昨日まで作っていた粘土の印判、全て廃棄しました。土が粗過ぎて細かい文字が彫れないからです。この歳の瀬も押し詰まってやり直し。一日粘土を切って過ごしました。明日からは新年。陶芸の作業に終わりはありません。どうぞ、皆様、良い年をお迎えください。
2024年12月31日火曜日
2024年12月30日月曜日
里帰り
娘の家族が里帰りするので空港へ迎えに行きました。駐車場はすべて満杯。致し方なく買い物をして飛行機の到着を待ちました。無事に元気そうな顔を見ることが出来ました。半年ぶりですが孫たちは一回り大きくなっていました。これから四日間だけですが、一緒に新年を迎える予定です。愛犬のスズも何とか年を越せそう。我々夫婦もだいぶ年を取りました。この先いつまでこうして過ごすことが出来るのか。大切に時間を過ごしてゆきたいと思っています。
2024年12月29日日曜日
歳の瀬
何かとあわただしい日々が続いておりましたが、残すところ三日になってしまいました。朝から墓掃除。素焼きの窯出し。午後は門松を造りました。去年から始めた門松づくり。勝手がわからずただただ行き当たりばったり。相変わらずの生き様です。昨日原形をこさえた三島の印はお客さんいる間ちょこちょこと彫ってみました。夜、布団の中で四文字漢字が面白そうだと延々頭をめぐっていました。、花鳥風月だとか春夏秋冬のような、結構あるものですねえ。これなら無限に浮かんできそうです。来年は三島を中心に仕事を展開したいと思っております。
2024年12月28日土曜日
三島印
三島の器に押すための印を造りました。昔作った印を使っていたのですが、この際ですから、新しいのを造ってみたいと思ったのでっこれまでの花三島の印ではなく、文字の印を作ろうと。今日のところは印のベースですが。漢字の印の書体をどうしようか。昔から篆書体が印鑑には使われるのですが、角っぽい楷書でゆこうか。最近夜中に目が覚めると三島の事ばかり考えています。技法について。化粧について。どんどん妄想ばかりが先走りしております。
2024年12月27日金曜日
棚卸し納め
昨日は今年最後の棚卸でした。毎月二十五日ですが都合がつかずに一日遅れで。買い物もたくさん。重くて腰を痛めかかりました。娘家族が帰ってくるのでお正月の準備も。まだちょっと早いようでお店はクリスマスとお正月の間の谷間状態でした。最後にメガネ屋さんで新しいメガネを作りました。もうすぐ誕生日、免許の更新日が迫っております。おそらく今回が最後で返納予定。最近めっきり反射神経も鈍ってきました。交通事故だけは起こしたくありませんので
2024年12月25日水曜日
月
だいぶ細くなってきました。家の脱衣所の壁にかかっているムーンカレンダーによりますと大晦日が新月そして元旦から右舷の月から左舷へと変わるのがわかります。ちょうど太陰暦のような動きです。毎年同じ動きかどうかわかりませんが。まさしく新年からお月さまが大きくなってゆきます。あと残すところ一週間。今年の元旦早々、大きな災害に襲われた日本。激動の時代とは言え、出来ることなら穏やかに年を終えたいものです。
2024年12月24日火曜日
体験
今年最後の体験を行いました。年内はもうやらないことにしました。年明け早々にすでに予約が入っていますが、とりあえずは今日でおしまい。今年もずいぶんやりました。今日のは家族連れ。シンガポールからとか。ろくろ一人と手びねりが三人。しっかり五時まで。残りの数日はゆっくり自分の好きな仕事をしたいと思っております。
2024年12月23日月曜日
ライフワーク
そろそろ歳なので、人生を締めくくることを考え始めています。仕事をどのように終息させるか。振り返るとほとんどが成り行き任せの人生。割と長く続いた仕事に七福神の神様づくりがありました。とある神社から声がかかり、東京の七福神めぐりの神様を造り始めました。ニ十歳過ぎから初めて、年末恒例でかれこれ50年ほどやってきました。その仕事がコロナで終わって、しまいました。毎年多い年で千組以上少ない年だと三百組。平均すると七百組ぐらいでしたか。一組七種類ですから合計すると二十五万体は造ってきた計算になります。この時代、果たしてそれほどの神様を造った人がおられるでしょうか。もしかすると現在ご存命の人の中では最多制作者かもしれません。この歴史をこのまま終わらせるのも、もったいない気がしてきました。しかし需要はなくなってしまいました。何かの形で継続できないものか。ここにきて考え始めています。少しずつでも造ってゆきたいと。神様仏様のようなものを。身近に置いて心が安らぐ。心のよりどころとなる。何かを造り続ける。そんなことをライフワークにできたらと思うところであります。
2024年12月22日日曜日
怒涛の三島押
止まらなくなってしまいました、三島の作業が。確か前に読んだ本。吉田明さんが書いていた三島に関する本。埋め尽くしの快楽と言ってたような。たとえばイスラム寺院。モスクでしたっけ。あのアラベスク模様。目がくらむような柄の連続。あちらは大勢での合作でしょうが。ひとりでやっていても同じような感覚になります。印鑑中毒のような。そして今日はコーヒーカップとソーサーを造りました。当然三島のための。これは、もう、嫌になるまでやり続けるしかなさそうです。誰か止めてくれー、と叫びたくなってきました。
2024年12月21日土曜日
ぐい呑み
相変わらず今日も三島の仕事。片口とぐい呑みです。昨日挽いておいたものに、印を押して高台を削りました。三島の文様を入れるには小さいのですが、手作りの印だと何とか押すことが出来ます。ただ少し柔らかすぎの生地に押すときはコツがあります。普通の素材ではすぐに印が濡れて目が詰まってしまいます。そこで竹や木に加えて素焼きで作った印が役に立ちます。適度に水分を吸収してあまり詰まることがありません。これも長年やってきた経験が役立っている気がします。
2024年12月20日金曜日
化粧掛け
三島に化粧を掛けました。色の対比を際立てさせるためにまずは黒化粧。その後に白化粧を刷毛目で付けました。最初は素焼き後に白化粧を掛けようと思っていましたが、急遽変更。素焼き後の方が色は際立つのですが、生で掛けると生地に馴染むように思えるからです。今回の変更が吉と出るか凶と出るか。焼いてみないと分かりませんが。陶芸という仕事は場面場面で結果に大きく影響するものです。結果は焼き上がるまでわかりません。毎回が新しい試み。ドキドキすることが続きます。全ては焼いてみないと分かりませんから。因果な仕事だなあと思う事が多々あります。
2024年12月19日木曜日
冬
どんどん寒くなってきます。とはいっても今朝の工房は13度ありました。毎年最も冷え込んでも7度ぐらい。去年は特別で3度まで下がりました。それでも昔東京で壷を挽いたら翌日凍っていたなんてことはありませんけど。しかし工房の壁は一枚で節穴だらけ。風が吹くとスースーします。今朝はとうとう虫よけの暖簾を外して入口の戸を閉めました。本格的な冬はまだまだこれから。歳をとって寒さが骨身に応えます。
2024年12月18日水曜日
三島
昨日挽いた鉢に三島の模様を入れました。二日がかりを覚悟してたのですが。思ったよりも捗って一日で終了。あとは削って化粧掛け。明日中には終わりそうです。折角三島の仕事をはじめたのでぐい呑みや片口でも造ろうかと思案中です。
2024年12月17日火曜日
リベンジ
昨日は上手く造れなかった鉢。何とか慣れてきました。大鉢ではありませんが。焼き上がりで中鉢でしょうか。一日、頑張って二十個。三島のしたじができました。 昨日は、全く歯が立たなかったのですが。明日はいよいよ印判作業です。何とか無事に進むと良いのですが。どこに落とし穴があるか一瞬先は闇ですから。
2024年12月16日月曜日
鉢
午後から三島の大鉢のろくろ作業をはじめましたが、三連続失敗。一個目は完全につぶれましたがあとの二つは形が気に入らず、最後に壊してしまいました。午後からの仕事は何だったのでしょうか。屈辱的な敗北。長くやっているとそういう事もありますよ。でも気に入らない形でも何とか胡麻化して最後まで行ってしまう事もありましたが、ここはきっちり、自分を偽らずにやることが出来ました。こういう決断が出来るようになったのも、少しずつ前に進んでいる証ではないかと自分に言い聞かせております。
2024年12月15日日曜日
修理
先日、ひびが入ってしまった器の修理を頼まれました。三島の器です。何とかなおしたのですが、その器を今日取りに来ました。本当は金継でやりたかったのですが、とりあえずひびを埋めるところまで終えていました。ペーパーで表面を磨くところまでやっておきたかったのですが、時間の関係でそこまでは出来ませんでした。もう一つ、以前依頼を受けていた器を取りに来てくれました。昨日から造っているのも注文品。最近、なぜかそのような仕事が増えています。前にここで書いたことですが、昔の町の鍛冶屋さんのようになりたいというのが夢だと。壊れた農具を修理したり錆びてつかえなくなった包丁を研ぎなおしたり。ここにきてどうやら町の器屋さんっぽくなってきたなあと、思えるようになってきました。昔の暮らしは壊れたら修理しながら、物を大切に使っていたなあと思いだしております。
2024年12月14日土曜日
注文品
おそらく今年最後の、注文品を造りました。島にあるホテルからの。春に受注を受けたらしいのですが、すっかり忘れていました。確かサンプルを造るぐらいの話だったと記憶しているのですが。あちらはすっかり注文したと思っていたようでした。ここにきて数を挽く事になりました。有難い事ではありますが。最後は好きなものを造って終わりたいと思っていたのですが。年の瀬にあわただしくなってしまいました。頑張ります。
2024年12月13日金曜日
ひとり仕事
午後から仕事場は一人でした。外は急に冷え込んできました。いつもいる息子がいなくなるとなんだかぽつんとして肌寒さもひとしお。体験工房に広げた器に釉薬を掛けて過ごしました。振り返ると今年は良く制作に励んだなあと思います。ほとんど畑にも下りずせっせと器づくり。でも、まだまだやり残しも多い気がします。ここからが正念場です。
2024年12月12日木曜日
サトイモ Ⅱ
午前中で里芋堀を終えました。サースに養分を吸い取られて貧弱なこと。それでもかろうじて生き残っていたのは肥満児になってなかったのかもしれません。周りに植えたしょうがも青い葉を残していました。根っこはほとんど太ってませんでしたが。サトイモは連作障害が出やすいという事で最低五年を空けないとと何かの本に書いていました。来年植えるところがとうとうなくなりそうです。そろそろ一回作ったところに植えようかと思っています。一年中ほとんど世話をしてなかったのですが、また続けようという気になってきています。疲れますが畑仕事は元気が出る気がします。
2024年12月11日水曜日
サトイモ
朝からサトイモ掘りをしました。植えつけてから追肥も土寄せも、もちろんですが草取りもやってません。気がつけばサースに埋もれてほぼ枯れてしまったようです。しかしそのままというわけにもゆかず、かみさんから言われて試しに掘ってみることにしました。いつもは大きくなるとバケツ一つぐらいになっているのですが、今年は本当に小さくかろうじて生き延びてくれたような感じです。ただ今年は暖かいせいか年末だというのにすでに芽が出始めています。これ食べれるのかなという疑問もありますが、ハウスの横に植えたので掘ってゆくと自家用には十分になりそうです。去年が獲れすぎて沢山余らせてしまったのですが今年はちょうどよいかもしれません。最近畑に下りることがほとんどなく、もっぱら制作ばかりでした。今日は一日外に居ましたので体は心地よく疲れています。今夜はよく眠れそうです。
2024年12月10日火曜日
手びねり
十二月に入って体験のお客さんが少なくなってきました。今日は久しぶりの手びねり体験。北海道からの養蜂家とのこと。寒い冬は鹿児島で越冬させるために移動してきたよう。屋久島は思ったより寒かったとか。山はどういう事か通行止め。バスが通れなくなってしまったようです・何が起きたのでしょうか。自然は人間の思い通りにはゆかないものです。
2024年12月9日月曜日
続刷毛目
ぐい呑みの刷毛目作業でした。黒化粧の後に茶化粧をして赤化粧、もう一つは黒化粧をして白化粧です。白化粧の方は経験を重ねてある程度予測が出来ますが。今回から色化粧を重ねてみました、こちらは全くの初仕事。結果が見えません。最終的に掛ける釉薬で全く別物になる事はわかっていますが。この後次第。ちょっとワクワクしております。
2024年12月8日日曜日
刷毛目
昨日は調子に乗ってぐい呑みを挽きまくりました。それを午前中に削り、午後から化粧掛け。今回は刷毛目。それも白化粧だけではなく赤化粧と茶化粧を混ぜ合わせて。まずは蓋つきの片口から。化粧の段階では面白そうですが、本焼きしたらどうなるか。それには最後に掛ける釉薬次第。やはりマット釉を新しく造るべきか。思案のしどころです。
2024年12月7日土曜日
腕時計
先日、腕時計のバンドが壊れて落ちてしまいました。修理できそうにないので新しい時計を買おうかと思ったのですが、アマゾンの購入履歴で五年ほど前のもので意外と高かったことがわかりました。それではとバンドだけ変えようと注文したのですが、それがやっと届きました。どうやって取り替えようかと悩んでいたら、息子が古い方のバンドを取り付けられるかもしれないと言ってくれました。一時間余り、あれこれやってくれて修理してくれました。古い方のバンドを使えるようにしてくれました。結局新しく買ったバンドは出番が無くなってしまいました。結果としてはオーライですが、新しいほうのバンドは次に壊れたたときのリザーブになってしまいました。ほんのちょっとですが得したような損したような、複雑な気分になりました。
2024年12月6日金曜日
酒注ぎ
やはり手を付けないことにします。酒やそばつゆを入れる器にはふさわしくないと思いますから。しかし持ちにくそう。いくら収縮しても。今日で三日目。明日半日はかかりそうです。思ったよりも時間がかかってしまいました。悪戦苦闘。あとはどの釉薬を使うか。昔透明なマット釉を造ったことを突然思い出しました。和風の器にするにはあの釉薬をもう一度作ってみようか。新しい仕事には、それに見合った釉薬を使いたいと思うのです。
2024年12月5日木曜日
汁注
昨日造り始めた片口。蓋を付けてみようと部品を造り始めましたが。どうもしっくりきません。口は丸いまま。どうも大きさに対して少しバランスが良くありません。そこで把手を付けようかと迷い始めています。でもお酒やそばつゆに使うにしては洋風になりすぎる気もします。ここにきて悩み始めました。どうしたものかと。明日いっぱいはかかりそうですから、ゆっくり考えることにしましょうか。
2024年12月4日水曜日
汁注ぎ
昨日ちょっとした来客に昼をご一緒しました。簡単なお蕎麦。冷たいそば。つゆは片口を使ったのですが、ふと思いついて蓋の付いた片口を造ってみることにしました。汁がのこればそのまま冷蔵庫にしまうことが出来ます。最近また、急須を造りたいと思うのですが、その練習としても良さそうなので。釉薬は例によっていろいろな色を使いたいと思います。屋久島ブルーも。ここにきて少し時間に余裕が出てきました。こんな時、ちょっと手の込んだものを造ろうと思っています。
2024年12月3日火曜日
苦手
ひとの顔を覚えられません。今日もずいぶん長い間お世話になったホテルの売店の人が来てくれました。わが工房の担当者で時々顔を出してくれていたのですが、見事に間違えてしまいました。先日電話をくれた人と勘違いしてご本人以外の人の名前を口にしてしまったのです。人の顔をじっと見ることが出来ません。だから声を頼りの判断するのですが、てっきりと思い込んでしまったのです。失礼をわびたのですが後の祭り。大変申し訳ない事をしてしまいました。一度会っただけでも決して忘れない人もいるというのに。だから出来るだけ人との接触を避けて隠れるように暮らしているのですが。肝心な時にやらかしてしまいます。ごめんなさいと謝るしかありません。
2024年12月2日月曜日
小壷
小壷づくりもだいぶ進んできました。これまで二十個を目標にやってきましたが、すでに五個壊れてしまいました。これから乾燥、素焼、本焼きと続いてゆきます。果たしていくつ生き残るのか。最近、夜に目が覚めて、小壷の事を考えています。無事いくつ取れるかと。新しいことに挑戦することの難しさをあらためて感じております。
2024年12月1日日曜日
台付小壷
ここ三日ほど、輪積みでこつぼを造っています。昔は高さが五十センチを超えるような大きな壷を造ったものですが、現在は掌に乗るような可愛いのを。それだけでは面白くないので台と組み合わせる形です。出来るだけ下を絞ってぼてっとした感じにならないように、初めから台とくっつけて造っています。この作業、なかなか思ったよりも時間がかかって今日で三日目。楽しいのですがはてさてちゃんと焼き上がるのか。ワクワクしております。
2024年11月30日土曜日
待てば
待てば海路の日和あり。さしもの大荒れ天気もようやくですが暖かく日差しも柔らかく、良い日和になりました。今日は三時から陶芸体験四人。東京の会社の同僚とか。二人で制作指導。楽しんでくれたようで和やかに終わることが出来ました。帰りがけに灯台も購入していただきました。屋久島の灯台ですかと尋ねられて違いますと返事。どちらかというとムーミンハウスのイメージですと答えました。娘のリクエストにこたえるために造ったのですが。一足早く旅立ってゆきました。次のぶんも続々制作は進んでいるのですが。
2024年11月29日金曜日
ボンジュール
今日の午後のお客さん。フランス語のガイドさんが連れてきてくれました。器を選んだあと、「ボンジュール ムッシュー」と言って帰ってゆきました。大昔、東京の四谷に住んでいた時「ボンジュール」という喫茶店があったことを思い出しました。あの頃の喫茶店、「ルノアール」とか しゃれた外国語の名前が多かった気がします。ルノアールは印象派の画家。高校時代美術部でマネとかモネとか印象派を勉強していました。それから浪人時代はセザンヌにゴーギャン、そのあとニューヨークのアート、例えばラウシェンバーグとか言う抽象表現主義、ちょっと前ご近所に住んでいた絵画の収集家がローゼンブルグの絵を持っていたという話を聞いてピンときませんでした。それがかのラウシェンバーグの英語読みと知って驚いたものでした。英語圏の人は工房を出てゆくときはハブ ア ナイスデイ と言って出てゆきます。言葉とは不思議なものだと思います。
2024年11月28日木曜日
年の瀬
やがて残すところ一か月というところまで来てしまいました。思い起こせば元旦に起こった能登の地震。あれから一年が経とうとしています。相変わらず仮設暮らしが続いているようで心苦しい事ばかり。日本は大丈夫なのでしょうか、特にへき地と呼ばれる過疎地の行く末が心配になります。ここ屋久島ではフェリーが壊れてから先が見えない状態が続いています。こんな時こそ、地方自治体が動いてほしいところですが、おそらく中央政府の補助なしには何も進まないのでしょう。中央政府があのような状態ではリーダーシップをとって、旗振りしてくれる人がいないと、この国は前に進んでゆきそうもありません。この国は地方あっての中央であることを認識しないと、食料にしてもエネルギーにしても製造業にしてもしっかりとした土台が必要だという認識が必要なのでは。ここで嘆いていても何一つ始まりませんが。明治維新を引っ張って文明開化の世の中へとけん引した、地に足を付けた人間の魂をもう一度呼び覚ましたいものです。
2024年11月27日水曜日
北西
島の人が、ニシンカゼと呼ぶ北西の季節風が吹きだすと冬が来たと感じます。その風がびゅうびゅうと吹いています。秋を一気に飛び越して冬の到来です。当然船も欠航。まあ、ここのところ来たり来なかったりと全くあてになりませんが。今日カミさんが近くのスーパーへ行きましたが何にもなかったと言ってました。昨日来てくれた宅配の兄ちゃんは、年末はネットはあてにならないから、島の大きな店へ行った方がいいよと教えてくれました。これからみかんの出荷時期になります。農家の方々大変だろうなと心配しております。
2024年11月26日火曜日
午後のお客さん
名乗ってくれたお客さんは古い友人の奥さんだとか。初めてお目にかかったのですが、金沢の大学教授の奥さん。その教授のお兄さんと古い友人でした。確か小学校と中学校の同級生かと。あの学校はエリートが多く、彼もT大学の医学部に入学したのですが血を見るのが苦手で同じ大学の別の学部に通ったという変わり種。我が母とあちらの母親が仲良しで、親同士のご縁でのお付き合いだったと思います。あちらの母親は今もご健在とのこと。今回の旅は客船が隣の種子島に寄ったので足を延ばしてくれたようです。この後は韓国まで行くとのこと。優雅な船旅がうらやましく感じました。午後から風が強まり無事種子島への船が出てくれたらと祈らずにおられません。
2024年11月25日月曜日
棚卸し
十一月の棚卸に行ってきました。お店にはツリーが飾られてクリスマスムードになっています。しかしどこか寂し気です。物流が滞っているためでしょう。量販店の棚は相変わらずガラガラ。スーパーの野菜や肉がないと、夜何を食べようかという事に。日頃いかに島外からのものに頼っているか改めて実感しました。船はどこかに係留したままらしく修理のめども立っていないようです。この先どうなってしまうのでしょうか。寂しさの原因は他にもあります。急に日が短くなると特に夕方の寂寥感が胸を突いてきます。いわゆるメランコリーな気分。モノを造る上ではこのような刺激も大切な要素に思えるのですが。いずれにしても残り一か月余り。悔いなき時間を過ごしたいものです。
2024年11月24日日曜日
しつっこい
昔からしつこい奴だと言われてきました。そこはこの歳になっても変わらないようです。昨日上手くゆかなかったお皿、夜、よく眠れず、朝の四時から工房で苦闘しました。しかしあえなく撃沈、それでも諦めなければ戦いは続行中と勝手に決めて今日もまたチャレンジ。どうにか形には持ってゆきましたが。昼休み、お店の方から声がしたので出てみると手に小さな仏様。一昨日も立ち寄ったのですがどうしても忘れられずにまた来たとのこと。呼ばれたようです。出会いとは不思議なものです。思いがけないものにひっかかってみたり。あのちいさい仏様に呼ばれるとは。たとえ上手くゆかないときでも諦めたらおしまい。最後までギブアップしません。それがモノを造る人間の魂でしょうか。
2024年11月23日土曜日
負の連鎖
どうも上手くゆきません。大皿に挑戦したのですが。たたらで造っていた仕事を途中までろくろでやってみました。大昔小さな小鉢では上手く出来たのですが。大皿では全く歯が立ちませんでした。型には張り付くし、押さえると割れてしまうし、まったく思ったようにはゆきませんでした。ここまでダメとは。ショック。何十年もやってきたのでどうにか乗り切れると思ったのですが。甘くなかった。仕事は嘘つかない。ただただ見通しの甘さと未熟さのみ感じてしまいました。明日はどうにか乗り越えたいと思っています。合掌。
2024年11月22日金曜日
秋の訪れ
「 夕空晴れて秋風吹き月影落ちて鈴虫なく 思えば遠き故郷の空 ああわが父母いかにおわす」。 すっかり秋めいてきました。青空が広がり唄など口ずさみたくなります。さわやかな風が心地よくて、さしもの暑さからもしばしおさらばできそうです。こんな日は旅にでも出て沈む夕陽など眺めて虫の声に耳を傾けて熱燗などで一献傾けるなとという趣向もおつなものでしょう。しかし、我が家はいつものごとくあわただしく日々の暮らしに追われております。先日何故か次男に裁判員裁判の書類が届きました。耳も不自由、言葉も出ない人間にどのように人の裁判に立ち会うことが出来るのでしょうか。これも、想像すると行政の縦割りゆえの連携不足がなぜる技と言えないでしょうか。裁判員制度そのものに対してはいろいろな意見があると思いますが、このような離島からどうやって大事な人様の運命を左右する立場を示すという役割を果たせというのか理解に苦しむところです。「ものいえばくちびる寒し秋の風」。
2024年11月21日木曜日
足し算
まず、こんな色が出せないかなあと考えます。次はそれに向かって試行錯誤が始まります。どんどん思いついたことを加えてゆきます。足し算してゆくわけです。何とか目標を達成したら、次に引き算が始まります。出来るだけシンプルに、余計な手順を省く作業です。そちらの作業は永遠に続くわけです。ある程度単純化しないと手間ばかりかかって作品の完成までに時間がかかりすぎてしまいます。結果、途中のちょっとした違いで別な表現になってしまいます。いつもこのようなことの繰り返しです。職人さんが良く言う言葉。「一生が勉強です」というのはそこのところだと思うのですが。
2024年11月20日水曜日
来客
今日のお客さん。海外からの人ばかり。それもフランス人。売れる器も緑のもの。透き通ったな緑ではなく、くすんだ緑。肌寒くなって枯れたような色があっているのでしょうか。今日から気温がぐっと冷え込む予報。木枯らしが吹き始めるのでしょうか。
2024年11月19日火曜日
冬が
急に冷え込んできました。秋を飛び越えて夏から冬に。昨日は暑いですねえと言ってたのですが。気分もぐっと冷え込んできました。これからは青い器は好まれないでしょう。寒々しく感じてしまいますから。心がほっと温かくなるような。特に器は暮らしに寄り添うものですし。その時の気分が大いに影響してきます。ぱーっと明るくなるような、そんなものが出来るとよいのですが。
2024年11月18日月曜日
会うは
会うは別れの初めなりという言葉があります。人はいつか別れるという意味でしょうか。三か月ごとの病院の定期検診。久しぶりにすべて正常値。やった!と叫びたいところですが担当の医師が今年いっぱいで終わるらしいという話を待合室で耳にしました。最初の出会いは血圧が290まで上がって足元がふらついて診てもらった時でした。まだ個展をやっていたころ。ストレスと過労だったと思います。あの後個展をすべてやめて屋久島での制作中心に変えました。もう二十年以上前の事でしょうか。色々あって今回久々に数値がすべて正常というところまで来ました。そのタイミングでのお世話になった医師との別れ。次の診察では居ないでしょうとのこと。今後も島にはいるつもりという話です。またいつかどこかでお目にかかることもあるのでしょうか。
2024年11月17日日曜日
日曜の朝
休日ですが朝五時から工房で過ごしておりました。昨日挽いた皿の手入れと体験作品の整理。相変わらずせわしない暮らしです。牛を飼っている人も休みはありませんから似たようなものと思っております。午後から少し時間が空いたので前に造った灯台シリーズを再開しました。ネットの動画で見たことを参考にやってみましたが全然うまくゆかず結局は自分のやり方に戻ってしまいました。やるとみるとでは大違いでした。逆に自分のいつものやり方を教えても人は上手くゆくとは限らないのでしょう。何しろほとんどの作業を蹴ろくろでやっているのですから。手と足が連動できなければ上手くゆくわけありません。
2024年11月16日土曜日
パン皿
家で、出番の多いお皿で朝食のトーストと目玉焼きなどにちょうど良いお皿があります。スリップウェアで自宅用に作ったものです。そのシリーズを造ろうと午後から蹴ろくろで挑戦しました。大きめなので玉づくりで。玉づくりとはあらかじめ一つ分の重さを計っておいてそれぞれ亀板と呼ばれる台の上で作ってゆきます。今回のは直径25センチでそれぞれ一キロの粘土を使いました。午後からなので十枚ぐらいかなと思ったのですが十五枚できてしまいました。天気次第ですが明日削ってスリップを流せればよいのかなと思っています。
2024年11月15日金曜日
朝から
五時まえから作業をしました。ホテルから器を頼まれて。五時前からです。最近朝早くから工房に下りることが増えてきました。昔は当たり前でしたが。だんだんずぼらになって、朝も散歩まで布団でぐずぐずしていました。しかし、朝の作業は気持ちが良く集中できます。ただし昼までは。昼食を済ませると爆睡。完全に気を失っています。そんな時に限って電話が鳴ったりお客さんが見えたり。今日は電話。パッと目が覚めるから不思議です。今日のも体験の問い合わせ。忙しいのはありがたいのですが。
2024年11月14日木曜日
体験
今日の体験は六人。ろくろ体験と手びねりに分かれて。想像ですが病院関係かと思われます。年末までの短期助っ人でしょうか。患者さんはわがままですからストレスもたまることでしょう。残り少なくなっての思い出作りでしょうか。仕事はどんな仕事でも楽なものはありません。まして人間が関わっていると。かくいう我々も同様ですが。
2024年11月13日水曜日
夏の戻り
寒の戻りとはよく聞くが夏が戻るという言葉は思い出せません。でも、そんな言葉が出てくるような天気。果たして本当にこれから季節は進んでゆくのでしょうか。今日は蚊が多くてつい忙しさにかまけて線香を焚かなかったらずいぶんやられました。釉薬を作ったり掛けたり体験作品を削ったり、器を包装したりと色々駆けずり回っておりました。一体全体何をやっているのやら。我がことながら、取り留めなくただただ追われて過ごしておりました。
2024年11月12日火曜日
晩秋
