2022年4月30日土曜日

禁物

 昨日は大失敗。前日削ったお茶碗に黒化粧をかけたのですが、全部崩れてしまいました。後から考えるとやってはいけないことを重ねてやってしまったようです。柔らかすぎる生地、濃すぎる化粧土、薄く作りすぎ、湿度の高い時にかけた。どれもやってはいけないことばかり。油断でしょうか。大丈夫だろうという甘い見通し。二日半の仕事が全て無駄になってしまいました。悔しいので午後、頑張りました。お茶碗50個ろくろで挽きました。夕方には力を使い切ってしまったようで、晩御飯がなかなか進みませんでした。

2022年4月29日金曜日

高齢

 我が家の愛犬スズは、もうかなりの高齢で、夏が特にしんどそう。去年も、舌を出してハアハア、あっちでごろりこっちでごろり。これで年越せるのかなと心配ししました。獣医さんからは、もう大おばあだからいつ行ってもおかしくないと言われました。そんな中、蒸し暑さにもめげずなんとか毎日の散歩もついてきます。そもそもワンちゃんを飼うきっかけが、我が身の体調不良からでした。朝の散歩のおかげで、今はだいぶ調子よくなりました。しかし、こっちもあれから何年。年を重ねています。同級生の中からも、毎年何人かが旅立ってゆきます。気がつけばそういう年になっているのですねえ。

2022年4月28日木曜日

通常業務

 昨日からロクロ再会。頭の中には新しい作品のイメージが湧いているのですが。とりあえずやらないといけない仕事があります。工房の定番の器で在庫が少なくなっているものから。お茶碗と焼酎カップを先に。作り始めると結構楽しいので、つい夢中に。釉薬の研究もあります。この調子では頭の中のイメージはどんどん薄れてゆきそうです。本当はスケッチでもしておいたら良いのでしょうが。

2022年4月27日水曜日

釉薬作り

 工房の釉薬は全て手作りしています。ただ、原材料の多くは陶芸材料のお店から取り寄せることになります。長い間お世話になった材料屋さんが九州のお店を閉じてしまいました。致し方なく。本社から取り寄せることにしたのですが、4月に入って、価格改定のカタログが送られてきました。その上がり方があまりに大きいので、色々探して他から取ろうと思っています。ただ、材料のうち基本になる釉薬が昔は自家調合だったのを、材料屋さんの調合済みのに変えてしまっていました。これからは全て、原材料から調合し直さなければなりません。まず、今の焼き方にどの調合が合うのか。そこからやり直さないといけません。複雑な作業ですが、手を抜いたつけが回ってきたと考えて、原点に帰って、出発し直そうと思っています。

2022年4月26日火曜日

開放感と読書

 昨日の窯出しで締め切り仕事にひと段落つきました。なんだか急に、肩の荷が軽くなった気がします。久しぶりに買い物に出ました。棚卸しも兼ねて。いつもよりも、動きも軽く。勢いもでて。まあ、買うものはほとんど変わりませんが。ワインと焼酎ハイボールが重くて。ワインといっても、ペットボトルの安物ですけど。今朝も朝一番のトイレで、「やったるでー」と思わず心の中で叫んでしまいました。昨日までは、「アイタヨー。ダイター(あーくたびれた)」でした。今は次の仕事のアイデアで頭がいっぱいです。

ここのところ、読んでいるのは「比ぶものなき」という馳星周の小説です。時代は飛鳥時代、不比等しいという藤原氏を日本の揺るぎない地位へと築きあげた人間の生き様を描いた物語です。実は並行して、梅原猛の「隠された十字架」と読み比べています。二人に共通しているのは不比等という人物が日本書紀を編纂して、皇室の万世一系の系譜を作り上げたとの認識でしょう。日本の歴史に揺るぎない地位を築き上げた藤原氏の姿をこれまでとは違った切り口で描いています。ある意味ではこれまでの歴史観を覆したものでしょう。言論の自由が認められている、日本という国だから書くことができたとも言えそうです。

