今日、体験工房の棚を整理しています。ここは、2000年に家を別にしたとき、寝室だった部屋と子供部屋を一つにして、体験工房になりました。その時タンス置き場を改造して棚を作りました。あれから23年、棚の上には壊すことが出来ない素焼きの器と、石膏型がどんどん場所を占めて今では他に何も置くことが出来なくなっています。そんな器や型を整理していると、自分が今やっているのは終活かもしれないと思い始めました。型の中には東京に工房を持っていたころのものもあります。屋久島にきてから51年。途中、東京と屋久島と半々で暮らした事もありました。結婚して、東京をひき払って、夫婦で完全移住してからも40年。その間にはいろいろありました。そんな思い出が詰まった道具や器たち、それらを一生懸命片づけているのですから、まさしく終活。片づけても片づけても次々と出てくる様々なもの。頑張って壊そうと思ってもすべてをなくすことは出来そうにありません。まだ、生きて仕事をしているので、いつどんな仕事が来ないとも知れません。どの道具も、注文によって備えておく必要があります。終活にも限界があるようです。結局あまり変わりばえしない工房で、昔を思い出しては追憶に浸っているだけなのかもしれません。