日が短くなってきました。朝六時の散歩。ヘッドライトが不可欠。明け行く空にはイワシ雲。夜明けの陽を浴びてオレンジ色に広がっていました、それでも日中は気温が上がって工房でも25度。つい「暑い」が口から出てしまいます。蚊取り線香は必須。油断すれば血を吸われます。今日の仕事はかなりタイト。休憩もあまりできずに作業に集中。夕方も追われっぱなし。張り合いがあって有難いのですが・・・。もう少しゆとりをもって過ごしたい気分。ぜいたくな悩みですが。
2024年11月11日月曜日
向かい風
そんな日ってありますよね。やることが、ことごとく上手くゆかないような。そんなときは頭を低くして風向きが変わるまでじっと耐えるしかありません。昨日が調子よかったから余計にこたえます。いつもいつも物事って上手くゆかないのだとわかってはいても。我が家の老犬がついに家でお漏らしをしてしまいました。朝の散歩は、しっかり用を足してもらうためなのですが、夜中の雨でぬれていたのでおしっこをしてくれませんでした。柴犬は神経質だとは知っていたのですが。これからは家でお漏らしをするようになるのでしょうか。老犬と暮らした経験がなかったので戸惑う事ばかりです。
2024年11月10日日曜日
あそび
遊びをせんとや生まれけむ戯れせんとや生まれけむ。そういったのは観阿弥でしたっけ世阿弥でしたっけ。とにかく夕方から時間が空いたので遊んでみました。当然土遊びですが。実はクリスマスツリーのオーナメントを造ろうかと思ったのですが普通にやったのでは面白くありません。そこで変なものを造ろうと涙の形に挑戦しました。ろくろで雫の形。ちょっと膨らませて口を閉じる。そして下は手で絞って無理やり細くして切り離します。当然、安定しませんから布をくしゃくしゃにしてその上に並べます。人が見たら丸っこい粘土のクズの山です。明日少し乾いたところで削って仕上げる予定。果たして上手くゆくか。まあ初の試みなのでどうなるやら。大体どう焼いたものか。釉薬を掛けないといけないしころがしたら張り付いてしまうだろうし。全て出たとこ勝負になりそうです。
2024年11月9日土曜日
ツリー
急に肌寒くなりました。冬の予感。クリスマスまであと一か月余りです。そこでちょっと手が空いたのでツリーを造り始めました。ミニのツリー。毎年工房の入口に飾るクリスマスツリーの周りに置くためのものです。結構お客さんが買っていってくれるのでだいぶ寂しくなりました。緑の釉薬を重ねてかけると森のような雰囲気が出てなかなか好評なのです。ろくろで挽くのですが思った形にならず、失敗も多くて苦戦しています。明日はツリーにぶら下げるオーナメントをつくりたいと思います。
2024年11月8日金曜日
先輩
今日のお客さん。札幌からとか、歳も五歳上。もうすぐ八十という。若い!。思わず叫んでしまいました。旅行が好きで石垣とか南の島をよく訪れるようです。札幌からで、あちらはもう雪が降っているそうです。色々なことに興味津々。見習わねばと思います。好奇心って大切だなあと改めて思いました。
2024年11月7日木曜日
買物
朝からお出かけ。買い出しです。買い出しというと戦時中の食糧難の時代のようですが、戦後っこの我が身にとっては意味が違います。それでもいつものまとめ買い。冷蔵庫が空になっていますから。お米もスーパーの棚には少しだけ。野菜もガラガラ。その他の食品も空きが目立ちます。船に依存した暮らし。最近の船事情を表しています。拡大すると日本も同じように海外からの輸入に依存してますから、似たようなもの。流通が途絶えるとたちまち物が足りなくなるのが目に見えるようです。現にコメがよくあらわしてくれています。十一月になったら潤沢になると政府は言ってましたが、スーパーではひと家族一袋迄となっています。今度アメリカの大統領が変わります。これで貿易の事情も変化するのでしょうか。ガソリンはどうなるのか。帰りの道、すぐ前を島の電機会社の大型トラックが走っていました。工房から比較的近くのガソリンスタンドに、おそらく給油用の燃料を補充するために入ってゆきました。船で運んできたものでしょう。島の暮らしがいかに外からの流通に頼っているか、改めて教えられた気がします。
2024年11月6日水曜日
秋到来
急に涼しくなりました。次男が熱を出したのがその顕われです。寒くなるとてきめん。こちらも同じく。そんなわけで遅ればせの衣替えです。まず次男から。厚手の服を着せました。こちらも一枚余計にはおります。外に出していた器もすっかり乾いてくれたようです。これから、やっと季節の変化を体感できるでしょう。週末は暖かい鍋で熱燗をいっぱいなんて気分になりそうです。
2024年11月5日火曜日
秋の気配
予報では明日からぐっと冷え込むとか。秋到来という事でしょうか。秋と言えば食欲の秋、読書の秋、芸術の秋等々。わが工房では創作の秋です。仕事にぐっと没頭できそうな。と言ってもいつも通り、相変わらずの日々ですが。今日は釉薬掛け。せっせと手を動かします。いつまで体が動いてくれるかわかりませんから。行く歳を惜しんで仕事を続けています。昨日よりもちょっとでもよい仕事になるように。よいという言葉はあまり好きではありません。もっと仕事が好きになれますように。朝、目が覚めると、「よし今日こそは!」と気合を入れて日々を送っております。
2024年11月4日月曜日
油断大敵
素焼きの窯出しをしたら、刷毛目の大鉢がいくつか割れていました。半分近く。まさかと思って思い当たることを考えたのですが、一つはまだよく乾いてなかった事。あとは土練りで空気が抜けきってなかったらしいという事でしょうか、形と刷毛の感じが良かっただけに残念です。ロケットも打ち上げられました。曇り空で目視できませんでしたが何とかうまくいったようです。失敗したり成功したり。そんな繰り返しでしょうか。
2024年11月3日日曜日
秋空
待てば海路の日和あり。からりと晴れてくれました。生乾きの器たち、外の風に当てて上げました。心なしか気持ちよさそう。昨日の晩、ネットの動画で水の研究をしている人の話を見ました。勉強になりました。この世界が渦で成り立っていること。スパイラルと言ってました。水の分子の話。光の波長の話。近赤外線の話など目からうろこ。陶芸にとって水の大切さを知りました。水がないと陶器は作れませんから。しかし水があっては焼くことが出来ませんし。人の体は99パーセントが水で出来ているそうです。この地球の70パーセントは水とか。水といかに上手に付き合ってゆくか。まさにそれに尽きるという事でしょうか。
2024年11月2日土曜日
ウィークエンド
土曜日です。ノヴェンヴァーの。それなのに夏のような暑さです。台風から変わった低気圧の影響で風と波。船も欠航。島の暮らしに大いに影響を及ぼしております。この時期の台風って、人の心を荒れさせます。わたくしはと申しますと相も変わらず土に向かっています。形がどうのこうのとか口作りがああだこうだとか。今朝は久しぶりに六時に工房におりました。昨日やり残したコーヒーカップの把手をつけるために。何とか終わらせて家に戻っていつものスムージーづくり。でも一つ違うところがあります。冷蔵庫に牛乳が少なくなりました。そこで牛乳抜きで何とか作ってみました。次男が飲んでくれなかったらどうしようとドキドキしながら。結果。何とか無事に飲んでくれたようです。そんな小さなことが喜びになるとは。人間なんてたわいないものです。
2024年11月1日金曜日
残業
昨日は久しぶりの残業でした。残業と言っても勝手にやったことですが。ろくろに土が少し残っていてどうしても使い切りたかったのです。コーヒーカップの本体造り。面取りカップです。面取りカップと言ってもろくろで挽いてすぐに五角形に変形させるという荒業。これが妙に人気が出てしまって焼くとすぐになくなってしまいます。そんなわけでいつの間にか工房の定番になってしまいました。その器を挽いたのですがかなり手がかかるために用意した土を使いきれませんでした。秋になって日が短くて五時を過ぎるとあっという間に暗くなってしまいます。まさにつるべ落とし。日記を書く時間もなく、失礼してしまいました。今日から今年も残り二か月。色々ありましたがあとわずか。充実した時間を過ごしたいと思っております。
2024年10月30日水曜日
湿度
昨日の年輪変皿、なかなか乾いてくれません。湿度が高いようです。秋だというのに重たい雲がどんより。これじゃあ、作業が進みません。乾燥を速めるためにヒートガンで熱い風を送ってみましたが自然に勝るものはありません。ただ、乾きが遅いという事はいろいろと作業の余地があるという事で、変形を強めてみました。夕方何とか削り終えたのですが、どんな色に焼き上げるか、なかなかイメージがまとまりません。当分、悩める日が続きそうです。
2024年10月29日火曜日
年輪変
昨日作った年輪皿。削りましたが、天候が悪くてほとんど乾いてません。いくつか削りそこなって、形が崩れてしまいました。そこでちょっと形を変えてアレンジしてみました。一昨日造った輪花の粉引との折衷で。年輪のお皿に何か所かアクセントをつけて花ビラのようなデザインで。あとは焼き方を思案中。案外遊びで作ったものが人気が出てしまったり。定番って案外そんな時に生まれるのかもしれません。瓢箪から駒とか、災い転じて福となすとか。
2024年10月28日月曜日
年輪皿
五寸の皿に年輪模様を付けたお皿を造りました。数年前の事でしょうか。大阪で呑み屋をやっているという人から頼まれたのが最初でした。焼いて送ったのですがそのあと何の連絡も来ませんでした。請求書を何度送ってもなしのつぶて。やられたのかと思って半分あきらめていました。それが奥様と思われる方からずいぶん経ってから連絡が入りました。主人が頼んだもののお支払いはまだではありませんかとのこと。それからしばらくして、その奥様からお支払いしていただきました。何があったのか想像するしかありませんが、いったんは諦めかけていた代金を支払ってもらい大いに助かりました。その時造った器の残り。島のとあるお土産屋さんがおいてくれたところ思いがけない人気商品になってしまいました。まさに瓢箪から駒というわけです。その器を今日作りました。その仕事をするためには特別の道具が必要です。その道具いくら探しても、見つかりません。致し方なくもう一度作り直しているとお客さんが来てくれて、いくつか買い物をしてくれました。もしかするとその仕事、運を連れてきてくれるのかも。これぞまさしく「災い転じて福となす」ではないかと思ったりしています。
2024年10月27日日曜日
リベンジ
昨日の午後から造った輪花の小皿。どうしても納得できず、再チャレンジしました。昨日は十五枚。今日の午前中に削ったのですが首をかしげる出来。今日も十五枚。夕方に一枚だけ、何とかこのぐらいかなと言えるものが出来た気がします。モデルは若い頃、とある骨董店で見つけたお皿です。ひとめぼれ。ちょっと分不相応な値段でしたが、清水の舞台から飛び降りる様な気持ちで買ってしまいました。おそらく中国のどこかで焼かれた古いものだと思います。それをわが工房の粉引で再現。ごく時折我が家の食卓に上るぐらいでほぼ棚の肥やしです。今日の器、上手く焼けたら自宅で楽しみたいと思っています。お刺身か冷ややっこが美味しそうに見えると嬉しいな。
2024年10月26日土曜日
フェリー
オクトーバー。十月も末ですが、午後になって急に蒸し暑くなってきました。台風も近づいている様子。空を見上げると分厚い雲の向こうに入道雲が見えます。朝はかなり涼しく感じたのに。今頃台風ですかと福岡から来たお客さんに尋ねられました。北海道や青森当たりではちらほら雪の便りとのこと。日本列島は縦長ですからととりあえず答えておきました。最近屋久島はフェリーの調子が悪いようで欠航が続いています。昨日の青森からのお客さん。フェリー料金の高さに驚いていました。おまけに青森から北海道まで欠航なんて話聞いたことがないとのこと。ところ変われば 事情も変わるという事でしょうか。
2024年10月25日金曜日
山
山の話です。いわゆる登山。入った美術系の大学が八王子の山の中にありました。出来てからわずか三年目。バスで延々と山を分け入るようなところ。一本乗り遅れると、とんでもない距離を歩いて上るかタクシーを乗り合わせるしかありませんでした。そこに登山靴を履いて通ったものです。ある時山岳部から入部の誘いがかかりました。別に山好きというわけでもなく、そのころ新田次郎という作家が書いた「孤高の人」という小説に影響を受けただけでした。その小説は加藤文太郎という単独行で山を歩いた一人の男の生きざまを描いた物語でした。大学に入学したものの今一つ学校に馴染めず、校舎の裏山から高尾山や陣馬高原方面へと歩き回るのがいつもの事でした。山岳部には入部したものの、団体で動くのが苦手な性格でだんだん遠ざかるようになりました。そんなころに神奈川の鎌倉にあった国立近代美術館の別館でエドワルド ムンクの展示に出会い、大学からも段々と足が遠のいて、日雇い仕事をしては酒を呑んで、表現主義的な絵にのめりこんでゆきました。そのあとカメラを持って街を歩き回ったり、京橋にあったフィルムセンターに通って昔の映画ばかり見るようになりました。何か自分らしい表現を模索していたのでしょう。そんなころ、偶然屋久島で仕事の話が湧いてきて、登山靴をザックに詰め込んで屋久島にやってきました。あれから、色々なことがあって、土を求めて山を歩き回りました。手にはスコップと土嚢袋。川に入ったり地図を片手に山を歩いたり。昔は川の護岸工事もあまりなく、山も持ち主がはっきりしてなくて、割と土の採取もしやすかったと思います。今は勝手に誰かの持ち山を掘ったりすると問題を生じますが。ヤマのほとんどは集落が持っていたり、集団で管理していたところが多かったのでしょう。今は世界遺産に登録されて管理がすっかり厳しくなってしまいました。懐かしいような、大昔の話です。
2024年10月24日木曜日
ヤマ
ちょっと昔の話。浪人時代です。お金がなくて働くためにヤマに行きました。ヤマというのは日雇い労働者の符牒です。手配師がいて朝行くと仕事をくれるところ。東京では高田馬場や新大久保、もちろん山谷が最も有名でした。ヤマで顔見知りになった手配師さんからその日の現場を教えられ、仕事が終わって夕方、また山に戻るとその日の稼ぎをもらって帰ることになります。現場へはマイクロに載せられるときもあれば、電車でゆくときもありました。最初のころは一日働いて2200円ほど。それから数年経って少し上がって2500円ぐらい、最後のころは山谷からで3000円ぐらいになりました。お昼がつくとちゃぶ付と言います。そんなわけで手配師さんがちゃぶ付三枚というのに手を挙げて現場に行くというわけです。一度ちゃぶ付の現場でホテルニュー大谷に行ったことがありました。何かの仕事の都合で昼に少し遅れたら大きな鍋の底に魚の骨と空っぽの鍋に張り付いたご飯粒だけの時がありました。あそこは昔通った中学校のそばだったので惨めな気持ちで泣きそうになりました。絵描きになるための勉強をしていたころ。稼いだお金はほとんど酒代に変わってしまいました。あの頃はランボー、ヴェルレーヌにあこがれ天才は若死にするものだ等と酒を呑んではくだをまいていました。
2024年10月23日水曜日
ヤスデ
ヤスデが出てきました。毎年娘の誕生日が目安です。明日がその十月二十四日。ろくろで挽いて削りまでの乾燥待ちの時、器の裏に張り付きます。注意深く確認するようにしていても、何かの拍子に指先に触れると、あの匂いがついてしまいます。ヤスデに臭いがなかったらと何度思ったことでしょう。やんばる手長ヤスデ。南の方からやってきて、どんどん日本列島を北上しているようです。暖かくなるにつれ生息域も北へと上がっている様子。今年は十月の末になった今でもなかなか暑さが続いています。昨日も夜中にエアコンのスイッチを入れました。寝ていて汗をかくと折角よくありつつある風邪がぶり返しそうですから。
2024年10月22日火曜日
秋雨
夜中の雨。裏山が崩れるんじゃないかと心配になるほどの強い雨。都会だったら洪水が起きそうな。我が家も雨漏り。来年は屋根を直さねばと息子が言ってました。陽が差したと思うとザザッと降ってきます。秋の雨はしつこい事。蒸し暑いし。まだ夕方になるとツクツクボウシが鳴いています。今年は季節感が変わっています。世界もきな臭いし。平和ボケの日本。どうなることやら。
2024年10月21日月曜日
エンドレス
ようやくずっと取り組んでいた器が旅立ってゆきました。数か月前に注文いただい物です。これでひと安心と言いたかったのですが、次の注文が入ってしまいました。島のホテルからです。もうその仕事はなくなったのかなと思っていたのですが。それともう一つ。何度か来てくれた大阪からのお客さん。有難い事ですが別の注文。こちらは年末までとのこと。このかた。あと九年間は屋久島に来ることが出来ないとのこと。どうやら、方角が悪いらしいのです。九年先に生きている確信が持てません。たとえ生きていたとしても体が動いているとは思えませんし。そこで方違えしたらどうですかと言ってみました。方違えって何ですかと聞かれたので、古文で昔読んだことがあります。よくない方角に行くとき一度別の方角へ行き、それから改めて目的地へ向かうという昔の人の知恵だと思います。と言ってみたのですがそんな恐ろしいことできませんとのこと。おそらくその方角に行くと死にますよと脅かされたのでしょうか。おそらく十二月でそのお方とは今生の別れになりそうです。
2024年10月20日日曜日
誕生日
昨日が上皇妃殿下の誕生日だそうです。卒寿とか。大昔の話ですがまだ皇太子のころ、ご結婚のお祝いの行列に加わったことがありました。四谷に住んでいた時の話です。小学校が千代田区の新居の近くでおなりの馬車を日の丸を振ってお迎えした思い出があります。それからずいぶん経ってご実家の前の建物の工事にかかわったこともあります。ここがあの方の幼少期のお宅だったかと思いました。そしてその家が取り壊しになるという話も聞きました。人の運命とは不思議なものです。あの頃あんなに若く溌剌とされていた方が卒寿を迎えるとは。人は誰もが老いてゆくもの。振り返れば我が身もよい年になってしまいました。
2024年10月19日土曜日
偶々
何かのはずみで、お客さんがたくさん来てくれました。何の脈絡もないのですが。ごくごく偶然です。「人生に意義なんてない」夕べ見たイーロンマスクの動画のサブタイトル。運命なんて信じないし、どこかに大いなる何かがいるなどとかとも思いませんが、確かに偶々何かのはずみという事はあるようです。
2024年10月18日金曜日
荷造り
十月締め切りの器の荷造りをしました。昔は大の苦手でしたが、今ではすっかり慣れてしまい、それなりに楽しんでおります。箱詰めして包装紙を掛ける。それの繰り返しですが、形や大きさが少しずつ違う器に合った箱を見つけて梱包材を切りそろえて包装します。最近は箱も値上がりして、赤字ギリギリですが、何十年ものお付き合い。何とか頑張っております。どうも箱の産地は韓国が多いようです。その箱も今ではコンピューターでデザインしてレーザーでカットしているようです。昔のような包丁で切って金具で留めるという仕事は消えてしまったようです。先日とある作家の人が箱代が高騰したから、もうやめると言っておりました。本末転倒ですが、現代、諸事情で制作続行が出来なくなることもあるようです。なかなか頭が痛い問題が次々と起こってきます。
2024年10月17日木曜日
母校
昔卒業した中学校の名前を動画で見つけました。なんでもヒップホップダンスを禁止して、生徒と親が困っているというニュースです。その学校は全国でも有名な進学校で公立の学校です。現在がどのようになっているのか分かりませんが東京の中心地の近くにある、いわゆる出世コースと呼ばれる名門校でした。かの上級国家公務員への出世道が昔からできていました。公立の中学校と言っても遠くから通っている子が多く、いわゆる越境入学というものになっていました。あの頃同級生の中には有名政治家の子供や大手企業の経営者の一族など、周りにはエリートの大金持ちがあふれていました。今から六十年近くも前の話ですが、そんな時代から現在に至るまで続いているのかと唖然と致します。そんな母校が何故、今頃そのような話題のネタになっているのか、よくはわかりませんが、急にタイムスリップしたかのような子供のころのことがよみがえっております。
2024年10月16日水曜日
ブランクーシ
19世紀の末から二十世紀の初頭に活躍した人でコンスタンチン・ブランクーシっという彫刻家がおりました。大好きで今の仕事にも影響していると思います。彼の才能を発見したロダンが俺の工房へ来ないかと誘ったのに「巨木の下に大樹無し」と言って断ったそうです。生まれはポーランドでパリで活躍しました。彼の残した言葉に「王のように命令し 神のように創造し 奴隷のように働く」というのがあります。時々その言葉が浮かんできます。ただし「奴隷のように働く」という言葉だけですが。体がしんどく気力が湧かないとき、愚直に体を動かそうと自ら鞭打って気力を振り絞っております。
2024年10月15日火曜日
陰性
体調が戻りません。昨日も一日仕事場で動いたのですが夕方にはがっくり。日記も書く気力がありませんでした。数日前から家族全員がおかしくなりました。最書は次男から。四十度近い高熱と鼻水。診療所に連れてゆきましたがpcrは陰姓。点滴をしてもらって戻ってきましたがそれから全員が次々とダウン。高熱と鼻水。調べると、pcrは確度が七十パーセントから六十パーセントとか。てことは三人に一人以上は間違えるという事。数年前に同じようにコロナ感染した時と症状がよく似てます。という事は、どういう事か。しかしながら確かめようはありません。何しろ今は五類。風邪と同じ扱いです。でも風邪と言っても患者は車に乗って検査を受けたりと、隔離に近いような扱いです。なんか、無理やり感があるような。なんにしてもまともな治療法があるわけでは無し、対症療法しかありません。熱が出れば熱覚まし、肺炎になりそうなら抗生剤。あとは栄養を取ってゆっくり良くなるのを待つだけ。そんなわけで今日もだるい体、鼻水をすすりながらなんとか仕事場を動き回っております。そのうちよくなると期待しつつ。
2024年10月13日日曜日
印度
今から二十年以上前です。バラナシのガンガーで人々と朝の沐浴をしました。それからサルナートという町に行きました。お釈迦様が初めて悟りを開いたというところ。ただの観光地でした。帰ってきてから何も変わることはありませんでした。六道という言葉があります。日々、泣いたり悲しんだり絶望したり、心の不安定さを表しているようです。せめて穏やかに、世間に惑わされず、静かに生きたいと思っていますが、実際のところは怒ったり嘆いたりちょっとだけ喜んでみたり。まさに世間の波にとらわれて生きております。
2024年10月12日土曜日
連休
今日が三連休の初日のようです。天気も良くて最高の行楽日和、楽しそうに旅をしている方々が工房にも来てくださいました。一方、我が家はというと、昨日は次男を連れて診療所に行きました。そして昨夜からは長男とかみさんが風邪菌の被害者に。こっちも本調子ではありません。突然の出来事。災害は忘れたころにやってくる。まさにそんな感じです。結構悪質な菌。幸いにコロナは陰性とか。それが救いです。明日から少しずつでも快方に向かう事を願っております。
2024年10月11日金曜日
元気
ネットの動画で戦っている人を見ました。落ち込んで元気がないひとを見ていると、こちらもしょぼんとしますが、戦っている人を見ていると負けないぞという気分になります。不屈の闘志に出会うとこちらにも力がみなぎるから不思議です。今日は夕方メキシコからの若者が来ました。陶芸をやっているとか。色々なことを聞かれましたが、こっちも元気が有り余っていたので何でも教えてあげました。先日は中国の景徳鎮から、やはり陶芸をやっているという人が来ました。こちらには、正直何も感じることはありませんでした。出会いとは不思議なものだと思います。
2024年10月10日木曜日
スプーン置き
以前ホテルに納めたスプーン置き。カトラリーレストというそうですが、売店で販売してもらっています。それが結構な人気で、まとめて造ってもに三か月で造り足さないといけません。昨日からまた造っていますが、この作業がなかなか難しいのです。ただ長方形の棒のような形ですがシンプルゆえの困難さがあります。制作の途中で変なストレスを与えると、必ず変形してしまいまし。まずスラブローラーで伸ばした後、切ってゆくだけなのですが。金属で切り込みを入れると、切断面に刃が触れます。それを持ち上げる時に曲がってしまう事があります。それを後から直しても必ず焼いた後に変形してしまうのです。そこで曲がらないように木の板で押さえながら作業をして行きます。そのピースを一晩乾燥させてばらばらに切り離すのですが、その作業の最中でも曲がったり反ったりしないよう注意が必要です。ゆっくり乾かさないと間違いなく変形しますから時間をかけてじっくりと。これだけ神経をすり減らしても焼き上がるとただのまっすぐな、長方形。結局複雑そうに見えるものよりも簡単そうなものの方が案外難しいのかもしれません。
2024年10月9日水曜日
土練機
前々回。土練機を回した時に具合が悪くなりました。おそらく暑すぎて熱中症気味だったのでしょう。今日もその作業をしましたが、だいぶ楽になって、あまり苦痛ではなくなりました。我が家の愛犬も散歩でハアハアと言わなくなりました。そのかわり、歳のせいでしょうか。家から下る砂利道で足を取られて歩けなくなりました。そこで抱きかかえて道まで運びます。帰りも同様。家に着いてまず足をぞうきんで葺くのですが、最近は噛みついてきます。嫌なことがあると歯をたてます。子供の時に戻ってしまいました。鹿児島のブリーダーさんから手に入れたのですが、その時の写真が丸い柱にかみついていました。まさにあの頃に戻ってしまいました。昨日まではこっちもついつい頭にきておこっていたのですが、あきらめて足ふきはパス。屋久島の道ですからそれほど汚れていません。道で思い出しました。今朝、県道で何かの大きな動物が車に轢かれたらしく、死体が転がっていました。色からして狸ではないかと思います。その場所で何度か狸の死体を見ました。通り道があるのでしょうか。
2024年10月8日火曜日
絵付け
お皿に絵付けをしました。筆で色を置いてゆきます。昔は朝から晩まで筆を握ることが日常だった時代があったのですが、最近はすぐに疲れてしまいます。あれほど絵を描くことが好きだったのに。今では細かい作業をするときでも彫刻的というか彫ったり削ったりには飽きないのですが。人って変わるものです。どんどん造形的な方へと興味がシフトしてゆきます。カメラでは光にばかり気持ちが寄せられますが。その時その時でうつろってゆくのが面白いですねえ。
2024年10月6日日曜日
墓掃除
朝から集落の作業でした。この近くの偉人がはじめて屋久島にポンカンの木を植えてから100年。記念碑があるところを綺麗にするのが今日のミッションです。今回がお祭りの最後とのこと。今でも原木が三本残っているそうです。みかんの木が百年も生き残っているのは奇跡と言っても良いにでしょう。世話を続けた来た方たちのご苦労を思うと頭が下がります。今年も台風によってポンカンが大被害を被ったそうです。自然災害と戦いながら島の暮らしが成り立っていることを改めて学ぶことが出来ました。汗を流しながら側溝に溜まったゴミをスコップで掘り上げ道路を綺麗にしながら先人が残してくれた風土を受け継ぐことの大切さを改めて教えられた気がします。
2024年10月5日土曜日
零細
夕方、体験で焼き上がった作品を取りに来たお客さん。「ここって休みはないんですか」一瞬考えて「ほぼ休まないですねえ。うちみたいな零細な焼き物屋、休んでいたらやってられないですから」。気がついたら五十年余りの間に何日休んだろうか。さすがに歳なので、のべつ働いてるわけではありませんが、今も休み休み工房に居ます。来年の元旦から予約が来ています
2024年10月4日金曜日
ツバメ軍団
今シーズンも残り一試合。昨日は山崎選手の最後の試合でした。三十一歳という若さでの引退。これからの人生をどのように過ごしてゆくのか気になります。この時期は別れだったり引退だったり。切ない思いに胸が迫ります。それともう一つ。記録も、個人の。スワローズではサンタナの首位打者、村上のホームラン王、それと長岡の最多安打。特に最多安打の行方が気になります。今競っているのは秋山選手。何とか長岡に取ってもらいたいところですが。相手もベテランです。どうなることやら。まだ二十二歳の若さです。実は今から五十二年前、二十二歳の時に屋久島にやってきました。人生これから。だからこそ、素晴らしいきっかけをつかんでほしいと思うのです。
2024年10月3日木曜日
ときめき トワイライト
動画のサイトを見ていて偶然見つけました。ずっと探していた人と歌を。豊島たずみという人が歌った「ときめきトワイライト」という曲を。確か午後のアンニュイという紹介がされていたと思います。もう四十年以上も前のうた。昨日、初めて知ったのですが、 作詞が阿木ようこで作曲が宇崎竜童、ご夫婦です。声が何とも言えない、ハスキーでもなく、柔らかく時に透明感がある、不思議な感覚です。動画サイトは時にレアでまさかというような出会いがあります。昨日はスワローズの青木選手の引退試合もあってヒッピーな夜を過ごすことが出来ました。
2024年10月2日水曜日
旅愁
