2020年8月31日月曜日

霧吹き修正

今日、釉掛けをしていると、二重掛けの釉薬がひび割れしてしまいました。うちの工房では釉薬を何度も重ねてかけることが多いのですが、二回の重ね掛けで割れることはあまりありません。あとからかけた釉薬がかなり濃かったようです。そんな時は剥がしてやり直すか、指で押さえてそのまま焼くことが多いのですが、今回は思いついて、霧吹きで水をかけて、濡れたところで指で押さえるということをしてみました。

そのまま、指で押さえたりこすったりしても、焼きあがるとヒビは必ず出てきます。指で押さえても生地には密着していないからです。釉薬掛けは、素焼きの吸水性が大切な役割を果たしています。水分を吸収する時、釉薬がしっかりと固定します。だからもう一度水分を加えて、生地に吸収し直させればひび割れも目立たなくなるのではと考えました。うまくゆくかどうかはわかりませんが、やってみることにしました。陶芸の技法書やネットの情報には、案外細かいところは書かれておりません。古くからの産地では、当たり前のように行われていることも、独学でやっている人には、謎であることもしばしばあります。畑仕事でも、そんなこともわからないのかと笑われるようなことを何年も続けていることがあります。そんな時は誰かのやっていることを見るのか教えを乞うのが一番なのでしょう。百聞は一見にしかずです。おそらく頓珍漢ばかりやっていると思います。だから、人よりもはるかに遠回りしているのでしょう。まあ、それも楽しみではありますが。

2020年8月30日日曜日

つる返し

サツマイモのつる返しです。今朝は家の下の畑、昨日はハウスの後ろの畑でした。ハウスの方は黒のマルチを張っています。

家の下はマルチなしです。マルチを張った方は暑さのせいか、植えた苗の半分近くが枯れてしまいました。今も、何株かが黄色くしおれかかっています。以前から元気がなかったのですが、何とか救いたいと水を撒いたり、肥料をやったりしました。危機は脱したと思いましたが、やはり本当ではないようです。もしかすると何かの虫が根っこをかじっているのかもしれません。家の下の方の一畝は比較的元気なようです。そのほか勝手に出てきた芋づるがあっちこっちで葉を茂らせています。温泉の近くで自家用野菜を作っている人の畑は今年は、カライモは完全に姿を消してしまいました。うちの畑のように何とか生きているだけでもありがたいことかもしれません。ここへきての雑草の伸び方もすごい勢いになっています。ただ、夏の草とはだいぶ種類が変わってきて、いかにも秋草という風情です。同時に落ちダネでわさび菜が育っています。畑に根付いて、三年目ぐらいになると思います。不耕起栽培にはこうした恩恵があるようです。草取りは大変ですが。とった草は野菜の根元に敷いておきます。それがだんだん土に帰って、少しずつホクホクしてくるという仕組みです。気の長い話ですが。今朝の畑作業は、夏の盛りと比べるとだいぶ楽になってきました。ただ、山水が出なくなってしまい、水源地に上がる途中で、軽トラが止まってしまいました。焦りましたが、下り坂を利用してなんとか工房までたどり着きました。ひょっとしてと、燃料を入れたところ、エンジンが動いてくれました。ガス欠だったようです。車の電気系統がおかしいようで、表示が点灯しなくなって、ガソリンの残量もチェックできなくなっています。時々思い出したように、復活するのですが。人間も機械も、年をとるとあっちこっち故障が増えてくるようです。

2020年8月29日土曜日

夏の体験作品

まだまだ残暑の厳しい日が続いています。午後の四時で工房の温度計は32度。風があるだけ助かりますが。今朝、工房に7月に体験に来た人の家族から催促の電話が入りました。二、三ヶ月お待ちくださいと言ったはずなのですが。でも、良く考えたら七月からだとそろそろ一ヶ月が過ぎようとしています。そろそろ作品を焼き上げる準備を始めても良いかなと思い、作品を整理しました。