2022年4月25日月曜日

なんとか

 間に合いそうです。どうにか。最後に残されていた緑のカップ。白化粧の上に緑の釉薬をかけたのですが、化粧の口辺部が怪しいのです。今はくっついていますが、使っている間にぶつけたりした時、ポロリとなるのが心配です。そこで、下の化粧の代わりに白い釉薬をかけることにしました。色がうまく出るか。釉薬を厚くかけたとき浮かないか、心配は尽きませんでしたが、なんとかうまく焼けたようです。取り越し苦労かもしれませんが、物作りは少しでも完璧を求めるものかもしれません。

今、屋根で音がするので、見にゆくと猿が来ていました。追い払ったのですが、また群れが来るようになりました。これから、戦いが始まるのでしょうか。なんとかならないものでしょうか。

2022年4月24日日曜日

家族写真

昨日、カミさんのスマホに届いたお隣の家族写真。なぜか我々夫婦も大きい顔をして写っていました。まあ、ほとんど家族のように暮らしていましたから。ずいぶん若かった頃です。中にはすでにあちらへ行ってしまった顔もあります。カミさんのお腹が膨れてましたから、おそらく長男がお腹にいた頃です。て、ことは40年近く前でしょうか。そんな写真でも一人一人の顔が判別できるのがおかしくて。みんな若かったなあ、髪も髭も真っ黒でした。歳を取っても表情が一緒なのも不思議です。人生なんてあっという間です。 

2022年4月23日土曜日

春雷

 朝からゴロゴロ。天候がよくありません。先日終わったと思った、作品ですが、よく調べると、首をかしげるのが出てきました。そこで、焼きなおすことにしました。月末まであと数日、なんとか間に合わせないと。しかしこの天気では乾きません。そこで窯に火を入れて乾かすことにしました。一日中、雷は近づいたり遠ざかったり。なかなか思うようにはゆかないものです。

2022年4月22日金曜日

朝日記

変わってしまいました。日記時間が。ここにきて、朝ドラを見ながら書いています。七時半からBS見つつ。1964年から急に1971年へと話が飛びます。我が身が東京から屋久島に来た、前の年です。あの頃のことが思い出されます。家を飛び出して四畳半の部屋で一人暮らしをしていたこと。お金がなくて、何をして良いのかもわからなくて。偶然駅で拾ったスポーツ新聞で見つけた屋久島でアルバイト、という文字に惹かれて、どこにあるのかも知らずに飛びついたこと。交通費を手に入れるために、船の荷揚げの徹夜仕事をして手にした8000円のお金を握りしめて、夜行バスと鈍行を乗りついで島にたどり着いたこと。まるで昨日のことのように思い出されます。ドラマの今後の展開が楽しみです。

2022年4月21日木曜日

ギリギリ

 相変わらずのギリギリ人生。月末までの仕事。なんとか焼きあがりました。かなりの難易度でしたが、ギリギリ合格点でしょうか。化粧土が剥がれなかったということは。色はどうしても失敗が許されませんから抑え気味ですが。次は箱詰めと包装が待っています。あとわずか、なんとかギリギリ間に合わせたいと思います。

2022年4月20日水曜日

花事情

「ねえ見て 、窓の外、あれなんて言ったかなあ、覚えられない、いっぱい蕾つけてる。」「えーとあれは、ピピピ・・。」「わあ、大変だあ、スズが・・・。」居間へ行くと、植木鉢が倒れて、ベゴニアが散乱していました。我が家はいつの間にか、観葉植物が増えてあっちこっちに。どっやら長男が育てているようです。工房に向かう軽トラの中で思い出しました。ピエール・ド・ロンサール。

