2022年2月5日土曜日

冬型

立春過ぎてもまだまだ寒さが厳しい頃です。ここ、南国屋久島でも、冬型の気圧配置、西高東低で北西の季節風が吹いています。北国とは比べようもないのでしょうが、50年もここで暮らすと、すっかり体が慣れてしまい、歳をとって皮下脂肪も少なくなりましたから、肌寒さが一層身にしみます。今日のニュースで、あの西村賢太さんがなくなったとか。まだ50歳代という若さでした。「どうで死ぬ身のひと踊り」を読んだときは随分心に響いてきたことを思い出します。この時代に私小説というスタイルはある意味新鮮な感じを受けました。どんなひと踊りだったのか気になります。屋久島で、クワゴマダラヒトリが動き出しました。イゲ虫とか呼ばれる 毛虫でこれが動き出すと春がきたなと思います。西行が最後に歌った、「願わくは花に下にて春死なん、あのきさらぎの望月のころ」今まさにきさらぎ、死のイメージが漂ってきます。