今日も仕事。ろくろ作業でした。しかし、なかなか思うような形にならず最後全てを壊してしまいました。職人としては失格。作家っぽい事をしてしまいました。テレビなんかで焼き上がった器を壊している映像を見るとあまりいい感じがしません。だって、プロとしていかがなものかという風に思ってしまうからです。そんな自分が気に入らないから、一日の作業をふいにしてしまうのは、どうにも職人らしくありません。焼き物屋には職人としてのプライドと、作家としての想像力が併せ持って居るようなところがあると思います。昔、彫刻家の友人から、お酒を呑んで「この器職人」と言われて、頭に血が上ってビール瓶で殴ったことがありました。今では恥ずかしい思い出ですが。職人こそがモノ造りであるという気持ちがいつの間にか出来上がっていたつもりでした。そんな積み重ねが、今日の行動を恥ずかしいという気持ちにさせたのだと思います。まあ、どっちでもよい話ではあるのでしょうが。