2022年4月19日火曜日

猫のオブジェ

 長いこと庭を守ってくれていた、猫のオブジェが旅立ちました。西部劇に出る、決闘シーンの瞬間を作ったものです。ちょっと帽子を阿弥陀にかぶっています。ジョンウェインのように。クリントイーストウッドは前にずらしてて目深にかぶってましたが。拳銃は腰の低いところにホルスターにさして。子供の頃。モデルガンが欲しくて、質屋のショーーウィンドウに飾ってあったのを毎日のように見に行った思い出があります。お小遣いやお年玉を貯めて、手に入れたのをだいぶ先のことでしたが。それから指にタコができるまで早打ちの練習をしました。そんな大好きだった西部劇のワンシーンを猫で作ったものでした。一目見てお客さんがどうしても連れて帰りたいというので、養子に出すことにしました。長い間庭で雨ざらしでしたが奇跡的に傷ひとつついてません。これから大阪で、どんな人生を見つめてゆくのでしょうか。昨日から、また仏像を作り始めています。

野ばら

 家の脇の野ばらが咲き始めました。ピンクの花ですが咲き始めは濃い紅色です。去年は虫と病気でほとんど花が咲きませんでした。けれど、今年は蕾がたくさんついています。「わらべは見たり 野中のバラ」。思わず口ずさんでしまいます。まさに「紅燃ゆる」。そんな感じです。

2022年4月17日日曜日

季節の味

 今朝は豆ご飯でした。炊き上がったご飯を混ぜていたら大昔のことを思い出しました。山の中で暮らしていた時、、絵描きと彫刻家と陶芸をやっている友人とが居候していました。ある朝、囲炉裏で豆ご飯を炊いたら、あっという間に鍋が空っぽになってしまいました。皆若かったし、腹を減らしていたし、何より大勢で食べた薪で炊いた豆ご飯が美味しかったこと。この前、ご近所からビワをいただきました。早速、朝のスムージーに加わえました。ビワが熟す頃になると、三重県の方から毎年島を訪れるご夫婦がおられました。屋久島のビワが大好きとおっしゃってました。工房の前に何本かのビワの木が育っています。子どもが捨てた種から育っていつの間にか見上げるほどになっています。ほとんど、サルとヒヨドリの餌です。思いついて、残っている実をもいで口に入れてみました。すっぱい、でも、甘い、みずみずしい。体が元気になるような気がします。四季のある日本に生まれて本当に良かったと思います。

2022年4月16日土曜日

春うらら

お天気は晴れ。暖かい日。こんな日はのんびりと過ごしたいところ。が、しかし。そうはゆきません。5時から工房で削り作業。乾燥との競争です。削りまくりました、百五十個、1日作業と思ってたのですが、昼には終了。午後は化粧掛け。夕方、素焼きの窯づめ。1日元気に働くことができました。感謝。

2022年4月15日金曜日

小物

最近、小皿とか ぐい呑のような小さいものばかり作っています。今日は、豆皿とぐい呑を合わせて130個作りました。決して作り飛ばしているわけではありません。どちらかというとゆっくり丁寧に作ったつもりでしたが。それでもこんなにたくさんできてしまいました。おそらく記録ではないでしょうか。蹴り轆轤ですし。工房の定番作品ですから作り慣れているのですが。明日の削りが恐ろしくなります。絶対、腰が痛くなると思います。

2022年4月14日木曜日

百済観音

 最近仏像の写真を見ているのですが、やはり百済観音が大好きです。あの八頭身のすらりとした立ち姿。不思議な存在感。法隆寺で間近で見たときのことを思い出します。なぜか、収蔵館には誰もいなくて、30分ほどでしたが横から前からと対面できました。そして感じたあの感覚。まさに鳥肌がたってしまいました。百済観音は謎の多い仏様です。どこからやってきたのかがまずわかっていません。ほとんど文献も残っておらず、百済観音という呼称も大正時代から始まったようです。作者も不明。わかっていることはあまりなく、国宝になったのもだいぶ後からのようです。ただ制作年代は飛鳥時代で材質はクス。昔は虚空蔵菩薩と呼ばれていたようですがのちに宝冠が見つかったことから観音菩薩だとわかったようです、百済観音という呼び方はどうやら岡倉天心がつけたようです。実はどこか別のお寺から移ってきたのではないかと言われています。法隆寺には仏像の名品がたくさんのこされていますが、そもそも寺の起源から謎に包まれているようです。昔、梅原猛が「隠された十字架」という法隆寺の起源に関する本を著しています。前に一度読んだのですが、本棚に埃をかぶっていたものを探し出して再び読み始めました。一度ですが法隆寺を参拝しましたので、今回はよりはっきりとイメージを描くことができます。しばらく歴史の推理に遊ぶことができそうです。


