2022年7月31日日曜日

夏休み

朝ラジオを聴いてると 、テーマは夏のちょっと良い思い出というもの。色々な人の話を聞いてたら、子供の頃が蘇ってきました。東京の四谷に住んでいた頃の。夏になると神宮外苑の絵画館の池が子供プールとして解放されました。更衣室はなんと西洋名画が飾られた建物の中にありました。四谷の自宅から一駅、歩いて通いました。外苑通りを抜けて今の迎賓館、当時は国会図書館でしたが、の前の坂を下る信濃町の駅に続きます。そこをしばらくゆくと外苑です。途中、国会図書館の先には小さな門があって、入り口に皇宮警察の詰所がありました。そこの職員さんと顔見知りになって、時々中に入れてもらって、スケッチを楽しんだ思い出があります。そこは、のちに現在の上皇様、当時はまだ皇太子様の住まいが建てられたところでした。坂を下っってゆくと、親戚のおじさんが暮らしていた家がありました。屋台を引いて中華そば屋をやっていました。昼間は仕込みの真っ最中。立ち寄ると、時々ラーメンをご馳走してくれました。大きな寸胴鍋に玉ねぎやらにんじんやらが浮かんでいました。熱々のラーメンの美味しかったこと。そんな子供の頃の思い出です。戦後、十数年の頃だったと思います。暑い暑い夏休み。麦わら帽子とスケッチブック。絵を描くことが大好きだった少年時代の思い出です。

2022年7月30日土曜日

島ジイ

 沖縄からきた老職人でした。老と言っても今の私よりも一回りも若かったのですが。薪の築窯技術を指導してくれました。蹴ろくろも名人で練り上げ技法で大きなツボをみるみる作ってゆきました。たまたますぐ隣の蹴ろくろをあてがわれたので、島ジイの作業を見よう見まねで覚えました。島ジイと私が左回り、他の三人は右回りで蹴ります。一年程で工房を辞めることになって、東京で陶芸を勉強していた時、偶然社長と新宿の街でばったり出会いました。何をしているのかと尋ねられて陶芸を学んでいると話したところ、屋久島に戻ってこないかという話になりました。職人が皆辞めてしまい、島ジイしか残ってないというのです。そこで再び屋久島に戻ってきたのですが、しばらくすると、今度は島ジイからやめろという話が出てきました。大先輩でもあり、師匠のような人でしたから従わらずを得ませんでした。そこで、すぐ隣で独立することになったのでした。思い返すと、原因は色々思い付きます。工房の経営が不安定だったこと。若さゆえ心遣いの行き渡らなかったこと、等々。あの後、島ジイも島を去って、気がつけば工房は消えていました。紆余曲折、栄枯盛衰、色々ありましたが、島ジイは師匠であることに変わりはありません。今こうして陶芸を続けていられるのも、あの時受けた指導があってのことです。島袋さんは恩人です。昨日の朝ドラを見ていて、ついつい昔を思い出してしまいました。

2022年7月29日金曜日

新米

 今朝新米を食べました。初物です。先日、棚卸しのついでに寄った、農協系のスーパーに平積みされてました。お隣、種子島産でした。屋久島のも無人市に出てましたが。カミさんに高いのかと聞いたところ、決して高価ではないとの事でした。ちょうど、我が家の炊飯器も壊れたばかりで、新モノづくしです。炊き上がると「アマリリス」のメロディーが流れます。朝仕込んで、炊き立ての新米。大根おろしでいただきました。ちっと小粒でしたが、ツヤツヤして美味しかった。昔、屋久島で稲刈りを手伝った後に食べたお米を思い出しました。今、住んでいる家は、その田圃の跡地に建っています。

2022年7月28日木曜日

長い靴

「長い靴 はーいてた おとこネコ お客さんに 連れられてー 行っちゃった」。オブジェ長靴をはいた猫が婿入りしました。一緒に、空飛ぶ猫も。長い間工房を見守ってくれてましたが。東京での新しい環境が待っています。ちょっと寂しい。誰かに好かれて旅立ってゆくのですから、喜ばなければならないのですが。また、新たな挑戦を始めることにします。

