2022年5月10日火曜日

基礎釉

 昨日は釉薬を作りました。まずは基礎釉から始めました。我が工房のもっとも基本的な透明の釉薬です。現在は調合済みの釉薬を使っています。昔はすべて手作りしていたのですが。ところが最近、取引していた業者の九州からの撤退、価格の高騰などで、昔のように自分で作る決心をしました。全ての釉薬の元になるものですから大変重要になります。しかしいきなり壁が立ちはだかりました。最も大切な原料が湿っているのです。これでは配合するにしても正しい比率がわかりません。おまけに篩を通りません。濡れていると金網に張り付いてしまいます。重さは水分を考慮して割り増して測ってなんとか計算しましたが、篩が通らないのが困ります。最終的には水を加えて泥粧にした時に通れば良いということでやるしかないようです。大切なのは、釉薬がちゃんと溶けてくれるか。こちらはいきなりうまくゆくということはないでしょう。なんども焼きながら少しずつ調整してゆくしかありません。当分の間は、これまでの釉薬と並行してやってゆこうと思います。遠い道のりになりそうですが。