「更ーけ行く あーきの夜 たーびのそーらーの こーいしき おもーいーに ひーとり 悩む」 朝からこの歌が頭の中をぐるぐると駆け回っています。「こーいしや ふーるさと 懐かしちーちはは」今は亡き父母が無性に懐かしくなります。高校で 全寮制に入ったのですが 家が恋しくて母の事をずっと思っていました。ところが夏休みとかで家に帰ると、そんな思いは吹き飛んで母親の嫌なところばかり目について早く寮に戻りたいと思ったのもです。今となっては懐かしくも儚い思い出です。最近、工房で流しっぱなしのネット配信の音楽で、「悲しき雨音」が流れてきました。確かカスケーズといったか。昨日はなぜか「五百マイル」という曲を繰り返し聞いていました。「次の汽車が 駅に着いたら この街を離れて 五百マイル」そんな歌です。
2024年10月1日火曜日
ぐい呑み
ぐい呑みはお酒。日本酒を呑むための器です。昔から小さくても湯呑よりも趣味性が高いという事で割高なようです。造る方も神経を使います。ろくろも一つずつ微妙に変えて、削りも一気に削るようにしています。一日ぐい呑みづくりをやっていると、調子が出てきたなと思ったり、思うようにゆかなかったり、リズムの変化が如実に表れます。本来は、あまり注文仕事でやりたくないところですが、今回はホテルからの依頼です。ですから大きさもある程度揃えて、かと言って手作り感を残しつつと、神経を使います。まあ、やりがいはあるのですが。一日取り組んで、最後の一時間、ようやく気持ちが乗ってきたところで今日もタイムアップとなりました。
2024年9月30日月曜日
片口
昨日組み立てた片口を仕上げました。削って化粧を掛けて、体験作品を仕上げました。昨日と一昨日ろくろ体験でお客さんが制作した器を削りました。陶芸体験の器はかなり厚く造られているので削りには神経を使います。形もまちまち。物によっては変形していることもあります。今日は仕上げ作業で一日が終わってしまいました。数が多い割には失敗することもなく無事に終わることが出来ました。週末頑張った疲労を何とか解消して、今週も新たな制作に励みたいと思っています。気がつけば今年も残すところ三か月。何とか大過なく過ごすことが出来るよう願っております。
2024年9月29日日曜日
夕焼け
昨日の夕焼け空。まっかっかでした。思わずカメラを持ち出して。二階のベランダからパチパチ。デジタルなので何枚もシャッターを切りました。カミさんに言うと、昔は海に沈むのが見えたけど、今は木が大きくなって空しか見えないとのこと。家を建てたばかりのころはかみさんがカメラに夢中でした。それがいつの間にかこっちに移ってしまいました。今はスワローズのファン。ほぼ毎試合応援しています。山田ファン。昨日はホームランを放って大喜びでした。昔は巨人ファンでしたが。くしくも巨人が優勝を決めたのが昨日でしたが。あの頃は、確か高田のファンでした。今は寝室に山田の写真やつば九郎人形が飾られています。
2024年9月28日土曜日
ロクロ体験
今日の体験。ろくろが六人でした。病院関係者。もうすぐ島を離れるので思い出作りの様でした。体験が終わって、帰った後、送り先の用紙になぜか名前の欄が消えていて全員名前が不記載。大慌てで連絡を取り、メールで知らせてもらう事になりました。携帯とメールという文明の利器。一昔前だったら大騒ぎだったでしょう。ずいぶん便利な世の中になりました。
2024年9月27日金曜日
釉薬
釉薬仕事でした。ここにきて、いろいろ仕事が舞い込んでしまい、急遽素焼きを終えた器を捜して釉薬を掛けました。秋は観光シーズン。今年の夏が厳しかったので期待したいところです。ゆっくり旅を楽しみたい人たちが来てくれることを願っております。
2024年9月26日木曜日
棚卸し
月末で出かけました。空港の近くのお店まで、棚卸に。お土産屋さんは船が欠航にもかかわらず人込み。もう一軒のホテルでは器の注文を頂きました。一区切りつきそうなタイミングで別の注文です。有難い事です。確か今日は種子島からロケットが打ち上げられるはずですが、あいにくの曇り空。屋久島からは見えそうもありません。海も欠航が続いてお店の棚もガラガラ。工房に帰ってくると青空が広がり夏の暑さ。屋久島もちょっと移動するとガラリと様子が変わります。秋から夏へと、季節が逆戻り。体がなかなかついてゆけません。
2024年9月25日水曜日
削り
昨日ろくろで挽いた鉢を削りました。輪花と言って、丸い器の口辺部を何か所かつまんで、花びらのような形に仕上げます。高台も高め。ですからちょっと離れたところから見ると、朝顔のような感じに見えます。その鉢を削ったのですが、まだ少し柔らかいので二度に分けて削ることにしました。朝のうちに粗削りをして夕方仕上げ削り。まるで大工さんの鉋掛けのようです。高台も高いのでどのくらい削ったらよいか、なかなか思うようにできません。厚すぎると傷が入りそうだし薄く削りすぎると穴があいてしまいます。今日もいくつか抜けてしまいました。大きな鉢、それも蹴ろくろで挽いたので、厚みがなかなか均一にすることが出来ず、苦労しました。注文品なので好き勝手というわけにもゆきません。ここは職人仕事、腕の見せ所です。夕方いくつか、まあ、及第点を上げられそうなものが出来た気がします。
2024年9月24日火曜日
秋の訪れ
朝がだいぶ涼しくなってきました。それに日も短くなってきたようです。これから散歩のときに電灯が必要になりそうです。昔は懐中電灯でしたが、最近はヘッドライト。今朝はご近所さんが草取りをしていました。朝が過ごしやすくなりましたから庭で作業をするにはもってこいです。我が家の愛犬もここにきて幾分元気になった気もします。カミさんが言うには犬の年齢に七を掛けると人の歳にたとえることが出来るとか。計算したらなんと百十二歳。もう歩いているだけでも奇跡的です。家に迎えたときはこっちも血圧が200を超えていたので、ここまで生きてこれたのも奇跡的。有難い事です。この先どれくらい生きられるのか。あまり考えたくはありませんが。とりあえず、秋の訪れを感謝したいと思います。
2024年9月23日月曜日
雷様
昨日の夕方、すぐ近くで雷様がゴロピカ、停電。工房中の電源を落として家に帰りました。今日も一時停電。電気とは人間が作り出した文明社会の先端技術ですが、ある意味脆いものだと思います。最近は再生エネルギーとか化石燃料とか、屋久島では水力発電とかいろいろなところから作りだしていますが、よく考えるとすべてのエネルギーのもとは、太陽からです。詰まりおてんとうさまです。日本人は大切なものに様を付けます。雷様にお日様、お月様。お父様お母様。素敵な文化だと思います。
2024年9月22日日曜日
希望
「死に至り病、それは絶望である」キルケゴールの言葉。絶望しない事。いやなことが多い世の中です。だからこそ希望を捨てずに。このような離れた島で暮らしていると、ときおり世間から取り残されているような気持ちになります。でも、過去を振り返って、失われたとか、取り返しがつかないとか、後ろ向きに考えるのはやめましょう。いつも前を向いて創造的に生きること。目の前にあることを一つずつ。たとえそれが草取りだったり、庭の手入れであったりと当たり前の事でも。のちの世につないでゆくためにも無駄なことなど絶対ないのだと。
2024年9月21日土曜日
週末
朝から土練機を回して土づくり。湿度と気温に悩まされました。最近の仕事は主に注文仕事が多く、土の消費もバカになりません。せっせと器を作っては焼いてますが、なかなか捗りません。何よりもこの蒸し暑さ。実際、体を動かすと汗が噴き出してきます。台風の動きも複雑で、思うように予測が出来ないようです。先日の十号台風。どんどん西に進路が変わって気がつけばここ、屋久島を通過してゆきました。現在の十四号も上海から朝鮮半島、そして能登半島が大雨に見舞われています。お正月の地震からの復興もままならないというのに、今度は大雨。仮設住宅が浸水なんて、この世に神はおらんのか。ついあらぬことを口走りたくなります。
2024年9月20日金曜日
午後
息子が歯医者に行ったので、少しゆっくりできるかなと思いましたが、そうは問屋が卸してくれませんでした。珍しくお客さんが何組か。その都度作業場に下りるのですが。中の一人は海外からのお客さん。それも自転車で。ずいぶんゆっくりだなと思っていたのですが。彼の話。二年程前にきてコーヒーカップを買って帰ったのだけど誤って壊してしまったとか。わかりにくい英語です。どこの国からと尋ねるとスイスとの事。数を数える時アンドウトロワと言ってました。日本が好きでよく来てるようです。以前、京都で買った急須を母親が割ってしまって探しているというので、大昔に焼いたのを見せると、気に入ってくれて、買いたいけど、バッグが小さすぎるので明日もう一度出直すとのこと。結構、熱心に作品を見てくれました。国籍は問わず、共通の感性の人がいるものだと不思議な感慨を持ちました。一期一会はどこに待っているのか。思いがけない出会いを感じてしまいました。
2024年9月19日木曜日
残暑
朝からむわっとしています。風も強いし。おそらく台風の影響でしょうか。昨夜は空が赤く染まり、二階のベランダからシャッターを切りました。これから海に沈む赤い夕陽が楽しみです。「真っ赤な太陽 燃えている 果てしない波の 大空に とどろき渡るほ叫びは 正しいものの見方する」というのはハリマオというドラマの主題歌です。ハリマオは満州の大地で活躍した馬賊。ストーリーはほとんど覚えてませんが、あの広大な荒野と紅い夕陽が印象に残っています。「赤い夕陽が校舎をそめーて楡の木陰にはーずーむ声」舟木一夫の高校三年生という歌謡曲。舟木一夫とは四谷にあった三角原という公園で、一度だけキャッチボールをしたことがありました。すぐ近くには国会図書館がありました。今は迎賓館に変わっています。ポプラの並木が秋に色づいて日本ではないような光景でした。遠い昔の思い出です。
2024年9月18日水曜日
午睡
最近、昼を過ぎると急に眠くなります。すると、あっという間に夢の中へ。そんなとき必ずと言ってよいほど、電話がかかって来たり、お客さんで目が覚まされます。歳をとると昼寝は必須。どこかの首相候補が八十まで働けと言っておりますが。まあ、体調が良い時には眠くならないのですが。昨日の晩は次男が一晩中暴れていました。こっちは寝たかと思うと起こされて、おまけに老犬も夜中に徘徊して、変なところから大きな音が響いて来たり。まあ、愚痴はよそうと思うのですが。夜もおちおち寝れないなんて、家族冥利というものでしょう。
2024年9月17日火曜日
秋の気配
朝はだいぶ涼しくなってきました。しかし日中は厳しい残暑です。鳴くセミたちはツクツクボウシばかり。オーシンツクツクという鳴き声。夜中に目が覚めて木々の影がくっきり。十五夜だという事を思い出して、早速パチリ。例年工房の入口で花を着ける白萩が今年は台風にやられて咲いてません。色々なことが起きます。ヨーロッパでは大雪が降ったり、中国で台風が大暴れしたり。自然は一筋縄では行かないようです。
2024年9月16日月曜日
オークション
インターネットオークションで、デジカメを買ってしまいました。二十年近くも前の機種。今使っているものが重いので、もっとシンプルで軽そうなものを。いわゆるバカチョンのような。かなり昔の機種なのでどのような写りなのかは全く分かりませんが。カメラで写りが変わるかどうか。ですが、チョットだけ愉しみです。
2024年9月15日日曜日
スワロー
ツバメ。ヤクルト。1950年に国鉄スワローズでスタートしたチームも今年で74年目を迎えました。我が身と同じ歳。途中でサンケイアトムズと名前が変わって現在のオーナーはヤクルト。実は今年飲み始めたヤクルト1000ですが、最近はどこのスーパーでも手に入ります。そもそものチーム名は特急つばめが発祥とか。なぜこんなことを考え始めたのかというとムーミンのような造形物にどんな名前を付けようかという事で。ムーミントロールをそのまま真似するわけにもゆかないし。当然インスパイヤー元なのですが。屋久島にいるからと言ってもののけでは訴えられそうだし。ヤッシーでは昔どこかで県知事やってた人の愛称だし。何かないかなあとずっと考え中です。想像力皆無。情けなくなります。ヤックーなんてどうかしら。やはりヤクルトとかぶるなあ。うーん。
2024年9月14日土曜日
光る空
最近カメラで空ばかり写しています。屋久島では自然の変化にばかり、目が向いてしまいます。中でも朝と夕方が光が劇的に変化します。「光る海 光る大空 ひーかる大地」これは昔よく見ていたエイトマンというアニメの主題歌の始まりです。「行こう無限の地平線」と続きます。カメラ越しにファインダーを覗くと変化する大空の色に吸い寄せられます。昨日も夕方の空に惹きつけられました。台風が近づくと空が普段とは違った表情を見せてくれます。昔、画家を目指していたころ、印象派の画家に強く惹かれました。たとえばシスレーの灰色の空、ボナールの紫、スーチンの赤。そしてなんといっても青い絵の具で描かれる風景画。屋久島に暮らして心に残るのは様々な表情を見せる青。雨、雲、水。風を感じ陽を感じ土を感じるのは、水を通してかもしれません。空から降り注ぎ、大地から蒸発し、地を流れ、海原に広がる。水の存在が無数に表情を変えて見せてくれます。六月からカメラを持って散歩を続けているとわずかずつの色の変化が季節の移り変わりを教えてくれます。
2024年9月13日金曜日
金曜日
十三日の金曜日。なんとなく不吉な日。日本にはあまり関係ない気もしますが。キリストと関係があるのかな。我が国はおてんとうさまが守る国ですし。お月様も大切です。十五夜お月様とか。それでも無事に過ごしたいと思います。台風も接近しているようですが。毎日悲しくなったり、チョット嬉しくなったり。それが生きるという事でしょうか。余り具体的なことをここで書くわけにはゆきませんが。ただ、明日からの週末。ムーミンを作れたら楽しいだろうな。
2024年9月12日木曜日
残暑
夏に逆戻り。朝はもくもく入道雲。気温もぐんぐん上昇。なかなか厳しい。愛犬もハアハアと肩で息をしています。なかなかつらいこの暑さ。台風も近くにきているようです。今朝はまた水が止まって、川に行きました。足を水につけるとひんやりとして幸せな気分。しかし、浸ってばかりはいられません。そろそろあのヒルのやつが活動をはじめます。油断大敵。くわばらくわばら。帰り道で虹を見ることが出来ました。
2024年9月11日水曜日
カメラ
今朝目覚めると、南の空が赤く色づいていました。早速カメラを持ち出してシャッターを切ろうとしたのですが足を踏み外して危うくこけそうになりました。その拍子にカメラの液晶が暗くなって、反応しなくなりました。前にも何度か同じ現象が起きたので、てっきり故障かと思いました。工房であっちこっち触っているとあるスイッチを押すと突然に画面があらわれました。おそらく何かの拍子に手があったってしまったのでしょう。てっきり壊れてしまったかと思い込み、次のカメラを物色し始めたところでした。大した写真が撮れていたわけでもありませんが、毎朝、散歩のときに身辺のあれこれを記録するのは最近の楽しみとなっていました。よかったという安どの気持ちと、拍子抜けのような気持ちとで複雑です。明日からの散歩でまた首からぶら下げて歩くのが楽しみです。
2024年9月10日火曜日
ムカデ
夜中に嚙まれました。ムカデに。あろうことか、股の付け根。あっ、やられたと思い慌てて調べました。明らかな噛み跡。急いでどこのいるのか探しましたが見つかりません。布団を裏返しても、シーツをひっくり返しても。諦めてトイレに立つと、服からボトリ。何とかつぶそうとしますが、さすが敵もさるもの。十センチもジャンプして逃げます。ようやく見つけ出してペーパーで押しつぶそうとしたら指と手の甲の二箇所を噛まれました。薬を塗ったら朝には痛みも引いていましたが、悔しい事。あいつら何のために寝ている人間のところまでやってきて噛みつくのでしょうか。世の中に色々な毒虫がいますがムカデはそのうちでも最も毒々しいやつです。誰が、あんな姿の生き物を造り上げたのでしょうか。
2024年9月8日日曜日
ハウス
ムーミンハウスが焼き上がりました。半分は灯台のような感じ。灯台は英語ではライト ハウスというようです。大小合わせて五十個。我ながらよく作ったなと思います。全て白化粧を施して。素焼きした後1050度で焼き上げました。今回は釉薬を溶かす必要がないので本焼き温度と素焼き温度の中間ぐらいで。この温度だとかなり硬く焼けて丈夫さもなかなか。今日はムーミンとスナフキンを造ろうと思いましたが、暑さと疲れでそこまでたどり着けませんでした。次に持越しです。
2024年9月7日土曜日
屋久島焼
夕方のお客さん。「ここの器は全部屋久島焼ですか」と聞かれて、「ここで五十年、屋久島焼としてやってます」ですから「ここの器は屋久島焼と言っても良いと思います」。たまにこういう質問を受ける事があります。その都度、返答に窮してしまいます。実は初めから屋久島焼を称していたわけではないからです。最初は何も名前がありませんでした。窯の名前も。そのうちに誰が言ったか、新八野という字の場所だから新八野窯という事で人が呼ぶようになりました。そして、屋久島で焼いているから屋久島焼だとも。気がついたらそうなっていたのです。でもそんな細かい事をいちいち説明するのも面倒なので。そういう事になったのです。気がつけばこの島で陶器を焼くようになって五十年余り。その間に土も窯も技法も変わりました。時代に連れて、状況はいろいろ変化してきます。そんな中で何とか続けることが出来るよう必死にあがいてまいりました。この先どうなってしまうのか見当もつきませんが、おそらく何とか生き延びるために必死に取り組んでゆくことでしょう。
2024年9月6日金曜日
散歩
いつもの時間。六時に家を出て歩き始めました。しばらく歩くと、愛犬スズんの足の運びがちょっと変でした。「もう歳だからなあ、ちょっとコースを変えようか。」スズも気がつけば十六歳。獣医さんからはいつ死んでもおかしくないとお墨付きを頂いております。家に来た時はまだ生まれてすぐでした。あの頃、体調を崩して血圧が異常に高くなってしまいました。そこで思いついたのが毎日歩く事。一人では続きそうにありません。そこで迎えたのがスズ。あれからかみさんとの散歩が始まりました。気がつけばスズももうお婆さん。こっちも年老いて、先日は敬老の日の招待が届きました。名実ともに老境入りです。この調子だとスズとこっちとどちらが先だろう。そんな言葉が常套句になってしまいました。日々衰えを感じつつ、スズも頑張ってるんだから、こっちも弱音は吐けないぞと、なんとか日々を送っているところです。
2024年9月5日木曜日
野生
この前の台風十号。影響は我々人間ばかりではなかったようです。台風が通過した後、家の周りで鹿の兄弟らしい四頭が出没するようになりました。こんなところに出てくると人間にやられるぞと語り掛けますが。何故か人里に下りてきました。山が荒れてしまったのでしょうか。今日は屋根の上で猿の走り回る音。お前たちもかと思わず口をついてしまいました。蝉の鳴き声も急にツクツクボウシに変わりましたし。朝の散歩でカニを見つけると無事だったかとつい口にでてしまいました。弥生杉が倒れたとニュースで知りました。様々なところで影響が出ているようです。わたくしたちは自然の中で生かしてもらっています。なんとか生きていることに感謝しなければと思っています。
2024年9月4日水曜日
屋根
台風にやられた屋根の修理をしました。落ちた瓦を直したり、飛ばされた雨どいを修理したり、最後は土嚢袋で圧えたり。秋で早朝はかなり涼しくなりましたが、日中は日差しも強く骨の折れる作業でした。歳をとって足元がかなりおぼつかなくなって傾斜を歩くのは骨が折れます。何とか応急修理は終えましたが、工房は老朽化するばかり。先の事を考えると暗い気持ちになります。まあ、ネガティブなことは忘れて、とりあえず明日の事を思って明るく過ごしてゆきたいと思っています。
2024年9月3日火曜日
カメラ
新しいカメラが届いて三か月がたちました。梅雨のアジサイに始まり夏が過ぎて気がつけば秋空が写っています。写真はほとんど朝の散歩の途中でシャッターを切っています。「カメラがないと写真は撮れない」という言葉はあるユーチューバーのカメラマンが言った言葉です。確かにその通りだと思うのですが。カメラがあっても良い写真は撮れないというのが、わが残したい言葉です。粘土がないと焼き物は出来ない。窯がないと焼き物は出来ない。というのも事実です。じゃあ粘土と窯があればよい焼き物が出来るのかというとやはりできません。なかなか難しいところであります。
2024年9月2日月曜日
遊び
遊びをせんとや生まれけむ。働きせんとや生まれけむ。そんな言葉が浮かぶような日。よく、働きました。朝一で土づくり。土練機に向かいました。そのあと作品を外に出して乾燥。素焼きの準備。あとはろくろ作業。注文品を造りました。せっせせっせと。頑張りました。まだまだ出来るぞという気分。ところが昼に家では敬老の日の招待状。もうそんな歳かとショック。人からねぎらわれるようになるなんて。いやあ、まだまだ。老けるには早すぎます。
2024年9月1日日曜日
セプテンバー
あっという間に九月。いつも仕事しながらネットで音楽配信を聞いています。いつもは青春時代の懐かしいフォークソング。しかし今日は検索して、アース・ウィンド・アンドファイアーとか竹内まりあを流しました。ろくろで昨日の続きの扁壷。これは蹴ろくろの特徴を生かした、手と足のコラボ。昨日と比べて一回り大きな花生けを造りました。予定は十個。しかし結果は四個だけ。思ったよりも進みませんでした。何回か失敗したり、思った形にならなかったり。苦戦しました。それでも楽しめたから良かった。大切なのは気持ちを入れることですから。
2024年8月31日土曜日
川
水が止まって川まで行きました。台風の雨、物凄い量だったようで水道のパイプが折れたり、木の枝で埋まったりと修復に長い時間がかかりました。カミさんが心配して様子を見に来るほどに。何とか治すことが出来ましたが、かなりてこずりました。時間が経つにつれて台風の被害がだんだん顕著に出てきます。925hpってこれまで経験した中でも最も強かったのかもしれません。今回の台風でまだ10号。これからどんなのが襲ってくるのやら。想像もつきません・
2024年8月30日金曜日
体験
今日の体験の話。もうかなり前から予約が入っていました。余りにも早期の予約でしたから、もう少し近づいてからお願いしますという事になりました。ところが今回の台風。可哀そうに島に来ることが叶わずキャンセルとなりました。ところが、偶然ですがたまたま来島していた人から昨日予約が入りました。ちょうどキャンセルの後でしたから受けることが出来ました。世の中には運のよい人と、そうでない人がいるものです。まあ、縁のある人と言い換えることもできそうですが。おかしなものです。それが後々どうなるのか。こればかりは時間が過ぎてみないと分からない事です。
2024年8月29日木曜日
一過
昨日は一日中家に居ました。台風が通り過ぎるまで。夜中に停電して、風と雨が吹き荒れました。朝になって恐る恐る外に出ると、きっちり台風一過でした。木が倒れたり瓦が飛ばされたりと。今日は朝から復旧作業。まだまだ、一週間ぐらいはかかりそうです。その間に次の台風が来ないことを祈るばかり。これから本土に向かうようです。どうか、お安全に!。
2024年8月27日火曜日
2024年8月26日月曜日
夏の終わり
早いものです。八月も末。今日は棚卸し。それと、台風接近の買い物。スーパーは人だかり。船が欠航で棚はガラガラ。それでもお客さんたちで殺気立っていました。当然、お米は無し、パンもなし、牛乳も無し。例のごとく、店頭からは生活必需品から消えてゆきます。工房に向かって走ってゆくと大雨。前が見えにくいような。昼休みは疲れ切って、夢の中。息子に起こされてお客さんだというので出てみると、中国と韓国からの若者たち。スーパーでも外国からのお客さんを見かけたし、朝の散歩でも海中温泉にタクシーでやってくる外国人カップル。屋久島にもインバウンドが戻って来たようです。
2024年8月25日日曜日
ムーミンハウス
せっかくの休日。何か好きなものを造りたいと思ってました。そうだムーミンとスナフキンを作ろう。そう思って土を練り始めました。その前に、いくつか先日造ったハウスの小さいバージョンを造ろうと始めたのですが、やり始めたら止まりません。一日がかりろくろで造り続けてしまいました。円柱型で細長いのでろくろで二つに分けて最後に組み立てようと蹴ろくろで造ったのですが。なかなか。前回同様思ったようにはできません。小さいから簡単かなと思ったのですが。どうやら大きさは関係ないみたいです。相変わらず灯台のような形。確かスナフキンの休憩小屋もあったはずとネットで調べると、東京の近くにテーマパークがあるようです。なんだか楽しそう。日本人はムーミン好きが多いようです。日本人とフィンランド人は似たところが多いとか。次の週末には何とかスナフキンとムーミンパパに挑戦したいと思っています。
2024年8月24日土曜日
ソーサー
昨日から造っているのがソーサーです。コーヒーカップの受け皿。今回は厚めに。ちょっと木で作ったような雰囲気に。大昔、瀬戸のクラフト作家さんから木製のソーサーと陶器のカップのセットを頂いたことがありました。ソーサーは確か欅で作ってあったと思います。その器が好きで時々挑戦するのですがなかなか思うように作ることが出来ません。今回はろくろ目は付け厚め厚めに造って青い色で焼き上げようと思っています。ちょっと、クラフトっぽい感じで。民芸っぽいのとかクラフトっぽいのとか昔はジャンルがはっきりしていましたが、最近はあまり際立った特徴がなくなってきたように思います。時代が変わると流行も変化してゆくようです。
2024年8月23日金曜日
行ったり来たり
右往左往でした。今日という日は。昨日はお客さんもぼちぼちと良い感じ。ところが今日はだーれも。静かな一日。朝、チョット早起きしてサンドイッチを作ったり、いつものスムージーの後に、工房でカップの把手付け。それから、化粧掛け。スリップをしたり黒化粧を掛けたり。そんなこんなで一日があっという間です。毎日毎日、追われて暮らしております。制作はエンドレスですが。
2024年8月22日木曜日
買い物
急に出かけることになりました。カミさんが買い物に出るというので。荷物持ちとして。娘が帰って以来の外出です。今日も半端ない暑さ。天気予報では時折にわか雨とか。お店で気が付いたのはお米のコーナーがガラガラなこと。カミさんに聞くと何やら天候の関係で品不足気味とか。でも、すぐにお店に並ぶからあまり慌てないようにというのが国のアドバイス。それでも、おそらく心配な人がせっせと買っているらしいのです。もう一軒ゆきましたがそちらはおひとり一つ限定とか。こんな表示されたら余計心配性の人は買いだめしないか心配になります。我が家は見向きもしないで必要な物のみ。何しろこの暑さ。食欲減退です。なるべく手抜きを心掛けたいという事です。
2024年8月21日水曜日
頼むから
昨日はわさわさして、頼むから静かにしてくれと願っていたのですが、打って変わって今日の静かなこと。そうなると昨日の喧騒が懐かしくなったり。勝手なものですねえ。お盆を過ぎると毎年こんなものですが。人間とはなんと欲深いものでしょうか。今日はちょっと物足りなくなりました。
2024年8月20日火曜日
二度あることは
確かに起きました。昨日の続きが。洗濯機は買い替え・屋根は今のところそのまま。それ以外に起きたこと。まず、銀行から電話で生命保険を解約しないかとの誘い。次は近くに住む外国人が、オンラインショップを始めるのでという誘い。どちらも即刻お断りさせていただきました。今は動かない方がよさそうという判断です。流れが良くないときはじっとしているに限るという事で。果たしてそれが正しい判断かどうか、わかりませんがそうやって何とかこれ迄凌いできました。慌てず焦らず諦めず。ですです。
2024年8月19日月曜日
連鎖
モノが壊れ始めました。先ず洗濯機。次は雨漏り。とりあえず二つ。こういうことは連鎖する気がします。次は何に故障が起こるやら。余りネガティブになりたくありませんが。往々に次から次へとつながってゆくものです。いやな予感。どうか早く止まってくれますように。
2024年8月18日日曜日
完成
家シリーズが何とか完成しました。出来の方はどうかというと、まあこんなものでしょうか。すごく良い出来でもなく、だからと言ってダメでもなく、可もなく不可もなし。あとは焼き次第でしょうか。前回はだいぶ破損が出てしまいました。窯で爆発したり、割れてしまったりと。その辺もあって、だいぶ丁寧にやったつもりですが、かなり大きいのでゆっくり焼かないとまたトラブルが起こりかねません。今回はむかし撮影した屋久島灯台の写真を参考にしたり、ムーミンハウスの画像を見たり。結構、リアルに造ったつもりですが。ただあまりリアルだとジオラマっぽくなって、創作感がなくなってしまうという問題も出てくるのです。今日は、実はムーミンのスナフキンを造ろうと思っていたのですが、家づくりで力尽きてしまいました。明日からはまたいつもの器づくり。週末の宿題にとっておこうと思っています。
2024年8月17日土曜日
灯台
