2024年10月21日月曜日

エンドレス

 ようやくずっと取り組んでいた器が旅立ってゆきました。数か月前に注文いただい物です。これでひと安心と言いたかったのですが、次の注文が入ってしまいました。島のホテルからです。もうその仕事はなくなったのかなと思っていたのですが。それともう一つ。何度か来てくれた大阪からのお客さん。有難い事ですが別の注文。こちらは年末までとのこと。このかた。あと九年間は屋久島に来ることが出来ないとのこと。どうやら、方角が悪いらしいのです。九年先に生きている確信が持てません。たとえ生きていたとしても体が動いているとは思えませんし。そこで方違えしたらどうですかと言ってみました。方違えって何ですかと聞かれたので、古文で昔読んだことがあります。よくない方角に行くとき一度別の方角へ行き、それから改めて目的地へ向かうという昔の人の知恵だと思います。と言ってみたのですがそんな恐ろしいことできませんとのこと。おそらくその方角に行くと死にますよと脅かされたのでしょうか。おそらく十二月でそのお方とは今生の別れになりそうです。