2022年7月27日水曜日

昨日から 型抜きを始めました。型に粘土を押し込んでゆきます。使う指は親指と人差し指。骨折したのが薬指でよかったと思いました。まだ元に戻っていませんから。医師には痛くないと言ってましたが、指先に力が加わるとやはり痛みが出ます。もう十ヶ月も経っているのですが。天が救ってくれたようです。ありがたく受け止めて、せいぜい励もうと思います。

2022年7月26日火曜日

サマータイム

昨日、棚卸しが終わっての帰り、いつものように買い物をしたのですが、スーパーで花火をカートの入れてたら、知人から声をかけられて、お孫さんが帰ってくるのですかと聞かれてしまいました。大きな花火の袋が目についたのでしょう。ジジババが二人で使うわけがありませんから。もうすぐ、孫たちが帰ってきます。コロナで正月は戻れませんでしたから。そんなわけで、朝から家の周りの草を払ったり、破れた網戸を張り替えたり、家のことをしました。いつもならば、工房で制作の時間も。ついでに工房の網戸やゴミを片付けたり、作業の予定が一日ずれてしまいましたが。今年はお客様も少ないようですから、環境を整えつつ、足のリハビリもしつつ、夏を過ごしてゆこうと思っています。

2022年7月25日月曜日

朝の散歩

 ようやくいつもの道を歩きました。二週間ぶりです。先週は半分ほどの距離、20分のコースを歩きましたから。膝もかなり良くなってきました。まだ違和感はありますが。今回は、ひょっとしたら一生のおつきあいになるかなと心配しましたが、なんとか光が見えてきました。これからは無理しないように、大事にしなければ。今日は、棚卸しに出かける予定です。ここにきてのコロナの蔓延が気になりますが。昨日も島内でかなりの数の感染者が見つかったようです。ワクチン注射の後の腕の痛みがなかなか消えてくれませんし。今度はサル痘というのが流行り始めたとか。エンドレスだなあと思います。

2022年7月24日日曜日

まあ とりあえず

 昨日、ワクチン接種から戻ってきて、型に文字を彫り直しました。前のよりひと回り大きく。出来上がってみると、なんだか間伸びして見えます。家族の意見も、前の方が良いとのこと。でも、それではやり直した意味がなくなってしまいます。輪郭を太くしたり、形を修正して、なんとか整えてゆきました。正直、満足な出来ではありませんが、まあ、とりあえず、いいかということにしました。歳をとってきて、妥協というか完全ではないものを受け入れる、ということが段々できるようになってきたように思います。途中で引っかかってしまったら、前に進むことができませんから。夜中に、注射の後が痛み出しました。副反応でしょうか。3回目の接種の時も、二日目三日目に熱が出たり、体がだるくなったりしました。今日は、ゆっくり過ごそうと思っています。

2022年7月23日土曜日

リモデル

手の指を 骨折した時、形成外科の先生が言っておられたのがリモデルという言葉でした。骨の再生という意味でしょうか。昨日は一日、石膏の型作りをしました。まずは、流し型から作りました。板を寸法に切ります。木工は去年以来でしょうか。本当でしたら、今頃は木工専用のスペースができていたはずですが、骨折によって途中で投げ出したままです。場所がないので、ベランダを使って丸鋸盤で切断。釘で組み立てたあと、カリ石鹸を塗って石膏を流し込みます。固まりかけたら、原形を埋め込み、時間を置いて残りの半分を流し込んで割り型ができます。今回は型に直接、文字を彫り込んでゆきます。昔、趣味でやっていた篆刻の技が生きます。ところがです。レイアウトが悪かったようで、どうしても納得がゆく字が彫れません。今朝もなんとか修正しようと頑張ったのですが、だめ。結局、最初からやり直すことにしました。まさにリモデルです。なんとか石膏を流し終えるところまではできましたが、残りは帰ってから。これから4回目の新型コロナのワクチン接種に行ってきます。

