ある意味、天才といっても良いライターです。復活することを祈っています。

2020年6月8日月曜日

ガーデニングと

晴れマークが続いてましたので、朝から庭仕事をしました。ハウスで育てた花を花壇に植えつけました。鶏頭とナスタチウムです。毎年蒔いているサルビアは芽が出ませんでした。十時ごろに植え終えると天気が怪しくなってきました。畑に移って、玉ねぎの収穫です。晩生種ですがどうも肥料が足りなかったようで未熟ばかり、おまけに腐っているものが多くてほとんど廃棄することになりました。午後、畑の後始末で雑草取りをしていると、雨が降り出しました。家に戻って、収穫した玉ねぎの食べられそうなところを集めて、早速料理することにしました。オニオンペースト作りです。カッターで細かくした後、フライパンできつね色になるまで炒めます。今日はガーデニングとファーミングとクッキングデーです。近頃、作業をするときいつも頭に手ぬぐいを巻いています。ところが先日外仕事の後、手ぬぐいを外すと日焼けの跡がくっきり。家族から笑われました。

そこで今日は麦わら帽子で作業です。風も通してくれますし、日焼けの跡も柔らかく、さすが優れものだと感心しています。

2020年6月7日日曜日

続、オブジェ台付け

日曜日です。空も晴れました。三島の残りを終えて、趣味のオブジェに台をつけました。別に作っておいた台に針金で取り付けるのですが、太い針金を切るためにカミさんのお父さんの形見の古いカッターが必需品でした。それがかなり昔のもので刃こぼれしています。そこで、新しいのを探していたらオークションで同じサイズのを見つけました。普通に買うよりもだいぶお安くてに入れることができました。それを使うと、硬い針金もバシバシ切れます。おかげで今日はだいぶ進みました。

とは言っても、まだまだ残っていますが。この作業もコツがわかって、だいぶ要領は良くなったのですが。梅雨前線もだいぶ南下してしばらく晴れが続きそうです。明日は畑に下りようと思っています。

2020年6月6日土曜日

片口三島

今日も大雨です。おまけに雷。パソコンや電話のコンセントを抜いたり入れたりの繰り返しです。毎年、この季節に被害に遭いますから。湿度が高くて、全然乾いてくれません。三島の印を押すには、もう少し乾燥してくれるとありがたいのですが。印を押してもすぐに目が詰まってしまいますし、柔らかすぎて、綺麗に模様が出ません。この仕事は、乾きすぎても割れてしまいますし、柔らかすぎてもうまくゆきません。乾燥具合が難しいのです。

ただ、ラジオを聴きながら無心で作業するには最適な作業なのですが。そろそろ、リモートで自宅から放送していたところがスタジオに戻ってきつつあるようです。これからだんだん通常の放送に戻ってゆくようです。ただ、まだまだ第二段の心配もありますから、当分は元のようにはなりそうもありません。ここ屋久島でも、お客さんが戻る気配は全く感じられません。夏頃には少し動き出してくれるとありがたいのですが。こんな状態が続いては、制作の意欲もがなかなか湧きづらくなります。観光産業はこの先どうなってしまうのでしょう。

2020年6月5日金曜日

アロマポット組み立て

アロマポットを組み立てました。

初めての仕事で勝手がわからず、かなり苦戦しました。おまけに特殊な土で扱いにくいのです。それにろうそくを置く穴の位置、大きさ。排気の穴も開けないといけないようです。工夫しながらなんとか形だけはできました。これが無事に素焼きできたとしても、どうやって釉薬をかけるか、またまた問題が待っています。初めての仕事はやりがいがありますが、それが良い結果に繋がるか、まだまだ予断を許しません。

2020年6月4日木曜日

三島片口

午前中はランケーブルを貼りました。自宅にです。二階から一階の寝室に通すので壁や床に穴を開けたりとなかなか大変で、半日がかりになってしまいました。これで無線LANでは届かなかったのが安心して、寝室でもネットフリックスが見えるようになりました。午後は工房で、三島の片口作りです。昨日のアロマポットは雨で乾いてくれません。そこで、注文の片口を引くことにしました。

前に注文を受けていたのをうっかり忘れていました。先日電話がきて慌てて作っています。一個の注文ですが、20個ほど挽きました。何個作っても手順は一緒ですから。今日も土砂降りの大雨です。去年の災害が思い出されます。

2020年6月3日水曜日

光回線

昨日工事が入りました。光回線がいよいよ繋がりました。夕方五時前、疲れ切った表情の二人が作業してくれました。色々段取りしてやりやすいように迎えたのですが、それでも小一時間かかりました。昨日が二日目で、もうへとへとで死にそうだと、弱音を吐いていました。宿に帰り着くのが九時過ぎだとか。普通1日に回るのが4軒なのが、屋久島のノルマは6軒、それも勝手がわからないことが多くて、大変そうでした。こんな日々が休みなしで、7月中旬まで続くのだそうです。本来は福岡から来る予定でしたが、県をまたいでの移動ができないために、無理やり鹿児島で集められたそうです。そして、今日は家の方に工事が入っています。どうか無事に済んでくれますように、祈っています。工房では、午前中はランケーブルを張りました。作業場でもwifiが使えるようにするためです。午後はアロマポットを挽きました。

これがなかなか大変な作業でした。ろうそくの火を下で燃やすので、普通の土では割れる恐れがあります。そこで、ペタライトという特殊な材料を混ぜるのですが、粘土と等量加えるために、粘りがなくなってしまいます。それで形を作らなければなりません。見本の寸法を見ながら、扱いにくい土で悪戦苦闘です。おまけに上の部分と下の部分を別々に作って後から貼り合わせて一つのポットになります。初めてつくるので、わからないことだらけです。そうそう、早朝には手洗いボウルの削りをしました。こちらも、排水パイプを通す穴を開ける必要があります。このサイズを綺麗に削り出すのがなかなか難しいのです。まあ、どちらも苦労はしますが、光回線の工事の人たちも、大雨が降ったり、雷が鳴ったりの中、頑張ってくれています。こちらも、負けないように一生懸命やろうと思っています。

2020年6月1日月曜日

メインワーク

今日から、また器作りに戻ります。工房をすっかり器を作るためのスペースへと模様替えです。オブジェたちは離れへ運んで。土練機を回します。硬くなってしまった土を練り直すためです。最初に作ったのが手洗いボウルです。いきなり大物からになりました。

家を建てている人からの注文になります。注文は一個ですが、例のごとくいくつか形を変えて作ってみました。納期は六月いっぱいまでです。それから、工房の壁にドリルで穴を開けました。ランケーブルを通すためです。明日、光回線の工事が予定されていますので、それを利用して、wifiを作業場で使えるようにしようと考えました。今後、いろいろな利用を考えています。