2019年12月13日金曜日

にわか山師

昨日、息子に、「明日は家の前の庭木の枝を切ろうと思うんだけど」と話すと、「その前にあの木をどうにかしないと」というのです。どの木か見にゆくと、確かに一本、道におおいかぶさるようにおおきな木が伸びていました。しかも、枝先には、毛虫の集団がついていて馬鹿木に間違いないようでした。どういうわけか、全く気がつかなかったのですが。息子は、何回か言ったのにといいましたが。こちらは全く覚えがないのです。それに、あそこまで巨大化していたとは。毎日、通る道ですが、いつも軽トラで通過してしまうし、歩いて通るときは、朝の暗いうちなので、本当に見落としていました。馬鹿木は、こっちの人の呼び方で、成長が早く、あっという間に巨木になって、台風が来るとボキッと折れやすいので、そういう表現になったと思われます。正式名称はウラジロエノキで、屋久島が北限とのこと。枝についているのは、正式名称は、クワゴマダラヒトリという、蛾の幼虫で屋久島が南限だと知りました。なんとまあ、北限の植物と南限の虫がここで出会って、春には5センチほどに成長して、至る所を這いずり回ることになるわけです。今のうちに退治しないと、木も今ならなんとかなりそうですし。そこで、にわか山師をやることにしました。幸い、春に庭木の手入れ用のハシゴも買ってありましたし。足元に二本のとんがった鉄の杭がついていて、そこを地面に差し込んで、上のV字にカットした部分を幹にかませるようになっています。一本の四角い棒に交互に足場がついているのですが、登るとかなりグラグラすします。そこを、チェンソー片手にのぼって、大きな枝を切り倒すのです。結構ハラハラする作業でした。もし、切った枝が跳ねて、ハシゴに当たったら真っ逆さまに落ちそうですし。全部で3本。特に最後の一本は、道路側に傾いているので、道の反対側のひっかりそうな木を倒してから。なんとか無事枝を切ることはできたましたが、結局半日仕事になってしまいました。

まあ、怪我しなくてよかったと思います。最後に残った幹は、根元の皮を剥いで、木を枯らしてから切り倒そうと思っています。木が枯れてしまえば、だいぶ軽くなると思いますから。集落の周りで、よく根元の皮を剥いだこの木を目にします。しかし、ホッとしたのは束の間。実はあと二本あるのです。そちらは、アカメガシワですが。まあ、明日、木の生え方をよく調べてから、どういう切り方をするか考えようと思います。