2020年7月2日木曜日

甘粕

佐野眞一さんの「甘粕正彦」を読み終える。読み始めたのが光回線の工事前だったからちょうど一ヶ月前だった。昼休みと休憩時間に読み継いできた。本当に面白くて、最後まで、ワクワクし続けた。ドキュメントがいかに人の繋がりによって受け継がれるかという事実を突きつけられた気がする。あとがきにこんな言葉がありました。「歴史には、事件現場に残された犯人の指紋のように、一度ついたら二度と消えない不可逆性がべっとりと張り付いている。」甘粕正彦の大杉栄殺害という汚名を85年後に佐野眞一という男が、この本でそそいだわけでした。そして、この本が出されてから12年経って、現在彼は橋下徹に名誉毀損という汚名を着せられ、メディアから姿を消すという皮肉な状況にいるのも、これまた歴史の不可逆性なのでしょうか。

しかし、彼がこの本を書いたということもまた、動かすことのできない歴史な訳で、これから、現在73歳という年齢の中で、何をなしてゆくのか、ここもまた注視していきたいと思っています。