我が家の廊下には絵が3点ほど並んでいます。他にも飾ってはいますが、そこが一番落ち着いて鑑賞できるのです。ギャラリーと呼んでも良い場所です。これまで、海外の作家の20号ほどの風景画に女性を描いた作品が2点。いずれもオークションで出会って、やってきたものです。ところが、そこが孫には怖いところだというのです。お風呂やトイレにゆくにはどうしても通らないといけないのです。女性像は一点は青い絵の具で描かれた宝塚の男役がモデル。もう一つは赤い色のパステル画でスフィンクスという画題です。もう一つの風景画も雨の夜の街が描かれています。子供にとってはちょっと怖くなるというのも頷ける絵が並んでいます。そこでもう少し落ち着いた絵を探していました。最初に届いたのが桜島が赤い色で描かれた油彩画。次がさくらんぼの版画、そして昨日届いたのは水彩の風景画でした。水彩と言っても水墨画のように色が抑えられて、海の向こうに山が連なっています。空が印象的、ちょっとブラマンクの絵を思い出すような筆遣いで、重なった雲の向こうに青く澄んだ空が顔を覗かせています。絵が届いてわかったのですが、画面の端には赤い鳥居が描かれています。どうやら厳島神社で描かれたようです。想像以上に大きな絵で、20号の油絵と架け替えても負けない存在感がありました。どの絵も落ち着いた色調とモティーフです。これなら、子供が見ても怖がらないと思います。8月には里帰りするとか。長く会ってません。ずいぶん大きくなったようです。