昨日の続き。灯台を組み立てました。昨日までは焼いた後に 組み立てようと考えていましたが、予定を変更。最後まで仕上げてから焼こうと思います。そこで昨日、二つのパーツに分けてろくろで挽いたのですが、今日はほぼ作り上げました。昼過ぎに一組、お客さんが来たのですが、灯台のオブジェを組み立てるところを興味深そうに見ていました。一日かけて組み立ては終わったのですが、明日は細部に手を入れようと思っています。果たして結果はいかに。チャレンジは明日に持ち越しです。
2024年8月16日金曜日
ガーデンオブジェ
娘のリクエスト。ガーデンオブジェを造りました。ろくろでムーミンハウスを。途中からだんだん、屋久島灯台に変わってきましたが。白く輝く灯台のイメージです。初めて灯台を見に行ったのは52年前。永田の集落から長い時間歩いてゆきました。青く輝く海、崖の上にそびえる真っ白な灯台。あの頃はまだ灯台守の方が暮らしていました。レンガ造りの住宅。まるで夢のような暮らしに見えました。ムーミンパパが無人島で暮らしていた時の様でした。大昔、「喜びも悲しみも幾年月」というドラマがありました。灯台守の人生を描いた話でした。戦争で機銃照射で子供がなくなるという悲しい話。そして台風と戦う話も。ちょうど今も関東地方には台風が近づいているようです。人は常に地震や台風、そして大雨といった自然災害と戦い続けてきました。そんな中で時に喜び時に哀しみ。これは時代に関係なく人の営みとは切っても切り離すことのできない宿命なのでしょうか。
2024年8月15日木曜日
終戦
79回目の終戦記念日です。昼に式典が執り行われ、もうすぐ職を辞す総理が挨拶しました。そのあと、天皇陛下のお言葉。昭和の天皇から数えて三人目になります。昼前に工房の上空で飛行機らしい爆音が聞こえて、どこかの国が攻めてきたのではと一瞬緊張感が走ってしまいました。今朝の散歩でご近所の人が馬毛島で働いているのですが、盆休みで帰省しているところに出会ったことも関係しているのでしょうか。今という時間が決してただただ平和で安穏だとは言いきることが出来ないことを知らされます。この長きに及ぶ平和な時代が、いつまでも続くことを祈らずにはいられません。
2024年8月14日水曜日
家
庭に置くための家の形のオブジェに挑戦しました。帰省していた娘のリクエストで。我が家の庭に置いていたものが気に入ったようです。イメージとしてはムーミンハウスですが、造ってゆくうちに屋久島灯台のような、モスクのようなあるいはモンサンミッシェルのような、わけのわからない感じになってきました。でも楽しい。もともと好きな仕事ですし。確か、藤田嗣二が昔子供たちの仕事シリーズで描いていた絵。とか久しぶりに次々とイメージが湧いてきます。お盆の間はしばらく、色々と遊んでみようと思っています。
2024年8月13日火曜日
お盆
今日から、世間ではお盆のお休みのようです。しかし、朝から納品と病院へ行きました。病院はいつもの薬が切れそうなので。納品は空港の前のホテルからの依頼です。今年は、ことのほか観光のお客さんが少ないようで、大切にしないと。風が強くなって雲が多くなっています。空模様が怪しくなりました。午後から体験。こんなご時世ですから、ゆっくり遊んでもいられません。
2024年8月12日月曜日
秋の気配
朝の空。筋雲が高く広がり秋の装いです。家の周りを赤とんぼが飛び回っています。娘たちも今日の飛行機で旅立ってゆきました。また、いつもの静かな暮らしが戻ってきます。夏が暑かっただけに、ちょっぴり寂しさが感じられます。北の方では台風が襲来の様子。秋の収穫に影響を及ぼさないことを祈っております。
2024年8月11日日曜日
ガーデンオブジェ
ここのところ定番品を作っています。カップとかお皿とか。今日、帰省中の娘からリクエストがありました。庭に飾っている家のオブジェが欲しいとの。俄然、制作意欲が湧いてきました。誰かからこんなものが欲しいと言われると、不思議と力になるものです。そうか、こんなものを欲しいと思ってくれる人がいるのかというような。庭も草だらけ。少しずつ手を入れてゆきたいと思っています。
2024年8月10日土曜日
秋色
急に光が黄色っぽくなったように関します。太陽が傾くと日差しがオレンジ色っぽくなります。秋の気配。そうなると、どういうわけでしょう。何故かメランコリックな気分が湧いてきます。先日は原爆投下があってから79年目を迎えました。もうそろそろ、あの悪夢から覚めても良い頃かなとも思うのですが。それにしても人は懲りないというか、今に至るまで争いの連続です。平和は永遠に訪れることがないのでしょうか。
2024年8月9日金曜日
サンドイッチ
昨日は朝からフルーツサンドを造りました。クリームにコクをつけるために、ホワイトチョコレートを加えるのがコツです。孫がケーキがあまり得意ではないというので、最近よく作っていまし。ホワイトチョコレートはレンジでチンして少しクリームで柔らかくしてから使います。入れるフルーツはメロンと桃。この時期、メロンもそろそろ終わりのようです。そして今朝はミックスサンドを。ハムとタマゴとツナです。朝から喜んで食べてくれたようで、爺としては良かったと思います。これではただの孫可愛さのごうつく爺です。本当はもう少しクールなはずだったのですが。
2024年8月8日木曜日
空港
娘の家族が帰ってくるので空港へ車を届けに行きました。出迎えようかと思いましたが、駐車場は満杯。車を止めるところも見つからず、第二駐車場に置いて買い物をして戻ってきました。ちょうど空港前の信号が工事中。かなり歳な人が旗を振っておりました。熱中症が心配。日本人は歳をとっても良く働きます。かくいう小生もまだまだ現役ですが。今年はなぜか屋久島はガラガラ。観光のお客さんも少ないようです。空港前の量販店も空き空き。不景気の影響でしょうか。株が暴落したり、円安だったりで経済が良くないのでしょうか。早く活気が戻ってくるとよいのですが。
2024年8月7日水曜日
模様替え
娘たち家族が帰ってくるため、家の模様替えをはじめました。彼らが使う部屋のテーブルを移動したり、椅子を片付けたりしました。それを見たスズが察したようで急に落ち着かない様子。前にストレスで弱ってしまったことがあったので、心配しています。普段、静かに暮らしているので余計気がかり。何とか無事に乗り切ってくれるとありがたいのですが。今日になってにわか雨が多くなりました。彼らが帰って来る時の天気が心配になります。何とか無事に交通機関が動いてくれますように。南の方では台風が発生しそう。何やら不穏な雰囲気です。
2024年8月6日火曜日
買い物
町に出てきました。納品と買い物です。娘たちが帰ってくるので食料品を。人数が倍に増えるので。今回は数日の滞在ですがそれでも夜のメニューは大体決めておかないと。心配なのが我が家の愛犬。もう年なので、ストレスで具合が悪くなるのではと。いつもは年寄り家族なので静かに暮らしていますから。獣医さんのところに立ち寄っていつもの薬ももらってきました。我が家では。医療保険のない愛犬がなかなかの出費。昔、我が体調を崩した時散歩の相手になってくれたおかげですっかり立ち直ることが出来ました。命の恩人、ならぬ恩犬です。せいぜい長生きしてほしいと思っております。
2024年8月5日月曜日
ミシン
カミさんから出してもらった古いミシン。糸の掛け方がわからない。取説がないか聞いてみたのですが、五十年近くも前のミシン。どこかへ行ってしまったとのこと。そこでオークションで探すとなんとありました、機械についていました。おまけに売り出し価格が安い。取説だけでもと思ったので、適当に入札してみました。当然誰もライバルはいないと思ったのですが、なんと次々と出てきました。価格もどんどん上がってしまいました。こっちも本気ではなかったのですが、何か対抗心が湧いてしまって、結局思ったよりもかなり高い価格で落札。 後で冷静になってみたら同じミシンが二つ。それも五十年近く前に機種。我ながらアホやなあと思ってしまいました。しかし後の祭り。こうなったら何とか使い倒してせめてもとだけは取ろうと決心して居るところです。
2024年8月4日日曜日
体験
今日の陶芸体験はもう三回目の人。常連さんと言っても良いかも。あまり手を入れる必要もなくほぼ自力で作ってくれました。楽しんでいるのがわかり、こちらもリラックス。旦那らしい人も始めての挑戦で楽しそう。こっちも、楽をさせてもらいました。たまにはこんな日があっても罰は当たらないと思います。
2024年8月3日土曜日
修理
先日、ミシンで茶碗袋を縫いました。そのあと、時々、ミシンに関わる動画をよく見るようになりました。最近古いミシンをメンテナンスするのを見て、確か家にも昔のミシンがあったはずと思いました。カミさんに聞くと、奥の方からほこりをかぶった大昔のミシンを出してきました。結婚したころ。今から四十年以上も前の直線縫い専用のミシンでした。早速工房に持って行き、埃を落としたり、錆びをとったりし始めました。ついでにミシン油や電球などもネットで注文。縫物をするよりも機械を修理する方が好きな性分。果たして動くようになるのか。しばらくは楽しみが続きそうです。
2024年8月2日金曜日
変な一日
息子がそういっておりました。午後に自転車できたお客さんは日系のスイス人。突然現れて、汗をかきかきゆっくり見てゆきました。それから、体験のお客さん。次は息子の元同級生。なんだか脈絡ありませんが、どうも轆轤に集中できません。窯の仕事をして、土練機を回して土づくり。まさにとっ散らかった印象。暑いし気持ちが散漫になるし、まあ、こんな日もあるものですか。
2024年8月1日木曜日
八月
今日から月が替わりました。八月は終戦記念日があります。東京の四谷というところで生まれました。近くには靖国神社があります。九段坂のすぐ近く。家の前を都電の十二番が通っていて、九段下という停留所で降りるとそこには靖国神社がありました。子供でよくわかりませんでしたが、毎年、御霊祭りというのがあって親に連れて行ってもらいました。うちの両親は戦争の話は一切しませんでしたから、どういうところか全くわかりませんでいた。鹿児島には知覧というところに、昔特攻隊の基地がありました。そこに初めて行ったときどういう事が行われていたのかを肌で感じることが出来ました。わたくしが生まれた年は終戦から五年がたって、東京には焼跡があっちこっちに残っていました。その後に起こる復興から東京オリンピック開催、気がつけばあれから六十年近い時が流れています。今だ絶えることのない戦争。テクノロジーは進化しても人の争いごとは尽きることがないものなのでしょうか。
2024年7月31日水曜日
性格
人の性格は面白いと思います。昨日の陶芸体験の家族連れ。一番小さい子は小学校の一年生でした。まだ幼い子でしたが、性格がはっきりしていました。しっかりと自己主張していました。あの子の性格はどこから来たのか、きっとお母さんではないのかなと思ったのです。そういう事は何となくわかるものです。たとえば、日本人は、生真面目で、几帳面、チョット内弁慶。民族も、先祖から受け継いだ長いアイデンティティーで培われるのだと思います。たとえばオリンピックを見ると、ついつい日本を応援してしまうのも、愛国心だけでは説明できない、血のなせる力という気がしてなりません。
2024年7月30日火曜日
夏休み
もうすぐ八月です。夏休みも十日近く過ぎてしまいました。ここのところ、朝の散布の帰りにラジオ体操に集まってきた子供たちに出会います。今日の陶芸体験は関西からの家族連れ。まさに夏休みを利用した家族旅行でした。子供のころに父が務めていた会社が持っていた海の家や山中湖のロッジが思い出されました。まだ戦後それほど経っていない頃でしたが父は毎年家族を連れて海へ山へと連れて行ってくれました。今思い出すと幸せな家庭だったと思います。学校での友人たちの多くは裕福な人たちが多く、学校ではみじめな暮らしと引け目を感じいていましたが、地方へ行くともっと暮らしの貧しい人たちに会って、子供ながらに社会についていろいろなことを知ることが出来たように思います。あの頃からずいぶん年を経て今ではおじいさんになってしまいましたが、子供たちに接しているとこれから先、どんな世界が待っているのかと不安を感じてしまいます。願わくば戦争などに巻き込まれず、家族で助け合うような平和な暮らしを願わずにはいられません。
2024年7月29日月曜日
小壷
昨日、壊した小壷に再挑戦。何とか造りました。あまり変わりばえしませんが。そこで分かったこと。人が造るもの。それほど一気に変化することはないという事。ただ、造る側の意識。この程度でも良いかあといったような。昨日は頭の中にもっとすごいものが渦巻いていたのですが、そんなものは突然生まれないという現実。でも、ただの粘土の塊から瞬間的にそれなりの造形物に変化できた事。これはそれなりの経験と修練のたまもの。だから、出た結果を良しとする。物事、ポジティブにとらえてゆきたいと、改めて思ったところです。
2024年7月28日日曜日
職人
今日も仕事。ろくろ作業でした。しかし、なかなか思うような形にならず最後全てを壊してしまいました。職人としては失格。作家っぽい事をしてしまいました。テレビなんかで焼き上がった器を壊している映像を見るとあまりいい感じがしません。だって、プロとしていかがなものかという風に思ってしまうからです。そんな自分が気に入らないから、一日の作業をふいにしてしまうのは、どうにも職人らしくありません。焼き物屋には職人としてのプライドと、作家としての想像力が併せ持って居るようなところがあると思います。昔、彫刻家の友人から、お酒を呑んで「この器職人」と言われて、頭に血が上ってビール瓶で殴ったことがありました。今では恥ずかしい思い出ですが。職人こそがモノ造りであるという気持ちがいつの間にか出来上がっていたつもりでした。そんな積み重ねが、今日の行動を恥ずかしいという気持ちにさせたのだと思います。まあ、どっちでもよい話ではあるのでしょうが。
2024年7月27日土曜日
サマー
夏空が戻ってきました。昨日までのにわか雨続きとはだいぶ違います。なんとなくですが、体も慣れてきたみたい。油断大敵ですが。海の向こうではオリンピックも始まりました。最近の世界は物騒なことが続いています。どうか、無事に終わりますように。
2024年7月26日金曜日
片口
午後から片口を挽きました。別のものを造りたかったのですが。息子のリクエストで。確かに在庫がほとんどありません。最近、結構人気があります。ぐい呑みとセットで。昔、造っていたぐい呑みは現在のよりずっと大きかったのですが、あまり売れませんでした。だんだん酒が弱くなって小さくなってきました。その酒も最近はほとんど飲みません。今は缶入りの発泡酒を一缶で終わり。あとはご飯を食べて、六時には布団に潜り込みます。なんという健康的な生活。でも夜中に起きてスマホで動画ばかり見ています。これって健康的と言えるのでしょうか。
2024年7月25日木曜日
棚卸し
早いものですねえ。もう月末です。棚卸を兼ねて買い物。スーパーには子供たち。夏休みです。お母さんたちもさぞや大変でしょう。我が家にももうすぐ孫たちが帰ってきます。花火を買いました。店の中で集落の区長さんにばったり。手には大きな花火を抱えていました。なんとなく口元がほころびます。我が家のは小さめ。実は去年の夏に買った大きな花火がまだ残っているので。果たして、湿気で使えるのか、でも捨てるわけにもゆきません。夏は、爺さん婆さんにとっても心躍る時期でしょうか。
2024年7月24日水曜日
熱中症?
朝から土練機を回していたのですが、土を造り終えて、家で朝食を摂ろうとしたとき急に具合が悪くなってしまいました。貧血のような症状。スズが横になっている脇に体を横たえてしばらく休憩。前日も、朝から心臓が苦しくなってのろのろと動いたのですが。貧血かなと思って血圧を測りましたが正常。という事は熱中症でしょうか。まあ、病院へ行くほどではないのですが、しばらく休めばよくなる程度の。もう若くはないので無理は禁物。午前中は工房で横になって過ごしました。息子が言うには、いびきをかいて寝ていたから怖かったとのこと。なんにしても年相応の動き方を心掛けようと思います。
2024年7月23日火曜日
エビデンス
最近、動画を見ていると知らない英語がやたらと飛び交っています。エビデンスもその一つ。その言葉が連呼されると全くついてゆけません。あとルサンチマンとかメンヘラ。昭和生まれの古い人間には全く理解不能。余り良い意味で使っているとは思えませんが。この調子で英単語ばかりになったら、おそらくちんぷんかんぷんでしょう。ここはどこの国でしょう。
2024年7月22日月曜日
汗
とめどなく流れます。夏ですから。おまけに例年以上の高温。水分摂取に気を付けていても際限がありません。会う人ごとに決まり文句。暑いですねえが。こんな調子で乗り切れるのでしょうか。愛犬スズも舌を出して口を開けてハアハア肩で息をしています。もう十六歳。最近目がほとんど見えないようで家の中でもあっちこっちごっつんこしています。
2024年7月21日日曜日
ボン
我が家の愛犬の名前を間違えて書いているとカミさんから言われました。十六歳になる犬の名前はスズ。間違えた名前はボン。昔飼っていた犬です。車で走っていたら飛び込んできて轢いてしまった子犬。飼い主に言うと殺してくれやとのこと。獣医さんのところへ連れてゆくと足を切断するしかないというので、手術してもらって我が家の犬になりました。三本足の愛犬。これまで何匹も買ってきましたが、最も勇敢で飼い主を信頼してくれたのがボンでした。まだ思い出すのねとかみさんから言われて恥ずかしくなりました。実はちょっと複雑な流れがあるのです。最近よく見ているある動画。その中で出てくる犬がボンちゃん。毎日見ているのでつい間違えてしまったのです。詳しい話は省きますが、昔飼っていた犬と現在毎日のように見ている犬とが同じ名前であったという事にかみさんから指摘されて初めて気が付きました。ユーチューブで毎日のように見ている人は偶然にも青春時代に過ごした町に住んでいたとか。今から五十年近く前、あの街のどこかですれ違っていたのかもしれません。人の縁とは不思議なものです。
2024年7月20日土曜日
道
この道一筋というような生きる道。若い頃画家を目指して大学に通っていたがどうもしっくりこなくて迷っていたころがありました。その頃映像ではどうかと京橋のフィルムセンターへ通ったり、カメラマンを目指して一眼レフを手に街を歩き回ったのですが、どうも人間に興味がわかないと気が付きあきらめたことがありました。そして、最近カメラを手に入れてもっぱら散歩の途中とか山へ入るときにも手にしているのですが、どうも良い写真が撮れません。やはり人には向き不向きがあるのでしょうか。今日も水源地にカメラを持ってゆきましたが、シャッターを切っても全然無駄ばかり。そのうち下手な鉄砲でも数うちゃあたるで心に残る画像が残せるのでしょうか。
2024年7月19日金曜日
削り
焼酎カップを削りました。削りというのは陶芸をやっている人の専門用語です。陶芸作業には独特の言い方がありまし。削りに使う台をシッタと呼びます。窯の中で棚を組むのに使う支柱はツク。釉薬の事はクスリ。先日体験に来た方がこれはどういうクスリですかと、聞かれて、どこかで習っている人だとすぐにわかってしまいました。そのことを尋ねると、「ハイ、チョット」という答え。これも定番です。おかしなものでほとんど同じリアクションをします。これはどうやら世界共通。昨日の中国からのお客さんも不思議と、臭いでわかってしまいました。この仕事、長くやっていると器を手にしただけで、同業者だと分かってしまうものです。
2024年7月18日木曜日
昼に蕎麦屋
お客さんを連れて蕎麦屋へ。残念ながら売りきれでしたが。昼前に来たお客さん。どこかに食事するところないかと聞かれて。いつもなら、簡単に場所を教えるぐらいですが。外国の人。女性。学生時代は絵を勉強して、今は陶芸作品も造っているとか。スマホの写真を見ると、どこか似ているような。まだ若い方ですが、中国の方。珍しく、その気になって軽トラで出かけました。途中で滝を見せて、最後はパン屋さんに連れてゆきました。そこでお別れ。中国の人ってもう少し違う印象がありましたが、普通に日本人と変わらない印象。先入観は良くないと学ぶことが出来ました。
2024年7月17日水曜日
扇風機
新しい扇風機が届きました。家の食堂兼お勝手に。その部屋は壁のしきりがないのでエアコンは無理。そこで壁掛け式の扇風機を付けることに。我が家の愛犬ボンには専用に扇風機があるのですが。今年の暑さ。尋常でないのでカミさんの体力がかなり消耗しています。昨日の晩に届いたのですが、今朝改めて位置を確認しながら設置しなおしました。ちょっと風があたるだけでかなり楽になる気がします。実は寝室にはエアコンもあるのですが動くためにはその部屋に閉じこもってばかりもゆきません。各地で熱中症のニュースがきかれます。命にかかわるようなことも。特に高齢者にはこたえます。何とか無事にこの夏を乗り切ってゆきたいものです。
2024年7月16日火曜日
猛暑
突然ですが、猛烈な暑さになりました。体験が入っていたので体験工房ではエアコンを効かせていたのですが、外はまるで超熱帯。気分が悪くなりそうです。どこかはるか遠いところでは台風の卵が。いよいよシーズン到来かしら。世界中でいろいろなことが起こっています。無事に夏を越せますように祈るばかりです。
2024年7月15日月曜日
ベランダ
体験工房への入口のベランダが突然落ちました。木の床が傾いてしまったのです。何が起こったのかともぐりこむと柱に繋いでいた根太が腐っていました。そこで応急修理。厚い板を切って、根太の下に差し込みビスで留めました。ここのところ少しずつ傾いてはいたのですが。突然、がさっと落ちるとは。たった一本の釘で支えていたのですから。最近の雨続きで木がやわらかくなって割れ落ちたのです。今回の修理も相変わらずのやっつけ仕事、またいつ落ちても不思議ではありません。おかげで午前中の予定がつぶれてしまいました。窯仕事の予定だったのですが。午後になって、遠くで雷鳴が響いています。まだまだ雨のシーズンは続いているようです。
2024年7月14日日曜日
騒然
世間騒然。アメリカでも東京でも。屋久島の田舎にいても、ネットではリアルタイムで世界の情報が流れてきます。インターネットは空っぽの箱という本を昔読んだことがあります。確かに空っぽだったのですが気がつけば情報があふれています。もはや、新聞テレビを凌駕する勢い。先日、鹿児島でも知事選挙が行われたはずですがほぼ波風立たず。まるで忘れられたかのように。ここにはただ悠久の時が流れているのでしょうか。
2024年7月13日土曜日
個展終了
奈良での個展が終了しました。昨日、残った作品が帰ってきました。足を運んでくださった方には心より御礼申し上げます。そして今後も、より魅力的な作品を生み出したいと鋭意検討いたしております。思うところは継続は力という事です。作品をご覧いただいた方にこれから少しずつでも、変貌してゆく姿を見届けていただきたいと願っております。それともう一つ、今回初めて息子が中心になって進めてくれました。今後は代替わりしつつ、新たな展開をお見せできれば幸いです。
2024年7月12日金曜日
買い出し
出かけてきました。カミさんと。余りの暑さで元気が出ないとか。おそらく暑さ負けでしょう。空港の近くの店でまとめ買い。大きな量販店が出来て、皆さんおそらくそこで買い物を済ませているのでしょう。我が家もカートが一つでは足りず二台で駐車場の車まで運びました。沢山買い物をするときは、少しでも安い店を選ぶのが一般人の行動です。ましてや、円安で物価高騰の折。皆さん、よく耐えておられる。島には観光のお客様もあまり見かけませんし、海外からのお客さんもどこかに行ってしまったようです。まるで潮が引いてしまったかのようです。何とか耐えて忍んで、逆境を乗り越えてゆきたいものです。
2024年7月11日木曜日
雨降り
からからの乾燥した植物にとっては恵みの雨になりました。時折雷鳴もとどろいてますが。工房では午後の体験が二組。窯の仕事をしつつ、釉薬も作り足したり、なかなか忙しく動き回りました。体験の作品も気がつけばすごい数。何とか頑張って間違わないように焼き上げることが今回のミッションです。大切な思い出の器ですから、いつもながら緊張します。
2024年7月10日水曜日
不快指数
最近、聞かなくなりましたね。不快指数という言葉を。言葉にも、流行り廃りがあるのでしょうか。今朝、あまり聞きなれない言葉を耳にしました。某、公共放送で。待機障がい者というもの。待機児童はよく聞きましたが。施設に入りたいけど入れないという意味でしょうか。でも、現実に取材していたのは例えばご両親が世話をしていましたが、高齢化に伴っていつまで世話を続けられるかわからない、将来についての不安という方でした。我が家でも同じような環境にあります。でも、そういう意味では障碍者だけではないと思います。まさに高齢者の方がそういう人は多いような。しかし、今のところ待機高齢者という言葉はあまり聞きません。それよりも今の世の中、団塊世代が良くないと言われます。言外に早く、くたばれというような、雰囲気。団塊世代の人間だって、自分で選んで生まれてきたわけではないのですが。たまたま生まれたのが戦後のベビーブームだったというだけ。それなりに頑張って生きてきたと思うのですがねえ。
2024年7月9日火曜日
プレート
ろくろで挽いたプレートの後に、スラブローラーを使って長方形のプレートを造りました。長方形はフラットで反らないように裏を彫りこみました。割と薄造りなので乾燥にあたっては頻繁に返しながら陽に当てて乾かしました。今のところはそれほど反り返ってはいないのですが、本焼きでどうなるのかが気がかりです。焼き上がったら針金で壁に飾れるように工夫しております。感じとしては抽象画を壁面に並べるイメージです。この後、前から作りたかったマスク、いわゆるアフリカンマスクに取り掛かりたいと思っています。日本にも古くから能面や伎楽面という文化があります。鬼や天狗のお面もよく見かけますし、ひょっとこ、おかめも縁日で見かけました。最近ではかぶり物、いわゆるキャラクターもアニメなどでよく見ることがありますし、ディスニーとかサンリオなどでも子供たちを喜ばせてくれます。昔から変身願望は人の暮らしと切り離すことが出来ない要素なのでしょうか。
2024年7月8日月曜日
縄文
屋久島のあちらこちらから縄文土器が見つかります。初めてこの島に来た、五十年前にはついその辺の田んぼでもゴロゴロ出てきました。ところがほとんど最近では見つかりません。実は土壌改良で大型の重機が使われて、おそらく粉々になってしまったのでしょうか。五十年前には縄文時代の住居跡も見ることが出来ました。屋久島には一湊という集落があってそこから九州独特の土器が見つかっています。その土器の特徴はタルクという素材が混入されているのが特徴とか。しかし屋久島にタルクが発掘されているという、記録はありません。土器の破片を調べると花崗岩が風化した粘土が使われているようです。花崗岩は昔から熱に強いという事で土鍋のような耐熱性もあると思います。おそらく煮炊きにも使われていたのでしょう。昔、息子が縄文遺跡の発掘を手伝ったことがありました。その遺跡からは沢山の貝殻が見つかったとの事。そんなことを考えると、この島の花崗岩質の粘土が耐火性があるという事でしょうか。これからその辺の焼成試験をして耐熱性を検証できたらと思っています。
2024年7月7日日曜日
素焼
陶芸体験の作品がたまってしまい、素焼きをすることにしました。体験工房の棚が満杯。引っ張り出したらあまりの多さに唖然。こんなにやったかなあと思い返すほど。ため込んでしまったことを大いに反省しています。個展の作品造りとデパート用の作品造りについつい気持ちがいってしまい、おろそかになったことに反省しております。今年も折り返しをすぎて、残すところ半分。この夏はまだ台風も来ておりません。この先いったいどんなことが起こるやら。
2024年7月6日土曜日
プレート
スラブローラーでプレートを造りました。長方形の。昨日まで作ったのはろくろを使って円形のウェルカムプレート。ただ、ウェルカムの文字は入れないことにしました。文字を入れてしまうと使い方が限定されてしまうので。出来れば、アブストラクトアートの平面表現を意識して食器とインテリアという新しい表現を目指すことにしました。陶芸という世界、特に使う事を意識しない作品は中々面白い気がします。
2024年7月5日金曜日
ウェルカムプレート
お客様を迎える時に飾るプレート。ウェルカムという文字を浮彫で入れました。このプレート。蹴ろくろで造りました。本当は電気轆轤で挽くつもりでしたが、最近使い慣れた蹴ろくろを使いました。かなり大きめ。昔造ったものよりもだいぶ大きいもの。黒化粧を施した上に白い化粧土を使って文字を入れます。ところが柔らかすぎて細い字が書けません。そこで、化粧土に粘りを加えて盛り上がるように工夫しました。陶芸の世界でイッチンという技法です。昔は竹の筒を使いましたが現在はプラスチックやゴムが使われます。文字はパソコンでいくつかの字体を見つけました。書いてみると文字がヨレヨレしてあまり恰好が良くありません。仕事には経験値が必要なようです。明日も文字入れをする予定。今夜、どうやったら格好良い字にできるか、じっくり考えようと思っています。
2024年7月4日木曜日
ツクツクボウシ
