明けましておめでとうございます。屋久島の元日は穏やかで柔らかい日差しに包まれております。つくづく、平和であることのありがたさを実感しています。七十数年前には戦争をしていたなんて、思いもよりません。それに、今この瞬間にも、命を懸けて血を流している人たちがいることも。でも、この日本の平和がいつまでも続くという保証はありません。だからこそ、常日頃からの備えを心掛ける必要があると思います。それぞれ立場が違いますから、できることは違うでしょうが。さて、令和五年をどう過ごしてゆこうか、ささやかな望みを記しておこうと思います。幸い、去年不調だった膝の調子もほとんど気にならなくなりました。その間、畑もハウスも荒れ放題、今では雑草に覆われてしまいました。それを、一年かけて、戻してゆく。それに工房では20年続けていた体験を新型コロナ感染の防止のために三年間お休みしていました。それを何とか復活してゆこうと思っています。作品造りは、新しい仕事を求めることよりも、これまで手掛けてきた様々な技法を組み合わせて、より堅牢で、安定した作品を作りたいと思っております。ただがむしゃらに前に進むことから、落ち着いたより深みを感じてもらえる仕事を志したいと思っております。新しい年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。