探していた型が見つかったので、スプーンを作っています。今回は青や緑に焼き上げる予定です。青い釉薬をかけるためには化粧がけが必要です。ところがあの形。化粧をかけた後乾くまで、どのように置いておくか。考えました。洗濯物を干すための物干し器を使うことにしました。洗濯バサミでぶら下げようと考えたのです。ところがまだ土が柔らかいので、洗濯バサミでは潰れてしまいます。困ってしまい、思いついたのが穴を開けて紐を通して、その紐を洗濯ばさみで掴むという方法。なかなか手間がかかりますが、これしか浮かびませんでした。工房の中に、物干し器がぶら下がって、スプーンが吊るされているのは、なかなか異様な光景です。よく、誰かが作った器を見て、一体どういう方法で出来上がったのだろう首をひねることがあります。おそらく思いもつかないような作業をしているのでしょう。必要は発明の母とは、よく言ったものです。