2022年7月22日金曜日

熱中

 昨日の夕方、ろくろに向かっていたら。頭が痛くて、吐き気までしてきました。ちょうどお客さんがおりましたが、奥に引っ込んで休憩することにしました。思い起こすと心当たりが。削りに熱中して、ほとんど水分を摂っていませんでした。おそらく軽い脱水だったようです。まさに、熱中しすぎて熱中症にかかったということでしょうか。まあ、前日挽いた器は削り終えましたが。油断大敵、この蒸し暑さは、これまであまり経験したことがないような気がします。ヨーロッパでは40度の暑さで、亡くなる人もいるようです。体だけは大切にしなければと思います。


2022年7月21日木曜日

夏は・・・

 春は曙、秋は夕暮れ。と言ったのは清少納言。では、夏はと、問われたら。夏はカレーでしょう。汗をかきかき、カレーをハフハフ。インドが発祥ですから、スタミナつけて。そんなわけで工房もカレーづくし。息子は奥でカレー皿。こっちは蹴ろくろでカレーうどんの丼作りでした。前に納めた鉢の追加注文がホテルから入りました。実はしばらくロクロから離れるつもりでしたが。毎年秋に向けての型仕事の為。この年で、この足で、大丈夫かなと心配でしたが。なんとか作り終えました、膝も少しずつですが回復してきたようです。


2022年7月20日水曜日

陥落

 止まりません。連敗が。昨日は良いところまでゆきましたが。また、戻ってしまうんですかねえ。定位置に。コロナには勝てません。ウィズ コロナですから。「飛び出せ、ヤクルトスワローズ!」。工房でも、首位が陥落しそうです。青い器のことですが。最近じわじわ、グリーンの器に人気が出てきました。先日、コーヒーカップに合わせるための、ソーサーを作りました。白いマットの釉薬の上にエメラルドグリーンを流しがけしたものですが、カップは、いらないから皿だけ欲しいというお客様が増えています。どうも、白とグリーンのコンビネーションに惹かれるようです。だいぶ前ですが、同じような色の器を作っていました。やはり人気があったのですが、下地に使った白化粧との相性が悪くて、剥離するようになって、やめてしまいました。この前、その頃のコーヒーカップの画像を見せてくれた方がおられて、なんとか復活しようと始めた仕事でした。思いがけない反応に戸惑っておりますが。、せっかく出来た流れですから、なんとか本物にしたいと思っています。まだまだ改造の余地がたくさんあります。言い換えれば伸び代があるということです。スワローズの村上くんのように良いところを伸ばして上を向いて進んでゆきたいと持っています。

風景画

昨日、一枚の絵が届きました。 ヨーロッパの街並を描いた古い水彩画です。オークションで見つけました。気がつけば3枚目になります。と言っても、決して高価なものでなく、誰も入札する人のなかった絵ばかりです。しっかり描かれた秀作でも、色が地味だったり、モチーフがおとなしかったりすると、注目されないものがあります。いつまでも落札されないそんな絵を見ますと、なんだか晒し者にされているようでつい手を出してしまいたくなります。以前、自分が作った作品が何度かオークションに出ていたのを見つけました。こんなに安くとちょっとびっくり。まあ、そんなものかと無理矢理自分を納得させましたが。幸い、誰かの手に渡ったようで一安心しましたが。オークションとは残酷なものだと思います。作者の知らないところで勝手に取引され、大勢の目に晒されてしまいます。何十年も前に作ったものまで出てきてしまいます。ものづくりとは切ないものだと思います。