すると、どうしても二点、作品が見つかりません。焦りました。どこを探しても無いのですから。ひょっとしてと、離れを調べたら、コンテナーの中に、紛れていました。ほっとしたと同時にどっと疲れが出ました。こちらも、夏の疲労が蓄積していますし。朝早くからの畑仕事と暑さと心労も手伝って。安倍さんではありませんが、持病だって再発しますよ。昼食を済ませてちょっと一休みと横になったら、目が覚めたのが二時半、なんと2時間も昼寝してました。体調を崩さぬように、無理せずボチボチやってゆきたいものです。

2020年8月28日金曜日

今日は手びねり

今日は手びねり昨日はろくろ。体験工房は、エンドレスで続いています。

制作の日々を、繰り返しつつ、雨が上がると、日が差して、風が渡れば、次の台風の芽が育って、明日がどうなるか、誰も予測がつきません。安倍政権が突然終わり、誰がこの先担うのかも、全く予想がつきません。景気も経済もまさに混沌として、それでも人は生き抜かなければなりません。しっかり地に足をつけ、一歩一歩進んでゆくしかないのでしょう。 

2020年8月27日木曜日

憩室炎II

昨日は家で寝込んでしまいました。一昨日の晩から、右の脇腹がズキズキするので、前になった憩室炎かなと思ったのですが、一晩寝ればと楽観していました。ところが朝になっても痛みが続いて、漢方の練薬を貼って、横になることにしました。すると悪いところが熱を持って火のように熱くなりました。一日、静かに過ごし、薬を張り替えて、今朝になってだいぶよくなりました。まだ、ちょっと違和感は残っていますが、今日から仕事場に下りて制作を再開しました。角皿を作るためのタタラづくりです。今回はスラブローラーで土を伸ばします。たたら板を使ってスライスするときもあるのですが。スラブローラーの方が粘土がよく締まって焼いた時の変形が少ないようです。ろくろ仕事よりは楽かなあと思いましたが、土練りの回数が多くなるので、体にはなかなかきつい仕事です。

昨日からあまり食べていませんし。お腹に力が入りません。ところが練り終わった土を切ってみると、いつもより綺麗に練れていて、空気が全く入っていません。どうも、力任せにガンガンやるよりも、少しセーブしながら丁寧に練った方がうまくゆくようです。まあ、柔らかめの土を使ったということもあるのですが。日中は雨もおさまって穏やかな天気が戻ってきました。今朝は雨が降っていましたので、畑には下りることができず、ビニールハウスで、島唐辛子の苗を植え付けました。それから、ニューメロンに敷き草を敷いたり、本来なら6月に行うような作業をしました。畑では三尺ササゲのネットが雨水の重さで倒れています。ここのところの大雨で草もものすごい勢いで伸びています。明日、畑で仕事ができると良いのですが。

2020年8月25日火曜日

夏の名残

気がつけば八月も余すところ1週間を切ってしまいました。心配していた台風もどうやら逸れてくれそうです。朝の散歩も薄暗い中を歩き出すようになりました。なんだか、夕方のツクツクボウシの鳴き声が、切ない気分にしてくれます。今年は体験は無理かなと思っていたのですが、振り返ると大勢の方々が来てくれました。密を避けるために一組限定だったのですが。それぞれの人とのふれあいが思い出されます。八月の体験作品を素焼きし終えて、こんなにやったのかと改めて思い出されます。

まあ、これからが本当の仕事になるのですが。お客様の希望にいかに添えるように焼き上げるか。何しろ今年は特別な年ですから。おそらく、出来あがった器を見て、新型コロナで起こった様々な出来事が脳裏をよぎるに違いありません。それが、いつか、懐かしい思い出とし心に刻まれる日が来ることを祈らずにはいられません。

