屋久島のあちらこちらから縄文土器が見つかります。初めてこの島に来た、五十年前にはついその辺の田んぼでもゴロゴロ出てきました。ところがほとんど最近では見つかりません。実は土壌改良で大型の重機が使われて、おそらく粉々になってしまったのでしょうか。五十年前には縄文時代の住居跡も見ることが出来ました。屋久島には一湊という集落があってそこから九州独特の土器が見つかっています。その土器の特徴はタルクという素材が混入されているのが特徴とか。しかし屋久島にタルクが発掘されているという、記録はありません。土器の破片を調べると花崗岩が風化した粘土が使われているようです。花崗岩は昔から熱に強いという事で土鍋のような耐熱性もあると思います。おそらく煮炊きにも使われていたのでしょう。昔、息子が縄文遺跡の発掘を手伝ったことがありました。その遺跡からは沢山の貝殻が見つかったとの事。そんなことを考えると、この島の花崗岩質の粘土が耐火性があるという事でしょうか。これからその辺の焼成試験をして耐熱性を検証できたらと思っています。