2022年4月13日水曜日

削り

 今日は削りまくりました。昨日挽いた皿です。昨日調子に乗ってしまいました。合わせて100枚以上。とても終わらないと思いましたが、なんとか夕方には削り切りました。ここにきて体調が戻ってきたようです。去年の秋から疲労がなんとか取れてきた気がします。血圧も正常になりましたし。いつまで続くかわかりませんが、せっかくですし、畑仕事もぼちぼちやりたいところです。

2022年4月12日火曜日

朝ドラ

昨日の朝、偶然朝ドラの第一回をみてしまいました。工房でBS放送をつけたらちょうど始まるところでした。舞台は沖縄。主人公のお兄ちゃんとタメみたいです。ちょっと懐かしい気持ちになりました。どうやら、復帰50年の記念作品とか。ということは、屋久島にやってきたときと重なるわけです。今年で50年ですから。確か1972年ごろに復帰したような。あの年屋久島に来てくれた、沖縄からの職人さんは我が師匠とも呼べる方でした。全てのことを一から学びました。土の練り方、ろくろの挽き方。窯の作り方 、焼き物屋としての生き方全てです。思えばあれから50年ですか。沖縄を舞台にしたドラマ、どんな話になるか、気になります。

2022年4月11日月曜日

マンケル

 ヘニング マンケルのヴァランダーシリーズを読み終えました。この先、書き続けられることはありません。前半の四作は大分前に読んだので覚えてませんが。そのはるか前にマルチンベックシリーズを読んで、スウェーデンの警察小説に馴染みがありました。その後しばらくデンマークの作家の警察物。そしてヴァランダーシリーズに戻ってきたのです。さて、次は何を読もうか、少し途方にくれています。とりあえず、マンケルのシリーズ外のものでも読もうかと思います。ユーチューブにはまって。すっかり小説から離れていたのですが。去年の入院生活からまた海外ミステリーを読むようになってしまいました。昨日の晩はとうとうスウェーデンの田舎町にいる夢を見てしまいました。

2022年4月10日日曜日

スリップ

 今日は小皿にスリップをかけました。スリップというのは白い泥漿をスポイトで描き柄を入れる技法です。イギリスでは伝統的な技法でスリップウェアと呼ばれています。日本では民芸運動を進めた柳宗悦が持ち帰ったようです。現在でも民芸系の作家さんたちが受け継いで、それぞれが独自の表現をしています。この仕事の難しさは、まずは生地との密着でしょうか。濃い泥漿をかけるため、収縮が合わないとバリバリに浮き上がってしまいます。何度も失敗を繰り返しながらなんとかくっつく様になったのですが、土の成分が少しでも変わると、最初からやり直さないとうまくゆきません。今日も果たして上手くついてくれるかドキドキしながら作業しました。乾燥まではなんとか、密着しても、本焼きした時どうなるのか気が抜けません。うまく焼けることを祈るばかりです。


2022年4月9日土曜日

物縁

 昨日、ある作家さんの焼き物を、オークションで落札しました。ダメ元だったのですが。それもびっくりするほど安く。何しろライバルが一人も現れなかったのですから。実はその方の作品、大昔一点買って持っているのです。40年以上前、まだ焼き物の勉強中のことでした。個展で出会ってしまいどうしても欲しくて、分不相応だったのですが、持ち金をはたいて手に入れました。あれから長い年月が過ぎて、昨日偶然オークションで見つけてしまいました。ただ、最近札を入れても、どれも人の手に渡ってばかりでしたので、絶対無理だろうと思っていました。夜中に目が覚めて、どうなったかなと見てみると、誰も入札してません。しかもあと五分となっていました。それで試しに最低価格で入れて見ました。あとで見たらびっくりです。まさかまさかです。大昔個展で買った金額よりもはるかに安かったのですから。しかも、三島の水指。塗り蓋と箱までついています。まさに物縁です。普通は仏様の縁を仏縁と呼びますが、物との縁もあるようです。最近、三島の仕事をあまりしてませんが、これを機にまたはじめようかなと思っています。