昨日の夕方でした。初、ツクツクボウシ。もう秋でしょうか、夏もまだだというのに。本格的な暑さがやってきました。けれども体はだいぶ慣れてきました。湿度も99パーセントから77パーセントまで下がってきました。今日はかみさんの誕生日。アメリカの独立記念日です。いつか、どこかの預言者がこの日が危ないと言ってました。場合によっては一年先かもしれませんが。なんにしても無事にこの日が終わることを祈っております。
2024年7月3日水曜日
球
球の形を作っています。昔色々な大きさで作っていたのですが、最近よく来てくれるお客さんからのリクエストです。石膏で型を作って二つを張り合わせて造ります。そのあとウェルカムボードに挑戦。こちらは娘が結婚式を挙げたときに頼まれて作りました。いくつか焼いて最後の一つを工房の入口にぶら下げていたのですが、やはり同じお客さんから造ってほしいとの要望です。今回は屋久島ブルーの釉薬に文字だけ白く浮き上がるようにしようと思います。
昨日の日記で書いた四国のデパートの展示。問い合わせがありましたから簡単にお知らせいたします。業界では展開と呼ぶらしいのですが季節や時期的な特別の企画。それほど大きな催しではありませんが、お客様の目先を変えるという程度の小企画で通常の展示にアクセントを加えるというぐらいのどちらかというと軽い変化を時折やるようです。それにわが工房の作品を使いたいとの要望に応えたという事になります。もし、興味をお持ちになりましたら、お気軽に食器売り場に足をお運び頂ければ幸いです。こちらといたしましても通常制作しているような作品を送らせていただきました。いずれも屋久島まで足を運んでいただかないとご覧いただけないものです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年7月2日火曜日
夏
夏が来ました。体感的には。青い空に暑い空気。これからしばらく、続きそうです。今年の台風が気になりますが。家はこの梅雨空でとうとう雨漏りしてしまいました。屋根をどうにかしなけりゃ。痛い出費になりそうです。今朝の散歩の途中でご近所から声を掛けられました。去年届けたサトイモのお礼です。今年は畑、野菜は何も作っていません。サトイモをのぞいて。芋畑は草だらけ。少しずつでも草取りをはじめなければ。現在奈良で個展開催中ですが、明日からは高松の大丸で展示が始まります。結構陶芸は頑張っております。
2024年7月1日月曜日
打ち上げ
昼にロケットの打ち上げがありました。いつも工房から見ることが出来るのですが、今回はあいにくの曇り空。そのかわり、ネットの実況で見ることにしました。前回は心臓がドキドキしましたが、割と冷静に追うことが出来ました。スケジュール通り進んで無事衛星を切り離すことが出来ました。関係者の方々も一安心したことでしょう。昔、打ち上げ関係の 人が良く工房体験にきてくれました。その時は種子島からわざわざ陶芸にきてくれると思っていましたが、のちに打ち上げに携わる偉い人だとテレビで知って驚いたものでした。種子島はすぐ隣。屋久島でも東の方に行くと、打ち上げの衝撃波で窓が揺れるものです。最近は島の建設工事に関わる人の多くが馬毛島の自衛隊の基地工事に駆り出されているようです。屋久島のすぐ南には中国国籍の潜水艦も出没しているようす。海の向こうには目には見えないですが、いろいろな国の思惑が蠢いているのでしょう。最近よく流れるJアラートの実験放送ものんびり聞き流していられないのでしょうか。
2024年6月30日日曜日
休日
日曜日は世間では休日です。でも、ほぼ毎日がお休みの我が身は変わることがありません。お休みとは言っても陶芸に関わっているのですが。陶芸は仕事でもあり遊びでもあります。というわけで今日も昨日の続きの仕事。体験を教えて、お客さんの相手。毎日、色々チャレンジしつつ、人と触れ合い。土と戯れる、そんな日々を送っております。
2024年6月29日土曜日
デジャブ
夕方になって急に陽が差してきました。梅雨が終わったかなという理由のない実感。一人、工房で作業をしていたら、突然前にもこんな日があったようなという妙な記憶がよみがえってきました。どういう事でしょう。夏を実感するとそんな思いにかられるときがあります。子供のころ、強い日差しの中、母親に手を引かれながら墓参りに行った日の事とか。くっきりとよみがえる絵。白いシャツを着て麦わら帽子をかぶり、汗を流しながら歩いた青山墓地への道とか。今日、工房を訪れたお客さん。ここで何年ぐらいやっているのですかと聞かれて、つい大昔の事を語ってしまいました。まだ二十歳を過ぎたばかりのころ、深夜の高速バスに乗って、大阪で乗り換えて夜行列車の硬い座席に揺られて朝早くに西鹿児島駅にたどり着いて、フェリーに揺られて屋久島にたどり着いた日の事など。大学で絵を志していた話も、どんな画家が好きでしたかと尋ねられて、印象派の画家から大学に入ったころのニューヨークの抽象表現主義に影響を受けた話など。屋久島で土を掘って、薪を切りに山に入ったり、窯を焚いたりというような。今思うとあの頃は若くて元気だったなあと思います。何しろ、太い松の木をチェンソーで切りながら真夏に何昼夜も窯を焚いていたのですから。今朝など三十分ほど草払い機を回していたらすっかりばててしまいました。歳は取りたくないものですねえ。
2024年6月28日金曜日
スラブローラー
今日もスラブ仕事でした。一日中粘土を薄く延ばして、それを均等に切り分けて、一つずつ形を整え、裏をくりぬいて細長い箸置き状に。今日のような湿度が高く雨混じりはこの仕事には最適です。乾燥が早いと変形も大きくなりますから。明日も一日中この仕事の続きの予定。とにかく数を作らないといけませんから。まさに職人技。一職人としてせっせと励むつもりです。
2024年6月27日木曜日
木工
朝からとんてんかんと古くぎを抜いたり、丸鋸でベニヤを切ったり。もう何十年も使っている板ですから釘も錆びて簡単には抜けません。無理やりこじって分解した後、切断作業。なれないことでこわごわ。最後は手鋸で細かいところを仕上げて何とか終了。この作業も生きてる間はこれっきりだなと妙な感慨。午後はそのスラブローラーで箸置きづくり。最近人気でよく出ます。今日のところは五十個ほど。後は明日に取っておきます。
2024年6月26日水曜日
土練機
朝から土づくりのため、土練機を回しました。もう五十年以上も前のもの。昔、会社で使っていたものを引き継ぎました。会社が無くなって、雨ざらしでほぼ錆び腐っていたものを再生しました。フレームはすべて、新しいのに変えて、本体もすべて、ばらして組みなおしました。電気屋さんに繋いでもらったらなんと逆回転して、配線しなおしたものです。今では老朽化が進んで使うたびに潤滑剤をスプレーして何とか使い続けています。まるで我が身を見るようです。夕方建材店に用事が出来て出かけたところ、何十年ぶりかで、左官屋さんに出会いました。もう何年合ってないだろうかと昔を振り返ったのですが、後々思い出したら二十年以上も前でした。その間に建具屋さんは他界してしまったり、そのほか何人もの人たちが逝ってしまいました。長いようであっという間に過ぎてゆくのが、人の暮らしだと思います。
2024年6月25日火曜日
棚卸し
今年も半分の棚卸が済んでしまいました。あっという間の事です。現在、奈良では個展開催中、もうすぐに四国でも展示が始まります。島のお土産屋さんも新装してカフェが併設されました。色々なことが動いております。おそらく誰もが今日よりも明日はと、工夫して進んでいるのでしょう。わが工房も日々進化出来るようにと努力をしているところですが、なかなか前に進むことは簡単ではありません。おそらくそのうち時間切れになるのでしょう。ものごとを成し遂げるなんてたやすい事ではありません。それとわかってはいるつもりですがあがき続けるしかないのも実際に話です。たとえ、のたれ死ぬ事になってもそれを受け入れて悔いの少ないよう、やるだけなのです。
2024年6月24日月曜日
予兆
今朝、散歩をしていて見つけたのですが。温泉の近くの駐車場で芙蓉が花を着けていました。家の庭ではハリミノウゼン花を着けているし、なんとホトトギスの花まで見つけました。いずれも秋に花。夏の終わりから蕾う作るような。ちょっと早すぎます。まさかとは思いますが何が異変の予兆では。ちょっとかんぐりたくなります。自然の変化に敏感な植物たち。いったいどうしてしまったのでしょうか。
2024年6月23日日曜日
湿度
最近の湿気。家の湿度計で99パーセントを表示しています。我が家の年寄り犬、朝から肩でハアハア呼吸をしています。こちらも同じ。ジトっと汗がにじんできます。ある意味、夏本番よりもつらいかも。体がまだ慣れてませんから。今朝は水道が止まって山に行きましたが。案の定、水口が水路からはるか遠くへと運ばれていました。この時期、ヒルが吸い付いているのではと落ち着きません。今頃と秋口が最もヒルが多い時期ですから。先日U字溝にかぶせていたグレーチングが大雨で持ちあげられてなんという事でしょう、溶接がはがされてグラグラ。思い切って新しいのを注文して取り替えました。ふと横を見ると畑は草に覆われています。次々とやることばかり。まあ、こういう悩みも生きていてこそ。有難いと思って楽しく草取りに励みたいと思っています。
2024年6月22日土曜日
原点
一区切りついてさて、何から手を付けようかと思案しました。いつものルーティーン、あれから始めますか。とりあえず原点に立ち返って、小壷から。陶芸を始めていつも立ち帰る原点が小さい丸い壷です。おそらく誰にもあると思います。迷ったり、悩んだりしたときにとりあえず出発点に戻ってみるというときが。すごろくでいうと振りだし。昨日は将棋の藤井壮太さんがついに常勝から転落。若いのですからまだまだこれから、這い上がって一皮剥けた姿を見たいものです。どんなに優れた人でも挫折を乗り越えて大きく育って行くのだと思います。話が大げさになってしまいました。とにかく、改めてこれからの道を求めて歩いてゆきたいと思っています。
2024年6月21日金曜日
初日
今日から奈良の画廊での個展が始まりました。今回は来なくて良いよいという事ですべてあちらにお任せです。今までほとんど自分で並べていたのでどんな感じになっているのか気になるところですが、かえって別の感性にゆだゆだねる面白いかなと思っています。長い間この仕事をしてきましたのでいろいろなことがありました。けれども、今思い出すとそれぞれに違った出会いがありました。そんな出会いがまた次の新たな道を開くきっかけになったように思いま。今回はお客さんとの出会いはありません作品を通じて何かが始まることを期待しております。
2024年6月20日木曜日
散歩
雨の中の散歩。近場をぐるり、時折しずく。デジカメ携帯。初撮影。何枚か保存。確かに、まだまだ不慣れで残しておくような画像はありませんが、撮らないと始まりませんから、意味なくガチャリ。今どきのカメラは自撮りもできるし、色々なアングルにも対応していて、確かバリアングルと言いましたっけ、散歩の相棒のスズちゃんもパチリ。そのうち画像がたまったらネットにも乗せましょうか。きっとそんなもの見たくもないでしょうが。
2024年6月19日水曜日
いつもの暮らし
戻ってきました。いつもの暮らし。朝は散歩に始まり、釉薬仕事。本焼きの準備です。もうすぐ、四国のデパートで行われる展示の。昨日は陶芸体験が五人。偶然ですがもうすぐ始まる奈良の個展。会場になるギャラリーのすぐ近くとの事。話が盛り上がりました。なんでもチャレンジが大切。やってみないと始まりません。なるべく積極的にぶつかってゆきたいと思います。
2024年6月18日火曜日
晴れ間
昨日の大雨が嘘のよう。午後から晴天。 陶芸体験が五人。奈良からのお客さん。今度個展をやるところからすぐ近くとか。明日は次の開催への釉薬掛け。なんだか急に忙しくなってきました。有難いような、ゆっくりしたいような。もうすぐ梅雨も明けそうで、夏の観光シーズンが迫っております。
2024年6月17日月曜日
告知
2024年6月16日日曜日
奉仕作業
奉仕作業でした。草刈りの。田舎ならでは。奉仕作業は基本、義務。その前の、各自が隣接農道の草を払うようにというのも義務。なかなか厳しいものです。年に一度の事ですが。世間話で島の色々な情報を仕入れます。雨が続いた後の晴れ間。蒸し暑くて汗がダラダラ。歳もあってグッタリ。昼休みは夢の中をさまよってしまいました。
2024年6月15日土曜日
雨漏り
ここのところの大雨で家が雨漏りしてしまいました。築二十四年ですからもうかなり経っています。数年前に台風にやられてだいぶ傷んでしまい、ペンキ屋さんに塗りなおしてもらったのですが。家を建てたころちょうどアスベストの問題が起こり、材料を急遽変更した影響で耐久性に問題が生じてしまいました。運が悪かったと言えばそれまでですが、まさかこんなことになろうとは。さてとりあえず当面は応急措置で凌ぐにしても、この先の事を考えると対策を講じる必要がありそうです。出費が気になります。どうしたものか頭が痛くなります。
2024年6月14日金曜日
デパート
昨日、画廊に作品を発送したところで、なぜか急に忙しくなりました。関西のデパート売り場から夏の展開の誘いが来ました。展開というのは期間限定での催事です。送った作品の余分がまだありますので二つ返事で応じることにしました。これで夏に向かっての仕事は埋まってしまいました。有難い事です。これからの景気が気になるところですが前に向かって進んでゆくだけ。少し経済が上向いてくれることを祈っております。
2024年6月13日木曜日
紐
最後の一個。ミシンで縫ったところ、なんと反対向きに縫いつけてしまいました。致し方なく、やり直そうとしたのですが、思った以上にしっかりと出来ていて、はさみで悪戦苦闘。何とか無理やり、ばらしました。結果、実に勉強になりました。わかったことは失敗は大きな経験だという事。成功の母。そんなことばがあったかどうか。なんとかやり直して、最後は紐を通して出来上がり。ところが、それが甘かった。紐がなかなか通りません。二本を通すのに四苦八苦。いやあ、勉強になりました。経験が一番の教師。そして、とうとう出てゆきました。全ての個展用の作品が。明日からまたいつもの制作が始まります。
2024年6月12日水曜日
ミシン
一日ミシンの作業。糸がこんがらがったり、通し方がわからなかったりで苦労の連続。夕方までかかって何とか縫い終わりそうでしたが最後に下糸がなくなって終了。残念ながら今日中に終わりたいという望みは絶たれました。あとは明日に持ち越しです。縫い跡は汚く裁断を間違ったところもあってあまりうまくゆきませんでしたがまあ初めてなのでご勘弁をという事で。先日衝動買いしたデジカメは、在庫がなくてキャンセルされてしまいました。息子に頼んであまり高価過ぎずそれなりに写りそうなものを見つけてもらいました。ネットで注文したのですが果たしてどうなることやら。一度ケチがついたものってなかなか難しいものですから。息子の話だと今は時期が良くないとか。中古品でも高騰しているし、品薄とか。円安で海外からの注文が多いのかもしれません。だからと言ってその気になっているときですから、タイミングも大切ですし。
2024年6月11日火曜日
茶碗袋
個展にお茶碗もいくつか送ろうとと思うのですが、むき出しではちょっと。昔は、桐箱をあつらえたものですが、それだとどうしても高価になりすぎてしまいます。そこで何とかそれなりに恰好良く出来ないものかと考えて。器を入れる袋を付けたいと思いました。ところがいざやってみるとなかなか難しい。手縫いでは時間がかかり過ぎます。ミシンでやろうと思ったのですが、これまで全く未経験。思いつきは良いのですがいざやってみるとハードルが高すぎます。まずミシンの使い方がわからない。ネットで調べながら悪戦苦闘。陶芸は長年やってきましたから大体ある程度は何とかなるのですが、裁縫は全くのド素人。今日はほとんど進みませんでした。残りの時間はわずか。何とか形になると嬉しいのですが。
2024年6月10日月曜日
農道切り払い
次の日曜が、集落の農道切り払い作業の予定です。そこで恒例ですが、隣接農道を前もって切っておくことに。今朝からぼちょぼち作業をはじめました。最近よく使っている充電式の刈払い機に変わってエンジン式の出番。やはり作業能率が違います。朝のうち頑張って後は明日と思っていましたが、息子が手伝ってくれたので午後も続行。結局終了までやってしまいました。これで先ずは一安心。昨日衝動買いしてしまったデジカメがちょっと安すぎると思ったら、どうやら機種違い。古い型でした。十数年も前のものと分かり慌ててキャンセルしたかったのですが遅かりし。致し方ありません。使い倒してあげましょう。日々色々なことが起こるものです。
2024年6月9日日曜日
前へ
午前中でほぼ荷造りが終わりました。個展に向けた。午後から制作を再開と思ったのですがお客様。先日も工房にきてくれた人。聞くと、最近赴任してきた、隣の小学校の校長先生とか。工房の建物が元その地域の中学校の木造校舎だと知ると興味深々。先日も色々興味を示してくれたのですが、今日もゆっくりと過ごしてく。ゆっくりと話に花が咲いて。途中でスマホを見ていたら欲しかったデジカメを見つけて、ついつい勢いでポチっとしてしまいました。ここ数日ずっと躊躇していたのですが、勢いとは恐ろしいものです。一人だったらあり得ませんが。そんなわけでカメラが届いたら、この陶芸屋久島日記にも、スナップ写真を載せようかと思い始めました。果たしてどうなりますことやら。
2024年6月8日土曜日
荷造りⅡ
昨日に続いて今日も荷造り。何とかオブジェを包み終えました。後は食器。造っているときはあれもこれもと、必死でしたが、焼き上がってみるとちょっと作り過ぎかなあと不安になってきました。こんなに送ってしまって迷惑にならないのだろうかと。まだ行ったことがないギャラリーですから、勝手がわかりません。まあ、足りないよりはよかろうと思うのですが。迷惑を掛けないだろうかという心配も。色々考え始めたという事は多少ですが、余裕が出てきたという事でしょうか。何しろ最近個展をやってませんから。どれくらいのお客さんが来てくれるのか。どんな反応があるのか。あれこれ考えだすととめどがありません。おそらく明日あたりで荷造りの目途がたつと思います。これからまた、普段通り、制作中心の日々が待っていることでしょう。
2024年6月7日金曜日
荷造り
荷造り開始。何とかここまでたどり着きました。作品の数は結構そろいました。特にオブジェがいろいろ。仏像をはじめとして、人物像、箱もの、顔が蓋になった壷等々。それから青い皿、緑の小鉢、粉引に刷毛目いろいろな技法の表現。五十年余り、毎日やってきた結果がおそらく出ているものと思います。また次があるかどうか。とりあえずは今持っているすべてを見てもらうことが出来るものと思っています。
2024年6月6日木曜日
焼き足し
どうしても焼いておきたいものを見つけてしまいました。昔造ったオブジェ。箱の中で眠っといました。何か、ないかなと探していたら見つかってしまったものです。いつ作ったのかも記憶していません。おそらく十年以上前でしょう。一つにはアリが巣を作っていました。そんな昔のオブジェ。素焼きまでは終わっていましたが、いっそう壊してしまおうかと思いましたが、いやいやちょっと待てという心の声が聞こえました。それでは本焼きしておこうと思い準備をはじめました。おそらく当時はかなりの時間をかけて一生懸命に造ったに違いありません。エネルギーのようなものを感じましたから。今となっては自分が造ったというよりも、誰かの奮闘の跡を消してはいけないという気持ちです。長い間やっていると色々なことがあるものです。
2024年6月5日水曜日
釉薬掛け
今回の個展に向けた最後の釉薬掛けを行いました。ちょっと足りないものを焼き足す為に。この歳になるとかなり疲れました。もうこれで終わりにしたい気分。若い頃と比べると頑張りがきかなくなりました。これが老いというものでしょうか。終活という言葉が浮かんできます。せめて収活でゆきたいものです。気が付けば畑は草だらけ。雨が続いたので余計雑草が伸び放題です。去年は今頃朝は暗いうちから畑にいました。確かホタルの事を書いた記憶があります。何とか早く荷造りを済ませて庭に畑にと復帰を果たしたいものです。
2024年6月4日火曜日
リスト
奈良の個展に向けてのリストを作り始めました。ちょっと早い気もしますが。歳をとると気が急くというか、せっかちになる気がします。昔の話ですが。個展に作品が間に合わなくて。初日は何も並ばなかったことがありました。何が起こるかわからない、明日。長くこの仕事をしているといろんなん事がありました。初日に間に合いそうになく飛行機で送って、空港に取りに行ったこともありました。だからというわけではありませんが、早いに越したことはないと思うのですが。その事で息子とひと悶着。まだまだ焼かないといけない作品もあるのですが。久しぶりの個展、ナーバスになっているのかも。もう少し気楽に構えても良いと思うのですが。性分ですかねえ。
2024年6月3日月曜日
水道
山から引いている水道が止まりました。水源地に上がると大雨で水があふれた様子。そんなにたくさん降ったかなと思ったのですが、パイプが雨でどこか遠いところに跳ね飛ばされていました。それに手で押してもびくともしないような大きな木の株が水路をふさいでいました。思い出すと確かに瞬間的には滝のような雨が降ったのですが。おそらく鉄砲水のような激しい流れがせき止めているコンクリの壁を乗り越えたのでしょう。山の恐ろしさをあらためて知らされたようです。屋久島の川は急流ですから、その場所がそれほどでもなくとも上流で激しい雨が降るとものすごい勢いの水が襲ってくるに違いありません。自然とは想像を絶する破壊力があることがわかります。油断大敵くわばらくわばら。
2024年6月2日日曜日
晴れのち
朝から青空です。雨の季節に有難い晴天。窯仕事に追われています。なかなか思うようにはゆきませんが。まだあきらめきれず、縋り付いています。ギブアップを告げなければ戦闘は続行中ですから。死ぬまでネバーギブアップ。ここにきて個展に向かって、出来る手はつくしましたので、現在はその先を考えています。「たどり着いたらいつも雨降り♪~。」「アーシタ天気にしておくれー」。
2024年6月1日土曜日
リカバリー
ドツボからの脱出。仕事の話ですが。何とか少しずつ這い上がりつつあります。ドツボから。奈落から。そう悪い事ばかり続くものではありませんので。まずは出来ることからしっかりと。陶芸という仕事は、化学です。温度による変化。いわゆる熱化学。うまくゆかないときは成分を変えたか、技法を変えたか、温度を変えたか。いずれにしても原因をしっかりと探し出して、そこを改めること。きわめて当たり前の積み重ね。後は神様にお任せする事。神様という言葉がおかしかったら見えない力にすがる事。いつか必ず良い結果が訪れることを信じて前を持いて進んでゆくだけです。
2024年5月31日金曜日
仕上げ
作品の仕上げ作業をしました。釉薬が流れたものが多く、仕上げが大変でした。何度か重ねて掛けたので、厚くなっておそらく流れたのだと思います。今回はかなり冒険したのですが、思った効果は得られませんでした。まあ、ある程度予想はしていたのですが、実物を見るとかなりショックを受けました。まあ。予想はしていたのですが。今日はその作品を削ったり磨ったりしてなんとか修復しました。安全圏を狙っても結果は見えているので、冒険しないと予想を上回る結果は得ることが出来ません。その代り上手くゆかない可能性も高まってしまいます。難しい挑戦ですが、前進あるのみ。トライアンドエラーという事になります。
2024年5月30日木曜日
新店舗
棚卸に行きました。空港の近くのお土産屋さんに。新しいお店に変わっていました。すぐ近くの場所です。こちらはカフェを併設。まだ工事中の様でした。売り場も少し広くなったようですが、設置スペースは以前よりちょっとですが狭くなった気がします。しかし、建物は落ち着いた木造。木に囲まれて森のような雰囲気。ここにきて屋久島も色々と状況が変わってきました。ホテルが新装したり、工房のすぐ近くにお土産屋さんを造る計画が持ち上がったり。海外資本のラグジュアリーな宿が出来るというニュースも飛び込んできたきました。屋久島空港のジェット化が決まったりして、ますます利便性が向上しそうですが、それに伴って、様々な動きが始まっているようです。そんな変化にどのように対応たものか、ここが思案のしどころといったところでしょうか。
2024年5月29日水曜日
ネガティブ
昨日から心のありようが後ろ向きになっています。いわゆるネガティブ シンキング。こんなことではいけないと思いながら、ここはしっかり足元を固めて、風をやり過ごそうと思っています。向かい風が吹くときはなおの事、追い風を感じたときでも足元を見つめてしっかり根を下ろし揺るがない生き方を目指そうと思っています。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。
2024年5月28日火曜日
雨のち晴れ
昨日からの雷鳴交じりの雨。予報通り午後から青空が顔を見せました。線状降水帯が発生して大雨予想。梅雨入り宣言もまだですが、早や雨続きです。こんな空模様ですと、心もメランコリー。毎年のことながら体調も落ち気味。おまけに歳も重ねて、だんだん体力も減退気味です。今日はなぜかわかりませんがドイツからのお客さんが二組・最近なぜかあの国の人が良く来てくれます。円安でインバウンド、これからも海外からのお客様が多くなるのでしょうか。
2024年5月27日月曜日
釉掛け
昨日から、壷に釉薬を掛けています。何種類かの色を重ねてかけるのですが、メモ用紙に書いてバリエーションの変化を付けて。焼いてみないと分からないところですが。自分でもちょっと冒険かなと思いつつ、あえてチャレンジしてみました。いつもならば失敗しないように安全圏を狙うのですが、ここはあえてより複雑な仕上がりを目指して。こういうところに、個展といういつもと違う高揚感が湧いてきているのでしょうか。失敗を恐れずに。
2024年5月26日日曜日
梅雨
雨の季節です。奄美は梅雨入りしましたので。おそらくここも梅雨に入ったのでしょう。昨日今日と何故か海外からのお客さんが来てくれます。英語でのやりとりは難しく気を使います。ここにきて円安がまた進んでますからインバウンドのお客さんが多くなるのでしょうか。心してお相手しないと。今日の方たちはドイツからとか。写真を撮っても良いかと聞かれて渋い顔をすると、フェイスブックはやってないから安心しろと言われました。別にsnsとは関係なくても、写真に撮られるのは昔から苦手でどうもにっこりとはゆかないのです。こればかりは性分ですから致しかたありません。
2024年5月25日土曜日
釉薬
ある釉薬をかくはん機で混ぜていたら、刃が当たったようで突然にバケツが割れて漏りだしてしまいました。陶芸の釉薬用に売っていたものでそんなに簡単に壊れるとは思いもしませんでした。大慌てで漏っているバケツを別のバケツに突っ込んだのですが時すでに遅し。半分がパー。もったいないやら情けないやら。半べそ状態です。アクシデントはつきものですがなんでこのタイミングと嘆かずにいられませんでした。個展に向けて新しい作品に取り組んでいたところでしたから。まあ、焼いてみないと分からないものですが。明日があるさと希望を持つことにいたしました。
2024年5月23日木曜日
準備
明日の体験は六人の予定です。久々の大人数。準備に時間がかかりました。常備している轆轤は四台。後の二台は予備を使います。前には最大八人まで受け付けていましたが。コロナ以降は人数を押さえていました。密になるのを押さえるために。そういえば最近はコロナはどうなってしまったのでしょうか。弱毒化という話を聞きますが。ワクチンについてもいろいろなうわさが飛び交っています。どれも確たる証拠はわかっていないようで、陰謀論という言葉も耳にします。何が真実か、おそらく時代が経てばわかることでしょうが、そのころまで健在かどうか。日々、起こることは謎ばかり。いったいどう対処すればよいのやら。まさに五里霧中です。
2024年5月22日水曜日
雨の季節
奄美地方が梅雨入りしたとか。てことはここも雨の季節です。庭のヤマアジサイも花盛り。甘茶も満開です。一年の早い事。あっという間に今年も半分になります。日々いろいろなことが起きます。何もない年ってないものですね。ここにきて毎日体験が続きます。今日も早くから土練機を回し、それから釉薬づくり。今日は六種類つくりました。それから、体験。あっという間に一日が過ぎてゆきます。忙しいという事はありがたいのですが贅沢を言うともう少しだけ、ゆったりと過ごしたいと思ったりします。
2024年5月21日火曜日
チャンピオン
今日の体験。二人の女性は元チャンピオン。シュートボクシングと女子プロボクシングの。終わった後に頂いた名刺にはチャンピオンベルトを沢山掲げた写真が。一見すると小柄な普通の方でしたが。そんなに強い方だとは。わからないものですねえ。色々な方との出会い。だから一期一会はおろそかにできません。
2024年5月20日月曜日
月曜日
一週間のうちで一番疲れるのが、なぜか月曜日です。なぜでしょうか。週末ゆっくりできなかった週は特に。朝は調子よかったのですが、夕方にはげっそり。やることが多かったので。釉薬を作り足したり、素焼きの窯出ししたり、本焼きの準備に追われたりと。暑かったし。これからますます気温が上がって蒸し暑くなります。ばてないように仕事はほどほどに。今日は連休の反省。ますますお先真っ暗な気分。いやいや、明日があるさ明日があると自らを励まして明るくゆきましょう。