2022年7月18日月曜日

痙攣

 昨日の昼間でした。家に戻ったとき次男の様子を見るのが習慣です。うつ伏せで足をぶらぶら、元気そうでした。食事を終えて、部屋の前を通るとカミさんが悲鳴。次男に異変が起きたようでした。見ると、おでこが血だらけ、床にも血の跡が。どうやら頭をぶつけたようです。急いで、痙攣を抑える薬を投与して、寝かせつけました。夕方、今度はカミさんが口の周りにデキモノらしいものができたという話。どうも、蕁麻疹ではないかと。心配が高じると、そういうことも起きるらしいのです。福岡の方では娘が腰を痛めて病院に通っているようですし、我が一族には、緊急事態が起きているようです。今朝、カミさんが部屋で、おばあちゃんの声が聞こえたという話を聞かせてくれました。あちらの世界から、なんらかの信号が送られてきているのでしょうか。今朝はぼちぼちですが、散歩もできるようになりました。足の方は少しずつ落ち着いてきているようです。

2022年7月17日日曜日

連休

どうやら世間は連休とか。ここのところのコロナ増で、屋久島にはあまり人が入ってないようです。だから、工房も静か。先日、大阪のデパートの売り場からも連絡が来て、やはりお客さんがドンドン少なくなっているとのこと。どこもこれからがかきいれどきなのに、困ったことになっているようです。国は規制は考えていないとのことですが、このままにしておいと良いのやら。ヤクルトでは30人近い選手がコロナに。東京でもそのうち五万人を越えそうだとの事。いやはや、もうお手上げのようです。幸い、死者はあまり増えてないようですが。先日次男のかかりつけの医師と相談したのですが、次のワクチンは見合わせましょうという結論になったようです。3回目を打ったとき、三週間も高熱が下がらず、大変な思いをしましたから。なんだか、また新しいやつが現れたとかいう話も。これではエンドレスです。一体どこまでゆくのでしょう。 

2022年7月16日土曜日

時代

 山本コウタローさんがお亡くなりになったそうです。屋久島の西部林道を車で走ると青い海が広がって見えます。そこを通過するとなぜか「窓にひろがる青い海よー」という歌詞が浮かんできます。岬めぐりという曲。時代が移っても変わることがありません。70年代は青春をすごした時代でした。あの人がヤクルトのファンだったとこの度初めて知りました。おそらく何度も神宮へと足を運んだのでしょう。チームはここにきて、コロナの感染者が続出。まさに緊急事態です。今年は調子が良くて快進撃していましたが、思わぬ落とし穴。こんなことでしょうか。「好事魔多し」というのは。いろいろあるなあと思います。

2022年7月15日金曜日

人が生きるためには糧が必要です。貨幣経済の世の中ですからお金です。大昔なら、物々交換もあったのでしょうが。私どものような焼き物屋も生活するためにはまずは衣と食です。自分の意志でものを作りそれで暮らしを立ててゆく。いうのは簡単ですが実際のところなかなか難しいことです。ものが面白いように売れる時代もあったのですが今のような時代は特に。安くすれば売れるというものでもありませんし。百均というとんでもない世界がありますし。高い値段にして、いつ売れるかわからないものを並べても、なかなか辛いところがあります。値段だけではありません。作るものでも、誰でも簡単に作ることができるようなものではなんのためかわからなくなりますし、そうかといって、やたらと手をかけてもうるさくなってしまいます。しっかり技を込めつつ、見た目はあっさり、それでいてどこにもないような人の心に語りかけるモノづくり。あまりにも、抽象的すぎて、自分でも迷いの連続ですが。日々迷路の中をさまよっております。










