最近、耳にタコができるほど聞かされます。サスティナブル ディブロップメント ゴールズ。持続可能な拡大目標とのことです。首を傾げたくなるようなこともありますが、社会の流れですからできることは一つ一つ取り組んでゆきたいと思っています。なるべく、無駄を省き、物を大切に使い、自分で野菜を育てることなど。畑では堆肥を作り、雑草もコンポストで肥料にして家庭ゴミも捨てないように。いまは畑はお休み中ですが。仕事場でも、最近梱包材料を全て再生紙を使ったものに変えました。プラスティック系は避けて。窯やガスから電気窯の出番が増えてきました。昔は薪で焼いているというと、お客様は感動してくれましたが、排煙をかんがえますと、CO2削減とは言えませんし。なんと言いましても、屋久島の電気はほとんどが水力発電ですからまさにクリーンエネルギーです。島では電気自動車の導入も推し進めています。次に取り組んでいるのが焼成温度を下げること。最初は1280度で焼いていたのですが今の目標は1220度。これでかなりエネルギーが節約できます。そうすると、まず気になるのが器の壊れやすさです。そこでしっかり丈夫な生地にするためには土の成分が問題です。低い温度でも硬く焼き締まる土を作ること。もう一つが釉薬の問題です。溶けが美しく鮮やかな発色をどうして出すか。しかもそれを自分で考えた配合で作り出すこと。今現在取り組んでいるのがそこです。一進一退、明かりが見えてきたかと思うと消えてしまう、その繰り返しです。昨日、悩んでいたら、息子がヒントをくれました。釉薬が溶けすぎているのではと言うのです。溶けない溶けないと思い込んでいたのですが、釉薬は溶け過ぎても発泡してガサガサになるとのことです。これまで長い陶芸ライフで釉薬が溶け過ぎたと言う経験があまりありません。ほとんどが温度が足りずに溶け不足ということが多かったのです。もしかすると目から鱗になるかもしれません。ちょっっとだけ希望が見えてきた気がします。