2022年4月8日金曜日

彩色

昨日、今日とカップに絵付けをしています。白化粧をかけて、乾燥させた生地に細い針の先で引っ掻いて柄を入れて、色を指してゆきます。使う絵の具は下絵の具。白化粧が、薄く塗った絵の具を吸い込んでまるで水彩画のような淡い濃淡が出ます。使う色はできるだけ薄めの方が優しい色が出ます。この仕事で大切なのは白化粧の厚さ。あまり厚いと亀裂ができやすく薄いと下地が透けてあまりきれいな色が出ません。鉄分の多い土ほど引っ掻いた線がしっかりと浮き出ます。最後は透明な釉薬をかけます。本焼きが終わった後に化粧が浮き上がると全ての仕事がダメになってしまいます。前回もほとんど失敗してしまいました。苦労が全て水の泡。しばらくやりたくなくなりました。けれど、注文が来れば逃げるわけにはゆきません。再挑戦、どうかうまくゆきますように。 

2022年4月7日木曜日

仏の造形

 今朝、散歩中にカミさんが、明日は次男の誕生日だといいました。ということはお釈迦様の生まれた日ということです。今から二十数年前に初めて海外旅行に行ったところがインドでした。その折に、釈迦が初めて悟りを開いたというところにお参りしました。次男のゆかりの場所という気持ちもありましたし、仏教への想いもあってのことでした。何年前だったでしょうか、仏像を作りたくて奈良を訪れたことがありました。あの頃は、朝から晩まで仏像のことで頭がいっぱいでした。奈良から帰って、毎日、土の仏様ばかり作っていました。あの時出会った百済観音が頭から離れなくなってしまったのです。その頃の熱もいつの間にか冷めて今はまた器ばかりを制作しています。ところが最近、あることに気がつきました。あの頃作った仏像が一つも手元にないことです。展示場に置いていたのが、一つまたひとつと人の手に渡っていったのです。この頃また仏像が気になって仕方がなくなっています。先日大阪のデパートである作家さんの焼き物の仏像の個展を見ました。それが刺激になったというわけではないのですが、今ならこれまでとは違った形で仏様が作れるような気がしてきたのです。陶芸人生の締めに、土仏に取り組むのも悪くないかなと思うようになりました。明日の次男の誕生日を前にして、そんな気持ちが湧いてきたのでしょうか。まあ、いつもの思いつきで終わってしまうかもしれませんが。

2022年4月6日水曜日

心穏やか

ここのところ、人間関係でギクシャクが続いています。今日はなんとなく平穏な一日になりそうな気がして、息子に「心おだやかに過ごせそうだね」と口にしてしまいました。ところが、人生はそんなに甘いものではないようです。午後来た若いお客さん。いきなり奥の作業場まで来て、土はどこのを使っているかとか、窯はなんの窯かとか、しつこく根掘り葉掘り聞いて来ます。ついうるさくなって、大きな声を出してしまいました。説明はしてあげたのですが、執念深く、人の話をまともに聞く様子がありませんでした。誰かに、何かを吹き込まれて来たのでしょうか。しばらく工房の作品をガチャガチャ触っていましたが、「帰ります」と言い残して出てゆきました。普通は、手を止めてすみませんでしたとか、ありがとうございましたの一言あるものですが。はらわたが煮えくり返ってましたが、しばらくすると、言いすぎたかなとか、大人気なかったかなとか、いつもの反省です。どうして心を乱すようなことばかり起きるのでしょうか。それとも、ただ歳をとってこらえ性がなくなっただけなのでしょうか。