2022年7月14日木曜日

灯台元暗し

 いろいろ薬を探しています、膝に効きそうな。飲み薬ならグルコサミンとかヒアルロン酸が入ったものを。結構お高いものが多いのですよねえ。もう一つは塗り薬。炎症と痛みを抑えてくれるような。歩くことに限定した薬はいろいろ出てますが、やはり結構なお値段。何か手頃なものはないものかと、ネットを調べました。すると思いがけないものが出てきました。とある、プロレスの宿舎に常備しているという話。学生時代、スポーツのあとの筋肉痛に使ったことがある人も多いと思います。サロメチールという塗り薬です。1本千円しません。取り寄せて効能を見ると確かに打撲、捻挫、関節炎にと書かれています。早速、記事に書かれていた方法を試してみました。たっぷりと患部に塗って、ラップでくるむ。あとはしっかり外れないようにしておしまい。いやあ、熱いというか、痛いような強烈な刺激。漢方の塗り薬を数倍にしたような感覚です。でも、我慢して時間が経つと、だいぶ楽になったように気がします。今日は一日、何度か塗り替えて頑張ってみようと思います。プロレスの稽古場には万能薬として常備しているとか。切り傷だけはダメとのことですが。我が家でも常備薬に加えようと思っています。

2022年7月13日水曜日

疫病神

寝ていたら腰に違和感。膝を庇っているうちに腰にきたのでしょうか。まるで疫病神に取り憑かれたような気分。弱り目に祟り目ということでしょう。この年までやりたい放題やってきましたので満身創痍です。だから、一つ悪くなると次々と出てきます。もう、覚悟を決めるしかありません。散歩も最短コース。一周20分ほどでした。しかしその長いこと。永遠に続くような気がしました。改めて、健康のありがたさを知らされました。 

2022年7月12日火曜日

泣きっ面に蜂

 今朝は降られました。朝の散歩で。念のためにと傘は持って出ましたが。だんだん強くなって、ほとんど役に立ちません。途中雨宿りしても、止みそうな気配無し。痛む膝を庇いつつ、老犬を連れて。人が見たらなんと哀れな姿でしょうか。昨日から、あまり良くないことが続いています。窯が壊れて、部品を変えても治りません。よく調べたら、決定的な故障の原因が見つかりました。今は部品待ち。電話も壊れて、新しいのに買い替え。ホテルの売店から収めた器が、ガタつくとクレーム。すぐ前にも同じことが。チェックが足りなかったとはいえ、どうも相性が良くないようです。トラブルが起きるのはそのお店ばかりですから。世間的にも、昨日は17人ものコロナ陽性者が島から出ました。大変な数です。これからがシーズン本番というときにです。明日からは大阪阪急百貨店での展示も始まります。ネガティブなことが起きないことを祈ってます。

2022年7月11日月曜日

 今年は虫が少ないような気がします。今頃、夜になると網戸にびっしり飛んでくるカミキリムシも昨日は二匹だけ。流し虫(羽のはえたシロアリ)も少なかったそうです。それにヤスデも。毎年工房を這い回って、退治するのが大変でしたが、ほとんど見かけません。何かが起きているのでしょうか。それともただの偶然でしょうか。色々な年がありますからね。工房では機械が次々と壊れています。電話機、窯の温度管理装置。それから、足。あっ、これは経年劣化でしょうか。

2022年7月10日日曜日

青空

 広がりました。雲一つない青空が。雨も良いですが、お日様は心を軽くしてくれます。「白鳥は哀しからずや 空の青 海のあを にも染まずただよふ」牧水の歌が浮かんできます。来たる7月13日(水)から26日(火)まで、大阪阪急百貨店梅田店にてミニ展示が行われます。サブタイトルは「青が好き」屋久島で制作した濃いブルーの器にエメラルドグリーンの器も合わせて展示させていただきます。島の工房でしかご覧いただくことのできない普段使いの器たちです。大都会のセレブな空間でどのようなお客様の反応がいただけるのか楽しみです。お近くの方は是非お越しください。阪急デパート7階売り場になります。

