2022年4月8日金曜日

彩色

昨日、今日とカップに絵付けをしています。白化粧をかけて、乾燥させた生地に細い針の先で引っ掻いて柄を入れて、色を指してゆきます。使う絵の具は下絵の具。白化粧が、薄く塗った絵の具を吸い込んでまるで水彩画のような淡い濃淡が出ます。使う色はできるだけ薄めの方が優しい色が出ます。この仕事で大切なのは白化粧の厚さ。あまり厚いと亀裂ができやすく薄いと下地が透けてあまりきれいな色が出ません。鉄分の多い土ほど引っ掻いた線がしっかりと浮き出ます。最後は透明な釉薬をかけます。本焼きが終わった後に化粧が浮き上がると全ての仕事がダメになってしまいます。前回もほとんど失敗してしまいました。苦労が全て水の泡。しばらくやりたくなくなりました。けれど、注文が来れば逃げるわけにはゆきません。再挑戦、どうかうまくゆきますように。