今週の朝ドラは1971年、翌年の本土復帰を前に、ドルから円に切り替わる。それまで1ドルが360円だったのが300円になるらしい。1ドルにつき60円の損になる。それが700円で交換できるという詐欺に引っかかる兄の話が出てきました。あの時代の混乱を物語る話です。南日本新聞では50年前の復帰の当時を振り返る記事が連載されています。七十二年五月十五日、屋久島に来る2ヶ月余り前に、沖縄が本土に復帰しました。その年、沖縄から焼き物作りの職人が屋久島に来て、窯づくりを指導してくれました。娘さんがアメリカ軍人と結婚して、彼の心には憎悪が植え付けられてしまったようでした。三線を手作りして古い民謡を聞かせてくれました。気がつけばあれから50年。現在はというと、ロシアによるウクライナ侵略。台湾の帰属。竹島、尖閣。朝鮮半島との関係。沖縄の基地の問題。近いところでは種子島における馬毛島訓練基地。どれをとりましても、日々刻々、変化しています。重たい政治判断が必要なことばかり。人が平和に暮らすということがいかに難しいか、改めて考えさせられます。