2022年5月18日水曜日

仏像

 毎年、暮れに向けて作っているものに小さな神様があります。指の先ほどの大きさで、素焼の上に絵付けをして仕上げます。もう50年作り続けています。作る数はその年によって変わりますが、平均すると4000個ぐらいでしょうか。それを50年ですから20万体ぐらいは作ってきたことになります。それに加えてたまに気が向くと陶器の仏像を作っています。こちらは5センチぐらいから40センチぐらいまで大きさは様々です。最近また作りたくなって、百済観音風のを作りはじめたのですが、途中で止まってしまいました。器つくりが忙しくなりすぎて、気持ちが他所に行ってしまったようです。そろそろ、落ち着いてきたので、また仏像を作りたいと思っています。器の仕事の邪魔にならないようにですが。あと、何年、土に触れていられるかわからない年になってきました。ものづくりの最後は仏像で締めたいと、ここにきて思うようになってきました。これまで散々やりたい放題生きてきました。せめてもの罪滅ぼしに、何か残してゆきたいと思っています。