2022年9月30日金曜日

小吉

 きのう、勝小吉著、「夢酔独言」が届きました。この本、ある101歳の本好きの方が薦めていました。前にドラマで「小吉の女房」というのを見ました。それから祖父の本棚にあった子母澤寛の「父子鷹」という本も読んだことがあります。いずれも「勝小吉」が主人公。勝海舟の父です。江戸末期、貧乏旗本として生きた男の生き様が描かれています。あの時代に破天荒に生きて、それでいて一本筋が通った硬骨漢。臨太郎という、のちの大政奉還を無血で成し遂げた男を育て上げた、江戸っ子の侠気が伝わってくる快作です。