2022年4月5日火曜日

乾燥

急に空気が乾いてきました。昨日から。きのうロクロ作業で作った、カップが今朝は口が乾き始めていました。今回のは白化粧をかけないといけない仕事なのですが。化粧どころか削りも苦労する有様。プラスティックの密閉容器に入れて口辺部を濡らして 少しずつ柔らかくしながら、作業を進めます。化粧の仕事は乾燥の度合いが勝負。経験が試されます。果たしてうまくゆくのやら。

2022年4月4日月曜日

アゲインスト

 今日はどうも向かい風が吹いているようです。なんか、やることが裏目というか、ギクシャクというか、思う方向に進みません。こんな日はついついネガティブになってしまいます。でも、世間の人は前向きというか、めげないというか。ついてゆくことができません。まあ、スキーのジャンプでは追い風では遠くへ飛ぶことができないようです。逆風が上昇気流を起こしてくれるようです。立ち向かう力も、アゲインストでこそ湧き上がるものでしょうか。

2022年4月3日日曜日

束の間

 久しぶりの陶芸体験でした。昨年以来です。しかし、またまた体験はしばらく休業です。ここのところのコロナ陽性者の増え方が異常ですから。残念ながら。まさに束の間。なんとかならないものでしょうか。

2022年4月2日土曜日

花冷え

花冷え。 昔から桜の咲く頃に訪れる寒い日をこう呼ぶようです。ちょっと前なら、シートを敷いて、酒を飲んで体を温めて馬鹿騒ぎしたのでしょうが、コロナの中では、しみじみと冷たい風に身をさらすのみです。思い出すのは次男が生まれた時、あれはお釈迦様の誕生日、花祭りと言って、甘茶でお祝いしたものでしたが、今ではそんなしきたりもすっかり廃れてしまったようです。次男が生まれてすぐに、日赤医療センターの未熟児治療室というところに移され、生きても数週間と宣告されて、桜の下でお花見している人たちを横目で見ながら、あんな風に楽しそうに過ごすことは一生ないんだろなあと、暗い心で過ごしたものでした。あれから37年、次男はまだ家族としてしっかり一緒に過ごしております。何度もギリギリの瀬戸際に追い込まれましたが、その都度、奇跡の復活を遂げて現在に至っております。人の運命とは不思議なものです。今ではどちらが先だろうと思うようになりました。かくいう我が身も、ここ数日体調がすぐれず元気が出ない日々でしたが、ようやく、復活に兆しが見えてきました。おそらく、頑張りすぎた疲労が溜まっていたのでしょう。これから次々と春の花の頃、体調を整えて、季節とともに、春を愛でてゆきたいものです。


2022年4月1日金曜日

コロナ禍

 ここのところ、屋久島では二桁の新規感染者が発表されています。ほとんどがクラスターのようです。おそらく氷山の一角で、実際のところははるかに多い感染者が出ていると思います。次男が通っている通所施設でも新規感染が出て、今日は病院に検査に行ってきました。幸いにも陰性でしたが、あと一歩で家族も濃厚接触者になるところでした。PCR検査は島では一箇所だけ、一時間近く離れた病院でしか受けることができません。これまで近くの診療所で受けていたのは抗体検査だったようです。抗体検査は発熱がないと受けられないとか。でも前に。鼻水が出ただけで無理やり受けさせられたのですが。あれは一体何だったのでしょうか。システムが変わったのか。よくわかりません。遠いので施設でまとめて車を出したようですが、その途中で感染なんてことにならないか心配になります。うちではカミさんと二人で連れて行ったのですが、もし次男が陽性だったら、どういうことになったのでしょうか。現場も混乱しているようで、病院、保健所、診療所、施設と対応の追われていることでしょう。個々のケースにより難しい判断をしなければならないでしょうから。ここにきて第七波が押し寄せている気配があります。空港の駐車場も混雑しているようです。人は動かないと生きてゆけませんから。