2024年5月19日日曜日
仏像
日曜日です。でも予定がいろいろ。一つずつ片づけてゆきました。その一つが仏像の修正。本焼きした時、窯の中で少しずつ傾いてしまいました。それを修正するために台を付けようと考えました。木で作るか、石膏でやるか。色々思案した結果、一番土との親和性を考えてセメント粘土でやることにしました。その土はお隣、口永良部島で採取した粘土。まだ噴火する前に、あの島から採取したものです。おそらく今では火山灰に埋まって掘ることはできないでしょう。良い感じに乾燥して色もほぼ同じ。それに砂とセメントを加えて程良い硬さに練りました。ところがなんというタイミングでしょう。お客さんが三組重なってしまいました。固まってしまわないか心配しながらお相手しました。めったに来ることがないお客さんが、よりによってこのタイミングで。結果としては全くのやっつけ仕事。何とか胡麻化したのですが、致しかたありません。神様のいたずら。予期せぬ出来事。ザッツ ライフ 。と言うしかないようです。
2024年5月18日土曜日
やはり
気になっていた素焼きの窯を開けてみました。案の定、七個入れて三個割れていました。まあ、全滅でなくて良かったと考えましょう。今日も朝から青空です。久しぶりに朝から日記を書いています。色々釉薬が減ってきたので今日は作り足したり、昨日から作り始めた小さい壷に挑戦しましょうか。最初はごく小さいのからだんだん大きくして最後のは床に飾れるぐらいの大きさになりました。若い頃は高さが三十センチを超えるような大きな壷も蹴ろくろで挽いたものですが最近ではかなり小さいのもやっとです。それでもいまだに蹴ろくろを蹴れるという事に感謝して今日も励んでゆくつもりです。
2024年5月17日金曜日
中断
台付の大きな鉢を素焼きしていたら、窯の中でガシャンという大きな音。慌てて窯焚き中断。危険温度ですから割れたことに間違いありません。がっかりです。しかし、嘆いている暇はありません。今日から小さい壷に挑んでいます。もう過ぎたことは忘れましょう。窯が覚めたらどうなっているか分かります。大昔、穴窯を焚いている最中に突然大風が吹いて窯の中の大きな壷がほぼ割れたことがありました。陶芸にアクシデントはつきもの。負けるわけにはゆきません。
2024年5月16日木曜日
青空
今日も広がっています。青い空。風が強く、最高の乾かし日和。そこで風と陽に当てるために外に出しました。大きは鉢を。しかし早く乾かしすぎていくつかがひび。良い事ばかりではありません。何事も両刃の剣。でもこの時期にこの風はありがたい。昔は例年六月に個展を開いていました。そこで乾きが遅くて苦労しました。家の中でストーブを焚いて扇風機を回したりと。色々なことが思い出されます。長くこの仕事をしていると色々ありました。そんな時は臨機応変に。何とかこの歳まで続けてこれたことに感謝。
2024年5月15日水曜日
削り
昨日挽いた鉢を削りました。50個。一回ではきれいに削れませんから二度に分けました。最初は粗削り。二度目は仕上げ。まるで大工さんに鉋掛けのようです。仕上げの削りを終えて化粧掛けまで終えました。天気も良くて、青空が広がりました。まさに海路の日和。五月晴れ。作業が進むと気持ちまで晴れやかになります。
2024年5月14日火曜日
台付輪花鉢
大きな台付の鉢を何とか造り終えました。次は輪花の小鉢。高い台を付けた。工房では色々なタイプを作ってきましたが今回はシンプルな造りで。トンボを探して午後から50個。予定の倍が出来ました。削りが大変そう。明日頑張らなくちゃ。
2024年5月13日月曜日
定期検診
今日は病院に行ってきました。採血が上手くゆかず三回も針を刺しなおし。血管が浮いてなかったようです。細いためにいつもご迷惑をかけております。さて検診の結果はというと肝臓以外はすべて異常なし。ただγGPTの値を除いて。最近お酒が多いですかと聞かれて、実はストロングチューハイを吞んでますというと、あれはダメ。若い人が安く酔っぱらうためのもので、国は規制の方向で動いているとの事。酔っぱらったあとつい勢いがついて、ウィスキーを生で飲んでしまうと言ったらあきれられてしまいました。帰り道で大いに反省、これからは節制するぞと心に誓いました。
2024年5月12日日曜日
台
大鉢に台を付けました。今回は付け高台。もう少し低いのをイメージしてましたが高めの台になってしまい。コンポートという感じです。昔造ったものが気が付くと一個もなくなってしまいました。あまり売れている印象はないのですがぽつぽつ出たようです。今回のは割としっかりしたつくり。青い釉薬で仕上げようと思っております。果物を乗せてもサラダボウルでも。花を飾っても良いかな。割と洋風な器になりそう。最近外国からのお客さんが多いですし。
2024年5月11日土曜日
大鉢
午後から造りました。大鉢です、しかも蹴ろくろ。近頃は大きめのものは電動を使いますが今回は蹴ろくろ。歳ですから挽けないかなと思ってのですが何とかやり遂げました。ちょっとだけ自信。まだまだいけるぞという。今回は高台は付け高台で。明日はもうひと頑張り。その前に土練機を回さねば。個展まであとひと月ほど。まだまだ気を抜けません。
2024年5月10日金曜日
ろくろ
何とか角のお皿を作り終えました。そこで、ろくろ作業に復帰。午後からお茶碗を作りました。最初は調子が出ずなかなかはかどりませんでしたが、だんだんスピードが上がっていつもの感じが戻ってきました。これからしばらくはろくろに向かいたいと思っております。
2024年5月9日木曜日
小物
通常の器。小さな、普段使いの。気がついたらどれも在庫がありません。明日からせっせと造ろうと思います。そんなにたくさん売れているとは思えませんが、無いものはない。まあ、がんばるしかありません。角のお皿は今日で終わりにします。
2024年5月8日水曜日
マーブル
黒化粧を掛けてその上から白化粧のスリップをたらしマーブル模様を入れました。お皿四十枚に。朝から下準備をして一日仕事。かなり楽しみました。最初はもう少しきちっとしたスリップウェアにするつもりでしたが、途中からもっと遊んでやろうと予定変更。いろいろな模様が出来ました。後は剝れずにいてくれることを祈るのみ。成形するとき割れないように。この先幾つものハードルが待っています。これが終わったら大皿でも造ってみますか。
2024年5月7日火曜日
方向転換
スリップウェアで器を作り始めたのですが、急に気が変わって少し違う方向の仕事に変更することにしました。そういう事はよくあるのですが、新しいアイデアが浮かんだり、前の仕事が面白くなって、それから離れられなくなったりすることもあります。今回は、よりオリジナルな表現にしたい、現在行っている仕事のバリエーションに組み込みたいなと思ったところです。それはお客さんに寄せるという方向よりもより自分らしさを強く出したいという方向転換でもあります。それも個展を開くという自己表現への挑戦なのかもしれません。
2024年5月6日月曜日
最終日
ずっと、暇だった連休ですが、おかしなものですねえ。最後の最後に忙しくなりました。盛況というか、なんというか。終わり良ければ総て良しという感じです。雨でしたが。良い天気には山と海。雨が降ったら内向きなところ。流れというのはわからないものです。あすから、またせっせと制作に励もうと思っております。
2024年5月5日日曜日
連休
いよいよ明日までです。連休も。明日は最終日、移動日ですから実質は今日まで。今年は、お客さんもそれほど多くはなくどちらかというと静かでした。それでも何組かは良い出会いもありました。面白いのが生まれた町の近くからのお客さんが二組。東京からでした。中学生のころその町を離れてしまったので、おそらく様変わりしているものと思われます。今から六十年近く前ですから。ただ、偶然あの街を歩いている動画を見て、思いをはせていたところにそこに暮らしている人が来てくれたのは、偶然とはいえ不思議だと感じました。だってあの街にあった神社があるアニメで使われ聖地として現在も訪れる人が沢山いるなんて思いもよりませんでしたから。
2024年5月4日土曜日
スリップウェア
久々にスリップウェアをやることにしました。生地との相性とか流したスリップの絵柄とか難しい事もたくさんありますが、挑戦しないと結果も出ません。一緒に刷毛目と粉引もやっています。陶芸の伝統的な技法。ただ、古い技法を踏襲するだけでなく新しいものを加えて現代の生活に潤いを与える仕事。簡単なようでなかなか困難な作業だと思いますが。
2024年5月3日金曜日
化粧掛け
昨日はあれほど仕事が進んだのですが、打って変わって停滞気味。化粧掛けで終わってしまいました。まあ、こんな日もあります。ところで青天の霹靂。個展を開くことになりました。前に別のギャラリーから話が合ったのですが、そちらは頓挫。当分は個展はやらないつもりでしたが昨日突然電話が入って今日には決定。六月の二十一日から、場所は奈良県です。詳しい話はこれからぼちぼちお知らせするつもりですが、とりあえずはご報告まで。やるからにはそれなりの作品を出したいと、短い準備期間ですが一生懸命に進めたいと思っております。
2024年5月2日木曜日
削り
削りまくりました。昨日は挽きまくったので。一昨日は調子が出ず、苦しんでましたが。まるでヤクルトの村上の様。開幕からなかなかホームランで出ませんでしたがここに来て量産。楽しくてなりません。こう言うときに造った器は必ず伝わると思います。楽しさが。苦しんでいるときは丁寧に、そして心を込めて。勢いがついたら一気に進みます。ラグビーの試合でモールで相手ゴールに突っ走るように。臨機応変です。一応器づくりのプロですから。
2024年5月1日水曜日
風薫る
今日から五月ですねえ。朝から大雨でしたが。家の前でけたたましい鳴き声がして、息子が様子を見ると野良ネコが倒れていました。様子が変。時折雨が降りつけています。カミさんがかわいそうと傘を広げて雨を遮ってあげていました。息子は獣医さんに連れてゆこうかと考えていたようです。しかし飼い猫でもないし、犬もいるので家に入れてあげることが出来ません。昼に戻るとかわいそうにこと切れていました。家の裏山に穴を掘って葬ってあげました。成仏するんだよと声をかけて。あの姿を見ると、明日は我が身と思わざるを得ません。生者必滅という言葉が思い浮かびます。生きとし生けるもの、全ての命に限りがあります。だからこそ与えられた命、精いっぱい生きなければと思うのです。
2024年4月30日火曜日
継続
続けるという事は難しいですねえ。最近つくづく感じます。わが愛するヤクルトスワローズは最初は国鉄スワローズから始まりました。それがサンケイアトムズになってヤクルトスワローズで現在に至ります。設立から七十四年。わが年齢と同じ。あの頃特急つばめが走ったことからスワローズになったと記憶しています。今と同じ超弱小チーム。それが、球はやたらに速いがコントロールが定まらない金田という若者を迎えました。まさか四百勝投手になるとはだれも思わなかったことでしょう。スワローズもそろそろ目覚めてほしいところです。わが工房も屋久島で初めてから五十二年目を迎えました。その間に色々なことがありましたが、必死に世の中の変化にあわせながら継続してきました。作品の形状も価格も時代に合わせて色々と変わっております。ここにきての超円安。この先どうなってしまうのか。全く読めませんが何とか対応しながら続けてゆけたらと思っています。
2024年4月29日月曜日
また仏像
まさか全て取れるとは思いませんでした。結構複雑な形ですから、どこかに少しでも空気が入っていたら即破裂してしまいます。今回七、八個焼きましたからいくつかは壊れる覚悟でした。それが何ということでしょう。パーフェクトでした。そこで本焼きの準備。まずは素焼きした生地に掛ける化粧土。それもいくつかの種類を掛け分けようという事。素焼きしたところに化粧を掛けるのがなかなか難しいのです。一度ざぶりと水につけて吸水する前に次の化粧土を掛ける。タイミングを見ながらまた次の、そしてもう一つ別の種類と繰り返します。どうしても複雑な配色にしないと深みが出ません。古い仏像はいい感じに表面の色が剥げて時代を感じさせてくれます。その奥深さをどうしたら出すことが出来るか。この仕事も果てしなく遠い道のりです。生涯かけて満足のゆくものにたどり着くことが出来るか。進み続けるしかありません。
2024年4月28日日曜日
仏像
ちょっと前に造った仏像の素焼きをはじめました。危険温度は三百度のちょっと手前と六百度のちょっと前です。大きなものを造ったので、心配しましたが今のところ窯の中で破裂する音は聞こえてきません。しかしお客さんで離れたときもありましたし、聞き逃すという事もあります。ですから油断はできません。以前庭のオブジェを焼いたときはかなりの数が粉々に破裂しましたので。素焼きが無事でも本焼きで壊れるという事も起こります。本焼きすると重さで変形という事も考えられます。小さなものだと、被害はそれほどでもないと思いますが、過去最大の仏像。何とか無事に焼き上がるようにと祈るような気持ちです。
2024年4月27日土曜日
ゴールデンウィーク
今日が初日の様ですねえ。最長十日だとか。お客さんを迎える側のわが工房は、いたって平穏です。平日よりもひっそりと静まり返っております。この調子で十日が過ぎるのでしょうか。まあ、世の中は明日の事すら読めないものですし。だって、今年に元旦にまさかあのような地震が起きたり、航空機の事故だったり、まさに一寸先は闇です。だから、いつ何があっても慌てないように、備えあれば患いなしという言葉通り、淡々と日々を送ってゆきたいものです。
2024年4月26日金曜日
野バラ
ピンクの野ばらが次々と咲きだしました。不思議なのが一株ごとに少しずつ違っていることです。小ぶりなの。薄いピンク色の。咲き始める日も微妙にずれます。最初の一本から実生で増えたものばかりです。だから、交配するミツバチさんの種類だったりどの株との交配かだったりと変わるのでしょうか。自然のいたずらで二つと同じのがいないようです。人間だって親子であったり兄弟であったりでも全く同じ顔の人はいませんから。クローンならば同じになるのでしょうが。そして挿し木で増やすと同じ花が咲くのでしょうが。
2024年4月25日木曜日
棚卸
今日は出かけました。二件のお土産屋さんに、棚卸です。一件目はほとんど売れてませんでした。ちょっと前に納品したばかりなので。棚がガラガラなので納品してほしいという連絡が入ったのです。連休前なのでお客さんも少ないのかなと思いました。ところがもう一軒では逆に棚がスカスカ。不思議です、前の棚卸ではほとんど売れてなかったお店がまるで逆です。これで思いついたのはは縁という言葉。縁は異なもの味なものといいますが、出会いとは面白いと思います。最近工房ではなぜかお面が人気です。何年も埃をかぶていたお面がここにきて急に人目を惹くようになりました。流れが変わったというのか、どういうわけであのお面を欲しがる人が増えたのか。正直全く分かりません。ただ一つ言えることは自分が楽しんで作るという事。作者の思いがいつか誰かに伝わるのだという事なのでしょう。
2024年4月24日水曜日
マンズー
ジャコモ マンズーという彫刻家がおりました。大好きな方で、イタリア人。まだ若い頃、美大の入学式で、彫刻科の主任教授だった佐藤忠良という方がおられました。面白い人で入学式での言葉が印象的でした。「ヤギが子供を産んだので可愛がってください」。それだけでした。私が入った絵画科は抽象絵画に少し寄っていましたが、彫刻科はがりがりの具象彫刻。それを引っ張っていたのが佐藤さんでした。その佐藤さんが影響を受けただろう作家がマンズーだと思います。最近古い作品集を取り出してよく見ているのですが、デッサンはあまり上手ではないと思います。しかし、どこか強く惹かれるところがあって、何かなあと思っていたのですが、一つ気が付いたことがあります。それは忠良さんにも通じると思うのですが下手ゆえのひたむきさ。必死に食らいつこうという姿勢ではないかと思うのです。それとディティールへの追及。細部に神は宿るという言葉がありますがお二人に共通する目。それは皮膚感覚のようなしつこさにあるように思えてなりません。
2024年4月23日火曜日
雨の季節
今日の予報。一日中雨。しかし、それほどの大雨にもなりませんでした。屋久島の天気は所によって変化が激しいので他の地域ではどんな感じか分かりませんが。それでも雨が続いて草がどんどん伸びています。庭仕事からずっと離れて、我が庭の荒れ方を横眼で眺めるのみ。ただ野バラは今年は花が沢山。ずいぶん思い切って剪定したので。それにすべての株を誘引したり、手作りのオブジェを置いたりと少しは庭らしくなったと思ったのですが。それも草に覆われてただの荒れ庭に戻ってしまいました。今は本職に励まなければとじっと我慢の子です。おかげさまで作品の方は着々とそろい始めております。
2024年4月22日月曜日
白紙
今日から新しい週が始まりました。けれど、相変わらず仕事に追われています。連休が近づいているのに作品がありません。せっせと造っているつもりですが、なぜか追いつけません。先日ここでお知らせいたしました、個展は白紙に戻りました。それに向けて色々新作にも手を付けていたのですが。物事というものは進むときには風に乗って進むものです。今回の流れはどうやら違っていたようです。しかし仕事は相変わらず忙しく、いくつかのホテルからあれこれと話が持ち上がっています。何が、本当の流れになるかは分かりませんが、見極めて風をつかみたいと思っています。
2024年4月21日日曜日
困難
作業には困難はつきものですが、先週は多すぎました。あげたら限がないほどです。だからやめます。良い話をすこし、庭にコバノズイナが咲いています。ずいぶん増えました。ひこばえで増えて今は二十本ほど。それが一斉に花を着けてくれました。工房にはヒメヒオウギ。こちらも増えに増えて数えきれません。クレマチスはそろそろ咲き終わりそう。これからの季節庭の花が次から次へと咲いてくれます。水道が止まって水源地へ上がりましたが一緒に行った息子にヒルが張り付いて大騒ぎ。工房の裏にはスズメバチが二つの巣を作っていました。軽トラに、虻が飛び込んで来たり、蚊が血を吸うために襲い掛かって来たり。花も咲きますが様々な虫たちも襲い掛かってきます。これから自然との生存競争が始まります。
2024年4月20日土曜日
マスク
最近よくマスクが出ます。出るというのは工房の壁に飾っているお面を海外からのお客様が買っていってくれるという意味です。ずいぶん昔造って、倉庫に眠っていたものを日の目を見させてあげたいと工房に並べてみたものです。アフリカンのお面が好きで、その影響からいくつか作ったものです。釉薬は掛けず化粧土を塗ってプリミティブな雰囲気に仕上げました。息子に言わせるとちょっと不気味。ですが、意外にも外国からのお客さんには受けが良いようです。かなり巨大なシリーズもありますが、そちらも興味を持ってくれます。お面は日本でも古い伝統があります。天狗や鬼、それに能面もありますが。これまで長い間造ってきた七福神も去年で終わってしまいました。そこでマスク。仏像に続いて少し追及してゆこうと思います。
2024年4月19日金曜日
釉薬
釉薬づくり。使えば減ってきますから、作り足さなければなりません。その都度ほんのちょっとだけ配合を変えてみます。それによって、この材料を加えるととけが良くなるとか、釉薬が流れにくくなるとか類推するわけです。一気に変えると変化が激しくなってしまうのでわからない程度にです。実証主義といっても良いのかもしれません。おそらくウナギ屋さんのたれとか、お漬物のぬか床とか、長い年月受け継がれてきたようなものも同じような方法で作り足してきたのでしょう。それが実証主義。親方の教えというようなものにも通じるかもしれません。わが工房のようにほぼ自己流でやってきたようなところは、これから本当の意味での俺流が出来上がってくるのかもしれません。
2024年4月18日木曜日
夏が
どんどん進んでいます。季節が。もう夏。庭に咲く花も蕾から花開いて、グラジオラスにバラクレマチス、工房の前ではヒメヒオウギと咲き乱れています。雨も多くなって草も勢いづいてきました。相変わらず仕事に追われて、庭は後回し。せめて草払いをはじめないと追いつかなくなりそうです。
2024年4月17日水曜日
頭痛
この前まであった片頭痛が移動して反対側に移ってきました。確か左脳と右脳では記憶の種類が違うというようなことを聞いた気がするのですが、頭痛はどういう違いがあるのでしょうか。おそらく説明できる人はきっといるのでしょうが。前のは肩こりから来ていたと思うのですが、今度のは何が原因でしょうか、寝不足だったり疲れだったり。息子は病院へ行ったらというのですが。脳波をとったりスキャナーで調べたり。本人は放っておけばそのうちよくなるだろうと軽く考えています。まあ、特別心配事があるわけでもないので気楽に過ごすのが一番だろうとおもっています。
2024年4月16日火曜日
夏
まるで夏のよう。蚊もぶんぶん。汗がじわー。移り変わりの早い事。めぐる季節の。家の前では野ばらが咲き始めました。ピンクの野ばら。咲き始めが好きです。色が濃くて、あでやかで。今年はおびただしい蕾。剪定をしっかりやったので。工房の前ではクレマチスの紫。ヒメヒオウギも咲き乱れています。世の中、きな臭いですが季節は確実に前へと進んでいるようです。
2024年4月15日月曜日
一期一会
面白いですねえ。生きているといろいろなことがあります。今日は変なユーが来ました。カップルです。突然棚の上からいろいろなものを引っ張り出して台に並べ始めたのです。大昔に作ったものから壁に取り付けていたお面まで。どれほどいたでしょうか軽く二時間は越えていた気がします。そしてこれ全部ほしいとの事。いったいどこから来たのかと、たずねるとパリとの事。出身はイタリアとか。明日取りに来るから、壊れないように包んでほしいとの事でした。あの沢山の器やオブジェがはるばるとパリに行くのかと思うと不思議な気持ちになります。面白いですねえ。初対面の人と作品を通して交流できるなんて。まさか、こんな日になるなんて、思ってもいませんでした。
2024年4月14日日曜日
休養
英気を養う。早い話ぼーっと過ごしました。とは言うものの土練機を回して土づくりはしましたが。後はのんびり。お客さんもなかったし。おかげ様でだいぶ疲れも取れました。体調もだいぶ良くなりましたし。来週からはガンガンやれそうです。ありがとうございました。
2024年4月13日土曜日
前へ
少しずつ、前進すべく足を動かしております。午後は体験一組。お母さんとお子さんの二人連れ。その間にアメリカからのカップル。午前中にはぐい呑みを気に入ってくれた人がまとめて買ってくれました。一生懸命作っていれば、認めてくれる人はいるものです。だから、信じる道を精一杯進んでゆきたいと思います。
2024年4月12日金曜日
禍福
人間万事塞翁が馬とか禍福は糾える縄のごとしとか、世間ではよく言われます。良い事と良くないことは繰り返しておとずれるものだという事。好事魔多しとも言いますが。そんな時は、じっと頭を低くして耐えたり、きっと次は良い事もあるはずと希望を持ったり、日々を淡々と過ごしてゆきたいと思うのです。
2024年4月11日木曜日
ろくろ体験
午後は二組。そのうち一人は海外の方。コミュニケーションが取れず歯がゆい思いでした。最後はどうしてもうまくゆかずに器が崩れてしまいました。無力感。やりすぎても良くないと思い、途中からあきらめてしまいました。案の定、失敗。何度修正しても同じ状態にあっという間に戻ってしまいます。微妙なニュアンスが伝わればもう少し違った結果になったのではと、反省しております
2024年4月10日水曜日
切れ
体の切れがだいぶ戻ってきました。朝からやることが沢山でしたが。仕事以外に次男の世話まで。カミさんが留守でしたので。陶芸の体験の撮影なども加わって。バタバタと過ごしました。忙しいという事は幸せだと思います。春ですし。これから、ちょっとずつ人も動き出すでしょうから。健康第一でゆきましょう。
2024年4月9日火曜日
インド
今から25年ほど前でしょうか。初めての海外がインドでした。いきなりインドとは。昨日お釈迦様の事を思ったことからの連想です。訪れたところはバラナシ。あの頃はベナレスと呼んでいました。ガンジス川のほとり。沐浴で有名な街です。それと初めて悟りを開いたというサルナートというところ。ある朝ラジオ放送でバラナシの朝に音が流れてきました。それを聞いたとき無性に行きたくなってしまったのです。街をさまよっていると人々の営みに紛れて、ああ、生きるとはこういう事かと思ったものでした。仏教には子供のころから接していました。母が熱心な日蓮系の宗教の信者でした。そこで子供のころから信者の集まりや法華経の読誦をして育ちました。物心ついたころ、宮沢賢治の作品に出合い、彼が熱心な日蓮系の信仰の実践者と知りました。彼の宇宙的な宗教観と地学的な実践に影響を受けて、土と日々向かう中でただ器を作るだけでなくもう一つ深いところの表現が出来ないものか。無機的な土が人の手に触れると生き物のように変化する不思議。いつの間にか取りつかれてしまったようです。気が付けば土に振り回される毎日を送っています。
2024年4月8日月曜日
おはなまつり
四月八日はお花まつりです。お釈迦様のお生まれになった日。何故かクリスマスは盛大に祝うのに忘れられえているようです。なぜ覚えているかというとわが次男の誕生日だから。今から三十数年前、桜が満開でした。予定よりだいぶ早く生まれて、おまけに生きるか死ぬかで。東京で出産したのですが、すぐに来いという連絡。大急ぎで駆け付けると父親の承諾がないと転院できないとの事。そして日赤の未熟児治療室へ。担当の医師から染色体の異常を告げられました。それから毎日の通院が始まりました。世間はお花見で楽しそう。それをつらい気持ちで見ていたことを今でも思い出します。あれから三十年余り、やがて四十年が近づいてきます。奇跡的に今も一緒に暮らすことが出来る有難さ。今朝、あの子のためにケーキを焼きました。もう何十回焼いたことやら。こっちの方が歳をとって、だいぶ怪しくなってしまいましたが。あの子の世話をし続けるためにも、何とか負けないようにと思っています。
2024年4月7日日曜日
桜花賞
2024年4月4日木曜日
蚊
季節がやってきました。蚊に悩まされる。もう、夕方のしつこい事。蚊取り線香を買いに行かないと仕事になりません。特にろくろ作業は。手で追ってもすぐに顔の周りを旋回して、隙を見せると襲ってきます。この戦い何十年続けているのでしょう。おそらく死ぬまで続きます。若い頃は蚊が差しても放っておいて、口でフウット吹き飛ばしてあまり気にしなかったのですが、最近はすごく気になって、集中できなくなりました。蚊はまだしも、もうしばらくすると虻が飛んできます。あの緑の目を思い出すと身の毛がよだちます。あれに刺されてお亡くなりになった人もいたとの事です。おそらく心臓発作でしょうか。そんな季節がまたもどってきました。
2024年4月3日水曜日
体験
四月は春休みで陶芸の体験が多いのです。今日の小さなお子さん連れ。二人がかりでお相手しました。歯が良くないので大きな声を出すと、なかなか疲れます。しごとですからそんなこと言ってはおられませんが。開始時間が遅かったので、終わったのが六時半。今日も良く働きました。
2024年4月2日火曜日
体調
少しずつですがよくなっている気がします。今日も一日仕事が出来ました。午前中は削り。午後、ろくろ作業です。先日頼まれてソバ猪口を作りました。あまり上手くできませんでしたが。ホテルで使いたいとの事で、厚すぎても重そうですし、薄く挽くと欠けやすくなります。その辺の兼ね合いが難しく悩みながら作ると、敏感なものですねえ。どこか器に元気がないような。無理して元気を装ってもよくないですし、ありのまま、丁寧にを心掛けました。明日は今日よりも半歩でも前に進みたいものです。
2024年4月1日月曜日
暖春
暖かくなりました。春ですねえ。とは言うものの、体調はなかなか戻りません。昨日の夜中についに漢方の練薬を幹部に張りました。おかげ様でだいぶ良くなってきましたが。なかなか、こじらせてしまうと劇的回復とはなりません。歯って気を付けないと。少しずつでも良い方向へ向かってほしいと願っています。
2024年3月31日日曜日
メランコリー
昨夜眠れず、今日もつらい一日でした。歯が痛くて眠れない夜を過ごすなんて。午後にホームセンターから肥料が入ったと連絡が来たので、気分転換も兼ねて出掛けてきました。到着までに一週間たってしまいました。聞くと、異動シーズンでパレットが積めなかったとの事。無事戻ってくることが出来てよかった。痛み止めを飲むと眠くなりますから。軽トラの中で一人、「同期の桜」と「武田節」を歌って帰ってきました。
2024年3月30日土曜日
歯
なかなか良くなりません。歯の痛み。薬が効いている間は 良いのですが。それでもお皿を百枚削り終えました。昼間は陽が差していたので器を外に出して乾かしました。もうすぐ四月。お客様もそろそろ一段落。次は五月の連休に向けて、作品作りに励みたいところですが。
2024年3月29日金曜日
豆皿