2022年7月9日土曜日

社会

 今日も雨と雷の洗礼です。予報は当たりません。世の中も狂っていますが。昨日からの血生臭い事件。遠い屋久島では影響は少ないと思っていました。ところが別の事件が発生。毎年秋にやっている仕事に異変が。よくわかりませんが、血生臭い出来事に、急遽、原型作りからやり直さないといけなくなってしまいました。全てではありませんが。それでも、最初からとなると、一週間はかかりそうです。石膏型作りから始めるので。ネットで調べると出てくるわ出てくるわ、ドロドロした話が。屋久島で、まさか、そんな話に巻き込まれるとは。つくづく思いました。いかに世間とは隔絶した暮らしをしているようでも。決してそこから離れることはできないのだと。人間とは社会的な動物であるということです。

2022年7月8日金曜日

散歩

 久しぶりに歩きました。ずっと雨だったので。足はまだ本調子ではありませんからいつもよりも早く家を出ました。ゆっくり歩くつもりで。歩き初めはずっと下り道です。やはり、膝への負担が強くて、足を引きずっての歩きになってしまいます。海岸近くまで下ると道は平らになります。そこからはだいぶ歩きやすくなりました。犬も歩行がゆっくりに変わって、こっちの膝への負担も軽くなった気がしました。公園を抜けて、県道に出ると、緩い下り坂が続きます。どこも痛くなかった頃は平な道だと思ってましたが、あの道が下っていたことに気が付きませんでした。なんとか家にたどり着いてホッとしたと同時に、なんと長い道のりかと思いました。つくづく、健康のありがたさに気が付きました。



2022年7月7日木曜日

化粧

雨です。ひどい雷 も。工房に落ちないか心配しました。暗いうちから化粧掛けの続き。今日で三日目になります。黒化粧をかけた後に白化粧をかけます。タイミングが難しく、神経を使います。昨日は柔らかいうちにかけたのでしょうか。息子が作った鉢がボロボロと崩れてしまいました。逆にちょっと乾きすぎると剥がれてしまいます。そんな作業を毎回繰り返してます。それでも、我が工房の肝。思った色が出るかどうかの決め手がこの作業です。今回はいつもと違ったこともやってみました。黒化粧と白化粧の掛ける位置を逆にしてみたり、意識的にかけ残しを作ったり。これまで、一旦決めたことはこうだと、あまり変化をさせませんでした。しかし、もう少し柔軟にやっても良いかなと、思うようになってきました。そこから何か新しい発見があるかもしれません。バリエーションは無限にあるのですから。

2022年7月6日水曜日

ラピスラズリ?

 「これ、釉薬にラピスラズリ、使っているんですか?」。お客さんからの質問でした。夕方バスできた二人。一人は欧米系の中年の女性。息子さんでしょうか。顔は東洋系でしたが、話かたが違うような。昔、陶芸をちょっとやったことがあるとのこと。またやりたくなったと言ってました。こちらの返事は、「ラピスラズリは使ってません。でも、好きです、あの色が」。心の底では、やったーと叫んでいました。だって、こちらが日々、積み重ねてきた仕事が願った通りの評価をもらったのですから。こんなたわいもないことが大きな力になるのですねえ。今日は朝から元気です。しかし、心とは体は別物。痛めていた足が悪化したようです。朝から、キューレーコンのお世話になっております。

2022年7月5日火曜日

ガラニチカ

 咲きました。青いサルビアです。メドゥーセージとも呼ばれるようです。宿根草で毎年今頃から花をつけてくれます。多分植えたのだと思いますが、記憶がありません。人が歩く場所から生えていますから、タネから出てきたのかもしれません。紫の花の先が黒くなっていて、そのコンビネーションがたまりません。もしかしたら、我が工房の青い器の原点はこの花かもしれません。サルビアの仲間はどれも好きですが、ガラニチカが一番だと思います。暑い夏を涼しくしてくれる花でもあります。この花が終わる頃、ルドベキアが咲き始めます。

2022年7月4日月曜日

モーニング ハイ

朝から土練機を回して汗まみれでした。涼しいうちにと思ったのですが。百キロの粘土は結構きつくて。年を感じます。息子と二人なら楽だったと反省しましたが、後の祭り。やってくうちに、なんだか、気分が上がってきて、体のしんどさとは反比例に。なんとかやり終えて、ちょっと抜け殻状態です。やはり、年寄りの冷や水、膝の痛みが身に染みてきました。 