2020年8月24日月曜日

種芋

秋のジャガイモ栽培を試みようと、種芋を注文しました。二種類で1キロずつ、届いたのはこれだけでした。

これでなんと3000円です。3000円じゃがいも買ったらどれだけ買えるんでしょうか。まあ、腐らないように殺菌してますし、種苗会社も儲けないといけませんから。それにこちらも趣味の菜園ですし。ジャガイモは何度か挑戦しましたが、大体失敗でした。草に負けて消えてしまうというパターンで。一度だけ、カミさんから、芽が出てしまったメークインをもらって育てたら、そこそこなりましたが、土寄せも知らず、肥料もほとんど入れず、食べるとガシガシして火が通らないおかしな芋ができてしまいました。娘が中学生の頃、テニス部の活動費の足しにしようと、広い畑を借りて皆で育てたことがありました。その時はプロの指導がありましたから、なかなかの出来でしたが、後で種芋代や肥料代を引くとほとんど残らなかったという苦い思い出があります。農業で稼ぐのが如何に大変か改めて知りました。今回は高価な種芋を無駄にしたくないので、早速本で学んだ芽出しに挑戦してみました。うまく芽が出たら、頑張って、大きな芋を収穫したいと思っています。まさに取らぬ狸の皮算用ですが。夢は大きい方が楽しみがありますから。

2020年8月23日日曜日

にんじん種まき

八月十日に蒔いたにんじんのタネが全く芽が出ません。去年も同じことがあって蒔きなおしました。思い出したのですが、全く同じ農書を参考にしました。その人の書いていることが間違っているというより、この地域と我が畑の土とが合ってないのだと思います。袋を見ますと発芽適温が20度から25度となっていますが、ここは30度以上ありますし。それにいろいろな本を見ますと書かれている内容がバラバラです。乾かさないために水をまけもあればしっかり踏みつけて水を撒くなもあります。最初は水を撒きませんでしたが、途中から毎朝撒くようになりました。そういう軟弱なやり方も良くなかったのでしょうか。ところで、古い野菜畑という雑誌の中の記事で、この人の書いていることはうちの栽培法にあっているなあというのがありました。本にもなっていることがわかりました。早速調べて見ますともうすでに絶版になっているようです。十年前の本ですから。それではと中古で探しましたら見つかりましたが、値段がだいぶ高くなっていました、定価1600円が3000円近くします。一晩悩みましたが、思い切って買うことに決めました。それが昨日届きましたので早速読んでみました。

にんじんの種まきは一晩水につけてから蒔くと書かれています。手間はかかりますが、やってみる価値はありそうです。にんじんも暑さに強そうな沖縄の島にんじんの種を注文してみました。それから、時期ももう少し暑さが和らぐのを待って蒔こうと思います。野菜を育てるのは、順調にゆくときは簡単だなと思うのですが、一度失敗すると、なかなか次は苦労します。そんなところも陶芸とよく似ているようです。ていうか、どんなものでも、共通しているのかもしれません。野球だって、負け出したらどんどん勝てなくなってしまいます。スワローズの話ですが。去年の指定席にどんどん近づいているような気がします。そんなときはあれこれ必死に足掻いてやるしかないのかもしれませんねえ。何かきっかけがつかめるかもしれませんし。

2020年8月22日土曜日

受難

工房の入り口をすぐ入ったところに置いてある器が受難にあっています。息子が挽いた刷毛目の平茶碗。今日、きてくれたお客さんが「これ割れちゃったんですけど」といって、奥で製作中のところへ持ってきました。まだ乾燥中ですから脆いのですよといって、受け取ってろくろの下に捨てました。気の毒に思ったのか、器を一つ買ってくださった。なんだか、こっちが気の毒になってしまいました。先日も、やはり誰かが持とうとしたらしく、割れたのが見つかりました。そちらは、そのままで帰ってしまったらしかったのですが。なぜ同じ器ばかりが受難に合うのか、不思議になる。つい持ってみたくなる魅力があるのだろうか。それとも、作りが薄くて、壊れやすいのか。誰でも簡単に触れられるところに置いている我々も悪いのだとは思うのですが。

とにかく、現在制作を終えた器があふれていて、置き場所がなくなって、つい展示場にまで積み重ねて置かざるを得ない状態なのです。なんとか、素焼きだけでも済ませておきたいところですが、そちらもなかなかはかどらりません。離れの倉庫にもあふれていますし、ちょっと今は我慢の時かもしれません。

2020年8月21日金曜日

躊躇

午前中のお客様。小さなお子さんとお母さんでした。「ここって自分たちで作ことができますか」と尋ねられ、思わず「は、はい!」と答えてしまいました。

つい躊躇したのは昨日の新型コロナ陽性者が出たことが原因です。その後の情報では、17日に島に入って19日には島から出て、接触者からも陽性が出ていないという、こともわかってきました。ちょっと安心しましたし、今のところ広がりもないようです。かといってこの先これで良いのかという懸念も生じています。だからと言って、体験を全て断っては、正直工房の維持が難しくなってしまいます。おそらく、島の観光や商業に携わる人たちに共通の悩みでしょう。この先どうなってゆくのか、心配は尽きることがありません。