一日がかりで豆皿を作りました。蹴轆轤で。朝のうちは調子が良かったのですが夕方になると歯が痛くなりました。ここ一週間ほど、肩が凝って最近は歯が痛くなって物を噛みにくくなりました。電話が鳴って、話をすると、さしすせそがうまく言えません。まさに歯抜け爺です。昨日よりは少しは良くなっていると思いますが、無理は禁物。どうも頑張りがきかない体になってしまいました。
2024年3月28日木曜日
水道
山水が止まってしまい、水源地に上がりました。先日直したばかりですがまた同じところ、取水口が詰まっていました。新しく手に入れた長靴ですが足が冷たくなります。丈が短いせいでしょうか。工房に戻っても水の勢いがなくそのうちに止まってしまいました。どこか抜けているはずと思い、裏山から水道が通っているところを点検したのですが見つかりません。三時間も山の中を歩き回ったのですが。あきらめて戻ってしばらくすると少しずつ勢いが戻って来たようです。明日まで様子を見ることにしました。今日は、仕事の話が飛び込んできたりとなかなか轆轤に向かうことが出来ません。こんな日もあるさと、言い聞かせて自らを納得させることにします。
2024年3月27日水曜日
予定
今日の予定、色々ありましたが、何一つとして達成できませんでした、朝の畑も、ひと畝、土をかぶせたかったのですが途中まで。化粧土も作りたかったのですが完成まで届きませんでした。その代りといっては何ですが、お客さんの相手が出来ました。お話が出来たことは良かったと思います。予定は未定にて確定にあらず。まさにそんな日となりました。
2024年3月26日火曜日
棚卸
早いものですねえ。今年三回目の棚卸に行ってきました。雨は上がりましたが風が強い。まさに春の嵐といった天気。世の中もいろいろきな臭いですし。朝は大谷さんのテレビ出演を見ました。金額が大きすぎてピンときませんが。我々庶民の感覚とはかけ離れた世界。ロシアで起こったテロ。日々の平穏が守られることの難しさをあらためて知らされます。世界で起こっているニュースに心を奪われます。生きるという事。切ないものです。
2024年3月25日月曜日
宿
午前中に、今度リニューアルしたホテルの関係者が打ち合わせにきてくれました。夕方には別のペンションの人が急にまとまったお客さんが来ることになって器が足りなくなったと必死の形相で探しに来てくれました。朝の散歩では、工房の近くで旅人宿もやっている人が、最近見かけないなあと思っていたのですが、急に戻って来たという事を語ってくれました。彼は実は建設関係の仕事についており、ずっと隣の馬毛島に行ってたという事でした。馬毛島では大規模な基地建設が進んでいるようです。何かとまわりはあわただしくなっているようですが、工房は静かな日常です。もうすぐ年度も変わりますがどんな新年度になりますのやら。
2024年3月24日日曜日
前流し
流しとはこの島で梅雨の事です。前流しというのは梅雨の前に来る、もう一つの梅雨。よそではナタネ梅雨と言ったりします。ここでの別の言い方は木の芽流し。きれいな言葉ですよねえ。先日我が家の庭で木の芽を摘んで天ぷらで頂きました。木の芽とはいわゆるタラの芽です。そういえば先日水道の修理に川へ行ったとき、途中でタケノコを探しに来た人にあいました。島でこさんだけと呼ばれている細い竹の子です。もう出ているのかなあと思ったのですが、タケノコも出始めが柔らかくて美味しいもの。だから人よりも早く山に探しくゆくのでしょう。これから春の美味しい山菜が次々と出てきます。それも年々早くなるようです。雨の季節、アジサイも芽が膨らんできました。
2024年3月23日土曜日
サトイモ
ビニールハウスの脇の畑に里芋を植えました。植えたといってもただ溝を掘ってばらまいただけですが。後は土をかぶせて終了ですが生憎天候は下り坂 。当分は畑に下りることは難しそうです。その後、肥料を買いに走りました。ちょうど売り出しのチラシが入りましたので。ところが残念ながら売り切れ。代金だけ払って品物は後から。工房に戻って、調べると支払を証明する紙が見つかりません。まあ、レシートはあるのですが。ちゃんと肥料を受け取ることが出来るのか、心配になります。午後はお皿の削り。空が暗くなって今にも降り出しそう。春は雨が多くて器もなかなか乾いてくれません。
2024年3月22日金曜日
芋
今朝からサトイモの植え付けをはじめました。そろそろ芽が出てきましたから。サトイモは連作障害が出やすいという事で、最低五年は空けるようにというのが農業技術の本に書かれています。確かに去年連作したところは全然できませんでした。我が家の畑はあまり広くないので今年作ったらもう来年はどこに植えようかという事になります。おまけに今年はかなりの豊作でとても食べきれませんでした。しかしどこかに植えないとだめにしてしまいます。ハウスの横に場所を作りましたが植えてみると、とてもスペースが足りません。仕方なくダメもとで無茶苦茶密度の厚い植え付けになってしまいました。天候もどうやら下り坂。明日の朝は頑張ってせっせと植え付けに励みたいと思っています。
2024年3月21日木曜日
靴
先日、散歩用の靴が壊れました。歩いていたら底がパカパカに。愛犬が来た頃買ったもので、かれこれ十五年ほど履いたでしょうか。もう表皮は剝れて、下地がむき出しだったのですが、何とか用に立っていたので、履き続けていたものです。そして今日は長靴が破れました。こちらは、水道の修理のために水路を歩いていたら、水が入ってきて気が付きました。おそらく十年以上履き続けたと思います。丈夫なもので、農作業ではいつも世話になっていました。白い色のゴム製です。早速、同じメーカーのものを注文しました。どういうわけでしょうか。一つ壊れると連鎖的に次々と壊れることがあります。次はいったい何が壊れるのか。気になります。
2024年3月20日水曜日
2024年3月19日火曜日
ピリオード
仏像制作はとりあえず今日まで。造りかけていた観音様は早朝からの作業で何とか完成という事にしました。まだまだ、もっともっと、手を入れたいところではありますが、いじくり回すと余計おかしくなりそうなので。あまり造りこみすぎると、動きがなくなりそうな。物を造るという事はもうちょっと、ぐらいが良い場合もあると思います。後は窯にゆだねることも必要かと。未練はありますが。止め時も大切。そして本業の器づくりに当分は励むことにします。
2024年3月18日月曜日
観光シーズン
そろそろ春の観光シーズンが近づいてきました。家の庭ではタラの芽が出始めて、四月の移動も間近。リニューアルしていたホテルのオープンと、何かとせわしない季節です。工房にも、あれこれと電話やメールが来たりと、対応が忙しくなってまいりました。あれもしなけりゃこれもしないとと、気持ちも落ち着かなくなってきます。のんびり仏像などを作っている心のゆとりもなくなりそうです。しばらくは器づくりに励むことにしましょう。
2024年3月17日日曜日
観音様
箱モノを作り終えて、特大の観音様に挑戦しています。石膏型でざっくりとフォルムを決めて、あとは手で形にしようと思っています。ところが原形が動きに乏しく、これをどういう風にしたら、魅力を出せるのか。悩んでいます。おまけに、かなりでかい。造りで高さが70センチ以上あります。少し乾いたところで思い切り動きを付けないと、置物っぽくなってしまいそう。明日から何とかしようと思うのですが、午後からあいにくの雨。仕方がないのでヒートガンで乾かしながら、チャレンジ中。過去これだけ大きいのもは初めてです。頑張らねば。
2024年3月16日土曜日
コンドル
ユーチューブを見ていたら、ケーナの演奏が流れてきました。動画はマチュピチュの上空をコンドルが飛ぶ映像でした。「コンドルは飛んでゆく」のメロディーが何ともゆったりとして思わず見とれてしまいました。突然箱モノの上にコンドルを飛ばせようと思いました。箱の上にマチュピチュの遺跡を作って、空にはコンドルが飛んでいるというイメージです。針金で浮かせて空を飛ぶ感じにしたいと思いました。早速コンドル造り。これが難しい。どうしてもカラスやツバメになってしまいます。見たこともないものを造るのは簡単ではありません。あきらめて鳥のようなものという事で勘弁してもらう事にしました。変な物ばかり、最近造っています。
2024年3月15日金曜日
初鳴
今朝、鳴き声が聞こえました。今年最初の「ホーホケキョ」。例年はもっと下手だった気がするのですが。鶯なんて名前、いったい誰がつけたのでしょう。青い空に澄んだ声が響くと、春だなあと感じます。毎年の事ですが。今年も聴くことが出来たと、なんだか嬉しくなります。朝はまだまだ肌寒いのですが。散歩道にはタツナミソウが紫の花を着け、百合がすくすく育っています。いつもの時間ですがだんだん明るさが増して、ヘッドライトもいらなくなってきました。
2024年3月14日木曜日
箱もの
昨日は蓋物と書きましたが、四角いものはハコモノとも言います。箱モノは粘土を板状にして四角く組み立てふたの部分は後から切り離して、ずれ止めを張り付けるという方法で形にします。今日はずれ止めを付けてみました。蓋にする部分の内側に薄く切った粘土の紐を張り付けて蓋と本体が合うようにします。しかし正方形ではありませんから一か所しか合う場所が出来ません。それをわかりやすくするのが今日の肝。一目でわかるように作らないといけません。それに蓋にオブジェをつけるとなると重さで下がらないようにしなければなりません。何かで支えのようなものをつけることにしました。なんだか小屋を建てている感じ。どんどん形が崩れてきて、見苦しくなってきます。いったいどうやってまとめることが出来るのか、ますます迷路に踏み込んだようになっています。
2024年3月13日水曜日
蓋物
蓋物とは文字通り、ふたの付いたものという意味です。昨日から作り始めました。ろくろで造るのが早いのですが、丸いものしかできません。そこで板作りで四角の蓋物です。シュガーポットほどの大きさ。今の世の中砂糖をポットで出すところはあまりなくなった気がします。まあ、ちょっとしたアクセサリーとか飴でも入れたらよいのかもしれません。昨日は全然進まなかったのですが、今日は少し形が見えてきました。昼間は釉薬を掛けたり作り足したりでしたが、朝と夕方、蓋物に向かっています。蓋がずれないようにするのが難しく、その作業は明日になります。そして、蓋の上にオブジェを造るのが今回のミッション。どんなデザインが良いかあれこれと現在思案中です。
2024年3月12日火曜日
あした
何やっても上手くゆかない日ってあるものですねえ。そんな時は、明日があるさと言い聞かせるのですが、一方では「あすあると 思う心の仇桜 夜半にあらしのたとえもあるぞ」という歌もあります。そういえば昨日カミさんが出先から戻ってきて、すっかり葉桜になっていたと話していました。今日の天気、春の嵐が吹き荒れていました。夜中の大雨から一転して青い空に大風。明日は穏やかな日になりますように。
2024年3月11日月曜日
器
午後から、日常が戻ってきました。工房で普段作っている器づくりです。ちょっとイレギュラーな仕事が多かったのですが、ようやく日常の生活です。気が抜けたような、安心できるような。ワクワクする仕事も必要ですが、落ち着いて腰を据えた、いつもの仕事も大切だと思います。
2024年3月10日日曜日
お地蔵様
何とか仕上げました。お地蔵様を合わせて5体。うまく立たずに、台がつぶれてしまったり、何度やっても傾いたり、乾きすぎて心棒が抜けなくなったりと、苦戦しました。そんなわけで一日がかり。特大の観音様まではたどり着けませんでした。明日に朝まで倒れないことを願っております。
2024年3月9日土曜日
台
お地蔵さんの台を作りました。先日造ったお地蔵さん。余り細長くし過ぎて安定が悪く、ぐらぐらします。しかし、シルエットは変えたくない。そこで台を付けて胴体を短くすることにしました。どんな台にしようかいろいろ迷ったのですが、とりあえずろくろで円筒状に挽いて、カットして面取りにしました。角が立っていた方が、有機的なお地蔵さんと合いそうな気がしたので。これでお地蔵さんの身長は三分の二ぐらいになったでしょうか。明日は特大の観音様に挑みたいと思っています。
2024年3月8日金曜日
メランコリー
今朝、器たちが旅立ってゆきました。ぽっかりと空いてしまった感じ。心の中が。そんなわけでお地蔵様を進めています。まさに神頼み。そうしたところ、次なる目標があらわれました。個展の話が出てきたのです。昨日、送られてきた会場の見取り図や手引きを見ながら検討を始めています。どんなものを送ろうかとか、時期はいつが良いかとか。まだ決まったわけではありませんが、何事も前を向いて進んでゆきたいと思います。
2024年3月7日木曜日
お地蔵様
昨日から作り始めました。お地蔵様を。昔作った型を作り直してみました。前のは4頭身ほどのお地蔵さまでしたが、今回のは思い切って背を高くして14頭身ほどに。以前見たエトルリアの彫刻を参考にして。エトルリアとはイタリアのローマ帝国に滅ぼされた古代文明で、彫刻が立てに細長く伸びた造形で、おそらくジャコメッティーも影響を受けたのではと思うような不思議なバランスで、初めてその画像を見たときには、心に深く刻みつけられたものでした。ブロンズの彫刻のフォルムを焼き物で表現するのはなかなか難しく、まして細長い形だと倒れたり、傾いたりと苦労しています。これ一個では面白くないので群像のようなものにできないものかと、考えているところです。前に作った百済観音は8頭身でしたからまた一層細長くなってしまいました。果たして無事に焼き上がるのか、これからが正念場になりそうです。
2024年3月6日水曜日
梱包作業
今月の中頃が締め切りの仕事。最後の梱包作業をしました。包みながらここはああすればよかったとかちょっと違ったかなとか、反省ばかり。先日は返品を食らってしまい、自信喪失。一生懸命やっていても、返品は切ないものです。手作りの仕事とは、毎回違う結果があらわれてくるものです。前のと違うと言われてしまうと、受け入れるしかありません。言い訳が許されないのがこの仕事の宿命。最後は返品してもらうか、作り直すかしかありません。ここにきて弱気な自分が恨めしくなります。
2024年3月5日火曜日
ダメージ
昨日、午後の頑張りが抜けません。朝から体も心もグッタリ。おまけに雨。時折激しく降ります。前向きにならないととは思いつつ、ついイライラ。困ったものです。それでも体だけは動かして。仕事に励みました。息子たちは昨日一日頑張って、税金の申告を終えて、なぜかハレバレ。こっちとは対照的に。早く休んで明日からの英気を養いましょう。
2024年3月4日月曜日
なんちゃって百姓
サトイモの芽が出てきました。以前買っておいたジャガイモも芽が出てきたので畑に植えてあげないと。そこで耕運機の登場。一年ぶりでエンジンがかかりません。隣の工場に持って行って、午前中は体験指導、午後から畑に下りていよいよ畑をおこそうとしたのですがどうも機械がかかりません。隣に訊きに行くと、スイッチをオフにしていたようでした。これでかかったら神さまです。我ながらお恥ずかしい事。さて、いよいよ耕運開始。ところが思うように進んでくれません。歳で力がなくなって、振り回されるばかり。誰も見ている人がいなくて良かった。へっぴり腰でよたよた。情けないことこの上ありません。足腰を鍛えないと、この先大変なことになりそう。途中から雨まで降ってきました。半日作業で肩で息して、足はふらふら。百姓なんて、どの口で言うのかと、我が身を恥じるばかり。最近難なくできると思ったことがどんどん難しくなってきています。軽トラに耕運機を上げたりおろしたりも、渾身の力でやっとです。これではなんちゃってともいえそうにありません。これからは似非百姓と呼ばないといけないようです。
2024年3月3日日曜日
心穏やかに
心掛けても、なかなかうまくゆかないことが多いのです。ついついいら立ってしまったり。そんなとき自ら落ち着いてと、押しなだめようとするのですが。焼き物屋あるある。窯が上手くゆかない。狙ったものと違ってしまう。返品を食らう。いくら頑張ってもイメージと違ってしまう。乾燥中に割れてしまう。そんなことは、なぜか重なって起こるものです。今朝はまさにその通り。そんな時こそ自分を取り戻さなければと思いますが。死ぬまで、このストレスとの戦いが続くのでしょうか。
2024年3月2日土曜日
寒の戻り
肌寒くなりました。三月ですが。三寒四温でしょうか。先日ひびの入った、如雨露を作り足しました。何かちょっとしたデザインを加えたいと、文字を入れたのですが、かなりイメージが違ってしまいました。本当はガーデンとかウェルカムとかありきたりの実時でよかったのですが、ターシャの好きな言葉「今日が一番いい日」としたかったのですが、英語が思い浮かびません。結局 「I LOVE TODAY」と入れました。ちょっと変だと思ったので、次のには「今がいちばん」と入れてしまいました。どう見ても雰囲気が違いすぎ。明日は消すかもしれません。
2024年3月1日金曜日
次男
朝から様子がおかしかったので心配したのですが、案の定39度越えの熱が出てしまいました。急いで診療所に連れて行きましたが、検査の結果はコロナもインフルも陰性。白血球もそれ程高くなくて、とりあえず点滴をしてもらいました 。最近おかしな病が流行っているというので、咳が一か月続くとか。ここ数年はあの伝染病の話題ばかりですが、世の中にはそれ以外にもいろいろな奴が悪さしてきます。今回の熱、次男にとって軽く通過してくれることを祈っております。
2024年2月29日木曜日
目まぐるし
ほんとう。余りにもいろいろやったので今日のことが思い出せません。この歳になってこれだけ動けるとは我ながら呆れます。昨日まで痛めていた手もだいぶ良くなりました。腱鞘炎になりかかっていたのだと思います。朝の草取りでしょうか。ばね指のような症状でした。おまけに両手とも。明日にはかなり良くなるでしょう。もう無理は禁物。それにしてもひどい雨と風。春の嵐です。穏やかな陽気は中々訪れそうもりません。世間も何やら騒然としていますが。
2024年2月28日水曜日
風
風が強く、先日作った如雨露の把手が真っ白に乾いてしまいました。そこで急いで外の風に当てたのですが、それが悪かったのかもしれしましょ底しましょ底が切れてしまいました。三日かけた仕事がパー。悔しいやら悲しいやら。頭に血が上って叩き割ってしまいました。ケツ切れを焼くわけにもゆきませんから。腹を立てても自業自得。もう一度チャレンジすることにしましょうか。
2024年2月27日火曜日
本探し
次の仏像を作ろうと、参考にしたい本を探しました。午後からずっと。出てきません。それではと別の本を探したのですがそれもダメ。結局四冊、とうとう一冊も出てきません。まるで何かに邪魔されているみたい。午後、とうとう時間を無駄に使ってしまいました。嗚呼、なんてこったい。嘆きと悔しさ。まあ、こんな日もあるさと、明日を待つことにします。
2024年2月26日月曜日
棚卸
今年二度目の棚卸に行きました。いつものお店を回って、納品してきました。カミさんが最近体調を壊して、しばらくぶりの外出です。朝から青空が顔を見せて、海の向こうには鹿児島本土の開聞岳がくっきりとそびえています。それと間近には三島村の竹島硫黄島黒島も見えます。最近になって、7300年前にはそれらが陸地としてつながっていて、あかほやの大噴火で海に沈んでしまったことを知りました。鹿児島にある上野原の遺跡はその時に火山灰に埋もれて、現代に至って縄文遺跡としてよみがえったのだということのようです。屋久島でも安房という地域では厚さ十数メートルに及ぶシラスの層がありますが、おそらくその時代の噴火による地質なのでしょう。数千年という古い時代の地球の動きを今でも目にすることが出来ることに驚きが湧いてきます。そんな話をしつつカミさんと車を走らせて、店で買い物をして戻ってきました。道沿いには桜が咲いて春の訪れを知らせてくれます。カミさんがこの冬最後にとおでんの材料を買っておりました。気が付けば愛犬にフィラリアの薬を施す頃が近づいております。
2024年2月25日日曜日
仏像
仏像の本焼きが終わりました。窯の高さが足りず横に寝かせて焼いたところ窯の中で曲がってしまいました。特に百済観音は細身で背が高かったので後ろに傾いてしまいました。そこで台座の下に石膏を流して傾きを修正しました。それでいくらか直立することが出来ました。制作途中にも傾いては直すを何度も繰り返した作品です。それで足をもっと小さくしたかったのですが少し大きくなってしまいました。次に作るときは台座と像を別々に造って焼いた後から針金でつなごうかと思っています。以前、手に入れた木彫の仏像もあとから竹ひごでつないでいました。木彫だと寄木と言っていろいろなところを別の木でつないで一つの形を作るという事が行われてきました。それに対して一本の木から彫りだす方法は一木造と呼ぶようです。陶器のオブジェも大きなものはいくつかに分けて焼いた後、接着剤でつなぎ合わせるという事が行われるようです。窯の大きさには限りがありますし。一度に大きなものを焼くのは破損のリスクを考えたとき危険すぎますから。
2024年2月24日土曜日
庭百姓
ユーチューブである人が花百姓という言葉を使っていました。それを自分に当てはめると庭百姓だなと思いました。畑も庭、花を植えているところも庭です。それから庭に置くものを造るのも百姓仕事。百姓とは百の姓。つまり何でも屋という意味でしょうか。昨日はツルバラを誘引するために立てた鉄のパイプが腐らないようにするために自作のオブジェをかぶせました。素焼きで作って、アクリル絵の具を塗りました。いわば現代版の埴輪のようなもの。焼き物屋は何でも焼き物で作ることを考えてしまうようです。食器や花器ばかりでなく、身の回りの色々なものを。大昔の人もそんな風にいろんなものを土を焼いて作ったようです。戦時中、物がない時代に陶器で作った手りゅう弾を見たことがあります。陶器の湯たんぽも。現代でもロケットの一部にはセラミックが使われているようですが。
2024年2月23日金曜日
如露
先日、如露の形のプランターを作ったのですが素焼きの窯で粉々に割れてしまいました。悔しいので今日は午後からろくろで一回り小さいピッチャー風のじょうろを作りました。観葉植物に水をあげたり、時には食卓で水を入れたりと多目的なものを目指して。折角ですから、どっしりとして、存在感のある形に。昔、急須やティーポットを作ってた頃を思い出しながら。注ぎ口と蓋も併せて。こういうものを細工物と呼ぶのでしょうか。部品を別々に造って最後に組み立てるモノ。若い頃はいろいろ挑戦したものですが、最近はあまり作らなくなってしまいました。楽しいですねえ、売れるかどうかは分かりませんが。
2024年2月22日木曜日
雷雲
夕方突然外が暗くなって、雷鳴が鳴り始めました。こっちは、仕事が押して、残業です。しかしこの天気、嫌な感じです。おそらく前線が通過中でしょうか。妙に暖かかったし。一日中釉薬仕事。ここのところあまりうまくゆかないことが続いています。どこかで流れを変えたいところ。春ですから楽しい事でも考えることにしましょう。
2024年2月21日水曜日
化粧掛け
昨日仕上げたカトラリーレストに化粧を掛けました。百個に掛けるのは中々の手間。今日のところは片側のみで続きは明日。午後からはぐい呑みの釉抜き。これも嫌になるほど細かい仕事。体験の世話をしながら、でしたがこれも肩が凝ります。陶芸は忍耐だ、口の中で繰り返していました。
2024年2月20日火曜日
カトラリーレスト
作りかけのカトラリーレストを仕上げました。シンプルな形で、一見、簡単そうに見えますが、これがなかなか気を使います。ちょっとでも余計な力を加えると必ず焼いた後に変形してしまいます。乾燥も、ゆっくり乾かさないと変形するし、一筋縄ではゆきません。 なんといっても苦労が目に見えないこと。これが一番困ります。単純に見えるものほど厄介だという事。誰もわかってくれませんが。
2024年2月19日月曜日
病院
朝から定期的な検診に行ってきました。いつもより早めに出たので、診察室に呼ばれたのが最初でした。血液検査もなかったので薬だけもらって昼前には帰ってくることが出来ました。途中、ホームセンターによって足りなくなったパイプも買ってきました。午後から作りかけのカトラリーレストの続き。いつも使っていた道具が見つからず有り合わせでしのぐことにしました。前にも一つ消えてしまい、今回二つ目がなぜか行方不明。使い慣れた道具が消えてしまうと焦ります。造るもののクオリティーにも影響します。そろそろ新しいのを探そうと思っています。
2024年2月18日日曜日
オブジェ
小さいオブジェを仕上げました。基本的な形は銅鐸を小型にしたような感じです。午後から陶芸体験が入っていたので、大急ぎで仕上げましたので、かなり雑になってしまい、最後は何をやっているのかわからない状態になってしまいました。ですが、結果的には意外と面白いものが出来ました。動きがあるというか勢いでやってしまったような。じっくりと造ることも大切ですが、案外即興性も大切なのかも。アドリブでやっちまうのもありかもという気がします。庭のパイプの錆び除けという気楽さも手伝って、遊び心です。
2024年2月17日土曜日
ロケット
白い光の筋が青い空へと吸い込まれてゆきました。何度見てもワクワクします。まして、前回は失敗、目の前で上がって成功したと思ったのですが。捲土重来。見届けた後、しっかりと確認して、今度は間違いありませんでした。あれから一年。さぞや苦労したことでしょう。感慨もひとしお。しかしこれからが本当の勝負。この先、しっかり育てていってください。
2024年2月16日金曜日
誘引
今朝は、バラの誘引をしました。剪定を終えて、枝を固定するためのパイプも立て終わりました。後は枝の誘引。 かなり思い切って剪定したつもりでしたが、まだまだ足りなかったようです。ついつい、切るのを躊躇してしまって中途半端になってしまったようです。かなり大きな株を去年切りすぎて一株枯らしてしまいまったので腰が引けてしまったようです。後は空いているところにグラジオラスの球根を植えました。そろそろ暖かくなってきたので植え頃と思いました。本来ならまだ早すぎるのでしょうが、今年は例年にも増して早く気温が上昇しているようです。ちょっと動くと汗ばむような陽気になりました。
2024年2月15日木曜日
雨のち晴れ
午後から陽が差してきました。時折、雷が鳴っていたのですが。おそらく前線が通過したのでしょう。今日予定していたロケットの打ち上げも延期しました。結果は良かったのだと思います。今度こそ成功を祈ります。気が付くと春の陽気。ポカポカとして、蚊に悩まされるのが近そうで。井地野の季節ももうすぐ。それまでに、作品を充実しないと。制作にも拍車がかかってきます。
2024年2月14日水曜日
タンカン
早まってきた気がします。タンカンのシーズンがです。今年もご近所の農家さんから電話を頂きました。準備が出来ましたと。そこで、もらいに行こうとして、工房を出るとハウスの前でクルマが停まっています。どうかしたのかと声をかけると、ご近所の方が、犬の散歩をしていたら、そのあたりで転んで、メガネが吹っ飛んでしまい、レンズが取れて探しているとの事。それではと一緒に探していたら、側溝の中から無事に発見しました。何故か、昔からレンズ探しが得意でした。それも。もっと小さいコンタクトの。どうしても見つからないときは、棒を地面に置いて、その棒をすこしずつずらしながら捜すという方法で。これでほぼ、百発百中でした。そこまでやるまでもなく、割と楽に発見することが出来て、これこそ、昔取った杵柄です。まあ、喜んでもらってよかった。人助けは気持ちの良いものです。
2024年2月13日火曜日
春
予想気温20度。植物の発芽適温です。という事は春です。まだ二月の半ばですが。外に出るとポカポカ日和。急がないと間に合いません。バラの剪定と誘引が。今朝もあっちこっち支柱を立てたのですが。余った分は工房の前の崖にも。ここのところ造っているガーデンオブジェの置き場所として。今日は猫のオブジェを作りました。最初は別の動物をイメージしてましたが、気がついたら猫になってしまいました。後は素焼きで終わるか釉薬を掛けて本焼きするか、ちょっと迷っています。
2024年2月12日月曜日
晴天
朝から青空が広がりました。昨日の晩は大風でしたが。三日間滞在した娘たちを空港まで送ってきました。小さい子がいるという事はにぎやかです。大昔を思い出します。そしてまた日常が戻ってきます。朝の庭仕事と昼間の制作。と言ってもここ数日は庭に置くオブジェを作っていたのですが。明日からそろそろ器づくりに戻ってゆきたいと思っています。
2024年2月11日日曜日
オーナメント
ガーデンオーナメントづくり。昨日の続きです。一日で十個。こんなもんでしょうか・・庭のパイプにかぶせるために。パイプの塗装をしたり。昨日作ったものを仕上げたりと、結構楽しみました。最後はダミーのじょうろ。水を出すところを空洞にすることが出来ず。水がでない、形だけのもの。実際に使い物にならないものをなぜオブジェと呼ぶのでしょうか。役立たずの置物という意味でしょうか。そんなオブジェ人間にならぬよう、せいぜい体を動かして錆びつかないように気を付けましょう。
2024年2月10日土曜日
ガーデン
