2022年6月22日水曜日

版画

 版画が好きです。もちろん絵も大好きですが。ただ、絵には制作者の思いがあまりにも強くこもって、こちらの心に重すぎると感じることがあります。版画には刷りという工程が必要です。作者自身が行う場合もありますが、職人さんや版画の工房で行われる場合もあります。その工程が入ることによって、作品が客体化されるように思います。焼き物の窯の工程と似ているように思うのです。生な感じが薄れるというか。手跡を残しすぎない。案外、表現の大切な要素の一つかもしれません。