2020年8月20日木曜日

懸念

午後三時ごろ、突然防災無線から町長の声が流れました。屋久島で新型コロナの感染者が出ましたとの知らせでした。とうとう来たかというのが最初の感想です。と同時にどうしようかとの思いも。我が家には重い基礎疾患を持った子供がいます。まずはどうやって守ったら良いのか。同時に家内も高齢者ですから、共にどう防備すべきかと。放送では詳しい情報は夕方発表するとのことでした。ただ、風評を流したり、医療機関にむやみに駆け混んだりを戒めていました。確かにそのとうりです。でも、今後の情報がどの程度までもたらされるのか、そして、現実に感染したときどう対応したら良いのか、あまりにもわからないことばかりです。もし自分が感染したら、島の病院が受け入れてくれるのか。おそらく無理だと思います。では鹿児島本土に送られるのか、その場合はどのような交通手段が使われるのか、家族にもし感染者が出た時、例え無症状だったとしても、どこで養生したら良いのか。それ以前にPCR検査は島で受けられるのか、次々とわからないことが浮かんできます。おそらく島民全てが同じ思いではないでしょうか。まさに懸念ばかりが広がってゆきます。もう一つ、心配があります。それは発達しながら、こちらを伺っている台風があることです。今後の進路、発達状況、まだまだこれからではありますが不気味であることは間違いありません。不安ばかりが広がってきます。

そんな中今日もいつもと変わらぬ制作で一日を過ごしました。

2020年8月19日水曜日

敬老マグ

集落から頼まれたマグカップの素焼きが終わりました。125個の注文に対して160個作りましたから、十分だと思っていたのですが、なんと15個裏にキズが入っていました。ちょっと柔らかめで削ったので、あるいはと思っていたのですが。やはり。把手をつけるためには乾きすぎてはうまくつけられません。かといってこの天気です。空気が乾燥していて、あっという間に口が白くなってしまいます。致し方なく柔らかめで削ることになりました。そうすると、底が薄くなりますから、乾燥収縮の時、周りに引っ張られてキズが入りやすくなってしまいます。そうならないように、底をうんとしめたのですが。普通、予定数の二割増で作れば、間に合うのですが、今回はちょっと事情が違ってしまいました。もう少し作り足さなければならないことになりそうです。

話変わって、午後三時過ぎに畑に行ったところ、サツマイモが黄色くなって萎れ始めていました。これも、暑さと乾燥が原因でしょうか。農書を見ると、サツマイモは暑さに強いと書かれてています。しかし、これは想像を絶する暑さと乾燥です。サツマイモに水をやる人はいないと思いますが、非常事態ですから、撒いてみようかと思います。去年は窒素肥料のやり過ぎで、蔓ばかりがはびこって、全く芋ができませんでした。今年は窒素は控えて育てています。そんなこともあって、余計に元気がないのかもしれません。畑作業は作物の様子を見ながら、成長を助けることだと、理屈ではわかっているのですが、実際のところ、まだまだ経験が足りません。ほぼ、失敗の連続です。陶芸も畑仕事も、試行錯誤を繰り返して、少しずつ前進できるものなのでしょうか。

2020年8月18日火曜日

どピーカン

昨日の午後から作り始めたスプーン置きが午前中に作り終えてしまいました。

合わせてほぼ一日ぶんの作業です。これも天気が良くて乾いているからです。ここ三日間空には全く雲がありません。山を見ても海を眺めても青い空ばかりが広がっています。屋久島に長いこと暮らしていますがこんなこと記憶にありません。だいたい、お盆を過ぎると急に島で言うところのサダチ、いわゆるにわか雨が多くなります。季節的には秋に近く、夜明けもだいぶ遅くなってきました。これからほぼ一週間は晴れが続きそうです。畑の野菜たちも夕方になるとぐったりしています。この暑さですから、植物たちも大変だと思います。仕事の方はおかげさまではかどっていますが、果たして体が、乗り越えられるか心配です。朝が涼しいのが救いですが。

