八月最後の日曜日です。風が心地よく感じられます。空気も、猛暑の頃と比べると、だいぶ和らいできました。今日は、箸置きの釉掛けをしています。吉田拓郎の曲を聴きながら。最近ラジコで放送を流すことが多いのですが、ちょっと気分を変えることに。彼も、そろそろ引退を決意したとか。ほぼ、同世代ですから、寂しくなります。歌を唄う仕事は声の衰えと戦うわけで思う様に歌えなくなると、引退を考える様になるのでしょうか。その点、陶芸は、力の衰えは経験でなんとかカバーができます。だからかなり高齢になっても制作し続ける人が多い様です、ただ、造ったものが売れなくなると、問題です。制作にはそれなりの経費がかかりますし、お客さんとの意識のずれは、意欲を失ってしまいます。そんなわけで、まずは売れそうなものを作ること。箸置きは、工房で作っている、最も価格が安いものです。それで、お土産にと買って行ってくれます。実は大きな器と、手間は変わらないのですが。肩は凝りますし、時間も手間もかかります。でも、土に触っているのが好きですから、全く、苦にはなりません。むしろ手間がかかるほど、やり甲斐もあるというものです。実はこれから作ってみたいものがあります。手のひらに乗るほどの大きさのオブジェ。身の回りにある、あるいは子供の頃からの思い出に残るもの、それを土で形にして、焼いてみたいと思っているのです。現在、その資料を集めています。あまり、稚拙なものにはしたくありませんから。どんなワールドが出現するのか、楽しみです。