昨日、バラを誘引するための鉄パイプを買ってきたのですが、鉄が薄くてすぐに錆びてしまいます。そこで朝からペンキ塗り。半分塗り終えて、午後からオブジェを作りました。鉄のパイプに差し込んで中に水が入らないようにするための。上からかかぶせるイメージで。家のような形や、キノコのような、あるいは樹のような感じの。なかなか思ったようにはできません。ろくろで挽くのにかなりてこずって、半日がかりで十個がやっとでした。これではとても足りそうもありませんからまた明日、この続きを。いくらてこずっても遊びの仕事は楽しいものです。
2024年2月9日金曜日
里帰り
お正月に、予定していた娘家族が帰ってきました。孫を見るのは久しぶり。幼児から少年の顔になっていました。女の子と男の子。どちらもスリムになっていて、もう赤ちゃんの面影はなくなっています。カミさんと顔を見合わせて、すっかり背丈も縮んでしまった己が姿に 感慨もひとしおです。日々、それなりに動いてきたつもりですが寄る年波には勝てません。それでも人生はまだこれからです。今日は庭のバラの枝を支える支柱を買ってきました。今年こそは満開の花を夢見て。
2024年2月8日木曜日
遊び
遊びをせんとや生まれけむ、たわぶれせんとや生まれけむ。そんな心境で今日最後のお抹茶茶碗に釉薬を掛けてみました。もちろん自分用です。だからどうなろうと構いません。一日まじめに仕事をしたら、最後に少しだけ時間が余ったので、そんな気分で釉薬を掛けてみました。ケセラセラというか、なるように
2024年2月7日水曜日
削り
一日、お皿を削りました。二日掛けて挽いた皿です。目標は全部削る事。午前中は思ったより進まず、悲観的になったのですが、午後から気合を入れました。午後の方が柔らかくてこずりましたが。何とか目標達成。いやあ、頑張りました。腰が痛い事、集中したので神経がかなりすり減ってしまいました。けれど、一個もつぶさずやりきることが出来ました。ただちょっと仕事が粗かったので明日は仕上げ削りをしようと思っています。
2024年2月6日火曜日
ツルバラ
ツルバラを育てるために支えをしたいと思っています。オベリスクとかパーゴラとかいうようですが、例のごとくあまり手間を掛けたくありません。木で作ろうか鉄でやろうか。木だと雨の多い屋久島、長持ちしそうもありませんし鉄だと錆びるしで悩ましいところです。それに費用の事もありますし。そこで現在手元にあるのが昔ハウスでパッションフルーツの蔓を絡ませるための鉄のパイプです。前にも同じようなのを作ったことがありましたが草に覆われて結局手に負えなくなってしまいました。今回はさび止めのために塗料を塗って、パイプの内側に水が入らないように焼き物でキャップのようなものを造ってかぶせようかと思っています。良くおしゃれな丸いキャップを園芸雑誌などで見かけることがありますが、せっかくですから何かオリジナルの形を考えたいと思うようになりました。ちょうどビニールの破片が混じってしまった粘土が沢山あります。その土を使って庭のオブジェを兼ねてパイプのカバーが出来ないものか。本当でしたら本焼きしてしっかりとしたものにしたいところですが、焼成が難しくなりますから厚めに作って素焼きで終わらせることを考えています。あとでアクリルカラーで色を着けてもいいのかなとも思いますし。どうせならパイプの色と合うようなデザインにしたらとも思うのですが。うまくゆけば工房の延長が庭になりそう。楽しみが湧いてきました。
2024年2月5日月曜日
早とちり
今日は海外からのお客さんが一組。四人組でしたから、てっきり家族連れかと思い込んでそう質問すると、そうではなく兄弟といとことの事。そうか、お母さんと二人の息子、それにいとこかと早とちり。もう面倒なので相手にしないぞという感じで帰ってゆきました。なんか間違ったかなと思ったので、よくよく考えたら二人兄弟と、いとこ夫婦だったという事に後で気が付きました。少し年上だと思って。勝手に両親と決めつけたのが間違いだったようです。もう、後の祭り。大変失礼しましたと謝りたかったのですが、時すでに遅し。大体、まったくそういう事に疎い人間なのに、余計な話をしたのが間違いでした。余計な話しをなけりゃ良かったのにと大反省です。
2024年2月4日日曜日
不動明王
午後からお不動産を作りました。これで6個目です。出来はというと10点。百点満点の。前のが5点でしたから、だいぶ点が良くなりました。全体の出来は5点ですが、今日のは立ち姿。これは難易度が上がります。柔らかい粘土で作っているとどんどん崩れてしまいます。そこで頭から心棒を突き刺して倒れないようにして、足もそれぞれつまようじをさして何とか支えました。顔や姿はひどいのですが、とりあえず形にしたというのは何とかスタートに立つことが出来たという意味で一歩前進でしょう。今日作ったのは三体は百済観音様。後は、愛染明王と弥勒菩薩、今日のが不動明王で今回予定していたすべてになります。実は後二つ。高さ50センチの観音様とうんと縦長のお地蔵様が待っています。こちらはいつ手を付けられるか予定がたっていません。実は今日、器の注文が入ってしまったのです。しばらく本職に戻るつもりです。またいつか心のゆとりが出来たときに取り掛かりたいと思っています。
2024年2月3日土曜日
南蛮挽き
今日も花生けです。南蛮挽きで。実ははその呼び方、今日知りました。動画で。自分でが、片手挽きとか風船挽きと呼んでいました。筒状に伸ばした後内側だけから膨らませるという技法。この方法では外側に触らないため、柄を前もって入れることが出来るのです。その代り欠点もあります。後から削ることが出来ませんからどうしても重くなります。そのために後から削るときは内側を削るとか削ったところに後から柄をつけるとか。どんな技法にも長所と欠点があるものです。でも柔らかい雰囲気は魅力的です。蹴ろくろで造るのは中々難しいのですが。今日一日頑張ったんですが出来たものを見るとこれしか出来てないのかとがっかりしました。明日は仏像に挑戦したいと思っています。
2024年2月2日金曜日
花生け
午後、昔造っていたような花生けに挑戦しました。もう、本格的な花器は作らないつもりでしたが。午前中にぐい呑みを削っていたら、そんな気分が湧いてしまったのです。やるならばと思い描いていた形がありましたが、そんな造形はいきなりできるわけがありません。何度か壊して再挑戦を繰り返し、何とか二つ残すものが出来ました。しかし、それは全然新しくない、昔の形でしたが。まあ、何度も挑戦して何とか納得できるようなものになるのでしょう。ちょっと思い付きで出来るようなものは、まだまだの仕事。しかし、枯れてしまったと思っていた、制作欲がまだくすぶっていたようです。あきらめるにはまだ早いのかもしれません。
2024年2月1日木曜日
レンゲ
今朝の庭仕事。小雨降る中、草を取っていました。庭と畑の境目付近です。足元の草たちを見ているとレンゲに似たような植物がだいぶ広がっていました。ちょっとカラスノエンドウにも似ていて、どっちかなと思いながら草掻き鎌でがりがりと削っていました。ふと日が当たるところを見たときそこにはすでにピンクのレンゲが花を着けていました。しまったと思ったのですが時すでに遅し。草たちはすでに掻きとられて赤肌になっていました。実は家の前で毎年沢山咲いていたレンゲが最近減ってきてその代わりに下の庭に広がってきたのですが。春のピンクの絨毯は心が和みます。誰が植えたという事もないのですが気が付くと庭を覆いつくすようになっていました。レンゲは土を肥やしてくれると、自然農法の福岡さんも書いています。折角広がっていたのに馬鹿なことをしたなあと反省しています。まあ、気長に待てばいつか庭を住処にレンゲソウの絨毯が出来るかもしれませんが。それにしても今年は春の訪れが早いようです。まだ節分も迎えてないというのに。
2024年1月31日水曜日
陽気
春のような陽気です。日向に出ると、むわっとします。蚊が出てきそうなほど。着ていたジャケットもエプロンも脱ぎ捨てました。おまけに釉薬掛け。久しぶりに蝋抜きです。ガスの火で蝋を湯煎します。この作業は夏にはしたくありません。今日のような暖かい日にも。少なくなった釉薬を作り足したり釉抜きしたり、長年の経験の生かしどころ。陶芸という仕事も知見の積み重ねが必要です。うまくゆかなくなったときどうやって乗り越えてゆくか。今回も新しい試みを加えています。前回窯で本焼きした後、なぜか化粧が剝れてしまいました。それも器の内側に限って。そこで今回は内側だけ釉薬で発色する作戦。本来ならば白化粧を掛ける代わりにです。うまくゆくかどうか。失敗しないための工夫です。先日、月の探査機の記者発表を見ていて思いました。うまくゆかなかったとき二の矢、三の矢を用意しておくことの大切さを。陶芸においても同じだなあと。最低限の対処をしておくことの大切さを改めて学習しました。
2024年1月30日火曜日
ぐい呑み
昨日からぐい吞みを造り始めました。気が付けば工房の棚にはあまり残ってません。最近は歳のせいかだんだん小さくなっています。若い頃は湯呑のようなグイ呑みを挽いていたのですが。実は酒が強い方ではないという事を最近自覚しました。若い頃の失敗の多くは酔っぱらっての過ち。呑んでいるうちに意識が飛んでしまい、気が付くと暴れていたというような。恥ずかしい事ばかり。最近は焼酎はあまり吞むこともなくどちらかというと清酒が多くなりました。アルコール度数が結構少なめですから。そんなわけで今日も一日、ぐい呑みと格闘。小ぶりでも存在感があるものを目指して。青い釉薬で表現したいと思っています。
2024年1月29日月曜日
月
今朝の月。丸いくっきりとしたお月様が西の空に輝いていました。ちょっと前まで近くにいた金星は空の反対側です。だから余計に金星が輝いて見えました。明けの明星。そしてあの月のどこかに着陸しているのでしょう、探査機が。そういえば太陽光バッテリーが復活したようです。すごいですねえ。ひっくり返った機体でいったいどうやって充電するのか。科学の力には驚かされることばかり。陶芸も実は科学です。熱化学。今から16500年も前から縄文土器が焼かれていたなんて。人間とはなんという生き物でしょうか。昨日まで作っていた小さい壷は縄文土器からインスパイアーされたものです。何とか現代の縄文土器が造れないものかと。屋久島には縄文杉と呼ばれる古い樹が生きているのです。人間が何度生まれ変わればそれほど生きることが出来るのか。命とは不思議なものです。
2024年1月28日日曜日
トレリス
庭のあっちこっちに植えていた、バラがだいぶ大きくなりました。ほとんどがツルバラらしく中にはピンクの野ばらもいて、勝手にどんどん増えています。これまではほとんど手入れもしてませんでしたが、あまりも繁茂しすぎた枝を最近せっせと剪定しています。ネットの動画を見ると何かで支えてあげないとちゃんと育たないとの事。そこでいろいろな庭にはおしゃれなトレリスというものに絡ませています。どこかで売ってないかと調べたところ思った以上に高価。それに離島に送ってくれるところも少ないようです。それでは自分で作れないかと考えました。先日簡単な休憩所を造ろうと材木を購入したのですがそれを使えないかと現在考え始めています。雨の多い屋久島ですから塗装してあげないとすぐに腐ってしまいそう。あれこれと思案を巡らせています。今日も昨日の続きで小壷を作っています。三日目ですからだいぶ慣れては来ましたが、思ったようにできるようになると急に情熱が覚めてきました。実は昨夜布団の中で次に作るもののアイデアは生まれたのですが今日はすでにタイムオーバー。来週の楽しみにとっておくことにします。
2024年1月27日土曜日
小壷
昨日、戻ってきてから小壷にもうひと手間加えたかったのですが上手くゆかずに全滅。今朝もすこし計画を変えて再挑戦しましたが何とか形にすることが出来ました。これをもう少し発展させて新たな方法を見つけることが出来ると一歩前進となるのですが。実際のところは焼き上がるまでどんなものになるか見当がつきません。明日は仏像造りの予定を変更して小壷造りになりそうです。
2024年1月26日金曜日
棚卸
今年初めての棚卸に行きました。工房から出る時、いきなり車を側溝に落としてしまいました。幸先の悪い事。何人かに押してもらい、何とか脱出しましたが。後は何とか無事に戻ってくることが出来ました。相変わらずですが冬は島の北側は天候が悪く、曇り空で空気も冷たく肩をすぼめてしまいます。途中でお隣の種子島を見て感慨もひとしお。あそこから飛び立ったロケットが月に到達したのだなと感無量でした。次はH3Aの打ち上げです。工房からも上がってゆくロケットを目にすることが出来ます。前回は目の前で打ち上げをみたのですが。つくづく屋久島に住んでいてよかったと思います。隣の島での打ち上げは、最高の眺めですから。戻ってくると工房はぽかぽか暖かい陽に包まれています。車の窓からは寒緋桜が美しく咲いているのを見て春の訪れを感じることが出来ました。
2024年1月25日木曜日
化粧掛け
昨日挽いた扁壷の化粧掛けを行いました。前回は成形途中で化粧を掛けたのですが今日は成形を終え、削りまで終わったところで化粧を掛けました。以前、そこまではやってたのですが、化粧の掛け方がくっきりしすぎて自然な雰囲気が出ませんでした。そこで今回はいくつか工夫をしてみたのですが、結果につきましては焼き上がってみないと分かりません。ただ、今回はここまでで終了予定。前は最後に素焼きが終わってから釉薬を施したのですが、今回は化粧掛けで終わり。より柔らかい雰囲気を狙っての事です。ただ、内側にだけは釉薬を掛けようと思っています。水が漏ってしまっては実用上問題が起きてしまいますから。物を造るという事は様々な要素を考えながらやってゆかないと。それでも絶対に百点にはならないと思います。
2024年1月24日水曜日
扁壷Ⅱ
昨日の続きです。扁壷を造りました。ちょっと感じが出てきました。昔造っていたような形。ただし寸法はかなり小さいですが。あの頃とは時代が変わりました。大きくて高価な器は今の時代には見向いてくれませんから。時代に合わせて物を造ってゆかないと、受け入れてもらうことが出来ません。最近はインバウンドというのでしょうか。海外からのお客様が多くなっています。でっかいものは持って帰ることが出来ません。焼き物を買ってくれるのはフランスからのお客さんが多いようです。やはり、アートへの目が養われているという事でしょうか。
2024年1月23日火曜日
扁壷
久しぶりです。扁壷を造るのは。昔は個展を開くときの定番アイテムでしたが。花生けとして、お茶室の床に飾るものとして。今作っているのはその頃のものと比べるとだいぶ小さいものです。旅行にきてお土産にできるぐらいの。手のひらに載るほどの寸法です。昨日作った化粧を掛けて。ちょっと土器風な感じに。それでも好きな形はなかなか出来ず幾つも壊すことに。大きな花生けも小さな一輪挿しも一緒です。造る側からは。納得ゆかないものは残すことはできません。明日も時間があれば再チャレンジしたいところ。今日よりはイメージに近づけるかも。庭で育てている植物が生きるような花入れを目指します。
2024年1月22日月曜日
化粧掛け
今日も化粧土作りから始めました。今日作ったのは生掛け用です。そして仏像に化粧を掛けました。素焼きに掛けるのは久しぶりで濃さがわからず、悪戦苦闘しました。陽が差してきたので生乾きの器を外に出しましたが出すと雨がぱらついて慌ててまた取り込んだりと忙しい一日。天気も荒れ模様で船もどうやらしばらく欠航だそうです。風も強くなってきました。ちょっと暖かい日が続きましたから、大寒らしい感じになって来たようです。
2024年1月21日日曜日
化粧土
日曜日の今日は、仏像を作るつもりでしたが、その前にやらなければいけないことが出来てしまいました。それは化粧土を作ること。先日制作した仏像が素焼きまで終わりました。この後高い温度でしっかり焼きたいと思うのですが、一つ課題があります。それは土器のような肌合いで、実際には硬く水が漏れることがない。そういうものを造りたいという事です。土の仏様で、焼成温度が低いと脆くなって壊れやすくなってしまいます。今作っているのは手のひらのすっぽり収まるような大きさですからなおさらです。どうしても丈夫なものにしたい。そのためにはしっかりと焼き〆ないと。しかし高温で焼けば硬くはなりますが見た目も柔らかい雰囲気を失ってしまいます。高温で焼いても土器のような風合い。今、目指しているのはそんな焼き物です。うまく表現することが出来れば器としても使えそうです。花を生けたり食器として使ったりと。難しい課題になりますが、丈夫な土器。今考えているのは抽象的ではありますが、そのような原始性を備えた現代のテクノロジーを反映した焼き物。あれこれ、頭では想像しているのですが、どうなることやら。今日は何とか一歩でも踏み出せないものかと、奮闘していました。
2024年1月20日土曜日
ハイテク
夕方のお客さん。フランスからのファミリー。片手にスマホでグーグル翻訳。支払はカード。なんともハイテク。近頃はそんな感じです。地図もスマホですぐに検索。いやー便利な時代になりました。順調にゆけば問題ありませんが、ひとたびトラブルが起きると、年寄りの悲しさ。息子を読んで解決してもらわないと手も足も出ません。昔は年寄りの冷や水と言いましたが今は年寄りのハイテクとでも言っておきましょうか。
2024年1月19日金曜日
大寒
一年で最も寒い季節。今日からですが、ここは昨日蚊が飛んでました。朝から雨です。今日も工房で仕事。化粧掛けをしました。体験が二組。日々変わらない暮らしが続きます。そしてとうとう74歳。1950年生まれは計算が簡単です。時々歳を忘れてしまい計算しなおします。若い頃は寒の修業と言って、夜中に水をかぶって、写経をしたことがありました。自分の誕生日になんでと不思議でしたが、親がやれというので逆らうことが出来ませんでした。今となっては懐かしい思い出です。若かったからできたこと。懐かしく思い出します。東京は冬になるとろくろで挽いた器が一晩で凍ることもありました。何十年前の話でしょうか。最近大昔の事が、すぐ前の出来事のように思い出すことがあります。
2024年1月18日木曜日
復活
膝がほぼ良くなったようです。少し違和感が残っていますが。今回は、完治は無理だろうと思ったのですが。だから、墓場まで持って行くだろうと覚悟していました。今朝は、五時に外に出ると雨がぱらついていました。そこで、畑はあきらめて工房で昨日挽いた器をを削りました。その後またろくろ。朝の五時から夕方の五時まで。昼休みと休憩時間を差し引いても都合十時間はろくろを蹴っていました。そこまで酷使しても膝に問題は起きてません。去年痛めてから、朝昼晩の三回、サロメチールを塗ってラップで抑えるという自己流治療をしていました。病院にはゆかずに。それが効いたのかどうかは分かりませんが、何とかここまで復活しました。歳も明日で74歳。父が亡くなった年齢を二歳ほど越えることが出来ました。この先どこまで行くことが出来るか。いずれにしてもあきらめないでチャレンジを続けてゆきたいと思っています。
2024年1月17日水曜日
29年
阪神淡路震災から29年経ったとか。早いと言えば早かったようですがその間にいくつもの大きな震災に見舞われました。思い起こすと、あの震災も6000人以上がおなくなりになったのですね。あの後しばらくして神戸のデパートで個展を開いたのですがまだ床に段差が残っていました。お客さんの多くの人達が震災の話をしていました。淡路には高校時代の友人がいてあの震災でやっていた設計事務所がダメになって、就職したのですがその後、まだ若いうちに亡くなってしまいました。彼とは高校時代に淡路島や神戸の海で一緒に泳いだ思い出があります。同じ美術仲間で彼は建築士になりこっちは陶芸を仕事にすることになりましたが。全寮制の高校で同じ部屋でまさに寝食を共にした中でした。もう一人やはり同室だった別の美術仲間も早くこの世を去ってしまいました。屋久島に来た年ですからまだ22歳だっと頃、彼から突然手紙が届いて会いたいという事でした。ところがその頃は陶芸という仕事に出会ったばかり、時間を取ることが出来ずに会いに行くことが出来ないまま過ごしていたところ、急逝したという話が届きました。高校時代には共にデッサンに励んだり好きな作家が一緒だったので図書館でよく一緒に過ごしたものでした。彼はデザインの学校へ行きこちらは絵描きを目指した後陶芸の道に進みました。昨年は同じ高校の美術の恩師も天に召されてしまいました。気が付くと周りはスカスカ。明日は我が身という思いでいっぱいです。今年は年明け早々大きな地震に見舞われてしまい、震源地の珠洲とは因縁もあって、まさにわがことのように胸が痛んでおります。先日はこの屋久島でも大きな地震が起きそうとのニュースも出ておりました。災害列島ですからいつどこで何がおきてもと覚悟をしています。せめて今年、もうこれ以上の災害に見舞われないことを願うほかありません。
2024年1月16日火曜日
ハウスバンド
昨日から、ビニールハウスのビニールを押さえるための紐を足り外しています。去年の台風の時に大慌てでビニールをはがしたのですが、紐はそのままになっていますつなぎっぱなしで何年も使っていたので切れかかっていたり、こんがらがっていたりでうとしても簡単にほどけてくれません。おまけに解くときのことをあまり考えずに結んでしまいましたのでなかなかほどけてくれません。どうにもならないものははさみで切ってしまったり、とにかく次にビニールをかぶせるためにきれいにしないと。もう二日やっています。そもそも紐を結ぶためのパイプがだいぶ錆びてしまっています。ハウスの入り口のドアも鉄のレールが錆び腐っていましたし。そろそろ寿命のようです。もう少し長持ちさせるためにはさび止め塗料を塗ってみようかなどと考えたりしています。潮風の酷い屋久島、これまでよくぞ持ってくれたと思った方が良いのかもしれません。
2024年1月15日月曜日
ガゼボ
今朝は、一通り庭と畑の草取りが終わったので、最初に草を取り始めた家の入口に戻ってきました。気が付けばもう雑草だらけ、今年は特に暖かいのであっという間に覆われてしまいます。実は逃げ込みようの小さな小屋を作ろうと計画してたところです。小屋と言っても直径一メートルほどの筒型の小屋のようなもの。イメージとしてはムーミンハウスをうんと小さくしたようなものなのですが。二か月前にはイメージがはっきりしていたのですが、いつの間にかおぼろげになって形が浮かばなくなってしまいました。それでも材木だけは入手して工房の裏に置いてあるのですが今は雨ざらし。放っておいたら腐らせてしまいそうです。雨のシーズンになる前に何とか造っておきたいところですが、その前に畑に色々植えないと。やりたいことが多すぎてとても手が回りそうもありません。焦る気持ちを抑えつつ 体と相談しながらゆっくりと進めててゆきたいと思っています。
2024年1月14日日曜日
ミニハウス
昨日でひと通り完了したと思った草取りでしたが一か所まだだったところがありました。それがミニハウスの中です。ハウスとはいえビニールもはがしっぱなしですから、フレームに覆われた野ざらしの空き地です、去年一度だけ草を取ってブルーベリーの苗木をプランターで八株ほどおいてました。最初のうちは水をあげたり肥料を撒いたりしていましたが、夏の暑さと雑草の勢いに負けてしまい、後は放ったらかしでした。今朝草を取ってゆくとおそらく全滅だと思っていたブルーベリーの苗木が四株も生き残っていました。うちの庭では苗を十株植えて一、二株生き残れば上出来です。五割の生存率は出来過ぎ。ちょっと希望が湧いてきました。ひょっとしたらいつか生きてるうちい自分で育てたブルーベリージャムが食べれるかもしれません。そこで思いついたことがあります。以前ほぼ失敗したローゼル。今年再挑戦してみようという事です。うまく育てればハイビスカスティーとかジャムが作れるかもしれません。赤い色のスムージーが出来るかも、楽しみです。そうそう、昨日ハウスから島唐辛子を収穫してきました。ハウスではただ一本だけ生き残ってくれた島唐辛子。その種を蒔いて何とか苗にして育てることが出来ないか。以前自作の大量の柚子胡椒を作ったことを思い出しました。
2024年1月13日土曜日
草取り
敷地の草取りがほぼ終了しました。二か月かかってしまいました。最後はビニールハウスの中。これが難敵で思ったよりも大変でした。去年一度はきれいにしたのですが。生きていると思ったパッションフルーツも全滅。島唐辛子はかろうじて一本、生き残っていました。去年の台風の時にビニールははがしたまま。これからまたかぶせたいと思っています。さてこれからどこに何を植えるか、思案のしどころです。今朝は三時間ほど無理して頑張ってしまい、気が抜けて何もできませんでした。折角の週末で仏像を作りたかったのですが。
2024年1月12日金曜日
ロケット
何とか打ち上げが上手くいったようです。今年になってあまり良くないことが続いたので心配しましたが。ちょっと風が強かったし。工房からも上がってゆくところが見えるのです。H3の時は種子島のすぐ前で見て、上手くいったと思って戻ってきたら失敗だったとがっかりしたのです。ロケットは上げてみないと分かりませんから毎回ドキドキです。打ち上げは一か月後でしょうか。明日はお隣、台湾の選挙です。これも一体どうなることやら。日本列島の南の島で暮らしていると、他人事には思えません。今年は世界中で様々な動きがありそうです。年末にはアメリカ大統領選もありますし。日本の首相もどうなるのか。この島であれこれ気をもんでもどうしようもない事ですが。目の前の仕事を一つずつ進めてゆくしか無いとはわかってはいるのです。
2024年1月11日木曜日
たりたり
朝から、あまりにもいろいろやったので、今日一日思い出せません。畑で草取りしてたら雨が降ってきて、工房に逃げ込んで先ずは鉢を削ったり、コーヒーカップに取っ手を付けたり、白化粧を掛けたり、黒化粧を掛けたり、最後はろくろで輪花の鉢を挽いたり、化粧をかけた生地に柄を入れたり、その他にもいろいろやったので覚えてません。焼き物屋って雑用の積み重ねだと、再確認しました。
2024年1月10日水曜日
削り
昨日、挽いた鉢を削りました。高い台の付いた器で分厚く土を取ったので、まだ柔らかく削り道具が土を押してしまって形が崩れてしまいます。そこで、今回は二度に分けて仕上げることにしました。柔らかい土を厚く取ると、乾いた縁に引っ張られて割れてしまいます。かといってそのまま削ると変形してしまいますし。一回目は粗削り、もう少し乾いたら仕上げ削り、という二段階です。それでもおそらくかなり傷が入ると思います。おまけに化粧もかけなければいけません。普通の器に比べると時間も手間もかかります。幸い、空気がそれほど乾燥してません。これで風でも吹いたらまともに削ることも難しくなります。陶芸は臨機応変。経験が必要な仕事だと思います。
2024年1月9日火曜日
門松
ここ二年程、お正月の松飾を手作りしています。ずっと、年の瀬にしめ縄を買っていたのですが、材料が身の回りにあることに気が付き自分で作ることにしました。家の周りにあるものですべて賄われます。メインの竹も工房の裏の山に真竹が生えています。昔生えていた竹がいつの間にか枯れて消えてしまいましたが、長い年月が経って、道路の際から出てきたのです。屋久島では唐竹と呼ぶ真竹ですが、細工には向いていてよそではかごを編んだり様々な竹細工に使われています。孟宗竹に次ぐ太さがあって、ミニ門松を作るには最適です。七日の日に、お飾りを外したのですが、捨てるにはもったいないので、今朝門松を分解した後、竹を割って竹ひごや竹べらを作るような大きさに加工しました。陶芸の制作では竹で色々な道具を作ります。トンボと言って、器の大きさをそろえるための道具にしたり粘土を削ったり仕上げたりと多くの使い道があります。お抹茶を点てる時に使う茶杓を作ることもできますし。こんな便利な素材が自分の敷地にあるという事はありがたい事だと思います。それに青い竹はすがすがしくて花を活けても映えます。自然に感謝しながら利用させてもらいたいと思っています。
2024年1月8日月曜日
仕事始め
世間は明日から仕事始めになるのでしょうか。わが工房は今日から本格的に作業開始です。まず土練機を回して土を練ってろくろ作業です。去年の末に注文を頂いた器を作り始めました。しばらく休んでいたのでどうかなと思いましたが、思ったよりもスムーズ。足の調子もだいぶ良くなってきました。ただ塗り薬をつけすぎてかぶれてしまったので今日からしばらく薬はつけないことのしました。今年受け付けた陶芸体験の作品を削ったり、お客さんが来てくれたりといつもの生活が戻ってきました。これから日常が続いてゆくのでしょうか。
2024年1月7日日曜日
一月七日
今日は七日です。早いものです、あっという間に一週間が過ぎてしまいました。色々なことがあり過ぎました。そして、今日は「祝い申そう」といって 子供たちが一軒ずつ家を回って、一年の家内安全を祈って歌を歌ってくれます。この歌は集落ごとに違っていて、島では伝統の行事です。それともう一つ。七草祝いというのがあります。東京では七五三にお祝いするのですがここでは七草のお祝いというのをします。ご近所を回って七草がゆをもらって歩きます。こちらは鹿児島の伝統行事。ここでは昔からのしきたりが守られています。そして昨日の続きで小さな仏像を造りました。一個目はある程度できたところで心棒を外す段階で崩壊。気を取り直してもう一度やり直しました。今日のは弥勒菩薩様です。56億7千万年後のこの世を救うために現れるという仏様になります。出来はどうかというと相変わらず5点ぐらいのできです。しかし明日からは器づくりです。仏様は週末の楽しみにしたいと思います。