畑にカライモの苗を植えました。今年はやるつもりはなかったのですが。去年で三年目でしたが全く収穫できませんでした。葉は茂っていたのですが掘ってみると全く芋がついていませんでした。いわゆるつるぼけという症状で、窒素肥料を効かせすぎたのが原因のようでした。かなりがっくりきて、もう今年はやらないぞと思っていたのですが、ハウスで取り残した去年の苗が勝手に育っていました。それと、先日農協の人が来てくれたとき聞くと、カライモ専用肥料があるとのことでした。それを聞いてもう一度チャレンジする気になったのです。今朝、苗を切って、肥料をまいていざ耕そうとすると耕運機のエンジンがかかりません。仕方なく鍬で耕すことにしました。まず、肥料と土を鍬で起こして、畝を立てます。それからビニールのマルチを張って裾に鍬で土をかぶせます。もう体が汗と泥でぐしゃぐしゃです。夕方苗を、マルチに穴を開けて植え込みました。
農協の指導員さんが、追肥はしない方が良いと教えてくれました。てことは、あとは草を時々とるだけど良いようです。果たしてこれで本当にカライモが取れるのでしょうか。ところでカライモとは鹿児島の人の表現です。よそではなぜかサツマイモと呼ばれます。おそらく中国から伝わったので鹿児島ではカライモで、日本全国には鹿児島から伝わったのでサツマイモと呼ぶのでしょう。昔、小学校の教科書で、青木昆陽という人が江戸時代に飢饉に備えるためにサツマイモ栽培を奨励したと習いました。サツマイモは、原産が熱帯アメリカのようです。それが、どういうルートで中国に伝わり、鹿児島にたどり着いたのでしょうか。おそらく長い人類の歴史の中で、人が移動を繰り返しつつ、ここまでやってきたのでしょう。これから、日本の食料自給率をどうしたら上げてゆくことができるかは大きなテーマになっていると思います。新型コロナで様々なものが店頭から消えました。未だに屋久島のスーパーでも小麦粉は品薄です。何から何まで海外に依存していると、いつかこの国は大きな壁にぶち当たるように思えてなりません。自分たちで作れるもの、育てられる食料はなんとか自力でまかなえるような、そんな国に変わってゆくことが必要だと思うのです。