2019年12月4日水曜日

箸置きの釉抜き

今日は一日筆を持ちました。と言っても、絵付けではありません。釉抜きです。
器の底に釉薬を弾く液体を塗る作業のことです。底に釉薬がついていると、窯の中で、台に張り付いてしまって、壊すしか無くなります。昔は、蝋と灯油を混ぜて、火にかけて溶かしたものを塗りました。一日やると、匂いで具合が悪くなります。その後、油性の釉抜き材ができましたが、これも、窓を開けてやらないとシンナーで気分が悪くなります。冬には辛い作業です。今は、水性のができたので、匂いもなく筆の後始末も楽になりました。それでも、細かい作業では気を使います。間違って、他のところに塗ってしまうと、釉薬がはじかれて使い物にならなくなってしまいます。箸置きと、カトラリーレスと合わせて300個ぐらいありますから、一日で終わりませんでした。

まあ、根気は良さだけは誰にも負けないつもりですから、この続きはまた後で。作業をしながら、新しい作品のアイデアも湧いてきました。忘れないようにしないと、なにぶん年なもので。