ここ数日、スラブローラーで土を伸ばしてたたらで角皿の原形づくりに取り組んでいます。大昔に手に入れた大きなプレスを使って。まるで先日放送が終わった「らんまん」の主人公が取り組んでいた石販のプレスと同じような作業です。もう何回土を伸ばしたでしょうか。一気に薄く延ばすことが出来ませんから、大きなたたらを作るのに7回か8回ずつ繰り返す必要があります、一回で使う土は10キロほどあるでしょうか。それを一日四、五回ほど。土だって四、五十キロは練ることになります。それを何日も繰り返すのですから考えたら気が遠くなるような作業です。でも楽しくて仕方がありません。好きな仕事ですから。細かい事を書くといろいろな手順を踏みながらですからきりがありませんがどれも長い経験の中から探し出した方法なのです。そして今日は最後の加飾作業。三島の模様付けです。これが楽しい。ワクワクドキドキ。どんな仕上がりになるか想像すると胸が高鳴ります。こんな楽しいことを出来るなんて、なんという幸せものでしょうか。物を造るって本当に楽しいものだと思います。