2020年8月17日月曜日

湿度

空気が乾燥してます。息子が午後から挽いた茶碗が夕方にはもう削れそうだと言ってました。それほど空気が乾燥しているのです。少し前の湿度100パーセントとは大違いです。今日作ったカトラリーレストも夕方には慌ててケースに収納しました。

油断したらあっという間に白くなってしまいます。先日も、苦労して作った、型物の扁壺があっという間に乾きすぎてしまい、慌てて化粧をかけたところ、三分の二が割れてしまいました。何日もかけた仕事がちょっとの油断でおじゃんになってしまいました。畑のキュウリも実がもう少しで食べられそうというところで突然しおれてしまいました。これで連続3本目です。「特に病気が来ている様子は見えないのですが。何かの虫でしょうか。引っこ抜いてみると、根っこのすぐ上の茎がすだれのように筋だけになっていました。先日はストチュウをかけてみましたが、全く効き目がありません。この調子だと全滅しそうです。去年ももう少しのところで、ダメになってしまいました、どうも、キュウリとの相性が悪いようです。急に暑くなったのも影響しているのかもしれません。毎朝畑に水を撒いているのですが。八月の半ばを過ぎたというのに、台風も来ませんし。まあ、来ない方が有難い気もしますが、来ないと、海が心配です。珊瑚の白化が起こらないかと。適度な季節の現象があって生態系は維持できる気がするのです。

2020年8月16日日曜日

畑作業車

昨日届いた、作業用の腰掛です。

ネット販売で、他のものを頼んだついでに注文しました。大きなタイヤがついていて移動に便利そうでしたから。ここのところ、毎日の朝作業の中心は草取りです。膝当てをして、這いつくばって草を取ります。結構腰にくる作業です。誰かがこのような道具を使って便利だと書いているのを見て、使ってみようと思いました。早速工房の前の庭で使って見ました。ところが高さが合わないのか、前のめりになって、すぐに背中が痛くなりました。そこで前から持っていた低い踏み台に変えて見ました。これも落第、しっくりきません。結局いつもの這いつくばった姿勢が落ち着きます。わずか2000円にも満たない値段でしたが、無駄な買い物をしたようで勿体無かったなと思ったのですが、試しに、工房で化粧がけで使って見ました。これがいい感じなのです。高さもちょうどで左右にちょっとズレる時にも車がついていて便利です。これなら、釉薬がけにも使えそうです。いやあ、趣味で使おうと思っていたものが本職で役に立つなんて、なんと働き者なのでしょう。これがまさしく自画自賛、嫌、自我じいさんです。

2020年8月15日土曜日

道具手入れ

作業がひと段落ついたので、午前中に工房を掃除して、午後から道具の手入れをしました。まずは、畑や庭で使う鎌のサビ落としからです。前に、まとめてオークションで手に入れて、工房の裏に置いていました。それが、梅雨の長雨で、すっかり赤錆だらけになってしまいました。グラインダーで磨いてオイルを塗っていたのですが。100パーセント近い湿度の毎日でしたので、鉄はどれも錆が浮いてしまいました。今日は、砥石で研ぐことにしました。もう何十年も使っている愛用の大村砥です。主に鎌を研ぐように研ぎ面を山なりにしています。丸い刃を研ぐにはこうした方が良いと、昔地元の先輩から教えてもらいました。研ぎ終えて今使っている道具も磨いておきました。

これで明日からも快適な農作業ができることと思います。

2020年8月14日金曜日

マグ把手付け

朝からひたすら、マグカップに把手をつけました。ようやく終わったのがちょうど五時。全部で112個につけ終わりました。

これで明日からお盆休みに入れそうです。といってもボーッとできない性分ですから、道具の手入れとかチェンソーの目立てとか、そんなことをして過ごすことになりそうです。おかげさまで、今日は今年にしては珍しく、いつもの夏のようにお客様が来てくれました。一人で相手をしながらの把手付けでした。屋久島満喫券で支払ったり、カードだったり、なかなか対応に追われました。寄る年波を感じております。

