四月に入ってから、空気がガラリと変わった気がします。それまでは、お客さんがぼちぼち寄ってくれて、体験にも来てくれていました。人混みの騒動から解放された気分がこちらにも伝わって来ました。ところが、月が変わって、ばったり人の流れが止まり、もう時間が止まってしまったかのようです。都会から、田舎へ菌をばらまくんじゃねえよ!といった風潮が一気に高まったように感じます。みんな、我慢しているのに、旅行なんてもってのほかという空気でしょうか。人から人への感染を止めるには、接触しないというのが最も有効ということでしょう。今は、平時じゃないんだからと。そうなったら、どう生きたら良いのか、戸惑ってしまいます。スウェーデンでは70歳以上は外出禁止だそうです。一切外へ出てはいけない、高齢者は、重症化のリスクが高いから、ということのようです。皆、我慢しているのだから、お前も我慢しろということでしょう。今日も、工房で一日、制作して過ごしました。
何時人が動き出すのか、全くアテのない中、どうしたら、いつもの暮らしを続けることができるのか、モチベーションを保つのも難しくなります。陶芸は、職人的な技と、デザイン的な一般性、それとアートとしての個の表現が微妙にミックスして成り立っています。ひたすら、自分の内面だけを見つめるアートとの違いはそこにあります。この際、しばらく絵を描いて過ごすのも良いかもしれません。