2022年4月2日土曜日

花冷え

花冷え。 昔から桜の咲く頃に訪れる寒い日をこう呼ぶようです。ちょっと前なら、シートを敷いて、酒を飲んで体を温めて馬鹿騒ぎしたのでしょうが、コロナの中では、しみじみと冷たい風に身をさらすのみです。思い出すのは次男が生まれた時、あれはお釈迦様の誕生日、花祭りと言って、甘茶でお祝いしたものでしたが、今ではそんなしきたりもすっかり廃れてしまったようです。次男が生まれてすぐに、日赤医療センターの未熟児治療室というところに移され、生きても数週間と宣告されて、桜の下でお花見している人たちを横目で見ながら、あんな風に楽しそうに過ごすことは一生ないんだろなあと、暗い心で過ごしたものでした。あれから37年、次男はまだ家族としてしっかり一緒に過ごしております。何度もギリギリの瀬戸際に追い込まれましたが、その都度、奇跡の復活を遂げて現在に至っております。人の運命とは不思議なものです。今ではどちらが先だろうと思うようになりました。かくいう我が身も、ここ数日体調がすぐれず元気が出ない日々でしたが、ようやく、復活に兆しが見えてきました。おそらく、頑張りすぎた疲労が溜まっていたのでしょう。これから次々と春の花の頃、体調を整えて、季節とともに、春を愛でてゆきたいものです。