2020年8月13日木曜日

削りデイ

朝から夕方まで、ずっと同じ器を削っていました。昨日、一昨日と挽いたカップです。頑張ったぶん、数が多くて、一日がかりになりました。

同じ姿勢で作業を続けるのは、腰にきます。立ち上がっても、腰がまっすぐ伸びてくれません。9月の敬老会が中止になって、そのかわりとして、渡すことになったカップです。集落から頼まれました。明日は把手付けの作業が待っています。今年のお盆もこんな風に仕事で過ぎてゆくのでしょうか。

2020年8月12日水曜日

猛暑日

抜けるような青空です。朝から広がっています。気温もグングン上がりました。朝はシャキッとしていたキュウリの葉もぐったり。これだけ強烈な日差しはこの夏初めてだと思います。雨が続いた後、今度はじりじりと焼けるような日差し。野菜たちもさぞやきついことでしょう。世話する方も、同じですが。屋久島で夏野菜を育てる人が少ないのもわかるような気がします。昨日作ったストチュウですが、今朝、早速カボチャやメロンにかけてみました。ところが、ウリハムシは全く物ともせずに、寄ってたかって葉を食い荒らしています。もう、殺虫剤を使うしかないように思えます。もう少し大きくなればどうにかなりそうですが、今はまだ幼い葉で、きっと柔らかくて格好の餌食なのでしょう。夏の野菜作りは、虫との戦い、天候との戦い、そして病気との戦い。生存競争の厳しさを痛感します。

キュウリを撮ったらなぜかモノクロになってしまいました。あまりの強烈な日差しで液晶を見ることができませんでした。何が写っているのか、勘頼りでしたから。しおれかかったキュウリの葉です。まだ、一本も収穫できてません。

2020年8月11日火曜日

ストチュウ

カミさんが町に出るというので、買ってきてもらいました。酢と焼酎と木酢です。これを合わせるとストチュウができます。

畑の野菜にかけようと思っています。先日カボチャの苗を畑に植えたところ、虫に食べられて何本かはあっという間に枯れてしまいました。残った苗も葉がボロボロです。それにサツマイモも何本か枯れてしまいました。元気に育っていたのですが。蔓を伸ばしてどんどん広がり始めたので、つる返しをしてみました。畝から伸びた蔓を持ち上げて畝に戻す作業です。伸びた先でつるから根を出すと、養分が分散して、芋が太りにくくなるそうで、時々つるを剥がしてやるようにと本には書かれていました。ところが、それをした後に何株かが一気に黄色くなって枯れてしまいました。どうしてそうなるのかはわかりませんが、伸ばしたつるの根から養分を吸って、元の根には何か虫がついているのではないかと考えました。里芋の葉にもたくさんのヨトウムシついて、葉っぱを食い荒らしていました。もしそんなのが根っこを食べて元気が無くなっているのではと思ったわけです。そこでストチュウです。酢と焼酎と木酢の匂いで追い払おうという作戦です。それに葉っぱにかけると元気が出るということで一挙両徳作戦です。やはり自分で食べる野菜にはできるだけ強い農薬は控えたいですから。果たしてこれでうまくゆくかどうか、わかりませんがやってみる価値はありそうです。夏の野菜作りは虫との戦いでもあるようです。

2020年8月10日月曜日

ナーベラー

雨の空模様です。時折激しく降ってきます。海も大しけでフェリーも欠航しました。畑のヘチマがだいぶ大きく育ってきました。

先日農協系のスーパーでナーベラーという名で売られていました。どうやら沖縄の呼称のようです。苦瓜をゴーヤーと呼ぶのと一緒です。ヨモギはフーチバーと呼んでました。長さが30センチぐらいでした。畑のは20センチほどですからもう少し待ったほうが良さそうです。雨の日はあまり成長しません。日が照ると、光合成が盛んになるからでしょうか、一気に大きくなるようです。畑のキュウリもようやく花が咲き始めました。オクラも可愛い蕾がついています。種まきが遅かったので、我が家の夏野菜はお盆を過ぎたあたりから本格的になりそうです。