2022年7月3日日曜日

ギャラリー

我が家の廊下には絵が3点ほど並んでいます。他にも飾ってはいますが、そこが一番落ち着いて鑑賞できるのです。ギャラリーと呼んでも良い場所です。これまで、海外の作家の20号ほどの風景画に女性を描いた作品が2点。いずれもオークションで出会って、やってきたものです。ところが、そこが孫には怖いところだというのです。お風呂やトイレにゆくにはどうしても通らないといけないのです。女性像は一点は青い絵の具で描かれた宝塚の男役がモデル。もう一つは赤い色のパステル画でスフィンクスという画題です。もう一つの風景画も雨の夜の街が描かれています。子供にとってはちょっと怖くなるというのも頷ける絵が並んでいます。そこでもう少し落ち着いた絵を探していました。最初に届いたのが桜島が赤い色で描かれた油彩画。次がさくらんぼの版画、そして昨日届いたのは水彩の風景画でした。水彩と言っても水墨画のように色が抑えられて、海の向こうに山が連なっています。空が印象的、ちょっとブラマンクの絵を思い出すような筆遣いで、重なった雲の向こうに青く澄んだ空が顔を覗かせています。絵が届いてわかったのですが、画面の端には赤い鳥居が描かれています。どうやら厳島神社で描かれたようです。想像以上に大きな絵で、20号の油絵と架け替えても負けない存在感がありました。どの絵も落ち着いた色調とモティーフです。これなら、子供が見ても怖がらないと思います。8月には里帰りするとか。長く会ってません。ずいぶん大きくなったようです。

2022年7月2日土曜日

吊り紐

膝が痛くなって、思ったのが、蹴ろくろから立ち上がる時と座るときに負担がかかるということです。そこで考えました。少しでも無理しないために吊り紐をつけることを。ろくろの上から紐をぶら下げることにしました。切れたら危ないので、農作業用の丈夫な紐です。これで安心と思って、体重をかけると、突然縛っていた木の角棒が抜けて尻餅をついてしまいました。危うく怪我をするところでしたが、幸いにもどこも痛めてないようです。そこでドリルでネジ留めすることにしました。ところが今度は作業中に目が回りそうになって、バランスを崩して危うく倒れるところでした。今朝から何度かバランスを崩したのです。どうも肩が凝って、頸動脈を圧迫して、三半規管に異常をきたしたようです。息子は脳梗塞を心配したのですが。嫌ですねえ。歳をとると。あっちこっちがたがきて。若い頃のようになることはないでしょうから、いかにして、衰えと付き合ってゆくかでしょうか。慌てず焦らず諦めずに。 

2022年7月1日金曜日

常備薬

 我が家に欠かせないのが、万能の和方練り薬です。体のどこかに異変が起きるとすぐに登場します。水で生卵ぐらいの硬さに練って手ぬぐいに塗り広げます。裏の面を患部に当てて新聞紙を裏から添えて密着させます。しばらくすると、炎症があるところが熱くなります。熱くなったら、異変がわかるという仕組みです。臭いからすると主な成分はヨモギの粉末ではないかとお思いますが、他に色々な薬草を混ぜているようです。熱が出た時、足を捻挫した時、どこかが痛い時など必ず出動です。昔、足を捻挫して引きずっていたら。画家の息子の友人が、キューレイコン張ってる?と言われたことがありました。知る人ぞ知る名薬だと思っています。昨日も痛くなった膝に貼って寝ました。するとすぐに火のように熱くなって、患部が悪くなっていることを教えてくれました。朝起きると、熱が引いて、薬がカラカラに乾いていました。今朝は散歩にも行くことができました。昨日に比べるとだいぶ楽になりました。これから無理をしないように気をつけたいと思っています。