2024年1月17日水曜日

29年

 阪神淡路震災から29年経ったとか。早いと言えば早かったようですがその間にいくつもの大きな震災に見舞われました。思い起こすと、あの震災も6000人以上がおなくなりになったのですね。あの後しばらくして神戸のデパートで個展を開いたのですがまだ床に段差が残っていました。お客さんの多くの人達が震災の話をしていました。淡路には高校時代の友人がいてあの震災でやっていた設計事務所がダメになって、就職したのですがその後、まだ若いうちに亡くなってしまいました。彼とは高校時代に淡路島や神戸の海で一緒に泳いだ思い出があります。同じ美術仲間で彼は建築士になりこっちは陶芸を仕事にすることになりましたが。全寮制の高校で同じ部屋でまさに寝食を共にした中でした。もう一人やはり同室だった別の美術仲間も早くこの世を去ってしまいました。屋久島に来た年ですからまだ22歳だっと頃、彼から突然手紙が届いて会いたいという事でした。ところがその頃は陶芸という仕事に出会ったばかり、時間を取ることが出来ずに会いに行くことが出来ないまま過ごしていたところ、急逝したという話が届きました。高校時代には共にデッサンに励んだり好きな作家が一緒だったので図書館でよく一緒に過ごしたものでした。彼はデザインの学校へ行きこちらは絵描きを目指した後陶芸の道に進みました。昨年は同じ高校の美術の恩師も天に召されてしまいました。気が付くと周りはスカスカ。明日は我が身という思いでいっぱいです。今年は年明け早々大きな地震に見舞われてしまい、震源地の珠洲とは因縁もあって、まさにわがことのように胸が痛んでおります。先日はこの屋久島でも大きな地震が起きそうとのニュースも出ておりました。災害列島ですからいつどこで何がおきてもと覚悟をしています。せめて今年、もうこれ以上の災害に見舞われないことを願うほかありません。