2020年8月9日日曜日

病院体験

今日で連続三日、体験をしました。いずれも島の病院関係の人たちです。昔は、看護師さん御用達のような時代もありましたが、ここへきてまたそんな感じになっています。それに四人で手びねりです。

一時に初めて終わったのが四時、かなりハードな時間でした。一人がカードで払おうとしましたが、疲れすぎていたのでしょうか。取り扱いを間違えたようで、うまく対応できませんでした。他の人から借りてもらいなんとか収まりましたが。時折にわか雨が降ってくる不安定な空模様の一日でした。

2020年8月8日土曜日

ペンケース

今日もろくろ体験が一組、なんとか無事終わって、作品を記録しようと思ったら、ペンケースがありません。あっちこっち探しましたが出て来ません。その場はなんとかごまかしましたが、それから探し回りました。作業場から休憩室、離れに押入れ、最後は冷蔵庫まで、そこでハッとしました。今朝、電話が入って、先日体験した人が作品と一緒にうちの器を送って欲しいと言って来たことを。そこで、その器を置いた袋の裏を探したら出て来ました。

なんでそんなところに置いてしまったのか、全く覚えがありません。もう完全に耄碌したとしか言えません。今朝は草払い機の燃料タンクのキャップを落としてさがしまわりましたし、軽トラの運転席のドアーの開閉レバーが折れてしまい、外からしか開け閉めできなくなったのについ癖で、何度も内側のレバーを引っ張っては、「あ、いけない」を連発です。最後には、テープで固定して完全にレバーを封印しました。軽トラも耄碌しましたが、同じように乗り手も耄碌ジジイになってしまいました。今朝のニュースで、同じ年頃の人が軽トラでブロック塀に突っ込んで怪我をしたというニュースを見ました。全く人ごとではありません。まさに明日は我が身だと思いました。

2020年8月7日金曜日

型物体験

昨日、お土産物屋さんから電話が入り、急遽、朝から納品に行きました。ここのところ、少し人が動き出したかなと思ったのですが、今日はなんだか旅行者の気配が感じられません。やはり、第二波の影響でしょうか。午後には体験の予約があったので、急いで帰ってきました。先日ろくろ体験に来てくれた人たちでした。今日は料理のイメージがあるらしく、全員が型物を選びました。それぞれお気に入りの石膏型を選んで、器作りです。ほとんど話をしないで、二時間あまり、夢中で作っていました。

最後の釉薬選びも、慎重です。一体どんな盛り付けになるのか、一度見て見たいと思いました。

2020年8月6日木曜日

初ヘチマ

ヘチマの実がなり始めました。一つの株から五個ほどです。まだ10センチぐらいで、30センチほどになると食べごろのようです。

あまり大きくなりすぎると固くなるとのことです。以前近所の人から頂いて、味噌汁に入れた記憶があります。県道ぎわのヘチマもその人の家ですから、もしかすると毎年落ちダネでなっていたのかもしれません。ご主人はもう随分前に亡くなっているのですが。我が家のヘチマは去年はカボチャを植えて、うどん粉病で一つも実にならなかった場所です。それからすると、同じウリ科の野菜でもヘチマはだいぶ丈夫なようです。反対側のカボチャはウリハムシで悲惨なことになっています。今朝はハウスの中にメロンの苗を植えました。メロンといっても昔で言うところのマクワウリです。なんとか育ってくれると良いのですが。

2020年8月5日水曜日

親子でマグ

午前中はそれぞれ別の仕事をしていましたが、夕方から同じ形のマグカップを作り始めました。集落から頼まれた、敬老の記念品です。今年はコロナの影響で敬老会が開くことができないため、記念の品だけを渡すことになったそうです。そこで、どうせなら地元のものをということで、工房の器を使ってくれることになりました。数がまとまっていることと、日にちが少ないことから、親子で作ることになりました。最近は分担して作ることが多くなって、本当に久しぶりです。ならんで同じものを作ると、違いがはっきりわかるものです。息子が作るものの方が繊細で端正です。それに軽い。それにひきかえ、我が仕事はよく言えば豪快、悪くいうと荒っぽいようです。

