人が生きるためには糧が必要です。貨幣経済の世の中ですからお金です。大昔なら、物々交換もあったのでしょうが。私どものような焼き物屋も生活するためにはまずは衣と食です。自分の意志でものを作りそれで暮らしを立ててゆく。いうのは簡単ですが実際のところなかなか難しいことです。ものが面白いように売れる時代もあったのですが今のような時代は特に。安くすれば売れるというものでもありませんし。百均というとんでもない世界がありますし。高い値段にして、いつ売れるかわからないものを並べても、なかなか辛いところがあります。値段だけではありません。作るものでも、誰でも簡単に作ることができるようなものではなんのためかわからなくなりますし、そうかといって、やたらと手をかけてもうるさくなってしまいます。しっかり技を込めつつ、見た目はあっさり、それでいてどこにもないような人の心に語りかけるモノづくり。あまりにも、抽象的すぎて、自分でも迷いの連続ですが。日々迷路の中をさまよっております。