2020年4月5日日曜日

アウト

アウト、セーフのアウトではなく、アウトドアのアウトです。あまりに爽やかな風と暖かい日差しに誘われて、工房の前の草取りを始めました。お客さんもありませんしね。もともとインドア派で、昔は部屋を真っ暗にして、電灯の明かりで絵を描いていた人間ですから、今も、畑仕事は朝の暗い時間で、昼間は工房にこもって制作しています。それが今日のように外の風に吹かれての、庭仕事はなんとも言えない開放感です。

この時代に、本当!、幸せだと感じます。そして、すっきりさっぱりするのですから。そこで。ふと思いました。都市を離れて、田舎へ帰ろうと。もちろん、ウィールスが付いてないことが前提ですが。広々とした空間で、海や山に囲まれてのびのびと生きる。それじゃあ、飯が食えないよと言われるかもしれません。そこで、都市の機能を地方へ分散するように促すのです。都市は、利便性を求める中で生まれました。効率性の高さから必然的に人が集まって出来あがったものです。しかし、今度のようなことが起こると、実は負の部分も見えるようになりました。今回のような災害も人が集まりすぎた結果と思われてなりません。例えば、ちょっと前までは小さなな町工場がどこにでもあって、盛んに物が作られていました。ところが今では、ほとんどが、中国をはじめとする海外に工場が移転して今度のような緊急事態が起きてはどうにも動きが取れなくなってしまいました。ものづくり大国と言われていたのはいつのことでしょうか。あの構造改革が日本のものづくりを駄目にしてしまったのだと思います。今なら、まだなんとか間に合うと思います。首都機能も分散させて、地方に人を戻して、ものづくりの国を作り直す、良い機会ではないでしょうか。大企業を頂点とするピラミッド型の社会から、農業、漁業、工業がバランスよく並存できる社会へ。これは、国を動かし、地方行政を動かし、一人一人が動き出せば、いつかそんな世の中に生まれ変わることができると思うのです。こんなことは政治家が考えてくれると思っていたのですが。数十年後の世の中をどうデザインするかというような。草取りをしながら、そんなことを考えていました。