人間はたとえ親子でもそれぞれ違うことがよくわかります。ものを手作りするということはそこが面白いのかもしれません。

2020年8月4日火曜日

初スプリンクラー

今朝。一雨降ったのですが、昼はぐんぐん気温が上がり、強烈な日差しで里芋がぐったりしていました。そこで昼から、初スプリンクラーです。去年は家の入り口の方に植えた里芋は多分乾燥が原因だと思うのですが、枯れてしまいました。そこで、考えました。夕方、毎日水を撒くのもなかなかきつい作業ですし、山水を利用して、スプリンクラーで水やりしてみようと。みかん畑などには設置されていますが、野菜畑にスプリンクラーはどうかなとちょっと気が引けていたのですが(いかにも過保護に思えましたから)枯らしては元も子もありません。それにあの長雨の後のいきなりの日差しです。幾らかは和らげてあげないと、人間だって熱中症でで死にますから。二時間ほど、撒いた後、今度は野菜畑にも撒きました。

あとはどの程度の時間撒いたら良いのか、昼と夜とどちらにするべきか、いろいろわからないことばかり出てきます。植物の様子を見ながら判断しようと思っています。

2020年8月3日月曜日

秋冬野菜

ここのところ、ほぼ四時前後から、畑をうろうろしています。草を取ったり、水を撒いたり、育ちの悪い野菜に液肥をやったり、里芋の葉っぱを食べているヨトウムシを捕まえたり、あっという間に散歩の時間、五時二十分が来てしまいます。散歩から戻ると、次男のためにスムージーを作って、再び畑で1時間ほど過ごします。それでもやりたいことが次々と出て来て、とても追いつきません。休憩時間には、野菜作りの本を読むか、種苗会社のカタログを見ています。去年失敗した玉ねぎを植えたい、いつも芽出しに失敗する人参は八月中の種まきが良いらしい、去年うまくいった青ネギは今年は白いのに挑戦したい、ジャガイモも作りたいなどなど、イメージは果てしなく広がってゆきます。ところが実際のところは、もう満杯で植える場所がないのです。今年は欲張って、里芋とサツマイモを植え過ぎました。まあ、狭い畑で頑張っている人共通の悩みだと思うのですが。それでもなんとか場所を見つけて、あれこれやりたいとうずうずしているのです。それに今年は種苗会社からタネも取り寄せたいと思っています。これまでは近くの農協系のスーパーで買っていました。しかし種苗会社のカタログを見ていると圧倒的な種類の多さです。

あれも植えたいこれも植えたいとどんどん願望ばかりが一人歩きしてしまいます。また、写真が綺麗で見ているだけでも惚れ惚れさせられます。しばらく畑から離れていた反動でしょうか。余計に思いが強くなっているのは。しかし、熱し易く冷め易い性格です。そのうちまた、気持ちが逸れて休眠期が来るのかもしれません。それまで、せいぜい楽しんでおきたいと思っています。

2020年8月2日日曜日

ヘチマ三株

ヘチマがだいぶ大きくなりました。三株あります。去年、かぼちゃと小玉スイカを育てたところです。どれもうどんこ病でやられてしまいました。本当はウリ科の野菜は連作を嫌うようですが。他に植えるところがありません。ヘチマは強健なようですから、なんとか頑張ってくれることを期待しています。

最近わかったのですが、かぼちゃは窒素肥料を多く与えると必ずうどんこ病になるということを書いている人がいます。実は、ビニールハウスの反対側にはカボチャを植えています。今年は肥料をほとんどあげてません。無肥料でどうなるか実験中です。朝、様子を見ると、ものすごい数のウリハ虫がついていました。上の畑のキュウリにもたくさんたかって、葉に穴を開けています。ウリハ虫はネギ科の植物を嫌うようです。匂いを嫌がるとか。何か、そういう植物を植えてみようかと思っています。

2020年8月1日土曜日

DAZN

工房で、野球を観戦しながら、ミニの花瓶を仕上げました。こういうことができるようになったのも、光回線のおかげです。野球ばかりでなく、映画やアニメも工房でも、寝室でも観ることができます。試合は息詰まる投手戦。最後に競り負けてしまいましたが。

これで、勝っていたら、晩酌のビールが美味しかったのでしょうが。気持ちを取り直して、明日に向かいましょう。