2022年4月10日日曜日

スリップ

 今日は小皿にスリップをかけました。スリップというのは白い泥漿をスポイトで描き柄を入れる技法です。イギリスでは伝統的な技法でスリップウェアと呼ばれています。日本では民芸運動を進めた柳宗悦が持ち帰ったようです。現在でも民芸系の作家さんたちが受け継いで、それぞれが独自の表現をしています。この仕事の難しさは、まずは生地との密着でしょうか。濃い泥漿をかけるため、収縮が合わないとバリバリに浮き上がってしまいます。何度も失敗を繰り返しながらなんとかくっつく様になったのですが、土の成分が少しでも変わると、最初からやり直さないとうまくゆきません。今日も果たして上手くついてくれるかドキドキしながら作業しました。乾燥まではなんとか、密着しても、本焼きした時どうなるのか気が抜けません。うまく焼けることを祈るばかりです。